JPH036718Y2 - - Google Patents
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- JPH036718Y2 JPH036718Y2 JP1988033605U JP3360588U JPH036718Y2 JP H036718 Y2 JPH036718 Y2 JP H036718Y2 JP 1988033605 U JP1988033605 U JP 1988033605U JP 3360588 U JP3360588 U JP 3360588U JP H036718 Y2 JPH036718 Y2 JP H036718Y2
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- concrete
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、隧道コンクリートの覆工或はカルバ
ートの施工に使用する移動型枠装置に関するもの
である。
ートの施工に使用する移動型枠装置に関するもの
である。
従来、隧道コンクリートの覆工やカルバートの
施工においては、走行移動する台車にセツト、リ
セツトや折畳み縮少できるようにした構造の型枠
を載置して、作業の能率化を図つている。このよ
うな型枠装置には各種のものがあるが、その大部
分のものにおいては、移動用台車は型枠の重量を
受けるだけでなく、コンクリート打設時の天井コ
ンクリートの荷重をも支持する構造となつている
ため、台車は強大なものとなり、したがつて重量
が大で高価であるばかりでなく、その取扱いも面
倒で施工費が高くつくという欠点がある。
施工においては、走行移動する台車にセツト、リ
セツトや折畳み縮少できるようにした構造の型枠
を載置して、作業の能率化を図つている。このよ
うな型枠装置には各種のものがあるが、その大部
分のものにおいては、移動用台車は型枠の重量を
受けるだけでなく、コンクリート打設時の天井コ
ンクリートの荷重をも支持する構造となつている
ため、台車は強大なものとなり、したがつて重量
が大で高価であるばかりでなく、その取扱いも面
倒で施工費が高くつくという欠点がある。
ところで、台車は型枠の重量を受けさせるだけ
で、天井コンクリートの荷重は受けない構造のも
のにすれば、台車は極端に軽量化されるとともに
施工性も向上し、安価なものになるのは当然であ
るが、そうした場合、コンクリート打設時の天井
コンクリートの荷重は台車以外の部材例えば縦バ
タで受けなければならないという問題が生ずる。
で、天井コンクリートの荷重は受けない構造のも
のにすれば、台車は極端に軽量化されるとともに
施工性も向上し、安価なものになるのは当然であ
るが、そうした場合、コンクリート打設時の天井
コンクリートの荷重は台車以外の部材例えば縦バ
タで受けなければならないという問題が生ずる。
しかし、一般に隧道やカルバートの移動型枠
は、その側壁部分の型枠が彎曲していたり折曲し
ているので、直線材に比較して弱体である。即
ち、アーチ形の隧道やカルバートの移動型枠は、
第1図イのように上部附近のコンクリート重量を
天井部型枠Aで支持し、その受ける荷重をピン
7,7を介して彎曲した側壁縦バタ8,8によつ
て支持する方式になり、また、第1図ロのような
ボツクス形の隧道やカルバートの移動型枠も、同
様に、天井部型枠Aで受ける荷重をピン7,7を
介して折曲した側壁縦バタ8,8によつて支持す
る方式になるが、いずれの場合でも弱体であるか
ら、側壁縦バタ8,8は相当強大な部材にする必
要がある。通常は第2図イ、ロのように、トラス
を組んだ方式の縦バタ8′,8′となる。しかし、
このようにすれば、縦バタ8′,8′は強大なもの
となるが、台車は簡易、軽量なものですむことに
なる代りに、縦バタ8は複雑化して重くなること
になり、総体として得失は相殺されることにな
る。
は、その側壁部分の型枠が彎曲していたり折曲し
ているので、直線材に比較して弱体である。即
ち、アーチ形の隧道やカルバートの移動型枠は、
第1図イのように上部附近のコンクリート重量を
天井部型枠Aで支持し、その受ける荷重をピン
7,7を介して彎曲した側壁縦バタ8,8によつ
て支持する方式になり、また、第1図ロのような
ボツクス形の隧道やカルバートの移動型枠も、同
様に、天井部型枠Aで受ける荷重をピン7,7を
介して折曲した側壁縦バタ8,8によつて支持す
る方式になるが、いずれの場合でも弱体であるか
ら、側壁縦バタ8,8は相当強大な部材にする必
要がある。通常は第2図イ、ロのように、トラス
を組んだ方式の縦バタ8′,8′となる。しかし、
