JP2515210B2 - 2部材の回動接続構造及びその構造の製造方法 - Google Patents

2部材の回動接続構造及びその構造の製造方法

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JP2515210B2 JP4207415A JP20741592A JP2515210B2 JP 2515210 B2 JP2515210 B2 JP 2515210B2 JP 4207415 A JP4207415 A JP 4207415A JP 20741592 A JP20741592 A JP 20741592A JP 2515210 B2 JP2515210 B2 JP 2515210B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2部材の回動接続構造
及びその構造の製造方法に関する。この2部材の回動接
続構造は、例えば、衣服用ハンガーにおける回動部分の
接合構造や、複数の衣服用ハンガーを吊り下げるための
ハンガーにおける回動部分の接合構造や、又、鞄の把手
を鞄に取り付ける際の構造として採用することができ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のハンガーには、図8及び図9に示
すものが知られている。このハンガーは、複数の挿通孔
201を設けた支持部202の両端に、クエスチョンマ
ーク状の吊下げ部203,203を回動可能に接続した
ものである。そして、この吊下げ部203,203を紐
等に引っ掛けて吊り下げると共に、支持部202に通常
の衣服用ハンガーを複数、吊り下げるようにしたもので
ある。より詳しくは、支持部202の各挿通孔201に
通常の衣服用ハンガーのクエスチョンマーク状の吊下げ
部を通して吊り下げるようにしたものである。ところ
が、この支持部201と吊下げ部203との接続構造に
あっては、吊下げ部203の下端を二股に形成し、この
二股間に支持部201を配位して、これらに回動ピン2
04を貫通させることによって、回動可能に接合したも
のである。その結果、回動ピン204が吊下げ部203
の下端に見えてしまい、デザイン上ゴツゴツとした感じ
を与えることとなりスマートさに欠けるという問題があ
る。そこで、本願発明者は、吊下げ部203の下端の二
股部分から内側に向けて一対の回動軸を突設し、支持部
201に設けた回動軸に挿通せんとしたが、この場合に
は次の問題が生じてしまうことが知見した。第一には、
二股部分から内側に向けて突設した一対の回動軸を、支
持部201に設けた回動軸に挿通しようとすると、ま
ず、二股部分を大きく開いて、突設した回動軸間に支持
部201を通す必要があり、接合作業に力と手間を必要
とする。第二に、多くの衣服を吊り下げて大きな荷重が
かかった場合や、偏荷重がかかった場合には、回動穴か
ら一回動軸が抜けてしまうという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願の第1の
発明は、2部材を回動可能に接続する構造であって、回
動軸やピンが見えることがなくスマートな外観を有する
と共に、2部材を容易に回動可能に接合でき、しかもこ
の2部材が容易に外れることのない接続構造の提供を目
的とする。又、本願の第2の発明は、2部材を回動可能
に接続する構造であって、この2部材が容易に外れるこ
とがなく、しかも、型成形が容易な接続構造の提供を目
的とする。さらに、本願の第3の発明は、上記の接続構
造を容易に型成形し得る方法の提供を目的とするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は、次の構成を
特徴とするものを提供することにより上記の課題を解決
する。本願の第1の発明においては、第1部材4と第2
部材11とを回動可能に接続する2部材の回動接続構造
において、次の構成を有するものを提供する。第2部材
11には、当該第2部材11の左右両側に開口する保持
穴12が形成され、第1部材4には、上記の第2部材の
保持穴12の左右両側の開口から保持穴12の奥に向け
て回動可能に挿入される左右一対の回動軸41,42が
形成されている。上記の左右一対の回動軸41,42の
夫々に、当該回動軸41,42の外周面から外側に向け
て突出する係止部43,43が形成され、上記の保持穴
12に、当該保持穴12の内周面から内側に向けて突出
する左右の係止部13,14が形成されている。そし
