JP2515478B2 - 雨天・夜間時に視認性の良い騒音低減型路面標示 - Google Patents

雨天・夜間時に視認性の良い騒音低減型路面標示

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JP2515478B2
JP2515478B2 JP5118026A JP11802693A JP2515478B2 JP 2515478 B2 JP2515478 B2 JP 2515478B2 JP 5118026 A JP5118026 A JP 5118026A JP 11802693 A JP11802693 A JP 11802693A JP 2515478 B2 JP2515478 B2 JP 2515478B2
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    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01FADDITIONAL WORK, SUCH AS EQUIPPING ROADS OR THE CONSTRUCTION OF PLATFORMS, HELICOPTER LANDING STAGES, SIGNS, SNOW FENCES, OR THE LIKE
    • E01F9/00Arrangement of road signs or traffic signals; Arrangements for enforcing caution
    • E01F9/50Road surface markings; Kerbs or road edgings, specially adapted for alerting road users
    • E01F9/529Road surface markings; Kerbs or road edgings, specially adapted for alerting road users specially adapted for signalling by sound or vibrations, e.g. rumble strips; specially adapted for enforcing reduced speed, e.g. speed bumps

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の走行時に騒音発
生がなくて、雨天時の排水が速やかで、しかも路面に水
が溜まっても凸状頂部が水面上に突出して車のヘッドラ
イトの光を再帰反射するところの雨天・夜間時における
視認性を大幅に改善した騒音低減型の路面標示に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の路面標示は石油樹脂やロジンエス
テル樹脂を結合剤とした溶融型、または、アルキド樹脂
やアクリル樹脂を主成分とした溶剤ペイント型の塗料
を、手動式施工機又は機械式(ペイントマーカー車)に
より、路面に一定幅、一定濃厚に塗布し、また、夜間の
視認性を得る為に、ガラスビーズを散布する施工方法が
殆どであった。ところがこの方法であると、膜厚の大小
を問わず、表面が平坦であり、降雨により路面にすこし
でも水が溜まると、路面標示は水没し、夜間、車のヘッ
ドライトの光は再帰反射されることなく、視認性は殆ど
無くなる。これを解決し、雨天・夜間時における視認性
を向上させるために、これまで、種々の試みがなされて
いる。
【0003】その中でも、本出願人の発明に係る特開平
3−47308号の『雨天・夜間時の視認性の良い路面
標示の形成方法』に記載のものは、雨天・夜間時におけ
る視認性を向上させている。加えて警告音を発生させて
ドライバーの注意を喚起し、交通の安全に寄与してい
る。しかし、この警告音は、近隣に住む人にとっては、
騒音となっている場合があり住宅街での雨天・夜間時に
おける視認性を改善した路面標示の採用の障害になって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
した従来の路面標示の欠点や、特開平3−47308号
公報における騒音発生の問題を解決し、 ・騒音の発生が少なくて、 ・雨天・昼夜間時における視認性が高く、 ・交通障害(危険性)を起こさず、 ・路面への施工が容易な、 路面標示を確立することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の路面表示は、路
面に各種の塗料からなる大きさが1〜50mmで高さが2
〜10mmの凸状不定形体を一定幅内に不定間隔状に塗布
