JP2515158B2 - 自動車用窓ガラスアンテナ - Google Patents
自動車用窓ガラスアンテナInfo
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- H01Q1/00—Details of, or arrangements associated with, antennas
- H01Q1/12—Supports; Mounting means
- H01Q1/1271—Supports; Mounting means for mounting on windscreens
- H01Q1/1278—Supports; Mounting means for mounting on windscreens in association with heating wires or layers
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は窓ガラスを絶縁体として使用し、その面にア
ンテナ導体を配した自動車用窓ガラスアンテナに関す
る。
ンテナ導体を配した自動車用窓ガラスアンテナに関す
る。
自動車用アンテナ装置では、自動車の進行方向の変化
による受信利得の変動を極力少なくするために、自動車
上に複数のアンテナを設置してダイバシティ受信を行っ
ている。例えばFMダイバシティ受信を行う場合、自動車
のボディにポールアンテナを設けるとともに、リアー窓
ガラス上にアンテナパターンを導体を設けてガラスアン
テナを構成して、各アンテナから得られる受信信号のう
ちの最大レベルの信号を選択するスペースダイバシティ
受信を行っている（例えば、特開昭55−140301号）。） また自動車のリアガラス面に２つ以上のアンテナ導体
及び受電端子を設けて、各受信信号によりダイバシティ
受信を行うものも知られている（例えば、実開昭58−13
8408号、実開昭63−129307号、特開昭63−269625号
等）。
による受信利得の変動を極力少なくするために、自動車
上に複数のアンテナを設置してダイバシティ受信を行っ
ている。例えばFMダイバシティ受信を行う場合、自動車
のボディにポールアンテナを設けるとともに、リアー窓
ガラス上にアンテナパターンを導体を設けてガラスアン
テナを構成して、各アンテナから得られる受信信号のう
ちの最大レベルの信号を選択するスペースダイバシティ
受信を行っている（例えば、特開昭55−140301号）。） また自動車のリアガラス面に２つ以上のアンテナ導体
及び受電端子を設けて、各受信信号によりダイバシティ
受信を行うものも知られている（例えば、実開昭58−13
8408号、実開昭63−129307号、特開昭63−269625号
等）。
ポールアンテナは、アンテナ長のチューニングのみが
可能であり、ガラスアンテナのような導体配置の自由度
が無く、ダイバシティ受信のために特に指向性補完が得
られるようにチューニングすることが困難である。また
素子を垂直に立てるため、水平偏波の受信感度が低い欠
点がある。
可能であり、ガラスアンテナのような導体配置の自由度
が無く、ダイバシティ受信のために特に指向性補完が得
られるようにチューニングすることが困難である。また
素子を垂直に立てるため、水平偏波の受信感度が低い欠
点がある。
またガラス面上に幾つかのアンテナ導体を配置してダ
イバシティ受信を行う場合、指向性のチューニングは可
能であるが、各アンテナ導体の配置スペースが小さいの
で平均受信感度が低く、固定ゲインのプリアンプを受電
端子の直後に挿入しなければなない。このような固定ゲ
インのアンプは、強電界地域で飽和すると受信音質が大
巾に低下する問題がある。
イバシティ受信を行う場合、指向性のチューニングは可
能であるが、各アンテナ導体の配置スペースが小さいの
で平均受信感度が低く、固定ゲインのプリアンプを受電
端子の直後に挿入しなければなない。このような固定ゲ
インのアンプは、強電界地域で飽和すると受信音質が大
巾に低下する問題がある。
本発明は、この問題にかんがみ、補完性能に優れ、し
かもプリアンプを使用する必要がない程高感度を有する
窓ガラスアンテナを提供することを目的とする。
かもプリアンプを使用する必要がない程高感度を有する
窓ガラスアンテナを提供することを目的とする。
本発明の自動車用窓ガラスアンテナは、自動車の窓ガ
ラス面上に形成されたヒータ線条群と、上記ヒータ線条
群の上部余白面に形成された第１のアンテナ導体と、上
記ヒータ線条群の下部余白面に形成され且つ上記ヒータ
線条群と高周波数結合された第２のアンテナ導体と、上
記第１及び第２のアンテナ導体の受信信号を導出するた
