JP2634337B2 - 整体用下着 - Google Patents

整体用下着

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JP2634337B2 JP3217334A JP21733491A JP2634337B2 JP 2634337 B2 JP2634337 B2 JP 2634337B2 JP 3217334 A JP3217334 A JP 3217334A JP 21733491 A JP21733491 A JP 21733491A JP 2634337 B2 JP2634337 B2 JP 2634337B2
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悠美子 海江田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、整体用下着に関する
ものである。さらに詳しくは、この発明は、形状記憶合
金の形状記憶性能、超弾性性能および低弾性率を利用し
、着心地とともに、着用者の体型を補整する整体機能
向上した整体用下着に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、着用者の体型を補整する整体
用下着として、ガードル、ボディスーツ、ボディシェイ
パー、ウェストニッパー等が広く用いられてきている。
これらのうちで、ガードルやボディスーツについては、
たとえば図5および図6に示したように、下腹部
(ア)、ウェスト部(イ)および臀部(ウ)の体型の補
整のために、ナイロンやポリウレタンなどの太い線を用
いた強力なネット生地を型を用いて成形し、これを下着
の所定部位に縫製して、整体機能を持たせたものが知ら
れている。また、ボディシェイパーには、図7に示した
ように、下腹部(ア)およびウェスト部(イ)の体型補
整のために、上記したようなガードルやボディスーツ
同様な方式で整体機能を付与しているものがある。さら
に、ウェストニッパーについては、図8に示したよう
に、ボーン(エ)と呼ばれる金属の補強部材を通常6
〜8本縦に取り付け、ウェスト部(イ)の体型を補整す
るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ばこれらの図5〜図7に示されるガードル、ボディスー
ツおよびボディシェイパーの場合には、生地の強度を利
用して肉体の一部を抑え込むようにしているため、ナイ
ロンやポリウレタンなどのような繊維を用いている限
り、引張強度は強いが、生地自体で三次元的な形状を保
持するにはその力が弱く不十分であり、美しい体型に補
整しにくいという欠点がある。
【0004】また、図8に例示したようなウェストニッ
パーの場合には、生地の引張強度を利用してウェスト部
(イ)を円周方向に締め付け、ボーン(エ)で抑え込む
構造であるため、三次元的な美しい体型に整える整体機
能に乏しいという問題があった。この発明は、以上の通
りの事情に鑑みてなされたものであり、従来の整体用下
着の欠点を解消し、着心地をとともに、着用者の体型を
補整する整体機能をも向上させることのできる、形状記
憶合金を利用した新しい整体用下着を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、ステンレス鋼、チタン、チタン
合金、およびアモルファス合金からなる群から選択され
る一種または二種以上の金属線と、着用温度でオーステ
ナイト相が発現するように変態温度が調整されたNiT
i系形状記憶合金線とが組み合わされて織られ、または
編まれて形成された織物または編物が、下着の一部の形
状に形状記憶熱処理されて下着の所定部位に取り付け
れ、この織物または編物で形状保持されていることを
特徴とする整体用下着を提供する。
【0006】この発明においては、ステンレス鋼、チタ
ン、チタン合金、およびアモルファス合金からなる群か
ら選択される一種または二種以上の金属線と、着用温度
でオーステナイト層が発現するように変態温度が調整さ
れたNiTi系形状記憶合金線とが組み合わされて網状
または布状に織られ、または編まれて織物または編物
形成される。 この織物または編物は、所望の下着の一部
の形状に形状記憶熱処理される。すなわち、たとえば
ガードルおよびボディスーツの場合には、図1および図
2に各々例示したように、下腹部(1)、ウェスト部
(2)および臀部(3)の形状に、NiTi系形状記憶
合金線と上記金属線とから形成された織物または網物は
形状記憶熱処理される。同様に、ボディシェイパーの場
合には、図3に例示した下腹部(1)およびウェスト部
(2)の形状にまた、ウェストニッパーの場合には、
図4に例示したウェスト部(2)と従来用いられていた
ボーンに相当する部位(4)の形状に形状記憶熱処理
れる。 そして、下着の一部の形状に形状記憶熱処理され
た織物または編物は下着の所定部位に取り付けられる。
この下着を着用すると、取り付けられた織物または編物
には、NiTi系形状記憶合金線に着用温度でオーステ
ナイト相が発現する。
【0007】NiTi系形状記憶合金のオーステナイト
相は、超弾性状態であり、鋼などの他の金属材料に比
低弾性率で、しかも弾性を保つ変形範囲が広く、し
なやかであるという特性を有している。一方、ステンレ
ス鋼、チタン、チタン合金、およびアモルファス合金
は、錆びにくく、強度特性においてNiTi系形状記憶
合金よりも優れている。また、NiTi系形状記憶合金
に比べ、安価でもある。 これらの金属線を組み合わせて
織成または編成した織物または編物は、両者の特性が損
なわれることなく、良好に発揮される。 すなわち、この
