JP4507146B2 - カーテン吊下装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
カーテンは、その開閉使用形式によって、昇降コードによってたくし上げるローマンシエード、シリンダーに巻き上げるロールスクリーンと、上縁が窓枠に固定されて不動のスタイルカーテン、上縁がレールに沿って移動する横開きカーテン(本発明では単に『カーテン』とも言う。)に大別される。本発明は、横開きカーテンの吊下装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
横開きカーテンの吊下装置は、カーテン上縁を吊り上げるランナーと、ランナーを水平方向に導くカーテンレールによって構成される。カーテンレールには、ランナーを外嵌させて使用され、『デザインレール』或いは『リングレール』とも称されるパイプレールと、ランナーを内嵌させて使用され、単に『カーテンレール』或いは『溝付きレール』とも称されるチャンネルレールがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
パイプレールに装着するリングランナーは10mm前後の厚みを有し、又、チャンネルレールに装着するチャンネルランナーもランナー走行溝幅以上の大きさを要し、その外形は10mm前後になっている。このため使用中の横開きカーテンを開けるとき、少なくとも引き寄せられる多数のランナーの合計寸法分だけ、開けられる窓その他の建物の開口部分の開口面積が狭められる。又、カーテンレールは窓枠にビス止めしたブラケットを介して取り付けられるが、窓枠の構造によってはブラケットをビス止め出来ない場合もあり、又、金属製窓枠にブラケットを取り付けるには電動工具を要し、その取付は素人にとって容易なことではなく、特に高所での取付作業は危険を伴う。そして従来の横開きカーテンでは、カーテンレールから取り外して収納するとき、それを上縁のランナー取付間隔に合わせて折り畳むのに手間取り、綺麗かつ簡便迅速に取り外すことは出来ない。
【0004】
【発明の目的】
そこで本発明は、第1に、高所での取付に危険を伴わず、カーテンレールを簡便に窓枠に取り付けられるようにすること、第2には、開閉時にカーテンをコンパクトに引き寄せて建物の開口部分を広く活用することが出来るようにすること、第3には、カーテンを綺麗に簡便かつ迅速に折り畳んで収納することが出来るようにすることを目的とする。
【0005】
本発明に係るカーテン吊下装置は、横開きカーテン布帛19を吊り下げるランナー21・31が走行可能に係合するカーテン補助レール11が内部に取り付けられており、前記ランナー21・31及び横開きカーテン布帛19を吊り下げて引き寄せた状態で収納出来る内部スペース14を有し、その内部スペース14に向けて横開きカーテン布帛19を吊り下げた状態で出し入れ出来る開口部15が開かれているカーテン収納ボックス16と、その開口部15を開閉する蓋材17と、先端を前記補助レール11に取外し可能として嵌め合わせて接続されるカーテン本体レール12とによって構成され、前記補助レール11と本体レール12を接続した状態において、それらのレール11・12の間でランナーが移動可能に調製されており、前記カーテン収納ボックス16は、窓枠67に対して固定されることを第1の特徴とする。
また、先端を前記補助レール11に取外し可能として嵌め合わせて接続されるカーテン本体レール12とによって構成され、前記カーテン収納ボックス16は、窓枠67に対して取外し可能に固定しても良い。
【0006】
本発明に係るカーテン吊下装置の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、補助レール11に嵌合する本体レール12の先端部分に接続部材13がピン接合されており、その接続部材13を介して補助レール11に嵌合するように本体レール12の先端が調製されており、それら本体レール12と接続部材13の間がピン接合点(49)を中心に本体レール12の軸芯方向に対して曲折可能になっている点にある。
【0007】
