JP2516952B2 - 金属化フイルムコンデンサ - Google Patents
金属化フイルムコンデンサInfo
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- JP2516952B2 JP2516952B2 JP62028832A JP2883287A JP2516952B2 JP 2516952 B2 JP2516952 B2 JP 2516952B2 JP 62028832 A JP62028832 A JP 62028832A JP 2883287 A JP2883287 A JP 2883287A JP 2516952 B2 JP2516952 B2 JP 2516952B2
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- film
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- vapor
- deposited
- vapor deposition
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は金属化フィルムコンデンサに関するものであ
る。
る。
従来の技術 以下に従来の金属化フィルムコンデンサについて説明
する。
する。
第2図は従来の自己保安機能付金属化フィルムコンデ
ンサ素子部の概略断面図、第3図は同要部平面図であ
る。
ンサ素子部の概略断面図、第3図は同要部平面図であ
る。
第2図において、11はポリプロピレンやポリエチレン
などのポリオレフィンフィルム、12はポリオレフィンフ
ィルム11の活性化処理面上に形成された蒸着膜、13は蒸
着膜12に自己保安機能を付与すべく形成されたパターン
のパス部分、14はメタリコンである。又、第3図におい
て13はパス部分、15は分割部分である。
などのポリオレフィンフィルム、12はポリオレフィンフ
ィルム11の活性化処理面上に形成された蒸着膜、13は蒸
着膜12に自己保安機能を付与すべく形成されたパターン
のパス部分、14はメタリコンである。又、第3図におい
て13はパス部分、15は分割部分である。
以上のように構成された従来の金属化フィルムコンデ
ンサはその構成要素に片面金属化ポリオレフィンフィル
ムを用いている。又ポリオレフィンフィルムの蒸着され
る面は予めコロナ放電処理等によって活性化処理が施こ
されており、そのぬれ性は37〜42ダイン/cmまで高めら
れている。
ンサはその構成要素に片面金属化ポリオレフィンフィル
ムを用いている。又ポリオレフィンフィルムの蒸着され
る面は予めコロナ放電処理等によって活性化処理が施こ
されており、そのぬれ性は37〜42ダイン/cmまで高めら
れている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記従来の構成では、誘電体および電極
としてのポリオレフィンフィルム11が片面だけに設けら
れていることにより金属化のための作業工数が大きくコ
ンデンサ素子コストが高くなる欠点があった。そこでポ
リオレフィンフィルムの両面を金属化する試みがなされ
ているが両面蒸着工法や蒸着後巻き戻し時の蒸着膜剥れ
(ブロッキング)に問題があり実用に到っていない。さ
らには蒸着面にパターンを形成して、自己保安機能を付
与するポリオレフィンコンデンサにおいて高温における
自己保安機能の動作性能は、低温,室温に比べると悪く
なる傾向を示す。
としてのポリオレフィンフィルム11が片面だけに設けら
れていることにより金属化のための作業工数が大きくコ
ンデンサ素子コストが高くなる欠点があった。そこでポ
リオレフィンフィルムの両面を金属化する試みがなされ
ているが両面蒸着工法や蒸着後巻き戻し時の蒸着膜剥れ
(ブロッキング)に問題があり実用に到っていない。さ
らには蒸着面にパターンを形成して、自己保安機能を付
与するポリオレフィンコンデンサにおいて高温における
自己保安機能の動作性能は、低温,室温に比べると悪く
なる傾向を示す。
本発明は上記従来の問題を解決するもので両面を金属
化とするポリオレフィンフィルムコンデンサを提供する
ことを目的とする。
化とするポリオレフィンフィルムコンデンサを提供する
ことを目的とする。
問題点を解決するための手段 この目的の達成するために本発明の金属化フィルムコ
ンデンサは、片面のぬれ性を31ダイン/cm以上、35ダイ
ン/cm以下とし、他面のぬれ性を前記片面のぬれ性より
大きくしたポリオレフィンフィルムの両面に金属を蒸着
し、前記蒸着膜のぬれ性が小さい表面に蒸着された蒸着
膜にパターンを形成して両面金属化フィルムを構成し、
この両面金属化フィルムと合せフィルムとを交互に配設
したものである。
