JPH0794048A - 延線・緊線兼用碍子金具 - Google Patents
延線・緊線兼用碍子金具Info
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- JPH0794048A JPH0794048A JP26186793A JP26186793A JPH0794048A JP H0794048 A JPH0794048 A JP H0794048A JP 26186793 A JP26186793 A JP 26186793A JP 26186793 A JP26186793 A JP 26186793A JP H0794048 A JPH0794048 A JP H0794048A
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- insulator
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 通常の架線金具と同じ材料を使用しても強度
上問題が生じない延線・緊線兼用碍子金具を提供する。 【構成】 碍子金具20における耐張クランプ用連結ク
レビス部7寄りの係合溝胴部15と、緊線用工具取付胴
部18より突き出る延線コネクタ−兼碍子連用の連結リ
ンク部11とを、碍子金具軸線21方向よりみて直交配
置とする。これにより、連結リンク部11に延線コネク
タ−を介して取付けた延線ワイヤ−の紙面交叉方向の引
張力により係合溝胴部15に最大曲げモ−メントが作用
するが、この曲げモ−メントは係合溝胴部15の矩形横
断面の長辺側に作用するので強度上問題が生じない。
上問題が生じない延線・緊線兼用碍子金具を提供する。 【構成】 碍子金具20における耐張クランプ用連結ク
レビス部7寄りの係合溝胴部15と、緊線用工具取付胴
部18より突き出る延線コネクタ−兼碍子連用の連結リ
ンク部11とを、碍子金具軸線21方向よりみて直交配
置とする。これにより、連結リンク部11に延線コネク
タ−を介して取付けた延線ワイヤ−の紙面交叉方向の引
張力により係合溝胴部15に最大曲げモ−メントが作用
するが、この曲げモ−メントは係合溝胴部15の矩形横
断面の長辺側に作用するので強度上問題が生じない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送電線延線・緊線工法
において、クランププロテクタ−着用のまま延線作業と
緊線作業が施行できる延線・緊線兼用碍子金具に関す
る。
において、クランププロテクタ−着用のまま延線作業と
緊線作業が施行できる延線・緊線兼用碍子金具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の延線・緊線兼用碍子金具には、
例えば図7に示すような緊線併用碍子金具(実開昭55
−69318号)が提案されている。
例えば図7に示すような緊線併用碍子金具(実開昭55
−69318号)が提案されている。
【0003】このものは、一端に耐張クランプ用連結ク
レビス部51を設け、他端に延線コネクタ−兼碍子連用
連結リンク部52を設けてなる全体として円柱状を呈す
平行クレビスリンク状碍子金具本体53を形成するとと
もに、該碍子金具本体53の中央胴部54の前記連結ク
レビス部51寄りにクランププロテクタ−の左右一対の
係合段部を係合する係合溝55,55′を切欠し、該係
合溝胴部56に取付孔57を穿ち、且前記連結リンク部
52寄りを着脱自在とする緊線用支持具の取付胴部58
とし、該取付胴部58に連結孔59を穿ってなるもので
ある。
レビス部51を設け、他端に延線コネクタ−兼碍子連用
連結リンク部52を設けてなる全体として円柱状を呈す
平行クレビスリンク状碍子金具本体53を形成するとと
もに、該碍子金具本体53の中央胴部54の前記連結ク
レビス部51寄りにクランププロテクタ−の左右一対の
係合段部を係合する係合溝55,55′を切欠し、該係
合溝胴部56に取付孔57を穿ち、且前記連結リンク部
52寄りを着脱自在とする緊線用支持具の取付胴部58
とし、該取付胴部58に連結孔59を穿ってなるもので
ある。
【0004】このものは、図8に示すように、電線をク
ランプしてなる耐張クランプ61の連結頭部62を連結
クレビス部51にボルト64で連結すると共に、耐張ク
ランプ61の外周に二つ割りのクランププロテクタ−6
5を被せ、このクランププロテクタ−65の基端内壁に
