JP3001742B2 - 布状複合補強部材の製造方法 - Google Patents

布状複合補強部材の製造方法

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文代 三村
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    • A41WEARING APPAREL
    • A41DOUTERWEAR; PROTECTIVE GARMENTS; ACCESSORIES
    • A41D27/00Details of garments or of their making
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2201/00Properties
    • C08L2201/12Shape memory

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、布状複合補強部材の
製造方法に関するものである。さらに詳しくは、この発
明は、形状記憶合金の機械的特性を活かしつつ、装着
感、美観および意匠性を向上させることのできる、形状
記憶合金を用いた新しい布状複合補強部材を提供するた
めの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、衣料品の一つとして、着用者
の体型を補整する整体用の下着が知られており、ブラジ
ャー、ガードル、ボディスーツ、ボディシイパー、ウ
ェストニッパー等が広く用いられている。これらの整体
用下着については、布のたるみを防止し、整体機能を向
上させるために、たとえばアンダーワイヤー、ボーン等
の補強部材が使用されてきており、最近、この補強部材
に各種の形状記憶合金を使用することが提案されてもい
る。たとえばNiTi系形状記憶合金を用いて作製した
ワイヤーの形状に形状記憶熱処理、これを上記
の下着に取り付ける。この下着を着用すると、着用温度
でオーステナイト相が発現する。オーステナイト相は超
弾性状態にあり、鋼などの他の金属材料に比べると低弾
性率を有し、しかも弾性を保つ変形の範囲が広く、しな
やかであるという特性がある。この機械的特性によっ
て、整体用下着の保形性が確保されるのである。この
状記憶合金によるワイヤーを下着に取り付ける際には、
布製袋状のループ内にワイヤーを挿入し、下着の装着部
位に縫い付ける。
【0003】このような形状記憶合金の衣料品への応用
は、下着の他、上着などにも広げられつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、形状記
憶合金については、上記の優れた機械的特性を有するも
のの、その表面には酸化物が形成しているため黒色を呈
しており、また、その酸化物を取り除いても金属色であ
るため、白色やピンク、肌色などの多い下着や淡い色の
上着に使用すると、形状記憶合金の色が透けて見え、違
和感が生じ、美観が損なわれるという問題があった。こ
のため、使用に際しては、白色のナイロン樹脂等をコー
ティングなどしなければならないという制約がある。
【0005】また、形状記憶合金を用いたワイヤーを挿
入する袋状のループが厚くなり、突出するため、着用時
に身体を圧迫し違和感を感じさせてしまう。また、美観
も損なわれることとなり、意匠性が低下する。さらに
は、形状記憶合金を用いたワイヤーがループ内で動きや
すく、そこから外側へ突き抜けたり、摩擦により布が摩
耗したり損傷することがあった。
【0006】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来の形状記憶合金をボーン等の補
強部材に用いた衣料品等における欠点を解消し、形状記
憶合金の機械的特性を活かしつつ、装着感、美観および
意匠性を向上させることのできる、形状記憶合金を用い
た新しい布状複合補強部材を提供するための製造方法を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、NiTi系、Ti系、銅系また
は鉄系の形状記憶合金、ステンレス鋼、チタン、チタ
ン合金、アルミニウム、アルミニウム合金あるいはアモ
ルファス合金の1種以上と組み合わせ、成形してワイヤ
ーを作製し、これを所定形状に形状記憶熱処理した後
