JP2514070Y2 - ダイヤフラム装置 - Google Patents

ダイヤフラム装置

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JP2514070Y2
JP2514070Y2 JP1989005882U JP588289U JP2514070Y2 JP 2514070 Y2 JP2514070 Y2 JP 2514070Y2 JP 1989005882 U JP1989005882 U JP 1989005882U JP 588289 U JP588289 U JP 588289U JP 2514070 Y2 JP2514070 Y2 JP 2514070Y2
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diaphragm
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JP1989005882U
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敏則 島田
真一 大樫
恵昭 本川
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タツタ電線 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ダイヤフラム装置に関するものである。
〔従来の技術とその課題〕
ダイヤフラム装置は、そのダイヤフラムの両側面に働
く圧力差によって撓み、その撓みでもって圧力の検出を
行い、圧力の制御、圧力による操作等の圧力に係る機器
に多用されている。
このダイヤフラム装置は、第12図に示すように、ダイ
ヤフラムDの全周縁を表裏2枚の環状フランジ(ケー
ス)2、2で挾持固定したものが一般的である。この従
来の挾持固定手段は、両フランジ2、2を、ダイヤフラ
ムD周縁を介し、エポキシ、シリコン系接着剤等により
接着し、又は低温(190〜210℃)ハンダ付けして一体化
している。
しかしながら、この従来の手段は、接着剤及びハンダ
が固化するまで、ダイヤフラムD及びフランジ2、2を
固定しておかなければならず、生産性が悪い。また、接
着剤及びハンダは、耐熱性の点でも問題があるうえに、
長期に亘って一定の特性を保持できない問題がある。す
なわち、経年変化が問題である。
また、ダイヤフラムDの撓み作用が偏りなく、均一に
なされるためには、全周囲均等に遠心方向に引かれてフ
ランジ2、2に固定されている必要がある。
このため、従来では、特開昭48−41152号公報及び特
開昭61−160667号公報等において、ダイヤフラムに遠心
方向の張力を付与した技術が開示されている。
しかしながら、ダイヤフラムの周縁を挾持するフラン
ジは表裏片が別もののため、挾持後、表裏片は別手段に
よって一体にする必要があり、作業性が悪い。
さらに、実公昭48−41476号公報等には、フランジを
かしめ圧着して複数のダイヤフラム・ゴム膜を挾持する
技術の開示がある。
しかしながら、その技術には、上記遠心方向の張力を
付与する考えはない。
本考案は、上記の実状の下、フランジをかしめ圧着し
てダイヤフラム周縁を挾持するとともに、そのダイヤフ
ラムに全周均等な遠心方向の張力の付与されたダイヤフ
ラム装置とすることを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、本考案にあっては、ダイ
ヤフラムの全周縁を、表裏2枚の環状フランジで挾持固
定したダイヤフラム装置において、前記2枚のフランジ
が全外周においてその内面が鋭角に連続した塑性材から
なる一体ものであり、この両フランジ間に、前記ダイヤ
フラムの全周縁が両フランジの前記鋭角内面最奥部まで
挿入されて、両フランジがダイヤフラムに全周均等な遠
心方向の張力を付与してかしめ圧着されている構成とし
たのである。
上記フランジは、ダイヤフラムと同質材料を用いる
と、圧着性能がよく、好ましくは焼鈍材とする。
〔作用〕
このように、構成されるダイヤフラム装置は、両フラ
ンジの内面最奥部までダイヤフラムの周縁を挿入して、
その状態を固定し、その状態で、フランジをかしめて圧
着し、両者を一体化する。
この一体化時、両フランジはその内面が鋭角となって
いるため、かしめによってその鋭角がさらにつぶされ、
その際、最奥部にダイヤフラム周縁があるため、かしめ
作用開始と同時に、その周縁が挾持され、遠心方向に引
っぱられ、かしめ方向を遠心方向に傾けることにより、
ダイヤフラム全周に遠心方向の張力が確実に付与され
る。
〔実施例1〕 まず、ダイヤフラムDの製作方法に付いて説明する。
第3図に示すように、中心円形10の周りに三等分位か
ら互に隣接させて渦巻き波紋Pを形成し、第4図に示す
波の高さ:t、ダイヤフラムDの外周と中心の高低差:T、
ダイヤフラムDの曲率:R、波紋Pの谷部曲率:r、同山部
曲率:r′をそれぞれ所定値とした。この各値は、ダイヤ
フラムDの使用箇所、材質等を考慮して、実験等により