めに互に逆方向の窓ガラス側端に配置された第１、第２
の受電端子と、上記ヒータ線条群の中央部において各ヒ
ータ線を短絡するショート導体と、このショート導体の
一端から上記第１のアンテナ導体と平行に延ばされた線
条素子とを備える。
ラス面上に形成されたヒータ線条群と、上記ヒータ線条
群の上部余白面に形成された第１のアンテナ導体と、上
記ヒータ線条群の下部余白面に形成され且つ上記ヒータ
線条群と高周波数結合された第２のアンテナ導体と、上
記第１及び第２のアンテナ導体の受信信号を導出するた
めに互に逆方向の窓ガラス側端に配置された第１、第２
の受電端子と、上記ヒータ線条群の中央部において各ヒ
ータ線を短絡するショート導体と、このショート導体の
一端から上記第１のアンテナ導体と平行に延ばされた線
条素子とを備える。
第１及び第２のアンテナ導体の夫々の導体配置は、受
電端子の引出し方向に対応して窓ガラス中心に関し非対
称となる。これにより相互補完する指向性が得られる。
また、ヒート線条群の中央部において各ヒータ線を短絡
するショート導体と、このショート導体の一端から第１
のアンテナ導体と平行に延ばされた線条素子とを備える
ことにより、ヒータ線条に誘起されているFM高周波電流
の状態を変えて、良好な感度を得られる帯域をずらすこ
とができる。従って、第１及び第２のアンテナ導体を用
いてダイバシティ受信することにより良好な無指向受信
特性が得られる。
電端子の引出し方向に対応して窓ガラス中心に関し非対
称となる。これにより相互補完する指向性が得られる。
また、ヒート線条群の中央部において各ヒータ線を短絡
するショート導体と、このショート導体の一端から第１
のアンテナ導体と平行に延ばされた線条素子とを備える
ことにより、ヒータ線条に誘起されているFM高周波電流
の状態を変えて、良好な感度を得られる帯域をずらすこ
とができる。従って、第１及び第２のアンテナ導体を用
いてダイバシティ受信することにより良好な無指向受信
特性が得られる。
第１図に本発明を適用した自動車のリア窓ガラスの正
面図を示す。リア窓ガラス１の中間領域には除曇用ヒー
タ線条２が多数平行に印刷、焼成により形成されてい
る。各ヒータ線条２を上下二群に分けて母線３、４から
中継母線５を介し折返し式に給電する。なお、ヒータ線
条２を二群に分けずに一方の側端の母線から他方の側端
の母線へヒータ電流を流す給電方式でもよい。
面図を示す。リア窓ガラス１の中間領域には除曇用ヒー
タ線条２が多数平行に印刷、焼成により形成されてい
る。各ヒータ線条２を上下二群に分けて母線３、４から
中継母線５を介し折返し式に給電する。なお、ヒータ線
条２を二群に分けずに一方の側端の母線から他方の側端
の母線へヒータ電流を流す給電方式でもよい。
ヒータ線条２はAM用受信アンテナとしても使用され
る。このため母線３、４に連なる給電線7a、7bの途中
に、互に磁気結合したチョークコイル8a、8bを介在さ
せ、ヒータ線条２のラジオ帯域での対地インピーダンス
を高めている。給電線7aはデフォッガスイッチｂを介し
て主電源に接続され、給電線7bは接地電源に接続され
る。
る。このため母線３、４に連なる給電線7a、7bの途中
に、互に磁気結合したチョークコイル8a、8bを介在さ
せ、ヒータ線条２のラジオ帯域での対地インピーダンス
を高めている。給電線7aはデフォッガスイッチｂを介し
て主電源に接続され、給電線7bは接地電源に接続され
る。
ヒータ線条２の上部余白及び下部余白には、アンテナ
導体10、11が設けられている。上側のアンテナ導体10は
FM専用であり、下側アンテナ導体11はAM/FM兼用であ
る。FM放送については、上下のアンテナ導体10、11を使
用してダイバシティ受信を行う。
導体10、11が設けられている。上側のアンテナ導体10は
FM専用であり、下側アンテナ導体11はAM/FM兼用であ
る。FM放送については、上下のアンテナ導体10、11を使
用してダイバシティ受信を行う。
FMダイバシティ受信を行うためにアンテナ導体10、11
は窓ガラスのセンターラインに関し、概ね非対称な導体
配置にしている。また非対称な導体配置を容易にするた
めに、上側アンテナ導体10の受電端子10aを窓ガラス１
の右側端部（車内視で）に配し、下側アンテナ導体11の
受電端子11aを左側端部に配している。
は窓ガラスのセンターラインに関し、概ね非対称な導体
配置にしている。また非対称な導体配置を容易にするた
めに、上側アンテナ導体10の受電端子10aを窓ガラス１
の右側端部（車内視で）に配し、下側アンテナ導体11の
受電端子11aを左側端部に配している。
アンテナ導体10は、水平素子10b〜10gから成る。主素
子10bは窓ガラス10bのセンターラインに関し対称形に配
された長さが約800mmの単素子アンテナであり、その中
心点に鉛直方向の結合導体10hが結合され、逆Ｔ字状の
アンテナを成している。結合導体10hは、窓ガラス１の
上辺に沿って配されたフィーダ導体10iに結合され、こ
のフィーダ導体10iの端が、窓ガラス１の側端部の受電
端子10aに結合される。
子10bは窓ガラス10bのセンターラインに関し対称形に配
された長さが約800mmの単素子アンテナであり、その中
心点に鉛直方向の結合導体10hが結合され、逆Ｔ字状の
アンテナを成している。結合導体10hは、窓ガラス１の
上辺に沿って配されたフィーダ導体10iに結合され、こ
のフィーダ導体10iの端が、窓ガラス１の側端部の受電
端子10aに結合される。
フィーダ導体10iは、受電端子10aに接続される50Ωの
フィーダケーブルと主素子10b及び結合導体10hから成る
逆Ｔ字状アンテナとのインピーダンス整合を図るため
に、線巾を他の導体より太い3mm程にしてある。フィー
ダ導体10iが、窓ガラス１の上辺付近において自動車の
窓フレーム（接地電位）と容量結合することにより、所
要の対地容量が得られ、受電端子10aから見た所要のイ
ンピーダンスが得られる。
フィーダケーブルと主素子10b及び結合導体10hから成る
逆Ｔ字状アンテナとのインピーダンス整合を図るため
に、線巾を他の導体より太い3mm程にしてある。フィー
ダ導体10iが、窓ガラス１の上辺付近において自動車の
窓フレーム（接地電位）と容量結合することにより、所
要の対地容量が得られ、受電端子10aから見た所要のイ
ンピーダンスが得られる。
指向性についてのチューニング行うために、ヒータ線
条２の母線３から水平素子10d、10fを夫々主素子10bと
平行に延ばし、主素子10bと容量結合を図っている。素
子10d、10fの先端は、窓ガラス１の中心線から夫々300m
m、400mmである。
条２の母線３から水平素子10d、10fを夫々主素子10bと
平行に延ばし、主素子10bと容量結合を図っている。素
子10d、10fの先端は、窓ガラス１の中心線から夫々300m
m、400mmである。
更に、ヒータ線条２の上半分の全部を短絡結合する線
巾4mmのショート導体10jが窓ガラス１の中心線上に設け
られ、このショート導体10jの先端から母線３の方向に
水平の水平素子10gを延ばし、素子10hと容量結合させ、
指向性の改善を図っている。この水平素子10gの先端は
窓ガラス１の中心線から約500mmである。なおショート
導体10jは各ヒータ線条２の同電位点を結合するので、
ショート導体10jを短絡電流が実際に流れることは無
い。
巾4mmのショート導体10jが窓ガラス１の中心線上に設け
られ、このショート導体10jの先端から母線３の方向に
水平の水平素子10gを延ばし、素子10hと容量結合させ、
指向性の改善を図っている。この水平素子10gの先端は
窓ガラス１の中心線から約500mmである。なおショート
導体10jは各ヒータ線条２の同電位点を結合するので、
ショート導体10jを短絡電流が実際に流れることは無
い。
この例では、素子10d−10b、10b−10f、10f−10g、10
g−ヒータ線条２の各線間距離は、10、15、7.5、7.5（m
m）である。
g−ヒータ線条２の各線間距離は、10、15、7.5、7.5（m
m）である。
受電端子10aからは長さが165mmの水平の補助素子10e
が延ばされ、指向性及び高域周波数特性のチューニング
を行っている。
が延ばされ、指向性及び高域周波数特性のチューニング
を行っている。
上述の素子10d、10f、10g、10eは主素子10bが有して
いる受信指向性の左側の利得を増強するものであって、
窓ガラス１の中心線の右側に主として配され、全体とし
て中心線に関し非対称な導体配置のアンテナ導体10を形
成している。
いる受信指向性の左側の利得を増強するものであって、
窓ガラス１の中心線の右側に主として配され、全体とし
て中心線に関し非対称な導体配置のアンテナ導体10を形
成している。
下側のアンテナ導体11は、ヒータ線条２に対し2mmの
間隔で受電端子11aから平行に延ばされている水平の主
素子11bを有する。この主素子11bはヒータ線条２と容量
結合し、ヒータ線条２に誘導されたAM及びFM波を取込む
兼用アンテナとして機能する。なおヒータ線条２の下半
分は接地側、つまりヒータ電流の帰路側であるため、ヒ
ータ電源に乗っているノイズが、ヒータ線条２から主素
子11bに直接伝搬することが無く、受信号中の電源ノイ
ズはかなり低くなっている。主素子11bの端は窓ガラス
１の中心線から210mmである。
間隔で受電端子11aから平行に延ばされている水平の主
素子11bを有する。この主素子11bはヒータ線条２と容量
結合し、ヒータ線条２に誘導されたAM及びFM波を取込む
兼用アンテナとして機能する。なおヒータ線条２の下半
分は接地側、つまりヒータ電流の帰路側であるため、ヒ
ータ電源に乗っているノイズが、ヒータ線条２から主素
子11bに直接伝搬することが無く、受信号中の電源ノイ
ズはかなり低くなっている。主素子11bの端は窓ガラス
１の中心線から210mmである。
主素子11bの指向特性及び周波数特性を改善するため
に、ヒータ線条２の各母線３及び５から補助の水平素子
11c、11d、11eを夫々延ばし、ヒータ線条２をアンテナ
としてチューニングしている。素子11cは、ヒータ線条
２に対し約30mmの間隔で窓ガラス１の中心線から150mm
の位置まで中継母線５の下端より水平に延ばされてい
る。
に、ヒータ線条２の各母線３及び５から補助の水平素子
11c、11d、11eを夫々延ばし、ヒータ線条２をアンテナ
としてチューニングしている。素子11cは、ヒータ線条
２に対し約30mmの間隔で窓ガラス１の中心線から150mm
の位置まで中継母線５の下端より水平に延ばされてい
る。
素子11dは、母線３の下端から窓ガラス１の右辺に沿
って延ばされ、更にヒータ線条２に対し約15mmの間隔で
窓ガラス１の中心線から410mmの位置まで、水平に延ば
されている。
って延ばされ、更にヒータ線条２に対し約15mmの間隔で
窓ガラス１の中心線から410mmの位置まで、水平に延ば
されている。
素子11eは、中継母線５の上端から窓ガラス１のコー
ナ部及び上辺に沿って、中心線から150mmの位置まで水
平に延ばされている。
ナ部及び上辺に沿って、中心線から150mmの位置まで水
平に延ばされている。
第２図は、第１図に示したアンテナ導体10、11の95MH
zFM放送波に対する指向特性を示す。点線の指向特性D10
がアンテナ導体10に対応し、実線の指向特性D11がアン
テナ導体11に対応する。この指向特性図から分るよう
に、自動車の進行方向の右側に現れている下側アンテナ
導体11の利得ディップは、上側アンテナ導体10の利得に
より補完され、また進行方向の左側に現れている上側ア
ンテナ導体10の利得ディップは、下側アンテナ導体11の
利得により補完されている。従って相互補完する２つの
アンテナ導体10、11の受信信号の比較に基いて常に大き
いレベルの信号を選択受信するダイバシティ受信を行う
ことにより、自動車の進行方向が変化しても安定な受信
信号が得られる。
zFM放送波に対する指向特性を示す。点線の指向特性D10
がアンテナ導体10に対応し、実線の指向特性D11がアン
テナ導体11に対応する。この指向特性図から分るよう
に、自動車の進行方向の右側に現れている下側アンテナ
導体11の利得ディップは、上側アンテナ導体10の利得に
より補完され、また進行方向の左側に現れている上側ア
ンテナ導体10の利得ディップは、下側アンテナ導体11の
利得により補完されている。従って相互補完する２つの
アンテナ導体10、11の受信信号の比較に基いて常に大き
いレベルの信号を選択受信するダイバシティ受信を行う
ことにより、自動車の進行方向が変化しても安定な受信
信号が得られる。
下側アンテナ導体11は、AM波受信用としても使用され
る。この帯域では、導体長が比較的長いヒータ線条２が
アンテナ導体として作用する。第３図は主アンテナ素子
11bとヒータ線条２との結合容量とAM受信感度との関係
を示すグラフで、1200mmのリアポールアンテナを基準
（OdB）として感度差をプロットしてある。この図から
分るように、結合容量が60pF以上でほぼ基準に達し、70
pF以上で飽和する。実施例では主素子11bとヒータ線条
２との間隔を2mmとして、容量70pF以上で容量結合を図
り、十分な利得のAM受信信号をアンテナ導体11から得て
いる。
る。この帯域では、導体長が比較的長いヒータ線条２が
アンテナ導体として作用する。第３図は主アンテナ素子
11bとヒータ線条２との結合容量とAM受信感度との関係
を示すグラフで、1200mmのリアポールアンテナを基準
（OdB）として感度差をプロットしてある。この図から
分るように、結合容量が60pF以上でほぼ基準に達し、70
pF以上で飽和する。実施例では主素子11bとヒータ線条
２との間隔を2mmとして、容量70pF以上で容量結合を図
り、十分な利得のAM受信信号をアンテナ導体11から得て
いる。
第４図は、第１図のフィーダ導体10iの綿巾を1mmとし
