JP2002048195A - 無段変速機用ベルトのエレメント及びその打抜き加工方法 - Google Patents

無段変速機用ベルトのエレメント及びその打抜き加工方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】良好な積層状態を形成して無段変速機において
安定した動力の伝達が行なえる高精度なエレメントを提
供すると共に、そのエレメントを極めて簡単に得ること
ができる無段変速機用ベルトのエレメントの打抜き加工
方法を提供する。 【解決手段】略下半部に薄肉部13を有するボデー5
と、ボデー5にネック6を介して連設されたヘッド4と
を備えるエレメント1を打抜くとき、成形パンチによる
エレメント1の押し下げ荷重とカウンターパンチのカウ
ンター荷重とにより、薄肉部13の押圧変形に伴う余肉
をボデー5からネック6の両側に位置する板材2に流出
させた後、成形パンチによって板材2からエレメント1
を打抜く。これにより、ネック6とボデー5との連結位
置Bにおける板厚をヘッド4の板厚以下とし、且つネッ
ク6とボデー5との連結位置Bにおける板厚よりネック
6の両側Aに位置するボデー5の板厚を小とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無段変速機用ベル
トのエレメントの打抜き加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無段変速機(CVT)用ベルトを構成す
るエレメントは、無段変速機のプーリに接するV面を有
するボディーと、該ボディーの上部にネックを介して連
設されたヘッドとを備えている。ヘッドはその両側にボ
ディーの上縁に対向するように張り出すイヤーを備えて
おり、ネックの両側に位置する該イヤーとボディーとの
間には凹部が形成されている。また、ボディーの略下半
部には、板厚が下縁に向かって次第に薄くなる薄肉部が
形成されている。該エレメントは複数枚で環状に積層さ
れ、前記凹部に金属帯状の無端リングにより環状に結束
される。このとき、ボディーはベルトの内周側に、ヘッ
ドはベルトの外周側に位置される。
【0003】この種のエレメントは、通常、プレス装置
のダイの上に載置された長尺の金属製板材を成形パンチ
によって打ち抜くことにより成形される。このとき、板
材の裏面に当接するカウンターパンチによって、前記薄
肉部が所定の断面形状となるように該薄肉部を押圧変形
させることも同時に行われる。そして、打ち抜かれたエ
レメントは数百枚環状に積層され、凹部に無端リングが
装着されて無段変速機用ベルトに組立てられる。
【0004】ところで、この種のエレメントによって形
成された無段変速機用ベルトは、一対のプーリ間に掛け
亘され回動されたとき、プーリに沿って円弧を描く部分
においては各エレメントのボディー側に収束し、プーリ
間で弦となる部分においては各エレメントが直線状に積
層された状態で回動することが好ましい。このため、各
エレメントは、プーリに沿って円滑に円弧を描くよう
に、前述の打抜き成形時において前記カウンターパンチ
によって前記薄肉部を高精度に成形している。
【0005】しかし、前記薄肉部の成形のために前記カ
ウンターパンチによって該薄肉部を押圧変形させると、
このとき生じた余肉がボディーの上半部に流動して膨出
し、ボディーの板厚が増加する。このときの板厚の増加
が、前記ヘッド(イヤーも含む)の板厚より大となる
と、ヘッド側の板厚よりもボディー側の板厚が大とな
る。このため、前述したプーリ間で弦となる部分におい
て、各エレメントがヘッド側に収束する形状に湾曲し易
くなり、積層姿勢を直線状態に維持することが困難とな
る。この状態で、プーリ間を回動する無段変速機用ベル
トは、振れが生じて無段変速機における安定した動力の
伝達を行なうことができないばかりか、前記無端リング
がエレメントの前記凹部内でイヤーの下縁に強く接触し
てエレメントや無端リングが損傷するおそれがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる不都合を解消し
て、本発明は、良好な積層状態を形成して無段変速機に
おいて安定した動力の伝達が行なえる高精度なエレメン
トを提供することを目的とし、また、該エレメントを極
めて簡単に得ることができる無段変速機用ベルトのエレ
メントの打抜き加工方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、厚み方向に環状に複数積層された際に
内周側に位置して左右側端縁が無段変速機のプーリに接
するボディーと、該ボディーの中央部上縁側にネックを
介して連設され、環状に複数積層された際に外周側に位
置するヘッドとを備え、前記ボディーの略下半部に他部
より板厚が薄く形成された薄肉部を有する無段変速機用
ベルトのエレメントにおいて、前記ヘッドは、前記ネッ
クの上部領域の両側に位置する該ヘッドの左右側端部の
板厚が、該ネックの上部領域より大とされ、前記ネック
及び前記ボディーの板厚は、前記ヘッドの板厚以下とさ
れ、該ボディーの薄肉部を除く略上半部においては、前
記ネックの下部領域の両側に位置する該ボディーの左右
側端部の板厚が、該ネックの下部領域より小とされてい
ることを特徴とする。
【0008】複数のエレメントを環状に積層して無段変
速機用ベルトを形成したとき、前記ヘッドの板厚以下と
された前記ネック及び前記ボディーによって、無段変速
機用ベルト内周側への湾曲変形が円滑に行われ、各エレ
メントの積層方向がヘッド側に曲ることなく良好な積層
形状とすることができる。そして、無段変速機用ベルト
を形成して無段変速機のプーリに掛け亘した際には、無
段変速機用ベルトの外周方向への振れを防止することが
でき、前記無端リングやエレメントの損傷もなく、無段
変速機における安定した動力の伝達を行なうことができ
る。しかも、複数のエレメントを環状に積層したときに
は、比較的肉厚の部分、即ち、ヘッドの左右側端部及び
ボディーにおけるネックの下部領域の3箇所が、隣り合
うエレメントに接触するので、極めて安定して積層状態
とすることができ、無段変速機用ベルトを形成したとき
には蛇行等を防止して効率よい動力の伝達を行なうこと
ができる。
【0009】また、本発明は、上記構成のエレメントを
得るための打抜き加工方法であって以下の特徴を有す
る。即ち、ダイに載置された金属製の板材をその上面か
ら押し下げて前記エレメントの形状に打ち抜く成形パン
チと、該成形パンチにより打抜かれるエレメントの下面
に当接してカウンター荷重を付与し、前記薄肉部を所定
の断面形状に押圧変形させつつ該エレメントと共に下降
するカウンターパンチとを用いる。
【0010】そして、前記成形パンチにより板材を押し
下げると共に該成形パンチの押し下げ荷重に対抗する前
記カウンターパンチのカウンター荷重によって前記薄肉
部を所定形状に押圧変形させる工程と、更に前記成形パ
ンチにより板材を押し下げると共に該成形パンチの押し
下げ荷重に対抗する前記カウンターパンチのカウンター
荷重によって該薄肉部の押圧変形に伴う余肉をボディー
からネックの両側に位置する板材へ流出させる工程と、
更に前記成形パンチにより板材を押し下げて該余肉が流
出された板材をボディーから分離させ、且つ、前記ヘッ
ドの略中央部を押圧して該ヘッドの左右側端部に肉流を
生じさせつつエレメントを打抜く工程とを行なう。これ
により、前記ヘッドの前記ネックの上部領域の両側に位
置する該ヘッドの左右側端部の板厚が、該ネックの上部
領域より大とされ、前記ネック及び前記ボディーの板厚
が、前記ヘッドの板厚以下とされ、更に、該ボディーの
薄肉部を除く略上半部においては、前記ネックの下方領
域より、その両側に位置する該ボディーの左右側端部の
板厚が小とされたエレメントを形成する。
【0011】本発明によれば、前記成形パンチの押圧時
に前記薄肉部の押圧変形に伴う余肉を、前記カウンター
パンチのカウンター荷重によってボディーとヘッドとの
間の板材に流出させてから、余肉を受け入れた該板材を
ボディーから分離させるので、余肉がボディーに膨出状
態で残留することなく、該ボディーの板厚増加を確実に
防止することができる。一方、ボディーの略上半部にお
けるネックの下方領域に生じた余肉は、ネック側に移動
して分散されるが、分離される板材に向かう肉流は少な
い。これによって、ボディーの略上半部におけるネック
