JP4095855B2 - 紙葉類情報取得装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙葉類情報取得装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の磁気情報取得手段としては、特開2001−283401号公報に記載のものが挙げられる。この公報には永久磁石によって磁化させた磁性体を、磁気読み取りヘッドで磁石の影響を受けずに押さえつけることで磁化された情報を読み取る機構が開示されている。また、特開平2−50289号公報及び特開2000−113268号公報には、羽根状のローラを用いて紙葉類を情報読取手段に密着させて紙葉類の情報を取得する機構が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
紙葉類取扱装置では、紙葉類が詰まることなく高速で搬送することが要求される。現在の紙葉類取扱装置に搭載されている紙葉類情報取得手段は、紙葉類を搬送する手段により搬送される紙葉類の情報を、紙葉類を案内する案内部材で制限されたなかで、正確に取得しなければならないという制約がある。さらには、双方向の搬送においても読取り可能とする要求がある。
【0004】
また、耐久性という面から、情報取得手段に紙葉類を密着させて搬送することは情報取得手段の性能に影響を及ぼすおそれがある。
このような条件下で、皺や折れを有するような状態の悪い紙幣でも情報取得の精度を向上させることが必要である。
【0005】
本発明は、耐久性や搬送性能を重視し紙葉類を押さえつけることなく、双方向から搬送された紙葉類の情報を取得する紙葉類情報取得装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、搬送される紙葉類の情報を取得する紙葉類情報取得手段と、前記紙葉類情報取得手段と紙葉類の一面と近接して紙葉類を搬送方向へ案内する案内手段とを備え、前記案内手段は、前記紙葉類情報取得手段と紙葉類搬送面を挟んで対向して備えられるローラによって構成され、このローラ軸は紙葉類の搬送方向に移動可能であることを特徴としたものである。また、前記紙葉類情報取得手段は、紙葉類の搬送方向に沿って凹凸部を有し、前記案内手段の前記ローラは、前記紙葉類情報取得手段の凹部に対向して設けられ、凸部と前記ローラとは互いにオーバーラップしていることを特徴としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図を用いて説明する。また、以下では、紙葉類を紙幣に代表させて説明する。
【0008】
図1は、本発明の紙幣自動取引装置1(以下、ATM1)の構成の一例を示す概略図である。ATM1はいくつかのモジュールから構成されており、図1には紙幣取扱装置2と入出力装置3とが示されている。紙幣取扱装置2は紙幣を取り扱う処理、例えば紙幣の入金や出金などの処理を行う。より詳細な構成と動作は後述する。入出力装置3は、例えばモニタとプッシュボタンの組み合わせや、両者を合わせたタッチパネルである。入出力装置3により、ATM1の操作者は入金や出金等の処理を選択して入力し、あるいは操作者へ操作手順の指示などを行う。他にも、カードを扱うモジュールや通帳を扱うモジュール、硬貨を扱うモジュールなどを備えることがある。
【0009】
紙幣を入金するとき、操作者は入出力装置3から入金処理を選択する。入出金口4のシャッターが開き、紙幣は束状で投入される。入出金口4は、ゴムを周設した繰り出しローラなどの機構により、紙幣を一枚ずつに分けて引き出して、搬送路5へ送り出す。搬送路5は、例えばベルトやローラなどから構成され、紙幣を挟み、ベルトやローラを移動・回転することにより、紙幣を搬送する。搬送される紙幣は、鑑別部6において、紙幣の光学的あるいは磁気的特徴などから真偽が判定される。ここで、偽券あるいは破れなどにより紙幣面積が小さいなど、取引に不適であると判定された紙幣は、ゲート7を切り替えて、入出金口4へ返却される。一方、取引可能と判定された紙幣は、一時集積部8へ収納される。操作者と入出力装置3との間で、金額の確認等がされた後、一時集積部8から紙幣を引き出して、搬送路5を介し、集積部9へ搬送する。集積部9が複数ある場合、ゲート7を切り替えて、例えば金種ごとに紙幣を収納する。
【0010】