た場合（点線）及び3mmとした場合（実線）の80〜110MH
z帯FMでの上側アンテナ導体11の受信利得を示す。この
図から分るように、フィーダ導体10iの綿巾を3mm以上と
することにより、FM放送帯に下側及び上側の受信利得を
改善することができ、より広帯域な周波数特性が得られ
る。このフィーダ導体10iは窓ガラス１の中心線から右
側に受電端子10aまで延ばされているので、アンテナ素
子としても作用し、進行方向右側の受信利得の増強に寄
与する。
た場合（点線）及び3mmとした場合（実線）の80〜110MH
z帯FMでの上側アンテナ導体11の受信利得を示す。この
図から分るように、フィーダ導体10iの綿巾を3mm以上と
することにより、FM放送帯に下側及び上側の受信利得を
改善することができ、より広帯域な周波数特性が得られ
る。このフィーダ導体10iは窓ガラス１の中心線から右
側に受電端子10aまで延ばされているので、アンテナ素
子としても作用し、進行方向右側の受信利得の増強に寄
与する。
第５図は、第１図の水平素子11c及び11eをヒータ線条
２の中継母線５から延ばした場合（実線）と、これらの
素子11c、11eを用いない場合（点線）の下側アンテナ導
体11の80〜110MHz帯における利得を示す。ヒータ線条２
の中継母線５から素子11c、11eを延ばすことにより、ヒ
ータ線条２に誘起されているFM高周波電流の状態を変え
ることができ、図示するように良好な感度が得られる帯
域をずらすことができる。これらの素子11c、11eは窓ガ
ラス１の左半分に配置されているので、下側アンテナ導
体11の進行方向左側の受信利得の増強に寄与する。
２の中継母線５から延ばした場合（実線）と、これらの
素子11c、11eを用いない場合（点線）の下側アンテナ導
体11の80〜110MHz帯における利得を示す。ヒータ線条２
の中継母線５から素子11c、11eを延ばすことにより、ヒ
ータ線条２に誘起されているFM高周波電流の状態を変え
ることができ、図示するように良好な感度が得られる帯
域をずらすことができる。これらの素子11c、11eは窓ガ
ラス１の左半分に配置されているので、下側アンテナ導
体11の進行方向左側の受信利得の増強に寄与する。
第６図は第１図においてヒータ線条２のショート導体
10jを設け、その先端からヒータ線条２と平行な水平素
子10gを延ばした場合（実線）と、これらの導体10j及び
素子10gを使用しない場合（点線）の80〜110MHz帯にお
ける利得を示す。これらの導体10j及び素子10gの付加に
より、ヒータ線条２に誘起されているFM高周波電流の状
態を変えて、図示するように良好な感度が得られる帯域
をずらすことができる。水平素子11gは窓ガラス１の右
半分において延ばされているので、上側アンテナ導体10
の進行方向右側の受信利得増強にも寄与する。
10jを設け、その先端からヒータ線条２と平行な水平素
子10gを延ばした場合（実線）と、これらの導体10j及び
素子10gを使用しない場合（点線）の80〜110MHz帯にお
ける利得を示す。これらの導体10j及び素子10gの付加に
より、ヒータ線条２に誘起されているFM高周波電流の状
態を変えて、図示するように良好な感度が得られる帯域
をずらすことができる。水平素子11gは窓ガラス１の右
半分において延ばされているので、上側アンテナ導体10
の進行方向右側の受信利得増強にも寄与する。
第７図は、第１図のように水平素子10d、10fをヒータ
線条２の母線３から延ばして主素子10bと両側（上下）
から容量結合させた場合（実線）と、これらの素子10
d、10fを使用しない場合（点線）の80〜110MHz帯におけ
る受信利得を示す。これらの水平素子10d、10fを15mm以
内の間隔で主素子10bと容量結合させることにより、主
素子10bに与えるヒータ線条２の影響を変化させること
ができ、図示するように良好な感度が得られる帯域をず
らすことができる。これらの水平素子10d、10fも、上側
アンテナ導体10の進行方向右側の利得増強に寄与する。
線条２の母線３から延ばして主素子10bと両側（上下）
から容量結合させた場合（実線）と、これらの素子10
d、10fを使用しない場合（点線）の80〜110MHz帯におけ
る受信利得を示す。これらの水平素子10d、10fを15mm以
内の間隔で主素子10bと容量結合させることにより、主
素子10bに与えるヒータ線条２の影響を変化させること
ができ、図示するように良好な感度が得られる帯域をず
らすことができる。これらの水平素子10d、10fも、上側
アンテナ導体10の進行方向右側の利得増強に寄与する。
