JP2515217B2 - ベンデイングロ―ルによる金属材料の曲げ加工方法とその装置 - Google Patents

ベンデイングロ―ルによる金属材料の曲げ加工方法とその装置

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JP2515217B2
JP2515217B2 JP4359041A JP35904192A JP2515217B2 JP 2515217 B2 JP2515217 B2 JP 2515217B2 JP 4359041 A JP4359041 A JP 4359041A JP 35904192 A JP35904192 A JP 35904192A JP 2515217 B2 JP2515217 B2 JP 2515217B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は管棒材や型材、板材、そ
の他の各種金属材料を、ベンデイングロールの数値制御
によって高精度な円弧状に能率良く曲げ加工する方法
と、そのための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、平行な1本の加圧ロールと2本
受圧ロールとの相互間に介在させた金属材料を、その
加圧ロールの移動操作によって曲げ加工する装置(ロー
ルベンダー)は公知である。
【0003】従来では、このような曲げ加工装置の加圧
ロールを移動操作することによって、図10〜17に例
示する如き建物や機械の構成品、装飾金物などに用いる
各種金属材料を目的加工半径の円弧状に曲げ加工するに
当り、これを熟練した職人の手作業に頼っている通例で
ある。
【0004】つまり、加圧ロールと受圧ロールとの相互
間に送入した管棒材や型材、板材、その他の金属材料に
対して、職人の経験によるスプリングバツク量の見込み
に基き、その金属材料の目的加工半径を得られるものと
予想される位置まで、上記加圧ロールを人為的に移動操
作することにより、一旦探り曲げ加工した上で、その金
属材料の実加工半径を曲率半径測定器によって測定す
る。
【0005】そして、その実加工半径の測定値が目的加
工半径よりも大きく、未だ曲げ加工程度の不足していた
場合には、同じく職人の経験に基いて、その不足分だけ
引き続き加圧ロールを移動調整操作し、上記加工半径を
目的加工半径と合致するように試みている。
【0006】又、逆に上記実加工半径の測定値が目的加
工半径よりも小さく、その曲げ加工程度の過多となった
場合には、やはり職人の経験によって、その過多分だけ
実加工半径を大きく戻すべく、爾後的に矯正する作業を
加えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の曲げ加工方法では、熟練した職人が不可欠であ
り、その熟練の域に到達するまでには数年間を要する。
又、仮りに熟練した職人であっても、その材料当りの加
工作業に相当の時間と労力を要し、量産効果を期待する
ことができない。
【0008】更に、その多大の時間と労力を使って曲げ
加工したとしても、職人の経験によって金属材料のスプ
リングバツク量を見込む作業方法である以上、その均一
・高精度な加工状態を得ることは至難の業である。
【0009】蓋し、その加工精度はスプリングバツク量
の見込み判断に依存する処、金属材料はその入荷当初か
ら寸法や組成、強度などにバラツキがあり、又同一材料
であっても保管中の温度変化や条件などにより、その性
状が経時的に変化するほか、材料自身の断面形状や加工
程度などによっても、上記スプリングバツク量が大小変
化するからである。
【0010】このような課題の解決策として、特公平2
−42012号が公知であるが、この曲げ加工方法では
目的加工半径を求めるために材料毎の高度材料力学的
解析が必要であり、その目的とする金属材料が変る毎に
断面寸法や材料特性データ、ロール間距離、ロール径を
コンピユーターのCPUに入力しなければならない。そ
の結果、材料特性が不明であったり、その力学的解析を
行なえない低技能工であったりすれば、もはや使用する
ことができず、又上記材料力学的解析を行なえたとして
も、曲げ過ぎの加工不良を生ずるのである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を改良
し、高度の材料力学的解析を要することなく、誰でも使
用できるようにするため、平行な1本の加圧ロールと
本の受圧ロールとの相互間に介在させた目的の金属材料
を、その加圧ロールの移動制御により目的加工半径の円
弧状に曲げ加工する方法として、
【0012】その目的の金属材料と同種の金属材料につ
き、上記加圧ロールのロール位置を移動変化させて実験
的に曲げ加工することにより予じめ知得したスプリング
バツク率の平均値をデータとして、コンピユーターのメ
モリーに記憶させておき、
【0013】上記目的の金属材料を曲げ過ぎぬために、
その目的加工半径の約1.3倍に相当する初回の曲げ加
工半径に必要な理論加工半径から、上記コンピユーター
のCPUによって目的加工半径のスプリングバツク率
と、加圧ロールと両受圧ロールとの芯間距離並びに加圧
ロールの移動距離を算出して、
【0014】その算出した移動距離だけ移動制御した加
圧ロールにより、目的の金属材料を実際に曲げ加工した
上、その実加工半径を曲率半径測定器によって測定し、
【0015】その測定値を上記CPUへ入力することに
より、初回の実加工半径と上記理論加工半径から実加工
半径のスプリングバツク率を算出して、これを上記デー
タとして記憶されているスプリングバツク率と比較演算
することにより、目的加工半径のスプリングバツク率を
補正すると共に、
【0016】その補正したスプリングバツク率と目的加
工半径から、コンピユーターのCPUにより次回の曲げ
加工に必要な理論加工半径のほか、加圧ロールと両受圧
ワールとの芯間距離並びに加圧ロールの移動距離を算出
して、
