JP3970203B2 - 湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、油中に浸した状態で対向面に高圧力をかけることによってトルクを得る湿式摩擦材であって、リング状の芯金に摩擦材基材を接着してなる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リング状の芯金に円周方向にウエーブを付加して、芯金に貼り付けられる湿式摩擦材の表面にウエーブを設けることによって、対向面に係合する際の衝撃が緩和されてスムースな係合が可能になるので、芯金にウエーブを付加する技術が開発されている。湿式摩擦材の芯金にウエーブを付加する方法としては、大きく分けて2通りある。これらの従来方法について、図14及び図15を参照して説明する。図14は従来の冷間加工法を示す概略図である。図15は従来の熱間加工法を示す概略図である。
【0003】
まず、冷間加工法について図14を参照して説明する。図14に示されるように、冷間加工法は打ち抜き加工で得られた芯金53を、波形のついたパンチ51、カウンターパンチ52で加圧保持して波形形状を転写する方法である。比較的単純で生産性の良い方法ではあるが、加圧開放後の「戻り」現象により、金型50に付加したウエーブ高さがそのまま転写できない。そこで、一般的には必要とするウエーブ高さの数倍〜数十倍のウエーブ形状を金型50に加工しておく必要があり、芯金鋼材の「戻り」を計算に入れておかなければならない。
【0004】
一方、熱間加工法は、図15に示されるように複数枚の芯金58を積層し、波形形状を施した上下型55で挟み込んで加圧をした状態で400℃〜500℃の高温に加熱し、芯金鋼材の「戻り」を抑える工法である。熱間加工法では、加熱による応力緩和により芯金58の内部応力が除去できるとともに波形形状を転写するため安定したウエーブ形状58aが得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図14の冷間加工法においては、芯金鋼材の「戻り」現象は様々な要素で大きく異なり、特に鋼材素材の履歴により左右される。即ち、鋼材ロット、圧延時の履歴、圧延方向等の要素により、同一のウエーブ型50で加圧しても安定したウエーブ高さを満足することは困難である。このように冷間加工法で作製されるウエーブ53aのバラツキは大きく、湿式摩擦材に要求されるウエーブ精度を満足させることはできない。
【0006】
一方、図15の熱間加工法においては、安定して高いウエーブ精度が得られるため、最近のウエーブ加工は殆どこの熱間加工法が採られている。しかしながら、冷間加工法と比較すると工程が複雑で、処理時間が長く生産性が劣る欠点がある。さらに、高温で処理する必要があるため膨大なエネルギーを必要とし、加工コストも必然的に高くなるという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明は、簡単な工程で処理時間も短く低コストで安定して高いウエーブ精度が得られる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型は、湿式摩擦材の芯金を素材鋼板から打ち抜くとともに、または打ち抜いた後に、前記芯金の円周方向にウエーブを付加する加工金型であって、前記加工金型のメインパンチとカウンターパンチの圧縮面にはそれぞれ前記ウエーブの形状が加工されるとともに、前記ウエーブの頂点に当る部分には微小突起が設けられ、前記メインパンチと前記カウンターパンチで前記芯金を圧縮するとともに前記微小突起を前記芯金に食い込ませてノッチを形成するものである。
【0009】
したがって、芯金がこのウエーブ加工金型によって上下から加圧圧縮される過程で微小突起によって形成されたノッチによる局所圧縮により表面層の塑性流動が発生し、ノッチ部を頂点とした曲部が加工される。よって、必要なウエーブ数、ウエーブ高さに応じ、ウエーブ加工金型のメインパンチ、カウンターパンチに微小突起を設けることで、芯金のウエーブ頂点部にノッチを打刻することにより、容易に安定したウエーブ形状が加工できる。
【0010】
このウエーブ加工金型は、芯金を素材鋼板から打ち抜くとともに、または打ち抜いた後に、メインパンチとカウンターパンチで芯金を圧縮するものであるから、従来の熱間加工法よりもはるかに工程が簡単で処理時間もずっと短い。また、高温加熱を必要としないことからコストも安くて済み、さらにノッチ部を頂点とした曲部は「戻り」現象を起こさないことから高いウエーブ精度が得られる。なお、ノッチを打刻するための微小突起の形状は、線状・点状のいずれも可能であり、その数も必要とするウエーブ高さ・精度により任意に選定できる。
【0011】