一方、紙幣を出金するとき、操作者は入出力装置3で出金処理を選択する。集積部9は指示された枚数の紙幣を引き出して、搬送路5へ送り出す。鑑別部6を通過する際に、紙幣が出金に不適当であると判定された場合、ゲート7を切り替えて一時集積部8に収納する。適当である紙幣は入出金口4へ収納する。所定の枚数を収納した後、入出金口4のシャッターを開いて、紙幣を操作者へ渡す状態にする。また、不適当であると判断された紙幣Bは一時集積部8から引き出して、リジェクト集積部10へ収納する。
【0011】
ATM1は、以上に示した概略の動作により、入金および出金処理を行う。そのため、鑑別部6では、入出金口4から一時集積部8に搬送される方向と一時集積部8から集積部9に搬送される方向の双方向において鑑別できるような機構にしなければならない。
【0012】
次に、鑑別部6の側面図を図2に示す。鑑別部6では、紙幣は、搬送ガイド11aと搬送ガイド11bの間を、駆動ローラ12とそれに対接する従動ローラ13で圧接狭持して双方向に搬送される。その搬送途中に、数種類の紙幣情報取得手段14が設けられ、これらの情報取得手段14により紙幣の金種や真偽のための情報を取得する。情報取得手段14とは、例えば、CCDラインセンサを用いて紙幣の外形を取得する形状センサ、紙幣の磁気情報を取得する磁気センサ、紙幣の蛍光塗料パターンを取得する蛍光センサなどである。本実施例では、紙幣の磁気情報を取得する磁気センサを用いた情報取得手段14を例として以下説明する。
【0013】
情報取得手段14の周囲の従来の搬送機構を図3に示す。この搬送機構は、上下の搬送ガイド11a、11bと駆動ローラ12とそれに対接する従動ローラ13、搬送方向に回転するローラ15から構成される。この構成では、ローラ15の中心の真下における情報取得手段14からの搬送路高さh1より、その前後における情報取得手段14からの搬送路高さh2が大きくなる。そのために、紙幣の情報を取得する一定の区間を検出区間A1とすると、この検出区間A1内において最大でh2までの変動が生じるため、紙幣の情報を正確に取得出来ない。h2をh1に近づけるためにはローラ15の直径を大きくせねばならず、実装上難しい。
【0014】
本実施例では、磁気情報を読み取るために、図4に示すように、例えば、読取点Pと着磁点Q1、Q2を備える。搬送される紙幣を着磁点で磁化させ、磁化された紙幣の磁気情報を読取点で読み取ることによって、紙幣の情報を取得する。着磁点Q1、Q2を読取点Pの両側に設けるのは双方向搬送に対応するためであり、この2箇所の着磁点Q1、Q2とそれら着磁点の間に位置する読取点Pの計3点において、搬送紙幣と各点との間の距離を一定距離以内に抑える必要がある。図4に示す機構では、紙幣16が搬送されると紙幣と着磁点Q1との間で最大でh2のバラツキが生じ、紙幣面全体に対して一様に着磁することができない。そのとき、読取点Pにおいてはh1以内に高さが抑えられていたとしても、紙幣16の正確な情報を取得することは困難となる。
【0015】
この問題を解決可能な方法として、例えば、特開平2−50289号公報や特開2000−113268号公報に示されているような羽根状のローラを用いた機構が考えられるが、これらは、ローラに羽根状のものを取り付けて、情報読取手段に密着させ回転させるため、搬送方向を反転する時には、羽根を逆方向に変形しなければならず、羽根状のローラに大きな負荷がかかり、耐久性に問題がある。
【0016】
これらの情報取得手段14では、搬送方向に情報取得手段14上の検出区間A1内において、正確にかつバラツキが少ない情報を得るために、着磁点Q1、Q2及び読取点Pと搬送紙幣との間隔を狭めることが必要である。
【0017】
紙幣情報取得手段14は、紙幣面全体に書込まれた情報を取得するために、搬送方向に直交する方向に複数の情報取得素子を並べる形態のものが多い。そのような形式の紙幣情報取得手段14に対して、上述の問題を解決した幾つかの実施形態について以下で説明する。
【0018】
図5及び図6は、本発明の情報取得装置手段の第一の実施形態である紙幣情報取得手段14を示したものである。
図5は、双方向搬送に対応するために、ローラの位置が搬送方向によって変わる可動式のローラを用いている例を示したものである。
この機構は、可動ローラ18を紙幣の搬送方向の上流側に移動させる。ローラ17を通過した紙幣は、通過前と比較してローラ17で変動が押さえられるために、情報取得手段14上で、折れ等の変形した紙幣でも高さの変動を押さえられる。
【0019】
