JPH0143853Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0143853Y2 JPH0143853Y2 JP1983167880U JP16788083U JPH0143853Y2 JP H0143853 Y2 JPH0143853 Y2 JP H0143853Y2 JP 1983167880 U JP1983167880 U JP 1983167880U JP 16788083 U JP16788083 U JP 16788083U JP H0143853 Y2 JPH0143853 Y2 JP H0143853Y2
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- film
- metallized
- electrode
- metallized film
- dielectric
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Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
本考案は金属化フイルムコンデンサの改良に関
するもので、安全性と信頼性の極めて高い金属化
フイルムを提供するものである。 従来の金属化フイルムコンデンサは第１図に示
すようにポリプロピレンフイルム、ポリエチレン
テレフタレートフイルム、ポリスチレンフイル
ム、ポリカーボネイトフイルムなどのプラスチツ
クフイルムにアルミニユウム、亜鉛などの金属を
該フイルムの少なくとも片面幅方向端部に絶縁マ
ージン部２を設けて0.02〜0.03μｍの厚みに真空
蒸着した金属化プラスチツクフイルムを該絶縁マ
ージン部２が対向するように配置、巻回してコン
デンサ素子を形成されているが、上記素子の外装
部を絶縁するために誘電体を規定長さだけ巻回し
た後、これを切断し、新たに外装絶縁材料４を挿
入して、これを外装部絶縁材料としていた。１は
金属化フイルム、３は金属化電極面である。 このような一般的製法においては、誘電体を巻
回して切断する時、巻終り付近において緩みが生
じ、また外層絶縁材料挿入のためにフイルム層間
の隙間が大きくなり、課電時のコロナ放電または
弱点部の部分的破壊の影響を必要以上に受け、寿
命試験において特性的不安定を招くとともに課電
前初期の段階において異常音の発生があり、これ
らを改善するために製造条件の面で制限を受ける
ことが多分にあつた。とくにこの現象は使用する
電位傾度が高い程顕著であり、前記欠点のため
に、誘電体の絶縁耐力を十分に生かせないことが
多かつた。 本考案は上述の欠点を除去し高い電位傾度にお
いても電気特性の安定な金属化フイルムコンデン
サを提供するものである。 以下本考案を第２図および第３図に示す実施例
に基づき詳細に説明する。 第２図は金属化フイルムコンデンサ素子の要部
展開断面図で、１は金属化フイルム、２は絶縁マ
ージン部、３は金属化電極面、斜線部５は金属化
電極除去面をしめし、その除去長さを少なくとも
１回転以上の長さＬだけ除去し、該除去部を熱シ
ールして固定したものである。誘電体は8μポリ
プロピレンフイルムを用い、これに絶縁マージン
部を残してアルミニユウムを真空蒸着し、蒸着膜
抵抗を３Ω／□とした。試料は前記蒸着膜除去処
理を施し、巻終り部を熱シールして切断し、金属
化電極を除去した誘電体をそのまま外層絶縁材料
として使用し、特に誘電体巻終り部での巻回体の
緩みと異種外層絶縁材料挿入による隙間の発生を
防止する構造とした。 試験材料の定格は5μF、350Vで、試験条件は
80℃において定格電圧の1.2倍の交流電圧を1000
時間連続印加した結果を表に示す。 なお、比較例は第１図に示す従来構造のものと
した。また実施例１〜３は第２図のように対向す
る蒸着電極を両側とも除去したもの、実施例４〜
６は第３図のように対向する蒸着電極の内片側の
み除去したものである。
するもので、安全性と信頼性の極めて高い金属化
フイルムを提供するものである。 従来の金属化フイルムコンデンサは第１図に示
すようにポリプロピレンフイルム、ポリエチレン
テレフタレートフイルム、ポリスチレンフイル
ム、ポリカーボネイトフイルムなどのプラスチツ
クフイルムにアルミニユウム、亜鉛などの金属を
該フイルムの少なくとも片面幅方向端部に絶縁マ
ージン部２を設けて0.02〜0.03μｍの厚みに真空
蒸着した金属化プラスチツクフイルムを該絶縁マ
ージン部２が対向するように配置、巻回してコン
デンサ素子を形成されているが、上記素子の外装
部を絶縁するために誘電体を規定長さだけ巻回し
た後、これを切断し、新たに外装絶縁材料４を挿
入して、これを外装部絶縁材料としていた。１は
金属化フイルム、３は金属化電極面である。 このような一般的製法においては、誘電体を巻