このようにして、簡単な工程で処理時間も短く低コストで安定して高いウエーブ精度が得られる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型となる。
【0012】
更に、前記微小突起の形状は複数本の放射状または放射方向に略平行に並んだ直線と、該直線と交わり円周方向に沿って並んだ複数本の直線または曲線からなるものであるから、ノッチによる局所圧縮により表面層の塑性流動を円周方向に発生させるためには、放射方向に直線状の微小突起を設ける必要がある。しかし、それと同時に円周方向に沿ってノッチを打刻することによって芯金全体のうねりを緩和することができる。そこで、複数本の放射状または放射方向に略平行に並んだ直線と、該直線と交わり円周方向に沿って並んだ複数本の直線または曲線からなる微小突起を設けることによってさらに精度の良いウエ ーブ加工を行うことができる。
【0013】
このようにして、さらに精度の良いウエーブ加工を行うことができる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型となる。
【0014】
請求項2の発明にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型は、湿式摩擦材の芯金を素材鋼板から打ち抜くとともに、または打ち抜いた後に、前記芯金の円周方向にウエーブを付加する加工金型であって、前記加工金型のメインパンチとカウンターパンチの圧縮面にはそれぞれ前記ウエーブの形状が加工されるとともに、前記ウエーブの頂点に当る部分には微小突起が設けられ、前記メインパンチと前記カウンターパンチで前記芯金を圧縮するとともに前記微小突起を前記芯金に食い込ませてノッチを形成するものである。
【0015】
したがって、芯金がこのウエーブ加工金型によって上下から加圧圧縮される過程で微小突起によって形成されたノッチによる局所圧縮により表面層の塑性流動が発生し、ノッチ部を頂点とした曲部が加工される。よって、必要なウエーブ数、ウエーブ高さに応じ、ウエーブ加工金型のメインパンチ、カウンターパンチに微小突起を設けることで、芯金のウエーブ頂点部にノッチを打刻することにより、容易に安定したウエーブ形状が加工できる。
【0016】
このウエーブ加工金型は、芯金を素材鋼板から打ち抜くとともに、または打ち抜いた後に、メインパンチとカウンターパンチで芯金を圧縮するものであるから、従来の熱間加工法よりもはるかに工程が簡単で処理時間もずっと短い。また、高温加熱を必要としないことからコストも安くて済み、さらにノッチ部を頂点とした曲部は「戻り」現象を起こさないことから高いウエーブ精度が得られる。なお、ノッチを打刻するための微小突起の形状は、線状・点状のいずれも可能であり、その数も必要とするウエーブ高さ・精度により任意に選定できる。
【0017】
このようにして、簡単な工程で処理時間も短く低コストで安定して高いウエーブ精度が得られる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型となる。
【0018】
更に、前記微小突起を前記芯金に食い込ませて形成される前記ノッチの両端は前記芯金の外周及び内周からそれぞれ0.2mm以上離れているものである。したがって、一般に、芯金に形成されるノッチがリング状の芯金の内周または外周に達する場合は、通常負荷での使用では問題ないが、高速や過酷な加圧繰り返しによる使用環境では、クラックの起点となって芯金の強度を低下させる恐れが生ずるが、本発明では、特に高負荷で使用される場合には、ノッチの両端が芯金の外周及び内周からそれぞれ0.2mm以上離れて形成されるようにすることによって、芯金の強度低下の恐れがなくなる。
【0019】
このようにして、高負荷での使用にも十分耐えられる芯金のウエーブ加工を行うことができる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型の説明事例及び実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0021】
説明事例1
まず、本発明の実施の形態を説明する前に、その基本的説明を行う説明事例11について、図1乃至図3を参照して説明する。