図5の機構では、上下の搬送ガイド11a、11bと二対の駆動ローラ12と従動ローラ12に圧接挟持した従動ローラ13、そして、情報取得手段14の上部のローラ17を回転させることにより紙幣を搬送している。ここで、可動ローラ18は、情報取得手段14の上部のローラの軸19と、リンク20の回転自由な支点21と、支点21に関してローラ軸19と反対側にソレノイド22のシャフト23を取り付けた点24とのリンク上の三点と、リンク20と、ローラ17とから構成されている。ソレノイド22を図5の方向イに移動させることで、可動ローラ18を移動し、ローラ17の位置をずらすことができるような機構となっている。また、ローラ17の駆動力は、図示しないモータからギア25とギア27と駆動ベルト26とを介して伝えられる。
【0020】
なお、ここで、可動ローラ18とは、情報取得手段14を構成する案内手段としてのローラ及び上述したローラの移動機構のことを示す。また、ローラ17は、例えば、図5に示すように矢印ロ方向に紙幣が搬送される場合における可動ローラ18の一態様である。
【0021】
図5に示す方向ロ(この場合は左方向)に紙幣を搬送する場合には、ソレノイド22を搬送方向ロ(この場合は左方向)に移動させる。これにより、可動ローラ38が搬送方向ロとは逆向き(この場合は右側)に傾く。これにより、回転ローラ17を搬送方向とは逆向き(この場合は右方向)にずらすことができ、情報取得手段14上の前半部分で手段14からの紙幣の高さを押さえることができる。
【0022】
また、搬送方向が逆向き(右方向)になるときには、ソレノイド22を紙幣の搬送方向(右方向)に移動させ、ギア25を時計周りにすることで、可動ローラ18を左側に傾け、ローラ17を反時計周りに回転させる。このように、ソレノイド22を移動させ、ギア25の回転方向を変更することで、情報取得手段14上での紙幣の高さを押さえることができ、より正確な情報を得る機構となる。
【0023】
このように、ローラ17を紙幣の搬送方向の上流側に移動させることで、双方向に搬送した場合でも情報取得手段14上での紙幣の高さを押さえることができるという効果もある。
【0024】
図6は、図5の機構と類似した機構であるが、ソレノイド22を省略可能とした機構を示したものである。この機構では、可動ローラ18は、情報取得手段14の上部のローラの軸19と、リンク20の支点21との二点と、リンク20と、ローラ17とで構成される。ここでは、ギア25で可動ローラ18の位置は変更する。そのためにギア27と支点21との間にトルクリミッタ等の摩擦発生手段を挿入して、ギア25からの駆動力の一部をリンク20の回転力とする。図6の機構では、図6に示す方向ロに紙幣が搬送されるときに、搬送のためにギア25を反時計周りに回転させることで駆動ベルト26が矢印方向ハに回転し、ローラ17は時計周りに回転している。駆動ベルト26も矢印方向ハに回転し、リンク20の支点21も時計周りに回転する。ここでは、リンク20とリンクの支点21は固定されているためにリンクの支点21が時計周りに回転することで、リンク20自体も右向きに傾く。同様に、搬送方向が逆向きになったときには、ギア25の回転方向が時計周りとすることで、駆動ベルト26は反時計周りに回転し、リンクの支点21は反時計周りに回転する。それにより、リンク20は左側に傾く。
【0025】
これにより、図5の機構と同じように、紙幣情報取得手段14上の検出区間で紙幣の高さを押さえることができ、また搬送方向の変化にも対応できる。
【0026】
また、可動ローラ18は、紙幣情報取得手段14との位置が最小となる円周状の位置(以下、最小円周位置)が、着磁点Q1(又はQ2)と読取点Pの間となるように駆動され、位置が移動する。可動ローラ18の最適な位置は、最小円周位置が着磁点Q1(又はQ2)と読取点Pとの中間点近傍にある場合が適当である。なお、着磁されやすい紙幣の場合は、最小円周位置を読取点Pの方向へずらすことによって読取点Pで正確な情報を読み取ることが可能であり、紙幣の着磁のされやすさによって上記の最適な位置は修正される。
【0027】
第二の実施形態を図7から図13に示す。
図7は、紙幣情報取得手段14の斜視図であるが、紙幣に近接する面に段差を作り、凸面を面31とし、凹面を面32とする。この図で面32のピッチをdとする。なお、面31と面32が平坦でなくてもよく、段差ができるような機構であればよい。このとき、凸面31に情報取得素子を配置して紙幣の情報取得を行う。また、図8に示すように、紙幣情報取得手段14の上部では、シャフト33にピッチdで取り付けられたローラ15が、水平方向に関しては凹面32に対向するように配置されている。かつ、垂直方向に関してはローラ15と凹面32との間に空隙を空ける構造とした。