形成した係合段部66を碍子金具本体53の係合溝胴部
56に固定軸で固着し、一方、連結リンク部52に延線
ワイヤ67を配したコネクタ−68をボルト70で連結
し、この状態にて延線ワイヤ67を引張し塔体側より吊
り下げられた金車69を順次通過させ延線する。
ランプしてなる耐張クランプ61の連結頭部62を連結
クレビス部51にボルト64で連結すると共に、耐張ク
ランプ61の外周に二つ割りのクランププロテクタ−6
5を被せ、このクランププロテクタ−65の基端内壁に
形成した係合段部66を碍子金具本体53の係合溝胴部
56に固定軸で固着し、一方、連結リンク部52に延線
ワイヤ67を配したコネクタ−68をボルト70で連結
し、この状態にて延線ワイヤ67を引張し塔体側より吊
り下げられた金車69を順次通過させ延線する。
【0005】延線作業が完了すると、クランププロテク
タ−65端に露呈している取付胴部58に緊線用支持具
を介して碍子連用張上げ装置を取付け、緊線作業を行
う。
タ−65端に露呈している取付胴部58に緊線用支持具
を介して碍子連用張上げ装置を取付け、緊線作業を行
う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】延線ワイヤ−67を引
張しクランププロテクタ−65を金車69から引き出す
際、図9に示すようにコネクタ−68がボルト70を軸
に金車69側へ傾く場合には、ボルト70に曲げ荷重が
作用し、強度上問題となる係合溝胴部56からボルト7
0に至る長さが比較的短いので、係合溝胴部56に作用
する曲げモ−メントも比較的小さい。これに対し、係合
溝胴部56の断面係数は、曲げモ−メントが係合溝胴部
56の矩形横断面の長辺方向に作用するので大きい値を
とる。従って、曲げモ−メントを断面係数で除した垂直
応力の値は小さく、強度上問題が生じない。ところが、
コネクタ−68が図8に示すように碍子金具本体軸線7
1上にある場合には、係合溝胴部56の矩形横断面の短
辺側に曲げモ−メントが作用するので、係合溝胴部56
の断面係数が小さい値となる。これに対し、曲げモ−メ
ントはそのア−ム長が延線ワイヤ−取付点72からボル
ト70に至る長さだけ前述の場合より長くなるので比較
的大きく、しかも曲げモ−メントは碍子金具本体軸線7
1と延線ワイヤ−67とのなす角θ(以下抱き角とい
う)に比例して大きくなる。従って、この場合には断面
係数が小となる係合溝胴部56は、碍子金具本体53が
通常の架線金具と同じ材料では変形や破断することがあ
る。
張しクランププロテクタ−65を金車69から引き出す
際、図9に示すようにコネクタ−68がボルト70を軸
に金車69側へ傾く場合には、ボルト70に曲げ荷重が
作用し、強度上問題となる係合溝胴部56からボルト7
0に至る長さが比較的短いので、係合溝胴部56に作用
する曲げモ−メントも比較的小さい。これに対し、係合
溝胴部56の断面係数は、曲げモ−メントが係合溝胴部
56の矩形横断面の長辺方向に作用するので大きい値を
とる。従って、曲げモ−メントを断面係数で除した垂直
応力の値は小さく、強度上問題が生じない。ところが、
コネクタ−68が図8に示すように碍子金具本体軸線7
1上にある場合には、係合溝胴部56の矩形横断面の短
辺側に曲げモ−メントが作用するので、係合溝胴部56
の断面係数が小さい値となる。これに対し、曲げモ−メ
ントはそのア−ム長が延線ワイヤ−取付点72からボル
ト70に至る長さだけ前述の場合より長くなるので比較
的大きく、しかも曲げモ−メントは碍子金具本体軸線7
1と延線ワイヤ−67とのなす角θ(以下抱き角とい
う)に比例して大きくなる。従って、この場合には断面
係数が小となる係合溝胴部56は、碍子金具本体53が
通常の架線金具と同じ材料では変形や破断することがあ
る。
【0007】このため、従来では抱き角θが40°以上
では抱き角θを小さくするため1輪金車を2輪金車に代
えて曲げモ−メントの値を下げるか、または碍子金具本
体53を高強度の材料例えばSNC631で製作してい
た。ところが、2輪金車ではその設置や除去に多くの労
力と時間を要するだけでなく、2輪金車のずれや横振れ
等によってクランププロテクタ−の挿脱がスム−ズにい
かない等非能率な延線作業となる不都合がある。また、
碍子金具本体53に高強度の材料を使用すると高価格と
なり、これを多数使用することとなる多導体碍子装置で
はその製作費が高騰する難点があった。
では抱き角θを小さくするため1輪金車を2輪金車に代