固化させて連続するライン状に施工することを特徴とす
る。
【0006】さらに詳しくは、昼間の視認性を確保する
ために、必要とあれば白または黄色のペイントを予め塗
装し、しかる後に本発明に基づいて、路面または路面の
ペイント上に凸状体を塗布し、未乾燥のうちに、反射材
(ガラスビーズ等)を散布して固着する。具体的には、
ペイントスプレー用のシステム(ペイントタンク、塗料
加熱装置、ポンプ、スプレーガン等)と凸状体施工シス
テム(塗料タンク、ポンプ、2液混合装置、塗装装置
等)及びガラスビーズ散布装置をセットしたマーカー車
で施工する。
【0007】マーカー車に搭載のコンプレッサーの圧縮
空気により、路面の清掃後必要に応じてペイントを塗装
し、これにガラスビーズを固着させ、ペイントの乾燥後
または直後に凸状体施工システムにより各種塗料を不定
間隔状に凸状不定形体または凸状半球体を点状に塗布
し、未乾燥のうちに、反射材(ガラスビーズ等)を散布
して固着する。そして、塗料が硬化するまでセーフティ
ーコーン等で保護し、固化後に交通開放して施工終了と
なる。
【0008】又、本発明に於ける路面標示の形態は、騒
音の発生を少なくするために、 I.凸状体の配置が車両の進行方向に対して不定間隔状
であること。 さらに、雨天・夜間時に於ける高視認性を得るため、 II.雨水が速やかに、排水されること。 III .路面に水が溜まった場合にも、水面上に凸状体の
頂部が突出すること。 IV.どの方向からの光に対しても、高い反射輝度を発す
ること。 が必要である。
【0009】凸状体の形状は、不定形体では大きさが1
〜50mm・高さが2〜10mm、半球体では直径が5〜5
0mm・高さが2〜10mmが可能であるが、二輪車のスリ
ップ・転倒防止や歩行者の歩行障害防止も含めて、形状
寸法については、凸状体が不定形体では、大きさが1
50mm・高さが2〜6mm、半球体では直径が5〜20mm
・高さが2〜6mmが好適である。施工配列、配置につい
は、凸状体を、車の進行方向に対して不定間隔状に配
置、または、車の進行方向を含むあらゆる方向に対して
不定間隔状に配置することで騒音の発生が防げる。ま
た、凸状体の車の進行方向に対しての間隔及びラインの
横幅方向に対しての間隔は1〜50mmが騒音の発生防止
と排水の良さ及び反射輝度とのバランスが良い。
【0010】又、塗装材料としては、各種、各色の塗料
が利用できる。上記塗料は、石油樹脂やロジンエステル
樹脂を結合剤とした溶融型である塗料や、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂な
ど各種の樹脂を主成分とした無溶剤型や反応硬化型であ
る塗料を用いることが好ましい。しかし、他のアルキド
樹脂やアクリル樹脂などを主成分とした溶剤型である塗
料、又は、アルキド樹脂やアクリル樹脂、エポキシ樹脂
など各種の樹脂を主成分とした水溶性型やエマルション
型である塗料を用いることも可能である。
【0011】塗料の性状としては、施工時に凸状体を保
つために高度なチクソ性が必要であり、配合的には、樹
脂の他に、着色顔料・充填材・ガラスビーズ・安定剤等
を適宜配合して調整する。昼間のラインの視認性を確保
するために、予め塗装するプライマーには、各種の塗料
が使用できる。凸状体との付着性を考慮すれば、凸状体
と同系統の塗料が望ましい。
【0012】又、本発明において、必要に応じて塗料中
に混入及び施工中に散布する反射材としてのガラスビー
ズは、通常の路面標示用として使用されるJIS R
3301 1号(屈折率1.5、粒径106〜850μ
m)でよいが、さらに高反射性能を得たい場合には屈折
率1.9以上の高屈折率ガラスビーズの使用が可能であ
る。粒径は、50〜3000μmが可能であり、好まし
くは、100〜1500μmである。これらのガラスビ
ーズは単独でもよいし、混合して中間的な性能を得るこ
ともできる。又、本発明の施工を実施するのに用いる施
工機としては本発明者が特願昭59−282079号公
報に提案したものが挙げられる。
【0013】
【作用】 音の出る機構については次のように説明できる。従来
の路面標示は表面が平坦であるので、その上を車が走行
しても特定の音は出ない。しかし、特開平3−4730
8号公報に記載の「雨天・夜間時の視認性の良い路面標
示の形成方法」の請求項1に記載のものの路面標示の上
を車が走行した場合は特定の音がする。それは、路面に
一定間隔で凸状体を配置した場合、その上を車が一定速
度で走行すると、一定周期でタイヤと凸状体がぶつかる
ことになる。一定周期でタイヤと凸状体がぶつかると、
その打音はタイヤで増幅されるので一定の周波数の大き
な音を発する。(図2参照) (例)凸状体の配置間隔が8cm、車速が毎時60km(毎
