JP2008214813A - 背筋強化ハーフトップ - Google Patents

Abstract

【課題】姿勢を正しく保ち頭痛、肩こり等を防止し、背筋強化の効果を有するハーフトップであって、ブラジャー機能を有し、そのまま上衣として着用可能なハーフトップを提供する。
【解決手段】婦人用衣料である上半身を被覆整容するハーフトップにおいて、前身頃の脇下より袖刳に沿って前身頃袖刳、肩紐部分から後身頃背部上縁にいたる部分に、所定幅を有する長さ方向に伸縮性を有する伸縮性テープを連続して接合した。前身頃地、前身頃地として、縦横両方向に伸縮性のある織地もしくは編地を使用し、前身頃と後身頃の間の脇部に、通気性を有するネット地を使用する。
【選択図】 図１

Description

本発明は、姿勢を正しく保ち頭痛、肩こり等を防止し、背筋強化用ブラジャーとして有効であり、スポーツ時には、そのまま上衣として着用できるハーフトップに関する。

従来、女性の使用するブラジャーとして、乳房を保持し、胸部を美しく整えるために種々の形状のものが提案されている。また、ハーフトップ下着の形態をしたニット地からなるソフトブラジャーは、着心地が良いことで知られているが、伸縮性はあるものの、胸周り、袖口等に於けるフィット性に欠ける欠点がある。そこで、ハーフトップ下着を、弾性糸を主体とする筒状編地で編成し、部分的に伸縮性を調整するとともに、アンダーバスト帯を幅広に形成することが提案されている。（特許文献１）

近年、健康志向が高まりウォーキング、エアロビクス等のフィットネス運動の隆盛もあり、ブラジャーにも種々の工夫がなされている。特に、ハーフトップとして、ブラジャーとキャミソールを兼用するようなタイプのハーフトップが好まれるようになった。
しかしながら、従来のブラジャー、もしくはハーフトップは、バストアップや保形、美容上の観点から作製されたものが多く、ウオ−キング用ブラジャーは、下着としての機能しかないものが殆どであり、また、体型の保持、矯正の観点から製造されたものは無かった。
特開２００１−８１６０２号公報

本発明は、上述の欠点を克服し、姿勢を正しく保ち頭痛、肩こり等を防止し、背筋強化の効果を有するハーフトップであって、ブラジャー機能を有し、フィットネス時等には、他の衣類を羽織ることなく着用が可能なハーフトップを提供することを目的とする。
即ち、本発明のハーフトップは、着用が極めて簡単であるばかりでなく、窮屈感が無く、自然なバストを形成でき、特に矯正具を着用しているという意識を持たずに背筋を正しく保つよう長時間使用でき、中高年の女性にとっても、姿勢矯正の効果があるブラジャーである。

本発明は、婦人用衣料である上半身を被覆整容するハーフトップであって、前身頃の脇下より袖刳に沿って前身頃袖刳、肩紐部分から後身頃背部上縁にいたる部分に、所定幅を有する長さ方向に伸縮性を有する伸縮性テープを連続して接合してなるハーフトップである。
伸縮性テープは、袖刳に沿った部分において、袖刳の曲線に沿うよう湾曲して形成する。前身頃地、後身頃地としては、縦横両方向に伸縮性のある織地もしくは編地を使用し、前身頃と後身頃の間の脇部に、通気性を有するネット地を使用する。また、前身頃を、縦横両方向に伸縮性のある織地もしくは編地により二重になるよう形成し、前身頃裏地側に、バストパッド挿入口を設けてもよい。

本発明のハーフトップは、通常のブラジャーとキャミソールを合わせた機能と外観を有し、脇下を含む袖刳から肩、背部に連続して設けた長さ方向に伸縮性を有する伸縮性テープによって前肩の前屈を防止し、背筋力を高め、姿勢の矯正により美容上の効果と、頭痛、肩こりの解消に寄与する。

本発明のハーフトップを図面によって説明する。
図１は、本発明のハーフトップ正面図、図２は同背面図である。ハーフトップ本体１は、前身頃２、両脇下布３，３、伸縮性テープ６、後身頃８とよりなる。脇下布３，３の上部には、袖刳４より肩部５にかけて連続して長さ方向に伸縮性を有する伸縮性テープ６が接合される。前身頃２には縦横両方向に伸縮性のある織地もしくは編地を使用し、両脇下布３としては、通気性を有するネット地を使用することが好ましい。脇下布３も、身頃地と同様に縦横両方向に伸縮性のあるネット地であることがより望ましい。伸縮性テープ６の前身頃２、両脇下布３，３との接合は、縫着、接着の何れであってもよい。前身頃２は、好ましくは表地、裏地同一又は別異の布地を二重になるように重ね、前身頃２裏側にバストパッド挿入口７を設ける。この挿入口の位置は前身頃脇部、上端等のいずれであってもよい。前身頃２、脇下布３，３、後述の後身頃８それぞれの下縁９は、ゴムテープを挿入して縫合する。