えて曲げモ−メントの値を下げるか、または碍子金具本
体53を高強度の材料例えばSNC631で製作してい
た。ところが、2輪金車ではその設置や除去に多くの労
力と時間を要するだけでなく、2輪金車のずれや横振れ
等によってクランププロテクタ−の挿脱がスム−ズにい
かない等非能率な延線作業となる不都合がある。また、
碍子金具本体53に高強度の材料を使用すると高価格と
なり、これを多数使用することとなる多導体碍子装置で
はその製作費が高騰する難点があった。
【0008】そこで本発明においては、通常の架線金具
と同じ材料を使用しても強度上問題が生じない延線・緊
線兼用碍子金具を提供することを目的とする。
と同じ材料を使用しても強度上問題が生じない延線・緊
線兼用碍子金具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の延線・緊線兼用
碍子金具においては、中央胴部の一端に耐張クランプ用
連結クレビス部を突設し、他端に延線コネクタ−兼碍子
連用連結リンク部を突設してなる碍子金具本体には、そ
の中央胴部の耐張クランプ用連結クレビス部寄りにクラ
ンププロテクタ−の左右一対の係合段部と係合する係合
溝を切欠し、その係合溝胴部に取付孔を穿ち、また中央
胴部の延線コネクタ−兼碍子用連結リンク部寄りを緊線
用工具の取付胴部となし、この取付胴部に連結孔を穿っ
てなるものにおいて、延線コネクタ−兼碍子連用連結リ
ンク部と係合溝胴部とを碍子金具軸線方向よりみて直交
配置としたことを特徴とするものである。
碍子金具においては、中央胴部の一端に耐張クランプ用
連結クレビス部を突設し、他端に延線コネクタ−兼碍子
連用連結リンク部を突設してなる碍子金具本体には、そ
の中央胴部の耐張クランプ用連結クレビス部寄りにクラ
ンププロテクタ−の左右一対の係合段部と係合する係合
溝を切欠し、その係合溝胴部に取付孔を穿ち、また中央
胴部の延線コネクタ−兼碍子用連結リンク部寄りを緊線
用工具の取付胴部となし、この取付胴部に連結孔を穿っ
てなるものにおいて、延線コネクタ−兼碍子連用連結リ
ンク部と係合溝胴部とを碍子金具軸線方向よりみて直交
配置としたことを特徴とするものである。
【0010】前記耐張クランプ用連結クレビス部の連結
孔と、前記係合溝胴部の取付孔と、前記取付胴部の連結
孔は同一方向に穿設してもよい。
孔と、前記係合溝胴部の取付孔と、前記取付胴部の連結
孔は同一方向に穿設してもよい。
【0011】
【作 用】延線・緊線兼用碍子金具20は、電線をクラ
ンプした耐張クランプ3を耐張クランプ用連結クレビス
部7に連結し、係合溝14,14には耐張クランプ3に
被せた二つ割りのクランププロテクタ−12の係合段部
13,13を係合させ、固定軸22で係合段部13,1
3を係合溝胴部15に固定しておく。ついで、碍子金具
20の連結リンク部11に延線ワイヤ−23を配した延
線コネクタ−8を連結してから延線作業を行うが、碍子
金具20は塔体側より吊下げられた金車24を通過する
際、下向きに引張する延線ワイヤ−23により曲げモ−
メントをうける。
ンプした耐張クランプ3を耐張クランプ用連結クレビス
部7に連結し、係合溝14,14には耐張クランプ3に
被せた二つ割りのクランププロテクタ−12の係合段部
13,13を係合させ、固定軸22で係合段部13,1
3を係合溝胴部15に固定しておく。ついで、碍子金具
20の連結リンク部11に延線ワイヤ−23を配した延
線コネクタ−8を連結してから延線作業を行うが、碍子
金具20は塔体側より吊下げられた金車24を通過する
際、下向きに引張する延線ワイヤ−23により曲げモ−
メントをうける。
【0012】この曲げモ−メントによって強度上注意す
べき箇所は中央胴部2の係合溝胴部15であるが、本発
明では、係合溝胴部15と延線コネクタ−兼碍子連用連
結リンク部11とは碍子金具軸線21方向よりみて直交
配置としているので、延線コネクタ−8が碍子金具軸線
21上にあるときは(図5)、延線ワイヤ−取付点28
に曲げ荷重が作用し係合溝胴部15に作用する曲げモ−
メントは、曲げ荷重がボルト9に作用するときに比べ大
きくなるが、この曲げモ−メントは係合溝胴部15の矩
形横断面の長辺側に作用するので、係合溝胴部15の断
面係数の値は大きい。このため、曲げモ−メントが抱き
角θによって一段と大きくなっても係合溝胴部15の垂
直応力は許容範囲内となり、強度上問題が生じない。
べき箇所は中央胴部2の係合溝胴部15であるが、本発