本発明に係るリングランナー21は、パイプレール12aに外嵌する挿通口22と、横開きカーテン布帛19が取り付けられ、厚さ2mm〜5mm平板の舌片23を備え、前記挿通口22は、舌片23の平板に形成されていることを特徴とする。
【0008】
本発明に係るチャンネルレール12bは、長さ方向に連続するランナー走行溝40を有し、そのランナー走行溝40を間に挟んで向き合う左右の溝縁36・37に続く内部にランナー31が走行可能な溝状内部空洞68が形成されており、内部空洞68のランナー走行溝40に向き合う内面に、ランナー走行溝40に平行に続く2条の内溝41・42が形成されており、それら2条の内溝41・42の間がランナー走行溝40に向けて隆起し、ランナー走行溝40に平行に続く内畝43を構成していることを特徴とする。
【0009】
本発明に係るチャンネルランナー31は、チャンネルレール12bのランナー走行溝40を間に挟んで向き合う左右の溝縁36・37に係合する係合部38・39を有するチャンネルランナー31であり、チャンネルレール12bの溝縁36・37に係合する左右の係合部38・39の間の中央部35が、ランナー走行溝40から突き出される平板な舌片23に続いており、係合部を構成する連結部34から2個のガイド32・33が左右の係合部に対して逆向きに平行に突き出て概してコ字形を成し、チャンネルレール12bに嵌め込まれる係合部38・39を含む連結部全体34が平板に構成されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1〜3は、パイプレール12aとリングランナー21を使用したカーテン吊下装置を図示する。パイプレール12aは、本体レール12と補助レール11によって構成されている。補助レール11は円筒形を成し、その一端は内部空洞48に続く開口25になっており、他端では内部空洞が塞がれており、収納ボックス16にビス止めするためのビス孔26と、そのビス孔26を中心とする回転を止めるための突起27が補助レール11の長さ方向に向けて設けられている。補助レール11の周面には、補助レールの長さ方向に一直線状に続くキー溝24が付設されている。キー溝24の溝底は、補助レール11の内部空洞48に続いており、内部空洞48は、キー溝24によって切り開かれた恰好になっている。
【0011】
本体レール12の一端には、接続部材13がピン接合されている。接続部材13は、外径の異なる2本の円柱を継ぎ合わせた形の二段円柱形を成し、その中間部分は、両端の外径の差に応じたステップ28になっている。その小径側の外径は、補助レール11の内部空洞48の内径に等しく、その周面には両端の半径の差に応じた高さのキー山29が突設されている。キー山29の幅は、補助レール11のキー溝24よりも若干狭く、小径側を開口25に押し込むと、キー溝24にキー山29が嵌合し、接続部材13の小径側が補助レールの内部空洞48に内嵌して密着する。
【0012】
接続部材13の大径側の外径は、補助レール11の外径に等しくなっている。その大径側には接続部材13の軸芯に沿って端面から続く嵌込溝30が付設されており、嵌込溝30を間に挟む一対のアーム18・18が接続部材13の長さ方向に突き出た恰好になっている。本体レール12は補助レール11と同じ外径の円形断面を成し、その一端からは接続部材13の嵌込溝30に嵌合する嵌込片20が本体レール12の軸芯に沿って突き出ている。このため、嵌込溝30に嵌込片20を嵌め込んで、本体レール12と接続部材13をピン49によって曲折自在にピン接合することが出来る。
【0013】
本体レール12の他端は、本体レール12の軸芯に沿って続く円形断面の内部空洞50になっている。その周面には、本体レールの長さ方向に一直線状に続くキー溝51が付設されている。キー溝51の溝底は、内部空洞50に続いており、内部空洞50は、キー溝51によって切り開かれた恰好になっている。内部空洞50には、そのキー溝51に嵌合するキー山52を有する軸材53が、端面から出没自在に内嵌している。本体レールの内部空洞50と補助レールの内部空洞48の内径は等しく、又、本体レールのキー溝51と補助レールのキー溝24の溝幅も等しくなっている。
【0014】
