JP2514642B2 - 合金線装着衣料 - Google Patents
合金線装着衣料Info
- Publication number
- JP2514642B2 JP2514642B2 JP62003600A JP360087A JP2514642B2 JP 2514642 B2 JP2514642 B2 JP 2514642B2 JP 62003600 A JP62003600 A JP 62003600A JP 360087 A JP360087 A JP 360087A JP 2514642 B2 JP2514642 B2 JP 2514642B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy wire
- core material
- garment
- women
- shape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A41—WEARING APPAREL
- A41C—CORSETS; BRASSIERES
- A41C3/00—Brassieres
- A41C3/12—Component parts
- A41C3/122—Stay means
- A41C3/128—Stay means using specific materials
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Outerwear In General, And Traditional Japanese Garments (AREA)
- Corsets Or Brassieres (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、芯材を装着することによって形状が整え
られた部分を有する、婦人用衣服に関するもので、特
に、芯材として用いる材料の改良に関するものである。
られた部分を有する、婦人用衣服に関するもので、特
に、芯材として用いる材料の改良に関するものである。
［従来の技術］ 婦人用衣服において、型崩れを防止したり、優美な感
じを出したりするため、芯材が装着されることがある。
このような芯材は、婦人用衣服の特定の部分における形
状を整えるように機能する。
じを出したりするため、芯材が装着されることがある。
このような芯材は、婦人用衣服の特定の部分における形
状を整えるように機能する。
したがって、芯材は、比較的高い剛性を有していなけ
ればならず、従来、たとえば、プラスチック、紙、金属
等を材料としながら、フィルム、フォーム、不織布、線
材等の形態で用いられていた。
ればならず、従来、たとえば、プラスチック、紙、金属
等を材料としながら、フィルム、フォーム、不織布、線
材等の形態で用いられていた。
［発明が解決しようとする課題］ 上述した芯材が与える、衣服の形状を整えるという機
能は、芯材の剛性が高いほど、より発揮される。しかし
ながら、芯材の剛性が高いと、婦人用衣服は、着用感に
おいて劣ることになる。
能は、芯材の剛性が高いほど、より発揮される。しかし
ながら、芯材の剛性が高いと、婦人用衣服は、着用感に
おいて劣ることになる。
それゆえに、この発明の目的は、衣服の形状を整える
という機能を維持しながら、着用感において優れた特性
を示す、芯材が織込まれた婦人用衣服を提供しようとす
ることである。
という機能を維持しながら、着用感において優れた特性
を示す、芯材が織込まれた婦人用衣服を提供しようとす
ることである。
［課題を解決するための手段］ この発明は、身体の形状から離れた形状となるように
芯材が上腕部とスカートの上部に織込まれている婦人用
衣服に向けられるものであって、上述した技術的課題を
解決するため、芯材として、着用時の温度で超弾性を示
す、形状記憶処理されたNiTi合金線を用いたことを特徴
としている。
芯材が上腕部とスカートの上部に織込まれている婦人用
衣服に向けられるものであって、上述した技術的課題を
解決するため、芯材として、着用時の温度で超弾性を示
す、形状記憶処理されたNiTi合金線を用いたことを特徴
としている。
この発明において芯材として用いられる「着用時の温
度で超弾性を示すNiTi合金線」を構成するNiTi合金は、
50〜60重量％のNiと40〜50重量％のTiとからなるNiTi合
金、または上記NiTiのNiもしくはTiの一部がCu、Al、Z
r、Ｖ、CoおよびFeからなる群から選ばれた１種以上の
元素で置換されたNiTi合金であることが知られている。
度で超弾性を示すNiTi合金線」を構成するNiTi合金は、
50〜60重量％のNiと40〜50重量％のTiとからなるNiTi合
金、または上記NiTiのNiもしくはTiの一部がCu、Al、Z
r、Ｖ、CoおよびFeからなる群から選ばれた１種以上の
元素で置換されたNiTi合金であることが知られている。
［作用］ この発明において芯材として用いられるNiTi合金線
は、低ヤング率を示し、かつ弾性変形領域が極めて大き
い超弾性合金線であって、このNiTi合金線の超弾性を利
用することにより、芯材による、衣服の形状を整えると
いう機能が阻害されることなく、婦人用衣服に大きな柔
軟性を与え、優れた着用感を得ることが可能となる。
は、低ヤング率を示し、かつ弾性変形領域が極めて大き
い超弾性合金線であって、このNiTi合金線の超弾性を利
用することにより、芯材による、衣服の形状を整えると
いう機能が阻害されることなく、婦人用衣服に大きな柔
軟性を与え、優れた着用感を得ることが可能となる。
この発明において用いられるNiTi合金線の弾性特性の
一例を第１図に示す。第１図に示した特性は、直径1.2m
m、長さ10cmの55.5重量％Ni−44.5重量％Ti合金線から
なる試験片を、37℃の温度で引張り試験機により測定し
たものである。第１図から明らかなように、NiTi合金線
では、回復伸び、すなわち、ばねとして有効な伸びの範
囲が数％であり、したがって、たとえばステンレス線に
比べて１桁大きな回復伸びを有することがわかる。
一例を第１図に示す。第１図に示した特性は、直径1.2m
m、長さ10cmの55.5重量％Ni−44.5重量％Ti合金線から
なる試験片を、37℃の温度で引張り試験機により測定し
たものである。第１図から明らかなように、NiTi合金線
では、回復伸び、すなわち、ばねとして有効な伸びの範
囲が数％であり、したがって、たとえばステンレス線に
比べて１桁大きな回復伸びを有することがわかる。
このように、この発明において用いるNiTi合金線は、
伸びの比較的大きな範囲にわたって超弾性を示し、した
がって、婦人用衣服の形状が整えられるべき部分として
上腕部とスカートの上部に織込まれた場合、身体のさま
ざまな方向への動きに良好に追従することができる。
伸びの比較的大きな範囲にわたって超弾性を示し、した
がって、婦人用衣服の形状が整えられるべき部分として