このようにすれば、縦バタ8′,8′は強大なもの
となるが、台車は簡易、軽量なものですむことに
なる代りに、縦バタ8は複雑化して重くなること
になり、総体として得失は相殺されることにな
る。
本考案は、前述のような従来の問題点を解決し
ようとするもので、隧道やカルバートの施工用移
動型枠において、天井コンクリートの荷重を側壁
縦バタで受けさせる方式のものとし、所要の巾を
もつて形成された天井部型枠の両側部に、側壁部
型枠を傾動調節自在に設け、両側壁部型枠の側壁
縦バタの中間部適所間を緊張材により継合させ、
この緊張材によつて天井部型枠から受けるコンク
リート荷重による側壁縦バタの変形及び応力の増
加をおさえ、軽小な縦バタをもつて足りるように
し、台車の簡易化、軽量化を図り、経済的で取扱
の容易な移動型枠装置を提供することを目的とす
るものである。
ようとするもので、隧道やカルバートの施工用移
動型枠において、天井コンクリートの荷重を側壁
縦バタで受けさせる方式のものとし、所要の巾を
もつて形成された天井部型枠の両側部に、側壁部
型枠を傾動調節自在に設け、両側壁部型枠の側壁
縦バタの中間部適所間を緊張材により継合させ、
この緊張材によつて天井部型枠から受けるコンク
リート荷重による側壁縦バタの変形及び応力の増
加をおさえ、軽小な縦バタをもつて足りるように
し、台車の簡易化、軽量化を図り、経済的で取扱
の容易な移動型枠装置を提供することを目的とす
るものである。
以下、本考案の実施例を図面を参照して具体的
に説明する。
に説明する。
第3図は本考案に係る移動内型枠装置を用いて
アーチカルバートの施工をする状態を示した正面
図であり、第4図は施工後型枠装置を脱型した状
態を示した正面図である。
アーチカルバートの施工をする状態を示した正面
図であり、第4図は施工後型枠装置を脱型した状
態を示した正面図である。
図において、Aは天井部型枠で、円弧状に形成
したバタ材1を所要間隔をおいて並列し、横バタ
2により連結し、バタ材1の外面にせき板3を取
付けるとともに、各バタ材1或は何本おきかのバ
タ材1の各端部間には補強梁4を架設し、また必
要に応じて補強梁4とバタ材1間にも補強材5が
架設され、さらに、各補強梁4,4の下面間には
縦桁6,6が結着されている。
したバタ材1を所要間隔をおいて並列し、横バタ
2により連結し、バタ材1の外面にせき板3を取
付けるとともに、各バタ材1或は何本おきかのバ
タ材1の各端部間には補強梁4を架設し、また必
要に応じて補強梁4とバタ材1間にも補強材5が
架設され、さらに、各補強梁4,4の下面間には
縦桁6,6が結着されている。
B,Bは前記天井部型枠Aの両側部にピン7,
7により回動自在に設けられた側壁部型枠で、所
要間隔をおいて並列させた縦バタ8,8を横バタ
9,9により連結し、縦バタ8,8の外側にせき
板10を取付けて構成されている。
7により回動自在に設けられた側壁部型枠で、所
要間隔をおいて並列させた縦バタ8,8を横バタ
9,9により連結し、縦バタ8,8の外側にせき
板10を取付けて構成されている。
そして、前記天井部型枠Aの適所、例えば補強
梁4と側壁部型枠B,Bの下部適所間には、伸縮
自在に構成した突張材11,11が架設してあ
る。すなわち、突張材11の下端部には、ネジ杆
12の回動によつてピン13を突張材11の長手
方向に移動自在とした伸縮機構14が設けられ、
このピン13は縦バタ8の下部に設けられたブラ
ケツト15に枢着され、また突張材11の上端部
は補強梁4に設けられたブラケツト16にピン1
7により枢着されている。なお、前記の伸縮機構
14はネジ式によるものであるが、このような方
式に限るものではなく、例えば油圧シリンダ式の
ものでもよく、また、伸縮機構の設けられる位置
も他の適宜な位置に設け得るものである。
梁4と側壁部型枠B,Bの下部適所間には、伸縮
自在に構成した突張材11,11が架設してあ
る。すなわち、突張材11の下端部には、ネジ杆
12の回動によつてピン13を突張材11の長手
方向に移動自在とした伸縮機構14が設けられ、
このピン13は縦バタ8の下部に設けられたブラ
ケツト15に枢着され、また突張材11の上端部
は補強梁4に設けられたブラケツト16にピン1
7により枢着されている。なお、前記の伸縮機構
14はネジ式によるものであるが、このような方
式に限るものではなく、例えば油圧シリンダ式の
ものでもよく、また、伸縮機構の設けられる位置
も他の適宜な位置に設け得るものである。
さらに、前記側壁部型枠B,Bの上下方向の中
間部間には、ターンバツクル式等による伸縮機構
18によつて伸縮自在に構成した線状の緊張材1
9が、その端部をピン20,20により枢着或は
着脱自在な手段で張設してある。
間部間には、ターンバツクル式等による伸縮機構
18によつて伸縮自在に構成した線状の緊張材1
9が、その端部をピン20,20により枢着或は
着脱自在な手段で張設してある。
Cは前述のように構成された本考案内型枠装置
を施工後移動させるための走行台車で、枠組体に
より形成され、その下部には車輪21,21を有
する昇降自在の脚体22,22が設けられ、通常
は、地盤E上にあらかじめ築造された床盤Fの施
設のレール23,23に車輪21,21を載置し
て走行移動するようにされている。
を施工後移動させるための走行台車で、枠組体に
より形成され、その下部には車輪21,21を有
する昇降自在の脚体22,22が設けられ、通常
は、地盤E上にあらかじめ築造された床盤Fの施
設のレール23,23に車輪21,21を載置し
て走行移動するようにされている。
Dは、本考案内型枠装置と対をなす外型枠装置
で、施工するカルバートの外周面に沿うように形
成され、縦バタ24と横バタ25とを縦横に結着
し、縦バタ24の内側にせき板26を取付けて構
成した型枠の半面づつを互にその頂部でピン27
により枢着結合してある。そして、外型枠Dの両
下端部には、昇降機構28を設けるとともに、車
輪29をカルバートの横断方向に移動調節自在に
設けた走行脚車30が装着してある。この外型枠
装置Dは、前記のように、走行脚車30によつて
型枠の昇降および型枠下部の横方向への移動調節
や型枠の走行移動等、型枠の装置、脱型、移動等
の諸操作がそれ自体で行なえるようにしてある
が、この外型枠装置Dは、手組み式のものやクレ
ーン吊上げ移動式のもの等、従来公知の型枠に変
更することもできる。また、本考案内型枠装置を
隧道コンクリートの覆工に用いる場合には、外型
枠装置Dは不要となる。
で、施工するカルバートの外周面に沿うように形
成され、縦バタ24と横バタ25とを縦横に結着
し、縦バタ24の内側にせき板26を取付けて構
成した型枠の半面づつを互にその頂部でピン27
により枢着結合してある。そして、外型枠Dの両
下端部には、昇降機構28を設けるとともに、車
輪29をカルバートの横断方向に移動調節自在に
設けた走行脚車30が装着してある。この外型枠
装置Dは、前記のように、走行脚車30によつて
型枠の昇降および型枠下部の横方向への移動調節
や型枠の走行移動等、型枠の装置、脱型、移動等
の諸操作がそれ自体で行なえるようにしてある
が、この外型枠装置Dは、手組み式のものやクレ
ーン吊上げ移動式のもの等、従来公知の型枠に変
更することもできる。また、本考案内型枠装置を
隧道コンクリートの覆工に用いる場合には、外型
枠装置Dは不要となる。
次に本考案内型枠装置の取扱い要領について説
明すると、まず、第3図のように、走行台車Cに
より縦桁6,6を介して内型枠装置を支持した状
態で、レール23,23上を走行して所定の施工
位置に移動、停止させる。ついで脚車22の昇降
操作により台車Cの高さを調節して型枠を所定の
高さに設定する。その際、側部型枠B,Bも所定
の位置に設定されるように、突張材11,11及
び緊張材19の長さを各伸縮機構14,14,1
8を操作して調節する。そして、側部型枠B,B
の下端には架台31,31を挿入して、内型枠装
置を床盤F上に支持できるようにする。また、床
盤Fに埋込んだアンカー32,32と補強梁4間
には張線33を張設し、それによつて、コンクリ
ート打設の初期においてその側圧により型枠の浮
上るのを防止する。
明すると、まず、第3図のように、走行台車Cに
より縦桁6,6を介して内型枠装置を支持した状
態で、レール23,23上を走行して所定の施工
位置に移動、停止させる。ついで脚車22の昇降
操作により台車Cの高さを調節して型枠を所定の
高さに設定する。その際、側部型枠B,Bも所定
の位置に設定されるように、突張材11,11及
び緊張材19の長さを各伸縮機構14,14,1
8を操作して調節する。そして、側部型枠B,B
の下端には架台31,31を挿入して、内型枠装
置を床盤F上に支持できるようにする。また、床
盤Fに埋込んだアンカー32,32と補強梁4間
には張線33を張設し、それによつて、コンクリ
ート打設の初期においてその側圧により型枠の浮
上るのを防止する。
内型枠のセツトと呼応して外型枠装置Dも所定
の状態にセツトされて、これら内外型枠はセパレ
ータ34により結合され、後、コンクリートGが
打設される。コンクリートが全体に打設される
と、その天井部分のコンクリートによる荷重が型
枠に対して上方から実線矢印のように大きくかか
ることになるので、それにつれて側壁部型枠B,