秒1670cm)の場合、1670cm/秒÷8cm=209
/秒となり、209Hzの音となる。それに対して、路
面に配置する凸状体の間隔を不定間隔にすると打音と打
音の間隔は不定期となるため増幅されることもなく、ま
た一定の周波数の音にもならない。(図1参照) この場合、タイヤが発する音は、粗い表面のアスファル
トの上を走行した時と同程度の音となり、特定の騒音に
はならない。
【0014】雨天・夜間時の視認性の改善については
次のように説明できる。従来の路面標示は表面が平坦で
あるので、その上に雨水が溜まると、路面標示表面のガ
ラスビーズが水没し、表面に水膜が出来る。表面に水膜
が出来ると、車のヘッドライトの光はその殆どが水膜中
に入ることなく表面で反射してしまい、再帰反射ができ
なくなる。(図3参照) それに対して、路面に高さHが2〜10mmの凸状体を配
置した場合、その上に雨水が溜まっても、凸状体の頂部
が水面上に突出するため再帰反射が可能となり、雨天・
夜間時の視認性を改善できる。(図4参照)
【0015】
【実施例】以下本発明を詳細に説明する。 実施例−1(図6) 塗料調整 主材A液 *アクリル系プレポリマー 30 2酸化チタン 15 **ガラスビーズ 16 寒水石(0.1〜0.8mm) 25 炭酸カルシュウム(0.1〜25μm) 12 ***添加剤(安定剤) 2 100(重量%) 硬化剤B液 ベンゾイルパーオキサイド 40 希釈剤 60 100(重量%) 混合比率 A/B=100/5(重量部) * 例:三菱レーヨン(株)製 アクリシラップDR
−450 ** 例:(株)ユニオン製 ユニビーズUB−108
L(屈折率1.5、粒径106〜850μm) ***例:日本アエロジル(株)製 アエロジル#20
0 塗料の製造は、主材A液は全量混合し、高速ディスパー
にて撹拌。硬化剤B液はパーオキサイドの取扱法によ
り、均一に混合溶解したもの。
【0016】これらの塗料の性状は、 A液の粘度:650dPa・s(20℃)、密度:1.
7 B液の粘度:100dPa・s(20℃) A/B混合液の粘度は550dPa・s(20℃)、チ
クソ係数は4.8(B型粘度計の6回転粘度を60回転
粘度で除した値) A/B混合後の可使時間は約10分間である。 プライマー用ペイントとしては、JIS K 5665
2種に該当するアクリル樹脂系白色ペイントを使用し
た。
【0017】これらの塗料及びガラスビーズをペイント
マーカーに充填し、一般国道の外側線(15cm幅、実
線、白色)に施工した。先ず、圧縮空気を吹きつけて路
面(A)の土砂、塵埃を清掃し、60℃に加熱したアク
リル樹脂系ペイント1をスプレー塗装(15cm幅、膜厚
250〜300μm)し、直後に上記の2液型アクリル
樹脂塗料を凸半球に塗布した。この凸状半球体3
の形状は、直径D:1〜10mm、高さH:2〜4mm、凸
半球体の横間隔L1 、縦間隔L2 :1〜40mmの不定
間隔で塗布した。直後にガラスビーズ(JIS R 3
301 1号、屈折率1.5、粒径106〜850μ
m)を散布し、未乾燥のペイント及び2液型塗料塗膜に
固着せた。ガラスビーズの散布量は約65g/mであ
る。約30分間交通を遮断して塗膜を保護し、その後開
放した。この路面標示の走行音、再帰反射性能、すべり
抵抗値及び視認性を測定したところ、表1のような結果
を得た。結果は従来の路面標示に比べて、走行音は小さ
くて、雨天・夜間時における視認性が良好な性能を示し
た。
【0018】実施例−2 (図6) 塗料調整 主材A液 *アクリル系プレポリマー 30 黄鉛顔料 12 **ガラスビーズ 16 寒水石(0.1〜0.8mm) 25 炭酸カルシュウム(0.1〜25μm) 15 ***添加剤(安定剤) 2 100(重量%) 硬化剤B液 ベンゾイルパーオキサイド 40 希釈剤 60 100(重量%) 混合比率 A/B=100/5(重量部) * 例:三菱レーヨン(株)製 アクリシラップDR
−450 ** 例:(株)ユニオン製 ユニビーズUB−108
L(屈折率1.5、粒径106〜850μm) ***例:日本アエロジル(株)製 アエロジル#20
0 実施例−1と同様に、一般国道のハミ出し禁止線(中央
線)に施工した。
【0019】先ず、プライマーとして60℃に加熱した
アクリ系黄色ペイント(JIS K5665 2種)1
をスプレー塗装(15cm幅、膜厚250〜300μm)
し、直後に上記2液型アクリル樹脂塗料を凸半球
に塗布した。この半球体3の形状は、直径D:1〜10
mm、高さH:2〜4mm、凸状半球体3の横間隔L1 、縦
間隔L2 :1〜40mmの不定間隔で塗布した。直後にガ
ラスビーズ(JISR 3301 1号、屈折率1.