請求項１の発明によると、第１及び第２のアンテナ導
体の窓ガラス中心に関する非対称配置により互いに補間
する指向特性を得て、ダイバシティ受信により自動車の
進行方向に影響されない良好な受信性能を得るものにお
いて、ヒータ線条群の中央部において各ヒータ線を短絡
するショート導体と、このショート導体の一端から第１
のアンテナ導体と平行に延ばされた線条素子とを設けた
ので、ヒータ線条に誘起されているFM高周波電流の状態
を変えて、良好な感度が得られる帯域をずらして各アン
テナの相互補完をより確実にすることにより、プリアン
プを使用しない受信システムを構成することができ、強
電界域でも歪の無い高品質の受信信号が得られる。
体の窓ガラス中心に関する非対称配置により互いに補間
する指向特性を得て、ダイバシティ受信により自動車の
進行方向に影響されない良好な受信性能を得るものにお
いて、ヒータ線条群の中央部において各ヒータ線を短絡
するショート導体と、このショート導体の一端から第１
のアンテナ導体と平行に延ばされた線条素子とを設けた
ので、ヒータ線条に誘起されているFM高周波電流の状態
を変えて、良好な感度が得られる帯域をずらして各アン
テナの相互補完をより確実にすることにより、プリアン
プを使用しない受信システムを構成することができ、強
電界域でも歪の無い高品質の受信信号が得られる。
請求項２〜５の発明によると、第１のアンテナ導体の
第１の受電端子の側の受信利得が増強され、第１、第２
アンテナ導体の相互補完を確実にしてより高性能のダイ
バシティ受信を行うことができる。
第１の受電端子の側の受信利得が増強され、第１、第２
アンテナ導体の相互補完を確実にしてより高性能のダイ
バシティ受信を行うことができる。
第１図は、本発明を適用した自動車用窓ガラスアンテナ
を示すリアウィンドの正面図、第２図は上側アンテナ導
体及び下側アンテナ導体の指向特性を示すグラフ、第３
図はヒータ線条と第２のアンテナ導体との結合容量に対
する受信感度変化を示すグラフ、第４図は第１のアンテ
ナ導体に連なるフィーダ導体の綿巾を変えたときのアン
テナ利得を示すグラフ、第５図はヒータ線条の母線に水
平素子を付加した場合と付加しない場合とを示す第２ア
ンテナ導体の利得グラフ、第６図はヒータ線条のショー
ト導体と水平素子を設けた場合と設けない場合とを示す
アンテナ利得グラフ、第７図は第１アンテナ導体と容量
結合させた水平素子を設けた場合と設けない場合のアン
テナ利得のグラフである。 なお図面に用いた符号において、 １……リア窓ガラス ２……ヒータ線条 ３……母線 ４……母線 ５……中継母線 10,11……アンテナ導体 10a,11a……受電端子 10b,11b……主素子 10d〜10g……水平素子 10i……フィーダ導体 10j……ショート導体 である。
を示すリアウィンドの正面図、第２図は上側アンテナ導
体及び下側アンテナ導体の指向特性を示すグラフ、第３
図はヒータ線条と第２のアンテナ導体との結合容量に対
する受信感度変化を示すグラフ、第４図は第１のアンテ
ナ導体に連なるフィーダ導体の綿巾を変えたときのアン
テナ利得を示すグラフ、第５図はヒータ線条の母線に水
平素子を付加した場合と付加しない場合とを示す第２ア
ンテナ導体の利得グラフ、第６図はヒータ線条のショー
ト導体と水平素子を設けた場合と設けない場合とを示す
アンテナ利得グラフ、第７図は第１アンテナ導体と容量
結合させた水平素子を設けた場合と設けない場合のアン
テナ利得のグラフである。 なお図面に用いた符号において、 １……リア窓ガラス ２……ヒータ線条 ３……母線 ４……母線 ５……中継母線 10,11……アンテナ導体 10a,11a……受電端子 10b,11b……主素子 10d〜10g……水平素子 10i……フィーダ導体 10j……ショート導体 である。
Claims (5)
- 【請求項１】自動車の窓ガラス面上に形成されたヒータ
線条群と、 上記ヒータ線条群の上部余白面に形成された第１のアン
テナ導体と、 上記ヒータ線条群の下部余白面に形成され且つ上記ヒー
タ線条群と高周波数結合された第２のアンテナ導体と、 上記第１及び第２のアンテナ導体の受信信号を導出する
ために互に逆方向の窓ガラス側端に配置された第１、第
２の受電端子と、 上記ヒータ線条群の中央部において各ヒータ線を短絡す
るショート導体と、 このショート導体の一端から上記第１のアンテナ導体と
平行に延ばされた線条素子とを備えることを特徴とする
自動車用窓ガラスアンテナ。 - 【請求項２】上記第１のアンテナ導体と平行に延ばされ
た上記線条素子が上記第１の受電端子に向かって延ばさ
れていることを特徴とする請求項１の自動車用窓ガラス