図1(a)は説明事例1にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型で芯金の内径を打ち抜いた後に、外径を打ち抜きながらウエーブ加工を行う工程の全体を示す概略図、(b)は説明事例1にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型で芯金の内外径を同時に打ち抜きながらウエーブ加工を行う工程の全体を示す概略図である。図2(a)は説明事例1にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型でメインパンチ・カウンターパンチと微小突起を示す拡大図、(b)はメインパンチの下面に付いている微小突起の位置と形状を示す底面図、(c)はカウンターパンチの上面に付いている微小突起の位置と形状を示す平面図である。図3(a)は説明事例1にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型で製造されたウエーブ付き芯金のうち芯金をメインパンチ・カウンターパンチで加圧圧縮した状態を示す側面図、(b)はその結果打刻されたノッチと芯金表面の塑性流動を示す側面図、(c)はノッチが打刻されてウエーブが付加された芯金全体を示す平面図である。
【0022】
まず、説明事例1にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型の全体工程について、図1を参照して説明する。
【0023】
始めに、芯金の内径部だけを先に打ち抜く工程について図1(a)を参照して説明する。図1(a)に示されるように、円筒形に捲かれた素材鋼板コイル1が平面状に引き出されて、精密レベラー2で平坦かつ水平に保持される。次に、内径部打ち抜き金型3によって芯金の内径部だけが打ち抜かれ、このとき加工中の素材鋼板3aは内径部に相当する貫通穴3bが開いている。続いて、ウエーブ加工金型4によって外径が打ち抜かれるとともに、メインパンチ5及びカウンターパンチ6によって芯金が圧縮されてウエーブ加工された芯金8が抜き落し機7において抜き落とされる。これによって、ウエーブを付加された芯金8が完成する。
【0024】
次に、芯金の内外径を同時に打ち抜きながらウエーブ加工を行う工程について、図1(b)を参照して説明する。
図1(a)と同様に素材鋼板コイル1が平面状に引き出されて精密レベラー2で平坦かつ水平に保持された後、メインパンチ9aとカウンターパンチ9bからなるウエーブ加工金型9によって、素材鋼板コイル1から芯金の内外径が同時に打ち抜かれるとともにメインパンチ9a及びカウンターパンチ9bによって芯金が圧縮されてウエーブ加工された芯金8が抜き落し機7において抜き落とされる。これによって、たった1工程でウエーブを付加された芯金8が完成する。
【0025】
このように、図1(a),(b)のいずれの方法においても、極めて少ない工程数で、また短時間でウエーブ加工された湿式摩擦材の芯金を製造することができる。さらに、まず打ち抜き金型でリング状の芯金を打ち抜いてから、この芯金を専用金型で加圧圧縮してウエーブを付加する方法もある。
【0026】
次に、説明事例1にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型のメインパンチ及びカウンターパンチの詳細について、図2を参照して説明する。なお、ここではウエーブ加工金型の打ち抜き金型部分は図示省略して専用金型部分についてのみ説明する。
【0027】
図2(a)に示されるように、専用金型10のメインパンチ11及びカウンターパンチ12にはウエーブ形状が加工されており(図2(a)では誇張して描かれているが実際にはウエーブの高さ0.2mmとごく小さい)、ウエーブ形状の頂点に当る部分13には全て微小突起14が設けられており、微小突起14の高さは40μm、幅は200μmである。
【0028】
図2(b)に示されるように、微小突起14の形状は直線状で1箇所当り3本、略平行に設けられている。そして、メインパンチ11全体ではほぼ等角度で7箇所に設けられており、図2(c)に示されるように、カウンターパンチ12にもほぼ等角度で7箇所に設けられている。ただし、微小突起14の位置はメインパンチ11とカウンターパンチ12では位相が異なり、互い違いになっている。
【0029】
次に、内外径を打ち抜かれたリング状の芯金にノッチが打刻されてウエーブ形状が付加される過程について、図3を参照して説明する。図3(a)に示されるように、メインパンチ11とカウンターパンチ12でリング状の芯金8が加圧圧縮されて、ウエーブ形状が付加されるとともにウエーブ形状の各頂点に設けられた3本ずつの微小突起14が芯金8に食い込む。そして、図3(b)に示されるように、微小突起14に対応した3本ずつのノッチ15が打刻され、さらに加圧圧縮される過程でノッチ15による局所圧縮により矢印で示されるように表面層の塑性流動を発生させ、ノッチ15を頂点としたウエーブが加工される。
【0030】
このようにして、図3(c)に示されるように、芯金8の表面にはほぼ等角度で7箇所に3本ずつのノッチ15が打刻され、裏面にも表面のノッチ15の中間付近の7箇所に3本ずつのノッチが打刻されるので、芯金8の全体で7つのウエーブが形成される。これらのウエーブは表裏にノッチ15が打刻されていることによって従来の冷間加工法におけるような「戻り」現象を起こさず、高精度に形成される。なお、ノッチ15の内径側は歯車様形状の内径穴8aにおいて先端が途切れている。外径8bはほぼ真円である。
