JP2512306B2 - 新規なグリセリン誘導体及び血小板凝集抑制剤 - Google Patents
新規なグリセリン誘導体及び血小板凝集抑制剤Info
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- JP2512306B2 JP2512306B2 JP8070587A JP8070587A JP2512306B2 JP 2512306 B2 JP2512306 B2 JP 2512306B2 JP 8070587 A JP8070587 A JP 8070587A JP 8070587 A JP8070587 A JP 8070587A JP 2512306 B2 JP2512306 B2 JP 2512306B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の産業上の利用分野] 本発明は、新規なグリセリン誘導体、およびそのグリ
セリン誘導体を含有する医薬組成物に関する。
セリン誘導体を含有する医薬組成物に関する。
[発明の背景] 近年において、血小板活性化因子[Platelet Activat
ing Factor,以下PAFと略す]に関する研究が進められ、
その種々の生理学的作用が明らかになってきた。
ing Factor,以下PAFと略す]に関する研究が進められ、
その種々の生理学的作用が明らかになってきた。
すなわちPAFは生体内機能として、アレルギー、炎
症、血小板凝集に関与しており、そして一方では、強力
な血圧降下作用を有することが判明している。[ネイチ
ャー、285巻、193(1980):European Journal of Pharm
acology,65,185-192(1980)] 従って、PAFの血小板凝集作用などの好ましくない作
用を低減させながら、その血圧降下作用を利用すること
を目的とした研究が行なわれてきた。すなわち、高血圧
患者の30〜40%は脳血管障害、虚血性心疾患、心筋梗塞
などへ移行することが報告されているが、このような病
変を併発する理由のひとつとして、高血圧症の基礎病変
としての動脈硬化や血管内皮細胞の破壊などが、流血中
の血小板を凝集させる点が考えられている。従って、血
小板凝集作用を低減させ、かつ優れた血圧降下作用を有
する医薬品の開発が望まれている。
症、血小板凝集に関与しており、そして一方では、強力
な血圧降下作用を有することが判明している。[ネイチ
ャー、285巻、193(1980):European Journal of Pharm
acology,65,185-192(1980)] 従って、PAFの血小板凝集作用などの好ましくない作
用を低減させながら、その血圧降下作用を利用すること
を目的とした研究が行なわれてきた。すなわち、高血圧
患者の30〜40%は脳血管障害、虚血性心疾患、心筋梗塞
などへ移行することが報告されているが、このような病
変を併発する理由のひとつとして、高血圧症の基礎病変
としての動脈硬化や血管内皮細胞の破壊などが、流血中
の血小板を凝集させる点が考えられている。従って、血
小板凝集作用を低減させ、かつ優れた血圧降下作用を有
する医薬品の開発が望まれている。
PAFとして機能するものとしては、グリセリン誘導体
が知られており、従って、そのようなグリセリン誘導体
について、これまでに上記の点について改良研究が行な
われている。
が知られており、従って、そのようなグリセリン誘導体
について、これまでに上記の点について改良研究が行な
われている。
[発明の要旨] 本発明は、PAFの血小板凝集作用に拮抗して優れた血
小板凝集抑制作用を示す新規なグリセリン誘導体、およ
びその製造方法を提供することを目的とする。
小板凝集抑制作用を示す新規なグリセリン誘導体、およ
びその製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記の新規なグリセリン誘導体を利
用した血小板凝集抑制作用を示す医薬組成物を提供する
ことも、その目的とする。
用した血小板凝集抑制作用を示す医薬組成物を提供する
ことも、その目的とする。
本発明の新規なグリセリン誘導体は一般式(I): [式中、R1は炭素数10〜22の直鎖または分岐鎖アルキ
ル基を示し、R2はフェニル基、もしくは炭素数1〜3の
アルキル基を有するフェニルアルキレン基を示し、R3、
R4及びR5は、それぞれ独立に水素もしくは炭素数1〜6
の直鎖または分岐鎖のアルキル基を示す、Qはメチレン
基で、−(Q)k−の中に存在するQはフェニル基を置
換基として含んでもよく、kは0〜4の整数、Yは、環
を構成する炭素原子のいずれかで−(Q)k−に連結し
ている、環に含まれる窒素原子に炭素数3以下のアルキ
ル基が置換されていてもよいピロリジン環、ピペリジン
環、アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン環またはアゾ
ニアビシクロ[3.2.1]オクタン環の四級基を示す。] で表わされる化合物である。
ル基を示し、R2はフェニル基、もしくは炭素数1〜3の
アルキル基を有するフェニルアルキレン基を示し、R3、
R4及びR5は、それぞれ独立に水素もしくは炭素数1〜6
の直鎖または分岐鎖のアルキル基を示す、Qはメチレン
基で、−(Q)k−の中に存在するQはフェニル基を置
換基として含んでもよく、kは0〜4の整数、Yは、環
を構成する炭素原子のいずれかで−(Q)k−に連結し
ている、環に含まれる窒素原子に炭素数3以下のアルキ
ル基が置換されていてもよいピロリジン環、ピペリジン
環、アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン環またはアゾ
ニアビシクロ[3.2.1]オクタン環の四級基を示す。] で表わされる化合物である。
上記の本発明の新規なグリセリン誘導体は、一般式
(II): [式中、R1、R2、R3、R4、及びR5は、それぞれ上記一
般式(I)に関して記載した意味を有する。] で表わされる化合物を、塩基の存在下にオキシ塩化リ
ン及び一般式(III): HO−(Q)k−Y・A −−−−(III) [Q、k、Yは、それぞれ上記と同じ意味を有し、A
はアニロンを示す。] で表わされる塩と反応させる方法によって容易に製造す
ることができる。
(II): [式中、R1、R2、R3、R4、及びR5は、それぞれ上記一
般式(I)に関して記載した意味を有する。] で表わされる化合物を、塩基の存在下にオキシ塩化リ
ン及び一般式(III): HO−(Q)k−Y・A −−−−(III) [Q、k、Yは、それぞれ上記と同じ意味を有し、A
はアニロンを示す。] で表わされる塩と反応させる方法によって容易に製造す
ることができる。
[発明の効果] 本発明の新規なグリセリン誘導体は、PAFの血小板凝
集作用に拮抗する優れた血小板凝集抑制作用を示す。ま
た、PAFの作用としては、気管支収縮作用をも有するこ
とが明かになっており、アレルギー反応や炎症反応の起
因物質の1つと考えられている。従って、PAFに拮抗す
る本発明のグリセリン誘導体は、抗血小板剤以外にも、
抗ぜん息剤、抗アレルギー剤および抗炎症剤として有用
である。またそれ以外にも、血圧降下作用および抗腫瘍
作用を示す。
集作用に拮抗する優れた血小板凝集抑制作用を示す。ま
た、PAFの作用としては、気管支収縮作用をも有するこ
とが明かになっており、アレルギー反応や炎症反応の起
因物質の1つと考えられている。従って、PAFに拮抗す
る本発明のグリセリン誘導体は、抗血小板剤以外にも、
抗ぜん息剤、抗アレルギー剤および抗炎症剤として有用
である。またそれ以外にも、血圧降下作用および抗腫瘍
作用を示す。
[発明の詳細な記述] 一般式(I)において、R1は、デシル、ウンデシル、
ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、
ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシ
ル、アイコシル、ヘナイコシル、ドコシルのような炭素
数10〜22の直鎖または分岐鎖アルキル基を示す。R1は、
特に、炭素数12〜20の直鎖または分岐鎖アルキル基であ
ることが好ましい。
ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、
ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシ
ル、アイコシル、ヘナイコシル、ドコシルのような炭素
数10〜22の直鎖または分岐鎖アルキル基を示す。R1は、
特に、炭素数12〜20の直鎖または分岐鎖アルキル基であ
ることが好ましい。
R2は、置換基を有してもよいフェニルなどのアリール
基、置換基を有してもよいベンジル、フェニルエチルな
どのフェニルアルキル基(アルキレン基の炭素数は1〜
3)を示す。
基、置換基を有してもよいベンジル、フェニルエチルな
どのフェニルアルキル基(アルキレン基の炭素数は1〜
3)を示す。
Qは、一もしくは二個のフェニル基を置換基として含
んでいてもよいメチレン基を表わす。kは0もしくは1
〜4の整数であり、好ましくは、1または2である。な
お、Qが一分子中に複数個存在する場合には、それぞれ
のQは互いに同一でも、異なっていてもよく、それぞれ
が、一もしくは二個のフェニル基を置換基として含んで
いてもよい。
んでいてもよいメチレン基を表わす。kは0もしくは1
〜4の整数であり、好ましくは、1または2である。な
お、Qが一分子中に複数個存在する場合には、それぞれ
のQは互いに同一でも、異なっていてもよく、それぞれ
が、一もしくは二個のフェニル基を置換基として含んで
いてもよい。
Yは前述のように、環に含まれる窒素原子に炭素数3
以下のアルキル基が置換されていてもよいピロリジン