アンテナ。 - 【請求項３】上記第１のアンテナ導体がセンター給電形
であり、上記第１受電端子と第１のアンテナ導体の中央
部とが線巾3mm以上のフィーダ導体により結合されてい
ることを特徴とする請求項１の自動車用窓ガラスアンテ
ナ。 - 【請求項４】上記第１のアンテナ導体と容量結合する線
条導体を、上記第１の受電端子が設けられている側の上
記ヒータ線条群の母線から延ばしたことを特徴とする請
求項１の自動車用窓ガラスアンテナ。 - 【請求項５】上記線条導体が上記アンテナ導体の上部及
び下部に配置されていることを特徴とする請求項４の自
動車用窓ガラスアンテナ。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1202008A JP2515158B2 (ja) | 1989-08-03 | 1989-08-03 | 自動車用窓ガラスアンテナ |
| AU59769/90A AU636157B2 (en) | 1989-08-03 | 1990-07-24 | A window glass antenna for a motor vehicle |
| ZA905864A ZA905864B (en) | 1989-08-03 | 1990-07-25 | A window glass antenna for a motor vehicle |
| CA002022953A CA2022953C (en) | 1989-08-03 | 1990-07-31 | Window glass antenna for a motor vehicle |
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| EP90308579A EP0411963B1 (en) | 1989-08-03 | 1990-08-03 | Window antenna |
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|---|---|---|---|
| JP1202008A JP2515158B2 (ja) | 1989-08-03 | 1989-08-03 | 自動車用窓ガラスアンテナ |
Publications (2)
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|---|---|
| JPH0365803A JPH0365803A (ja) | 1991-03-20 |
| JP2515158B2 true JP2515158B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| DE10359223A1 (de) * | 2003-12-17 | 2005-07-21 | Robert Bosch Gmbh | Fahrzeugscheibenantenne |
| DE102007057714A1 (de) * | 2007-11-30 | 2009-06-04 | Robert Bosch Gmbh | Antennenanordnung sowie Verfahren |
| JP5446536B2 (ja) | 2008-09-12 | 2014-03-19 | セントラル硝子株式会社 | ガラスアンテナ |
| JP6459650B2 (ja) | 2015-03-09 | 2019-01-30 | セントラル硝子株式会社 | 自動車用ガラスアンテナ |
| GB201608383D0 (en) | 2016-05-12 | 2016-06-29 | Pilkington Group Ltd | Connector for antennas, a glazing comprising the connector and an antenna system comprising the connector |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52147622A (en) * | 1976-06-03 | 1977-12-08 | Toyota Motor Co Ltd | Window glass having defogger hot wire for vehicles |
| JPS5642401A (en) * | 1979-09-13 | 1981-04-20 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | Heating plate glass for antenna extension |