【0031】
このように、説明事例1にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型によれば、簡単な工程で処理時間も短く低コストで安定して高いウエーブ精度が得られる。
【0032】
実施の形態1
次に、本発明の湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型のウエーブ加工方法について、図4を参照して説明する。図4は本発明の実施の形態1の湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型で製造されたウエーブ付き芯金を示す平面図である。
【0033】
図4に示されるように、本実施の形態1によって製造されたウエーブ付き芯金20には、ほぼ等間隔で5箇所にノッチ21が打刻されている。本実施の形態1においては、まず打ち抜き金型でリング状の芯金を打ち抜いてから、専用金型のメインパンチ・カウンターパンチで加圧圧縮してノッチ21を打刻している。裏面にも表面のノッチ21の中間付近の5箇所にノッチが打刻されているので、芯金20の全体で5つのウエーブが形成されている。ノッチ21は、放射方向に伸びた4本の直線と円周方向に沿った3本の線で形成されている。したがって、本実施の形態1に用いられる専用金型のメインパンチ・カウンターパンチのウエーブの頂点に当る部分には、ノッチ21に対応する形状の微小突起がそれぞれ設けられている。このように円周方向に沿ってノッチを入れると、芯金20全体のうねりを緩和する効果がある。
【0034】
説明事例2
次に、説明事例2にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型のウエーブ加工方法について、図5を参照して説明する。図5は説明事例2にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型で製造されたウエーブ付き芯金を示す平面図である。
【0035】
図5に示されるように、説明事例2にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型によって製造されたウエーブ付き芯金23には、ほぼ等間隔で5箇所にノッチ24が打刻されている。裏面にも表面のノッチ24の中間付近の5箇所にノッチが打刻されているので、芯金23の全体で5つのウエーブが形成されている。ノッチ24は、実施の形態1,2のような線状ではなく、四角錐形状ドット25が多数集まって形成されている。したがって、説明事例2にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型のメインパンチ・カウンターパンチのウエーブの頂点に当る部分には、ノッチ24に対応する形状の微小突起(微小な四角錐突起の集合体)がそれぞれ設けられている。
【0036】
実施の形態2
次に、本発明の湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型の実施の形態2について、図6を参照して説明する。図6は本発明の湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型の実施の形態2によって製造されたウエーブ付き芯金を示す平面図である。
【0037】
図6に示されるように、本実施の形態2によって製造されたウエーブ付き芯金27には、ほぼ等角度で9箇所にノッチ28が打刻されている。裏面にも表面のノッチ28の中間付近の9箇所にノッチが打刻されているので、芯金27の全体で9つのウエーブが形成されている。ノッチ28は、実施の形態1のような3本の略平行な直線と、これらの直線に略垂直に交わる2本の略平行な直線によって形成されている。したがって、本実施の形態2に用いられる専用金型のメインパンチ・カウンターパンチのウエーブの頂点に当る部分には、ノッチ28に対応する形状の微小突起がそれぞれ設けられている。
【0038】
説明事例3
次に、説明事例3にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型について、図7及び図8を参照して説明する。図7は説明事例3にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型によって製造されたウエーブ付き芯金の一部を側面から見たところを示す拡大図である。図8は同じくウエーブ付き芯金の一部を側面から見たところであるが表裏のノッチ位置が好ましくない例を示したものである。
【0039】