環、ピペリジン環、アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタ
ン環またはアゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン環の四
級基である。以下に、そのような四級基の基本骨格であ
るピロリジン環、ピペリジン環、アゾニアビシクロ[2.
2.2]オクタン環またはアゾニアビシクロ[3.2.1]オク
タン環の具体例を挙げる。
以下のアルキル基が置換されていてもよいピロリジン
環、ピペリジン環、アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタ
ン環またはアゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン環の四
級基である。以下に、そのような四級基の基本骨格であ
るピロリジン環、ピペリジン環、アゾニアビシクロ[2.
2.2]オクタン環またはアゾニアビシクロ[3.2.1]オク
タン環の具体例を挙げる。
2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、2−ピペリジ
ニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル 2−アゾニアビシクロ[2.2.2]−3−オクチル 2−アゾニアビシクロ[2.2.2]−6−オクチル 8−アゾニアビシクロ[3.2.1]−3−オクチル 8−アゾニアビシクロ[3.2.1]−2−オクチル 1−アゾニアビシクロ[2.2.2]−2−オクチル 1−アゾニアビシクロ[2.2.2]−3−オクチル 1−アゾニアビシクロ[2.2.2]−4−オクチル 1−アゾニアビシクロ[4.2.0]−2−オクチル R3,R4およびR5は、それぞれ独立に、水素、メチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、ペンチル、ヘキシルなどの炭素数1〜6の直
鎖または分岐鎖アルキル基を示す。なかでも、R3、R4及
びR5が共に水素であるか、あるいはR3が炭素数1〜6の
直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、R4とR5が共に水
素であるか、又はR5が炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖
のアルキル基であり、R3とR4が共に水素である場合が特
に好ましい。
ニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル 2−アゾニアビシクロ[2.2.2]−3−オクチル 2−アゾニアビシクロ[2.2.2]−6−オクチル 8−アゾニアビシクロ[3.2.1]−3−オクチル 8−アゾニアビシクロ[3.2.1]−2−オクチル 1−アゾニアビシクロ[2.2.2]−2−オクチル 1−アゾニアビシクロ[2.2.2]−3−オクチル 1−アゾニアビシクロ[2.2.2]−4−オクチル 1−アゾニアビシクロ[4.2.0]−2−オクチル R3,R4およびR5は、それぞれ独立に、水素、メチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、ペンチル、ヘキシルなどの炭素数1〜6の直
鎖または分岐鎖アルキル基を示す。なかでも、R3、R4及
びR5が共に水素であるか、あるいはR3が炭素数1〜6の
直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、R4とR5が共に水
素であるか、又はR5が炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖
のアルキル基であり、R3とR4が共に水素である場合が特
に好ましい。
次に本発明の化合物の具体例を挙げる。
(1) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イル・ホ
スフェート (2) 2−ベンジルオキシ−3−オクタデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イル・ホ
スフェート (3) 2−フェニルエチルオキシ−3−ヘキサデシル
オキシプロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イ
ル・ホスフェート (4) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
ブチル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イル・ホス
フェート (5) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イル・ホ
スフェート (6) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチ
ル・ホスフェート (7) 2−ベンジルオキシ−3−オクタデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチ
ル・ホスフェート (8) 2−フェニルエチルオキシ−3−ヘキサデシル
オキシプロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イ
ルメチル・ホスフェート (9) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
ブチル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチル
・ホスフェート (10) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルフェ
ニルメチル・ホスフェート (11) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチ
ル・ホスフェート (12) 2−ベンジルオキシ−3−オクタデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチ
ル・ホスフェート (13) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルエチ
ル・ホスフェート (14) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
ブチル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルエチル
・ホスフェート (15) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルフェ
ニルメチル・ホスフェート (16) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・2−(1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イ
ル)−1−フェニルメチル・ホスフェート (17) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・2−(1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イ
ル)−2−フェニルメチル・ホスフェート (18) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イルメチ
ル・ホスフェート (19) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2,2,
2]−3−オクチル・ホスフェート (20) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2,2,
2]−3−オクチルメチル・ホスフェート (21) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2,2,
2]−3−オクチルフェニルメチル・ホスフェート (22) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2,2,
2]−2−オクチルメチル・ホスフェート (23) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・8,8−ジメチル−8−アゾニアビシクロ[3,
2,1]−3−オクチル・ホスフェート (24) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・8,8−ジメチル−8−アゾニアビシクロ[3,
2,1]−3−オクチルメチル・ホスフェート (25) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・8,8−ジメチル−8−アゾニアビシクロ[3,
2,1]−3−オクチルフェニルメチル・ホスフェート (26) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・8,8−ジメチル−8−アゾニアビシクロ[3,
2,1]−2−オクチルメチル・ホスフェート (27) 2−フェノキシ−3−ヘキサデシルオキシプロ
ピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチル・
ホスフェート なお、本発明の一般式(I)で示される化合物は、不
斉炭素によって生じる各々の異性体及びそれらの混合物
も含むものである。
プロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イル・ホ
スフェート (2) 2−ベンジルオキシ−3−オクタデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イル・ホ
スフェート (3) 2−フェニルエチルオキシ−3−ヘキサデシル
オキシプロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イ
ル・ホスフェート (4) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
ブチル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イル・ホス
フェート (5) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イル・ホ
スフェート (6) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチ
ル・ホスフェート (7) 2−ベンジルオキシ−3−オクタデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチ
ル・ホスフェート (8) 2−フェニルエチルオキシ−3−ヘキサデシル
オキシプロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イ
ルメチル・ホスフェート (9) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
ブチル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチル
・ホスフェート (10) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルフェ
ニルメチル・ホスフェート (11) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチ
ル・ホスフェート (12) 2−ベンジルオキシ−3−オクタデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチ
ル・ホスフェート (13) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルエチ
ル・ホスフェート (14) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
ブチル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルエチル
・ホスフェート (15) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルフェ
ニルメチル・ホスフェート (16) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・2−(1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イ
ル)−1−フェニルメチル・ホスフェート (17) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・2−(1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イ
ル)−2−フェニルメチル・ホスフェート (18) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イルメチ
ル・ホスフェート (19) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2,2,
2]−3−オクチル・ホスフェート (20) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2,2,
2]−3−オクチルメチル・ホスフェート (21) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2,2,
2]−3−オクチルフェニルメチル・ホスフェート (22) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2,2,
2]−2−オクチルメチル・ホスフェート (23) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・8,8−ジメチル−8−アゾニアビシクロ[3,
2,1]−3−オクチル・ホスフェート (24) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・8,8−ジメチル−8−アゾニアビシクロ[3,
2,1]−3−オクチルメチル・ホスフェート (25) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・8,8−ジメチル−8−アゾニアビシクロ[3,
2,1]−3−オクチルフェニルメチル・ホスフェート (26) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・8,8−ジメチル−8−アゾニアビシクロ[3,
2,1]−2−オクチルメチル・ホスフェート (27) 2−フェノキシ−3−ヘキサデシルオキシプロ
ピル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチル・
ホスフェート なお、本発明の一般式(I)で示される化合物は、不
斉炭素によって生じる各々の異性体及びそれらの混合物
も含むものである。
本発明の一般式(I)で示される化合物は、次の方法
により製造することができる。すなわち、 一般式(II): [式中、R1、R2、R3、R4、及びR5は、それぞれ上記一
般式(I)に関して記載した意味を有する。] で表わ
される化合物を、トリエチルアミンまたはキノリンのよ
うな有機塩基の存在下に塩化メチレン、塩化エチレン、
クロロホルム、四塩化炭素、テトラヒドロフラン、ベン
ゼン、あるいはこれらの混合物などの不活性溶媒中でオ
キシ塩化リンと反応させ、次いで得られた反応生成物を
単離することなく、トリエチルアミンまたはピリジンの
ような有機塩基の存在下に 一般式(III): HO−(Q)k−Y・A −−(III) [ただし、Q、K、およびYはそれぞれ前記と同一の意
味を有し、Aはアニオンを示す。] で表わされる塩と反応させる方法によって製造するこ
とができる。反応温度および反応時間に特に限定はない
が、0〜50℃の反応温度、および30分から24時間の反応
時間が好ましく利用される。
により製造することができる。すなわち、 一般式(II): [式中、R1、R2、R3、R4、及びR5は、それぞれ上記一
般式(I)に関して記載した意味を有する。] で表わ
される化合物を、トリエチルアミンまたはキノリンのよ
うな有機塩基の存在下に塩化メチレン、塩化エチレン、
クロロホルム、四塩化炭素、テトラヒドロフラン、ベン
ゼン、あるいはこれらの混合物などの不活性溶媒中でオ
キシ塩化リンと反応させ、次いで得られた反応生成物を
単離することなく、トリエチルアミンまたはピリジンの
ような有機塩基の存在下に 一般式(III): HO−(Q)k−Y・A −−(III) [ただし、Q、K、およびYはそれぞれ前記と同一の意
味を有し、Aはアニオンを示す。] で表わされる塩と反応させる方法によって製造するこ
とができる。反応温度および反応時間に特に限定はない
が、0〜50℃の反応温度、および30分から24時間の反応
時間が好ましく利用される。
出発原料の一般式(II)の化合物で、R1がヘキサンデ
シルで、R3、R4およびR5が水素であるものは公知[アー
ノルド(D.Arnold)ら、リッビッヒス・アナレーン・デ
ル・ケミー(Liebings Ann.Chem.)、709巻、234〜239
頁(1967年)]であり、その他の化合物も同様に合成す
ることができる。
シルで、R3、R4およびR5が水素であるものは公知[アー
ノルド(D.Arnold)ら、リッビッヒス・アナレーン・デ
ル・ケミー(Liebings Ann.Chem.)、709巻、234〜239
頁(1967年)]であり、その他の化合物も同様に合成す
ることができる。
次に、本発明のグリセリン誘導体(I)の血小板凝集
抑制作用の薬理実験結果を示す。
抑制作用の薬理実験結果を示す。
[血小板凝集抑制作用] (試験方法) 雄性日本白色種家兎をペントバルビタール麻酔し、頸
動脈より採取した血液(3.13%クエン酸Naを1/10容含
む)より、常法に従ってPlatelet Rich Plasma(PRP)
およびPlatelet poor Plasma(PPP)を調製し実験に用
いた。
動脈より採取した血液(3.13%クエン酸Naを1/10容含
む)より、常法に従ってPlatelet Rich Plasma(PRP)
およびPlatelet poor Plasma(PPP)を調製し実験に用
いた。
なお、血小板数はPRPをPPPで稀釈して約30万/mm3と
した。
した。
このPRP180μlに被検薬液10μlを加えたのち、PAF
溶液10μlを添加して最終濃度を1×10-8Mとして、血
小板凝集を惹起した。
溶液10μlを添加して最終濃度を1×10-8Mとして、血
小板凝集を惹起した。
血小板凝集の測定は、Platelet Aggregation Tracer
PAT−4A(二光バイオサイエンス)を用いて行なった。
PAT−4A(二光バイオサイエンス)を用いて行なった。
被検薬液及びPAF溶液の調製にはウシ血清アルブミン
を0.25%含有する生理食塩水を用いた。また、PAFはシ
