JP2002369360A - 線条体引留クランプ - Google Patents

線条体引留クランプ

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JP2002369360A
JP2002369360A JP2001168256A JP2001168256A JP2002369360A JP 2002369360 A JP2002369360 A JP 2002369360A JP 2001168256 A JP2001168256 A JP 2001168256A JP 2001168256 A JP2001168256 A JP 2001168256A JP 2002369360 A JP2002369360 A JP 2002369360A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な工具を使用しないで線条体を引留めら
れ、簡明な構造で性能の安定する線条体引留クランプを
提供する。 【解決手段】 線条体に適合する把持溝を内面側に有す
る2つの挟持体により、線条体を長手方向両側から挟持
して引き留める線条体引留クランプであって、線条体の
長手方向の両側位置で、2つの挟持体を連携する連結体
を備え、連結体が有する連結体方向軸と線条体長手方向
に鉛直する面との間に傾斜角度を生じさせ、傾斜角度
は、線条体の張力と、2つの挟持体と線条体間の摩擦力
との関係により、線条体を引留めるための適正な角度を
備えて構成される、線条体の張力を利用してその把持力
に必要な締付力を発生せしめる線条体引留クランプ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持構造物間に張
架または架線される電線・電気導体・ワイヤーなどの線
条体を把持して引き留めるための引留クランプに係り、
より詳細には、従来からよくあるボルト締付け固定手段
や機械的圧縮固定手段を使わずに、これら線条体を引留
めるためのクランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の線条体引留クランプとしては、ボ
ルト締付型、圧縮型、クサビ型、及び巻付グリップ型の
4種類が一般的に使用されている。ボルト締付型の引留
クランプは、複数本のボルトを用いて線条体をクランプ
本体に締付固定する構造を有する引留クランプである
が、ボルトの締付力を利用している関係上、ボルト締付
トルク等の施工管理を十分に行う必要があり、また、線
条体の大きな張力に対応する引留力を得るためには、大
型のボルトが多数個必要となるため、その構造上クラン
プ自体が大型化してしまい、コスト面や施工面から問題
があった。
【0003】また、圧縮型引留クランプは、圧縮機及び
その工具を現場に持ち込む必要があり、地上圧縮する場
合や、さらにまた、その圧縮作業を支持鉄塔上の高所不
安定な場所で行わなければならない場合もあり、施工性
やコストの面で問題があった。そして、クサビ型引留ク
ランプは、線条体の張力を利用してクサビをもぐり込ま
せて線条体を締付ける構造のものであるが、クサビとク
ランプ本体との接触面に生ずる摩擦抵抗力に相当する荷
重をあらかじめ補償してやる必要があり、このために大
型のクサビ押込み工具等の特殊装置を利用しなければな
らず、施工性やコストの面から問題があった。
【0004】さらに、巻付グリップ型引留クランプは、
螺旋状に巻かれたプレフォームドアーマーロッド(PA
R)やアーマーロッドグリップなどを用いて線条体を引
留めるものであるが、規定の把持力を得るためには、そ
の製品の長さがかなり長くする必要があるため、特に鉄
塔上や柱上作業時には作業者の手が届かない等の施工性
の面で問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来に
おける線条体引留クランプでは、施工時における作業性
や効率のアップ・施工や工事に伴なう経費のコストダウ
ン・クランプ製造過程におけるコストダウンなどの問題
点や課題が未だに解決されていない。本発明は、このよ
うな点に鑑みなされたもので、クランプ取付施工性の簡
易化及びコストダウンを目的として、特別な工具等を使
用しないで線条体を引留められて施工性作業性がよく、
構造が簡単で製造コストが低く、しかも性能が安定して
