JP2514271B2 - 2―ヒドロキシ―6―(p―ハロゲノベンゾイル)ナフタレンの製造方法 - Google Patents

2―ヒドロキシ―6―(p―ハロゲノベンゾイル)ナフタレンの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〈発明の分野〉 本発明は2−ヒドロキシ−6−(P−ハロゲノベンゾ
イル)ナフタレンの製造方法に関し、更に詳しくは耐熱
性に優れた新規ポリエーテルケトンの原料として有用な
2−ヒドロキシ−6−(P−ハロゲノベンゾイル)ナフ
タレンの製造方法に関するものである。
〈従来技術〉 ポリエーテルケトンは耐熱性,耐湿熱性,機械的強
度,化学的安定性等の諸特性に優れた熱可塑性ポリマー
であり、いわゆるスーパーエンプラとして、ポリエーテ
ルエーテルケトン(PEEK),ポリエーテルケトン(PE
K),ポリエーテルケトンケトン(PEKK),ポリケトン
スルフィド(PKS)等各種構造のポリマーが提案されて
いる。これらポリマーはいずれも芳香族骨格としてベン
ゼン環を有し、これがケトン,エーテル,スルフィドあ
るいは直接結合により結合した構造を有している。
これらのポリマーはいずれも結晶性ポリマーであり、
通常300℃以上の高い融点を有してはいるが、その2次
転移点いわゆるTgは140℃乃至170℃程度であり、例えば
ポリスルホン,ポリエーテルスルホン,ポリエーテルイ
ミドの如き非晶性のエンプラに比べかなり低く、このた
めよりTgの高い新規なポリエーテルケトンが望まれてい
る。
またポリエーテルケトン製造用のモノマーとしてたと
えば、4−(4−フルオロベンゾイル)フェノール,4−
(4−クロルベンゾイル)フェノール,4−フルオロ−
4′−(4−ヒドロキシフェノキシ)ベンゾフェノン,4
−クロル−4′−(4−ヒドロキシフェノキシ)ベンゾ
フェノン等の芳香族ヒドロキシハライドは公知である
が、芳香族骨格としてナフタレン環を有する化合物は知
られていない。
〈発明の目的〉 本発明の目的は高耐熱性新規ポレーテルケトンの原料
として有用なナフタレン環含有芳香族ヒドロキシハライ
ドの製造方法を提供することにある。
〈発明の構成〉 すなわち、本発明は、下記式(I) [ここで、Xはハロゲン原子である。] で表わされる2−ヒドロキシ−6−(P−ハロゲノベン
ゾイル)ナフタレンの製造方法である。
以下、本発明について詳述する。
本発明の2−ヒドロキシ−6−(P−ハロゲノベンゾ
イル)ナフタレンは上記式(I)で示される化合物であ
る。式(I)においてXはハロゲン原子を示すが、ハロ
ゲンとしてはフッ素,塩素を好ましく挙げることができ
る。従って式(I)で示される2−ヒドロキシ−6−
(P−ハロゲノベンゾイル)ナフタレンとしては、具体
的には2−ヒドロキシ−6−(P−フルオロベンゾイ
ル)ナフタレン,2−ヒドロキシ−6−(P−クロルベン
ゾイル)ナフタレンを好ましく例示することができる。
上記2−ヒドロキシ−6−(P−ハロゲノベンゾイ
ル)ナフタレンの製造方法としては、特に限定はなく、
例えば、β−メトキシナフタレンとP−ハロゲノベンゾ
イルクロライドとをルイス酸の存在下で反応させ、次い
でメトキシ基を加水分解する方法、2−ヒドロキシ−6
−ナフトエ酸とハロゲノベンゼンとをルイス酸の存在下
で反応させる方法、ビス(β−ナフチル)カーボネート
とP−ハロゲノベンゾイルクロライドとをルイス酸の存
在下で反応させ、次いでカーボネート基を加水分解する
方法等を挙げることができるが、より好ましい方法とし
て下記の2方法を挙げることができる。
(方法1) 下記式(II) で表わされるナフトエ酸クロライド誘導体とハロゲノベ
ンゼンとをナフトエ酸酸クロライド誘導体に対して2〜