図7に示されるように、本実施の形態5によって製造されたウエーブ付き芯金30には、表裏に1本ずつの楔形のノッチ31a,31bが設けられている。このように、表裏のノッチ位置31a,31bが互いにずれていれば、芯金30の大きな強度低下はないため問題はない。しかし、図8に示されるように、表裏のノッチ34a,34bが同位置にくると芯金33が著しい強度低下を起こすため、このような配置は避けなければならない。
【0040】
その他の例として、図9に示されるように、ほぼ等角度で5箇所に放射方向の直線の間隔が不均一なノッチ37が打刻されているウエーブ付き芯金36や、図10に示されるように、ほぼ等角度で5箇所に3本ずつ破線形状のノッチ40が打刻されているウエーブ付き芯金39等、ノッチのパターン、数は必要とするウエーブ高さ・ウエーブ精度によって任意に選定することができる。
【0041】
説明事例4
さらに、その他の例について図11を参照して説明する。図11は説明事例4にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型によって製造されたウエーブ付き芯金のその他の例を示す平面図である。
【0042】
図11に示されるように、このウエーブ付き芯金42は表面の全面に亘って緩い曲線形状のノッチ43が細かい間隔で多数打刻されており、それと反対向きの緩い曲線形状のノッチ44が同様な間隔で多数打刻されて、全体として網目模様を形成している。さらに、図示されていないが、ウエーブ付き芯金42の裏面にも隣り合う表面のノッチ43,44の中間に当る位置にそれぞれ同様の形状のノッチが打刻されて、全体として網目模様を形成している。そして、このリング状の芯金42に上記各実施の形態と同様に円周方向に、5箇所・7箇所・9箇所等のウエーブが付加されている。
【0043】
ここで、ウエーブを付加する前の芯金の材料(鋼材板)の平面度が悪いと、即ち鋼材板が完全に平坦でなく少し反っていたり、全体に微妙に凹凸があったりすると、上記各実施の形態で説明したように所定のウエーブ面と微小突起を有するウエーブ加工金型で芯金を加圧圧縮しても、設計通りのウエーブ高さにならない場合がある。このように、ウエーブを付加する前の芯金の材料(鋼材板)の平面度が悪いと、安定して高いウエーブ精度を得ることができない。
【0044】
そこで、ウエーブを付加する前の芯金42の表裏全面にノッチ43,44を打刻することによって、芯金42の材料(鋼材板)全体に圧力を与え、平面度を矯正することができる。これによって、完全に平坦な芯金42の材料(鋼材板)をウエーブ加工金型で加圧圧縮することができ、安定して高いウエーブ精度を得ることができる。のみならず、芯金42の全体に圧力が加わることによって、ウエーブ加工時の「戻り」現象を防止することができる。したがって、芯金42のウエーブ加工に用いるウエーブ加工金型にはウエーブの頂点に当る部分に微小突起を設ける必要がない。このようにして、芯金42において高いウエーブ精度が得られる。
【0045】
加工方法としては、芯金42の材料に表裏全面にノッチ43,44を打刻しておいてから、内外径の打ち抜きを行うと同時にウエーブ形状を成形して芯金42にウエーブを付加しても良いし、まずノッチ43,44を打刻し、次に内外径の打ち抜きを行ってから、ウエーブ加工金型でウエーブを付加する方法によることもできる。
【0046】
実施の形態3
さらに、別の例について、図12及び図13を参照して説明する。
図12は本発明の実施の形態3の湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型によって製造されたウエーブ付き芯金を示す平面図である。図13は実施の形態3のウエーブ付き芯金のノッチ部分を拡大して示した部分拡大図である。
【0047】
上記各実施の形態1,2、説明事例1〜4においては、図3乃至図7に示されるように、芯金に打刻された放射状のノッチがいずれも芯金の外周まで(一部は内周にも)達している。通常の負荷での使用では全く問題はないが、高速や過酷な加圧繰り返しによる使用環境においては、芯金の外周または内周まで達したノッチがクラックの起点となって芯金の強度を低下させる恐れがある。
【0048】
そこで、図12及び図13に示されるように、打刻されたノッチ46の先端が芯金45の外周及び内周のいずれにも達しないようにウエーブ加工することによって、特に高負荷で使用される場合においても芯金の強度低下の恐れがなくなる。具体的には、図13に示されるように、ノッチ46の先端が芯金45の外周及び内周からそれぞれ0.2mm以上離れるようにウエーブ加工することによって、芯金45の強度低下の恐れがなくなり、高負荷での使用にも十分耐えられる芯金となる。
【0049】