信頼性の高い線条体クランプを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による線条体引留
クランプは、線条体の張力を利用してその把持力に必要
なクランプ締付力を発生せしめる線条体を支持構造物に
引留めるクランプであり、次のような手段を用いて構成
されている。 (1)線条体に適合する把持溝を内面側に有する2つの
挟持体により、前記線条体を長手方向両側から挟持して
引き留める線条体引留クランプであって、前記線条体の
長手方向の両側位置で、前記2つの挟持体を連携する連
結体を備え、前記連結体が有する連結体方向軸と前記線
条体長手方向に鉛直する面との間に傾斜角度を生じさ
せ、前記傾斜角度は、前記線条体の張力と、前記2つの
挟持体と前記線条体間の摩擦力との関係により、前記線
条体を引留めるための適正な角度を備えて構成される。
【0007】(2)この線条体引留クランプにおいて、
前記2つの挟持体の一方は、前記連結体の傾斜角度の基
点を形成するための位置設定手段を備えて構成される。 (3)これらの線条体引留クランプにおいて、前記2つ
の挟持体の一方は、前記連結体と連携するテーパー部を
有して傾斜角度の設定を行う傾斜角度設定手段を備えて
構成される。 (4)これらの線条体引留クランプにおいて、前記連結
体は、前記2つの挟持体の周囲を取り囲むように形成さ
れるリング形状体またはU字形状体によって構成され
る。 (5)これらの線条体引留クランプにおいて、前記挟持
体は、引留支持物側と連結または連携する構造を備えて
構成される。 (6)これらの線条体引留クランプにおいて、前記傾斜
角度を規制する角度規制手段を備えて構成される。 (7)これらの線条体引留クランプにおいて、前記挟持
体は、線条体逆張力方向への戻りを防止する挟持体戻り
防止手段を備えて構成される。 (8)これらの線条体引留クランプにおいて、前記挟持
体の一方は、線条体を長手方向に挿通するための線条体
挿通手段をさらに備えて構成される。
【0008】そして、本発明による線条体引留クランプ
について、その用いた手段を図面を参照して具体的な例
として示すならば、次のようになる。 ・図4〜図6においては、電線等の線条体1をストッパ
ー13(基点形成する位置設定手段を備える)を設けたク
ランプ本体11(一方の挟持体)とテーパスペーサ10
(他方の挟持体。傾斜角度設定手段を備える)で挟み、こ
れらの周りを、少くともクランプ本体11とテーパスペ
ーサ10との接触部は、円弧状の断面形状を有するリン
グ12(リング形状体)で囲った線条体引留クランプとし
た。
【0009】・図7と図8においては、クランプ本体1
1(挟持体)の支持物側の端部に、線条体1が貫通できる
穴を有したフック15を設け、これを相手側(引留支持
物側)のリング状金具16にひっかけて、線条体1とク
ランプ本体11(挟持体)とでリング状金具16の先端部
を両側から挟み込む構造を備えた線条体引留クランプと
した。ここでの線条体引留クランプは、挟持体は引留支
持部側と連結または連携する構造を備えて構成される。
【0010】・図9と図10おいては、ストッパー1
7,18を設けたクランプ本体11(挟持体)を相手側の
リング金具16の内側に側面から挿入し、線条体1とク
ランプ本体11とで引留支持物側のリング状金具16を
挟み込む構造を備えた線条体クランプとした。ここでの
線条体引留クランプも、挟持体は引留支持物側と連結ま
たは連携する構造を備えて構成される。 ・図11より図13においては、クランプ本体11(挟
持体)に、ストッパー17,19,20を設けて、引留
支持物側のリング状金具16を挟み込む構造を備えた線
条体クランプとし、ここでもやはり、挟持体は引留支持
物側と連結または連携する構造を備えて構成される。
【0011】・図14と図15においては、クランプ本
体11(挟持体)にピン穴21を設け、リング12の代り
にUクレビス状リンク22(U字形状体の連結体)をピン
23で連結し、ピン23を傾斜角度の基点として連結体
を回動自在とする構造を形成した線条体引留クランプで
ある。 ・図16においては、クランプ本体11(挟持体)にリン
グ12(連結体)の傾斜角度規制用ストッパー24を設け
ているので、前記傾斜角度はそこより小さな角度をとる
ことができないよう規定される。すなわち、ここでの線