グマ社(No.P−4904)を用いた。被検薬物の凝集抑制活
性は、対照PRPにおけるPAFによる最大凝集率に対する抑
制率から求めた。
を0.25%含有する生理食塩水を用いた。また、PAFはシ
グマ社(No.P−4904)を用いた。被検薬物の凝集抑制活
性は、対照PRPにおけるPAFによる最大凝集率に対する抑
制率から求めた。
(結果) 各試験薬液濃度について得られた抑制率を第1表に示
す (A) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
ブチル・erythro−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イ
ルフェニルメチル・ホスフェート(後記実施例1) (B) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・erythro−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−
イルフェニルメチル・ホスフェート(実施例2) (C) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・threo−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イ
ルフェニルメチル・ホスフェート(実施例3) (D) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチ
ル・ホスフェート(実施例4) 以上の試験結果から明らかなように、本発明のグリセ
リン誘導体はPAFの血小板凝集作用を顕著に抑制する作
用を示す。
す (A) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
ブチル・erythro−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イ
ルフェニルメチル・ホスフェート(後記実施例1) (B) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・erythro−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−
イルフェニルメチル・ホスフェート(実施例2) (C) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・threo−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イ
ルフェニルメチル・ホスフェート(実施例3) (D) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチ
ル・ホスフェート(実施例4) 以上の試験結果から明らかなように、本発明のグリセ
リン誘導体はPAFの血小板凝集作用を顕著に抑制する作
用を示す。
本発明のグリセリン誘導体は、たとえば錠剤、顆粒
剤、散剤、カプセル剤、シロップ剤、坐剤、注射剤のよ
うな剤形で、通常有効成分として、経口投与の場合、1
回当り20ng/kg〜0.5mg/kgとするのが好ましく、症状に
応じて1〜4回投与するのが好都合である。なお、投与
量は対象患者の状態、投与方法に応じて適宜増減され
る。上記の各種製剤は通常用いられる担体もしくは賦形
剤を含むものである。
剤、散剤、カプセル剤、シロップ剤、坐剤、注射剤のよ
うな剤形で、通常有効成分として、経口投与の場合、1
回当り20ng/kg〜0.5mg/kgとするのが好ましく、症状に
応じて1〜4回投与するのが好都合である。なお、投与
量は対象患者の状態、投与方法に応じて適宜増減され
る。上記の各種製剤は通常用いられる担体もしくは賦形
剤を含むものである。
次に、本発明のグリセリン誘導体の製造法および調剤
例を実施例により説明する。なお、ホスフェートとして
示された化合物は分子内塩の形態にある。参考例は、本
発明のグリセリン誘導体の製造に利用される原料の製造
例を示す。
例を実施例により説明する。なお、ホスフェートとして
示された化合物は分子内塩の形態にある。参考例は、本
発明のグリセリン誘導体の製造に利用される原料の製造
例を示す。
[参考例1] erythro−1,1−ジメチル−2−(α−ヒドロキシベン
ジル)ピロリジニウム・p−トルエンスルホネート erythro−1−メチル−2−(α−ヒドロキシベンジ
ル)ピロリジン2.16gをアセトン20mlに溶解し、これに
p−トルエンスルホン酸メチル2.10gを滴下する。室温
で攪拌し、更に加熱還流して冷却した後、析出した結晶
を濾過乾燥し、目的物3.80gを得た。mp:155〜157℃1 H NMR(DMSO−d6)δ: 1.5〜2.2(m,4H), 2.28(s,3H), 3.12(s,3H), 3.20(s,3H), 3.3〜3.85(m,3H), 5.2〜5.35(m,1H), 6.09(d,1H), 6.9〜7.5(m,9H) IR(KBr)cm-1: 3320,3070,3025,3000,2975,2920,1450,1215,1190,1135,
1110,1045,1030,1010,820,700,690,570 [参考例2] threo−1,1−ジメチル−2−(α−ヒドロキシベンジ
ル)ピロリジニウム・p−トルエンスルホネート threo−1−メチル−2−(α−ヒドロキシベンジ
ル)ピロリジン0.94g、p−トリエンスルホン酸メチル
0.91gより、参考例1と同様にして目的物1.65gを得た。
mp:167〜168℃1 H NMR(DMSO−d6)δ: 1.1〜2.2(m,4H), 2.28(s,3H), 3.11(s,3H), 3.38(s,3H), 3.3〜4.1(m,3H), 4.85(dd,1H), 6.19(d,1H), 6.95〜7.6(m,9H) IR(KBr)cm-1: 3550,3470,3400,3220,3070,3040,3000,2950,2925,1480,
1220,1200,1140,1055,1020,820,705 [参考例3] 1,1−ジメチル−2−ヒドロキシメチルピペリジニウ
ム・p−トルエンスルホネート 1−メチル−2−ピペリジンメタノール2.58gをアセ
トン20mlに溶解し、これにp−トルエンスルホン酸メチ
ル3.72gのアセトン(5ml)溶液を徐々に加える。室温で
1時間攪拌後、反応液を氷冷し析出した結晶をろ過、乾
燥し、目的物4.95g(78.6%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ: 1.3〜1.9(m,6H), 2.32(S,3H), 3.36(S,3H), 3.40(S,3H), 3.1〜3.64(m,2H), 3.72〜4.0(m,2H), 5.34(t,1H), 7.0〜7.76(m,4H) IR(KBr)cm-1: 3450,3325,3020,2940,2860,1460,1180,1125,1040,1010,
810,690,570 [実施例1] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブチル
・erythro−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルフェ
ニルメチル・ホスフェート 窒素雰囲気下、オキシ塩化リン0.20ml、トリエチルア
ミン0.60mlをアルミナを通したクロロホルム6mlに溶解
し、しばらく室温で攪拌する。これに氷冷下に2−ベン
ジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−ブタノール
842mgのクロロホルム(前述に同じ)3ml溶液を滴下す
る。滴下後、1時間室温にて攪拌し、これに参考例1で
得た四級塩1155mgの乾燥ピリジン16ml溶液を加える。室
温で一夜攪拌後、重曹1.00g、水2mlを加えてしばらく攪
拌後、減圧下にて溶媒を留去する。次に、トルエン−塩
化メチレン混合溶媒(v/v=1/1)20mlを加え、不溶物を
濾別し、母液を減圧下濃縮して得られる残渣をテトラヒ
ドロフラン−水混合溶媒(v/v=95/5)に溶解し、アン
バーライトMB−3のイオン交換樹脂カラムに通す。テト
ラヒドロフラン−水混合溶液(前述に同じ)で溶出し、
減圧下溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:水=
80:20:2)にて精製して目的物459mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.7〜1.1(m,6H), 1.28(s,26H), 1.3〜3.9(m,3H), 4.2〜4.6(m,2H), 5.70(d,1H), 7.1〜7.6(m,10H) IR(KBr)cm-1: 3420,2920,2850,1470,1455,1235,1080,860,740,700 [実施例2] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・erythro−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルフ
ェニルメチル・ホスフェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール338mg、参考例1で得た四級塩480mg、オキ
シ塩化リン0.09ml、トリエチルアミン0.26ml、アルミナ
カラム処理のクロロホルム7ml、乾燥ピリジン8mlより、