【0017】その算出した移動距離だけ移動制御した加
圧ロールにより、目的の金属材料を実際に曲げ加工した
実加工半径の測定値が、目的加工半径と合致したと判定
されるまで、上記補正計算とこれに基く曲げ加工を順次
繰り返し、その曲げ加工を終了するや、それまでに
行なった上記実加工半径の測定値とその実加工により得
られたスプリングバツク率の数値も学習データとしてコ
ンピユーターのメモリーに蓄積させることを特徴とし、
【0018】又、上記方法を実施するための曲げ加工装
置として、目的の金属材料と同種の金属材料につき、加
圧ロールのロール位置を移動変化させて実験的に曲げ加
工することにより、予じめ知得したスプリングバツク率
の平均値をデータとして記憶するためのメモリーと、
【0019】上記目的の金属材料を曲げ過ぎぬために、
その目的加工半径の約1.3倍に相当する初回の曲げ加
工に必要な理論加工半径から、目的加工半径のスプリン
グバツク率と、加圧ロールと両受圧ロールとの芯間距離
並びに加圧ロールの移動距離を算出して、その算出した
移動距離だけ上記加圧ロールを移動させるべき制御信号
を出力するCPU(中央演算処理部)と、
【0020】そのCPUからの制御信号を受けて作動す
るサーボモーターや電磁バルブユニツトなどのコントロ
ーラーと、
【0021】そのコントローラーによって上記加圧ロー
ルを所定のロール位置まで移動制御するスクリユーシヤ
フトや流体圧作動シリンダーなどのアクチユエーター
と、
【0022】上記アクチユエーターに付属して、その移
動制御信号をCPUへフイードバツクさせる位置検出用
のマグネスケールと、
【0023】上記加圧ロールの移動制御により、目的の
金属材料を実際に曲げ加工した実加工半径を測定するた
めの曲率半径測定器とから成り、
【0024】その実加工半径の測定値を上記CPUへ入
力することにより、初回の実加工半径と上記理論加工半
径から実加工半径のスプリングバツク率を算出して、こ
れを上記メモリーにデータとして記憶されている金属材
料のスプリングバツク率と比 較演算して、目的加工半径
のスプリングバツク率を補正すると共に、
【0025】その補正したスプリングバツク率と目的加
工半径から、上記CPUにより次回の曲げ加工に必要な
理論加工半径のほか、加圧ロールと両受圧ロールとの芯
間距離並びに加圧ロールの移動距離を算出して、
【0026】その算出した移動距離だけ移動制御した加
圧ロールにより、目的の金属材料を実際に曲げ加工した
実加工半径の測定値が、目的加工半径と合致したと判定
されるまで、上記補正計算とこれに基く曲げ加工を順次
に繰り返して、その曲げ加工を終了するや、それまでに
行なった上記実加工半径の測定値とその実加工により得
られたスプリングバツク率の数値も学習データとして、
コンピユーターのメモリーに蓄積させるように設定した
ことを特徴とするものである。
【0027】
【作用】本発明の上記曲げ加工方法によれば、目的の金
属材料と同種の金属材料につき、加圧ロールのロール位
置を移動変化させて実験的に曲げ加工することにより、
予じめ知得したスプリングバツク率の平均値をデータと
して、コンピユーターのメモリーに記憶させておき、そ
の豊富なデータとしてのスプリングバツク率と、実際に
曲げ加工した実加工半径でのスプリングバツク率とを、
その実加工するたび毎にコンピユーターのCPUにより
比較演算して、目的加工半径のスプリングバツク率を補
正し、引続く曲げ加工に必要な加圧ロールの移動距離を
算出するようになっている。 つまり、上記データとして
予じめ記憶されているスプリングバツク率の平均値が、
金属材料自身やそのスプリングバツク率のバラツキを言
わば集約した経験値として、2次関数に数式化できるほ
か、これを活用しつつ、更に目的加工半径のスプリング
バツク率を補正計算するようになっているため、熟練技
能工の手作業と同等の高い加工精度を、コンピユーター
での数値制御により能率良く得ることができ、又材料特
性や上記バラツキが不明であっても、更に計算上必要な
材料力学的解析を行なえない低技能工にあっても、支障
なく実用に供し得るのである。
【0028】又、初回の曲げ工に必要な加圧ロールの移
動距離を算出するための理論加工半径を、目的加工半径
の約1.3倍に設定してあり、その約1.3倍の一定比
率は金属材料の曲げ過ぎを防ぐものとして、やはり熟練
技能工が豊富な実加工の経験から知得した数値であるた
め、コンピユーターによる自動的な数値制御を行なう
も、曲げ過ぎによる加工不良とその廃棄による材料ロス
を招くおそれがなく、又引続く次回の曲げ加工上補正さ
れる結果となるも、その補正率を極力小さく抑制できる
のである。
【0029】更に、目的の金属材料を実際に曲げ加工す
ることにより知得したスプリングバツク率の数値と、そ
の曲率半径測定器により実測した実加工半径の測定値を
も、学習データとしてコンピユーターのメモリーに蓄積
させるようになっているため、実際の曲げ加工を繰り返
せば繰り返す程、目的加工半径と実加工半径との合致す
る確率が自づと昂まり、目的の金属材料に対する曲げ加
工の回数を減らせることとなる。
【0030】上記方法を実施するために採用された本発
明の曲げ加工装置によれば、その同じ装置を使って、金
属材料の大量加工のみならず、各種金属材料の少・中量
加工を能率良く行なえ、殊更目的とする金属材料の高度
な力学的解析を要することなく、誰でも予じめ記憶され
ているスプリングバツク率の豊富な実験データを用い
て、しかも曲げ過ぎの不良なく加工できるのである。
【0031】
【実施例】以下、図面に基いて本発明の詳細を説明する
と、図1、2は本発明に係る曲げ加工装置の第1、2実
施例を示しており、その何れの装置もコンピユーターの
CPU(中央演算処理部)(10)によって自動制御さ
れるようになっている。
【0032】その両図において、(11)(11)は管
棒材や型材、板材などの目的とする各種金属材料(M)
を受け持つ一対の平行な受圧ロールであって、互いに同