て、保持穴12の左右両側の開口から保持穴12の奥に
向けて、左右一対の回動軸41,42が夫々挿入される
と共に、左右夫々の回動軸41,42の係止部43,4
3が、保持穴12の左右の係止部13,14より保持穴
12の奥に位置させた状態にて、両係止部43,431
3,14を係合させたものである。本願の第2の発明に
おいては、上記の第1の発明に係る保持穴12に設けら
れた左右一対の係止部13,14が、互いに周方向に異
なる位置に配位されたものであることを特徴とするもの
を提供する。本願の第3の発明においては、第1部材4
と第2部材11とを回動可能に接続する2部材の回動接
続構造であって、第2部材11に、当該第2部材11の
左右両側に開口する保持穴12が形成され、第1部材4
に、上記の第2部材の保持穴12の左右両側の開口から
保持穴12の奥に向けて回動可能に挿入される左右一対
の回動軸41,42が形成され、上記の左右一対の回動
軸41,42の夫々に、当該回動軸41,42の外周面
から外側に向けて突出する係止部43,43が形成さ
れ、上記の保持穴12に、当該保持穴12の内周面から
内側に向けて突出する左右の係止部13,14が形成さ
れ、この保持穴12の左右両側の開口から保持穴12の
奥に向けて、左右一対の回動軸41,42が夫々挿入さ
れると共に、左右夫々の回動軸41,42の係止部4
3,43が、保持穴12の左右の係止部13,14より
保持穴12の奥に位置させた状態にて両係止部43,4
3,13,14を係合させるようにした2部材の回動接
続構造を製造する方法において、次の構成を有するもの
を提供する。この方法においては、第2部材を、左型a
と右型bとの2つの型成形により形成する。この左型a
に、保持穴12の右の係止部14を形成する右係止規定
部14aを設け、右型bに、保持穴12左の係止部13
を形成する左係止規定部13bを設ける。そして、これ
らの右係止規定部14aと左係止規定部13bとを、互
いに周方向に異なる位置に配位することよにより、この
保持穴12の左右の係止部13,14を、互いに周方向
に異なる位置に形成するようにしたものである。
【0005】
【作用】本願発明にあっては、左右一対の回動軸41,
42の夫々に径外方向に突出する係止部43,43を設
け、保持穴12に径内方向に突出する左右の係止部1
3,14を設け、両係止部43,43,13,14を係
合させるため、回動軸が外部から見えずスマートな外観
を形成できると共に、回動軸が保持穴より簡単に抜けて
しまうことを防止することができる。しかも、成形時点
において、第1部材4の各軸部41,42間の距離を、
第2部材11の厚みと等しいか若干大きなもの等、組付
け時点よりも大きなものとしておくこともできる。この
ようにすると、組付けに際しては、各軸部41,42間
に第2部材11を簡単に挿入できる。そして、各軸部4
1,42を保持穴12に位置合わせし、各軸部41,4
2を互いに接近するように押さえる。すると、各軸部4
1,42が、挿入部の保持穴12に嵌入し、保持穴の両
係止部13,14と、軸部41,42の係止部43とが
係合して、軸支状態が維持されるものであり、極めて容
易に回動可能な接合状態が実現されるものである。そし
て、上記の保持穴12に設けられた左右一対の係止部4
3,43を、互いに周方向に異なる位置に配位すること
により、2つの型a,bによる成形が可能となったもの
である。即ち、左型aに、保持穴12の右の係止部14
を形成する右係止規定部14aを設け、他方、右型b
に、保持穴12左の係止部13を形成する左係止規定部
13bを設け、これらの右係止規定部14aと左係止規
定部13bとを、互いに周方向に異なる位置に配位す
る。このようにすれば、右係止規定部14aと左係止規
定部13bと組合わせた状態で、左右の型a,bの開閉
を行うことができるものである。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づき本願発明の一実施例を説
明する。図1は一実施例の接合構造を適用したハンガー
の要部拡大断面図であり、図2は同接合構造における保
持穴の左右の係止部を示すもので、(A)は挿入部を左
側から見た斜視図、(B)は挿入部を右側から見た斜視
図である。図3は同ハンガーの側面図、図4は同正面図
である。
【0007】このハンガーは、横長棒状の支持部1両端
に、クエスチョンマーク状の吊下げ部2を回動可能に接
続したものである。このハンガーは、ジャケット、ブラ
ウス等の衣服を着せ掛ける通常の衣服用ハンガーを複数
個、吊り下げることができるようにしたものであり、支
持部1には、複数の挿通孔1aが形成されている。この
支持部1の両端には、挿入部11が形成されており、こ
の挿入部11には、保持穴12が形成されている。この
保持穴12の左右両端には、複数(図2では3個)の左
係止部13と複数(図2では3個)の右係止部14とが
径内方向に突出形成されている。両係止部13,14
は、図2に示すように、周方向に互いに異なる位置に形
成されている。さらに詳しく説明すると、各左係止部1
3は60度の長さを有し、60度毎に形成されているの
に対して、各右係止部14も60度の長さを有し、60
度毎に形成されており、両者13,14は、60度づつ
変位して形成されている。尚、図1に示すように、この
両係止部13,14の外端面は、テーパ面15としてお
くことが好ましく、又両係止部13,14の内端面は、
逆鉤面16としておくことが好ましい。
【0008】次に、吊下げ部2は、フック部3と、フッ
ク部3の下端に配設された一対の垂下部4,4とを有す
る。このフック部3は、ハンガー全体を紐や釘等に引っ
掛けて吊下げるためのもので、クエスチョンマーク状を
なし、その下端には回転軸部分31と、この回転軸部分
31より若干大きな径の係合部分32とを有する。
【0009】他方、一対の垂下部4,4の夫々は、平板
状をなし、その上端間は連絡部5によってつなげられて
いる。この連絡部5には、円筒部材52が嵌入固定さ
れ、この円筒部材52の貫通孔51には、フック部3の
回転軸部分31が回動可能に嵌入されている。そして、
この貫通孔51の内径は、係合部分32の外径よりも若
干大きく設定されており、これにより、フック部3が連
絡部5から外れてしまうことを防止している。尚、この
係合部分32を有する回転軸部分31を貫通孔51へ嵌
入するには、係合部分32を圧入して弾性変形させるこ
とにより行えばよいが、この嵌入を容易になすため、フ
ック部3の回転軸部分31に縦方向に伸びるスリット
(図示せず)を設けておくことも望ましい。このように
してフック部3を連絡部5に接続することにより、フッ
ク3を横方向に回転させることができ、便利であるが、
フック3と連絡部5とを一体に成形してしまってもよ
い。
【0010】この一対の垂下部4,4の下端寄りには、
一対の軸部41,42が、内側方向に突出形成されてい
る。各軸部41,42は、円筒形をなしており、その先
端には、係止部43が形成されている。この係止部43
は、軸部41,42の径よりも若干大きな径を有するも
のである。尚、この大径の係止部43の先端の外周縁を
テーパ面45としておくことも望ましい。
【0011】そして、この一対の垂下部4,4間に、前
記の挿入部11が挿入される。この挿入は、両垂下部
4,4の下端を、成形時の状態からハの字状に開くよう
に弾性変形させて行ってもよいが、逆に成形時点では、
両垂下部4,4の下端をハの字状に開いた形状に成形し
ておくことが好ましい。詳しくは、各軸部41,42間
の距離を、挿入部11の厚みと等しいか若干大きなもの
としておく。そして、左右の垂下部4の各軸部41,4
2を、挿入部の保持穴12に位置合わせし、垂下部4,
4を互いに接近するように押さえる。すると、垂下部
4,4は図示の状態に弾性変形し、垂下部4の各軸部4
1,42が、挿入部の保持穴12に嵌入し、保持穴の両
係止部13,14と、軸部41,42の係止部43とが
係合する。この係合により、両垂下部4,4の開きは防
止され、図示の状態が維持されるものであり、極めて容
易に回動可能な接合状態が実現されるものである。尚、
軸部12及び保持穴41にテーパ面15,45を形成し
ておくと、嵌入が容易となる。
【0012】かくして、挿入部11は、一対の垂下部
4,4間に回動可能に支持されるものとなり、この回動
により、吊下げ部2が支持部1に対して起伏自在に接続
されるものである。そしてこの挿入部11は、一対の垂
下部4,4間に支持されているため、バランスよく保持
され、比較的重い衣服を掛けた場合にも、その荷重は、
左右均等に加わる。従って、両軸部41,42には、無
理な回動力が加わらず、軸部12の抜けや変形破損とい
った問題も生ずることがない。しかも、保持穴の両係止
部13,14と、軸部41,42の係止部43とを係合
させているため、この接合が簡単に外れることはない。
【0013】次に、この衣服用ハンガーの製造方法につ
いて説明すると、この衣服用ハンガーは、衣服の支持部
1と、吊下げ部2の本体と、フック部3とが夫々、金型
を用いた合成樹脂の成形により製造し得る。これらの各
部の製造は、通常の金型による成形方法を採ることがで
きるものであり、成形方法としては、特別な説明を要し
ない。但し、支持部1については、金型による成形方法
を採るについても、保持穴12の左右に係止部13,1
4を設けているため、通常であれば、複雑な型を必要と
する。ところが、本願では、前述のように、この左右に
係止部13,14の位置を、周方向にずらして形成する
ようにしているため、2つの型による成形が可能となっ
たものである。
【0014】図5は、この支持部1を成形するための左
右の型a,bを示したものであり、図6は両型a,bを
閉じ合わせた状態の断面図である。但し、支持部1の端
に形成される挿入部11を成形する部分について拡大し
て図示したものである。この左右の型は、挿入部11の
外面17(図2参照)を規定する外面規定部17a,1
7bと、左右の側面18(図2参照)を規定する側面規
定部18a,18bとを有する。さらに、挿入部の保持
穴12の中心を規定するための穴中心規定部12a,1
2bとを有する。
【0015】そして、左型aには、保持穴12の右の係
止部14を規定するための右係止規定部14aが3本形
成されている。この右係止規定部14aの先端は、テー
パ面16aとなっており、このテーパ面16aが係止部
14の逆鉤面16を形成するものである。他方、右型b
には、保持穴12の左の係止部13を規定するための左
係止規定部13bが3本形成されている。そして、この
左係止規定部13bの先端も、テーパ面16bとなって
おり、このテーパ面16bが係止部13の逆鉤面16を
形成する。
【0016】この型を閉じ合わせると、各右係止規定部
14a間に各左係止規定部13bが嵌まり込み、全体が
円筒状をなす。そして、この円筒状の外周面が、保持穴
12の内周面を規定することとなる。そして、上記のよ
うに、左型aの右係止規定部14aの先端に形成された
テーパ面16aが、右係止部14の逆鉤面16を規定す
る。他方、右型bの左係止規定部13bの先端に形成さ
れたテーパ面16bが、左係止部13の逆鉤面16を規
定する。尚、左型の3個の右係止規定部14a間には、
テーパ面15aが形成されており、右型の3個の左係止
規定部13b間には、テーパ面15bが形成されている
ため、これらのテーパ面15a、15bが、左右の両係
止部13,14の外端面のテーパ面15を形成するもの
である。このように、本願発明では、保持穴12の左右
に係止部13,14を設けているにもかかわらず、左右
の係止部13,14の位置を、周方向にずらして形成す
るようにしているため、2つの型による成形が可能とな
ったものである。
【0017】尚、この実施例では、ハンガーについて説
明したが、この接合構造は回動可能に2部材を接合する
種々の分野に利用することができるものであり、例え
ば、通常の衣服用ハンガーの他、図7に示すように、鞄
の把手101をC字状のリング102を用いて鞄本体の
取り付け板103に取り付ける際にも適用し得る。詳し
くは、C字状のリング102の端を回動軸とし、鞄本体
の取り付け板103の穴104を保持穴として、この発
明の構造を適用すれば、C字状のリング102が穴10
4から簡単に抜けることがなくなるものである。
【0018】
【発明の効果】本願第1の発明は、2部材を回動可能に
接続する構造であって、回動軸やピンが見えることがな
くスマートな外観を有すると共に、2部材を容易に回動
可能に接合でき、しかもこの2部材が容易に外れること
のない接続構造を提供することかできたものである。
又、本願の第2の発明は、2部材を回動可能に接続する
構造であって、この2部材が容易に外れることがなく、
しかも、型成形が容易な接続構造を提供することができ
たものである。さらに、本願の第3の発明は、上記の接
続構造を容易に型成形し得る方法を提供することができ
たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例の接合構造を適用した、ハ
ンガーの要部拡大断面図である。
【図2】(A)は同ハンガーの挿入部を左から見た斜視
図、(B)は同ハンガーの挿入部を左から見た斜視図で
ある。
【図3】同ハンガーの側面図である。
【図4】同ハンガーの正面図である。
【図5】同ハンガーの挿入部を成形するための左右型を
開いた状態の斜視図である。
【図6】同ハンガーの挿入部を成形するための左右型を