の下方領域の板厚よりも、その両側に位置するボディー
の左右側端部の板厚を容易に小とすることができる。
【0012】このように、成形パンチの押圧荷重とカウ
ンターパンチのカウンター荷重とによって、ボディーに
生じた余肉をエレメントの外方へ流出させ、或いはネッ
クに分散させることが簡単にできるので、ヘッドの左右
側端部を肉厚とすると共に、ヘッド側の板厚よりボディ
ー側の板厚を容易に薄肉とすることができる。更に同時
にボディーの略上半部におけるネックの下方領域におけ
る板厚よりも、その両側に位置するボディーの板厚を容
易に小とすることができる。そしてこれにより、複数の
エレメントを環状に積層して無段変速機用ベルトを形成
したとき、各エレメントの積層方向がヘッド側に曲るこ
とのない良好な積層形状とされるエレメントを打抜くこ
とができる。
【0013】なお、本発明においては、前記成形パンチ
により打抜かれる板材は、パッドにより前記ダイ上に押
さえつけられ、該パッドによる板材の押え荷重は、成形
パンチの押し下げ荷重と前記カウンターパンチのカウン
ター荷重とによる余肉の流出を許容する荷重に設定され
ていることが好ましい。これによって、ボディーに生じ
た余肉を円滑にエレメントの外方へ流出させることがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本実施形態による板材の打抜き形
状を示す説明的平面図、図2及び図3は本実施形態によ
る打抜き工程を模式的に示す説明図、図4(a)は本実
施形態によって形成されたエレメントの平面図、図4
(b)は図4(a)のb矢示図である。
【0015】本実施形態の打抜き加工方法は、図示しな
い無段変速機用ベルトを構成するエレメント1(図4参
照)を製造する際に採用されるものである。該エレメン
ト1は、図示しないが、環状に複数積層され、金属製の
無端リングによって一体に結束されることにより無段変
速機用ベルトを形成する。
【0016】本実施形態においては、図1に示すよう
に、金属製板材2から連結部3を介してエレメント1を
打抜く打抜き工程を行なった後、図中仮想線aで示した
連結部3とエレメント1との境界に沿って切断して板材
2からエレメント1を分離する分離工程を行なう。この
とき形成されるエレメント1の形状を図4(a)及び図
4(b)を参照して簡単に説明すれば、該エレメント1
は前記無段変速機用ベルトが形成されたときにその外周
側に位置するヘッド4と、内周側に位置するボディー5
とを備える。ヘッド4とボディー5とはネック6を介し
て一体に連設されている。該ヘッド4の両側には、ボデ
ィー5の上縁に沿って張り出す一対のイヤー7が形成さ
れている。該ヘッド4の略中央部には、複数のエレメン
ト1を積層した際に隣同士で凹凸係合させるためのノー
ズ8とホール9とが形成されている。該ヘッド4のホー
ル9の周囲には、ノーズ8との係合を確実とするために
部分的に僅かな凹み10が形成されており、これによっ
てヘッド4の中央部分は前記イヤー7より僅かに板厚が
小とされている。
【0017】ネック6の両側に位置するイヤー7とボデ
ィー5との間には、一対の凹部11が形成されている。
各凹部11には、前述の無端リングが装着される。ま
た、ボディー5の両端には図示しない無段変速機のプー
リに接する一対のプーリ接触面12(V面)が形成され
ている。更に、ボディー5の下半部には、下縁に向かっ
て次第に板厚が薄くなる薄肉部13が形成されている。
【0018】次に、前記打抜き工程について説明する。
該打抜き工程は図2(a)及び図2(b)に示すプレス
装置14により行なわれる。該プレス装置14は、板材
2が載置されるダイ15と、該ダイ15上の板材2をエ
レメント形状に打抜くエレメント成形パンチ16とを備
えている。該エレメント成形パンチ16に対向する位置
には、エレメント成形パンチ16の下降に追従して下降
するカウンターパンチ17が設けられている。また、エ
レメント成形パンチ16の一側には前記連結部3を形成
する連結部成形パンチ18が設けられている。該連結部
成形パンチ18に対応するダイ15の一部には逃げ部1
9が形成されている。また、ダイ15の上方位置には、