実施例1と同様にして目的物150mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.89(t,3H) 1.28(s,26H), 1.3〜3.9(m,22H), 4.46(s,2H), 5.70(d,1H), 7.1〜7.6(m,10H) IR(KBr)cm-1: 3400,2920,2850,1464,1450,1230,1080,1065,860,730,69
5 [実施例3] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・threo−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルフェ
ニルメチル・ホスフェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール407mg、参考例2で得た四級塩566mg、オキ
シ塩化リン0.12ml、トリエチルアミン0.35ml、アルミナ
カラム処理のクロロホルム6ml、および乾燥ピリジン10m
lより、実施例1と同様にして目的物283mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.89(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜2.1(m,6H), 2.8〜4.3(m,16H), 4.45(d,2H), 5.1〜5.45(m,1H), 6.9〜7.55(m,10H) IR(KBr)cm-1: 3400,3060,3030,2920,2850,1465,1450,1240,1100,1075,
1060,1040,1005,960,840,695 [実施例4] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチル・ホス
フェート 窒素雰囲気下、オキシ塩化リン0.1ml及びトリエチル
アミン0.3mlをアルミナを通したクロロホルム3mlに溶解
し、しばらく室温で攪拌する。これに、氷冷下2−ベン
ジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−プロパノー
ル406mgのクロロホルム(上述に同じ)3ml溶液を滴下す
る。滴下後1時間室温にて攪拌しこれに参考例3で得た
4級塩500mgの乾燥ピリジン溶液(8ml)を加える。室温
にて一晩攪拌後、氷冷下重曹500mgおよび水1mlを加え室
温で30分攪拌する。減圧下溶媒を留去して得られる残渣
にトルエン塩化メチレン混合溶媒(V/V=1/1)を加え不
溶物をろ別した後、濃縮する。残渣をアンバーライトMB
−3のイオン交換樹脂カラム(溶出溶媒;テトラヒドロ
フラン:水=95:5)に付し、溶出液を集め濃縮し得られ
る残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(クロロホ
ルム:メタノール:水=80:20:2)にて精製し目的物を
無色のワックス状物として得た。収量300mg1 H NMR(CD3OD)δ: 0.7〜1.0(m,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.9(m,8H), 2.9〜4.14(m,18H), 4.66(S,2H), 7.12〜7.4(m,5H), IR(KBr)cm-1; 3400,3075,3025,2920,2850,1455,1230,1080 [実施例5] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イル・ホスフェ
ート 窒素雰囲気下、オキシ塩化リン0.12ml、トリエチルア
ミン0.35mlを、アルミナを通したクロロホルム3mlに溶
解し、しばらく室温で攪拌する。これに氷冷下にて2−
ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−プロパ
ノール407mgのクロロホルム(前述に同じ)3ml溶液を滴
下する。滴下後30分室温にて攪拌し、これに1,1−ジメ
チル−3−ヒドロキシピペリジニウム・p−トルエンス
ルホネート452mgおよび乾燥ピリジン10mlを加える。室
温で一夜攪拌後、重曹560mg、水1.25mlを加えて減圧下
溶媒を留去する。次にトルエン−塩化メチレン混合溶媒
(v/v=1/1)15mlを加え、不溶物を濾別し、母液を減圧
下濃縮して得られる残渣をテトラヒドロフラン−水混合
溶媒(v/v=95/5)に溶解し、アンバーライトMB−3の
イオン交換樹脂カラムを通す。テトラヒドロフラン−水
混合溶媒(前述に同じ)で溶出し、減圧下溶媒を留去し
て得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール:水=70:30:5)にて精製
して目的物293mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.89(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.6(m,24H), 4.69(s,2H), 7.15〜7.45(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,3060,3025,2920,2850,1460,1220,1080,1055,1020 [実施例6] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イル・ホスフェ
ート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール366mg、1,1−ジメチル−4−ヒドロキシピ
ペリジニウム・p−トルエンスルホネート407mg、オキ
シ塩化リン0.10ml、トリエチルアミノ0.31ml、アルミナ
カラム処理のクロロホルム7ml、乾燥ピリジン8mlより、
実施例5と同様にして(但し、四級塩との反応を超音波
照射下行なった。)目的物109mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.89(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.6(m,24H), 4.69(s,2H), 7.1〜7.4(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3430,3030,2940,2870,1470,1240,1110,1090,1065,1045,
1010,930,865 [実施例7] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブチル
・1,1−ジメチルピロリジニオ−3−イル・ホスフェー
ト 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
ブタノール419mg、1,1−ジメチル−3−ヒドロキシピロ
リジニウム・p−トルエンスルホネート480mg、オキシ
塩化リン0.1ml、トリエチルアミン0.3ml、アルミナカラ
ム処理のクロロホルム7ml、乾燥ピリジン8mlより、実施
例5と同様にして目的物150mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.89(t,3H), 1.18(t,3H), 1.28(S,26H), 1.3〜2.6(m,4H), 2.95〜4.1(m,17H), 4.68(S,2H), 7.1〜7.4(m,5H) IR(neat)cm-1; 3450,3010,2910,2850,1460,1370,1240,1090,1060,1020,
940,920,880,800,750 [実施例8] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブチル
・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イル・ホスフェー
ト 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
ブタノール631mg、1,1−ジメチル−3−ヒドロキシピペ
リジニウム・p−トルエンスルホネート678mg、オキシ
塩化リン0.18ml、トリエチルアミン0.52ml、アルミナカ
ラム処理のクロロホルム9ml、乾燥ピリジン15mlより、
実施例5と同様にして目的物527mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.89(t,3H), 1.18(t,3H), 1.28(S,26H), 1.3〜4.6(m,23H), 4.71(S,2H), 7.1〜7.6(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,2920,2840,1480,1460,1450,1225,1080,1060,1020,
965 [実施例9] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブチル
・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イル・ホスフェー
ト 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
ブタノール2100mg、1,1−ジメチル−4−ヒドロキシピ
ペリジニウム・p−トルエンスルホネート2480mg、オキ
シ塩化リン0.5ml、トリエチルアミン1.5ml、アルミナカ
ラム処理のクロロホルム30ml、乾燥ピリジン40mlより、
実施例5と同様にして目的物420mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.90(t,3H), 1.0〜1.2(m,3H), 1.28(S,26H), 1.3〜4.5(m,23H), 4.70(S,2H), 7.2〜7.5(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,2920,2850,1460,1380,1230,1070,1040,1000,920,8
55,740,700,660 [実施例10] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2,2,2]−3
−オクチル・ホスフェート 窒素雰囲気下、オキシ塩化リン0.1ml、トリエチルア
ミン0.3mlを、アルミナを通したクロロホルム3mlに溶解
し、しばらく室温で攪拌する。これに氷冷下2−ベンジ
ルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−プロパノール
406mgのクロロホルム(前述に同じ)3ml溶液を滴下す
る。滴下後1時間室温にて攪拌し、これに1−メチル−
3−ヒドロキシ−1−アゾニアビシクロ[2,2,2]オク
タン・p−トルエンスルホネート500mgの乾燥ピリジン8
ml溶液を加える。室温で一夜攪拌後、重曹500mg、水1ml
を加えて減圧下溶媒を留去する。次にトルエン−塩化メ
チレン混合溶媒(v/v=1/1)15mlを加え、不溶物を濾別
し、母液を減圧下濃縮して得られる残渣をテトラヒドロ
フラン−水混合溶媒(v/v=95/5)に溶解し、アンバー
ライトMB−3のイオン交換樹脂カラムを通す。テトラヒ
ドロフラン−水混合溶媒(前述に同じ)で溶出し、減圧
下溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:メタノール:水=70:3
0:5)にて精製して目的物190mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.90(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.6(m,24H), 4.66(S,2H), 7.1〜7.4(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3380,2900,2830,1460,1220,1110,1080,1070,1040,1015,
995,950,900,840,815,740,690,590,515 [実施例11] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・endo−8,8−ジメチル−8−アゾニアビシクロ[3,
2,1]−3−オクチル・ホスフェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール407mg、endo−8,8−ジメチル−3−ヒドロ
キシ−8−アゾニアビシクロ[3,2,1]オクタン・p−
トルエンスルホネート491mg、オキシ塩化リン0.12ml、
トリエチルアミン0.35ml、アルミナカラム処理のクロロ
ホルム6ml、乾燥ピリジン10mlより、実施例10と同様に
して、目的物132mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.89(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.6(m,26H), 4.69(s,2H), 7.0〜7.4(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,2920,2845,1460,1445,1215,1090,1070,1055,1040,
1000,970 [実施例12] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチル・ホ
フフェート 窒素雰囲気下、オキシ塩化リン0.12ml、トリエチルア
ミン0.35mlを、アルミナを通したクロロホルム3mlに溶
解し、しばらく室温で攪拌する。これに氷冷下にて2−
ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−プロパ
ノール407mgのクロロホルム(前述に同じ)3ml溶液を滴
下する。室温で30分間攪拌後、参考例3で得た四級塩45
2mgおよび乾燥ピリジン10ml溶液を加える。室温で一夜
攪拌後、重曹560mg、水1.25mlを加えて減圧下溶媒を留
去する。次にトルエン−塩化メチレン混合溶媒(v/v=1
/1)15mlを加え、不溶物を濾別し、母液を減圧下濃縮し
て得られる残渣をテトラヒドロフラン−水(v/v=95/
5)に溶解し、アンバーライトMB−3のイオン交換樹脂
カラムを通す。テトラヒドロフラン−水(前述に同じ)
で溶出し、減圧下溶媒を留去して得られる残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール:水=70:30:5)にて精製して目的物212mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.90(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.65(m,2H), 1.7〜4.1(m,22H), 4.69(s,2H), 7.1〜7.5(m,5H), IR(KBr)cm-1; 3400,3050,3020,2920,2850,1465,1230,1190,1165,840 [実施例13] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチル・ホ
フフェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール406mg、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシメ
チルピペリジニウム・p−トルエンスルホネート500m
g、オキシ塩化リン0.1ml、トリエチルアミン0.3ml、ア
ルミナカラム処理のクロロホルム6ml、乾燥ピリジン8ml
より、実施例12と同様にして目的物300mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.90(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.1(m,26H), 4.66(s,2H), 7.1〜7.4(m,5H), IR(KBr)cm-1; 3400,2920,1460,1230,1080,830,740,690,520 [実施例14] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イルメチル・ホ
フフェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール407mg、1,1−ジメチル−3−ヒドロキシメ
チルピペリジニウム・p−トルエンスルホネート473m
g、オキシ塩化リン0.12ml、トリエチルアミン0.35ml、
アルミナカラム処理クロロホルム6ml、乾燥ピリジン10m
lより、実施例12と同様にして目的物250mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.89(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.0(m,26H), 4.70(s,2H), 7.1〜7.5(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,3060,3020,2930,2860,1640,1460,1220,1090,1070 [実施例15] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イルメチル・ホ
フフェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール812mg、1,1−ジメチル−4−ヒドロキシメ
チルピペリジニウム・p−トルエンスルホネート1g、オ
キシ塩化リン0.2ml、トリエチルアミン0.6ml、アルミナ
カラム処理のクロロホルム12ml、乾燥ピリジン16mlよ
り、実施例12と同様にして目的物820mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.88(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.9(m,6H), 3.00(s,3H), 3.08(s,3H), 3.0〜4.0(m,14H), 4.68(s,2H), 7.1〜7.4(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,2910,2850,1460,1370,1340,1220,1120,1070,1020,
980,920,850,700,540 [実施例16] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・2−(1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イル)エ
チル・ホスフェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール406mg、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエ
チルピロリジニウム・p−トルエンスルホネート500m
g、オキシ塩化リン0.1ml、トリエチルアミン0.3ml、ア