このため、本体レールの一端では、ピン接合された接続部材のキー山29を補助レールのキー溝24に合わせて接続部材13を補助レール11に嵌め合わせ、本体レールの他端では、キー溝24に軸材53のキー山52を合わせて本体レール12の他の補助レール11に嵌め合わせると(図1)、本体レール12の両端に補助レール11・11が継ぎ合わされて端から端まで同じ外径で連続する一本のパイプレール12aが出来上がり(図2)、リングランナー21はキー山29・52に載って本体レール12と両端の補助レール11・11の間で滑らかに走行する。
【0015】
補助レール11は、その一端を収納ボックス内部16に一端をビス止めし、他端を収納ボックスの開口部15に直角に向けて片持ち梁状に支持されている。その補助レール11には、リングランナー21を装着したカーテン布帛19が吊り下げられている。このため、建物の出入口や窓などの開口部の左右の縦枠67・67に二つの収納ボックス16・16を立て掛け、それらの補助レール11・11に本体レール12の両端を嵌め合わせると、パイプレール12aが二つの収納ボックス間16・16に架け渡され、補助レール11・11からカーテン布帛19を引き出して本体レール12に吊るすことが出来る(図9)。
【0016】
その補助レール11に本体レール12を継ぎ合わせる場合、先ず、一方の収納ボックス16を縦枠67に仮接着し、その補助レール11に接続部材13を嵌め込み、ピン接合点(49)を境に本体レール12を斜めにし、その下端の軸材53をもう一方の収納ボックス16の補助レール11に嵌め込み(図3)、収納ボックス16を立ち上げて他の片側の縦枠67に密着させる(図9)。このように本体レール12の一端に接合部材13を曲折可能にピン接合しておくと、立て掛けた収納ボックス16の補助レール11に本体レール12の一端を継ぎ合わせて固定した後、もう一方の収納ボックス16の補助レール11に他端を嵌め込むとき、後から継ぎ合わせる補助レール11や本体レール12の傾きを加減して位置合わせが出来、カーテンレールやカーテン布帛の取付作業が楽になる。
【0017】
本体レール12の内部空洞50に圧縮コイルバネ54を嵌め込んでから軸材53を嵌め込んでおくと、その圧縮コイルバネ54がパイプレール12aの両端を押し出し、左右の収納ボックス16・16を縦枠67・67に圧着することになり、縦枠67に立て掛けただけで収納ボックス16を確り固定することが出来る。収納ボックス16を更に強く固定した場合には、収納ボックス16と縦枠67の向き合う面に、雌雄対応する面フアスナーや粘着材を取り付けておいてもよいし、収納ボックス16を立て掛けてから縦枠67にビス止めすればよい。
【0018】
補助レール11と本体レール12を継ぎ合わせる過程で、接合部材13や軸材53が補助レール11の内部空洞48から抜け出さないようにするため、内部空洞48の底面(奥)と接合部材13や軸材53の端面に、雌雄対応する面フアスナー47を取り付けておくとよい。
【0019】
収納ボックス16の開口部15は、カーテン布帛19を吊り下げた状態で出し入れすることが出来るように内部スペース14に向けて開けられている。その開口部15を閉じる蓋材17には、それを閉めた補助レール11に本体レール12を継ぎ合わせることが出来るように、補助レール11に位置を合わせて開口部46を設けておくとよい。補助レール11に継ぎ合わせた本体レール12によって蓋材17の開閉が妨げられないようにするため、開口部46を蓋材17の開閉方向に沿って蓋材の周縁に続く溝状の切り欠き(46)にするとよい(図1)。
【0020】
補助レール11は、その先端が僅かながらも開口部46に嵌合するように、収納ボックス16に取り付ける。そのようにすると、カーテン布帛19を補助レール11に吊るして収納ボックス16に収納したまま持ち運ぶ過程で、カーテン布帛19が補助レール11から外れることなく確り係止されることになり、カーテン布帛19を補助レール11に係止するために特別な治具を必要とせず、収納ボックス16がシンプルで取り扱い易いものとなる。
【0021】
リングランナー21は、パイプレール12aに外嵌する挿通口22を中心部に有する平板な円形を成し、その円形の外縁の一部が平板な舌片23に続いており、その舌片23にカーテン布帛19が取り付けられる。リングランナー21は、プラスチックの射出成型、或いは、プラスチック板や金属板の打抜き加工によって舌片23を含む全体を一体的に形成するとよい。リングランナー21の全体の厚みは5mm以下、好ましくは2mm前後にする。舌片23には、カーテン布帛19を取り付け易くするために、0.5mm前後の極薄スペースやミシン孔、鳩目孔などを付設しておくとよい。このようにリングランナー21を平板にすることによって、カーテン布帛19を薄く折り畳んで収納ボックス16に収納することが出来、収納ボックス16を嵩張らない平板な筐形にすることが出来る。
【0022】
リングランナーは平板なプラスチック板や金属板に挿通口22を打ち抜いただけのもの、例えば図1〜2に図示する舌片23に挿通口22を打ち抜いただけのものでもよい。即ち、図1〜2に図示するように舌片23から離れた位置に挿通口22を開けなくてもよい。そのようなリングランナーでは、パイプレール12aを嵌め込む挿通口の周縁にカーテン布帛を接合することになる(図9)。
【0023】
図4〜8は、チャンネルレール12bとチャンネルランナー31を使用したカーテン吊下装置を図示する。チャンネルレール12bは補助レール11と本体レール12から成り、内部空洞68のランナー走行溝40に向き合う内面にはランナー走行溝40に平行に続く2条の内溝41・42が付設されている。2条の内溝41・42の間は、ランナー走行溝40に向けて隆起し、ランナー走行溝40に平行に続く内畝43になっている(図7)。
【0024】
チャンネルランナー31は、チャンネルレール12bのランナー走行溝40を間に挟んで向き合う左右の溝縁36・37に係合する係合部38・39を有し、溝縁36・37に係合する左右の係合部38・39の間の中央部35から平板な舌片23が突き出ており、その舌片23にカーテン布帛19が接合される。係合部38・39を構成する連結部34からは、2個のガイド32・33が左右の係合部38・39に対して逆向きに平行に突き出ており、チャンネルレール12bの内部空洞61に内嵌する部分は、平板で厚みが2mm前後になっており、概して上向きのコ字形状になっている(図8)。
【0025】
チャンネルレール12bの内部空洞68に内嵌したチャンネルランナー31は、2個のガイド32・33がチャンネルレール12bの2条の内溝41・42に嵌合してランナー走行溝40に平行に走行する。このため、チャンネルランナー31は中央部35を中心に回転せず、従って、チャンネルレール31がランナー走行溝40の溝幅よりも薄い平板な形状をなすものでも、走行中にランナー走行溝40から外れることはない。そして、チャンネルランナー31を2mm前後の薄板状にすれば、カーテンを開けるとき引き寄せられるランナーの合計寸法も短くなり、建物の開口部分の開口面積が格別狭められない。
【0026】
本体レール12の一端には、接続部材13を介して補助レール11が接続され、他端には、鞘材44を介して補助レール11が接続される。接続部材13は、補助レール11の外面に密着して外嵌する鞘形状を成し、その内嵌する補助レール11のランナー走行溝40に重なり合う溝45が付設されている。接続部材13の溝45を境に向き合う両側面からは、アーム55・55が溝45の長さ方向に平行に突き出ている。本体レール12は、ピン49によってアーム55・55の側面にピン接合されており、そのピン49を境に本体レール12と接続部材13の間が曲折可能になっている。接続部材13の補助レール11に外嵌する鞘状部分57は、補助レール11よりも短く、補助レール11に接続部材13を嵌め合わせるとき、補助レール11に突き当たって本体レール12が止まり、それらのランナー走行溝40・40が連続する。
【0027】
向き合う一対のアーム55の先端とアーム55の先端の間は、それらの上側部分で連結部材56によって連結されている。溝45は、鞘状部分57からアーム55とアーム55の間へと長く続いており、ピン接合された本体レール12の先端部分が溝45の後端に当接するようになっている。このため、ピン接合点(49)を中心とする本体レール12の回転は、溝45の後端と連結部材56によって規制され、それらに当たって本体レール12の回転が止まり、接続部材13と本体レール12が一直線状に揃えられる。
【0028】
鞘材44は、本体レール12の外面に密着して摺動自在に外嵌する鞘形状を成し、接続部材13と同様に、それに内嵌する本体レール12のランナー走行溝40に重なり合う溝58が付設されている。前半部59と後半部60とでは鞘材44の内法が異なり、後半部60が本体レール12の外面に密着して外嵌する寸法になっている。鞘材44の内部空洞61の内法は、後半部60に比べて前半部59が一廻り広くなっている。鞘材44を介して本体レール12に接続される補助レール11は、別の鞘材62に出没自在に内嵌される。鞘材44の前半部59の内部空洞61の内法は、その補助レール11が内嵌する鞘材62の外面に密着して外嵌する寸法になっている。鞘材62には、それに内嵌する補助レール11のランナー走行溝40に重なり合う溝63が付設されており、補助レール11に装着されたチャンネルランナー31の走行は、鞘材62に妨げられない。
【0029】
本体レールの一端に接続部材13を介して接続される補助レールは、その一端を収納ボックス内部16に直接ビス止めし、先端を収納ボックス16の開口部15に直角に向けて片持ち梁状に支持される。本体レールの他端に鞘材44を介して接続される補助レールは、その鞘材44が外嵌する鞘材62を収納ボックス内部16にビス止めし、その鞘材62を介し、その鞘材62から先端を収納ボックス16の開口部15に直角に向けて出没自在に、片持ち梁状に支持される。
【0030】
チャンネルレール12bとチャンネルランナー31を使用したカーテン吊下装置は、上記の通り構成されているので、図1〜3に図示するパイプレール12aと同じ手順で組み立てられ、その組立過程で接続部材13と本体レール12の間で折り曲げることが出来る。即ち、本体レール12の一端の接続部材13を、二つの収納ボックス16・16の一方の補助レール11に嵌め込み、本体レール12の他端の鞘材44をもう一方の収納ボックス16の鞘材62に嵌め込む。そうすると、本体レール12の接続部材側(13)では、補助レール11に本体レール12が突き当たってランナー走行溝40・40が連続する。本体レール12の鞘材側(44)では、補助レール11を鞘材62から押し出すと本体レール12に突き当たってランナー走行溝40・40が連続する。
【0031】
鞘材44の前半部59は、鞘材62(補助レール11)よりも長くし、その長さの差の分だけ補助レール11を鞘材62から押し出せるようにしておくと、補助レール11の押出距離を加減してチャンネルレール12bの全長を調整することが出来る。補助レール11を固定するためには、鞘材62に内嵌する補助レール11の内部空洞68にストッパー64を嵌め込み、そのランナー走行溝40に現われる部分にネジ孔(図示せず)を付設し、ストッパー64と当て具66の間で、鞘材44・62の溝縁や補助レール11の溝縁(36・37)をビス65によって挟み込むようにするとよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明(請求項1)によると、窓の縦枠67・67に二つの収納ボックス16・16を立て掛け、それらの補助レールに本体レール12を嵌め合わせると、カーテンレール12が二つの収納ボックス間16・16に架け渡され、補助レール11からカーテン布帛19を引き出して本体レール12に吊るすことが出来、その取り付けに工具を要せず、窓枠の材質や構造の如何に拘らず、誰もが手軽に気楽に簡単に取付と付替が出来る。カーテンレール12は収納ボックス16・16に突き上げられる恰好になるので、カーテンレール12の取付位置が高い高所での取付に危険を伴うことはない。カーテン布帛19を取り外すときは、それを収納ボックス16に押し込み、蓋材17を閉めれば、ランナー取付間隔に合わせて折り畳まれた状態で収納ボックス16に収納されたことになり、収納ボックスごと綺麗かつ簡便迅速に取り外して格納することが出来る。従って、シーズン毎のカーテン布帛19の取替も手軽に気楽に簡単に行える。
【0033】