【0028】
図9に紙葉情報取得手段14を含む機構全体の側面図を示すが、紙幣は、上下の搬送ガイド11a、11bとの間を二対の駆動ローラ12と従動ローラ13によって圧接挟持され、さらに情報取得手段14上部のローラ15を回転させることによって搬送されている。この機構の詳細を述べるために図8の断面Fでの断面を図10に示す。図10において、ローラ15は凸面31より情報取得手段14に入り込むように設ける。ここで、ローラ15の外周と凸面31との距離をオーバーラップ量OVとする。
【0029】
紙幣が情報取得手段14上を搬送されるときに、紙幣16は図10に示すように波形に変形し、紙幣16が情報取得手段14上の情報を取得する面31に押さえつけられながら搬送される。したがって、図9において、情報取得手段14とローラ15とがオーバーラップする区間A2で、情報取得手段14上で紙幣16の高さを抑えることができるため、紙幣16の情報取得を正確に行うことができる。この区間A2は検出区間に相当し、該区間A2内に着磁点と読取点とを有する。
【0030】
更に、図12は、ローラ15の外周に低剛性であるブラシ35を取り付けた機構である。紙幣情報取得手段14の構造は、図7と同様に紙幣接触面に凹凸を有するものとし、凸面31に情報取得素子を配して紙幣16の情報取得を行う。また、図11に示すように、搬送方法はローラ15の外周にブラシ35を設置する以外に上述の搬送方法との違いはない。ただし、紙幣情報取得手段14の上部では、シャフト33にピッチdを空けて取り付けられたローラ15が、水平方向に関して凹面32の位置に一致するように、垂直方向に関してはブラシ35の外周が凸面31より情報取得手段14へ入り込むところから、ブラシ35の耐久性が問題にならない程度に押し付ける範囲に構成した。
【0031】
動作に関しては、上述の機構の動作と同様であり、情報取得手段14上で紙幣16の高さを抑えることができるため、紙幣16の情報取得を正確に行うことができる。さらに、ブラシ35はローラ15と比較して直径方向に剛性が低いので、図12に示すように、紙幣を柔らかく押さえ破損を低減できる。また、オーバーラップがあるので押し付け量は小さくてよく、ブラシ35の耐久性に問題は生じない。
【0032】
このオーバーラップ量OVは、第一に情報取得手段14で取り扱う紙幣の曲げ剛性、第二に着磁点Q1又はQ2との関係では着磁点における凸面31とローラ15との距離によって決定される。上記第一の点は、紙幣のジャム防止という観点から考慮されるものであり、上記第二の点は、取得する情報の正確さを期するという観点から考慮されるものである。なお、読取点P1との関係ではオーバーラップ量OV≧0であれば読取点で紙幣情報の読取りが可能である。
【0033】
図9、図11で説明した二つの機構では、図7の紙幣情報取得手段の取得部である面31と面32に段差をつけ、面32の上部でローラ15もしくはブラシ16で紙幣を押さえることで、情報取得面である面31での情報取得手段からの紙幣の高さを押さえるような機構であった。
【0034】
さらに図13に示す機構の断面図では、情報取得素子を配置した面31の位置に関しても、シャフト33に設置され、ローラ15よりも直径の小さい第2のローラ36の外周全面にブラシ35を取り付ける。この第2のローラ36は、情報取得手段14上に搬送された紙幣の面31からの距離を抑えることに効果がある。
さらに、ブラシ35を、シャフト33にピッチdを空けて取り付けられた第2のローラ36が水平方向に関して凸面31の位置に一致するような位置に構成し、垂直方向に関しては、耐久性が問題にならない程度に押し付ける範囲に構成することによって、情報取得手段14上に搬送された紙幣の面31からの距離を抑える効果をより大きくすることができる。搬送方法は、前述の図9や図11に示す機構による搬送方法と同様である。
【0035】
動作に関しても、上述の機構の動作と同様である。
これにより、図9や図11の機構により得られる効果と同様の効果が得られる。さらには、搬送方向に面31で折れ等の変形した紙幣に対しても、面31上のブラシ35で押さえ、情報取得位置の面31での紙幣16の情報取得手段からの高さが小さくすることで情報の取得精度を向上させるという効果も存在する。