さて、上記各実施の形態1,2、説明事例1〜3について特徴とウエーブ高さの設計値からのバラツキについて[表1]に纏めた。なお、比較例としてノッチを打刻しない従来の冷間加工法についても示した。
【0050】
【表1】
【0051】
[表1]に示されるように、加工法は実施の形態1と比較例がまずリング状の芯金を打ち抜いてからこの芯金にウエーブ加工を施す方法を採っており、他の実施の形態、説明事例は全てリング状の芯金を打ち抜きながらウエーブ加工を施している。
【0052】
ノッチ形状は各図に示したように、説明事例1が3本の略平行な直線、実施の形態1が4本の放射状の直線とこれらに交わる円周に沿った3本の線、説明事例2が微小な四角錐ドットの集合体、実施の形態2が3本の略平行な直線とこれに略垂直に交わる略平行な2本の直線、説明事例3が1本の直線である。
【0053】
ウエーブの数は、説明事例1が7、実施の形態1が5、説明事例2も5、実施の形態2が9、説明事例3が7、比較例も7である。
【0054】
ウエーブ高さのバラツキは、説明事例1が設計値0.20mmに対して0.05mm、実施の形態1が設計値0.25mmに対して0.06mm、説明事例2が設計値0.25mmに対して0.04mm、実施の形態2が設計値0.30mmに対して0.04mm、説明事例3が設計値0.20mmに対して0.03mmと、いずれも小さいバラツキに抑えられている。特に、実施の形態2と説明事例3がバラツキが小さい。これに対して、比較例は設計値0.20mmに対してバラツキが0.19mmとウエーブ高さと同等のバラツキがあり、実用に耐えないことが分かる。
【0055】
上記各実施の形態、説明事例にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型のウエーブ加工方法は、芯金を素材鋼板から打ち抜くとともに、または打ち抜いた後に、メインパンチとカウンターパンチで芯金を圧縮するものであるから、従来の熱間加工法よりもはるかに工程が簡単で処理時間もずっと短い。また、高温加熱を必要としないことからコストも安くて済み、さらにノッチ部を頂点とした曲部は「戻り」現象を起こさないことから、[表1]に示されるような高いウエーブ精度が得られる。
【0056】
このようにして、簡単な工程で処理時間も短く低コストで安定して高いウエーブ精度が得られる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工方法及びウエーブ加工金型となる。
【0057】
湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工方法のその他の工程や、湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型のその他の部分の構成、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等についても、上記各実施の形態に限定されるものではない。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型は、湿式摩擦材の芯金を素材鋼板から打ち抜くとともに、または打ち抜いた後に、前記芯金の円周方向にウエーブを付加する加工金型であって、前記加工金型のメインパンチとカウンターパンチの圧縮面にはそれぞれ前記ウエーブの形状が加工されるとともに、前記ウエーブの頂点に当る部分には微小突起が設けられ、前記メインパンチと前記カウンターパンチで前記芯金を圧縮するとともに前記微小突起を前記芯金に食い込ませてノッチを形成するものである。
【0059】
したがって、芯金がこのウエーブ加工金型によって上下から加圧圧縮される過程で微小突起によって形成されたノッチによる局所圧縮により表面層の塑性流動が発生し、ノッチ部を頂点とした曲部が加工される。よって、必要なウエーブ数、ウエーブ高さに応じ、ウエーブ加工金型のメインパンチ、カウンターパンチに微小突起を設けることで、芯金のウエーブ頂点部にノッチを打刻することにより、容易に安定したウエーブ形状が加工できる。
【0060】
このウエーブ加工金型は、芯金を素材鋼板から打ち抜くとともに、または打ち抜いた後に、メインパンチとカウンターパンチで芯金を圧縮するものであるから、従来の熱間加工法よりもはるかに工程が簡単で処理時間もずっと短い。また、高温加熱を必要としないことからコストも安くて済み、さらにノッチ部を頂点とした曲部は「戻り」現象を起こさないことから高いウエーブ精度が得られる。なお、ノッチを打刻するための微小突起の形状は、線状・点状のいずれも可能であり、その数も必要とするウエーブ高さ・精度により任意に選定できる。
【0061】
このようにして、簡単な工程で処理時間も短く低コストで安定して高いウエーブ精度が得られる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型となる。