一の 直径を備えていると共に、相互の同一軸線上に一定
の芯間距離(2S)を保って並列設置されている。
【0033】又、(12)は両受圧ロール(11)(1
1)と一定の芯間距離(H)を保って平行に列設された
1本の加圧ロールであって、上記受圧ロール(11)
(11)と同一の直径を有しており、その両受圧ロール
(11)(11)における上記芯間距離(2S)の2等
分線上に沿い直進的に移動制御されて、目的の金属材料
(M)に曲げ力(ベンデイング力)を付与し、その金属
材料(M)を目的加工半径(RA)の円弧状に塑性変形
させる。
【0034】つまり、上記加圧ロール(12)と両受圧
ロール(11)(11)との合計3本は、図3の拡大作
用図から示唆されるように、その各軸支点(イ)(ロ)
(ハ)が仮想二等辺三角形の各頂点位置に配分されてお
り、加圧ロール(12)を目的の金属材料(M)へ押し
当てた状態のもとで、両受圧ロール(11)(11)の
正逆回転作用を繰り返すようになっている。
【0035】その場合、図示の第1、2実施例では上記
加圧ロール(12)をトツプロールとし、両受圧ロール
(11)(11)をボトムロールとする上下位置関係の
もとで、その合計3本を悉く平行な水平の設置状態に軸
支しているが、その合計3本の垂直に軸支した設置状態
として使用されることもあり得る。又、加圧ロール(1
2)と受圧ロール(11)(11)の直径は、相違変化
されることもあり得る。更に、両受圧ロール(11)
(11)の芯間距離(2S)は広狭に調整されることも
あり得る。
【0036】(13)は上記CPU(10)からの出力
信号を受けるコントローラーであって、加圧ロール(1
2)のアクチユエーター(14)を制御することによ
り、その加圧ロール(12)を所定のストローク分だけ
直進的に移動させる。
【0037】この点、図1の第1実施例では上記コント
ローラー(13)としてサーボモー ターを、アクチユエ
ーター(14)としてそのモーターにより回転駆動され
るスクリユーシヤフトを、各々採用しているが、図2の
第2実施例に示すように、上記コントローラー(13)
として電磁バルブユニツトを、アクチユエーター(1
4)としてそのバルブユニツトにより制御される流体圧
作動シリンダーを、各々採用してもさしつかえない。何
れにしても、上記アクチユエーター(14)にその位置
検出用のマグネスケール(15)を付属させて、これか
らCPU(10)へ制御信号をフイードバツクさせるこ
とにより、上記加圧ロール(12)の移動精度と応答性
能を昂めることが効果的である。
【0038】更に、(16)は曲率半径測定器であっ
て、実際に曲げ加工された金属材料(M)の実加工半径
(RX)を測定するために用い、その実加工半径(R
X)の測定値を上記コンピユーターのCPU(10)へ
入力するようになっている。その測定器(16)として
も、図示実施例のような所謂3点測定器のみに限らな
い。
【0039】上記コンピユーターのCPU(10)は図
9のフローチヤートによって示される処理プログラム
と、実験データを記憶するためのメモリー(17)とを
備えている。
【0040】即ち、目的とする金属材料(M)と同種の
金属材料について、上記加圧ロール(12)のロール位
置を移動変化させて実験的に曲げ加工することにより、
予じめ知得した実加工半径(RX)の豊富な数値と、そ
のスプリングバツク率(Y)の平均値又は標準値を、実
験データとしてコンピユーターのメモリー(17)に記
憶させておくのである。茲に、スプリングバツク率
(Y)とはスプリングバツクしないものと仮定した理論
加工半径(RK)と、スプリングバツクした実加工半径
(RX)との比率を意味する。
【0041】その実験的な曲げ加工から知得された豊富
なデータは下記の表1に示す通りであるが、その数値を
グラフ化した図4から明白なように、上記金属材料にお
けるスプリングバツク率(Y)の平均値は必らず実加工
半径(RX)=0の時にスプ リングバツク率(Y)=1
となる点を通過する放物線を描き、材料の特性などに因
る相違がそのまま実加工半径(RX)の相違となって表
われる。つまり、上記スプリングバツク率(Y)の平均
値は実加工半径(RX)の2次関数として表わせるの
で、次の式1を数式化できることになる。尚、紙面の大
きさに制約がある関係上、図4のグラフは直線的に見え
るが、実際には放物線である。
【0042】
【表1】
【0043】
【式1】 Y=AZ×RX2+BZ×RX+CZ
【0044】但し、RXはスプリングバツクした金属材
料の実加工半径を示し、AZとBZ並びにCZは何れも
係数である。
【0045】他方、その金属材料の実加工半径(RX)
は次の式2によって表わすことができる。
【0046】
【式2】 RK=RX/Y
【0047】但し、RKは金属材料におけるスプリング
バツクしないものと仮定した計算上の理論加工半径を示
す。
【0048】つまり、本発明の場合目的の金属材料
(M)と同種の金属材料を対象とした豊富な実験加工に
より、そのスプリングバツク率(Y)を表1とこれをグ
ラフ化した図4から明白なように、上記式1として数式
化できることが判明したため、これに基き目的の金属材
料(M)を目的加工半径(RA)の円弧状として曲げ加
工するに当り、その加工作業をコンピユーターの数値制
御によって行なえ、その加工上万一実加工半径(RX)
が目的加工半径(RA)よりも大きく、未だ曲げ加工程
度の不足が起ったとしても、その不足分の数値を容易に
補正制御することによって、高い加工精度を達成できる
のであり、言わば熟練した職人に代替させ得ることとな
る。
【0049】即ち、同種の金属材料を実験的に曲げ加工
することにより知得した表1に示すスプリングバツク率
(Y)の平均値が、コンピユーターのメモリー(17)
に予じめ記憶されているので、その目的とする金属材料
(M)の目的加工半径(RA)におけるスプリングバツ
ク率(Y)の数値を読み取り、その目的加工半径(R
A)から曲げ過ぎぬための一定比率を乗じて、金属材料