また、もう一つの機構として面31上部のブラシ35の代わりにローラを用いて面31とローラの距離をとり、紙幣16が詰まらないようにした機構としてもよい。
【0036】
第三の実施形態を図14乃至図18に示す。
図14は、紙幣情報取得手段14の検出区間である情報近接面を円弧面38とし、円弧面38に情報取得素子、すなわち、着磁点及び読取点を配した機構を示す図である。
【0037】
図15に示すように、その紙幣情報取得手段14の上部では、ローラ15が情報取得手段14の円弧面38と同心円状になるようにシャフト33を設置する。なお、ローラ15の径は情報取得手段の円弧面38を含む円の径よりも小さく、搬送されてくる紙幣が詰まらないように、ローラ15と円弧面38との間隔を紙幣の厚み以上空けて配置する。また、図16に情報取得手段14を含む機構全体の側面図を示すが、紙幣16は、上下の搬送ガイド11a、11bと情報取得手段14を挟んで二対の駆動ローラ12と従動ローラ13によって圧接挟持され、さらに情報取得手段14上部のローラ15を回転させることによって搬送されている。
【0038】
図16の機構では、搬送された紙幣16が情報取得手段14上まで搬送されると、紙幣16は情報取得手段14の円弧面38と回転するローラ15で挟まれた隙間を搬送される。
この機構では、情報取得面に円弧面38を作ることにより、情報取得面が平面である情報取得手段14より広範囲にわたって、情報取得面からみた紙幣の搬送する高さを一定の高さ以下に制限できる。
【0039】
なお、この円弧面38において、着磁点Q1、Q2は、円弧面38の端部、すなわち、円弧面38を形成することによって形成された角部Rに配置することが望ましい(図14参照)。この角部Rは円弧面38と水平面との境界であり、搬送される紙幣はローラ15によって情報取得手段14上を移動する際に角部Rと接するようにして案内される。従って、角部Rに着磁点を配することによって安定した着磁が可能となる。
【0040】
第二の実施形態と同様に、図17のようにシャフト33周りのローラ36に低剛性であるブラシ35を全面に取り付け、ブラシ35が紙幣情報取得手段14に接触するような機構としても良い。この機構も、ブラシが円弧に接し、耐久性に問題ない程度にすることで、紙幣情報取得手段14からの紙幣の距離を小さくすることができ、前述の効果と同様の効果が得られる。
【0041】
また、図18に示すように、これまでの説明で同心円としていた円弧面38とローラ15の位置関係を変更する。情報取得手段14の円弧面38の径を同心円状の場合より大きくすることで、ローラ15と情報取得装置14との最短距離を維持しながら、円弧の中心39をローラ15の中心より上に設置できる。これにより、円弧の出入り口では、円弧面38とローラ15の距離は、同心円としていた場合の円弧面38とローラ15との距離より離れることで、紙幣が滑らかに進入しやすくすることができ、情報取得装置14上で紙幣を詰まらせること無く搬送させることができる。
【0042】
この第三の実施形態では、円弧面38でローラ15によって紙幣の変動範囲を保つことができる。さらに、ローラ15の外周部が情報取得装置14の円弧面38の両端を結ぶ線より情報取得装置位置側になるようにオーバーラップさせることで、図18に示すように円弧面38の両端では情報取得装置14と紙幣間の距離をほとんどが接して搬送するように小さくすることができる。
【0043】
以上示した3つの実施形態によって、所定の区間にわたって紙幣の高さを保つことができる。したがって、磁気センサのように紙幣の磁気を着磁させる点と読み込む点と読み込む点の二種の点で使用する場合であっても、二点とも紙幣の高さを保つことができ、情報を安定して読み取ることができる。
【0044】
また、情報取得装置として紙幣の画像を取り込むCCDセンサを用いたとき、被写体深度を一定以下とすることができる。また、以上の説明では双方向を前提条件としたが、一方向での情報取得する場合であっても、当然上記の3つの実施形態を用いることができる。
【0045】
さらに、実施形態では紙葉類として紙幣を用いて説明したが、これらの実施形態は、他の紙葉類に関しても適用可能である。ここでは、自動紙幣取引装置の情報取得手段として説明したが、例えば、コピー、スキャナー等の紙葉類の取扱装置における画像取込の光学系にも適用可能である。それによって、紙葉類と光学系センサとの距離を少なく搬送でき、安定した画像の取込を可能にする。