条体引留クランプは、傾斜角度を規制する角度規制手段
を備えて構成されている。
【0012】・図17においては、一方の挟持体である
クランプ本体11の端部に凸起部25を設け、他方の挟
持体であるテーパスペーサ10の端部との間に、介装さ
れて当接されるバネ26を挿入させた構造としたもので
ある。このバネ26は、挟持体が逆張力方向(引留支持
物側)に引き戻される力が作用したとき、弾性力でこの
力を緩衝することができる。よって、ここにおける線条
体引留クランプは、挟持体が線条体張力反対方向に戻る
ことを防止する挟持体戻り防止手段を備えて構成されて
いる。
【0013】・図20〜22においては、ここでの線条
体引留クランプは、クランプ本体11(挟持体)に線条体
を挿通できる挿通孔26、27を設けてある。線条体を
挟持する前にあらかじめこれらを挿通孔26、27を通
すことができるし、場合によっては、挟持して引留めた
線条体を再度ここを通すことも、さらに別の線条体を通
すことも可能である。これらの挿通孔を通す電線等の線
条体については、架線工事方法や周囲の環境、また、支
持物周りの引き留め構造や縁回し線・ジャンパー線等の
線条体形成構造などによる影響を大きく受けるため、施
工にあたっては様々な工事状況を想定して、これに適用
できるようなクランプ構造を備えることとするのがよ
い。このように、前記挟持体の一方は、線条体を長手方
向に挿通するための線条体挿通手段をさらに備えて構成
されているので、種々様々なケースに対応できる線条体
引留クランプを提供できる。
【0014】さて、図1および図2においては本発明に
よる線条体引留クランプの基本構造を示すが、これらの
図に基づいて、本発明の基本的な構成を説明する。線条
体1に張力Tが作用すると、押え金具3(第2の挟持体)
と連結具4,5(連結体)を結合しているピン6の中心点
に、水平荷重T/2が作用する。この時、ピン6の中心
点より垂直方向に作用する荷重をWとし、連結具4,5
はピン7の中心点の鉛直線からθ°だけ傾いていたとす
ると、Wx=T/2y(…式)及びtanθ=x/y
(…式)が成立する。式を式へ代入してT=2W
tanθ(…式)なる関係式を得る。
【0015】一方、線条体1とクランプ本体2(第1の
挟持体)及び押え金具3(第2の挟持体)との、断面円弧
状の接触面8,9の摩擦係数をμ、そして、この接触面
に生ずる摩擦力をFとするとF=2μW(…式)とな
る。線条体クランプが張力Tに対して滑りを生じないた
めには、F>T(…式)でなければならない。式を
式へ代入してtanθ<μ(…式)を得る。式を
満足する様な連結具4,5の傾斜であれば、線条体1は
滑りを生じないことになる。
【0016】連結具4,5の傾斜角度θは、図1に示す
ピン6,7の垂直距離yと、連結具4,5のピン穴間距
離l(エル)の寸法によって定まる。このy,l寸法は、線
条体1、クランプ本体2(第1の挟持体)、押え金具3
(第2の挟持体)及び連結具4,5の製造時のバラツキに
よっても若干変動する。この若干の変動が、連結具4,
5の傾斜角度θに与える影響は大きい。例えば、式よ
り摩擦係数μ=0.2とすればθ<11.3°となり、
y=30mmの線条体クランプの場合を考えると、θを
11.3°以下にするためにはl<30.59mmとな
る。このyとl寸法の差0.59mmを製造面で管理す
るのは、実際問題としては難しい。
【0017】そこで、本発明の線条体引留クランプで
は、押え金具3(第2の挟持体) の代わりに、図3に示
すように上側に傾斜面を有するテーパスペーサ10(第
2の挟持体)を設けるとよい。この様にすれば、摩擦係
数μに応じて連結具4,5の傾斜角度θになる様にセッ
トして、その状態でテーパスペーサ10(第2の挟持体)
を押し込むことにより、傾斜角度θを自由に設定するこ
とが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照しながら、
本発明による線条体引留クランプの実施の形態について
詳細に説明する。まず図4〜図6においては、本発明に
おける線条体引留クランプの第1の実施の形態を示し、
図4は断面による側面側からみた構成説明図であり、ま
た、図5は図4のC−D断面図であり、そして、図6は
一方の挟持体に一部変更を施して位置設定手段を備えさ
せた例を示す。