(M)がスプリングバツクしないものと仮定した理論加
工半径(RK)を、コンピユーターのCPU(10)に
より上記式2に基いて算出する。その一定比率は経験上
約1.3倍に設定されている。
【0050】そして、その算出した理論加工半径(R
K)でのロール位置まで移動制御した加圧ロール(1
2)により、上記目的の金属材料(M)を実際に曲げ加
工した上、その実加工半径(RX)を曲率半径測定器
(16)によって測定し、その測定値が目的加工半径
(RA)と合致したか否かを上記CPU(10)により
判定するのである。
【0051】万一、上記CPU(10)による判定結果
が否定され、その金属材料(M)の加工程度が未だ不足
する時には、上記初回の実加工により測定した金属材料
(M)のスプリングバツク率(YD)を予じめメモリー
(17)にデータとして記憶されている上記スプリング
バツク率(Y)の平均値と上記CPU(10)により比
較演算して、目的加工半径(RA)のスプリングバツク
率(YS)を補正すると共に、その補正したスプリング
バツク率(YA)と目的加工半径(RA)から、上記式
2に基いて次回の理論加工半径(RK)を算出する。
【0052】そして、その算出した理論加工半径(R
K)でのロール位置まで再度移動調整した加圧ロール
(12)により、目的の金属材料(M)をやはり実際に
曲げ加工した上、その実加工半径(RX)の測定値を上
記CPU(10)に入力し、その測定値が目的加工半径
(RA)と合致したか否かを判定する。このような数値
制御を繰り返すことによって、目的とする金属材料
(M)の実加工半径(RX)を最終的に目的加工半径
(RA)と合致させるようになっているわけである。
【0053】図5、6に例示する板材を目的の金属材料
(M)として、その上記曲げ加工装置による曲げ加工方
法の手順を具体的に説明すると、次の通りである。
【0054】
【表2】 表2はその目的の金属材料(M)や曲げ加工装置の仕様
と、コンピユーターのCPU(10)による演算経過を
示しており、その目的とする金属材料(M)の板厚
(a)は9mm、同じく板幅(b)は50mmであっ
て、これに図5、6図の矢印(F)で示す方向から曲げ
力(ベンデイング力)を加えることにより、404.5
mmの目的加工半径(RA)を備えた円弧状に曲げ加工
するものとする。
【0055】又、図7に示すように、加圧ロール(1
2)と両受圧ロール(11)(11)との芯間距離
(H)は159mmであり、これは加圧ロール(12)
の半径(T)−75mmと、各受圧ロール(11)(1
1)の半径(B)−75mm並びに金属材料(M)自身
の上記板厚(a)−9mmとの合計数値を意味する。
【0056】両受圧ロール(11)(11)の芯間距離
(2S)は190mm、円弧曲率測定器(16)の幅
(c)は300mmであり、その幅(c)の半分(15
0mm)を符号(GL)によって示す。(HT)は加圧
ロール(12)の移動距離を示しており、その移動した
ロール位置において金属材料(M)に曲げ力が付与され
ることとなる。
【0057】先に一言した理論加工半径(RK)は、そ
の加圧ロール(12)のロール位置(HT)において金
属材料(M)を曲げ加工した時に、そのスプリングバツ
クしないものと仮定した計算上の数値を意味しており、
これに反して上記実加工半径(RX)は、その実際の曲
げ加工を受けてスプリングバツクした金属材料(M)の
曲率半径を、上記測定器(16)により実測した数値で
ある。
【0058】(YS)は目的加工半径(RA)のスプリ
ングバツク率、(YD)は実加工半径(RX)を理論加
工半径(RK)により割算して求められるスプリングバ
ツク率、(YE)は同じく実加工半径(RX)を上記式
1に代入することにより算出したスプリングバツク率、
(MY)はそのスプリングバツク率(YE)によって、
上記スプリングバツク率(YD)を割算して得られる比
率であり、スプリングバツク率(YD)の補正率を意味
する。
【0059】更に、(MYA)は上記スプリングバツク
率(YD)の平均補正率、(MYB)は補正率変化係数
であって、次回の曲げ加工に当り、目的加工半径(R
A)のスプリングバツク率(YS)を補正するために使
われる。(YA)は上記スプリングバツク率(YS)を
更に補正したスプリングバツク率であり、そのスプリン
グバツク率(YS)と上記補正率変化係数(NYB)と
を掛け算することにより求められる。
【0060】尚、表2や図7、9の各種符号(RK)
(H)(HT)(RX)(YD)(YE)(MY)(M
YA)(MYB)(YA)に付属する数字は、目的の金
属材料(M)に与える曲げ加工の回数を示している。
【0061】上記の前提において、図5、6の目的とす
る金属材料(M)を曲げ加工するに際しては、先ず式1
の係数(AZ)(BZ)(CZ)を求めるために、表1
の実験データから知得した実加工半径(RX)の代表的
な数値−100mm、1700mm並びに3000mm
を抽出し、これらとその対応するスプリングバツク率
(Y)の数値−1.0750、2.3800並びに3.
3750を上記式1に代入して、コンピユーターのCP
U(10)により計算する。
【0062】そうすれば、表2に示す通り、上記係数
(AZ)が1.732427×10−8、同(BZ)が
8.468087×10−4、同(CZ)が0.990
492として算出されるので、これらの数値と金属材料
(M)の目的加工半径(RA)−404.5mmを更に
式1へ代入することにより、その目的加工半径(RA)
のスプリングバツク率(YS)を計算すると、その数値
は1.3302となる。
【0063】加圧ロール(12)の移動距離(HT)を
零とすると、この曲げ加工の前時点では目的の金属材料
(M)が未だフラツトな状態にあるため、計算の必要
上、その金属材料(M)の曲率半径を上記測定器(1
6)により測定したと看做し、その曲率半径の脹らみ高
さ(GH)を測定器(16)から読み取った数値が0.
1mmであると仮定する。
【0064】そして、その測定器(16)における幅
(c)の半分(GL)−150mmと、上記仮りの脹ら
み高さ(GH)−0.1mmとから下記の式3に基い
て、加圧ロール(12)による初回曲げ加工上のロール
位置(HT1)を求める前提となる加工半径(RG)
を、コンピユーターのCPU(10)によって算出する
と、その数値は1125004.51mmとなる。
【0065】
【式3】 RG=(GH2+GL2)/(2×GH)
【0066】次に、金属材料(M)の目的加工半径(R
A)−404.5mmから、曲げ過ぎぬために約1.3
倍した525.85mmの数値を下記式4に代入するこ
とにより、初回曲げ加工上の理論加工半径(RK1)を
求めると、その数値は367.47mmとなる。
【0067】
【式4】 RK1=(1.3×RA)/YF
【0068】但し、YFは目的加工半径(RA)を約
1.3倍した数値を、上記式1に代入することにより求
めたスプリングバツク率であり、その数値は1.431
である。
【0069】茲に、目的加工半径(RA)を約1.3倍
した所以は、初回の曲げ加工により達成される実加工半
径(RX1)を、目的加工半径(RA)よりも必らず大
きくして、その曲げ過ぎを防ぐことにあり、熟練技能工
が実際に曲げ加工した豊富な経験から知得した最適の一
定比率を意味している。
【0070】上記のように算出した理論加工半径(RK
1)から、更に加圧ロール(12)の移動距離(HT
1)を求める前提として、その加圧ロール(12)と両
受圧ロール(11)(11)との芯間距離(H1)を下
記式5〜式17に基いて算出する。
【0071】
【式5】 Q=SQR(H12+S2
【式6】 α=TAN-1(S/H1)
【式7】 N=(RG+B+Q+RG−T)/2
【式8】 β=TAN-1[SQR{(N-RG-B)×(N-RG+T)/(N×(N-Q))}]×2
【式9】 δ=(180−β)/2
【式10】 J=(RG+B)×COS(δ)×2
【式11】 M=(B+T+Q+J)/2
【式12】 ε=TAN-1[SQR{(M-T-B)×(M-Q)/(M×(M-J))}]×2
【式13】 η=2×α−ε
【式14】 P=SQR{Q2+(B+T)2−2×Q×(B+T)×COS(η)}
【式15】 V=(Q+P+T+B)/2
【式16】 θ=TAN1[SQR{(V-P)×(V-T-B)/(V×(V-Q))}]×2
【式17】 RK1=P/2/COS(θ)−B
【0072】その算出方法としては、式17に上記理論
加工半径(RK1)の数値−367.47mmを代入
し、その式17から式5へと逆進的に総合計算すること
により、上記芯間距離(H1)を求め、その後その芯間
距離(H1)の数値を加工前時点での芯間距離(H)−
159mm(初期値)から差引くことによって、加圧ロ
ール(12)の移動距離(HT1)を算出すれば良い。
【0073】尚、上記式5〜式17に記入された(SQ
R)は平方根、(S)は両受圧ロール(11)(11)
における芯間距離(2S)の半分、(RG)は加工前時
点における金属材料(M)の曲率半径を示しており、又
図7に記載の符号(J)は点(ヘ)と(ハ)との間隔距
離、(P)は同じく点(ヘ)と(ロ)との間隔距離、
(Q)は点(ト)と(ハ)との間隔距離を各々示してい
る。同図から示唆されるように、(ニ)(ハ)(ヘ)の
3点を結ぶ線分により囲まれる三角形と、(ホ)(ロ)
(ヘ)の3点を結ぶ線分により囲まれる三角形は、何れ
も二等辺三角形である。
【0074】上記計算結果の全体は表2に記載の通りで
あり、加圧ロール(12)と両受圧ロール(11)(1
1)との芯間距離(H1)は153.1mm、初回曲げ
加工に供される加圧ロール(12)の移動距離(HT
1)は5.9mmの数値となる。
【0075】そこで、図9のフローチヤートに示すよう
に、上記算出された移動距離(HT1)の数値−5.9
mmをコントローラー(13)からアクチユエーター
(14)に出力して、その数値分だけアクチユエーター
(14)により加圧ロール(1 2)を移動制御し、金属
材料(M)の初回曲げ加工を行なう。
【0076】そして、その実際に曲げ加工した金属材料
(M)の曲率半径を測定器(16)により実測した結
果、その実加工半径(RX1)の測定値は491.03
mmであった。これでは金属材料(M)の目的加工半径
(RA)−404.5mmと合致しておらず、未だ曲げ
加工程度の不足する状態にある。
【0077】このような判定結果の場合には、引続き目
的の金属材料(M)を曲げ加工する必要があり、その第
2回目の曲げ加工を行なう前提となる理論加工半径(R
K2)を、コンピユーターのCPU(10)によって計
算するのである。
【0078】即ち、初回の曲げ加工により測定した実加
工半径(RX1)と、上記理論加工半径(RK1)との
両数値から、下記式18に基いてスプリングバツク率
(YD1)を算出すると、そのスプリングバツク率(Y
D1)の数値は1.3371となる。
【0079】
【式18】 YD1=RX1/RK1
【0080】又、上記式1に初回の実加工半径(RX
1)を代入することにより、その実加工半径(RX1)
のスプリングバツク率(YE1)を算出する一方、下記
式19に基いて上記したスプリングバツク率(YD1)
の補正率(MY1)も算出する。
【0081】
【式19】 MY1=YD1/YE1
【0082】そうすれば、その実加工半径(RX1)の
スプリングバツク率(YE1)が1 .4021、上記ス
プリングバツク率(YD1)の補正率(MY1)が0.
9536の数値として各々求められるため、その補正率
(MY1)をそのまま平均補正率(MYA1)と設定す
る。
【0083】更に、目的加工半径(RA)のスプリング
バツク率(YS)を補正するため、その補正率変化係数
(MYB1)を下記式20に基いて算出すると、その数
値は0.9621となる。
【0084】
【式20】 MYB1=(13.4/RA+1)×MY13/2
【0085】但し、この式20に含まれた小式−(1
3.4/RA+1)は、コンピユーターのメモリー(1
7)に記憶されているデータのうち、その豊富な実験加
工により知得した初回における上記スプリングバツク率
(YD1)の補正率(MY1)と、同じく第2回目のそ
れとの比率から算出した計算式であり、これを変化曲線
として図8にグラフ化している。
【0086】そして、上記式20により算出された補正
率変化係数(MYB1)の数値から、目的加工半径(R
A)のスプリングバツク率(YS)を補正した上、その
補正したスプリングバツク率(YA1)を下記式21に
基いて算出すると、その数値は1.2797となる。
【0087】
【式21】 YA1=YS×MYB1
【0088】以上の前提から、次いで下記式22に基き
第2回目の曲げ加工に必要な理論加工半径(RK2)を
算出すると、その数値は316.08mmとなる。
【0089】
【式22】 RK2=RA/YA1
【0090】又、その理論加工半径(RK2)の数値か
ら初回での上記計算と同様にして、式17から式5へと
逆算することにより、第2回目の曲げ加工に供する加圧
ロール(12)と両受圧ロール(11)(11)との芯
間距離(H2)を求めるのであり、そうすればその数値
は149.1mmとなる。その場合、上記式17には初
回での符号(RK1)に替えて、第2回目での符号(R
K2)を代入するほか、その他の各式には符号(RG)
に代えて、初回での実加工半径(RX1)を代入するこ
と言うまでもない。
【0091】更に、第2回目の曲げ加工に供する加圧ロ
ール(12)の移動距離(HT2)も算出し、その算出
した数値−9.9mmのロール位置まで、加圧ロール
(12)をやはり移動制御することにより、目的の金属
材料(M)に対する第2回目の曲げ加工を実行し、その
実加工半径(RX2)を測定器(16)によって測定す
るのである。その測定値は413.49mmであった。
これでは未だ目的加工半径(RA)の数値−404.5
mmと合致せず、曲げ加工程度の不足する判定結果であ
る。
【0092】このような判定結果の場合には、引続き目
的の金属材料(M)を曲げ加工する必要があり、その第
3回目の曲げ加工を行なう前提となる理論加工半径(R
K3)を、やはりコンピユーターのCPU(10)によ
って計算するのである。
【0093】即ち、第2回目の曲げ加工により測定した
実加工半径(RX2)と、上記理論加工半径(RK2)
との両数値から、下記式23に基いてスプリングバツク
率(YD2)を算出すると、その数値は1.3205と
なる。
【0094】
【式23】 YD2=RX2/RK2
【0095】又、上記式1に第2回目の実加工半径(R
X2)を代入することにより、その実加工半径(RX
2)のスプリングバツク率(YE2)を算出する一方、
下記式24に基いて上記したスプリングバツク率(YD
2)の補正率(MY2)も算出する。
【0096】
【式24】 MY2=YD2/YE2
【0097】そうすれば、その実加工半径(RX2)の
スプリングバツク率(YE2)が1.3377、上記ス
プリングバツク率(YD2)の補正率(MY2)が0.
9871の数値として各々求められるため、その補正率
(MY2)とこれに対応する初回での補正率(MY1)
とから、下記式25に基いて第2回目の平均補正率(M
YA2)を算出すると、その数値は0.9704とな
る。
【0098】
【式25】 MYA2=(MY1+MY2)/2
【0099】そこで、その平均補正率(MYA2)をそ
のまま第2回目の補正率変化係数(MYB2)として、
これから目的加工半径(RA)のスプリングバツク率
(YS)を補正した上、その補正したスプリングバツク
率(YA2)を下記式26に基いて算出すると、その数
値は1.2908となる。
【0100】
【式26】 YA2=YS×MYB2
【0101】以上の前提から、次いで下記式27に基き
第3回目の曲げ加工に必要な理論加工半径(RK3)を
算出すると、その数値は313.37mmとなる。
【0102】
【式27】 RK3=RA/YA2
【0103】又、その理論加工半径(RK3)の数値か
ら初回での上記計算と同様にして、式17から式5へと
逆算することにより、第3回目の曲げ加工に供する加圧
ロール(12)と両受圧ロール(11)(11)との芯
間距離(H3)を求めるのであり、そうすればその数値
は148.6mmとなる。その場合、上記式17には初
回での符号(RK1)に代えて、第3回目での符号(R
K3)を代入するほか、その他の各式には符号(RG)
に代えて、第2回目での実加工半径(RX2)を代入す
ること言うまでもない。
【0104】更に、第3回目の曲げ加工に供する加圧ロ
ール(12)の移動距離(HT3)も算出し、その算出
した数値−10.4mmのロール位置まで、加圧ロール
(12)をやはり移動制御することにより、目的の金属
材料(M)に対する第3回目の曲げ加工を実行し、その
実加工半径(RX3)を測定器(16)によって測定す
るのである。その測定値は406.93mmであった。
これによれば、目的加工半径(RA)の数値−404.
5mmと実質上合致し、その許容範囲内に続するため、
これにて曲げ加工を終了する。
【0105】上記計算は数式が多く煩雑な様子である
が、コンピユーターでの計算であるため、速やかに実行
することができ、これによって冒頭に述べた公知発明の
高度な材料力学的な解析を材料毎に行なう必要がなく、
材料特性が不明であっても、又 その解析を行なえない低
技能工であっても、広く曲げ加工できるのである。
【0106】そして、その目的とする金属材料(M)の
曲げ加工を終了した時には、それまでに行なった上記第
1〜3回の実加工半径(RX1)(RX2)(RX3)
や、その各実加工により得られたスプリングバツク率
(YD1)(YD2)(YD3)の数値も学習データと
して、コンピユーターのメモリー(17)に蓄積させる
と共に、その数値をCPU(10)に入力して、上記式
1の係数(AZ)(BZ)(CZ)を計算し直すことに
より、金属材料(M)の目的加工半径(RA)とその実
加工半径(RX)との合致度を昂め、そのために必要な
曲げ加工回数を減らすことができる。
【0107】
【発明の効果】以上のように、本発明では平行な1本の
加圧ロール(12)と2本の受圧ロール(11)(1
1)との相互間に介在させた目的の金属材料(M)を、
その加圧ロール(12)の移動制御により目的加工半径
の円弧状に曲げ加工する方法として、
【0108】その目的の金属材料(M)と同種の金属材
料につき、上記加圧ロール(12)のロール位置を移動
変化させて実験的に曲げ加工することにより予じめ知得
したスプリングバツク率(Y)の平均値をデータとし
て、コンピユーターのメモリー(17)に記憶させて
き、
【0109】上記目的の金属材料(M)を曲げ過ぎぬた
めに、その目的加工半径の約1.3倍に相当する初回の
曲げ加工半径に必要な理論加工半径(RK)から、上記
コンピユーターのCPU(10)によって目的加工半径
(RA)のスプリングバツク率(Y)と、加圧ロール
(12)と両受圧ロール(11)(11)との芯間距離
並びに加圧ロール(12)の移動距離を算出して、
【0110】その算出した移動距離だけ移動制御した加
圧ロール(12)により、目的の金属材料(M)を実際
に曲げ加工した上、その実加工半径(RA)を曲率半径
測定器(16)によって測定し、
【0111】その測定値を上記CPU(10)へ入力す
ることにより、初回の実加工半径(RA)と上記理論加
工半径(RX)から実加工半径(RA)のスプリングバ
ツク率(YD)を算出して、これを上記データとして記
憶されているスプリングバツク率(Y)と比較演算する
ことにより、目的加工半径(RA)のスプリングバツク
率(YS)を補正すると共に、
【0112】その補正したスプリングバツク率(YA)
と目的加工半径(RA)から、コンピユーターのCPU
(10)により次回の曲げ加工に必要な理論加工半径
(RK)のほか、加圧ロール(12)と両受圧ロール
(11)(11)との芯間距離並びに加圧ロール(1
2)の移動距離を算出して、
【0113】その算出した移動距離だけ移動制御した加
圧ロール(12)により、目的の金属材料(M)を実際
に曲げ加工した実加工半径(RX)の測定値が、目的加
工半径(RA)と合致したと判定されるまで、上記補正
計算とこれに基く曲げ加工を順次に繰り返して、その曲
げ加工を終了するや、それまでに行なった上記実加工半
径の測定値とその実加工により得られたスプリングバツ
ク率の数値も学習データとしてコンピユーターのメモリ
ーに蓄積させるようになっているため、冒頭に述べた公
知発明の問題点を改良できる効果がある。
【0114】即ち、本発明の上記曲げ加工方法によれ
ば、目的の金属材料(M)と同種の金属材料につき、加
圧ロール(12)のロール位置を移動変化させて実験的
に曲げ加工することにより、予じめ知得したスプリング
バツク率(Y)の平均値をデータとして、コンピユータ
ーのメモリー(17)に記憶させておき、その豊富なデ
ータとしてのスプリングバツク率(Y)と、実際に曲げ
加工した実加工半径(RX)でのスプリングバツク率と
を、その実加工するたび毎にコンピユーターのCPU
(10)により比較演算して、目的加工半径(RA)の
スプリングバツク率 (Y)を補正し、引続く曲げ加工に
必要な加圧ロール(12)の移動距離を算出するように
なっている。
【0115】つまり、上記データとして予じめ記憶され
ているスプリングバツク率(Y)の平均値が、金属材料
(M)自身やそのスプリングバツク率のバラツキを言わ
ば集約した経験値として、2次関数に数式化できるほ
か、これを活用しつつ、更に目的加工半径(RA)のス
プリングバツク率(Y)を補正計算するようになってい
るため、熟練技能工の手作業と同等の高い加工精度を、
コンピユーターでの自動数値制御により能率良く得るこ
とができ、又材料特性(M)や上記バラツキが不明であ
っても、更に計算上必要な材料毎の力学的解析を行なえ
ない低技能工にあっても、支障なく実用に供し得るので
ある。
【0116】又、初回の曲げ工に必要な加圧ロール(1
0)の移動距離を算出するための理論加工半径(RK)
を、目的加工半径(RA)の約1.3倍に設定してあ
り、その約1.3倍の一定比率は金属材料(M)の曲げ
過ぎを防ぐものとして、やはり熟練技能工が豊富な実加
工の経験から知得した数値であるため、コンピユーター
による自動的な数値制御を行なうも、曲げ過ぎによる加
工不良とその廃棄による材料ロスを招くおそれがなく、
又引続く次回の曲げ加工上補正される結果となるも、そ
の補正率を極力小さく抑制できる効果がある。
【0117】更に、目的の金属材料(M)を実際に曲げ
加工することにより知得したスプリングバツク率(Y)
の数値と、その曲率半径測定器(16)により実測した
実加工半径(RX)の測定値をも、学習データとしてコ
ンピユーターのメモリー(17)に蓄積させるようにな
っているため、実際の曲げ加工を繰り返せば繰り返す
程、目的加工半径(RA)と実加工半径(RX)との合
致する確率が自づと昂まり、目的の金属材料(M)に対
する曲げ加工の回数を減らせる効果もある。
【0118】又、上記方法を実施するための曲げ加工装
置としては、請求項2に記載の通り、目的の金属材料
(M)と同種の金属材料につき、上記加圧ロール(1
2)のロ ール位置を移動変化させて実験的に曲げ加工す
ることにより、予じめ知得したスプリングバツク率
(Y)の平均値をデータとして記憶するためのメモリー
(17)と、
【0119】上記目的の金属材料(M)を曲げ過ぎぬた
めに、その目的加工半径(RA)の約1.3倍に相当す
る初回の曲げ加工に必要な理論加工半径(RK)から、
目的加工半径(RA)のスプリングバツク率と、加圧ロ
ール(12)と両受圧ロール(11)(11)との芯間
距離並びに加圧ロールの移動距離を算出して、その算出
した移動距離だけ上記加圧ロールを移動させるべき制御
信号を出力するCPU(中央演算処理部)(10)と、
【0120】そのCPU(10)からの制御信号を受け
て作動するサーボモーターや電磁バルブユニツトなどの
コントローラー(13)と、
【0121】そのコントローラー(13)によって上記
加圧ロール(12)を所定のロール位置まで移動制御す
るスクリユーシヤフトや流体圧作動シリンダーなどのア
クチユエーター(14)と、
【0122】上記アクチユエーター(14)に付属し
て、その移動制御信号をCPU(10)へフイードバツ
クさせる位置検出用のマグネスケール(15)と、
【0123】上記加圧ロール(12)の移動制御によ
り、目的の金属材料(M)を実際に曲げ加工した実加工
半径(RX)を測定するための曲率半径測定器(16)
とから成り、
【0124】その実加工半径(RX)の測定値を上記C
PU(10)へ入力することにより、初回の実加工半径
(RX1)と上記理論加工半径(RK)から実加工半径
のスプリングバツク率を算出して、これを上記メモリー
(17)にデータとして記憶されている金属材料(M)
のスプリングバツク率(Y)と比較演算して、目的加
半径(RA)のスプリングバツク率(Y)を補正すると
共に、
【0125】その補正したスプリングバツク率と目的加
工半径(RA)から、上記CPU(10)により次回の
曲げ加工に必要な理論加工半径(RK)のほか、加圧ロ
ール(12)と両受圧ロール(11)(11)との芯間
距離並びに加圧ロール(12)の移動距離を算出して、
【0126】その算出した移動距離だけ移動制御した加
圧ロール(12)により、目的の金属材料(M)を実際
に曲げ加工した実加工半径(RX)の測定値が、目的加
工半径(RA)と合致したと判定されるまで、上記補正
計算とこれに基く曲げ加工を順次に繰り返して、その曲
げ加工を終了するや、それまでに行なった上記実加工半
径の測定値とその実加工により得られたスプリングバツ
ク率(YS)の数値も学習データとして、コンピユータ
ーのメモリー(17)に蓄積させるように定めてあるた
め、実際に曲げ加工した金属材料(M)の実加工半径
(RX)を、その曲率半径測定器(16)によって測定
する以外に、格別の煩雑な重労働を加える必要がなく、
その悉くコンピユーターの自動的な数値制御によって、
極めて能率良く軽快に曲げ加工することができ、しかも
加工を繰り返す程ますます高精度な曲げ状態を得られる
のであり、曲げ過ぎによる加工不良を生ずるおそれもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る曲げ加工装置を示す
説明図である。
【図2】同じく第2実施例の曲げ加工装置を示す説明図
である。
【図3】加圧ロールと受圧ロールとの相互間へ金属材料
を介在させた初期の位置関係を示す拡大説明図である。
【図4】金属材料の実験的曲げ加工によるスプリングバ
ツク率の平均値を示すグラフである。
【図5】金属材料の一例を示す部分拡大斜面図である。
【図6】金属材料に対する曲げ力の付与方向性を示す説
明図である。
【図7】金属材料の曲げ作用を示す拡大説明図である。
【図8】金属材料の実験的曲げ加工による初回と第2回
目との相互間におけるスプリングバツク率(補正率)の
比率を示すグラフである。