回して切断する時、巻終り付近において緩みが生
じ、また外層絶縁材料挿入のためにフイルム層間
の隙間が大きくなり、課電時のコロナ放電または
弱点部の部分的破壊の影響を必要以上に受け、寿
命試験において特性的不安定を招くとともに課電
前初期の段階において異常音の発生があり、これ
らを改善するために製造条件の面で制限を受ける
ことが多分にあつた。とくにこの現象は使用する
電位傾度が高い程顕著であり、前記欠点のため
に、誘電体の絶縁耐力を十分に生かせないことが
多かつた。 本考案は上述の欠点を除去し高い電位傾度にお
いても電気特性の安定な金属化フイルムコンデン
サを提供するものである。 以下本考案を第２図および第３図に示す実施例
に基づき詳細に説明する。 第２図は金属化フイルムコンデンサ素子の要部
展開断面図で、１は金属化フイルム、２は絶縁マ
ージン部、３は金属化電極面、斜線部５は金属化
電極除去面をしめし、その除去長さを少なくとも
１回転以上の長さＬだけ除去し、該除去部を熱シ
ールして固定したものである。誘電体は8μポリ
プロピレンフイルムを用い、これに絶縁マージン
部を残してアルミニユウムを真空蒸着し、蒸着膜
抵抗を３Ω／□とした。試料は前記蒸着膜除去処
理を施し、巻終り部を熱シールして切断し、金属
化電極を除去した誘電体をそのまま外層絶縁材料
として使用し、特に誘電体巻終り部での巻回体の
緩みと異種外層絶縁材料挿入による隙間の発生を
防止する構造とした。 試験材料の定格は5μF、350Vで、試験条件は
80℃において定格電圧の1.2倍の交流電圧を1000
時間連続印加した結果を表に示す。 なお、比較例は第１図に示す従来構造のものと
した。また実施例１〜３は第２図のように対向す
る蒸着電極を両側とも除去したもの、実施例４〜
６は第３図のように対向する蒸着電極の内片側の
み除去したものである。
【表】
【表】
この結果、明らかに本考案品において比較例よ
りも1kHzにおけるtanδ変化は殆どなく、初期値
に近いものであつた。また試験終了後の解体調査
において本考案品は誘電体終り部分での部分的破
壊個数が極めて少ないことからもその効果は明ら
かである。 なお、実施例ではプラスチツクフイルムとして
ポリプロピレンフイルムを用いたが、ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム、またはポリプロピレ
ンフイルムとポリエチレンテレフタレートとの組
合せなど他の熱可塑性プラスチツクフイルムでも
同様で、また蒸着金属もアルミニユウムまたは亜
鉛に限定されるものではなく、それらを組合せて
もよい。また第２図および第３図のように全面を
除去せず、熱シール部のみを除去してもよい。 以上実施例は片面金属化フイルムについて示し
たが、本考案の目的とするところは前記したよう
に誘電体巻回後蒸着電極を除去して、これを外層
絶縁材料の１部とし、巻回体の緩みを防止するも
のであり、従つて誘電体フイルムに両面蒸着した
金属化フイルムを用いても効果は同じであること
は言うまでもない。 以上のように本考案の金属化フイルムコンデン
サは電気特性が安定で高信頼性を実現でき、極め
て有益なものである。
りも1kHzにおけるtanδ変化は殆どなく、初期値
に近いものであつた。また試験終了後の解体調査
において本考案品は誘電体終り部分での部分的破
壊個数が極めて少ないことからもその効果は明ら
かである。 なお、実施例ではプラスチツクフイルムとして
ポリプロピレンフイルムを用いたが、ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム、またはポリプロピレ
ンフイルムとポリエチレンテレフタレートとの組
合せなど他の熱可塑性プラスチツクフイルムでも
同様で、また蒸着金属もアルミニユウムまたは亜
鉛に限定されるものではなく、それらを組合せて
もよい。また第２図および第３図のように全面を
除去せず、熱シール部のみを除去してもよい。 以上実施例は片面金属化フイルムについて示し
たが、本考案の目的とするところは前記したよう
に誘電体巻回後蒸着電極を除去して、これを外層
絶縁材料の１部とし、巻回体の緩みを防止するも
のであり、従つて誘電体フイルムに両面蒸着した
金属化フイルムを用いても効果は同じであること
は言うまでもない。 以上のように本考案の金属化フイルムコンデン
サは電気特性が安定で高信頼性を実現でき、極め
て有益なものである。
第１図は従来の金属化フイルムコンデンサ素子
の要部展開斜視図、第２図は対向する蒸着電極の
両側を除去した本考案の実施例の金属化フイルム
コンデンサ素子の要部展開斜視図、第３図は対向
する蒸着電極の内片側のみ除去した本考案の他の
実施例の金属化フイルムコンデンサ素子の要部展
開斜視図である。 １：金属化フイルム、２：絶縁マージン部、
３：金属化電極面、５：金属化電極除去面。