ンデンサは、片面のぬれ性を31ダイン/cm以上、35ダイ
ン/cm以下とし、他面のぬれ性を前記片面のぬれ性より
大きくしたポリオレフィンフィルムの両面に金属を蒸着
し、前記蒸着膜のぬれ性が小さい表面に蒸着された蒸着
膜にパターンを形成して両面金属化フィルムを構成し、
この両面金属化フィルムと合せフィルムとを交互に配設
したものである。
作用 このようにフィルム表面の少なくとも片面の活性層を
小さくすることによりコロナ放電処理等で表面を活性処
理したときに生成する活性物質がブロッキング発生に関
与し、ブロッキングが発生しにくくなる。
小さくすることによりコロナ放電処理等で表面を活性処
理したときに生成する活性物質がブロッキング発生に関
与し、ブロッキングが発生しにくくなる。
実施例 以下本発明の一実施例について図面を参照にしながら
説明する。
説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る金属化フィルムを用
いて構成したコンデンサの概略断面図である。
いて構成したコンデンサの概略断面図である。
同図において1はポリオレフィンフィルムでポリプロ
ピレンやポリエチレンなどを主成分とするものである。
さらにポリオレフィンフィルム1の表面は蒸着性の改良
のためにコロナ処理等で活性化されており、片面が31〜
35ダイン/cm、他面が前記片面のぬれ性より大きくした
ものである。又酸化防止剤を微量含有している。2は蒸
着膜でアルミニウム,亜鉛,銀,ニッケル,コバルド等
の金属よりなる蒸着膜Aである。3はパス部分、4は蒸
着膜B、5は合せフィルムでポリオレフィンフィルム1
やポリエステルフィルム,ポリフェニレンサルファイド
フィルム,ポリスルホンフィルム,カプトンフィルム,
ポリフッ化ビニリデンフィルム等が使用可能である。6
はメタリコンである。ポリオレフィンを合せとして用い
る場合、その片面又は両面をコロナ処理等で活性化処理
をおこない蒸着フィルムとの接着性を改善することも可
能である。
ピレンやポリエチレンなどを主成分とするものである。
さらにポリオレフィンフィルム1の表面は蒸着性の改良
のためにコロナ処理等で活性化されており、片面が31〜
35ダイン/cm、他面が前記片面のぬれ性より大きくした
ものである。又酸化防止剤を微量含有している。2は蒸
着膜でアルミニウム,亜鉛,銀,ニッケル,コバルド等
の金属よりなる蒸着膜Aである。3はパス部分、4は蒸
着膜B、5は合せフィルムでポリオレフィンフィルム1
やポリエステルフィルム,ポリフェニレンサルファイド
フィルム,ポリスルホンフィルム,カプトンフィルム,
ポリフッ化ビニリデンフィルム等が使用可能である。6
はメタリコンである。ポリオレフィンを合せとして用い
る場合、その片面又は両面をコロナ処理等で活性化処理
をおこない蒸着フィルムとの接着性を改善することも可
能である。
ポリオレフィンフィルムの一例としてポリプロピレン
フィルムについてその表面のぬれ性と、ブロッキング発
生までの期間についての実験結果を表に示す。蒸着装置
は半連続両面蒸着装置による。
フィルムについてその表面のぬれ性と、ブロッキング発
生までの期間についての実験結果を表に示す。蒸着装置
は半連続両面蒸着装置による。
表より両面ともぬれ性を高くするとブロッキング発生
までの日数が短くなり、実用に供することが困難であ
る。又実験No.7に示すように片面のぬれ性を30ダイン/c
mまで小さくするとブロッキング性に関しては優れてい
るがぬれ性が30ダイン/cmの面に蒸着した蒸着膜は非常
に不均一となり実用に供することが困難である。さらに
非蒸着部をオイルマージンにより形成する場合、残存の
付着オイルがブロッキングに関与するので第1の蒸着面
のぬれ性を第2の蒸着面のぬれ性より大きくした方がブ
ロッキング発生までの日数は長くなる。さらに蒸着パタ
ーンを形成して、コンデンサの自己保安機能を付与する
方式のものについては、蒸着パターンの形成はぬれ性の
小さい表面の蒸着された蒸着面に形成した方が保安機能
性が向上する。
までの日数が短くなり、実用に供することが困難であ
る。又実験No.7に示すように片面のぬれ性を30ダイン/c
mまで小さくするとブロッキング性に関しては優れてい
るがぬれ性が30ダイン/cmの面に蒸着した蒸着膜は非常
に不均一となり実用に供することが困難である。さらに
非蒸着部をオイルマージンにより形成する場合、残存の
付着オイルがブロッキングに関与するので第1の蒸着面
のぬれ性を第2の蒸着面のぬれ性より大きくした方がブ
ロッキング発生までの日数は長くなる。さらに蒸着パタ
ーンを形成して、コンデンサの自己保安機能を付与する
方式のものについては、蒸着パターンの形成はぬれ性の
小さい表面の蒸着された蒸着面に形成した方が保安機能
