JP2514284Y2 - 自昇型枠装置の昇降装置 - Google Patents
自昇型枠装置の昇降装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンクリートダムや、
その他の大型のコンクリート構造物を構築する際に使用
される自昇型の型枠装置における昇降装置に関する。
その他の大型のコンクリート構造物を構築する際に使用
される自昇型の型枠装置における昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のマスコンクリート構造物を
構築する際に、省力化と作業上の安全性の要請から、種
々の型枠装置が開発されている。特に型枠自身が上昇出
来るように創意工夫がなされており、例えば本願出願人
に係る次のようなものがある。
構築する際に、省力化と作業上の安全性の要請から、種
々の型枠装置が開発されている。特に型枠自身が上昇出
来るように創意工夫がなされており、例えば本願出願人
に係る次のようなものがある。
【0003】図3乃至図5に示す自昇型枠装置10は、
概略、コンクリート打設用の型枠11aを備えた型枠支
持体11と、該型枠支持体11に対して揺動自在な支持
フレーム12と、支持フレーム12を介して前記型枠支
持体11を上昇させる昇降装置13と、から構成されて
なる。
概略、コンクリート打設用の型枠11aを備えた型枠支
持体11と、該型枠支持体11に対して揺動自在な支持
フレーム12と、支持フレーム12を介して前記型枠支
持体11を上昇させる昇降装置13と、から構成されて
なる。
【0004】前記型枠支持体11は、図4に示すよう
に、コ字型の鋼材からなる縦端太材18,18,18
と、横木19,…と補強材20により組立される框体で
あり、この框体に支持ビーム11bを介して型枠11a
が固定されている。
に、コ字型の鋼材からなる縦端太材18,18,18
と、横木19,…と補強材20により組立される框体で
あり、この框体に支持ビーム11bを介して型枠11a
が固定されている。
【0005】また、前記框体には、コンクリート側壁面
移動用のガイドローラ11cと、該ガイドローラをコン
クリート側壁30bに向かって出没させるジャッキ11
dが設けられ、また、框体の型枠11aをコンクリート
側壁面から引き離す剥離ジャッキ11eが設けられてい
る。
移動用のガイドローラ11cと、該ガイドローラをコン
クリート側壁30bに向かって出没させるジャッキ11
dが設けられ、また、框体の型枠11aをコンクリート
側壁面から引き離す剥離ジャッキ11eが設けられてい
る。
【0006】更に、前記型枠支持体11の框体には、コ
ンクリートの側壁30bに埋設されたアンカーボルト1
7へ先端部が着脱自在に係合されるシーボルト16が備
えられている。
ンクリートの側壁30bに埋設されたアンカーボルト1
7へ先端部が着脱自在に係合されるシーボルト16が備
えられている。
【0007】次に、前記支持フレーム12は、該支持フ
レーム12の下部12aと前記型枠支持体11の上部で
ピン結合21されており、揺動自在となっている。そし
て、支持フレーム12の揺動を、爪等(図示せず)の係
合によりロックするロック装置も備わっている。
レーム12の下部12aと前記型枠支持体11の上部で
ピン結合21されており、揺動自在となっている。そし
て、支持フレーム12の揺動を、爪等(図示せず)の係
合によりロックするロック装置も備わっている。
【0008】前記昇降装置13は、図3もしくは図5に
示すように、一対の伸縮機構部14,14で構成され、
型枠11aを上昇させる時やコンクリート打設時には下
部フレーム14aが油圧ジャッキ14bのロッド14c
の伸縮によって上下方向に伸縮されるとともに、前記一
対の伸縮機構部14,14が支持フレーム12との係合
部22を中心にして略90゜回動せしめられ互いに型枠
支持体11側に重畳される構造となっている。
示すように、一対の伸縮機構部14,14で構成され、
型枠11aを上昇させる時やコンクリート打設時には下
部フレーム14aが油圧ジャッキ14bのロッド14c
の伸縮によって上下方向に伸縮されるとともに、前記一
対の伸縮機構部14,14が支持フレーム12との係合
部22を中心にして略90゜回動せしめられ互いに型枠
支持体11側に重畳される構造となっている。
【0009】この昇降装置13の伸縮機構部14の構成
は、図3に示すように、I型鋼を適宜長さで切断した上
部フレーム14dと、コ字型鋼材を下向きのコ字状にし
て設置される下部フレーム14aとを対向配置にし、こ