本発明(請求項2)によると、2つの収納ボックス16・16の一方を縦枠67に立て掛けて本体レール12の一端を仮止めし、もう一方の収納ボックス16に本体レール12の他端を接合するとき、その接合する収納ボックス16や本体レール12を傾け、その傾き加減によって位置合わせが出来、カーテンレールやカーテンの取付や付替が楽になる。
【0034】
本発明(請求項3)によると、ランナー21を薄くし、収納ボックス16を窓や出入口の縦枠67の表面を装飾する化粧柱のように薄く構成することが出来る。例えば、カーテン布帛19に折襞をセット(固定)した全幅2000mmのプリーツカーテンやレースカーテンでは、それを補助レール11に吊るして15〜45mmの厚さにして収納ボックス16に収納することが出来、カーテンの吊るされた窓や出入口等の建物の開口部を広く活用することが出来る。
【0035】
本発明(請求項4)によると、チャンネルランナー31の走行する内部空洞68に2条の内溝41・42と内畝43を形成した分だけチャンネルレール12bの断面二次係数が増え、プチスチック製のチャンネルレールでも金属製と同様に使用可能となる。そして、一部が内溝41・42に嵌合するチャンネルランナー31を使用するとき、それを薄板状にしてもチャンネルレール12bの内部空洞68の中で走行中に向きが変わることなく、従って、ランナー走行溝40から外れることがない。このため、薄板状のチャンネルランナー31を装着して、カーテン布帛19をコンパクトに収納ボックス16に収納することが出来、又、カーテンの吊るされた窓や出入口等の建物の開口部を広く活用することが出来る。尚、チャンネルレール12bは、その内溝41・42に嵌合するガイド32・33を有しないチャンネルランナーを装着して使用することも出来、その場合、2条の内溝41・42と内畝43に補強された強度上の効果を発揮する。
【0036】
本発明(請求項5)によると、2個のガイド32・33が嵌合する2条の内溝41・42を内部空洞68に有するチャンネルレール12bに装着したチャンネルランナー31は、その2個のガイド32・33がチャンネルレール12bの2条の内溝41・42に沿ってランナー走行溝40に平行に走行し、その走行中にチャンネルランナー31の向きが変わることなく、従って、ランナー走行溝40から外れることがない。このため、チャンネルランナー31を2mm前後の薄板状にし、その装着されたカーテン布帛19をコンパクトに収納ボックス16に収納することが出来、又、カーテンの吊るされた窓や出入口等の建物の開口部を広く活用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカーテン吊下装置の組立斜視図である。
【図2】本発明に係るカーテン吊下装置の透視斜視図である。
【図3】本発明に係るカーテン吊下装置の組立過程での斜視図である。
【図4】本発明に係るチャンネルレールの組立斜視図である。
【図5】本発明に係るチャンネルレールの斜視図である。
【図6】本発明に係るカーテン収納ボックスの透視斜視図である。
【図7】本発明に係るチャンネルレールの側面図である。
【図8】本発明に係るチャンネルランナーの正面図である。
【図9】本発明に係るカーテン吊下装置の正面図である。
【符号の説明】
11 補助レール
12 本体レール
12a パイプレール
12b チャンネルレール
13 接続部材
14 内部スペース
15 開口部
16 収納ボックス
17 蓋材
18 アーム
19 カーテン布帛
20 嵌込片
21 リングランナー
22 挿通口
23 舌片
24 キー溝
25 開口
26 ビス孔
27 突起
28 ステップ
29 キー山
30 嵌込溝
31 チャンネルランナー
32・33 ガイド
34 連結部
35 中央部
36・37 溝縁
38・39 係合部
40 ランナー走行溝
41・42 内溝
43 内畝
44 鞘材
45 溝
46 開口部
47 面フアスナー
48 内部空洞
49 ピン
50 内部空洞
51 キー溝
52 キー山
53 軸材
54 圧縮コイルバネ
55 アーム
56 連結部材
57 鞘状部分
58 溝
59 前半部
60 後半部
61 内部空洞
62 鞘材
63 溝
64 ストッパー
65 ビス
66 当て具
67 縦枠
68 内部空洞
