JP2512475B2 - プリント回路基板用積層板 - Google Patents

プリント回路基板用積層板

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JP2512475B2
JP2512475B2 JP62141446A JP14144687A JP2512475B2 JP 2512475 B2 JP2512475 B2 JP 2512475B2 JP 62141446 A JP62141446 A JP 62141446A JP 14144687 A JP14144687 A JP 14144687A JP 2512475 B2 JP2512475 B2 JP 2512475B2
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良秋 堀井
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はそりねじれの少いガラス繊維織物補強熱硬化
性樹脂積層板に関するものである。
〔従来の技術〕
織物補強熱硬化性樹脂積層板(以下積層板と略称)に
対し、一般的にガラスクロスやアラミド繊維クロスが補
強用の織物基材として用いられる。
ガラスクロスは一般にJIS R-3413の表5に記載されて
いる無アルカリガラスを用いて織成されている。例え
ば、経糸にECG 75 1/0 1.0Z、緯糸にECG 75 1/0 1.0Zの
撚糸を用い、経糸は糊付して集束させ、又緯糸はそのま
ま使用して織機で製織されガラスクロスとなる。
然る後に、エポキシ樹脂等を含浸し、必要に応じて金
属箔を重ねて成形用プレスにより熱圧して積層板が得ら
れる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述のようにして作られたガラス繊維織物積層板に更
に熱処理を施すとそりやねじれが発生するという問題が
ある。そこでそりねじれのないガラス繊維織物積層板に
対する要望が強い。
従来、ガラス繊維織物積層板のそりねじれは織物の目
曲りや織物の積層方法、成型技術の影響が大きいと考え
られており、これらの改良技術は沢山考案されている。
しかし、いずれも根本的な改良とはなりえず、例えば織
物の目曲りの許容限度をいたずらに小さくする努力や工
程上わずらわしい特殊な積層方法、成型技術を駆使する
ことで対応しているのが現状である。
本発明はこのような事情に鑑みてそりねじれの少いガ
ラス繊維織物積層板を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、前記のような問題点を解決するためガ
ラス繊維織物積層板にそりねじれが発生する起因を探究
した。その結果、ガラス繊維織物積層板のそりねじれは
基材としての織物に内在する内部歪と密接な関係のある
ことがわかった。即ち、織物を構成する糸の撚りの影響
を受け、ガラス繊維織物積層板に熱、押圧、引っ張り等
の外圧が加わった時糸の撚りが解撚されようとする方に
そりねじれることがわかった。このようなことから本発
明者らは、前記のような問題の発生する恐れが少くなる
ような織物を種々検討した結果、織物に織成された状態
で0〜0.2回/インチ以下の撚数(JIS R-3420の撚数測
定法で測定)の無撚糸(以下、単に無撚糸と略称する)
を経糸及び緯糸に使用することにより実現できることを
見い出し、ここに本発明を完成した。
すなわち、本発明は、熱硬化性樹脂を織物基材に含浸
させて作成したプレプリグを重ねて作成した積層板にお
いて、基材を構成する織物がガラス繊維織物であって、
該織物において経糸及び緯糸の撚数が0〜0.2回/イン
チ以下であることを特徴とするプリント配線基板用積層
板をその要旨とする。
以下、本発明を具体的に説明する。
織物基材としては、ガラスクロスやアラミド繊維クロ
ス等、長繊維使いの織物を用いることができる。
従来、ガラスクロスを織成するに際し、JIS R-3413の
表5に記載されている無アルカリガラス糸を用いてい
た。しかし、これらのガラス糸には撚りがかかってい
る。そのために、これら撚りのかかった糸には解撚しよ
うとする力が働くことは周知のことである。可塑性が乏
しいガラス繊維等では、紡糸の段階で付与されるバイン
ダーや経糸糊付けで付与される糊等によって解撚する力
は抑制されているが、糸軸方向に引っ張ったり、糸軸と
直角方向に加わったりすると、解撚しようとする力が顕
在化して結果的に積層板にそりねじれを発生させること
を見い出した。
従来はガラス繊維織物積層板のそりねじれはあまり大
きな問題とはされていなかった。しかし、昨今のガラス
繊維織物積層板の大型化等によってそりねじれの少いガ
ラス繊維織物積層板の要求が強く、特にプリント回路基
板に供される銅張積層板でその傾向が顕著である。
かかる要望に対し、発明者はガラス繊維織物積層板の
そりねじれ方向と基材織物のそりねじれ方向は同一であ
り、しかも、その織物小片のそりねじれ量と積層板のそ
りねじれ量が相関関係にあることを見い出し、しかも織
物小片のそりねじれ量は構成する経糸及び緯糸の撚数に
依存し、撚数の少い程、究極的には無撚糸を使用すれ
ば、ほとんどそりねじれが発生しないことを見い出し
た。
然るに、このように無撚糸を経糸及び緯糸に使用する
ことは従来の織機がシャットルルームであったために、
製織時の経糸及び緯糸を毛羽立たせることなく高能率で
しかも高品質のガラスクロスを得ることは困難であっ