れらの間にX状で支点14eを中心に開脚自在にされた
回動バー14f,14gと、この回動バー14gを揺動
させる油圧ジャッキ14bとを主な構成要素としてい
る。
は、図3に示すように、I型鋼を適宜長さで切断した上
部フレーム14dと、コ字型鋼材を下向きのコ字状にし
て設置される下部フレーム14aとを対向配置にし、こ
れらの間にX状で支点14eを中心に開脚自在にされた
回動バー14f,14gと、この回動バー14gを揺動
させる油圧ジャッキ14bとを主な構成要素としてい
る。
【0010】前記回動バー14fの一端側は上部フレー
ム14dに軸14jで軸支されており、一方回動バー1
4fの他端側には下部フレーム14aの上面を自在に転
動するローラ14kが軸着されている。
ム14dに軸14jで軸支されており、一方回動バー1
4fの他端側には下部フレーム14aの上面を自在に転
動するローラ14kが軸着されている。
【0011】前記回動バー14gの一端側は前記下部フ
レーム14aに軸支されており、一方これの他端側には
回動自在なローラ14mが軸着され、該ローラ14mが
上部フレーム14dの下側フランジの上面14nを転動
するようになされている。更に、下部フレーム14aに
回動自在に軸着されている油圧ジャッキ14bのロッド
14c先端部が回動バー14gの本体途中に回動自在に
連結されている。
レーム14aに軸支されており、一方これの他端側には
回動自在なローラ14mが軸着され、該ローラ14mが
上部フレーム14dの下側フランジの上面14nを転動
するようになされている。更に、下部フレーム14aに
回動自在に軸着されている油圧ジャッキ14bのロッド
14c先端部が回動バー14gの本体途中に回動自在に
連結されている。
【0012】そして、上部フレーム14dの先端部に上
下動用のガイド筒14pが設けられ、該ガイド筒14p
に挿通されるガイド棒14rが下部フレーム14aの先
端部から立設されている。
下動用のガイド筒14pが設けられ、該ガイド筒14p
に挿通されるガイド棒14rが下部フレーム14aの先
端部から立設されている。
【0013】また、下部フレーム14aの下面には、ゴ
ム等の弾性体からなり平板状で底面に三角山の突起部が
ある緩衝材23が、3箇所に適宜間隔をおいて固着され
ている。該緩衝材23は昇降装置13の滑り止めである
とともに、コンクリート打設面24の凹凸による傾きを
吸収して下部フレーム14aの水平を保つためのもので
ある。
ム等の弾性体からなり平板状で底面に三角山の突起部が
ある緩衝材23が、3箇所に適宜間隔をおいて固着され
ている。該緩衝材23は昇降装置13の滑り止めである
とともに、コンクリート打設面24の凹凸による傾きを
吸収して下部フレーム14aの水平を保つためのもので
ある。
【0014】また、図3と図5に示す符号14sは高さ
微調整装置15と油圧ジャッキ14bと後述のシリンダ
ー25を駆動させるための駆動ユニットを示している。
微調整装置15と油圧ジャッキ14bと後述のシリンダ
ー25を駆動させるための駆動ユニットを示している。
【0015】次に、前記昇降装置13と前記支持フレー
ム12の一端部に介在させた高さ微調整装置15は、駆
動ユニット14sから駆動により、昇降装置13に対し
て支持フレーム12の上下方向の相対位置を変え、この
支持フレーム12の下部に連結している型枠支持体11
の型枠11aの高さを微調整するものである。
ム12の一端部に介在させた高さ微調整装置15は、駆
動ユニット14sから駆動により、昇降装置13に対し
て支持フレーム12の上下方向の相対位置を変え、この
支持フレーム12の下部に連結している型枠支持体11
の型枠11aの高さを微調整するものである。
【0016】また、図5に示す符号26,27は、重畳
された一対の伸縮機構部14を支持フレーム12から略
90゜開脚させたときに昇降装置13を構成する框体と
して該伸縮機構部14,14間に架設されてこれを安定
させるための支持棒を示している。
された一対の伸縮機構部14を支持フレーム12から略
90゜開脚させたときに昇降装置13を構成する框体と
して該伸縮機構部14,14間に架設されてこれを安定
させるための支持棒を示している。
【0017】このようにして形成された自昇型枠装置1
0の使用方法について、図6乃至図図8を参照して説明
する。図6(イ)は、自昇型枠装置10の型枠11aを
昇降させた状態を示している。そして符号28は前回打
設して所要強度に固化したコンクリートを示している。
0の使用方法について、図6乃至図図8を参照して説明
する。図6(イ)は、自昇型枠装置10の型枠11aを