閉じた状態の断面図である。
【図7】本願発明の接合構造を適用し得る鞄の把手の取
り付け構造を示す斜視図である。
【図8】従来のハンガーの正面図である。
【図9】従来のハンガーの側面図である。
【符号の説明】
4 垂下部(第1部材) 11 挿入部(第2部材) 12 保持穴 13 保持穴の左の係止部 14 保持穴の右の係止部 13b 左係止規定部 14a 右係止規定部 41 回動軸 42 回動軸 43 回動軸の係止部 a 左型 b 右型

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1部材(4)と第2部材(11)とを回
    動可能に接続する2部材の回動接続構造において、 第2部材(11)に、当該第2部材(11)の左右両側
    に開口する保持穴(12)が形成され、 第1部材(4)に、上記の第2部材の保持穴(12)の
    左右両側の開口から保持穴(12)の奥に向けて回動可
    能に挿入される左右一対の回動軸(41)(42)が形
    成され、 上記の左右一対の回動軸(41)(42)の夫々に、当
    該回動軸(41)(42)の外周面から外側に向けて突
    出する係止部(43)(43)が形成され、 上記の保持穴(12)に、当該保持穴(12)の内周面
    から内側に向けて突出する左右の係止部(13)(1
    4)が形成され、 この保持穴(12)の左右両側の開口から保持穴(1
    2)の奥に向けて、左右一対の回動軸(41)(42)
    が夫々挿入されると共に、左右夫々の回動軸(41)
    (42)の係止部(43)(43)が、保持穴(12)
    の左右の係止部(13)(14)より保持穴(12)の
    奥に位置させた状態にて、両係止部(43)(43)
    (13)(14)を係合させたことを特徴とする2部材
    の回動接続構造。
  2. 【請求項2】保持穴(12)に設けられた左右一対の係
    止部(13)(14)が、互いに周方向に異なる位置に
    配位されたものであることを特徴とする請求項1記載の
    2部材の回動接続構造。
  3. 【請求項3】第1部材(4)と第2部材(11)とを回
    動可能に接続する2部材の回動接続構造であって、 第2部材(11)に、当該第2部材(11)の左右両側
    に開口する保持穴(12)が形成され、 第1部材(4)に、上記の第2部材の保持穴(12)の
    左右両側の開口から保持穴(12)の奥に向けて回動可
    能に挿入される左右一対の回動軸(41)(42)が形
    成され、 上記の左右一対の回動軸(41)(42)の夫々に、当
    該回動軸(41)(42)の外周面から外側に向けて突
    出する係止部(43)(43)が形成され、 上記の保持穴(12)に、当該保持穴(12)の内周面
    から内側に向けて突出する左右の係止部(13)(1
    4)が形成され、 この保持穴(12)の左右両側の開口から保持穴(1
    2)の奥に向けて、左右一対の回動軸(41)(42)
    が夫々挿入されると共に、左右夫々の回動軸(41)
    (42)の係止部(43)(43)が、保持穴(12)
    の左右の係止部(13)(14)より保持穴(12)の
    奥に位置させた状態にて両係止部(43)(43)(1
    3)(14)を係合させるようにした2部材の回動接続
    構造を製造する方法において、 この第2部材を、左型(a)と右型(b)との2つの型
    成形により形成し、 この左型(a)に、保持穴(12)の右の係止部(1
    4)を形成する右係止規定部(14a)を設け、 この右型(b)に、保持穴(12)左の係止部(13)
    を形成する左係止規定部(13b)を設け、 これらの右係止規定部(14a)と左係止規定部(13
    b)とを、互いに周方向に異なる位置に配位することよ
    により、この保持穴(12)の左右の係止部(13)
    (14)を、互いに周方向に異なる位置に形成するよう
    にしたことを特徴とする2部材の回動接続構造の製造方
    法。
JP4207415A 1992-07-09 1992-07-09 2部材の回動接続構造及びその構造の製造方法 Expired - Lifetime JP2515210B2 (ja)

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