性が向上する。
なお、実施例はポリプロピレンについて記載したが、
それに限定されるものではなくポリオレフィン系フィル
ムであれば広く適用される。さらに蒸着金属もアルミニ
ウムに限定されるものではない。
それに限定されるものではなくポリオレフィン系フィル
ムであれば広く適用される。さらに蒸着金属もアルミニ
ウムに限定されるものではない。
発明の効果 以上のように本発明は、ポリオレフィンフィルム表面
のぬれ性を片方を31〜35ダイン/cm、他方を前記片面の
ぬれ性より大きくすることにより蒸着後のブロッキング
発生までの日数が著しく長くなり、従来実用不可能であ
ったポリオレフィン系フィルムの両面金属化が可能とな
り、金属化フィルムの生産性の向上による金属化フィル
ムのコストダウンが実現し、さらに自己保安機能付コン
デンサの保安性能の向上が図れる。
のぬれ性を片方を31〜35ダイン/cm、他方を前記片面の
ぬれ性より大きくすることにより蒸着後のブロッキング
発生までの日数が著しく長くなり、従来実用不可能であ
ったポリオレフィン系フィルムの両面金属化が可能とな
り、金属化フィルムの生産性の向上による金属化フィル
ムのコストダウンが実現し、さらに自己保安機能付コン
デンサの保安性能の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例に係る金属化フィルムコンデ
ンサの概略断面図、第2図は従来の金属化フィルムコン
デンサの概略断面図、第3図は同コンテンサの一部平面
図である。 1……ポリオレフィンフィルム、2……蒸着膜A、4…
…蒸着膜B、5……合せフィルム。
ンサの概略断面図、第2図は従来の金属化フィルムコン
デンサの概略断面図、第3図は同コンテンサの一部平面
図である。 1……ポリオレフィンフィルム、2……蒸着膜A、4…
…蒸着膜B、5……合せフィルム。
Claims (1)
- 【請求項1】片面のぬれ性を31ダイン/cm以上35ダイン/
cm以下とし、他面のぬれ性を、前記片面のぬれ性より大
きくしたポリオレフィンフイルムの両面に金属を蒸着
し、前記蒸着膜のぬれ性が小さい表面の蒸着膜に自己保
安用のパターンを形成して両面金属化フィルムを構成
し、この両面金属化フィルムと合わせフィルムとを交互
に配設した金属化フィルムコンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62028832A JP2516952B2 (ja) | 1987-02-10 | 1987-02-10 | 金属化フイルムコンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62028832A JP2516952B2 (ja) | 1987-02-10 | 1987-02-10 | 金属化フイルムコンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63196025A JPS63196025A (ja) | 1988-08-15 |
JP2516952B2 true JP2516952B2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=12259356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62028832A Expired - Lifetime JP2516952B2 (ja) | 1987-02-10 | 1987-02-10 | 金属化フイルムコンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2516952B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5816415A (ja) * | 1981-07-23 | 1983-01-31 | 本州製紙株式会社 | 電気用延伸ポリプロピレンフイルム |
JPS61145812A (ja) * | 1984-12-19 | 1986-07-03 | 松下電器産業株式会社 | フイルムコンデンサ |
JPS61187317A (ja) * | 1985-02-15 | 1986-08-21 | 松下電器産業株式会社 | 金属化フイルムコンデンサ |
-
1987
- 1987-02-10 JP JP62028832A patent/JP2516952B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63196025A (ja) | 1988-08-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |