JP2538498Y2 - カーテン用装飾ハトメ具 - Google Patents

カーテン用装飾ハトメ具

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JP2538498Y2 JP1990025273U JP2527390U JP2538498Y2 JP 2538498 Y2 JP2538498 Y2 JP 2538498Y2 JP 1990025273 U JP1990025273 U JP 1990025273U JP 2527390 U JP2527390 U JP 2527390U JP 2538498 Y2 JP2538498 Y2 JP 2538498Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 〔産業上の利用分野〕 本考案は、横設されたカーテン棒に、カーテンをその
上部に設けた孔で通挿させて開閉可能とする場合の、カ
ーテン上部の孔の補強と装飾を兼ねたカーテン用装飾ハ
トメ具に関するものである。
〔従来の技術〕
ハトメ具は、布その他に形成した孔を補強するため、
該孔の外周縁部に装着した金属製やプラスチラック製等
のリングである。
従来のハトメ具(A′)は、例えば第4図で示す如
く、金属板製の環状の雄部材(1′)と雌部材(2′)
とからなり、両部材(1′)(2′)の間に例えば布
(15)を挟んで、プレス機により加圧してかしめ、合体
・装着させるものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
カーテン用装飾ハトメ具として、上記従来のハトメ具
(A′)を大型化したものも考えられる。しかしハトメ
具が大型化すると、それをかしめて合体し、カーテンに
装着させるプレス機も大型のものが必要になる。それゆ
え、従来一般の小型のハトメ具を衣類その他の布(1
5′)に装着している縫製業者では、専用のプレス機を
備えない限り、カーテンに大型化したハトメ具をかしめ
て合体・装着することはできない。
またこのハトメ具(A′)は上記の如く、雄部材
(1′)と雌部材(2′)との間に布(15′)を挟んで
かしめている。そのため、布(15′)が薄い場合(例え
ば1mm)や厚い場合(例えば5mm)にも、ハトメ具
(A′)をうまく確実に合体・装着させるには、プレス
機のストロークを布(15′)の厚みに対応して調節する
手間が必要である。
さらに、例えば布の洗濯やハトメ具の交換等のため、
ハトメ具(A′)を取り外したい場合も、かしめて合体
・装着させているため、特殊な工具や技術がないと外せ
ない、等の問題点があった。
本考案は、上記従来のハトメ具がもつ問題点を解決し
ようとするものである。即ち本考案の目的は、専用の大
型プレス機を備えた縫製業者でなくても、誰でも手作業
で容易・迅速に合体し、カーテンへ装着可能で、また、
カーテンが薄物でも厚物でも常に確実に合体・装着が可
能で、かつ一旦合体・装着後も必要なら何時でも手作業
で容易・迅速に取り外し可能な、カーテン用装飾ハトメ
具を提供することにある。
考案の構成 〔課題を解決するための手段〕 本考案に係るカーテン用装飾ハトメ具(A)は、 環状の雄部材(1)と雌部材(2)とからなり、 雄部材(1)は、環状本体(3)の内周部に軸方向へ
の短円筒部(4)を有し、該短円筒部(4)にその外周
部に沿って斜め状の係合用溝(8)を2箇所以上に形成
するとともに、短円筒部(4)の側端面(9)に各係合
用溝(8)への係合用口(10)を形成し、 雌部材(2)は、内周側に上記雄型(1)の各係合用
溝(8)へ係合可能な係合用凸片(11)を2個以上形成
し、 カーテン(7)を挟んで、雄部材(1)の各係合用溝
(8)に雌部材(2)の各係合用凸片(11)を係合させ
合体させるようにしたものである。
上記構成において、雄部材(1)・雌部材(2)の材
質は金属製でも合成樹脂製でもよい。
雄部材(1)および雌部材(2)の大きさは、それら
の材質やカーテン(7)の大きさ・厚み等により異なる
が、例えば外径が60mm程度のものである。
雄部材(1)の短円筒部(4)外周に形成の各係合用
溝(8)の長さは、該係合用溝(8)を例えば4箇所に
設けた場合は短円筒部(4)外周上で90°以内の角度
で、また2箇所に設けた場合は180°以内の角度で形成
しておくのがよい。
図において、(12)はカーテン(7)に形成した丸
孔、(14)はカーテン棒を示す。
〔作用〕
本考案に係るカーテン用装飾ハトメ具(A)の使用状
態は、以下の如くである。
まず、カーテン(7)の上部寄りに、予め雄部材
(1)の短円筒部(4)より僅かに大きい程度の丸孔
(12)を形成しておく。カーテン(7)その丸孔(12)
に、裏または表側から雄型(1)の短円筒部(4)を係
合させる。
カーテン(7)の表または裏側に突出した該短円筒部
(4)の側端面(9)に形成の各係合用口(10)に、雌
部材(2)の内周側に形成の各係合用凸片(11)を合致
させ係合させる。
そして両部材(1)(2)を、手作業で互いに逆方向
へ回すことにより、各係合用凸片(11)は上記各係合用
口(19)から係合用溝(8)に入り、斜め状の該係合用
溝(8)の奥側へ向かっていく。カーテン(7)の厚み
に応じて、厚布では係合用口(10)から少しの位置ま
で、薄布では奥まで回して締め付けていけばよい。