、布と接着一体化ることを特徴とする布状複合補強
部材の製造方法を提供する。
【0008】またこの発明は、2枚の布の間に形状記憶
合金を用いたワイヤーを接着一体化することを好ましい
態様として提供する。
【0009】この発明においては、たとえば図1に示し
たように、NiTi系、Ti系、銅系または鉄系の形状
記憶合金を、ステンレス鋼、チタン、チタン合金、アル
ミニウム、アルミニウム合金あるいはアモルファス合金
の1種以上と組み合わせてワイヤー(1)を作製し、使
用する製品等の形状に対応させて所定形状に形状記憶熱
処理する。ワイヤー(1)の径の大きさや形状について
は特に制限はなく、適宜なものとすることができる。た
とえばその形状として、丸線、平線、コイルボーン、細
い線を編みあるいは織って紐状にしたものが例示され
る。このような形状記憶合金を用いたワイヤー(1)を
布(2)に接着により一体化する。この場合、たとえば
図1に示したように、2枚の布(2)の間にワイヤー
(1)を接着し一体とすることもできる。布(2)に接
着するワイヤーの本数は使用する製品の形状、構造、特
性等に応じて適宜なものとする。布(2)の材質につい
ても特に制限はなく、天然繊維や合成繊維、または不繊
布を適宜に選択して使用することができる。天然繊維と
してはたとえば植物繊維である綿や麻、また、動物繊維
である絹、羊毛等が例示される。一方、合成繊維として
は、たとえばナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリ
ウレタン、レーヨン、アセテート等とすることができ
る。
【0010】形状記憶合金を用いたワイヤー(1)と布
(2)を接着するための接着剤としては、たとえば、エ
ポキシ、ポリウレタン、アクリル、エチレン酢酸ビニ
ル、ポリアミド、ポリエステル、ゴム系、シリコーン、
2液反応型シアノアクリレート系等の液状の接着剤や、
エポキシ、ポリウレタン、アクリル、エチレン酢酸ビニ
ル、ポリアミド、ポリエステル、ゴム系、その他の粉末
またはシート状の固形接着剤を使用することができる。
【0011】たとえば液状接着剤を用いる場合には、2
液反応型シアノアクリレート系を除く上記の液状接着剤
については、布(2)の接着面に接着剤を塗布または吹
き付け、形状記憶合金を用いたワイヤー(1)をホット
プレート、蒸気プレスまたはアイロン等により両面を押
さえつけた状態で100 〜150 ℃で数分間(たとえば1〜
3分間程度)保持する。布(2)を両面に設ける場合に
は、形状記憶合金を用いたワイヤー(1)を布(2)で
サンドウィッチ状に挟み、両面よりホットプレート、蒸
気プレスまたはアイロン等で押さえつけることができ
る。すると、接着剤が硬化し、接着が完了して、ワイヤ
ー(1)と布(2)とが一体となる。一方、2液反応型
シアノアクリレート系の液状接着剤を用いる場合には、
布(2)の接着面に接着剤を塗布または吹き付け、形状
記憶合金によるワイヤー(1)を押さえつけることによ
って、接着剤が常温で硬化する。
【0012】また、固形接着剤を用いる場合には、粉末
状の接着剤については、布(2)の接着面上に、形状記
憶合金を用いたワイヤー(1)を重ねて置き、その上か
ら粉末状の接着剤を均一に振りかける。形状記憶合金を
用いたワイヤー(1)を2枚の布(2)で包むように設
ける場合には、さらにその上にもう1枚の布(2)をか
ぶせる。次いで、ホットプレート、蒸気プレスまたはア
イロン等により両面を押さえつけた状態で100 〜150 ℃
で数分間(たとえば1〜3分間程度)保持すると、高温
で接着剤が硬化し、ワイヤー(1)と布(2)とが一体
となる。
【0013】さらに、シート状の接着剤の場合には、形
状記憶合金によるワイヤー(1)と布(2)との間に薄
いシート状の接着剤を挟み、このまま、またはもう1枚
の布(2)をかぶせ、ホットプレート、蒸気プレスまた
はアイロン等で両面を押さえつけた状態で100 〜150 ℃
で数分間(たとえば1〜3分間程度)保持すると、高温
で接着剤が硬化する。
【0014】
【作 用】この発明の布状複合補強部材の製造方法にお
いては、NiTi系、Ti系、銅系または鉄系の形状記
憶合金を、ステンレス鋼、チタン、チタン合金、アルミ
ニウム、アルミニウム合金あるいはアモルファス合金の
1種以上と組み合わせ、成形してワイヤーを作製し、