| CA1118621A (en) * | 1979-11-01 | 1982-02-23 | Lawrence C. Smyth | Method and jig for making optical fiber couplers |
| JPS57188102A (en) * | 1981-05-15 | 1982-11-19 | Asahi Glass Co Ltd | Glass antenna for automobile |
| JPS6033525B2 (ja) * | 1981-10-12 | 1985-08-03 | 株式会社クボタ | 分離装置 |
| JPS5870644A (ja) * | 1981-10-22 | 1983-04-27 | Toyota Motor Corp | 自動車用受信装置 |
| JPS5870647A (ja) * | 1981-10-22 | 1983-04-27 | Toyota Motor Corp | 自動車用受信装置 |
| JPS6329307U (ja) * | 1986-08-06 | 1988-02-26 | ||
| JPS63138408U (ja) * | 1987-03-03 | 1988-09-12 | ||
| JP2563927B2 (ja) * | 1987-04-27 | 1996-12-18 | マツダ株式会社 | 自動車のアンテナ装置 |
| JPH0277910U (ja) * | 1988-08-24 | 1990-06-14 | ||
| JPH066582Y2 (ja) * | 1988-03-31 | 1994-02-16 | 日本板硝子株式会社 | 自動車用窓ガラスアンテナ |
-
1989
- 1989-08-03 JP JP1202008A patent/JP2515158B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1990
- 1990-07-24 AU AU59769/90A patent/AU636157B2/en not_active Ceased
- 1990-07-25 ZA ZA905864A patent/ZA905864B/xx unknown
- 1990-07-31 CA CA002022953A patent/CA2022953C/en not_active Expired - Fee Related
- 1990-08-03 EP EP90308579A patent/EP0411963B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1990-08-03 DE DE69020256T patent/DE69020256T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1990-08-03 ES ES90308579T patent/ES2073534T3/es not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7569947B2 (en) | 2004-07-02 | 2009-08-04 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Interior material structure for vehicle |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| ES2073534T3 (es) | 1995-08-16 |
| ZA905864B (en) | 1991-05-29 |
| JPH0365803A (ja) | 1991-03-20 |
| AU636157B2 (en) | 1993-04-22 |
| EP0411963A3 (en) | 1991-05-08 |
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| EP0411963A2 (en) | 1991-02-06 |
| EP0411963B1 (en) | 1995-06-21 |
| CA2022953A1 (en) | 1991-02-04 |
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| DE69020256D1 (de) | 1995-07-27 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |