JP2516285Y2 - ジャンパ装置 - Google Patents

ジャンパ装置

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JP2516285Y2
JP2516285Y2 JP1990078244U JP7824490U JP2516285Y2 JP 2516285 Y2 JP2516285 Y2 JP 2516285Y2 JP 1990078244 U JP1990078244 U JP 1990078244U JP 7824490 U JP7824490 U JP 7824490U JP 2516285 Y2 JP2516285 Y2 JP 2516285Y2
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武男 宗像
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は架空送電線のジャンパ装置の改良に関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来のジャンパ装置の一例を図−7に示す。図におい
て11は鉄塔アーム、12は耐張碍子連、13A、13Bは架空送
電線の本線、14はジャンパ線、15はジャンパソケット、
16は引留クランプ、17はベートダンパである。
ジャンパ装置はジャンパ線14とジャンパソケット15と
からなる。ジャンパ線14としては、取付け箇所毎にその
必要長さを計算し、その計算した長さに切断したものが
用いられる。このジャンパ線14の両端にはジャンパソケ
ット15が圧着され、そのジャンパソケット15がボルトナ
ットによって引留クランプ16に接続されるものである。
〔課題〕
従来のジャンパ装置は上記したように、ジャンパ線の
必要長さを、取付け箇所毎に厳密に計算し、ジャンパ線
を正確な長さに切断する必要があるので、その製作と管
理に非常な手数を要していた。
〔課題の解決手段とその作用〕
本考案はこの課題を解決したジャンパ装置を提供する
もので、請求項1の考案は、ジャンパ線の両端に、架空
送電線の本線をアーマーロッドを介して把持する本線用
クランプを圧着したことを特徴とするものである。
このようにすると、ジャンパ装置の本線用クランプを
本線に取り付けるときに、その取付け位置によってジャ
ンパ線の弛度が所定レベルとなるように調整することが
可能となる。したがって従来行っていたジャンパ線の厳
密な計算、切断が不要になる。
また、請求項2の考案は、ジャンパ線の両端にそれぞ
れ、架空送電線の本線をアーマーロッドを介して把持す
る複数個の本線用クランプが、上記本線に添う導体を介
して連結された状態で取り付けられていることを特徴と
するものである。
このようにすると、前記の請求項1の考案と同じ作用
がある他に、複数個の本線用クランプに電流が分流する
ために、本線を締付け型のクランプで把持する方式を採
用しても、本線とジャンパ線との接続抵抗を充分低く抑
えることが可能となる。
〔実施例〕
以下、本考案のジャンパ装置の実施例を図面を参照し
て詳細に説明する。
図−1は請求項1の考案のジャンパ装置の一実施例を
示している。図において11は鉄塔アーム、12は耐張型碍
子連、13A、13Bは架空送電線の本線、14はジャンパ線、
18A、18Bは本線用クランプ、19はソケット接続板のない
引留クランプ、20はアーマーロッドである。
このジャンパ装置は、ジャンパ線14の両端に本線用ク
ランプ18A、18Bを圧着したものである。この本線用クラ
ンプ18A、18Bは架空送電線の本線13A、13Bをアーマーロ
ッド20を介して把持するものである。したがってその取
付け位置が任意に選定でき、その取付け位置によってジ
ャンパ線14の弛度Dが調整できるものである。
本線用クランプ18B(18Aも同一構造)の詳細を図−2
により説明する。本線用クランプ18Bは、片側がピン21
でヒンジ結合された金具22a、22bで構成されている。一
方の金具22aは略くの字状をしており、ピン21の近くに
架空送電線把持溝23aを、それと反対側にジャンパ線圧
着部24をそれぞれ有している。また各送電線把持溝23a
とジャンパ線圧着部24のほぼ中間には丸穴25が設けてあ
り、その周辺は座ぐり加工部26となっている。他方の金
具22bはピン21の近くに架空送電線把持溝23bを有し、丸
穴25に対応する所に縦長の穴25aを設けてあり、その外
周には溝26が形成されている。
27はボルトレス締付け具で、実開昭60−31123号によ
り公知のものである。ボルトレス締付け具27は、図−3
に示すように一端にT形頭部28aを有する締付けロッド2
8と、コイルばね29と、ばね受け30と、偏心カム31と、
カム軸32とで構成されている。
このボルトレス締付け具27は次のようにして金具22a
に取付けられる。まず締付けロッド28を丸穴25に挿入す
る。次にコイルばね29とばね受け30を締付けロッド28に
外挿し、締付けロッド28の先端部にカム軸32を用いて偏
心カム31を取付ける。これによりボルトレス締付け具27
は金具22aから外れなくなる。
このボルトレス締付け具27で金型22aと金具22bを締め
付けるときは、ボルトレス締付け具27の偏心カム31を非
締付け状態(図−3(a)の状態)で、金具22bの縦長
の穴25aに締付けロッド28のT形頭部28aを挿通し、締付
けロッド28を90°回転させてT形頭部28aを溝26に嵌め
こんで回転しないようにする。そして偏心カム31の穴33
に操作棒34を挿入して、偏心カム31を図ー3(a)のP
方向に回すと、コイルばね29が圧縮され図−3(b)に
示すように締付け状態となる。
以上説明したジャンパ装置は、現場で架空送電線の本
線13A、13B間に次のようにして取り付けられる。すなわ
ち、本線用クランプ18A、18Bの金具22a、22bで予めアー
マーロッド20を巻き付けた架空送電線の本線13A、13Bを
軽く把持し、その本線用クランプ18A、18Bを本線13A、1
3Bに沿って動かし、ジャンパ線14の弛度Dが所定の値に
なる位置を確認し、その位置でボルトレス締付け具27を
締付け、本線用クランプ18A、18Bで本線13A、13Bを把持
するのである。なお、アーマーロッド20は架空送電線の
本線13A、13Bの締付け箇所を防護するため、および電線
の断面積を等価的に増大させて温度上昇を抑制するため
に、予め架空送電線の本線に巻き付けておくものであ
る。
図−4および図−5は請求項2の考案の一実施例を示
している。前記の請求項1の考案の一実施例と同じ部分
には同一符号を付してある。
このジャンパ装置は、ジャンパ線14の両端にそれぞ
れ、本線13A、13Bをアーマーロッド20を介して把持する
複数個の本線用クランプ35Aと36Aと18A、35Bと36Bと18B
を取り付けたものである。これらの本線用クランプ35A
と36Aと18A、35Bと36Bと18Bは架空電線の本線13A、13B
に添う導体14a、14bを介して接続されている。
最外端の本線用クランプ18A、18Bは、図−2と同じ構
造のものであるが、それより内側の本線クランプ35A、3
5B、36A、36Bは、図−5に示す構造のものである。すな
わち、頭部にピン21でヒンジ結合された金具37a、37bか
らなり、金具37aに両側へ延びるジャンパ線圧着部24が
形成されている。これ以外の構造は図−2および図−3
で説明した内容と同じである。
このジャンパ装置は、現場で架空送電線の本線13A、1
3B間に次のようにして取り付けられる。すなわち、本線
用クランプ35A、35Bの金具37a、37bで予めアーマーロッ
ド20を巻き付けた架空送電線の本線13A、13Bを軽く把持
し、その本線用クランプ35A、35Bを本線13A、13Bに沿っ
て動かし、ジャンパ線14の弛度Dが所定の値になる位置
を確認し、その位置でボルトレス締付け具27を締付け、
本線用クランプ35A、35Bで本線13A、13B把持するのであ
る。その後本線用クランプ36A、36Bで導体14aにジャン
パ線14のたるみDに相当する引張張力を与えてアーマー
ロッド20を介して架空送電線の本線13A、13Bを把持す
る。さらに本線用クランプ18A、18Bで導体14bが適当に
たるむようにアーマーロッド20を介して架空送電線の本
線13A、13Bを把持してもよく、また若干の張力を与えて
把持させてもよい。
このジャンパ装置は、複数個の本線用クランプに電流
が分流するため、本線とジャンパ線との接続抵抗を充分
低く抑えることが可能となる。
なお、この実施例では、ジャンパ線14と導体14a、14b
にそれぞれ別個のものを用いたが、導体14a、14bはジャ
ンパ線14と一連続のものであっても勿論差し支えない。
この場合は、本線用クランプ35A、35B、36A、および36B
をジャンパ線14が貫通する構造に変更する必要がある。
また、この実施例は本線用クランプ35Aと36A、36Aと1
8Aの間隔および導体14a、14bのたるみを適当に選定(右
側も同じ)すれば、ベートタンパとしての機能をもたせ
ることもできる。
図−6は請求項2の考案のジャンパ装置を、水平角θ
を有している引留鉄塔に取り付けた場合を示している。
図−6において、鉄塔アーム11の上方は外回り側、下方
は内回り側である。
内回り側は図−4で説明したのと同じ取付け方法(垂
直)であるが、外回り側は本線用クランプ35A、35Bをほ
ぼ水平に取付けている。外回り側では本線用クランプ35
A、35Bを垂直に取り付けると、ジャンパ線は図−6の一
点鎖線のようにたるみ鉄塔に接近するが、水平に取りつ
けることによって図示のように鉄塔から離すことができ
る。なお、符号38a、38bはバランスウエイトで、本線用
クランプをほぼ水平に取り付けた際に生ずるねじりモー
メントにほぼ等しい反対方向のねじりモーメントを有す
るものである。
〔考案の効果〕
以上説明したように、請求項1の考案のジャンパ装置
は、本線用クランプを架空送電線の本線に沿って動かす
ことにより、ジャンパ装置の弛度を調整することができ
る。したがって、従来のようにジャンパ線の必要長さを
取付け箇所毎に厳密に計算し、ジャンパ線を正確な長さ
に切断する必要がなくなり、その製作と取付けが極めて
容易になる効果がある。またこのジャンパ装置は、その
所要長さが近似している鉄塔に対して共通のジャンパ装
置として適用できるので、製作と施工などで大幅なコス
トダウンが実現できる。
また、請求項2の考案のジャンパ装置は、前記請求項
1の考案と同じ効果がある他に、複数個の本線用クラン
プに電流が分流するため、本線とジャンパ線との接続抵
抗を十分低く抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図−1は請求項1の考案のジャンパ装置の一実施例を示
す正面図、図−2(a)(b)は同装置の本線用クラン
プの正面図および側面図、図−3(a)(b)はボルト
レス締付け具の非締付け状態および締付け状態を示す断
面図、図−4は請求項2の考案のジャンパ装置の一実施
例を示す正面図、図−5(a)(b)は同装置の本線用
クランプの正面図および側面図、図−6は同装置を水平
角のある鉄塔へ取付けた例を示す平面図、図−7は従来
のジャンパ装置の一例を示す正面図である。 13A、13B:架空送電線の本線 14:ジャンパ線、14a、14b:導体 18A、18B、35A、35B、36A、36B:本線用クランプ 20:アーマーロッド 27:ボルトレス締付け金具

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジャンパ線(14)の両端に、架空送電線の
    本線(13A、13B)をアーマーロッド(20)を介して把持
    する本線用クランプ(18)が圧着されていることを特徴
    とするジャンパ装置。
  2. 【請求項2】ジャンパ線(14)の両端にそれぞれ、架空
    送電線の本線(13A、13B)をアーマーロッド(20)を介
    して把持する複数個の本線用クランプ(35A、36A、18
    A、35B、36B、18B)が、上記本線(13A、13B)に添う導
    体(14a、14b)を介して連結された状態で取り付けられ
    ていることを特徴とするジャンパ装置。
JP1990078244U 1990-07-25 1990-07-25 ジャンパ装置 Expired - Lifetime JP2516285Y2 (ja)

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