明では、係合溝胴部15と延線コネクタ−兼碍子連用連
結リンク部11とは碍子金具軸線21方向よりみて直交
配置としているので、延線コネクタ−8が碍子金具軸線
21上にあるときは(図5)、延線ワイヤ−取付点28
に曲げ荷重が作用し係合溝胴部15に作用する曲げモ−
メントは、曲げ荷重がボルト9に作用するときに比べ大
きくなるが、この曲げモ−メントは係合溝胴部15の矩
形横断面の長辺側に作用するので、係合溝胴部15の断
面係数の値は大きい。このため、曲げモ−メントが抱き
角θによって一段と大きくなっても係合溝胴部15の垂
直応力は許容範囲内となり、強度上問題が生じない。
【0013】また、延線コネクタ−8が延線ワイヤ−2
3方向に傾くときは(図4において仮想線で示す)、曲
げモ−メントは係合溝胴部15の矩形横断面の短辺側に
作用し、係合溝胴部15の断面係数の値は小さくなる
が、曲げモ−メントのア−ム長がボルト9から延線ワイ
ヤ−取付点28に至る長さだけ前述の場合よりも短くな
り、従って曲げモ−メントも前述の場合より大幅に小さ
くなるから、この場合も強度上問題が生じない。
3方向に傾くときは(図4において仮想線で示す)、曲
げモ−メントは係合溝胴部15の矩形横断面の短辺側に
作用し、係合溝胴部15の断面係数の値は小さくなる
が、曲げモ−メントのア−ム長がボルト9から延線ワイ
ヤ−取付点28に至る長さだけ前述の場合よりも短くな
り、従って曲げモ−メントも前述の場合より大幅に小さ
くなるから、この場合も強度上問題が生じない。
【0014】
【実 施 例】本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1〜図4において、1は碍子金具本体で、円柱状
の中央胴部2の一端には圧縮形耐張クランプ3の基端4
をボルト5で連結するための連結孔6を有する連結クレ
ビス部7を突設し、他端には延線コネクタ−8をボルト
9で連結するための連結孔10を有する延線コネクタ−
兼碍子連用連結リンク部11を突設してなるものであ
る。そして、碍子金具本体1の中央胴部2の連結クレビ
ス部7寄りの両側にはクランププロテクタ−12の係合
段部13,13と係合する係合溝14,14を切欠き
し、その係合溝胴部15に取付孔16を穿設し、また、
中央胴部2の連結リンク部11寄りの両側面を少し面取
りして緊線用工具17(図6参照)を着脱自在とした取
付胴部18,18に連結孔19を穿設することにより、
カマレス型の碍子金具20とするものである。
る。図1〜図4において、1は碍子金具本体で、円柱状
の中央胴部2の一端には圧縮形耐張クランプ3の基端4
をボルト5で連結するための連結孔6を有する連結クレ
ビス部7を突設し、他端には延線コネクタ−8をボルト
9で連結するための連結孔10を有する延線コネクタ−
兼碍子連用連結リンク部11を突設してなるものであ
る。そして、碍子金具本体1の中央胴部2の連結クレビ
ス部7寄りの両側にはクランププロテクタ−12の係合
段部13,13と係合する係合溝14,14を切欠き
し、その係合溝胴部15に取付孔16を穿設し、また、
中央胴部2の連結リンク部11寄りの両側面を少し面取
りして緊線用工具17(図6参照)を着脱自在とした取
付胴部18,18に連結孔19を穿設することにより、
カマレス型の碍子金具20とするものである。
【0015】この碍子金具20は、通常の架線金具に使
用する安価な材料、例えばNHT76で製作しており、
延線コネクタ−兼碍子連用連結リンク部11とクランプ
プロテクタ−12の一対の係合段部13,13を取付け
る係合溝胴部15とが碍子金具軸線21方向よりみて直
交配置となるものである。尚、連結クレビス部7の連結
孔6、係合溝胴部15の取付孔16および取付胴部18
の連結孔19は同一方向の同一線上に配されていて、連
結リンク部11の連結孔10に対して直交配置となる。
用する安価な材料、例えばNHT76で製作しており、
延線コネクタ−兼碍子連用連結リンク部11とクランプ
プロテクタ−12の一対の係合段部13,13を取付け
る係合溝胴部15とが碍子金具軸線21方向よりみて直
交配置となるものである。尚、連結クレビス部7の連結
孔6、係合溝胴部15の取付孔16および取付胴部18
の連結孔19は同一方向の同一線上に配されていて、連
結リンク部11の連結孔10に対して直交配置となる。
【0016】この実施例におては、連結クレビス部7に
電線をクランプした圧縮型の耐張クランプ3の基端4を
ボルト5で連結し、耐張クランプ3の外周に二つ割りの
クランププロテクタ−12を被せ、クランププロテクタ
−12の基端内壁に形成した係合段部13,13を中央
胴部2の係合溝14,14に係合させ、係合溝胴部15
と係合段部13,13とを固定軸22で固着すると、連
結リンク部11に延線ワイヤ−23を配した延線コネク
タ−8をボルト9で連結する。そして、図5に示すよう
に、延線ワイヤ−23を塔体側より吊下げられた金車2
4に挿通しては引張して延線作業を行う。その際、クラ
ンププロテクタ−12の先端が金車24に乗り上げた状
態において、延線ワイヤ−23による曲げモ−メントが
係合溝胴部15に作用するが、強度上問題は生じないの
で、金車24の数を増して抱き角θを小さくする必要が
ない。
電線をクランプした圧縮型の耐張クランプ3の基端4を
ボルト5で連結し、耐張クランプ3の外周に二つ割りの
クランププロテクタ−12を被せ、クランププロテクタ
−12の基端内壁に形成した係合段部13,13を中央
胴部2の係合溝14,14に係合させ、係合溝胴部15
と係合段部13,13とを固定軸22で固着すると、連
結リンク部11に延線ワイヤ−23を配した延線コネク
タ−8をボルト9で連結する。そして、図5に示すよう
に、延線ワイヤ−23を塔体側より吊下げられた金車2
4に挿通しては引張して延線作業を行う。その際、クラ
ンププロテクタ−12の先端が金車24に乗り上げた状
態において、延線ワイヤ−23による曲げモ−メントが
係合溝胴部15に作用するが、強度上問題は生じないの
で、金車24の数を増して抱き角θを小さくする必要が
ない。
【0017】延線作業が終わると、図6に示すようにク
ランププロテクタ−12から突き出る取付胴部18に緊
線用工具17の一端をボルト25で連結し、他端を碍子
連用張上げ装置26に取付け、緊線作業を行う。即ち、
碍子連用張上げ装置26により所定の電線張上げを得た
ところで、延線コネクタ−8を取外した連結リンク部1
1と導体耐張装置の碍子連側の連結金具27とを連結す
る。ここで碍子連用張上げ装置26をゆるめれば、電線
は所定弛度で張上げられる。以下同様に他導体の張上げ
を行った後、緊線用工具17、クランププロテクタ−1
2、碍子連用張上げ装置26等を取外す。
ランププロテクタ−12から突き出る取付胴部18に緊
線用工具17の一端をボルト25で連結し、他端を碍子
連用張上げ装置26に取付け、緊線作業を行う。即ち、
碍子連用張上げ装置26により所定の電線張上げを得た
ところで、延線コネクタ−8を取外した連結リンク部1
1と導体耐張装置の碍子連側の連結金具27とを連結す
る。ここで碍子連用張上げ装置26をゆるめれば、電線
は所定弛度で張上げられる。以下同様に他導体の張上げ
を行った後、緊線用工具17、クランププロテクタ−1
2、碍子連用張上げ装置26等を取外す。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、延
線・緊線兼用碍子金具における係合溝胴部と延線コネク
タ−兼碍子連用連結リンク部とが碍子金具軸線方向より
みて直交配置となるので、金車上で延線コネクタ−が碍
子金具軸線上にあるときも、また、延線コネクタ−が碍
子金具軸線に対して金車側へ傾くときも、強度上問題が
生じない。このため、釣車の数を増す必要がなくなり、
能率よく延線作業を遂行できる。また、延線・緊線兼用
碍子金具を通常の架線金具に使用する安価な材料で製作
できるので、多くの延線・緊線兼用碍子金具が必要とな
る多導体耐張装置の大幅なコスト低減を図ることができ
る。
線・緊線兼用碍子金具における係合溝胴部と延線コネク
タ−兼碍子連用連結リンク部とが碍子金具軸線方向より
みて直交配置となるので、金車上で延線コネクタ−が碍
子金具軸線上にあるときも、また、延線コネクタ−が碍
子金具軸線に対して金車側へ傾くときも、強度上問題が
生じない。このため、釣車の数を増す必要がなくなり、
能率よく延線作業を遂行できる。また、延線・緊線兼用
碍子金具を通常の架線金具に使用する安価な材料で製作
できるので、多くの延線・緊線兼用碍子金具が必要とな
る多導体耐張装置の大幅なコスト低減を図ることができ
る。
【図1】本発明の実施例の側面図である。
【図2】本発明の実施例の平面図である。
【図3】図1におけるA矢視図である。
【図4】本発明の碍子金具に耐張クランプ、クランプフ
ロテクタ−および延線ワイヤ−を配した延線コネクタ−
を取付けた状態の一部切欠き一部断面した側面図であ
る。
ロテクタ−および延線ワイヤ−を配した延線コネクタ−
を取付けた状態の一部切欠き一部断面した側面図であ
る。
【図5】延線時金車上において延線コネクタ−が碍子金
具軸線上にあるときの強度説明図である。
具軸線上にあるときの強度説明図である。
【図6】本発明の実施例における緊線作業の説明図であ
る。
る。
【図7】従来品の平面図である。
【図8】延線時金車上において延線コネクタ−が金具本
体軸線上にあるときの従来品の強度説明図である。
体軸線上にあるときの従来品の強度説明図である。
【図9】延線時金車上において延線コネクタ−が延線ワ
イヤ−方向へ傾いたときの従来品の強度説明図である。
イヤ−方向へ傾いたときの従来品の強度説明図である。
1 碍子金具本体 2 中央胴部 6 連結孔 7 耐張クランプ用連結クレビス部 11 延線コネクタ−兼碍子連用連結リンク部 12 クランププロテクタ− 13 係合段部 14 係合溝 15 係合溝胴部 16 取付孔 17 緊線用工具 18 取付胴部 19 連結孔 20 碍子金具 21 碍子金具軸線
Claims (2)
- 【請求項1】 中央胴部(2) の一端に耐張クランプ用連
結クレビス部(7) を突設し、他端に延線コネクタ−兼碍
子連用連結リンク部(11)を突設してなる碍子金具本体
(1) には、その中央胴部(2) の前記連結クレビス部(7)
寄りにクランププロテクタ−(12)の左右一対の係合段部
(13),(13) と係合する係合溝(14),(14)を切欠し、その
係合溝胴部(15)に取付孔(16)を穿ち、また中央胴部(2)
の前記連結リンク部(11)寄りを緊線用工具(17)の取付胴
部(18)となし、この取付胴部(18)に連結孔(19)を穿って
なるものにおいて、延線コネクタ−兼碍子連用連結リン
ク部(11)と係合溝胴部(15)とを碍子金具軸線(21)方向よ
りみて直交配置としたことを特徴とする延線・緊線兼用
碍子金具。 - 【請求項2】 耐張クランプ用連結クレビス部(7) の連
結孔(6) と係合溝胴部(15)の取付孔(16)と取付胴部(18)
の連結孔(19)とを同一方向に穿設した請求項1記載の延
線・緊線兼用碍子金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26186793A JPH0794048A (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 延線・緊線兼用碍子金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26186793A JPH0794048A (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 延線・緊線兼用碍子金具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0794048A true JPH0794048A (ja) | 1995-04-07 |
Family
ID=17367864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26186793A Pending JPH0794048A (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 延線・緊線兼用碍子金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0794048A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100450654C (zh) * | 2007-02-14 | 2009-01-14 | 哈尔滨工业大学 | 镁合金丝材或棒材温静液挤压制造方法及其挤压模具 |
-
1993
- 1993-09-24 JP JP26186793A patent/JPH0794048A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100450654C (zh) * | 2007-02-14 | 2009-01-14 | 哈尔滨工业大学 | 镁合金丝材或棒材温静液挤压制造方法及其挤压模具 |
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