JP2514222Y2 - 建設機械の操作バルブ支持台 - Google Patents

建設機械の操作バルブ支持台

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JP2514222Y2
JP2514222Y2 JP1989117029U JP11702989U JP2514222Y2 JP 2514222 Y2 JP2514222 Y2 JP 2514222Y2 JP 1989117029 U JP1989117029 U JP 1989117029U JP 11702989 U JP11702989 U JP 11702989U JP 2514222 Y2 JP2514222 Y2 JP 2514222Y2
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澄 米倉
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セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案はバックホー等の建設機械において、制御バル
ブ群を支持する操作バルブ支持台の構成に関するもので
ある。
(ロ)従来技術 従来から、建設機械等の制御バルブ群とリンケージ枢
支部を操作バルブ支持台の上に配置した技術は公知とさ
れているのである。例えば、特開昭60-65838号公報に記
載の技術の如くである。
また、建設機械等において旋回フレームの上に防振ゴ
ムを介装した技術は公知とされているのである。例えば
実開昭61-67232号公報や、実開昭55-104515号公報に記
載の技術の如くである。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 バックホー等の建設機械において、従来の制御バルブ
群は、旋回フレームの上に直接に載置していたのであ
る。
故に、旋回フレームがエンジンの振動や、旋回フレー
ムの旋回や、作業機の回動等により、微妙に振動する
と、この振動が該制御バルブに伝達されて、バルブケー
スが振動し、スライド可能に支持されたスプールの方は
振動に反応しない為に、バルブケースとスプールの間の
関係位置が微妙に変化し、圧油吐出間隙が開閉したり、
スプールが誤作動の位置に移動したりして、作業機が思
いがけない動作をしてしまうという不具合があったので
ある。
また逆に、制御バルブ群のリリーフ吐出時や、供給圧
油の脈動により、該制御バルブ群が振動や騒音を発生
し、これが旋回フレームに伝達されると拡大され、オペ
レーターや周囲に不快感を与えるという問題点があった
のである。
本考案はこのような従来技術の不具合を解消するもの
である。
(ニ)問題を解決するための手段 本考案の目的は以上の如くであり、次に該目的を達成
する為の構成を説明する。
作業機操作レバー21,23と走行操作レバー22,24を作業
機操作レバー支持台26,27に支持し、該作業機操作レバ
ー支持台26,27を乗車フレーム40上に固定し、該乗車フ
レーム40は旋回フレーム3と一体的に支持した構成にお
いて、旋回フレーム3の上に防振機構1a,1b・・・を介
して操作バルブ支持台5を支持し、該操作バルブ支持台
5の上に制御バルブ群Vを載置すると共に、作業機操作
レバー21,23や走行操作レバー22,24から、リンクを垂下
し、該リンクの下端をリンケージ枢支部29,30に枢支し
たベルクランクの一端に枢結し、該ベルクランクの他端
により制御バルブ群Vを操作すべく構成し、該リンケー
ジ枢支部29,30をも操作バルブ支持台5上に載置固定し
たものである。
(ホ)実施例 本考案の目的・構成は以上の如くであり、次に添付の
図面に示した実施例の構成を説明する。
第1図に示す部分は、乗用のバックホーの運転席の前
部に設けた作業機操作レバー支持台26,27と、側部に設
けたブレード操作レバー25の部分の側面一部断面図であ
る。
オペレーターが運転席に座った位置の前方中央に、左
右の走行操作レバー22,24が配置されており、該走行操
作レバー22,24の前後回動により、リンクとベルクラン
クアームとリンケージ枢支部を介して、第2図の左右走
行制御バルブ17,14のスプールを操作する。
又、左右の走行操作レバー22,24の外側に、左右の作
業機操作レバー支持台26,27を設け、該作業機操作レバ
ー支持台26,27の上端より作業機操作レバー21,23が突出
している。
左側の作業機操作レバー21の前後左右の選択回動によ
り、アーム上下制御バルブ15と旋回制御バルブ19を択一
的に操作するのである。
また、右側の作業機操作レバー23の前後左右の選択回
動により、バケット制御バルブ18とブーム上下制御バル
ブ16を択一的に操作するのである。
左側の作業機操作レバー21より、2本のリンク31,32
がリンケージ枢支部29のベルクランクの部分に向けて垂
設連結されており、該リンケージ枢支部29,30に遊嵌さ
れる枢支筒にベルクランクを介して、アーム上下制御バ
ルブ15と旋回制御バルブ19のスプールをスライドしてい
る。
また右側の作業機操作レバー23からのリンクがリンケ
ージ枢支部30に枢支されたベルクランクを介して、バケ
ット制御バルブ18とブーム上下制御バルブ16のスプール
をスライド操作するのである。
また運転席の側方の操作コラムの部分にブレード操作
レバー25が配置されており、該ブレード操作レバー25よ
りワイヤーを介してブレード制御バルブ20のスプールを
押し引きしている。
以上のような構成の制御バルブ群Vとリンケージ枢支
部29,30を、どちらも操作バルブ支持台5の上に載置固
定しているのである。
故に、制御バルブ群Vのスプールを操作するリンクは
リンケージ枢支部29,30の遊嵌筒に枢支されているので
あり、リンケージ枢支部29,30と制御バルブ群Vがどち
らも、操作バルブ支持台5の上に一体的に支持されてい
ることにより、最低限、リンケージ枢支部29,30に枢支
されたベルクランクとスプールの間は、旋回フレーム3
の振動によっても変化しないこととなるのである。
作業機操作レバー21,23や作業機操作レバー支持台26,
27の部分は旋回フレーム3から支持された乗車フレーム
40の部分に支持されているので、これらのレバーとリン
ケージ枢支部29,30の間では、旋回フレーム3の振動に
基づいてリンク31,32が上下動するが、このガタはリン
ケージ枢支部29,30に遊嵌されたベルクランクアームの
遊嵌ガタにより吸収するのである。
第2図に示す如く、操作バルブ支持台5と旋回フレー
ム3の間に7箇所に渡り介装された防振機構1a,1b,1c,1
d,1e,1f,1gの構造は、第3図において詳細に図示されて
いる。
即ち、操作バルブ支持台5に防振ゴムケース7の下部
を溶接固着しており、該防振ゴムケース7の内部に防振
ゴム6を嵌装し、該防振ゴム6の外周筒6bの上下を止め
輪11,12により係止固定している。また防振ゴム6の内
周筒6aの内部にボルト10を嵌装し、該内周筒6aの下端に
スペーサー13を介装してボルト10を旋回フレーム3の螺
装孔に螺装している。
また防振ゴムケース7の上部から油が浸入し、該防振
ゴム6の上面に溜まることにより、防振ゴム6の弾性劣
化を促進してしまうという不具合が発生するので、該防
振ゴム6を嵌入する防振ゴムケース7の上面に蓋ブーツ
8を嵌装して、防振ゴム6への油の浸入を阻止してい
る。
該蓋ブーツ8は合成樹脂製でも良いし、また鉄板プレ
スにより構成したものであっても良いものである。
(ヘ)考案の効果 本考案は以上の如く構成したので、次のような効果を
奏するものである。
第1に、制御バルブ群Vとリンケージ枢支部29,30を
操作バルブ支持台5の上に一体的に構成したので、旋回
フレーム3側の振動が有ったとしても、操作バルブ支持
台5の上に載置したリンケージ枢支部29,30と制御バル
ブ群Vの間では同じ振動をするので、両者の間隔は変化
しないこととなり、振動によるスプールの微妙な誤作動
がなくなり、作業機の誤作動が無くなったのである。
第2に、制御バルブ群Vを支持する操作バルブ支持台
5を防振ゴム6により支持したことにより、制御バルブ
群Vに伝達される油圧ポンプからの圧油の脈動により発
生する振動や、制御バルブ群Vがリリーフ時において発
生する振動が、作業機に伝達され、増速されて大きな振
動や騒音になるという不具合があったのであるが、この
ような不具合を防振ゴム6により吸収することができた
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、バックホーの作業機操作レバー支持台26,27
と操作バルブ支持台5の部分の側面断面図、第2図は操
作バルブ支持台5と制御バルブ群Vの平面図、第3図は
操作バルブ支持台5と作業機の間に介装した防振ゴム6
の部分の側面断面図、第4図は防振ゴムケース7の側面
断面図、第5図は防振ゴムケース7の被覆する蓋ブーツ
8の側面断面図である。 1a,1b,1c,1d,1e,1f……防振機構 3……旋回フレーム 5……操作バルブ支持台 6……防振ゴム 6a……内周筒 6b……外周筒 7……防振ゴムケース 8……蓋ブーツ 21,23……作業機操作レバー 22,24……走行操作レバー 29,30……リンケージ枢支部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業機操作レバー21,23と走行操作レバー2
    2,24を作業機操作レバー支持台26,27に支持し、該作業
    機操作レバー支持台26,27を乗車フレーム40上に固定
    し、該乗車フレーム40は旋回フレーム3と一体的に支持
    した構成において、旋回フレーム3の上に防振機構1a,1
    b・・・を介して操作バルブ支持台5を支持し、該操作
    バルブ支持台5の上に制御バルブ群Vを載置すると共
    に、作業機操作レバー21,23や走行操作レバー22,24か
    ら、リンクを垂下し、該リンクの下端をリンケージ枢支
    部29,30に枢支したベルクランクの一端に枢結し、該ベ
    ルクランクの他端により制御バルブ群Vを操作すべく構
    成し、該リンケージ枢支部29,30をも操作バルブ支持台
    5上に載置固定したことを特徴とする建設機械の操作バ
    ルブ支持台。
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JPS6065838A (ja) * 1983-09-19 1985-04-15 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 作業用車両

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