【図9】金属材料の曲げ加工手順を示すフローチヤート
である。
【図10】金属材料の第1例を示す断面図である。
【図11】金属材料の第2例を示す断面図である。
【図12】金属材料の第3例を示す断面図である。
【図13】金属材料の第4例を示す断面図である。
【図14】金属材料の第5例を示す断面図である。
【図15】金属材料の第6例を示す断面図である。
【図16】金属材料の第7例を示す断面図である。
【図17】金属材料の第8例を示す断面図である。
【符号の説明】
(10)・CPU (11)・受圧ロール (12)・加圧ロール (13)・コントローラー (14)・アクチユエーター (16)・曲率半径測定器 (17)・メモリー (M)・・金属材料

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平行な1本の加圧ロールと2本の受圧ロー
    ルとの相互間に介在させた目的の金属材料を、その加圧
    ロールの移動制御により目的加工半径の円弧状に曲げ加
    工する方法として、 その目的の金属材料と同種の金属材料につき、上記加圧
    ロールのロール位置を移動変化させて実験的に曲げ加工
    することにより予じめ知得したスプリングバツク率の平
    均値をデータとして、コンピユーターのメモリーに記憶
    させておき、 上記目的の金属材料を曲げ過ぎぬために、その目的加工
    半径の約1.3倍に相当する初回の曲げ加工半径に必要
    な理論加工半径から、上記コンピユーターのCPUによ
    って目的加工半径のスプリングバツク率と、加圧ロール
    と両受圧ロールとの芯間距離並びに加圧ロールの移動距
    を算出して、その算出した移動距離だけ 移動制御した加圧ロールによ
    り、目的の金属材料を実際に曲げ加工した上、その実加
    工半径を曲率半径測定器によって測定し、 その測定値を上記CPUへ入力することにより、初回の
    実加工半径と上記理論加工半径から実加工半径のスプリ
    ングバツク率を算出して、これを上記データとして記憶
    されているスプリングバツク率と比較演算することによ
    り、目的加工半径のスプリングバツク率を補正すると共
    に、 その補正したスプリングバツク率と目的加工半径から、
    コンピユーターのCPUにより次回の曲げ加工に必要な
    理論加工半径のほか、加圧ロールと両受圧ロールとの芯
    間距離並びに加圧ロールの移動距離を算出して、 その算出した移動距離だけ 移動制御した加圧ロールによ
    り、目的の金属材料を実際に曲げ加工した実加工半径の
    測定値が、目的加工半径と合致したと判定されるまで、
    上記補正計算とこれに基く曲げ加工を順次に繰り返し
    、その曲げ加工を終了するや、それまでに行なった上
    記実加工半径の測定値とその実加工により得られたスプ
    リングバツク率の数値も学習データとしてコンピユータ
    ーのメモリーに蓄積させることを特徴とするベンデイン
    グロールによる金属材料の曲げ加工方法。
  2. 【請求項2】平行な1本の加圧ロールと2本の受圧ロー
    ルとの相互間に介在させた目的の金属材料を、その加圧
    ロールの移動制御により目的加工半径の円弧状に曲げ加
    工する装置として、 その目的の金属材料と同種の金属材料につき、上記加圧
    ロールのロール位置を移動変化させて実験的に曲げ加工
    することにより、予じめ知得したスプリングバツク率の
    平均値をデータとして記憶するためのメモリーと、上記目的の金属材料を曲げ過ぎぬために、その目的加工
    半径の約1.3倍に相当する初回の曲げ加工に必要な理
    論加工半径から、目的加工半径のスプリングバツク率
    と、加圧ロールと両受圧ロールとの芯間距離並びに加圧
    ロールの移動距離を算出して、その算出した移動距離だ
    上記加圧ロールを移動させるべき制御信号を出力する
    CPU(中央演算処理部)と、 そのCPUからの制御信号を受けて作動するサーボモー
    ターや電磁バルブユニツトなどのコントローラーと、 そのコントローラーによって上記加圧ロールを所定のロ
    ール位置まで移動制御するスクリユーシヤフトや流体圧
    作動シリンダーなどのアクチユエーターと、 上記アクチユエーターに付属して、その移動制御信号を
    CPUへフイードバツクさせる位置検出用のマグネスケ
    ールと、 上記加圧ロールの移動制御により、目的の金属材料を実
    際に曲げ加工した実加工半径を測定するための曲率半径
    測定器とから成り、 その実加工半径の測定値を上記CPUへ入力することに
    より、初回の実加工半径と上記理論加工半径から実加工
    半径のスプリングバツク率を算出して、これを上記メモ
    リーにデータとして記憶されている金属材料のスプリン
    グバツク率と比較演算して、目的加工半径のスプリング
    バツク率を補正すると共に、 その補正したスプリングバツク率と目的加工半径から、
    上記CPUにより次回の曲げ加工に必要な理論加工半径
    のほか、加圧ロールと両受圧ロールとの芯間距離並びに
    加圧ロールの移動距離を算出して、 その算出した移動距離だけ移動制御した加圧ロールによ
    り、目的の金属材料を実際に曲げ加工した実加工半径の
    測定値が、目的加工半径と合致したと判定されるまで
    上記補正計算とこれに基く曲げ加工を順次に繰り返し
    て、その曲げ加工を終了するや、それまでに行なった上
    記実加工半径の測定値とその実加工により得られたスプ
    リングバツク率の数値も学習データとして、コンピユー
    ターのメモリーに蓄積させるように設定したことを特徴
    とするベンデイングロールによる金属材料の曲げ加工装
    置。
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