JPH0543047Y2 - - Google Patents

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JPH0543047Y2
JPH0543047Y2 JP1989121603U JP12160389U JPH0543047Y2 JP H0543047 Y2 JPH0543047 Y2 JP H0543047Y2 JP 1989121603 U JP1989121603 U JP 1989121603U JP 12160389 U JP12160389 U JP 12160389U JP H0543047 Y2 JPH0543047 Y2 JP H0543047Y2
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memory alloy
shoulders
sleeve
sleeves
shape memory
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、主に中高校生や大学生の男子や女子
が着用する学生服やセーラー服などの袖付きの形
状記憶合金入り衣服に関する。
(従来の技術) 一般に、学生服等の衣服にいては、身頃本体の
左右両肩部の表地と裏地との間に肩パツドを入れ
て、該肩部のラインを美しく出している。
一方、身頃本体の左右両肩部の先端側の袖ぐり
(アームホール)に袖を縫着する際、身頃本体の
袖ぐりの出来上がりサイズより袖の付根部の周長
さを少し大きく設定し、この周長さの大きい袖の
付根部を袖ぐりに縫い付けている。これを縫製用
語で「イセ込み」と言う。この「イセ込み」を行
いながら袖付けを行うことにより、その袖付部に
立体感を持たせて腕の動き量を確保している。
しかも、その袖の付根部の表地と裏地との間に
袖ぐりに沿つて該袖ぐりの略上半周に亘り不織布
等の帯片状の垂れ綿を縫着して、その袖付部の立
体感を更に綺麗な膨らみのある状態に仕立てるよ
うにしている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、こうした構成の衣服において、
前述した「イセ込み」の縫製工程はかなりの熟練
者であつても難しく、難易度の高い縫製技術が必
要であり、垂れ綿を設けても、袖付部に綺麗な膨
らみのある立体感が表現できず、袖付部にパツカ
リング(細かい凹み)が生じたり、袖付線が周方
向に亘り直線にならずに「曲り」を生じたりする
ことがある。つまり、不織布等の垂れ綿の持つ
「ハリ・コシ」では、そうしたパツカリングや袖
付け線の曲りをなかなか防止しきれない問題があ
つた。
また、この種の衣服は、販売までの備蓄期間や
夏期の不使用期間など折り畳んで他の衣服と一緒
に重ねて保管しておいたり、長期問着用している
うちに、或いは洗濯を繰り返すうちに、素材の
「ハリ・コシ」が弱くなり、特に左右の肩の袖付
部が形崩れし、着用しても変な皺がよつて、綺麗
な膨らみのある立体感(張りのある美しいライ
ン)が出ない問題があつた。
そこで、従来では、形崩れを少なくすべく肩パ
ツドを厚くしたりコシの強い肩パツドを使用して
いたが、これでは衣服の肩部がごわごわする上
に、肩パツドの身体への密着性が大きくなつて、
身体を圧迫し、着心地が悪いと共に着用者の運動
の機能性を低下してしまう。
つまり、人間は前肩姿勢(肩が左右に一直線で
なくやや前方に彎曲する)をとることが多いの
で、着用者の身体の左右の肩から上腕前側部分に
かけ衣服との間に十分な空間があれば、衣服に身
体が圧迫されることなく、肩が軽く感じ快適な着
心地が得られて、運動性も増加するのである。
しかし、前述の如く形崩れ防止のために肩パツ
ドを厚くすると、当然に身体に密着して圧迫する
ようになつてしまう。また、コシの強い肩パツド
を使用しても、通常肩パツド自体は前後方向幅が
狭いので、肩から上腕前側部分にかけ衣服との間
に所要の空間を作ることができず、身体に密着し
て圧迫するようになつてしまう。いずれにしても
肩部がごわごわする上に、肩パツドの身体への密
着性が大きくなつて、圧迫感を受け、着心地が悪
いと共に、運動機能の低下を招く問題があつた。
特に、衣服に対し脱着交換可能な独立タイプの肩
パツドを使用した場合には、その傾向が強く、身
体の肩部が圧迫されて着心地が悪い。
本考案は前記事情に鑑みなされ、その目的とす
るところは、肩パツドを厚くしたりコシの強い肩
パツドを用いたりせずに、袖付部にパツカリング
や曲りの少ない綺麗な膨らみのある立体感が得ら
れると共に、長期間の着用や洗濯などによる袖付
部の形崩れを防止でき、しかも、着用者の身体の
左右の肩から上腕前部分にかけ衣服との間に十分
な空間が得られ、身体が圧迫されることなく、肩
が軽く感じ、着用者の運動機能の向上が図れ、非
常に着心地良く且つ体裁の良い形状記憶合金入り
衣服を提供することにある。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 本考案の形状記憶合金入り衣服は、前記目的を
達成するために、身頃本体の左右両肩部の表地と
裏地との間に肩パツドを入れて止め付け、且つそ
の身頃本体の左右両肩部の先端側の袖ぐりに袖を
縫着すると共に、これら袖の付根部の表地と裏地
との間に前記袖ぐりに沿つて不織布等の帯片状の
垂れ綿を縫着し、且つその垂れ綿に着衣者の体温
による衣服内温度で円弧形状に形状回復するワイ
ヤ状の形状記憶合金を前記袖ぐりの少なくとも略
上半周に亘り沿い付けて設けたことを特徴とす
る。
(作用) 前記構成の形状記憶合金入り衣服であれば、袖
の付根部の垂れ綿に袖ぐりの少なくとも略上半周
に亘り沿い付けたワイヤ状の形状記憶合金の超弾
性により、通常の垂れ綿では今まで不十分だつた
「ハリ・コシ」をもたせ、袖付工程時に生じた
「パツカリング」や「曲がり」と言つた欠点を簡
単に補い、袖付部に綺麗な膨らみのある立体感を
持たせられるようになる。即ち丸みを持つた張り
の在る美しいラインが出せるようになる。
また、長期間の着用や洗濯などにより両肩の袖
付部が形崩れしても、その衣服を着用すると、そ
の袖付部に前述の如く装着したワイヤ状の形状記
憶合金が、着衣者の体温による衣服内温度で円弧
形状に形状回復し、これで両肩部の袖付部が自然
に元の綺麗な膨らみのある仕立て状態に戻つて、
形崩れを防止でき、変な皺がよることなく丸みを
持つた張りの在る美しいラインを出せて、長期間
体裁良く着用できるようになる。
しかも、肩パツドを厚くしたりコシの強い肩パ
ツドを使用せずに、前述の如く、袖付部の垂れ綿
にワイヤ状の形状記憶合金を袖ぐりの少なくとも
略上半周に亘り沿い付けて設けたので、着用者の
肩から上腕前部分にかけ衣服との間に十分な空間
を確保することが可能となり、これで身体が圧迫
されることなく、肩が軽く感じ、着用者の運動機
能の向上が図れ、快適な着心地が得られるように
なる。
(実施例) 以下本考案の形状記憶合金入り衣服の一実施例
を図面に従い説明する。なお、ここでは衣服とし
て詰め襟学生服を例示する。
第1図は学生服の左肩部分の斜視図、第2図は
第1図の−線に拡大断面図、第3図は学生服
全体の正面図、第4図は同側面図である。
まず学生服は身頃本体1と、この上部襟ぐりに
縫着した詰め襟2と、身頃本体1の左右両肩部3
先端側の袖ぐり(アームホール)4に「イセ込
み」製法により縫着した袖(長袖)5とから構成
されている。なお身頃本体1は前開き式で、左右
前身頃1a,1aの一方に複数のボタンホール6
を、他方に同数のボタン7を有している。また左
右前身頃1a,1aには玉縁サイドポケツト8,
8を有すると共に、左胸部には胸ポケツト9を有
している。
また前記学生服は第1図及び第2図に示す如
く、身頃本体1の左右両肩部3の表地3aと裏地
3bとの間に普通の肩パツド10を入れて止め付
けていると共に、左右袖5の付根部の表地と5a
と裏地5bとの間に不織布等の帯片状の垂れ綿1
1を袖ぐり4の略上半周部分に亘つて縫着して、
袖付部に膨らみのある立体感を持たせて、左右両
肩3から袖付部のラインを美しく出すように仕立
てている。
その左右の袖付部である袖5の付根部の垂れ綿
11に袖ぐり4に沿つて略上半周に亘り細いワイ
ヤ状の形状記憶合金12を装着している。この形
状記憶合金12は例えばTiNi系形状記憶合金で、
超高弾性効果を持つと共に、着衣者の体温による
衣服内温度(例えば摂氏20度)を変態点とし、そ
れ以上の温度となると形状記憶効果で円弧形状
(アーチ状)に形状回復する特性を持つものであ
る。
なお、このワイヤ状の形状記憶合金12は30cm
程度の長尺なもので、両端にマツチ棒の頭のよう
に樹脂を丸く付着成形せしめて生地への傷付け防
止を図り、前記帯片状の垂れ綿11とこの長手方
向に亘り重合縫着した細い帯片状の当て布13と
の間に挿入して設けている。
而して、前記構成の学生服、即ち形状記憶合金
入り衣服では、袖5の付根部の垂れ綿11に袖ぐ
り4の少なくとも略上半周に亘り沿い付けたワイ
ヤ状の形状記憶合金12の超弾性により、通常の
垂れ綿11では今まで不十分だつた「ハリ・コ
シ」をもたせ、袖付工程時に生じた「パツカリン
グ」や「曲がり」と言つた欠点を簡単に補い、袖