【0019】線条体1を、ストッパー13を設けたクラ
ンプ本体11(第2の挟持体)とテーパスペーサ10(第
1の挟持体)で長手方向両側位置から挟み、これらの周
りをリング12(連結体)で囲んだものである。ストッパ
ー13は、線条体1に張力がかかり始めた当初、クラン
プ本体11に対し線条体1及びテーパスペーサ10が若
干の移動を起した時、この点を支点としてリング12が
この移動に追随するための回転機能を果すためのもので
あり、リング12(連結体)の傾斜角度の基点を形成する
ための位置設定手段を含んでいる。クランプ本体11の
引留点14は、図4の様に線条体1の長手方向の中心軸
より偏心しているものもあるが、また、図6に示す例の
ように、線条体1の中心軸と一致しているものもある。
【0020】次の図7・図8については、本発明におけ
る線条体引留クランプの第2の実施の形態を示し、図7
は上面側から見た外観図であり、図8は断面による側面
側からみた構成説明図である。これらの線条体引留クラ
ンプは、取付ける相手側の金具がリング状の形状をして
いる場合のものである。クランプ本体11には、線条体
1が図の左右長手方向に貫通できるように穴15'を開
けたフック15を設け、これをリング16にひっかける
ものである。
【0021】次の図9・図10については、本発明によ
る線条体引留クランプの第3の実施の形態を示し、図9
は上面側から見た外観図であり、図10は断面による側
面側からみた構成説明図である。これらの線条体引留ク
ランプは、取付ける相手側の金具が、図7と同様にリン
グ形状の場合であるが、ストッパー17,18を設けた
クランプ本体11をリング16の内側から挿入し、線条
体1とクランプ本体11とでリング16を挟み込んで位
置を固定するものである。
【0022】次の図11〜図13については、本発明に
よる線条体引留クランプの第4の実施の形態を示し、図
11は上面側から見た外観図であり、図12はE−F断
面図であり、図13断面による側面側からみた構成説明
図である。これらの線条体引留クランプは、図9のそれ
と基本的には同様ではあるが、クランプ本体11にスト
ッパー17,19,20を設けており、引留支持物側の
リング状金具16をそれぞれのストッパーの受入箇所に
おいて挟み込んで受け入れる構造を備えていて、挟持体
は引留支持物側と連結または連携する構造を備えて構成
される。
【0023】図14・図15については、本発明による
線条体引留クランプの第5の実施の形態を示し、図14
は断面による側面側から見た構成説明図であり、図15
は図4のG−H断面図である。図14はリング12の代
りにUクレビス状リンク22を使用し、クランプ本体1
1にピン穴21を設け、これをピン23で連結したもの
である。ここでの線条体クランプは、線条体1が既に引
通してある場合に使用する構造のものであり、Uクレビ
ス状リンク22のU字開口部側から線条体1を内部に取
り込むことが可能となっている。
【0024】図16については、本発明による線条体引
留クランプの第6の実施の形態を示し、側面側から見た
外観構成図である。ここではリング12の傾斜角度を設
定するために、クランプ本体11に角度設定用ストッパ
ー24を設けたものである。線条体とクランプ間の摩擦
係数に応じた傾斜角度に対して、取付時の変動分を加味
してこのストッパー24の位置を設定することとすると
よい。
【0025】図17〜19については、本発明による線
条体引留クランプの第7の実施の形態を示す図であり、
図17は側面側から見た外観構成図である。ここでは、
線条体1のバック張力に対して、テーパスペーサ10
(挟持体)が引留支持部側にクランプ戻りすることを防止
するために、クランプ本体11に線条体1が貫通できる
穴を開けた凸起部25を設け、これとテーパスペーサ1
0との間にバネ26(弾性材料による介在体)を介装させ
架設した構造としたものである。これにより、逆張力が
かかった場合でも、二つの構造部材間での衝撃緩和物体
として動作するように構成されていて、既設の線条体が
抜け落ちたりするような事故を未然に防止することがで
きる。
【0026】図18は、テーパスペーサ10、クランプ
本体11及びリング12の連携箇所における断面図を示
している。ここではリング12の形状は長円形のチェー
ン状のものでも問題なく使用できることを示している。