の要部展開斜視図、第２図は対向する蒸着電極の
両側を除去した本考案の実施例の金属化フイルム
コンデンサ素子の要部展開斜視図、第３図は対向
する蒸着電極の内片側のみ除去した本考案の他の
実施例の金属化フイルムコンデンサ素子の要部展
開斜視図である。 １：金属化フイルム、２：絶縁マージン部、
３：金属化電極面、５：金属化電極除去面。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) フイルムの幅方向端部に絶縁マージン部を設
けて電極を形成し、これを絶縁マージン部が対
向するように配置して巻回し、その両端部に電
極引出し部を形成してコンデンサ素子を構成
し、該コンデンサ素子を外装してなる金属化フ
イルムコンデンサにおいて、誘電体巻終り部分
において少なくとも片面の金属化電極の一部ま
たは全面を１回転以上除去し、該除去部を熱シ
ールすることを特徴とする金属化フイルムコン
デンサ。 (2) 上記金属化フイルムの誘電体がポリプロピレ
ンフイルム、もしくはポリエチレンテレフタレ
ートフイルムまたはそれらの組合せによりなる
ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
項記載の金属化フイルムコンデンサ。 (3) 上記金属化フイルムの金属化電極がアルミニ
ウム、亜鉛またはそれらの複合よりなることを
特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
の金属化フイルムコンデンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16788083U JPS6076029U (ja) | 1983-10-29 | 1983-10-29 | 金属化フイルムコンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16788083U JPS6076029U (ja) | 1983-10-29 | 1983-10-29 | 金属化フイルムコンデンサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6076029U JPS6076029U (ja) | 1985-05-28 |
| JPH0143853Y2 true JPH0143853Y2 (ja) | 1989-12-19 |
Family
ID=30367173
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16788083U Granted JPS6076029U (ja) | 1983-10-29 | 1983-10-29 | 金属化フイルムコンデンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6076029U (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4122523Y1 (ja) * | 1964-10-05 | 1966-11-10 | ||
| JPS5555512A (en) * | 1978-10-17 | 1980-04-23 | Fujikura Ltd | Method of manufacturing capacitor using bothhside deposition film |
| JPH02905U (ja) * | 1988-06-13 | 1990-01-08 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56164539U (ja) * | 1980-05-12 | 1981-12-07 |
-
1983
- 1983-10-29 JP JP16788083U patent/JPS6076029U/ja active Granted
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4122523Y1 (ja) * | 1964-10-05 | 1966-11-10 | ||
| JPS5555512A (en) * | 1978-10-17 | 1980-04-23 | Fujikura Ltd | Method of manufacturing capacitor using bothhside deposition film |
| JPH02905U (ja) * | 1988-06-13 | 1990-01-08 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6076029U (ja) | 1985-05-28 |
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