昇降させた状態を示している。そして符号28は前回打
設して所要強度に固化したコンクリートを示している。
【0018】次に、図6(ロ)に示すようにコンクリー
ト28に一端を開口して埋設されたアンカーボルト17
に、型枠支持体11からモータ29(図3参照)を駆動
させシーボルト16を嵌挿させて型枠支持体11を支持
させる。
ト28に一端を開口して埋設されたアンカーボルト17
に、型枠支持体11からモータ29(図3参照)を駆動
させシーボルト16を嵌挿させて型枠支持体11を支持
させる。
【0019】そして、支持棒26,27を脱着させ、昇
降装置13の一対の伸縮機構14の油圧ジャッキ14b
のロッド14cを駆動ユニット14sを操作して縮退さ
せ、下部フレーム14aを上げる。
降装置13の一対の伸縮機構14の油圧ジャッキ14b
のロッド14cを駆動ユニット14sを操作して縮退さ
せ、下部フレーム14aを上げる。
【0020】次に、図6(ハ)に示すように、一対の伸
縮機構部14,14を支持フレーム12方向に略90゜
回転させて重畳させ収納する。そして、型枠11aのコ
ンクリート打設面側にダミー用のアンカーボルト17を
ナット等で固定しておく。
縮機構部14,14を支持フレーム12方向に略90゜
回転させて重畳させ収納する。そして、型枠11aのコ
ンクリート打設面側にダミー用のアンカーボルト17を
ナット等で固定しておく。
【0021】そして図7(イ)に示すようにフレッシュ
コンクリート30を打設する。このコンクリート30が
所定の強度に達したら、図7(ロ)に示すように、重畳
させた一対の伸縮機構部14,14を再び略90゜開脚
させる。更に、伸縮機構部14の油圧ジャッキ14bの
ロッド14cを伸長させ下部フレーム14aをコンクリ
ート30の上面30aまで下げて当接させる。
コンクリート30を打設する。このコンクリート30が
所定の強度に達したら、図7(ロ)に示すように、重畳
させた一対の伸縮機構部14,14を再び略90゜開脚
させる。更に、伸縮機構部14の油圧ジャッキ14bの
ロッド14cを伸長させ下部フレーム14aをコンクリ
ート30の上面30aまで下げて当接させる。
【0022】その後、昇降装置13の安定のために支持
棒26,27を伸縮機構部14,14間に架設する。そ
して、図7(ハ)に示すように、前記モータ29を作動
させてアンカーボルト17からシーボルト16を離脱さ
せて係合を解き、型枠支持体11の剥離ジャッキ11e
を伸長させて型枠11aをコンクリート30の側壁から
引き離す。このとき、コンクリート30に埋設されたア
ンカーボルト17がコンクリート30内に取り残され
る。
棒26,27を伸縮機構部14,14間に架設する。そ
して、図7(ハ)に示すように、前記モータ29を作動
させてアンカーボルト17からシーボルト16を離脱さ
せて係合を解き、型枠支持体11の剥離ジャッキ11e
を伸長させて型枠11aをコンクリート30の側壁から
引き離す。このとき、コンクリート30に埋設されたア
ンカーボルト17がコンクリート30内に取り残され
る。
【0023】次に、型枠支持体11のジャッキ11dを
作動させガイドローラ11cをコンクリート30の側壁
30bに当接させる。この状態から前記伸縮機構部14
の油圧ジャッキ14bを作動させ、下部フレーム14a
によりコンクリート30の上面30aに反力をとる。
作動させガイドローラ11cをコンクリート30の側壁
30bに当接させる。この状態から前記伸縮機構部14
の油圧ジャッキ14bを作動させ、下部フレーム14a
によりコンクリート30の上面30aに反力をとる。
【0024】すると、図8(イ)に示すように、回動バ
ー14f,gがX状に立ち上がり、それにつれて型枠1
1が上昇する。なお、型枠支持体11の全体の重量に比
較して昇降装置13の重量が約3倍程度あるので、型枠
支持体11の上昇の時に昇降装置13がふらつく心配は
ない。
ー14f,gがX状に立ち上がり、それにつれて型枠1
1が上昇する。なお、型枠支持体11の全体の重量に比
較して昇降装置13の重量が約3倍程度あるので、型枠
支持体11の上昇の時に昇降装置13がふらつく心配は
ない。
【0025】こうして図8(ロ)に示すように、型枠支
持体11を所定量上昇させて昇降装置13の作動を停止
させる。このとき、型枠支持体11のシーボルト16が
コンクリート30に埋設されたアンカーボルト17と水
平位置が合うようになされている。
持体11を所定量上昇させて昇降装置13の作動を停止
させる。このとき、型枠支持体11のシーボルト16が
コンクリート30に埋設されたアンカーボルト17と水
平位置が合うようになされている。
【0026】この型枠支持体11の高さが所定の位置よ
りずれている場合には、支持フレーム12と昇降装置1
3との間に介在させた高さ微調整装置15を駆動ユニッ
ト14sで駆動させて型枠支持体11の高さを微調整さ
せるものである。こうして再び図6(イ)に示す状態に
戻り前述の作業を繰り返すものである。このようにダム
などのマスコンクリート体を構築する自昇型枠装置があ
る。
りずれている場合には、支持フレーム12と昇降装置1
3との間に介在させた高さ微調整装置15を駆動ユニッ
ト14sで駆動させて型枠支持体11の高さを微調整さ
せるものである。こうして再び図6(イ)に示す状態に
戻り前述の作業を繰り返すものである。このようにダム
などのマスコンクリート体を構築する自昇型枠装置があ
る。
【0027】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような自動型枠装置では、前回打設したコンクリートの
上面に昇降装置を載置して、型枠支持体を上昇させるの
で、コンクリート上面に昇降装置を水平に安定させて載
置しなければならない。ところが前回打設したコンクリ
ートの上面は多くの凹凸面(不陸と称する)があり、前
記昇降装置13の緩衝材23の三角山程度で不陸を完全
には吸収しきれないことがあった。それが原因で昇降装
置13が傾いた状態のままで型枠支持体11を上昇させ
るので、該型枠支持体11も傾いてしまい上昇作業がス
ムースにできないといった欠点が存在した。
ような自動型枠装置では、前回打設したコンクリートの
上面に昇降装置を載置して、型枠支持体を上昇させるの
で、コンクリート上面に昇降装置を水平に安定させて載
置しなければならない。ところが前回打設したコンクリ
ートの上面は多くの凹凸面(不陸と称する)があり、前
記昇降装置13の緩衝材23の三角山程度で不陸を完全
には吸収しきれないことがあった。それが原因で昇降装
置13が傾いた状態のままで型枠支持体11を上昇させ
るので、該型枠支持体11も傾いてしまい上昇作業がス
ムースにできないといった欠点が存在した。
【0028】本考案は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、コンクリート上面の不陸を完全に吸収すべく、昇
降装置を水平を保持させる高さ調整装置を設けた自昇型
枠装置の昇降装置を提供することを目的とする。
ので、コンクリート上面の不陸を完全に吸収すべく、昇
降装置を水平を保持させる高さ調整装置を設けた自昇型
枠装置の昇降装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本考案の上記課題を解決
し上記目的を達成するための要旨は、コンクリート打設
用の型枠を支持し、コンクリートの側壁に埋設されたア
ンカーボルトへ着脱自在に係合されるシーボルトを備え
た型枠支持体と、コンクリートの上面で反力をとって上
下方向に伸縮自在になされ前記型枠支持体を上昇させる
昇降装置とで形成された自昇型枠装置の昇降装置におい
て、前記昇降装置の下部フレームに、各々独立して伸縮
自在な高さ調節装置を設けたことに存する。
し上記目的を達成するための要旨は、コンクリート打設
用の型枠を支持し、コンクリートの側壁に埋設されたア
ンカーボルトへ着脱自在に係合されるシーボルトを備え
た型枠支持体と、コンクリートの上面で反力をとって上
下方向に伸縮自在になされ前記型枠支持体を上昇させる
昇降装置とで形成された自昇型枠装置の昇降装置におい
て、前記昇降装置の下部フレームに、各々独立して伸縮
自在な高さ調節装置を設けたことに存する。
【0030】
【作用】本考案の自昇型枠装置の昇降装置によれば、コ
ンクリート上面の不陸による昇降装置の傾きを、互いに
独立した高さ調節装置を駆動ユニットで作動させて適宜
伸縮させることで、水平にすることができる。
ンクリート上面の不陸による昇降装置の傾きを、互いに
独立した高さ調節装置を駆動ユニットで作動させて適宜
伸縮させることで、水平にすることができる。
【0031】
【実施例】次に、本考案に係る一実施例について図面を
参照して説明する。図1は、本考案に係る自昇型枠装置
の斜視図、図2は昇降装置の高さ調節装置の拡大正面図
と平面図である。図において、符号1は油圧シリンダ
ー、2は油圧シリンダーのロッド先端部、3,4は連結
管、5は油圧ジャッキを各々示している。なお、従来例
に対応するものには同一符号を付けてある。
参照して説明する。図1は、本考案に係る自昇型枠装置
の斜視図、図2は昇降装置の高さ調節装置の拡大正面図
と平面図である。図において、符号1は油圧シリンダ
ー、2は油圧シリンダーのロッド先端部、3,4は連結
管、5は油圧ジャッキを各々示している。なお、従来例
に対応するものには同一符号を付けてある。
【0032】本考案に係る高さ調節装置は、昇降装置1
3の下部フレーム14aに伸縮自在な油圧ジャッキ5を
設けてなるものである。
3の下部フレーム14aに伸縮自在な油圧ジャッキ5を
設けてなるものである。
【0033】前記油圧ジャキ5は、一実施例として図2
(イ)、(ロ)に示すように、油圧シリンダー1とロッ
ドを介して設けられる先端部2があり、その先端部2の
下面にゴム等の弾性体からなる緩衝材23が固着されて
いる。
(イ)、(ロ)に示すように、油圧シリンダー1とロッ
ドを介して設けられる先端部2があり、その先端部2の
下面にゴム等の弾性体からなる緩衝材23が固着されて
いる。
【0034】このような油圧ジャッキ5を昇降装置13
の下部フレーム14aに少なくとも4箇所に装着する
(図1参照)。該油圧ジャッキ5は各々独立して作動す
るものであり、昇降装置13の駆動ユニット14sで遠
隔操作により作動される。
の下部フレーム14aに少なくとも4箇所に装着する
(図1参照)。該油圧ジャッキ5は各々独立して作動す
るものであり、昇降装置13の駆動ユニット14sで遠
隔操作により作動される。
【0035】本考案の高さ調節装置の一実施例として油
圧ジャッキを用いたが、勿論これに限定させるものでは
なく、ネジ式ジャッキやラック駆動ジャッキや水圧ジャ
ッキ等の伸縮手段を採用することができる。また、小型
モータを設けて各々単独に伸縮作動するようにもできる
ものである。
圧ジャッキを用いたが、勿論これに限定させるものでは
なく、ネジ式ジャッキやラック駆動ジャッキや水圧ジャ
ッキ等の伸縮手段を採用することができる。また、小型
モータを設けて各々単独に伸縮作動するようにもできる
ものである。
【0036】このように昇降装置13に高さ調節装置を
設け、その使用方法を説明すると、従来例で説明したよ
うに、前回打設したコンクリート30の上面30aに昇
降装置13を支持フレーム12から一対の伸縮機構部1
4,14を拡開させて、油圧ジャッキ14bを作動させ
て昇降装置13を開脚させる(図7(イ),(ロ),
(ハ)の手順)。
設け、その使用方法を説明すると、従来例で説明したよ
うに、前回打設したコンクリート30の上面30aに昇
降装置13を支持フレーム12から一対の伸縮機構部1
4,14を拡開させて、油圧ジャッキ14bを作動させ
て昇降装置13を開脚させる(図7(イ),(ロ),
(ハ)の手順)。
【0037】コンクリート上面30aに昇降装置13を
支持棒26,27を架設してセットしたら、次に、昇降
装置13の傾き具合いをみる。コンクリート上面30a
の不陸によって昇降装置13が、ある方向に傾いていた
らこれを修正すべく、駆動ユニット14sで高さ調節装
置の4個の油圧ジャッキ5を適宜作動させる。
支持棒26,27を架設してセットしたら、次に、昇降
装置13の傾き具合いをみる。コンクリート上面30a
の不陸によって昇降装置13が、ある方向に傾いていた
らこれを修正すべく、駆動ユニット14sで高さ調節装
置の4個の油圧ジャッキ5を適宜作動させる。
【0038】こうして昇降装置13の傾きが修正されて
水平が保持されたなら、従来例で説明したように図8
(イ)、(ロ)で示した如く型枠支持体11を所定量上
昇させる。
水平が保持されたなら、従来例で説明したように図8
(イ)、(ロ)で示した如く型枠支持体11を所定量上
昇させる。
【0039】本考案の昇降装置13における高さ調節装
置は以上のようであるが、他に前記ロッド先端部2の下
面に固着した緩衝材23は、場合によってはなくてもよ
いものである。
置は以上のようであるが、他に前記ロッド先端部2の下
面に固着した緩衝材23は、場合によってはなくてもよ
いものである。
【0040】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の自昇型枠
装置の昇降装置は、コンクリート打設用の型枠を支持
し、コンクリートの側壁に埋設されたアンカーボルトへ
着脱自在に係合されるシーボルトを備えた型枠支持体
と、コンクリートの上面で反力をとって上下方向に伸縮
自在になされ前記型枠支持体を上昇させる昇降装置とで
形成された自昇型枠装置の昇降装置において、前記昇降
装置の下部フレームに、各々独立して伸縮自在な高さ調
節装置を設けているので、打設コンクリートの上面の不
陸によって生じる昇降装置の傾きを容易に修正でき、従