図２に示す背面図に示すように、伸縮性テープ６は、後身頃８に縫着された脇布３，３の上縁から前身頃袖刳４より肩５を経て、後身頃８の上端に接合される。後身頃８は、前身頃２と同様の縦横両方向に伸縮性のある織地もしくは編地を使用するが、この部分は、発汗作用と伸縮性テープ６によってこの部分にかかる力の保持、形状の確保とを考慮し、布地の強度に応じて、一重、もしくは二重に構成される。

次に、本発明ハーフトップの構成素材について説明する。前身頃２、後身頃８には縦横両方向に伸縮性のある吸水速乾性を有するポリエステル、ポリウレタン地が使用できるが前身頃２，後身頃８には、伸縮性テープ６による引き締め効果を高めるため、高い弾性を有する伸縮性を使用する。長さ方向に伸縮性を有する伸縮性テープ６は、ナイロン、ポリウレタン、ポリエステル糸等とゴム糸を織成して得られるが、本発明のハーフトップの製造にあたっては、伸縮性テープ６を適宜湾曲させることが製品を美しく機能的に仕上げるために重要である。

この伸縮性テープ６を湾曲させる方法としては、図１の湾曲部内側ａ、湾曲部外側ｂの織成においては、ａの部分の伸縮性糸のタテ糸密度をｂの部分のタテ糸密度より少なくし、所定部分において、伸縮性テープ６が湾曲するようにする、或は、使用するポリウレタン糸の太さを変え、湾曲部内側ａに伸縮性と高い太手糸を使用し、湾曲部外側ｂには伸縮性の低い細手糸を使用することによって、伸縮性テープ６を湾曲させることもできる。伸縮性テープ６を身体のラインに沿い、余計な浮き上がりや身体皮膚への食い込みを防止するよう構成することで、フィット性を高め、両肩甲骨を引き寄せる効果が生じる。また、ハーフトップの前身頃、後身頃、脇布への伸縮性テープの縫着は、千鳥または平二本針で縫い目を平面状に形成することが望ましい。

本発明の特徴は、一本の連続した伸縮性テープ６を、後身頃８に縫着された脇布３，３の上縁から前身頃袖刳４より肩５を経て、後身頃８の上端に接合することによって、上半身の前屈を防止し、両肩甲骨を引き寄せることによって背筋力を鍛え、姿勢を矯正する効果を生じる構成としたことにある。本発明においては、これらの背筋矯正具としての効果のみでなく、ハーフトップそのものを上衣として使用可能でありファッション性に富み、脇布には通気性素材を使用しているので、運動時には快適に着用できる。

本発明のハーフトップは、特殊な素材、硬化等の手段を必要とせず、縫製によって製造することが出来るので製造が容易であり、しかも、通常のブラジャーとキャミソールとの両者の機能と外観を備え、運動時に使用する他、背筋の矯正のため着用する場合も長時間ブラジャーとして使用できるハーフトップである。

本発明ハーフトップの正面図 同背面図 前身頃肌側部分図

符号の説明

１ ハーフトップ本体
２ 前身頃
３ 脇下布
４ 袖刳
５ 肩
６ 伸縮性テープ
７ バストパッド挿入口
８ 後身頃
９ 身頃下縁
ａ 湾曲部内側
ｂ 湾曲部外側

Claims (4)

1. 婦人用衣料である前身頃，脇布，後身頃，背部より構成される上半身を被覆整容するハーフトップにおいて、前身頃の脇下より袖刳に沿って前身頃袖刳、肩紐部分から後身頃背部上縁にいたる部分に、所定幅を有する長さ方向に伸縮性を有する伸縮性テープを連続して接合してなるハーフトップ。
2. 伸縮性テープが、袖刳に沿った部分において、袖刳の曲線に沿うよう湾曲して形成されていることを特徴とする請求項１に記載のハーフトップ。
3. 前身頃地、後身頃地として、縦横両方向に伸縮性のある織地もしくは編地を使用し、前身頃と後身頃の間の脇部に、通気性を有するネット地を使用してなる請求項１又は請求項２に記載のハーフトップ。
4. 前身頃を、縦横両方向に伸縮性のある織地もしくは編地により二重になるよう形成し、前身頃裏地側に、バストパッド挿入口を設けてなる請求項１、請求項２又は請求項３に記載のハーフトップ。

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