【0062】
更に、前記微小突起の形状は複数本の放射状または放射方向に略平行に並んだ直線と、該直線と交わり円周方向に沿って並んだ複数本の直線または曲線からなるものであり、本加工金型は芯金の円周方向にウエーブを付加するものであるから、ノッチによる局所圧縮により表面層の塑性流動を円周方向に発生させるためには、放射方向に直線状の微小突起を設ける必要がある。しかし、それと同時に円周方向に沿ってノッチを打刻することによって芯金全体のうねりを緩和することができる。そこで、複数本の放射状または放射方向に略平行に並んだ直線と、該直線と交わり円周方向に沿って並んだ複数本の直線または曲線からなる微小突起を設けることによってさらに精度の良いウエーブ加工を行うことがで きる。
【0063】
このようにして、さらに精度の良いウエーブ加工を行うことができる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型となる。
【0064】
請求項2の発明にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型は、湿式摩擦材の芯金を素材鋼板から打ち抜くとともに、または打ち抜いた後に、前記芯金の円周方向にウエーブを付加する加工金型であって、前記加工金型のメインパンチとカウンターパンチの圧縮面にはそれぞれ前記ウエーブの形状が加工されるとともに、前記ウエーブの頂点に当る部分には微小突起が設けられ、前記メインパンチと前記カウンターパンチで前記芯金を圧縮するとともに前記微小突起を前記芯金に食い込ませてノッチを形成するものである。
【0065】
したがって、芯金がこのウエーブ加工金型によって上下から加圧圧縮される過程で微小突起によって形成されたノッチによる局所圧縮により表面層の塑性流動が発生し、ノッチ部を頂点とした曲部が加工される。よって、必要なウエーブ数、ウエーブ高さに応じ、ウエーブ加工金型のメインパンチ、カウンターパンチに微小突起を設けることで、芯金のウエーブ頂点部にノッチを打刻することにより、容易に安定したウエーブ形状が加工できる。
【0066】
このウエーブ加工金型は、芯金を素材鋼板から打ち抜くとともに、または打ち抜いた後に、メインパンチとカウンターパンチで芯金を圧縮するものであるから、従来の熱間加工法よりもはるかに工程が簡単で処理時間もずっと短い。また、高温加熱を必要としないことからコストも安くて済み、さらにノッチ部を頂点とした曲部は「戻り」現象を起こさないことから高いウエーブ精度が得られる。なお、ノッチを打刻するための微小突起の形状は、線状・点状のいずれも可能であり、その数も必要とするウエーブ高さ・精度により任意に選定できる。
【0067】
このようにして、簡単な工程で処理時間も短く低コストで安定して高いウエーブ精度が得られる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型となる。
【0068】
更に、前記微小突起を前記芯金に食い込ませて形成される前記ノッチの両端は前記芯金の外周及び内周からそれぞれ0.2mm以上離れているから、本加工金型によって芯金に形成されるノッチがリング状の芯金の内周または外周に達する場合は、通常負荷での使用では問題ないが、高速や過酷な加圧繰り返しによる使用環境では、クラックの起点となって芯金の強度を低下させる恐れがある。そこで、特に高負荷で使用される場合には、ノッチの両端が芯金の外周及び内周からそれぞれ0.2mm以上離れて形成されるようにすることによって、芯金の強度低下の恐れがなくなる。
【0069】
このようにして、高負荷での使用にも十分耐えられる芯金のウエーブ加工を行うことができる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)は説明事例1にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型のウエーブ加工方法における芯金の内径を打ち抜いた後に、外径を打ち抜きながらウエーブ加工を行う工程の全体を示す概略図、(b)は説明事例1にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型のウエーブ加工方法における芯金の内外径を同時に打ち抜きながらウエーブ加工を行う工程の全体を示す概略図である。
【図2】 図2(a)は説明事例1にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型のウエーブ加工方法に用いられるウエーブ加工金型のメインパンチ・カウンターパンチと微小突起を示す拡大図、(b)はメインパンチの下面に付いている微小突起の位置と形状を示す底面図、(c)はカウンターパンチの上面に付いている微小突起の位置と形状を示す平面図である。