付部に綺麗な膨らみのある立体感を持たせられる
ようになる。即ち丸みを持つた張りの在る美しい
ラインが出せるようになる。
また、販売までの備蓄期間や夏期の不使用期間
など折り畳んで他の衣服と一緒に重ねて保管して
おいたり、長期間着用しているうちに、或いは洗
濯を繰り返すうちに、両肩の袖付部が形崩れして
も、その学生服を学生が着用すると、袖付部に袖
ぐり4に沿つて略上半周に亘り装着している形状
記憶合金12が、その着衣者の体温による衣服内
温度で円弧形状に形状回復し、これで両肩部3の
袖付部の形崩れが自然に修正されて元の体裁の良
い仕立て状態に戻つて、形崩れを防止できると共
に、その形状記憶合金12の超高弾性効果が加味
され、弾力のある適度な張りが出て、変な皺がよ
ることなく丸みを持つた美しいラインが現出で
き、長期間体裁良く着用できるようになる。
しかも、肩パツド10を厚くしたりコシの強い
肩パツドを使用せずに、前述の如く、袖付部の垂
れ綿11にワイヤ状の形状記憶合金12を袖ぐり
4の少なくとも略上半周に亘り沿い付けて設けた
ので、着用者の肩から上腕前部分にかけ衣服との
間に十分な空間を確保することが可能となり、こ
れで身体が圧迫されることなく、肩が軽く感じ、
着用者の運動機能の向上が図れ、快適な着心地が
得られるようになる。
なお、前記実施例では詰め襟学生服について例
示したが、これ以外に女子学生のセーラー服やそ
の他適宜の上着類に適用可である。またワイヤ状
の形状記憶合金12は袖付部にこの袖ぐり4全周
に亘つて設けても可である。
〔考案の効果〕
本考案の形状記憶合金入り衣服は、前述のごと
く袖付部の垂れ綿にワイヤ状の形状記憶合金を袖
ぐりの少なくとも略上半周に亘り沿い付けて設け
たので、肩パツドを厚くしたりコシの強い肩パツ
ドを用いたりせずに、袖付部にパツカリングや曲
りの少ない綺麗な膨らみのある立体感が得られる
と共に、長期間の着用や洗濯などによる袖付部の
形崩れを防止でき、しかも、着用者の身体の左右
の肩から上腕前部分にかけ衣服との間に十分な空
間が得られ、身体が圧迫されることなく、肩が軽
く感じ、着用者の運動機能の向上が図れる非常に
着心地良く且つ体裁の良い衣服となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は学生服の左肩部分の斜視図、第2図は第1図の
−線に拡大断面図、第3図は学生服全体の正
面図、第4図は同側面図である。 1……身頃本体、3……左右肩部、4……袖ぐ
り、5……袖、5a……表地、5b……裏地、1
0……肩パツド、11……垂れ綿、12……形状
記憶合金。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 身頃本体の左右両肩部の表地と裏地との間に肩
    パツドを入れて止め付け、且つその身頃本体の左
    右両肩部の先端側の袖ぐりに袖を縫着すると共
    に、これら袖の付根部の表地と裏地との間に前記
    袖ぐりに沿つて不織布等の帯片状の垂れ綿を縫着
    してなる衣服において、前記袖の付根部の垂れ綿
    に着衣者の体温による衣服内温度で円弧形状に形
    状回復するワイヤ状の形状記憶合金を前記袖ぐり
    の少なくとも略上半周に亘り沿い付けて設けたこ
    とを特徴とする形状記憶合金入り衣服。
JP1989121603U 1989-10-19 1989-10-19 Expired - Lifetime JPH0543047Y2 (ja)

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JP1989121603U JPH0543047Y2 (ja) 1989-10-19 1989-10-19

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JP1989121603U JPH0543047Y2 (ja) 1989-10-19 1989-10-19

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JPH0363509U JPH0363509U (ja) 1991-06-20
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JPS6311519B2 (ja) * 1983-12-01 1988-03-14 Kajima Corp

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