た。しかし、エアージェットルームやグリッパールーム
のようなシャットルレスルームを用いて、経糸に付与す
る糊油剤を改良したり、緯糸の接触する糸道の摩擦抵抗
を最小にする等の織成技術の改良で本発明者らは、無撚
糸を経糸及び緯糸に使用することをも可能にした。
〔実施例〕
なお、本発明を実施例によって具体的に説明する。
本明細書に用いられたそりねじれの測定は、JIS-C648
1-1976に準じ、次の方法による。第1図にそりねじれを
測定するために作った積層板の層構成を示す。1,10は厚
さ35μの銅箔、2〜9は厚さ180μのガラスクロスを使
用したプリプレグである。
本測定法においては、プリプレグ2〜9の両側に銅箔
1及び10を重ね、熱プレスにかけて1体化し、その後、
40℃塩化第2鉄水溶液で銅箔を溶かし水洗、風乾する。
次いで、130℃で15分間予熱し、その後170℃で30分間熱
処理して測定試料にする。最終熱処理の48時間後に、3
次元測定機で第2図のそりねじれ板のそりねじれ量l1
〜l4を測定し、l1+l3及びl2+l4の平均値をそり
ねじれ量とした。但し、測定は第3図の板平面図のA,B,
C,Dのポイントで行った。但し、A−B−C−Dのポイ
ント間の距離は各100mmとした。
実施例1 第1図に示したプリプレグには次の単糸構成及び撚数
のガラスクロスを使用した。経糸に、ポリビニールアル
コール(日本合成ゴーセノールGL05)に平滑油剤を併用
して糊付を行い、緯糸は完全無撚糸をそのまま使い、エ
アージェットルームを用いて、400RPMで製織した。
単糸構成ガラスクロス 経糸 ECG 75 1/0 OZ 密度 44本/インチ 緯糸 ECG 75 1/0 OZ 密度 32本/インチ 重量 210g/m2 厚さ 170μ ガラスクロスに含浸させた熱硬化性樹脂組成物の配合
は次の通りである。
エポキシ樹脂 100 重量部 DMF,MCS 18.5 〃 ジシアンジアミド 2 〃 ジメチルベンジルアミン 0.2 〃 ガラス繊維織物積層板の調整条件は次の通りである。
プリプレグの特性 ゲル化 160℃/17分 樹脂含浸量 50% 積層条件 圧力 60kg/cm2 温度/時間 160℃/1時間 エッチング条件 薬品 塩化第2鉄 温度/時間 40℃/1時間 熱処理条件 温度/時間 170℃/30分 かくして得られた積層板のそりねじれ量は第1表に示
す。
実施例2 積層板に用いるガラスクロスとして下記の単糸構成及
び撚数のガラスクロスを使用する以外は、実施例1と同
様の操作でガラス繊維織物積層板を作成し、そりねじれ
量を測定した。結果は第1表に示す。
織成ガラスクロス 経糸 ECG 75 1/0 0.2Z 密度 44本/インチ 緯糸 ECG 75 1/0 0.2Z 密度 32本/インチ 重量 210g/m2 厚さ 175μ 比較例1 積層板に用いるガラスクロスとして下記の単糸構成及
び撚数のガラスクロスを使用する以外は実施例1と同様
の操作でガラス繊維織物積層板を作成し、そりねじれ量
を測定した。結果は第1表に示す。
織成ガラスクロス 経糸 ECG 75 1/0 0.3Z 密度 44本/インチ 緯糸 ECG 75 1/0 0.3Z 密度 32本/インチ 重量 210g/m2 厚さ 175μ 比較例2 積層板に用いるガラスクロスとして下記の単糸構成及
び撚数のガラスクロスを使用する以外は実施例1と同様
の操作で積層板を作成し、そりねじれ量を測定した。結
果は第1表に示す。
織成ガラスクロス 経糸 ECG 75 1/0 1Z 密度 44本/インチ 緯糸 ECG 75 1/0 1Z 密度 32本/インチ 重量 210g/m2 厚さ 180μ 比較例3 積層板に用いるガラスクロスとして下記の単糸構成及
び撚数のガラスクロスを使用する以外は実施例1と同様
の操作でガラス繊維織物積層板を作成し、そりねじれ量
を測定した。結果は第1表に示す。
織成ガラスクロス 経糸 ECG 75 1/0 1.0Z 密度 44本/インチ 緯糸 ECG 75 1/0 0.7Z 密度 32本/インチ 重量 210g/m2 厚さ 180μ 〔発明の効果〕 本発明の樹脂ガラス繊維織物積層板は基材を構成する
織物が実質的に無撚の糸によって構成されているので、
ガラス繊維織物積層板のそりねじれ量を極めて小さくす
ることができる。これは特に大型化したプリント回路基
板用のガラス繊維織物積層板において優れた性能を示
す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例の層構成の配置を示す断面図
であり、図中の番号はそれぞれ1および10:銅箔、2〜
9:プリプレグを示す。 第2図は、ガラス繊維織物積層板のそりねじれモデル図
を示す。 第3図はそりねじれの測定点を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱硬化性樹脂を織物基材に含浸させて作成
    したプレプリグを重ねて作成した積層板において、基材
    を構成する織物がガラス繊維織物であって、該織物にお
    いて経糸及び緯糸の撚数が0〜0.2回/インチ以下であ
    ることを特徴とするプリント回路基板用積層板。
JP62141446A 1987-06-08 1987-06-08 プリント回路基板用積層板 Expired - Lifetime JP2512475B2 (ja)

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