ルミナカラム処理のクロロホルム6ml、乾燥ピリジン8ml
より、実施例12と同様にして目的物310mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.90(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.1(m,26H), 4.68(s,2H) 7.1〜7.4(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,2910,2845,1460,1220,1090,1060,950,730 [実施例17]錠剤 (1) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
ブチル・erythro−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イ
ルフェニルメチル・ホスフェート 1.0g (2) 乳糖 27.0g (3) 結晶セルロース 20.0g (4) トウモロコシ澱粉 5.0g (5) カルボキシメチルセルロースカルシウム 5.0g (6) ヒドロキシプロピルセルロース 1.6g (7) ステアリン酸マグネシウム 0.4g 1000錠60g 上記(1)〜(6)の各成分を常法により顆粒化した
後、(7)を加え混合し一錠(60mg)中(1)を1mg含
有する錠剤を得た。
ジル)ピロリジニウム・p−トルエンスルホネート erythro−1−メチル−2−(α−ヒドロキシベンジ
ル)ピロリジン2.16gをアセトン20mlに溶解し、これに
p−トルエンスルホン酸メチル2.10gを滴下する。室温
で攪拌し、更に加熱還流して冷却した後、析出した結晶
を濾過乾燥し、目的物3.80gを得た。mp:155〜157℃1 H NMR(DMSO−d6)δ: 1.5〜2.2(m,4H), 2.28(s,3H), 3.12(s,3H), 3.20(s,3H), 3.3〜3.85(m,3H), 5.2〜5.35(m,1H), 6.09(d,1H), 6.9〜7.5(m,9H) IR(KBr)cm-1: 3320,3070,3025,3000,2975,2920,1450,1215,1190,1135,
1110,1045,1030,1010,820,700,690,570 [参考例2] threo−1,1−ジメチル−2−(α−ヒドロキシベンジ
ル)ピロリジニウム・p−トルエンスルホネート threo−1−メチル−2−(α−ヒドロキシベンジ
ル)ピロリジン0.94g、p−トリエンスルホン酸メチル
0.91gより、参考例1と同様にして目的物1.65gを得た。
mp:167〜168℃1 H NMR(DMSO−d6)δ: 1.1〜2.2(m,4H), 2.28(s,3H), 3.11(s,3H), 3.38(s,3H), 3.3〜4.1(m,3H), 4.85(dd,1H), 6.19(d,1H), 6.95〜7.6(m,9H) IR(KBr)cm-1: 3550,3470,3400,3220,3070,3040,3000,2950,2925,1480,
1220,1200,1140,1055,1020,820,705 [参考例3] 1,1−ジメチル−2−ヒドロキシメチルピペリジニウ
ム・p−トルエンスルホネート 1−メチル−2−ピペリジンメタノール2.58gをアセ
トン20mlに溶解し、これにp−トルエンスルホン酸メチ
ル3.72gのアセトン(5ml)溶液を徐々に加える。室温で
1時間攪拌後、反応液を氷冷し析出した結晶をろ過、乾
燥し、目的物4.95g(78.6%)を得た。1 H NMR(CDCl3)δ: 1.3〜1.9(m,6H), 2.32(S,3H), 3.36(S,3H), 3.40(S,3H), 3.1〜3.64(m,2H), 3.72〜4.0(m,2H), 5.34(t,1H), 7.0〜7.76(m,4H) IR(KBr)cm-1: 3450,3325,3020,2940,2860,1460,1180,1125,1040,1010,
810,690,570 [実施例1] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブチル
・erythro−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルフェ
ニルメチル・ホスフェート 窒素雰囲気下、オキシ塩化リン0.20ml、トリエチルア
ミン0.60mlをアルミナを通したクロロホルム6mlに溶解
し、しばらく室温で攪拌する。これに氷冷下に2−ベン
ジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−ブタノール
842mgのクロロホルム(前述に同じ)3ml溶液を滴下す
る。滴下後、1時間室温にて攪拌し、これに参考例1で
得た四級塩1155mgの乾燥ピリジン16ml溶液を加える。室
温で一夜攪拌後、重曹1.00g、水2mlを加えてしばらく攪
拌後、減圧下にて溶媒を留去する。次に、トルエン−塩
化メチレン混合溶媒(v/v=1/1)20mlを加え、不溶物を
濾別し、母液を減圧下濃縮して得られる残渣をテトラヒ
ドロフラン−水混合溶媒(v/v=95/5)に溶解し、アン
バーライトMB−3のイオン交換樹脂カラムに通す。テト
ラヒドロフラン−水混合溶液(前述に同じ)で溶出し、
減圧下溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:水=
80:20:2)にて精製して目的物459mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.7〜1.1(m,6H), 1.28(s,26H), 1.3〜3.9(m,3H), 4.2〜4.6(m,2H), 5.70(d,1H), 7.1〜7.6(m,10H) IR(KBr)cm-1: 3420,2920,2850,1470,1455,1235,1080,860,740,700 [実施例2] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・erythro−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルフ
ェニルメチル・ホスフェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール338mg、参考例1で得た四級塩480mg、オキ
シ塩化リン0.09ml、トリエチルアミン0.26ml、アルミナ
カラム処理のクロロホルム7ml、乾燥ピリジン8mlより、
実施例1と同様にして目的物150mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.89(t,3H) 1.28(s,26H), 1.3〜3.9(m,22H), 4.46(s,2H), 5.70(d,1H), 7.1〜7.6(m,10H) IR(KBr)cm-1: 3400,2920,2850,1464,1450,1230,1080,1065,860,730,69
5 [実施例3] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・threo−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルフェ
ニルメチル・ホスフェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール407mg、参考例2で得た四級塩566mg、オキ
シ塩化リン0.12ml、トリエチルアミン0.35ml、アルミナ
カラム処理のクロロホルム6ml、および乾燥ピリジン10m
lより、実施例1と同様にして目的物283mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.89(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜2.1(m,6H), 2.8〜4.3(m,16H), 4.45(d,2H), 5.1〜5.45(m,1H), 6.9〜7.55(m,10H) IR(KBr)cm-1: 3400,3060,3030,2920,2850,1465,1450,1240,1100,1075,
1060,1040,1005,960,840,695 [実施例4] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピル
・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチル・ホス
フェート 窒素雰囲気下、オキシ塩化リン0.1ml及びトリエチル
アミン0.3mlをアルミナを通したクロロホルム3mlに溶解
し、しばらく室温で攪拌する。これに、氷冷下2−ベン
ジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−プロパノー
ル406mgのクロロホルム(上述に同じ)3ml溶液を滴下す
る。滴下後1時間室温にて攪拌しこれに参考例3で得た
4級塩500mgの乾燥ピリジン溶液(8ml)を加える。室温
にて一晩攪拌後、氷冷下重曹500mgおよび水1mlを加え室
温で30分攪拌する。減圧下溶媒を留去して得られる残渣
にトルエン塩化メチレン混合溶媒(V/V=1/1)を加え不
溶物をろ別した後、濃縮する。残渣をアンバーライトMB
−3のイオン交換樹脂カラム(溶出溶媒;テトラヒドロ
フラン:水=95:5)に付し、溶出液を集め濃縮し得られ
る残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(クロロホ
ルム:メタノール:水=80:20:2)にて精製し目的物を