これで、本考案に係るカーテン用装飾ハトメ具(A)
が合体し、カーテン(7)に装着される。
なお、上記カーテン用装飾ハトメ具(A)を、カーテ
ン(7)から取り外す場合上記いずれの場合も、雄部材
(1)と雌部材(2)を、手作業で上記の合体・装着の
場合と逆方向へ回すことにより、雄部材(1)と雌部材
(2)は分離する。後は雄部材(1)の短円筒部(4)
を、カーテン(7)の丸孔(12)から引き出せばよい。
〔実施例〕
第1図イ・ロは、上記本考案に係るカーテン用装飾ハ
トメ具の実施例であり、雄部材(1)には短円筒部
(4)を形成して、その外周部に等間隔で4箇所に斜め
状の係合用溝(8)と、側端面(9)に各係合用溝
(8)への係合用口(10)とを形成してある。各係合用
溝(8)の長さは、外周上で60°程度としてある。
他方雌部材(2)には、雄部材(1)に対向する側端
面(13)の内周側に、等間隔で4個の係合用凸片(11)
を形成してある。カーテン(7)を間にして、雄部材
(1)の各係合用口(10)に雌部材(2)の各係合用凸
片(11)を係合させ、各係合用凸片(11)が係合用溝
(8)の奥へ移動するように、雄部材(1)または雌部
材(2)を回すことで、両部材(1)(2)を合体・装
着させるようにしたものである。
なお、係合用凸片(11)の数は係合用溝(8)の数に
一致せず、それより少なくてもよい。両部材(1)
(2)の材質は、硬質合成樹脂または真鍮その他の金属
製である。
考案の効果 以上で明らかなように、本考案に係るカーテン用装飾
ハトメ具は、次の効果を奏する。
i)専用の大型プレス機を備えた縫製業者でなくても、
誰でも手作業でハトメ具をカーテンへ容易・迅速に装着
できる。
即ち、従来一般のハトメ具も、雄部材と雌部材とかな
る点で本考案のものと共通するが、金属製のものでは両
部材をかしめて合体させる構造であった。そのため、ハ
トメ具が大型化すると、専用の大型のプレス機を備えな
い限り、従来一般の縫製業者ではそのハトメ具をカーテ
ンに装着できなかった。
これに対して、本考案に係るカーテン用装飾ハトメ具
では、両部材を係合させ回すことで合体し、カーテンに
装着させられる。そのため、専用プレス機が必要なく手
作業で、また特別な技術も必要なく誰でも、装飾用ハト
メ具の合体・カーテンへの装着を容易・迅速に行うこと
ができる。
ii)本考案に係るカーテン用装飾ハトメ具は、カーテン
が薄布でも厚布でも、確実に合体・装着させることがで
きる。
即ち、従来のハトメ具は、両部材をかしめて合体・装
着している。そのため、カーテンの厚みによりプレス機
のストロークを調節しないと、薄布にはよいが厚布には
うまく合体せぬ場合や、また逆の場合もあった。
これに対して、本考案に係るカーテン用装飾ハトメ具
は、ネジ部の螺合または外周の斜め状の係合用溝に係合
用凸片を係合させ、それを回して締め付けていくもので
ある。そのため、カーテンが薄布でも厚布でも、その厚
みに合った位置まで両部材を確実に合体・装着させるこ
とができる。
iii)本考案に係るカーテン用装飾ハトメ具は、必要な
ら誰もが手作業で容易・迅速に取り外すことができる。
即ち、従来のハトメ具はかしめて合体・装着させるた
め、例えばカーテンの洗濯その他で取り外したい場合に
も、特殊な工具や技術が必要であった。
これに対して、本考案に係るカーテン用装飾ハトメ具
は、合体した雄部材と雌部材とを、上記の合体時と逆方
向に回すことで、誰でも手作業で容易・迅速に両者を離
脱させることができる。したがって、必要なら何時でも
カーテンから取り外すことができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図のイは、本考案に係るカーテン用装飾ハトメ具の
雄型の実施例を示す斜視図、同図のロはその雌型の実施
例を示す斜視図、第2図は第1図のイ・ロで示したもの
による使用状態の縦断側面図、第3図は本考案に係るカ
ーテン用装飾ハトメ具でカーテンを吊るした一部の斜視
図、第4図は従来のハトメ具による使用状態を示す縦断
側面図である。 図面符号 (A)……ハトメ具 (1)……雄部材、(7)……カーテン、(11)……係
合用凸片 (2)……雌部材、(8)……係合用溝、(12)……丸
孔 (3)……環状本体、(9)……側端面、(13)……側
端面 (4)……短円筒部、(10)……係合用口、(14)……
カーテン棒 (15)……布

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状の雄部材(1)と雌部材(2)とから
    なり、 雄部材(1)は、環状本体(3)の内周部に軸方向への
    短円筒部(4)を有し、該短円筒部(4)にその外周部
    に沿って斜め状の係合用溝(8)を2箇所以上に形成す
    るとともに、短円筒部(4)の側端面(9)に各係合用
    溝(8)への係合用口(10)を形成し、 雌部材(2)は、内周側に上記雄型(1)の各係合用溝
    (8)へ係合可能な係合用凸片(11)を2個以上形成
    し、 カーテン(7)を挟んで、雄部材(1)の各係合用溝
    (8)に雌部材(2)の各係合用凸片(11)を係合させ
    合体させるようにしてなる、カーテン用装飾ハトメ具。
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