JP2516936B2 - 両面金属化ポリオレフインフイルムコンデンサ - Google Patents

両面金属化ポリオレフインフイルムコンデンサ

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JP2516936B2
JP2516936B2 JP61245713A JP24571386A JP2516936B2 JP 2516936 B2 JP2516936 B2 JP 2516936B2 JP 61245713 A JP61245713 A JP 61245713A JP 24571386 A JP24571386 A JP 24571386A JP 2516936 B2 JP2516936 B2 JP 2516936B2
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功一 平川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
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    • H01G4/06Solid dielectrics
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    • H01G4/18Organic dielectrics of synthetic material, e.g. derivatives of cellulose

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  • Power Engineering (AREA)
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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は両面金属化ポリオレフィンフィルムコンデン
サに関するものである。
従来の技術 以下に従来の金属化ポリオレフィンフィルムコンデン
サについて説明する。
第2図は従来の金属化ポリオレフィンフィルムコンデ
ンサ素子部の概略断面図である。
第2図において11はポリプロピレンやポリエチレンな
どのポリオレフィンフィルムである。12はポリオレフィ
ンフィルム11の片面に蒸着された金属膜である。13はメ
タリコンである。以上のように構成された従来の金属化
ポリオレフィンフィルムコンデンサは、その構成要素の
一つである誘電体および電極に片面金属化ポリオレフィ
ンフィルムを用いている。又、ポリオレフィンフィルム
11は金属化する側の表面をコロナ放電等により活性化し
て、ぬれ性を37〜41ダイン/cmまで高めている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記従来の構成において、誘電体および
電極として片面金属化ポリオレフィンフィルムよりなっ
ているために金属化のための作業工数が大きくコンデン
サ素子コストが高くなる欠点があった。そこでポリオレ
フィンフィルム11の両面を金属合する試みがなされてい
るが両面蒸着工法や、蒸着後巻き戻し時の蒸着膜剥れ
(ブロッキング)に問題があり、実用には到っていな
い。
本発明は上記従来の問題点を解決する両面金属化ポリ
オレフィンフィルムコンデンサを提供することを目的と
する。
問題点を解決するための手段 この目的を達成するために、本発明の両面金属化ポリ
オレフィンフィルムコンデンサは、片面のぬれ性を31ダ
イン/cm以上で35ダイン/cm以下とし、他面のぬれ性を前
記片面のぬれ性より大きくしたポリオレフィンを主成分
とするフィルムの両面に金属を蒸着した両面金属化ポリ
オレフィンフィルムと、合せフィルムとを具備したもの
である。
作用 このようにフィルム表面の少なくとも片面の活性度を
小さくすることによりブロッキング発生までの期間が長
くなる。これは、コロナ放電処理等で表面を活性化処理
したときに生成した活性物質がブロッキング発生に関与
しているためと考えられるが、そのメカニズムは不明で
ある。
実 施 例 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。
第1図は本発明の実施例に係る両面金属化ポリオレフ
ィンフィルムを用いて構成したコデンサの概略断面図で
ある。第1図において、1はポリオレフィンフィルムで
ポリプロピレンやポリエチレンなどを主成分とするもの
よりなる。さらにそのフィルム表面のぬれ性は片面が31
〜35ダイン/cm,他面のぬれ性を前記片面のぬれ性より大
きくしたものである。又添加剤としてフェノール系等の
酸化防止剤を含んでいる。
2は蒸着膜で、アルミニウム,銅,銀,ニッケル,コ
バルトなどの比較的融点の高い金属よりなる。3は合せ
フィルムでポリオレフィンフィルムやポリエステルフィ
ルム,ポリフェニレンサルファイドフィルム,ポリスル
ホンフィルム,カプトンフィルム,ポリ弗化ビニリデン
フィルム等が使用可能である。ポリオレフィンを用いる
場合はその片面又は両面をコロナ処理をして活性化する
ことも可能である。
4はメタリコンで、亜鉛又はその合金等を金属を溶射
して形成される。
ポリオレフィンフィルムの中のポリプロピレンについ
て、その表面のぬれ性とブロッキング発生までの期間に
ついての実験結果を第1表に示す。
なお、前記実験に用いた両面蒸着装置の構成を第3図
に示す。第3図において、21はフィルム原反、22,22′
はクーリングキャン、23は蒸着フィルム原反、24,24′
は蒸着金属、25は真空槽である。
第1表より両面ともぬれ性を高くすると蒸着膜とフィ
ルムの接着強度は向上するものの、ブロッキング発生ま
での日数が短く、実用に供することが困難である。又、
実験No.7に示すように片面のぬれ性を30ダイン/cmまで
小さくうるとブロッキング性に関しては優れているが、
ぬれ性が30ダイン/cmの面に蒸着した蒸着膜は非常に不
均一となり実用に供することが困難である。
さらに非蒸着部をオイルマージンにより形成する場
合、残存の付着オイルがブロッキングに関与するので、
第1の蒸着面のぬれ性を第2の蒸着面のぬれ性より大き
くした方がブロッキング発生までの日数は長くなる。
なお実施例はポリプロピレンについて記載したが、そ
れに限定されるものではなく、ポリオレフィン系フィル
ムについて広く適用される。
発明の効果 以上のように、本発明によればポリオレフィンフィル
ム表面のぬれ性を、片方を31〜35ダイン/cm、他方のぬ
れ性を前記片面のぬれ性より大きくしたものにより蒸着
後のブロッキング発生までの日数が著しく長くなり、従
来実用不可能であったポリオレフィン系フィルムの両面
金属化が可能となり、金属化フィルムの生差性の向上に
よる金属化フィルムのコストダウンなど産業性大なるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す両面金属化ポリオレフ
ィンフィルムを用いたコンデンサの概略断面図、第2図
は従来の片面金属化ポリオレフィンフィルムを用いたコ
ンデンサの概略断面図、第3図は両面蒸着装置の概略正
面図である。 1……ポリオレフィンフィルム、2……蒸着膜、3……
合わせフィルム、4……メタリコン。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の蒸着面のぬれ性が第2の蒸着面のぬ
    れ性より大きく、かつ第2の蒸着面のぬれ性が31〜35ダ
    イン/cmの範囲にあるポリオレフィンを主成分とするフ
    ィルムの両面に金属を蒸着した両面金属化フィルムと合
    せフィルムとを具備した両面金属化ポリオレフィンフィ
    ルムコンデンサ。
JP61245713A 1986-10-16 1986-10-16 両面金属化ポリオレフインフイルムコンデンサ Expired - Lifetime JP2516936B2 (ja)

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JPS5816415A (ja) * 1981-07-23 1983-01-31 本州製紙株式会社 電気用延伸ポリプロピレンフイルム
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