5、粒径106〜850μm)を散布し、未乾燥のペイ
ント及び2液型塗料塗膜に固着させた。ガラスビーズの
散布量は約65g/mである。約30分間交通を遮断し
て塗膜を保護し、その後開放した。この路面標示の走行
音、再帰反射性能、すべり抵抗値及び視認性を測定した
ところ、表1のような結果を得た。結果は従来の路面標
示に比べて、走行音は小さくて、雨天・夜間時における
視認性が良好な性能を示した。
【0020】実施例−3 (図7) 塗料調整 実施例−1に同じ。 プライマー用ペイントとしては、JIS K 5665
2種に該当するアクリル樹脂系白色ぺイントを使用し
た。これらの塗料及びガラスビーズをペイントマーカー
に充填し、一般国道の外側線(15cm幅、実線、白色)
に施工した。先ず圧縮空気を吹きつけて路面Aの土砂、
塵埃を清掃し、60℃に加熱したアクリル樹脂系ペイン
ト1をスプレー塗装(15cm幅、膜厚250〜300μ
m)し、直後に上記の2液型アクリル樹脂塗料を尖った
形の多い凸状不定形体4に塗布した。この凸状他定型体
4の形状は直径D:不定、高さH:2〜4mm、尖った形
の多い凸状不定形体4の横間隔L1 、縦間隔L2 :1〜
60mmの不定間隔で塗布した。(仕上りの外観は図7の
ようになる。) 直後にガラスビーズ(JIS R 3301 1号、屈
折率1.5、粒径106〜850μm)を散布し未乾燥
のペイント及び2液型塗料塗膜に固着させた。ガラスビ
ーズの散布量は約65g/mである。約30分間交通を
遮断して塗膜を保護し、その後開放した。この路面標示
の走行音、再帰反射性能、すべり抵抗値及び視認性を測
定したところ、表1のような結果を得た。結果は従来の
路面標示に比べて、走行音は小さくて、雨天・夜間時に
おける視認性が良好な性能を示した。
【0021】実施例−4 (図7) 塗料調整 実施例−2に同じ。 実施例−3と同様に、一般国道のハミ出し禁止線(中央
線)に施工した。
【0022】先ず、プライマーとして60℃に加熱した
アクリ系黄色ペイント(JIS K5665 2種)1
をスプレー塗装(15cm幅、膜厚250〜300μm)
し、直後に上記2液型アクリル樹脂塗料を尖った形の多
い凸状不定形体に塗布した。この凸状不定形体4の形状
は直径D:不定、高さH:2〜4mm、尖った形の多い凸
状不定形体4の横間隔L1 、縦間隔L2 :1〜60mmの
不定間隔で塗布した。(仕上りの外観は図7のようにな
る。) 直後にガラスビーズ(JIS R 3301 1号、屈
折率1.5、粒径106〜850μm)を散布し未乾燥
のペイント及び2液型塗料塗膜に固着させた。ガラスビ
ーズの散布量は約65g/mである。約30分間交通を
遮断して塗膜を保護し、その後開放した。この路面標示
の走行音、再帰反射性能、すべり抵抗値及び視認性を測
定したところ、表1のような結果を得た。結果は従来の
路面標示に比べて、走行音は小さくて、雨天・夜間時に
おける視認性が良好な性能を示した。
【0023】実施例−5 (図6) 塗料調整 実施例−2に同じ。 実施例−3と同様に、一般国道のハミ出し、禁止線(中
央線)に施工した。先ず、プライマーとして60℃に加
熱したアクリ系黄色ペイント(JIS K5665 2
種)をスプレー塗装(15cm幅、膜厚250〜300μ
m)し、直後に上記2液型アクリル樹脂塗料を大小の
状半球体が混在するように塗布した。この大小の凸状
体3の形状は直径D:不定、高さH:2〜4mm、凸
半球体3の横間隔L1 、縦間隔L2 :1〜60mmの不定
間隔で塗布した。(仕上りの外観は図6のようになる)
直後にガラスビーズ((株)ユニオン製、ユニビーズU
B−722H、屈折率1.93、粒径106〜1410