該ダイ15上に板材2を押さえつけるパッド20が設け
られている。
【0019】該プレス装置14において、先ず、ダイ1
5上に載置された板材2がパッド20の押しつけによっ
てダイ15上に固定される。次いで、図2(a)に示す
ように、カウンターパンチ17によって板材2の下方か
ら保持した状態でエレメント成形パンチ16の下降によ
り前記エレメント1が打抜かれる。同時に、エレメント
成形パンチ16と共に下降した連結部成形パンチ18
と、該連結部成形パンチ18に対応するダイ15側の逃
げ部19により前記連結部3が形成される。
【0020】また、図3(a)〜図3(d)に示すよう
に、該連結部3を除く部分が打抜かれてエレメント1が
板材2から離反するまでの間に、エレメント成形パンチ
16の下降によって次のことが行なわれる。先ず、図3
(a)及び図3(b)に示すように、エレメント成形パ
ンチ16の押圧荷重と、カウンターパンチ17のカウン
ター荷重とによって、ボディー5の薄肉部13が所定の
断面形状となるように押圧変形される。該薄肉部13が
押圧変形されることによって余肉がボディー5の上半部
21に流れる。
【0021】次いで、図3(c)に示すように、エレメ
ント成形パンチ16の押圧荷重と、カウンターパンチ1
7のカウンター荷重とによって、前記余肉をヘッド4に
向かう方向に流出させる(図1中矢印参照)。これによ
って、ボディー5の両側位置(特に図中A点)において
は、余肉が凹部11に位置する板材2に流出する。な
お、該凹部11に位置する板材2は前記パッド20によ
って押え荷重が付与されているが、その荷重をボディー
5からの余肉の流出を妨げない大きさとしておくことに
より、余肉を円滑に流出させることができる。
【0022】また、ボディー5におけるネック6の下方
領域(特に図中B点)に生じた余肉は、凹部11には流
出せず、ネック6に沿ってヘッド4に向かって流動し分
散する。この時点で、B点の板厚よりもA点の板厚が小
となる。
【0023】一方、ヘッド4側においては、エレメント
成形パンチ16の押圧によって、図1に示すように、ノ
ーズ8とホール9とが形成され、更にホール9の周囲が
押圧されて僅かに潰され、前記凹み10が形成される。
これによって、図1中矢印で示すように肉流が生じてイ
ヤー7に移動する。該イヤー7(特に図中C点)におい
ては、材料である板材の元板厚よりも増加し、これによ
って、B点の板厚とC点の板厚とが同じになるかB点の
板厚よりC点の板厚が大となる。
【0024】そして、図3(d)に示すように、前記エ
レメント1が打抜かれることによって、前記凹部11に
流出した余肉が該凹部11に位置する板材2に残留した
状態でエレメント1から離反される。
【0025】続いて、図2(b)に示すように、エレメ
ント成形パンチ16、連結部成形パンチ18、カウンタ
ーパンチ17、及びパッド20を上昇させることによ
り、エレメント1が連結部3を介して連結された状態の
板材2が取出される。そして、連結部4を切断する分離
工程が行なわれて板材2からエレメント1が完全に分離
される。
【0026】このようにして形成されたエレメント1
は、図4(b)に示すように、B点の板厚よりもA点の
板厚が確実に小とされ、C点の板厚よりもB点の板厚が
同じかそれ以下とされる。これにより、図示しないが、
複数のエレメント1を環状に積層して無段変速機用ベル
トを形成したとき、両C点とB点との接触により安定し
た積層状態とすることができ、しかも、各エレメント1
がヘッド4側に収束するように湾曲することが確実に防
止できるので、無段変速機のプーリに掛け亘した際に前
記無端リングとの不要な接触によるエレメント1の損傷
もなく、無段変速機における安定した動力の伝達を行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による板材の打抜き形状を
示す説明的平面図。
【図2】本実施形態による打抜き工程を模式的に示す説
明図。
【図3】本実施形態による打抜き工程を模式的に示す説
明図。
【図4】本実施形態によって形成されたエレメントを示
す説明図。
【符号の説明】
1…エレメント、2…板材、4…ヘッド、5…ボデー、
6…ネック、12…プーリ接触面(V面)、13…薄肉