【図3】 図3(a)は説明事例1にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型のウエーブ加工方法のうち芯金をメインパンチ・カウンターパンチで加圧圧縮した状態を示す側面図、(b)はその結果打刻されたノッチと芯金表面の塑性流動を示す側面図、(c)はノッチが打刻されてウエーブが付加された芯金全体を示す平面図である。
【図4】 図4は本発明の湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型の実施の形態1によって製造されたウエーブ付き芯金を示す平面図である。
【図5】 図5は説明事例2にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型によって製造されたウエーブ付き芯金を示す平面図である。
【図6】 図6は本発明の湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型の実施の形態2によって製造されたウエーブ付き芯金を示す平面図である。
【図7】 図7は説明事例3にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型によって製造されたウエーブ付き芯金の一部を側面から見たところを示す拡大図である。
【図8】 図8は同じくウエーブ付き芯金の一部を側面から見たところであるが表裏のノッチ位置が好ましくない例を示したものである。
【図9】 図9は説明事例3にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型によって製造されたウエーブ付き芯金のその他の例を示す平面図である。
【図10】 図10は説明事例3にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型によって製造されたウエーブ付き芯金のその他の例を示す平面図である。
【図11】 図11は説明事例4にかかる湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型によって製造されたウエーブ付き芯金のその他の例を示す平面図である。
【図12】 図12は本発明の湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工方法及びウエーブ加工金型によって製造されたウエーブ付き芯金の実施の形態3を示す平面図である。
【図13】 図13はウエーブ付き芯金の実施の形態3のノッチ部分を拡大して示した部分拡大図である。
【図14】 図14は従来の冷間加工法を示す概略図である。
【図15】 図15は従来の熱間加工法を示す概略図である。
【符号の説明】
1 素材鋼板
4,9 ウエーブ加工金型
5,9a,11 メインパンチ
6,9b,12 カウンターパンチ
8,20,23,27,30,33,36,39,42,45 芯金
10 専用金型
13 ウエーブの頂点に当る部分
14 微小突起
15,21,24,28,31a,31b,
34a,34b,37,40,43,44,46 ノッチ
Claims (2)
- 湿式摩擦材の芯金を素材鋼板から打ち抜くとともに、または打ち抜いた後に、前記芯金の円周方向にウエーブを付加する加工金型であって、
前記加工金型のメインパンチとカウンターパンチの圧縮面にはそれぞれ前記ウエーブの形状が加工されるとともに、前記ウエーブの頂点に当る部分には微小突起が設けられ、前記メインパンチと前記カウンターパンチで前記芯金を圧縮するとともに前記微小突起を前記芯金に食い込ませてノッチを形成し、しかも、前記微小突起の形状は複数本の放射状または放射方向に略平行に並んだ直線と、該直線と交わり円周方向に沿って並んだ複数本の直線または曲線からなることを特徴とする湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型。 - 湿式摩擦材の芯金を素材鋼板から打ち抜くとともに、または打ち抜いた後に、前記芯金の円周方向にウエーブを付加する加工金型であって、
前記加工金型のメインパンチとカウンターパンチの圧縮面にはそれぞれ前記ウエーブの形状が加工されるとともに、前記ウエーブの頂点に当る部分には微小突起が設けられ、前記メインパンチと前記カウンターパンチで前記芯金を圧縮するとともに前記微小突起を前記芯金に食い込ませてノッチを形成し、前記微小突起を前記芯金に食い込ませて形成される前記ノッチの両端は前記芯金の外周及び内周からそれぞれ0.2mm以上離れていることを特徴とする湿式摩擦材の芯金のウエーブ加工金型。
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