って型枠支持体をまっすぐに上昇させることができるこ
とになり型枠上昇作業が能率的となる。
装置の昇降装置は、コンクリート打設用の型枠を支持
し、コンクリートの側壁に埋設されたアンカーボルトへ
着脱自在に係合されるシーボルトを備えた型枠支持体
と、コンクリートの上面で反力をとって上下方向に伸縮
自在になされ前記型枠支持体を上昇させる昇降装置とで
形成された自昇型枠装置の昇降装置において、前記昇降
装置の下部フレームに、各々独立して伸縮自在な高さ調
節装置を設けているので、打設コンクリートの上面の不
陸によって生じる昇降装置の傾きを容易に修正でき、従
って型枠支持体をまっすぐに上昇させることができるこ
とになり型枠上昇作業が能率的となる。
【図1】本考案に係る自昇型枠装置における昇降装置の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】昇降装置の高さ調節装置の一部正面図(イ)、
と同じく側面図(ロ)である。
と同じく側面図(ロ)である。
【図3】従来例に係る自昇型枠装置の側面図である。
【図4】従来例に係る自昇型枠装置の昇降装置を除いた
正面図である。
正面図である。
【図5】同じく自昇型枠装置の使用状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図6】同じく自昇型枠装置の使用状態を示す説明図で
ある。
ある。
【図7】同じく自昇型枠装置の使用状態を示す説明図で
ある。
ある。
【図8】同じく使用状態の説明図である。
1 油圧シリンダー、2 油圧シリンダーのロッド先端
部、3,4 連結管、5 油圧ジャッキ。
部、3,4 連結管、5 油圧ジャッキ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 金澤 光雄 東京都品川区西五反田7丁目7番9号 株式会社金澤製作所内 (56)参考文献 実開 昭59−117741(JP,U) 実開 昭60−90346(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 コンクリート打設用の型枠を支持し、コ
ンクリートの側壁に埋設されたアンカーボルトへ着脱自
在に係合されるシーボルトを備えた型枠支持体と、コン
クリートの上面で反力をとって上下方向に伸縮自在にな
され前記型枠支持体を上昇させる昇降装置とで形成され
た自昇型枠装置の昇降装置において、前記昇降装置の下
部フレームに、各々独立して伸縮自在な高さ調節装置を
設けたことを特徴としてなる自昇型枠装置の昇降装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10033091U JP2514284Y2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 自昇型枠装置の昇降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10033091U JP2514284Y2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 自昇型枠装置の昇降装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0542318U JPH0542318U (ja) | 1993-06-08 |
JP2514284Y2 true JP2514284Y2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=14271148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10033091U Expired - Lifetime JP2514284Y2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | 自昇型枠装置の昇降装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2514284Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-11 JP JP10033091U patent/JP2514284Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0542318U (ja) | 1993-06-08 |
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