上腕部とスカートの上部に織込まれた場合、身体のさま
ざまな方向への動きに良好に追従することができる。
［発明の効果］ この発明において芯材として用いるNiTi合金線は、上
述のように、着用時の温度で超弾性を示すため、この発
明による婦人用衣服は、芯材による、衣服の形状を整え
るという機能が維持されながら、着用感において優れた
ものとされることができる。
述のように、着用時の温度で超弾性を示すため、この発
明による婦人用衣服は、芯材による、衣服の形状を整え
るという機能が維持されながら、着用感において優れた
ものとされることができる。
また、特に水洗いのように着用時の温度よりも低い温
度の水で洗濯する場合には、この発明で用いるNiTi合金
線が低温でより大きな柔軟性を示すので、芯材の存在に
もかかわらず、婦人用衣服を容易に洗濯することができ
る。同様に、収納に際し、婦人用衣服を折り畳む場合に
おいても、それを容易に行なうことができる。
度の水で洗濯する場合には、この発明で用いるNiTi合金
線が低温でより大きな柔軟性を示すので、芯材の存在に
もかかわらず、婦人用衣服を容易に洗濯することができ
る。同様に、収納に際し、婦人用衣服を折り畳む場合に
おいても、それを容易に行なうことができる。
さらに、この発明において用いられるNiTi合金線は、
耐食性および細胞毒性などの生体適合性においても、た
とえばステンレス線より優れていることが実験により確
かめられている。したがって、錆等の発生に起因する衣
服の汚れ、あるいは素肌に対する「かぶれ」などの問題
を引起こすことがない。
耐食性および細胞毒性などの生体適合性においても、た
とえばステンレス線より優れていることが実験により確
かめられている。したがって、錆等の発生に起因する衣
服の汚れ、あるいは素肌に対する「かぶれ」などの問題
を引起こすことがない。
［実施例］ 54重量％のNiと46重量％のTiとからなる直径1.2mmのN
iTi合金線を、所定の形状に加工し、その状態のまま、5
00℃で10分間加熱して熱処理を施して形状記憶処理し、
次に、室温あるいは氷水中で冷却した後に、第２図に平
面図で示すような婦人用衣服３の上腕部およびスカート
の上部に織込んだ。第２図では、理解を容易とするた
め、NiTi合金２を破線で示した。このようにして作られ
た第２図の婦人用衣服３を４℃の水で水洗いしたとこ
ろ、合金線２の柔軟性が増加しているため、簡単に洗濯
を行なうことができた。同様に、第２図の婦人用衣服３
を折り畳む際にも、合金線２がステンレス線に比べて柔
軟であるため、平坦に折り畳むことができた。
iTi合金線を、所定の形状に加工し、その状態のまま、5
00℃で10分間加熱して熱処理を施して形状記憶処理し、
次に、室温あるいは氷水中で冷却した後に、第２図に平
面図で示すような婦人用衣服３の上腕部およびスカート
の上部に織込んだ。第２図では、理解を容易とするた
め、NiTi合金２を破線で示した。このようにして作られ
た第２図の婦人用衣服３を４℃の水で水洗いしたとこ
ろ、合金線２の柔軟性が増加しているため、簡単に洗濯
を行なうことができた。同様に、第２図の婦人用衣服３
を折り畳む際にも、合金線２がステンレス線に比べて柔
軟であるため、平坦に折り畳むことができた。
第１図は、この発明に用いられるNiTi合金線の弾性特性
の一例を示す図である。第２図は、この発明の一実施例
による婦人用衣服３を示す概略的平面図である。 図において、２はNiTi合金線、３は婦人用衣服である。
の一例を示す図である。第２図は、この発明の一実施例
による婦人用衣服３を示す概略的平面図である。 図において、２はNiTi合金線、３は婦人用衣服である。
Claims (1)
- 【請求項１】身体の形状から離れた形状となるように芯
材が上腕部とスカートの上部に織込まれている婦人用衣
服において、前記芯材として、着用時の温度で超弾性を
示す、形状記憶処理されたNiTi合金線が用いられたこと
を特徴とする、婦人用衣服。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62003600A JP2514642B2 (ja) | 1987-01-10 | 1987-01-10 | 合金線装着衣料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62003600A JP2514642B2 (ja) | 1987-01-10 | 1987-01-10 | 合金線装着衣料 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14512692A Division JPH05179502A (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | ブラジャー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62170503A JPS62170503A (ja) | 1987-07-27 |
| JP2514642B2 true JP2514642B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=11561976
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62003600A Expired - Lifetime JP2514642B2 (ja) | 1987-01-10 | 1987-01-10 | 合金線装着衣料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2514642B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2706273B2 (ja) * | 1988-09-26 | 1998-01-28 | 古河電気工業株式会社 | 超弾性Ｎｉ−Ｔｉ−Ｃｕ系合金およびその製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5813706A (ja) * | 1981-07-13 | 1983-01-26 | シャープ株式会社 | 整体型用の被服 |
-
1987
- 1987-01-10 JP JP62003600A patent/JP2514642B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 「塑性と加工」Ｖｏｌ２２．Ｎｏ２４６（１９８１．７）Ｐ６４６． |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62170503A (ja) | 1987-07-27 |
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