適宜に選定する。中心円形10の部分も、第4図鎖線のご
とくわん曲させれば、波紋Pとの境がなめらかとなし得
る 上記ダイヤフラムDの製造は、その前記諸元(形状)
に基づいて設計された金型によりプレス成形されて打抜
かれる。金型は、放電加工によって基本的に制作され、
調整の上使用される。
上記金型製造のための放電加工用電極の製作は、ま
ず、上記3等分位からスタートすることを想定して、第
5図に示す円錐台体11の表面に渦巻溝12を削設した治工
具Qを制作する。この治工具Qに、同図鎖線のごとく線
条体lを前記溝12に沿って巻付けて電極を製作する。前
記治工具Q及びその溝12の形状は、線条体lのばね性を
考慮して作らねばならない。
治工具Qから外した渦巻線条体lは高さが高くなって
いるので(椀状となっているので)、押えて所望の高さ
とする。次いで、第6図に示すように上記の如くして得
た渦巻線条体lを3個組み合わせて中心となるボス13に
ろう付けし、ボス13には電極取付け棒14を立設する(第
7図参照)。
上記の如くして得た電極Sを、第7図のごとく放電加
工機に装着し金型Wを制作する。金型Wは雄型と雌型を
必要とするが、上記放電加工により得られる金型Wを2
個形成し、この一方を逆に電極として前記の放電加工を
することにより、その加工品及び残りの前記金型Wによ
り雄、雌両型が得られる。
上記製造手段によって、下記表1に示す諸元(t、T
等)の試作例1〜4を製作した。なお、全てステンレス
箔(フープ)を使用し、その厚さ:0.015mm、曲率R:100m
m、ダイヤフラムDの仕上り外径:25.4mmは各例同じであ
る。また、試作例1の波紋Pの断面は第4図(b)のご
とく、他は同図(a)のごとくである。
なお、波紋Pの巻回数は波紋Pの幅(各間隔d)によ
って決定されるが、試作例1、2は1回半、3、4は2
回であった。
このようにして、製作したダイヤフラムDを、第1図
のごとく、円環状フランジ2で支持し、これが本考案に
係るフランジ装置であり、この装置による圧力変位測定
結果を第8図に示す。上記支持は、第2図(a)に示す
ように、断面L字状のフランジ2(材質:SUS304,316)
内にダイヤフラムD周縁をそのフランジ2の鋭角内面の
最奥部まで挿入してダイヤフラムD及びフランジを固定
した後、同図(a)〜(c)のごとく、圧着面の異なる
パンチ3a、3b、3cによって順々に圧着する(かしめ
る)。その(c)において、パンチ3cを周方向適宜間隔
に分割したものとし、カム機構によりパンチ3cを遠心方
向(外方)にスライドさせる。このように全周を遠心方
向に引きながら(引っ張りながら)圧着すると、ダイヤ
フラムDが全周囲均等に外方に引かれて、撓み作用が均
一化する。すなわち、特性が安定する。
第8図から、試作例3、4は、立上りが大きい点(20
0〜500mmH2O)があり、その箇所でデジタル出力(ON−O
FF)を得るようにしてするとよいことがわかる。いずれ
にしろ、各例とも、目的に応じて、十分使用し得るもの
である。
〔実施例2〕 この実施例は、第9図に示すように、中心円形10の周
りに、隣接して同心円形波紋P1を形成するとともに、外
側にも同形波紋P2を形成し、両波紋P1、P2間に、同心円
形波紋P1の周囲3等分位からの渦巻波紋P3を形成し、そ
の波紋P3の始終端を両波紋P1、P2に合流させたものであ
る。
このダイヤフラムDも、前記実施例と同様に、まず治
工具Qにより、波紋P3に応じた線条体l3を製作し、波紋
P1、P2用線条体l1、l2は、治工具平面上に円形溝を削設
し、この溝に、円環板状線条体l、l2を嵌め込みプレス
することにより作る。
次いで、第11図に示すように上記の如くして得た線条
体l1、l2、l3を組み合わせて中心となるボス13にろう付
けするとともに相互間をろう付けし、ボス13には電極取
付け棒14を立設する(第7図参照)。図中、一点鎖線は
線条体l1、l2、l3の谷の軌跡(一部)を示す。
上記の如くした得た電極Sを、前記と同様にして放電
加工機に装着し金型Wを製作し、この金型Wによるプレ
ス加工でもって、第9図、第10図に示したダイヤフラム
Dを得た。
このプレス成形の際、内外側に円形波紋P1、P2を形成
し、両波紋P1、P2に渦巻き波紋P3の両端が合流している
ため、渦巻き波紋P3の成形による歪が円形波紋P1、P2
に吸収されて皺は生じなかった。
このダイヤフラムDも、素材を、厚さ:0.015mmステン
レス箔、仕上り外径:25.4mmとし、第9図、第10図にお
いて、各波紋P1、P2、P3(総称:P)の幅d(谷と谷の
間、合流間は除く):1.054mm、同心円形波紋P1の谷径:
5.9mm、外側波紋Pの内径各径:18.7mm、渦巻波紋Pの谷
部曲率r:0.7mm、山部曲率:r′:0.7mm、波の高さt:0.15m
m、高低差T:1.5mm、ダイヤフラムDの曲率R:100mmとし
たものを製作し、第1図のごとく、前述と同様に、フラ
ンジ2より支持して、本考案に係るダイヤフラム装置と
し、実際に装着したところ、周方向に均等に撓み、応力
の偏りもなかった。
なお、電極Sの別の製作法としては、三次元数値制御