テーパスペーサ10とクランプ本体11のリング12に
接する箇所は円形の形状となる。図19はリング12の
断面形状を示す図である。連結体(リング12)の断面形
状はこれまで示したきたような断面円形に拘ることはな
い。例えばこの図19のように断面半円形をなしていて
もよく、テーパスペーサ10とクランプ本体11に接し
ている所が少くとも円弧状を有した構成をとっている。
このように、リング12とテーパスペーサ10との接触
箇所はあまり広すぎないほうがよく、位置設定のために
相互可動性がよくなるような接触構造をお互いの部材が
備えているのが好ましい。
【0027】図20〜22については、本発明による線
条体引留クランプの第8の実施の形態を示し、図20は
線条体引留クランプを引留支持物側に取り付けた状況を
示す外観図であり、図21は線条体引留クランプのI−
J断面図、図22はL−M断面図である。ここでの線条
体引留クランプは、クランプ本体11(挟持体)に線条体
挿通孔26、27を設けてあり、線条体を挟持する前に
あらかじめこれらの線条体挿通孔26、27を通すこと
ができる。径間側からきた線条体1を、クランプ本体1
1側に一旦挿通しておいて、その後引留支持物側(支持
柱29)を経由してUターンさせ、その端部をこんどは
テーパスペーサ10側に挟持させて引留めるものであ
る。この場合、線条体の張力は支持柱29の側からかか
ってくるものであり、これまでのような径間側からの張
力ではない逆方向の張力に対して引留めを行う引留クラ
ンプとなる。このようにして、本発明では、前記挟持体
の一方は、線条体を長手方向に挿通するための線条体挿
通手段を、さらに備えて構成されている。
【0028】
【発明の効果】本発明による線条体引留クランプクラン
プは、次に述べるような格別の効果を奏する。・線条体
と引留クランプとを設定するにおいて、締付や圧縮等の
面倒な作業がなく、よって作業に伴なう工具類も不要と
なり、クランプ取付作業は容易になり、延線工事を含め
たトータルな施工面においても省力化、効率化、経費削
減等に大きく貢献する。・引留クランプの技術設計面に
おける構造の簡明化、コンパクト化、性能の安定化、部
品数減少などに寄与するうえ、製造面においてもコスト
低減、材料の節約などに貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による線条体引留クランプの基本構成を
示す説明図である。
【図2】図1の線条体引留クランプのA−B断面による
断面図である。
【図3】本発明による線条体引留クランプの基本構成を
示す別の説明図である。
【図4】本発明による線条体引留クランプの第1の実施
の形態を示す側面側からの断面による構成説明図であ
る。
【図5】図4の線条体引留クランプのC−D断面図であ
る。
【図6】図4の線条体引留クランプの挟持体に一部変更
を施した例を示す図である。
【図7】本発明による線条体引留クランプの第2の実施
の形態を示す上面側から見た外観図である。
【図8】図7の線条体引留クランプの側面側からの断面
による構成図である。
【図9】本発明による線条体引留クランプの第3の実施
の形態を示す上面側から見た外観図である。
【図10】図9の線条体引留クランプの側面側からの断
面による構成図である。
【図11】本発明による線条体引留クランプの第4の実
施の形態を示す上面側から見た外観図である。
【図12】図11の線条体引留クランプによるE−F断
面図である。
【図13】図11の線条体引留クランプの側面側からの
断面による構成図である。
【図14】本発明による線条体引留クランプの第5の実
施の形態を示す側面側からの断面による構成図である。
【図15】図14の線条体引留クランプによるG−H断
面図である。
【図16】本発明による線条体引留クランプの第6の実
施の形態を示す側面側からの外観図である。
【図17】本発明による線条体引留クランプの第7の実
施の形態を示す側面側からの外観図である。
【図18】本発明による線条体引留クランプであり、連
結体断面に伴なう内部構成を示す図である。
【図19】本発明による線条体引留クランプであり、連
結体の断面における他の例を示す図である。
【図20】本発明による線条体引留クランプの第8の実
施の形態を示し、クランプ取り付け状態における側面側
から見た外観図である。