織物または編物を下着の所定部位に取り付けた整体用下
着では、型れすることなく、着用者の体型を美しく整
えることができ、きれいなボディラインが得られる。ま
た、織物または編物は、着用者に違和感を感じさないば
かりでなく、フィット感に優れ、良好な着心地を与え
。特に、図4に例示したウェストニッパーの場合に
は、金属製のボーンによるウェスト部(2)の圧迫感が
解消されるさらに、上記織物または編物は、腐食しに
くく、日常の使用に十分堪え得るものであり、価格面で
も有利となる。
【0008】
【作 用】この発明の整体用下着においては、ステンレ
ス鋼、チタン、チタン合金、およびアモルファス合金か
らなる群から選択される一種または二種以上の金属線
と、着用温度でオーステナイト層が発現するように変態
温度が調整されたNiTi系形状記憶合金線とが組み合
わされて網状または布状に織られ、または編まれて形成
された織物または編物、下着の所定部位取り付けら
れるため下着の三次元形状と強度が、その織物または
編物により良好に保持される。型崩れの発生しにくい整
体用下着となり、整体性能も改善される。しかも、しな
やかさを合わせ持つため、着用の違和感なく、身体に
よくフィットする
【0009】
【実施例】以下、実施例を示し、この発明の整体用下着
についてさらに詳しく説明する。オーステナイト終了温
度(Af点)が約25℃以下となるように、NiTi系
形状記憶合金の化学組成を調整した。このNiTi系形
状記憶合金から直径0μmの細線を作製し、この線材
を、直径 125μmのCo−Fe−Cr−Si−B系アモ
ルファス合金線と組み合わせ、各々を縦糸、横糸として
布を織り、織物を作製した。この織物を図1〜図4に示
したガードル、ボディスーツ、ボディシャイパーおよび
ウェストニッパーにおいて、下腹部(1)、ウェスト部
(2)、臀部(3)およびボーン相当部(4)に体型を
整えるような所定の形状に形状記憶処理した後に、それ
ぞれの下着の所定部位に取り付け、種々のサイズのもの
作製した。この下着について、様々な体型の30人の
女性を対象とした装着テストを行った。作製した下着を
30人の女性に実際に着用してもらい、着用前後の体型
を従来の下着との対比をも含めて評価してもらった。
の結果、この発明の整体用下着は、身体への圧迫感が少
なく、着心地に優れ、また、ボディラインが美しくな
り、整体機能においてより優れていることが確認され
た。
【0010】もちろんこの発明は、以上の例によって限
定されるものではない。NiTi系形状記憶合金線およ
びアモルファス金属線の組成および太さ、整体用下着の
種類等の細部については様々な態様が可能であることは
いうまでもない。
【0011】
【発明の効果】 以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、着心地がよく、三次元的に美しいボディラインが
形成される、整体機能の向上した整体用下着が提供され
る。この整体用下着は、強度にも優れており、型崩れの
発生はほとんどない。また、良好な耐久性を有し、日常
の使用に十分堪え得る。
【0012】
【0013】
【図面の簡単な説明】
【図1】<a><b>は、各々、この発明の整体用下着
の一実施例としてのガードルを示した正面図および背面
斜視図である。
【図2】<a><b>は、各々、この発明の整体用下着
の別の例としてのボディスーツを示した正面斜視図およ
び背面図である。
【図3】<a><b>は、各々、この発明の整体用下着
のまた別の例としてのボディシェイパーを示した正面斜
視図および背面図である。
【図4】<a><b>は、各々、この発明の整体用下着
のさらにまた別の例としてのウェストニッパーを示した
正面図および背面図である。
【図5】(a)(b)は、各々、従来のガードルを示し
た正面図および背面斜視図である。
【図6】(a)(b)は、各々、従来のボディスーツを
示した正面斜視図および背面図である。
【図7】(a)(b)は、各々、従来のボディシェイパ
ーを示した正面斜視図および背面図である。
【図8】(a)(b)は、各々、従来のウェストニッパ
ーを示した正面図および背面図である。
【符号の説明】
1 下腹部 2 ウェスト部 3 臀部 4 ボーン相当部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A41C 1/12 A41C 1/12 3/14 3/14 Z // C22C 19/03 C22C 19/03 A (72)発明者 大森 譲 三重県桑名市大字東方1601の18 (56)参考文献 特開 平1−282366(JP,A) 特公 平1−37481(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス鋼、チタン、チタン合金、お
    よびアモルファス合金からなる群から選択される一種ま
    たは二種以上の金属線と、着用温度でオーステナイト相
    が発現するように変態温度が調整されたNiTi系形状
    記憶合金線とが組み合わされて織られ、または編まれて
    形成された織物または編物が、下着の一部の形状に形状
    記憶熱処理されて下着の所定部位に取り付けられ、この
    織物または編物で形状保持されていることを特徴とす
    る整体用下着。
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JPH01282366A (ja) * 1988-05-10 1989-11-14 Masatetsu Oohira 特殊編織生地

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