μm)を散布し、未乾燥のペイント及び2液型塗料塗膜
に固着させた。ガラスビーズの散布量は約65g/mで
ある。約30分間交通を遮断して塗膜を保護し、その後
開放した。この路面標示の走行音、再帰反射性能、すべ
り抵抗値及び視認性を測定したところ、表1のような結
果を得た。結果は従来の路面標示に比べて、走行音は小
さくて、反射輝度が特に大きく、雨天・夜間時における
視認性が良好な性能を示した。
【0024】比較例−1 (図5) 塗料調整 実施例−2に同じ。 実施例−3と同様に、一般国道のハミ出し、禁止線(中
央線)に施工した。先ず、プライマーとして60℃に加
熱したアクリ系黄色ペイント(JIS K5665 2
種)をスプレー塗装(15cm幅、膜厚250〜300μ
m)し、直後に上記2液型アクリル樹脂塗料を一定の大
きさの凸状半球体状に塗布した。この凸状半球体2の形
状は、直径D:15mm、高さH:2〜4mm、凸状半球体
2の横間隔L1 :5mm、縦間隔L2 :60mmで路面標示
ラインの長さ方向に間隔の広い横縞模様に塗布した。
(仕上りの外観は図5のようになる。) 直後にガラスビーズ(JIS R 3301 1号、屈
折率1.5、粒径106〜850μm)を散布し未乾燥
のペイント及び2液型塗料塗膜に固着させた。ガラスビ
ーズの散布量は約65g/mである。約30分間交通を
遮断して塗膜を保護し、その後開放した。この路面標示
の走行音、再帰反射性能、すべり抵抗値及び視認性を測
定したところ、表1のような結果を得た。結果は特定の
大きな走行音がした。しかし、雨天・夜間時における視
認性は良好な性能を示した。
【0025】比較例−2 (図5) 塗料調整(従来より使用されている溶融型塗料) 熱可塑性石油樹脂(C−5系) 15 黄鉛顔料 5 ガラスビーズ 16 寒水石(0.1〜0.7mm) 27 炭酸カルシュウム(0〜35μm) 34 可塑剤 3 100(重量%) 実施例−3と同様に、一般国道のハミ出し、禁止線(中
央線)に施工した。
【0026】先ず、プライマーとして60℃に加熱した
アクリ系黄色ペイント(JIS K5665 2種)を
スプレー塗装(15cm幅、膜厚250〜300μm)
し、乾燥後、施工機に保温装置を取り付け別の溶解釜で
溶融した上記溶融型塗料を充填して、同様に凸状半球体
状に塗布(D:15mm、H:2〜4mm、L1 :5mm、L
2 :60mm)し、そして、溶融型塗料施工時にガラスビ
ーズ(UB−108L)を散布(65g/m)し、固着
させ、約5分後に交通を開放した。この路面標示の走行
音、再帰反射性能、すべり抵抗値及び視認性を測定した
ところ、表1のような結果を得た。結果は特定の大きな
走行音がした。しかし、雨天・夜間時における視認性は
施工直後は、優れた性能を発揮したが、摩耗と熱軟化に
よる凸状半球体の形の崩れが速く、耐久性に劣ることが
確認された。
【0027】比較例−3 塗料調整(従来より使用されている溶融型塗料) 熱可塑性石油樹脂(C−5系) 15 黄鉛顔料 5 ガラスビーズ 16 寒水石(0.1〜0.7mm) 27 炭酸カルシュウム(0〜35μm) 34 可塑剤 3 100(重量%) 比較例−3は通常の溶融型塗料(JIS K 5665
3種 1号)を通常の方法で平面状のラインとして、
一般国道のハミ出し禁止線として施工したものでその結
果は特定の走行音はしないが、雨天・夜間時における視
認性は劣ることが確認された。
【0028】
【表1】 測定方法:騒音測定 簡易騒音計 JIS C 1503 該当品による。 再帰反射性能測定 反射輝度計:東芝バロティ−ニ(株)製 ミロラックス