【図21】図20の線条体引留クランプのI−J断面図
である。
【図22】図20の線条体引留クランプのL−M断面図
である。
【符号の説明】
1 線条体 2 クランプ本体(挟持体) 3 押え金具(挟持体) 4,5 連結具(連結体) 6,7 ピン 8 線条体1とクランプ本体2との接触面 9 線条体1と押え金具3との接触面 10 テーパスペーサ(挟持体) 11 クランプ本体(挟持体) 12 リング(連結体) 13 ストッパー 14 クランプ引留点 15 フック 15’ 穴 16 リング状金具 17、18、19、20 ストッパー 21 ピン穴 22 Uクレビス状リンク 23 ピン 24 ストッパー 25 凸起部 26 バネ 27,28 線条体挿通孔 28 突起部 29 引留側の支持物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平井 仁 東京都練馬区上石神井3丁目2番28号 有 限会社エイチ・アイ・ケイ内 Fターム(参考) 5G367 EF02 EF06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線条体に適合する把持溝を内面側に有す
    る2つの挟持体により、前記線条体を長手方向両側から
    挟持して引き留める線条体引留クランプであって、 前記線条体の長手方向の両側位置で、前記2つの挟持体
    を連携する連結体を備え、 前記連結体が有する連結体方向軸と前記線条体長手方向
    に鉛直する面との間に傾斜角度を生じさせ、 前記傾斜角度は、前記線条体の張力と、前記2つの挟持
    体と前記線条体間の摩擦力との関係により、前記線条体
    を引留めるための適正な角度を備えて構成される、こと
    を特徴とする線条体引留クランプ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の線条体引留クランプに
    おいて、 前記2つの挟持体の一方は、前記連結体の傾斜角度の基
    点を形成するための位置設定手段を備えて構成される、
    ことを特徴とする線条体引留クランプ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の線条体引留ク
    ランプにおいて、 前記2つの挟持体の一方は、前記連結体と連携するテー
    パー部を有して傾斜角度の設定を行う傾斜角度設定手段
    を備えて構成される、ことを特徴とする線条体引留クラ
    ンプ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項に記載の線条
    体引留クランプにおいて、 前記連結体は、前記2つの挟持体の周囲を取り囲むよう
    に形成されるリング形状体またはU字形状体で構成され
    る、ことを特徴とする線条体引留クランプ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか1項に記載の線条
    体引留クランプにおいて、 前記挟持体は、引留支持物側と連結または連携する構造
    を備えて構成される、ことを特徴とする線条体引留クラ
    ンプ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれか1項に記載の線条
    体引留クランプにおいて、 前記傾斜角度を規制する角度規制手段を備えて構成され
    る、ことを特徴とする線条体引留クランプ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれか1項に記載の線条
    体引留クランプにおいて、 前記挟持体は、線条体逆張力方向への戻りを防止する挟
    持体戻り防止手段を備えて構成される、ことを特徴とす
    る線条体引留クランプ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7いずれか1項に記載の線条
    体引留クランプにおいて、 前記挟持体の一方は、線条体を長手方向に挿通するため
    の線条体挿通手段をさらに備えて構成される、ことを特
    徴とする線条体引留クランプ。
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