【0046】
【発明の効果】
本発明により、双方向に高速で搬送される紙幣をある一定区間において情報取得手段からの距離を所定距離以内に保つことで、認識精度を向上させることができ、また、耐久性のある紙葉類情報取得装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 紙幣自動取引装置の概略構成図。
【図2】 紙幣鑑別部の概略構成図。
【図3】 従来の紙幣情報取得手段の構成図。
【図4】 従来の紙幣情報取得手段における問題点を示す図。
【図5】 ソレノイドを用いた可動ローラ式紙幣情報取得手段の構成図。
【図6】 トルクリミッタを用いた可動ローラ式紙幣情報取得手段の構成図。
【図7】 オーバーラップ方式の紙幣情報取得手段の斜視図。
【図8】 オーバーラップ方式におけるローラの設定を表わす斜視図。
【図9】 オーバーラップ方式での紙幣情報取得手段の構成図。
【図10】 オーバーラップ方式での紙幣情報取得手段の断面図。
【図11】 ブラシを用いたオーバーラップ方式での紙幣情報取得手段の構成図。
【図12】 ブラシを用いたオーバーラップ方式でのブラシ変形の詳細図。
【図13】 情報取得素子上にブラシを取り付けた曲面方式での紙幣情報取得手段の断面図。
【図14】 曲面ヘッド方式の紙幣情報取得手段の斜視図。
【図15】 曲面ヘッド方式におけるローラの設定を表わす斜視図。
【図16】 曲面ヘッド方式での紙幣情報取得手段の構成図。
【図17】 ブラシを用いた曲面ヘッド方式での紙幣情報取得手段の構成図。
【図18】 曲面ヘッド方式での応用した紙幣取得手段の構成図。
【符号の説明】
11…搬送ガイド、12…駆動ローラ、13…従動ローラ、14…紙幣情報取得手段、15…ローラ、16…紙幣、17…ローラ、18…可動ローラ、19…ローラ軸、31…凸面、32…凹面、33…シャフト、35…ブラシ、36…ローラ、38…円弧面、P…読取点、Q1(Q2)…着磁点、R…円弧面の角部。

Claims (7)

  1. 搬送される紙葉類の情報を取得する紙葉類情報取得手段と、
    前記紙葉類情報取得手段と紙葉類の一面と近接して紙葉類を搬送方向へ案内する案内手段とを備え、
    前記案内手段は、前記紙葉類情報取得手段と紙葉類搬送面を挟んで対向して備えられるローラによって構成され、このローラ軸は紙葉類の搬送方向に移動可能であることを特徴とする紙葉類情報取得装置。
  2. 搬送される紙葉類の情報を取得する紙葉類情報取得手段と、
    前記紙葉類情報取得手段と紙葉類の一面と近接して紙葉類を搬送方向へ案内する案内手段とを備え、
    前記案内手段は、前記紙葉類情報取得手段と紙葉類搬送面を挟んで対向して備えられるローラによって構成され、
    前記紙葉類情報取得手段は、紙葉類の搬送方向に沿って凹凸部を有し、
    前記案内手段の前記ローラは、前記紙葉類情報取得手段の凹部に対向して設けられ、凸部と前記ローラとは互いにオーバーラップしていることを特徴とする紙葉類情報取得装置。
  3. 前記紙葉類情報取得手段の凸部に対向する位置に、前記ローラと同軸に設けられ前記ローラより直径の小さい第2のローラを備えたことを特徴とする請求項2に記載の紙葉類情報取得装置。
  4. 前記紙葉類情報取得手段上で紙葉類の情報を取得する情報取得面における検出区間は紙葉類搬送面から窪んだ凹形状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の紙葉類情報取得装置。
  5. 前記紙葉類情報取得手段の前記凹形状は円弧形状からなる円弧面であり、前記円弧面の径は前記案内手段の前記ローラの径より大きく、前記案内手段の前記ローラの中心は前記円弧面の円弧の中心と同じ位置、又は前記紙葉類情報取得手段に近い位置にあることを特徴とする請求項3又は4に記載の紙葉類情報取得装置。
  6. 前記紙葉類情報取得手段上に、搬送される紙葉類を磁化させる着磁点を有し、前記着磁点は前記円弧面の端部を形成する角部に備えられることを特徴とする請求項5に記載の紙葉類情報取得装置。
  7. 前記案内手段は前記ローラの外周面に低剛性部を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の紙葉類情報取得装置。
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