れを所定形状に形状記憶熱処理した後に、布と接着一体
化するため、形状記憶合金を用いたワイヤーと布とが一
体となった布状の補強部材となる。ボーン等の部位を薄
くすることができ、着用時の違和感や圧迫感が軽減され
る。任意の色の布との組合せも可能となり、白色をはじ
めとする様々な色の部材を作製することができ、美観と
ともに意匠性が向上する。衣料品ばかりでなく、運動
靴、帽子、カバン等の型崩れしやすい製品への幅広い応
用が可能となる。
【0015】また布状複合補強部材においては、形状
記憶合金を用いたワイヤーが移動することはなく、布と
の摩擦が防止され、布を保護することができる。ボーン
等のワイヤーが外側に突き抜けることもない。しかも
布と一体化するため、従来のような挿入作業も不要とな
り、取付けに際しては衣料品等へ縫い付けるだけで済
む。状記憶合金を用いたワイヤーは、NiTi系、T
i系、銅系または鉄系の形状記憶合金と、ステンレス
鋼、チタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム
合金あるいはアモルファス合金の1種以上とが組み合わ
されて作製されたものであるので、形状記憶合金の強度
および耐久性が改善され、また、安価ともなる。
【0016】以下実施例を示し、この発明の布状複合補
強部材の製造方法についてさらに詳しく説明する。Ni
Ti系、Ti系、銅系または鉄系の形状記憶合金を、ス
テンレス鋼、チタン、チタン合金、アルミニウム、アル
ミニウム合金あるいはアモルファス合金の1種以上と組
み合わせワイヤーを作製した。このワイヤーをブラジ
ャーのアンダーワイヤとして、また、ガードル、ボディ
スーツ、ボディシェイパーおよびウェストニッパーのボ
ーンとして加工、形状記憶熱処理を行った後、布と接着
一体化した。この布状の複合補強部材を使用し、上記の
下着を作製した。
【0017】このようにして作製した下着を種々の体型
の30人の女性に着用してもらい、その着心地について
モニター試験を行った。被験者の着用前後および従来の
下着との比較試験の結果、この発明による下着は、身体
への圧迫感が少なく、着心地が良好であることが確認さ
れた。また、身体の線がきれいになるという効果も認め
られた。
【0018】もちろんこの発明は以上の例により限定さ
れることはない。細部については様々な態様が可能であ
ることはいうまでもない。
【0019】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、保形性に優れ、しかも装着感、美観および意匠性
を向上させることのできる布状の複合補強部材が提供さ
れる。この布状複合補強部材は、強度および耐久性にお
いて良好であり、また、安価でもあり、日常の使用に十
分堪え得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の布状複合補強部材の製造方法により
製造される布状複合補強部材を例示した分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 形状記憶合金線を用いたワイヤー 2 布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 利治 奈良県橿原市南八木町3丁目5番20号 マルコ株式会社内 (72)発明者 三村 文代 奈良県橿原市南八木町3丁目5番20号 マルコ株式会社内 (72)発明者 大森 譲 三重県桑名市大字東方1601の18 (56)参考文献 実開 平3−99710(JP,U) 実開 平1−136107(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NiTi系、Ti系、銅系または鉄系の
    形状記憶合金、ステンレス鋼、チタン、チタン合金、
    アルミニウム、アルミニウム合金あるいはアモルファス
    合金の1種以上と組み合わせ、成形してワイヤーを作製
    し、これを所定形状に形状記憶熱処理した後に、布と接
    着一体化ることを特徴とする布状複合補強部材の製造
    方法
  2. 【請求項2】 2枚の布の間に形状記憶合金を用いたワ
    イヤー接着一体化る請求項1の布状複合補強部材
    製造方法
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