部、15…ダイ、16…エレメント成形パンチ(成形パ
ンチ)、17…カウンターパンチ、20…パッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B21D 35/00 B21D 35/00 53/14 53/14 B21K 1/76 B21K 1/76 Z // B21L 9/04 B21L 9/04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚み方向に環状に複数積層された際に内周
    側に位置して左右側端縁が無段変速機のプーリに接する
    ボディーと、該ボディーの中央部上縁側にネックを介し
    て連設され、環状に複数積層された際に外周側に位置す
    るヘッドとを備え、前記ボディーの略下半部に他部より
    板厚が薄く形成された薄肉部を有する無段変速機用ベル
    トのエレメントにおいて、 前記ヘッドは、前記ネックの上部領域の両側に位置する
    該ヘッドの左右側端部の板厚が、該ネックの上部領域よ
    り大とされ、 前記ネック及び前記ボディーの板厚は、前記ヘッドの左
    右側端部の板厚以下とされ、 該ボディーの薄肉部を除く略上半部においては、前記ネ
    ックの下部領域の両側に位置する該ボディーの左右側端
    部の板厚が、該ネックの下部領域より小とされているこ
    とを特徴とする無段変速機用ベルトのエレメント。
  2. 【請求項2】厚み方向に環状に複数積層された際に内周
    側に位置して左右側端縁が無段変速機のプーリに接する
    ボディーと、該ボディーの中央部上縁側にネックを介し
    て連設され、環状に複数積層された際に外周側に位置す
    るヘッドとを備え、前記ボディーの略下半部に他部より
    板厚が薄く形成された薄肉部を有する無段変速機用ベル
    トのエレメントの打抜き加工方法であって、 ダイに載置された金属製の板材をその上面から押し下げ
    て前記エレメントの形状に打ち抜く成形パンチと、該成
    形パンチにより打抜かれるエレメントの下面に当接して
    カウンター荷重を付与し、前記薄肉部を所定の断面形状
    に押圧変形させつつ該エレメントと共に下降するカウン
    ターパンチとを用い、 前記成形パンチにより板材を押し下げると共に該成形パ
    ンチの押し下げ荷重に対抗する前記カウンターパンチの
    カウンター荷重によって前記薄肉部を所定形状に押圧変
    形させる工程と、 更に前記成形パンチにより板材を押し下げると共に該成
    形パンチの押し下げ荷重に対抗する前記カウンターパン
    チのカウンター荷重によって該薄肉部の押圧変形に伴う
    余肉をボディーからネックの両側に位置する板材へ流出
    させる工程と、 更に前記成形パンチにより板材を押し下げて該余肉が流
    出された板材をボディーから分離させ、且つ、前記ヘッ
    ドの略中央部を押圧して該ヘッドの左右側端部に肉流を
    生じさせつつエレメントを打抜く工程とにより、 前記ヘッドの前記ネックの上部領域の両側に位置する該
    ヘッドの左右側端部の板厚が、該ネックの上部領域より
    大とされ、前記ネック及び前記ボディーの板厚が、前記
    ヘッドの板厚以下とされ、該ボディーの薄肉部を除く略
    上半部においては、前記ネックの下部領域の両側に位置
    する該ボディーの左右側端部の板厚が、該ネックの下部
    領域より小とされたエレメントを形成することを特徴と
    する無段変速機用ベルトのエレメントの打抜き加工方
    法。
  3. 【請求項3】前記成形パンチにより打抜かれる板材は、
    パッドにより前記ダイ上に押さえつけられ、 該パッドによる板材の押え荷重は、成形パンチの押し下
    げ荷重と前記カウンターパンチのカウンター荷重とによ
    る余肉の流出を許容する荷重に設定されていることを特
    徴とする請求項2記載の無段変速機用ベルトのエレメン
    トの打抜き加工方法。
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