Claims (5)
- 横開きカーテン布帛(19)を吊り下げるランナー(21・31)が走行可能に係合するカーテン補助レール(11)が内部に取り付けられており、前記ランナー(21・31)及び横開きカーテン布帛(19)を吊り下げて引き寄せた状態で収納することが出来る内部スペース(14)を有し、その内部スペース(14)に向けて横開きカーテン布帛(19)を吊り下げた状態で出し入れすることが出来る開口部(15)が開かれているカーテン収納ボックス(16)と、その開口部(15)を開閉する蓋材(17)と、先端を前記補助レール(11)に取外し可能として嵌め合わせて接続されるカーテン本体レール(12)とによって構成され、前記補助レール(11)と本体レール(12)を接続した状態において、それらのレール(11・12)の間でランナー(21・31)が移動可能に調製されており、
前記カーテン収納ボックス(16)は、窓枠(67)に対して固定されるカーテン吊下装置。 - 横開きカーテン布帛(19)を吊り下げるランナー(21・31)が走行可能に係合するカーテン補助レール(11)が内部に取り付けられており、前記ランナー(21・31)及び横開きカーテン布帛(19)を吊り下げて引き寄せた状態で収納することが出来る内部スペース(14)を有し、その内部スペース(14)に向けて横開きカーテン布帛(19)を吊り下げた状態で出し入れすることが出来る開口部(15)が開かれているカーテン収納ボックス(16)と、
その開口部(15)を開閉する蓋材(17)と、
先端を前記補助レール(11)に取外し可能として嵌め合わせて接続されるカーテン本体レール(12)とによって構成され、
前記補助レール(11)と本体レール(12)を接続した状態において、それらのレール(11・12)の間でランナー(21・31)が移動可能に調製されており、
前記カーテン収納ボックス(16)は、窓枠(67)に対して取外し可能に固定されるカーテン吊下装置。 - 前掲請求項1に記載の補助レール(11)に嵌合する本体レール(12)の先端部分に接続部材(13)がピン接合されており、その接続部材(13)を介して補助レール(11)に嵌合するように本体レール(12)の先端が調製されており、それら本体レール(12)と接続部材(13)の間がピン接合点(49)を中心に本体レール(12)の軸芯方向に対して曲折可能になっている前掲請求項1又は2に記載のカーテン吊下装置。
- パイプレール(12a)に外嵌する挿通口(22)と、横開きカーテン布帛(19)が取り付けられ、厚さ2mm〜5mm平板の舌片(23)を備え、
前記挿通口(22)は、舌片(23)の平板に形成されているカーテン用リングランナー。 - 前記補助レール(11)及び本体レール(12)は、長さ方向に連続するランナー走行溝(40)を有し、そのランナー走行溝(40)を間に挟んで向き合う左右の溝縁(36・37)に続く内部にランナー(31)が走行可能な溝状内部空洞(68)が形成されているチャンネルレール(12b)において、内部空洞(68)のランナー走行溝(40)に向き合う内面に、ランナー走行溝(40)に平行に続く2条の内溝(41・42)が形成されており、それら2条の内溝(41・42)の間がランナー走行溝(40)に向けて隆起し、ランナー走行溝(40)に平行に続く内畝(43)を構成しており、
前記ランナーは、チャンネルレール(12b)のランナー走行溝(40)を間に挟んで向き合う左右の溝縁(36・37)に係合する係合部(38・39)を有するチャンネルランナー(31)であり、チャンネルレール(12b)の溝縁(36・37)に係合する左右の係合部(38・39)の間の中央部(35)が、ランナー走行溝(40)から突き出される平板な舌片(23)に続いており、係合部(38・39)を構成する連結部(34)から2個のガイド(32・33)が左右の係合部(38・39)に対して逆向きに平行に突き出ており、チャンネルレール(12b)に嵌め込まれる係合部(38・39)を含む連結部全体(34)が平板で概してコ字形を成す前掲請求項1又は2に記載のカーテン吊下装置。
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