5倍当量のルイス酸の存在下で反応させてP−ハロゲノ
ベンゾイルナフタレン誘導体とし、次いでこれを加水分
解する方法。
(方法2) 下記式(III) で示される繰り返し単位からなる(2−オキシ−6−ナ
フトエート)オリゴマーないしポリマーとハロゲノベン
ゼンとを(2−オキシ−6−ナフトエート)繰り返し単
位に対して2〜5倍当量のルイス酸の存在下で反応させ
る方法。
方法1において用いる式(II)で表わされるナフトエ
酸クロライド誘導体においてR1は炭素数1〜6のアルキ
ル基又はR2−SO2−であり、R2は炭素数1〜6のアルキ
ル基、炭素数5〜10のシクロアルキル基、炭素数6〜12
のアリール基である。ここでR1としては、具体的にはメ
チル,エチル等を、R2としては、メチル,エチル,シク
ロペンチル,シクロヘキシル,フェニル,トリル等を好
ましく例示することができる。式(II)で示される化合
物は、R1が炭素数1〜6のアルキル基の場合には、2−
アルコキシ−6−ナフトエ酸クロライドを表わし、R1
R2‐SO2−の場合には2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸
クロライドのスルホン酸エステルを表わす。R1としては
R2−SO2−が好ましく、またR2としてはメチルが好まし
い。
上記式(II)で示されるナフトエ酸クロライド誘導体
は、例えば2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸のアルカリ
金属塩とアルキルハライドあるいはスルホン酸クロライ
ドとを反応させ、次いで、カルボン酸ないしそのアルカ
リ金属塩を塩化チオニル,五塩化リン等により酸ハロゲ
ン化物とすることにより得ることができる。これと反応
させるハロゲノベンゼンとしてはクロルベンゼン,フル
オロベンゼンを好ましく用いることができる。その使用
割合は特に制限はないが、ナフトエ酸クロライド誘導体
に対して大略3〜20倍程度の量である。
本発明の製造法は上記の成分をルイス酸の存在下にて
反応させるが、用いるルイス酸としては具体的には、塩
化アルミニウム,塩化第2鉄,塩化亜鉛,四塩化チタ
ン,塩化第2錫,五塩化アンチモン,三フッ化ホウ素等
を挙げることができる。これらのうち塩化アルミニウム
が好ましい。ルイス酸の使用量は、ナフトエ酸クロライ
ド誘導体に対して2〜5倍当量である。ルイス酸の使用
量が2倍当量より少ない場合、収率や反応速度の低下等
の問題があり、また5倍当量より多い場合、反応の後処
理が煩雑になる等の問題がある。反応条件は特に制限は
なく目的とする反応物が生成する条件であればよく、ま
たこの条件は用いる原料,ルイス酸の種類,その使用量
によって異なるが、大略反応温度は30〜130℃、反応時
間は2〜30時間程度が好ましい。
この反応により、式(II)で示されるナフトエ酸クロ
ライド誘導体が、ハロゲノベンゼンに対しいわゆるブリ
ーデル・クラフツ反応して下記式(IV) 次いで得られたP−ハロゲノベンゾイルナフタレン誘
導体を加水分解することにより、目的とする2−ヒドロ
キシ−6−(P−ハロゲノベンゾイル)ナフタレンを得
ることができる。加水分解方法としては従来公知の方法
を用いることができるが、例えば、R1がアルキル基の場
合、臭化水素酸を用いる方法、第3級アミンの塩酸塩を
用いる方法、塩化アルミニウムを用いる方法等を挙げる
ことができる。
得られた2−ヒドロキシ−6−(P−ハロゲノベンゾ
イル)ナフタレンの精製方法としては、例えば再結晶
法,酸析法等公知の精製方法が用いられるが、場合によ
り無水酢酸で処理してヒドロキシル基をアセチル化し、
2−アセトキシ−6−(P−ハロゲノベンゾイル)ナフ
タレンの形で再結晶等により精製し、これを加水分解し
て精製された2−ヒドロキシ−6−(P−ハロゲノベン
ゾイル)ナフタレンを得る方法も好ましく実施できる。
次に方法2について説明する。この方法においては、
上記式(III)で示される(2−オキシ−6−ナフトエ
ート)オリゴマーないしポリマーとハロゲノベンゼンと
を」ルイス酸の存在下に反応させる。ここで用いる(2
−オキシ−6−ナフトエート)オリゴマーないしポリマ
ーは、2−アセトキシ−6−ナフトエ酸あるいは2−ヒ
ドロキシ−6−ナフトエ酸フェニルエステルを従来公知
の重合方法、例えば上記モノマーを熱媒中で加熱重縮合
する方法により容易に得ることができる。反応に用いる
ハロゲノベンゼン及びルイス酸は(方法1)の場合と同
じである。ハロゲノゼンベンの使用量は、特に制限はな
いが(2−オキシ−6−ナフトエート)オリゴマーない
しポリマーに対し、好ましくは3〜20倍程度の量であ
る。またルイス酸の使用量は(2−オキシ−6−ナフト
エート)繰返し単位に対し、上記方法1と同様の理由で
2〜5倍当量とする。反応条件は上記方法1の場合と同
じである。この方法では(2−オキシ−6−ナフトエー
ト)オリゴマーないしポリマーのエステル結合がルイス
酸により分解し、生成した求電子性活性種が、ハロゲノ
ベンゼンとフリーデル・クラフツ反応して、目的とする
2−ヒドロキシ−6−(P−ハロゲノベンゾイル)ナフ
タレンを生成する。得られた2−ヒドロキシ−6−(P
−ハロゲノベンゾイル)ナフタレンの精製方法としては
上述の通りである。
〈発明の効果〉 本発明の2−ヒドロキシ−6−(P−ハロゲノベンゾ
イル)ナフタレンは新規化合物であり、また新規ポリエ
ーテルケトンのモノマーとして極めて重要である。この
ポリマーから得られるポリエーテルケトンは、ナフタレ
ン環を含有しており、ベンゼン環だけからなる従来のポ
リマーが高々170℃程度の2次転移温度(Tg)を有して
いるにもかかわらず、約190℃以上という高Tgであり極
めて耐熱性に優れている。
またベンゼン環に対してエレクトロン・リッチなナフ
タレン環を含む原料を用いてフリーデル・クラフツ反応
を実施した場合、ナフタレン環を含む原料が求電子試薬
側であっても、ナフタレン環が求核試薬として反応する
如き副反応が生じやすく、収率が極めて低いという問題
点があるが、本発明の製造方法によれば、約60%以上の
高収率で2−ヒドロキシ−6−(P−ハロゲノベンゾイ
ル)ナフタレンを得ることができる。
〈実施例〉 以下実施例を挙げて本発明を説明するが、実施例中
「部」は「重量部」を意味する。
実施例1 (2−オキシ−6−ナフトエートポリマーの合成例) 2−アセトキシ−6−ナフトエ酸230部,酢酸第1錫
0.23部及びサームエス900(新日鉄化学(株)製,熱
媒)600部を攪拌装置及び窒素導入口のある留出系を備
えた反応容器に入れ、常圧下窒素気流中250℃で1時
間、280℃で1時間、更に320℃で2時間加熱反応させ
た。この間反応系は一旦均一に溶解した後、しだいに沈
殿が析出し、また酢酸が徐々に留出した。反応後、冷却
し、沈殿を別しこれをキシレンでよく洗浄して、150
℃で乾燥したところ、155部の2−オキシ−6−ナフト
エートポリマーを得た。
実施例2 実施例1で得られた2−オキシ−6−ナフトエートポ
リマー170部,フルオロベンゼン1500部及び無水塩化ア
ルミニウム534部を攪拌装置及び還流冷却器を備えたガ
ラス製反応器に入れ還流下17時間反応させた。反応終了
後フルオロベンゼンを留出し、これに水約2000部を加え
て塩化アルミニウムを分解し、沈殿を別後水洗し、乾
燥し、得られた固体をトルエン900部,活性炭6部を用
いて再結晶し、2−ヒドロキシ−6−(P−フルオロベ
ンゾイル)ナフタレン140部を得た。融点158〜162℃,
元素分析値[( )内計算値]C:76.57%(76.69%),
H:4.21%(4.16%),O:12.15%(12.02%),F:7.07%
(7.13%) 赤外線吸収スペクトルを図1に、核磁気共鳴スペクト
ルを図2に示す。
実施例3 実施例1で得られた(2−オキシ−6−ナフトエー
ト)ポリマー170部,クロルベンゼン1500部及び無水塩
化アルミニウム534部を実施例2と同様の反応器に入れ1
20℃で10時間反応させた。クロルベンゼンを留去後、水
約2000部を入れ塩化アルミニウムを分解して析出した固
体を別し、水洗、乾燥し、これをトルエン約1000部、
活性炭10部を用いて再結晶した。2−ヒドロキシ−6−
(P−クロルベンゾイル)ナフタレンの淡黄色固体190
部が得られた。融点178〜181℃、元素分析値[( )内
計算値]C:72.08%(72.22%),H:4.03%(3.92%),O:
11.39%(11.32%),Cl:12.50%(12.54%) 赤外線吸収スペクトルを図3に、核磁気共鳴スペクト
ルを図4に示す。
実施例4 (2−メトキシ−6−ナフトエ酸クロライドの合成例) 2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸564部,水酸化カリ
ウム354部,水3000部及びヨウ化メチル440部を攪拌装置
及び還流冷却器を備えたガラス製反応器に入れ、45℃で
6時間反応させた。反応混合物を冷却後、不溶部を別
し、液に濃塩酸を加えて生成物を析出させ、これを
過し、水洗後80℃で乾燥し、2−メトキシナフトエ酸58
0部を得た。
得られた2−メトキシナフトエ酸400部,塩化チオニ
ル280部,トルエン2500部及びジメチルアセトアミド2
部を上記と同様の反応器に入れ還流下4時間反応させ
た。反応混合物を濃縮し、更に生成物を減圧下蒸留して
2−メトキシ−6−ナフトエ酸クロライド310部を得
た。沸点210〜215℃(3.5mmHg),融点105〜112℃。
実施例5 2−メトキシ−6−ナフトエ酸クロライド136部,フ
ルオロベンゼン1500部及び無水塩化アルミニウム247部
を攪拌装置及び還流冷却器を備えたガラス製反応器に入
れ、50℃で5時間、70℃で10時間反応させた後、更に還
流下2時間反応させた。反応混合物を冷却後、約1000部
の水を徐々に加えて塩化アルミニウムを分解し、有機層
を分液してこれを濃縮した。得られた褐色固体230部を
臭化水素酸500部,酢酸1500部とともに攪拌装置及び還
流冷却器を備えたガラス製反応器に入れ還流下10時間反
応させた。次いで溶媒を留去し、得られた固体を900部
のトルエン及び8部の活性炭を用いて再結晶し、110部
の淡黄色固体を得た。
赤外線吸収スペクトル及び核磁気共鳴スペクトルは図
1及び図2と同じであり、2−ヒドロキシ−6−(P−
フルオロベンゾイル)ナフタレンであることが確認され
た。
実施例6 2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸188部,水酸化ナト
リウム84部を水1500部に溶解し、該溶液を激しく攪拌し
ながら、これにメタンスルホニルクロライド115部をジ
オキサン500部に溶解した溶液を徐々に注ぎ入れた。反
応液を室温で2時間攪拌し、これに濃塩酸約130部を加
え不溶部を過、水洗し、次いで80℃で乾燥して 256部を得た。
得られた 256部,塩化チオニル330部及びピリジン1部を攪拌装
置,還流冷却器を備えたガラス製反応器に入れ、還流下
2時間反応させ、過剰の塩化チオニルを留去した。得ら
れた固体トルエン400部を用いて再結晶し、 120部を得た。
実施例7 57部,フルオロベンゼン500部及び無水塩化アルミニウ
ム80部を攪拌装置及び還流冷却器を備えたガラス製反応
器に入れ、30℃で2時間更に50℃で4時間反応した。フ
ルオロベンゼンを留去した後、希塩酸500部を加えて塩
化アルミニウムを分解し、不溶物を過、水洗し、80℃
で乾燥して の固体61部を得た。この固体を水酸化ナトリウム80部を
水500部に溶解した溶液中に入れ、還流下4時間反応さ
せたところ、ほとんどの固体は溶解した。一部残った不
溶部分を別し、液に塩酸を加えて析出した結晶を
過、水洗し、80℃で乾燥した。得られた結晶は43部であ
り、その赤外線吸収スペクトル、及び核磁気共鳴スペク
トルは図1及び図2と同じであり、2−ヒドロキシ−6
−(P−フルオロベンゾイル)ナフタレンであることが
確認された。
実施例8 62部,クロルベンゼン500部,及び無水塩化アルミニウ
ム58部を攪拌装置及び還流冷却器を備えたガラス反応器
に入れ50℃で1時間、70℃で2時間、更に105℃で3時
間反応させた。反応液を濃縮し、これに希塩酸500部を
入れて塩化アルミニウムを分解し、生成した沈殿を
過、水洗し、80℃で乾燥した。得られた結晶64部を水酸
化ナトリウム50部及び水1000部とともに5時間加熱還流
して、ほとんどの固体を加水分解、溶解させ、不溶部を
別後、液に塩酸を加えて結晶を析出させ、これを
過、水洗後、乾燥して2−ヒドロキシ−6−(P−クロ
ルベンゾイル)ナフタレンを得た。得られた化合物の赤
外線吸収スペクトル及び核磁気共鳴スペクトルは図3及
び図4と同じであり、2−ヒドロキシ−6−(P−クロ
ルベンゾイル)ナフタレンであることが確認された。
実施例9(重合例) 実施例2で得られた2−ヒドロキシ−6−(P−フル
オロベンゾイル)ナフタレン26.6部,ジフェニルスルホ
ン37部を攪拌装置及び窒素導入口を有する留出系を備え
たガラス反応器に入れ、窒素気流中250℃で溶解させ、
次いで、無水炭酸ナトリウム4.77部、及び無水炭酸カリ
ウム0.69部を添加し、250℃で1時間,300℃で1時間更
に350℃で30分間反応させた。反応混合物を冷却後、粉
末状とし還流下のアセトン及び水で各2回処理してジフ
ェニルスルホン及び無機塩を抽出除去した。得られたポ
リマーはηinh0.71(濃硫酸中、30℃測定、濃度1g/dl)
であり、DSCで10℃/分の条件で測定したTg193℃,Tm335
℃であった。
【図面の簡単な説明】
図1は実施例1で得られた2−ヒドロキシ−6−(P−
フルオロベンゾイル)ナフタレンの赤外線吸収スペクト
ルであり、図2は実施例1で得られた2−ヒドロキシ−
6−(P−フルオロベンゾイル)ナフタレンの核磁気共
鳴スペクトルである。図3は実施例2で得られた2−ヒ
ドロキシ−6−(P−クロルベンゾイル)ナフタレンの
赤外線吸収スペクトルであり、図4は実施例2で得られ
た2−ヒドロキシ−6−(P−クロルベンゾイル)ナフ
タレンの核磁気共鳴スペクトルである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(II) で表わされるナフトエ酸クロライド誘導体とハロゲノベ
    ンゼンとをナフトエ酸クロライド誘導体に対して2〜5
    倍当量のルイス酸の存在下で反応させてP−ハロゲノベ
    ンゾイルナフタレン誘導体とし、次いでこれを加水分解
    することを特徴とする2−ヒドロキシ−6−(P−ハロ
    ゲノベンゾイル)ナフタレンの製造方法。
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