可能なフライス盤の記憶部に上記ダイヤフラムDの諸元
を入力し、そのエンドミルにより、電極素材板の表面に
第6図及び第11図に示す波紋Pを呈する凹凸を形成して
製作することもできる。また、各部寸法も実施例に限る
ものではなく、ダイヤフラムDの使用素材として、ステ
ンレス箔以外の他の金属材料、ゴム、プラスチック等公
知のものを使用することができることは勿論である。
〔考案の効果〕
本考案は、以上のように構成し、両フランジの鋭角内面
最奥部までダイヤフラム周縁を挿入してかしめ圧着する
ようにしたので、ダイヤフラムが全周囲均等遠心方向に
確実に引かれており、撓み作用に偏りがなく、均一化
し、特性が安定したものとなる。
また、圧着(かしめ)し終った状態で、挾持固定(一
体化)も終了しているため、ダイヤフラムのセンターも
確実にだすこどができるとともに、生産性もよい。さら
に、接着剤、ハンダ等の低燃、低融物を介在していない
ため、耐熱性もあるうえに、経年変化の危惧もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るダイヤフラム装置の一実施例の斜
視図、第2図(a)〜(c)は同実施例の製作説明図、
第3図は本考案に係るダイヤフラムの一例の正面図、第
4図(a)、(b)は同断面図、第5図乃至第7図は同
例の制作説明図、第8図は圧力変位測定図、第9図は他
のダイヤフラム例の正面図、第10図は同断面図、第11図
は同例の製作説明図、第12図は従来例の説明図である。 D……ダイヤフラム、2……フランジ。
フロントページの続き (72)考案者 本川 恵昭 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タツタ電線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭48−41152(JP,A) 特開 昭61−160667(JP,A) 実開 昭61−4060(JP,U) 実開 昭63−133607(JP,U) 実公 昭48−41476(JP,Y1) 実公 昭44−14169(JP,Y1)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイヤフラムDの全周縁を、表裏2枚の環
    状フランジ2で挟持固定したダイヤフラム装置におい
    て、前記2枚のフランジ2が全外周においてその内面が
    鋭角に連続した塑性材からなる一体ものであり、この両
    フランジ2間に、前記ダイヤフラムDの全周縁が両フラ
    ンジ2の前記鋭角内面最奥部まで挿入されて、両フラン
    ジ2がダイヤフラムDに全周均等な遠心方向の張力を付
    与してかしめ圧着されていることを特徴とするダイヤフ
    ラム装置。
JP1989005882U 1988-05-25 1989-01-20 ダイヤフラム装置 Expired - Lifetime JP2514070Y2 (ja)

Priority Applications (6)

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JP1989005882U JP2514070Y2 (ja) 1989-01-20 1989-01-20 ダイヤフラム装置
EP89905777A EP0396755B1 (en) 1988-05-25 1989-05-23 Coned disk spring
US07/460,053 US5140733A (en) 1988-05-25 1989-05-23 Method of fixing flange to peripheral edge of a disc spring
PCT/JP1989/000512 WO1989011601A1 (en) 1988-05-25 1989-05-23 Coned disk spring
KR1019900700140A KR940009220B1 (ko) 1988-05-25 1989-05-23 접시 스프링
PT9290990A PT92909B (pt) 1989-01-20 1990-01-19 Mola discoidal de forma conica e processo para a sua utilizacao em meios detectores de pressao

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE2147221B1 (de) * 1971-09-22 1972-12-28 Siemens Ag Ringförmige Fassung für kreisförmige Membranen
US4666166A (en) * 1984-11-13 1987-05-19 American Standard Inc. Clamping arrangement for diaphragm-type piston

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