7 入射角:86.5度、観測角:1.5度 すべり抵抗値測定 Portable Skid Resistance Tester による。 視認性:雨天・夜間時、走行車(時速50km)中より
目視視認性を表したもので、評価値5〜1はASTMを
基本に下記の評価基準で採点した。
【0029】上記表1における視認性は、 評価点 評価基準 5 十分満足(非常によく見える) 4 やや満足(よく見える) 3 一部不満足(見える) 2 やや不満足(あまり見えない) 1 不満足(見えない)
【0030】
【発明の効果】以上のような構成を有する本発明によれ
ば、次の効果がある。 長期にわたり耐久性を有し、再帰反射性能及びすべり
抵抗値の経年劣化が少なく、特に、雨天・夜間時におけ
る視認性に優れる路面標示を容易に施工することが出来
る。 車の走行音が少ないので、住宅地においても騒音公害
を防止できる。 交通障害等の安全面でも問題解決されていて、実用上
の有益性を十分に望むことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における路面に不定間隔に凸状体を配置
したものの凸状体と車のタイヤとの関係を示した図。
【図2】路面に一定間隔に凸状体を配置したものの上を
車両が走行している時の凸状体と車のタイヤの関係を示
した図。
【図3】従来の平面型路面標示の雨天・夜間時における
ヘッドライトの光線の挙動の説明図。
【図4】本発明における凸状体型路面標示の雨天・夜間
時におけるヘッドライトの光線の挙動の説明図。
【図5】路面に施工する路面標示の比較例−1の平面
図。
【図6】本発明路面標示の施工例を示す平面図。
【図7】本発明路面標示の他の施工例を示す平面図。
【符号の説明】
A 路面 D 凸状半球体の直径 H 凸状不定形体又は凸状半球体の高さ L1 凸状不定形体又は凸状半球体の横間隔 L2 凸状不定形体又は凸状半球体の縦間隔 1 塗料 2 凸状半球体 3半球体 4 尖った形の多い凸状不定形体

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面に各種の塗料からなる大きさが1〜
    50mmで高さが2〜10mmの凸状不定形体を一定幅
    内に不定間隔状に塗布固化させて連続するライン状に施
    行することを特徴とする雨天・夜間時に視認性の良い騒
    音低減型路面表示。
  2. 【請求項2】 上記塗料が、石油樹脂やロジンエステル
    樹脂を結合剤とした溶融型である請求項1記載の雨天・
    夜間時に視認性の良い騒音低減型路面表示。
  3. 【請求項3】 上記塗料が、アルキド樹脂やアクリル樹
    脂などを主成分とした溶剤型である請求項1記載の雨天
    ・夜間時に視認性の良い騒音低減型路面表示。
  4. 【請求項4】 上記塗料が、アクリル樹脂、エポキシ樹
    脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂など各種の樹脂を
    主成分とした無溶剤型や反応硬化型である請求項1記
    の雨天・夜間時に視認性の良い騒音低減型路面表示。
  5. 【請求項5】 上記塗料が、アルキド樹脂やアクリル樹
    脂、エポキシ樹脂など各種の樹脂を主成分とした水溶性
    型やエマルション型である請求項1記載の雨天・夜間時
    に視認性の良い騒音低減型路面表示。
  6. 【請求項6】状不定型体表面及至内部にガラスビ−
    ズを有している請求項1記載の雨天・夜間時に視認性の
    良い騒音低減型路面表示。
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