Bには点線矢印のようにこれを外方に膨出させる
ような力が働くことになる。しかし、その膨出力
に対しては緊張材19が抵抗することになつて、
側壁部型枠B,Bに対する応力の増加をおさえ、
その変形を防止することになる。したがつて、こ
の内型枠装置としては、他の装置や部材類、例え
ば従来のような走行台車Cなどに支持されないで
も、この型枠自体の力により打設コンクリートの
圧力に対抗することができるのである。
の状態にセツトされて、これら内外型枠はセパレ
ータ34により結合され、後、コンクリートGが
打設される。コンクリートが全体に打設される
と、その天井部分のコンクリートによる荷重が型
枠に対して上方から実線矢印のように大きくかか
ることになるので、それにつれて側壁部型枠B,
Bには点線矢印のようにこれを外方に膨出させる
ような力が働くことになる。しかし、その膨出力
に対しては緊張材19が抵抗することになつて、
側壁部型枠B,Bに対する応力の増加をおさえ、
その変形を防止することになる。したがつて、こ
の内型枠装置としては、他の装置や部材類、例え
ば従来のような走行台車Cなどに支持されないで
も、この型枠自体の力により打設コンクリートの
圧力に対抗することができるのである。
打設したコンクリートGの硬化後は、型枠を脱
型して次の施工場所へ移動させるのであるが、そ
れには、まず張線33をはずし、内型枠装置を走
行台車Cで支持した状態で、側壁部型枠B,Bの
下端に挿入した架台31,31を取外してから、
突張材11,11を縮めて側壁部型枠B,Bをピ
ン7,7を軸として内側に傾動させる。この操作
で側壁部型枠B,BはコンクリートGから剥離脱
型される。次に走行台車Cの脚体22を縮めれ
ば、それにつれて内型枠装置も降下して、天井部
型枠AはコンクリートGより剥離され、第4図の
ように内型枠全体の脱型が終える。
型して次の施工場所へ移動させるのであるが、そ
れには、まず張線33をはずし、内型枠装置を走
行台車Cで支持した状態で、側壁部型枠B,Bの
下端に挿入した架台31,31を取外してから、
突張材11,11を縮めて側壁部型枠B,Bをピ
ン7,7を軸として内側に傾動させる。この操作
で側壁部型枠B,BはコンクリートGから剥離脱
型される。次に走行台車Cの脚体22を縮めれ
ば、それにつれて内型枠装置も降下して、天井部
型枠AはコンクリートGより剥離され、第4図の
ように内型枠全体の脱型が終える。
なお、この場合、緊張材19は側壁部型枠B,
Bの内型への移動により、図示のように下方に彎
曲垂下した状態となる。したがつて、構造物の内
面形状が長さ方向において変化することの少ない
通常の施工においては、緊張材19を当初所定の
長さにセツトしておけば、以後の施工位置では、
たるんだ緊張材19が展張されるまで側壁部型枠
B,Bを外方へ拡げるだけで、型枠の巾方向に対
するセツトができることになり、それだけ作業も
簡易化される。また、外型枠装置Dは、走行脚車
30,30の昇降機構28と車輪29の横移動と
の操作によつて、型枠は外方へそして上方へ移動
されて脱型される。
Bの内型への移動により、図示のように下方に彎
曲垂下した状態となる。したがつて、構造物の内
面形状が長さ方向において変化することの少ない
通常の施工においては、緊張材19を当初所定の
長さにセツトしておけば、以後の施工位置では、
たるんだ緊張材19が展張されるまで側壁部型枠
B,Bを外方へ拡げるだけで、型枠の巾方向に対
するセツトができることになり、それだけ作業も
簡易化される。また、外型枠装置Dは、走行脚車
30,30の昇降機構28と車輪29の横移動と
の操作によつて、型枠は外方へそして上方へ移動
されて脱型される。
型枠の脱型後は、これを走行台車Cによつて次
の施工位置に移動させるのであるが、その場合、
内型枠装置は第4図のような脱型時の形態でも移
動に対し実際上支障をきたすおそれは殆んどない
が、必要があれば、この形態からさらに突張材1
1,11を縮め走行台車Cを降下させて内型枠装
置の降下、縮形を行なつてから移動させることも
簡易にできる。
の施工位置に移動させるのであるが、その場合、
内型枠装置は第4図のような脱型時の形態でも移
動に対し実際上支障をきたすおそれは殆んどない
が、必要があれば、この形態からさらに突張材1
1,11を縮め走行台車Cを降下させて内型枠装
置の降下、縮形を行なつてから移動させることも
簡易にできる。
なお、前記実施例においては、突張材11,1
1の下端部は側壁部型枠B,Bの下部に連結する
とともに、側壁部型枠B,Bの中間部が一本の緊
張材19により連結された構成となつているが、
これら突張材11,11の取付位置や緊張材19
の使用数およびその取付位置は、前記の実施例に
限定されるものではない。例えば、緊張材19を
その連結位置を違えて複数本使用してもよく、ま
た、突張材11,11の下端部を側壁部型枠B,
Bの上部とし、その下方位置に緊張材19を適数
架設することもできる。さらに、この実施例は、
内型枠装置自体にはこれを走行移動させる手段を
設けておらず、走行移動には走行台車Cを用いて
いるが、例えば、外型枠装置における走行脚車3
0のように、車輪や昇降機構および横移動機構を
備えた脚車等を直接装備させることも可能であ
る。
1の下端部は側壁部型枠B,Bの下部に連結する
とともに、側壁部型枠B,Bの中間部が一本の緊
張材19により連結された構成となつているが、
これら突張材11,11の取付位置や緊張材19
の使用数およびその取付位置は、前記の実施例に
限定されるものではない。例えば、緊張材19を
その連結位置を違えて複数本使用してもよく、ま
た、突張材11,11の下端部を側壁部型枠B,
Bの上部とし、その下方位置に緊張材19を適数
架設することもできる。さらに、この実施例は、
内型枠装置自体にはこれを走行移動させる手段を
設けておらず、走行移動には走行台車Cを用いて
いるが、例えば、外型枠装置における走行脚車3
0のように、車輪や昇降機構および横移動機構を
備えた脚車等を直接装備させることも可能であ
る。
以上説明したように、本考案は、所要の巾をも
つて形成された天井部型枠の両側部に、側壁部型
枠を傾動調節自在に設けるとともに、両側壁部型
枠の対向する適所間には、コンクリートの打設に
よつて生じる側壁部型枠外方への膨出力に抵抗す
る線状の緊張材を張設させたので、バタ材にせき
板を取付けただけの剛性の低い型枠でも打設コン
クリートの圧力に十分対抗して型枠の所定形態を
保持することができ、したがつて、型枠の構成が
簡易で軽量、安価にすることができるとともに、
型枠のセツト、や脱型、縮型の操作が簡易であ
る。しかも、型枠の形態を保つための手段は、単
に線状の緊張材を使用しただけであるから、脱
型、縮型時も緊張材の縮少や取外し等の手段を要
することなく作業ができる。打設コンクリートへ
の対抗力は型枠自体で維持できるので、内型枠装
置の移動を走行台車により行なう場合でも、走行
台車は内型枠装置の重量を支え得るだけのもので
あればよく、したがつて、走行台車等の移動させ
るための装置も簡単、軽量なものでよく、安価に
提供することが可能となる等、多くの優れた効果
を奏するものである。
つて形成された天井部型枠の両側部に、側壁部型
枠を傾動調節自在に設けるとともに、両側壁部型
枠の対向する適所間には、コンクリートの打設に
よつて生じる側壁部型枠外方への膨出力に抵抗す
る線状の緊張材を張設させたので、バタ材にせき
板を取付けただけの剛性の低い型枠でも打設コン
クリートの圧力に十分対抗して型枠の所定形態を
保持することができ、したがつて、型枠の構成が
簡易で軽量、安価にすることができるとともに、
型枠のセツト、や脱型、縮型の操作が簡易であ
る。しかも、型枠の形態を保つための手段は、単
に線状の緊張材を使用しただけであるから、脱
型、縮型時も緊張材の縮少や取外し等の手段を要
することなく作業ができる。打設コンクリートへ
の対抗力は型枠自体で維持できるので、内型枠装
置の移動を走行台車により行なう場合でも、走行
台車は内型枠装置の重量を支え得るだけのもので
あればよく、したがつて、走行台車等の移動させ
るための装置も簡単、軽量なものでよく、安価に
提供することが可能となる等、多くの優れた効果
を奏するものである。
第1図イ、ロはアーチ形カルバート及びボツク
ス形カルバートの型枠構成の主要応力部材を単純
線で示した正面図、第2図イ、ロはそれぞれ第1
図イ、ロにおいてトラス方式の縦バタを用いたと
ころを示す正面図、第3図、第4図は本発明の実
施例を示したもので、第3図はアーチカルバート
の施工に用いたところを示す正面図、第4図はコ
ンクリート打設後脱型したところを示す正面図で
ある。 A……天井部型枠、B……側壁部型枠、C……
走行台車、D……外型枠装置、E……地盤、F…
…基盤、G……コンクリート、1……バタ材、
2,9……横バタ、3,10……せき板、4……
補強梁、6……縦桁、7,13,17……ピン、
8……縦バタ、11……突張材、14,18……
伸縮機構、19……緊張材、21……車輪、22
……脚車、23……レール、31……架台、33
……張線。
ス形カルバートの型枠構成の主要応力部材を単純
線で示した正面図、第2図イ、ロはそれぞれ第1
図イ、ロにおいてトラス方式の縦バタを用いたと
ころを示す正面図、第3図、第4図は本発明の実
施例を示したもので、第3図はアーチカルバート
の施工に用いたところを示す正面図、第4図はコ
ンクリート打設後脱型したところを示す正面図で
ある。 A……天井部型枠、B……側壁部型枠、C……
走行台車、D……外型枠装置、E……地盤、F…
…基盤、G……コンクリート、1……バタ材、
2,9……横バタ、3,10……せき板、4……
補強梁、6……縦桁、7,13,17……ピン、
8……縦バタ、11……突張材、14,18……
伸縮機構、19……緊張材、21……車輪、22
……脚車、23……レール、31……架台、33
……張線。
Claims (1)
- 車輪を有する昇降自在の脚体を設けた走行台車
に、所要の巾を有して形成された天井部型枠を支
持させ、この天井部型枠の両側部に、バタ材にせ
き板を取付けて形成した側壁部型枠の上端部を回
動自在に結合し、天井部型枠と各側壁部型枠の下
部間には、伸縮自在に構成した突張材を架設する
とともに、両側壁部型枠の上下中間部間には、両
側壁部型枠がコンクリート打設に応じられる位置
において、伸縮調節自在とした線状の緊張材を張
設したことを特徴とする、隧道コンクリート覆工
等の移動内型枠装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988033605U JPH036718Y2 (ja) | 1988-03-14 | 1988-03-14 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988033605U JPH036718Y2 (ja) | 1988-03-14 | 1988-03-14 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63145999U JPS63145999U (ja) | 1988-09-27 |
JPH036718Y2 true JPH036718Y2 (ja) | 1991-02-20 |
Family
ID=30841369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988033605U Expired JPH036718Y2 (ja) | 1988-03-14 | 1988-03-14 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH036718Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007120025A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Techno Pro Kk | トンネル坑門用型枠及びこの型枠を用いたトンネル坑門の施工方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5572600A (en) * | 1978-11-22 | 1980-05-31 | Gifu Kogyo Kk | Moving molding flask for constructing beamless tunnel |
-
1988
- 1988-03-14 JP JP1988033605U patent/JPH036718Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5572600A (en) * | 1978-11-22 | 1980-05-31 | Gifu Kogyo Kk | Moving molding flask for constructing beamless tunnel |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007120025A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Techno Pro Kk | トンネル坑門用型枠及びこの型枠を用いたトンネル坑門の施工方法 |
JP4625752B2 (ja) * | 2005-10-25 | 2011-02-02 | テクノプロ株式会社 | トンネル坑門用型枠及びこの型枠を用いたトンネル坑門の施工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63145999U (ja) | 1988-09-27 |
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