無色のワックス状物として得た。収量300mg1 H NMR(CD3OD)δ: 0.7〜1.0(m,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.9(m,8H), 2.9〜4.14(m,18H), 4.66(S,2H), 7.12〜7.4(m,5H), IR(KBr)cm-1; 3400,3075,3025,2920,2850,1455,1230,1080 [実施例5] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イル・ホスフェ
ート 窒素雰囲気下、オキシ塩化リン0.12ml、トリエチルア
ミン0.35mlを、アルミナを通したクロロホルム3mlに溶
解し、しばらく室温で攪拌する。これに氷冷下にて2−
ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−プロパ
ノール407mgのクロロホルム(前述に同じ)3ml溶液を滴
下する。滴下後30分室温にて攪拌し、これに1,1−ジメ
チル−3−ヒドロキシピペリジニウム・p−トルエンス
ルホネート452mgおよび乾燥ピリジン10mlを加える。室
温で一夜攪拌後、重曹560mg、水1.25mlを加えて減圧下
溶媒を留去する。次にトルエン−塩化メチレン混合溶媒
(v/v=1/1)15mlを加え、不溶物を濾別し、母液を減圧
下濃縮して得られる残渣をテトラヒドロフラン−水混合
溶媒(v/v=95/5)に溶解し、アンバーライトMB−3の
イオン交換樹脂カラムを通す。テトラヒドロフラン−水
混合溶媒(前述に同じ)で溶出し、減圧下溶媒を留去し
て得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール:水=70:30:5)にて精製
して目的物293mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.89(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.6(m,24H), 4.69(s,2H), 7.15〜7.45(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,3060,3025,2920,2850,1460,1220,1080,1055,1020 [実施例6] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イル・ホスフェ
ート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール366mg、1,1−ジメチル−4−ヒドロキシピ
ペリジニウム・p−トルエンスルホネート407mg、オキ
シ塩化リン0.10ml、トリエチルアミノ0.31ml、アルミナ
カラム処理のクロロホルム7ml、乾燥ピリジン8mlより、
実施例5と同様にして(但し、四級塩との反応を超音波
照射下行なった。)目的物109mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.89(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.6(m,24H), 4.69(s,2H), 7.1〜7.4(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3430,3030,2940,2870,1470,1240,1110,1090,1065,1045,
1010,930,865 [実施例7] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブチル
・1,1−ジメチルピロリジニオ−3−イル・ホスフェー
ト 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
ブタノール419mg、1,1−ジメチル−3−ヒドロキシピロ
リジニウム・p−トルエンスルホネート480mg、オキシ
塩化リン0.1ml、トリエチルアミン0.3ml、アルミナカラ
ム処理のクロロホルム7ml、乾燥ピリジン8mlより、実施
例5と同様にして目的物150mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.89(t,3H), 1.18(t,3H), 1.28(S,26H), 1.3〜2.6(m,4H), 2.95〜4.1(m,17H), 4.68(S,2H), 7.1〜7.4(m,5H) IR(neat)cm-1; 3450,3010,2910,2850,1460,1370,1240,1090,1060,1020,
940,920,880,800,750 [実施例8] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブチル
・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イル・ホスフェー
ト 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
ブタノール631mg、1,1−ジメチル−3−ヒドロキシピペ
リジニウム・p−トルエンスルホネート678mg、オキシ
塩化リン0.18ml、トリエチルアミン0.52ml、アルミナカ
ラム処理のクロロホルム9ml、乾燥ピリジン15mlより、
実施例5と同様にして目的物527mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.89(t,3H), 1.18(t,3H), 1.28(S,26H), 1.3〜4.6(m,23H), 4.71(S,2H), 7.1〜7.6(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,2920,2840,1480,1460,1450,1225,1080,1060,1020,
965 [実施例9] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシブチル
・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イル・ホスフェー
ト 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
ブタノール2100mg、1,1−ジメチル−4−ヒドロキシピ
ペリジニウム・p−トルエンスルホネート2480mg、オキ
シ塩化リン0.5ml、トリエチルアミン1.5ml、アルミナカ
ラム処理のクロロホルム30ml、乾燥ピリジン40mlより、
実施例5と同様にして目的物420mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.90(t,3H), 1.0〜1.2(m,3H), 1.28(S,26H), 1.3〜4.5(m,23H), 4.70(S,2H), 7.2〜7.5(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,2920,2850,1460,1380,1230,1070,1040,1000,920,8
55,740,700,660 [実施例10] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2,2,2]−3
−オクチル・ホスフェート 窒素雰囲気下、オキシ塩化リン0.1ml、トリエチルア
ミン0.3mlを、アルミナを通したクロロホルム3mlに溶解
し、しばらく室温で攪拌する。これに氷冷下2−ベンジ
ルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−プロパノール
406mgのクロロホルム(前述に同じ)3ml溶液を滴下す
る。滴下後1時間室温にて攪拌し、これに1−メチル−
3−ヒドロキシ−1−アゾニアビシクロ[2,2,2]オク
タン・p−トルエンスルホネート500mgの乾燥ピリジン8
ml溶液を加える。室温で一夜攪拌後、重曹500mg、水1ml
を加えて減圧下溶媒を留去する。次にトルエン−塩化メ
チレン混合溶媒(v/v=1/1)15mlを加え、不溶物を濾別
し、母液を減圧下濃縮して得られる残渣をテトラヒドロ
フラン−水混合溶媒(v/v=95/5)に溶解し、アンバー
ライトMB−3のイオン交換樹脂カラムを通す。テトラヒ
ドロフラン−水混合溶媒(前述に同じ)で溶出し、減圧
下溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:メタノール:水=70:3
0:5)にて精製して目的物190mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.90(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.6(m,24H), 4.66(S,2H), 7.1〜7.4(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3380,2900,2830,1460,1220,1110,1080,1070,1040,1015,
995,950,900,840,815,740,690,590,515 [実施例11] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・endo−8,8−ジメチル−8−アゾニアビシクロ[3,
2,1]−3−オクチル・ホスフェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール407mg、endo−8,8−ジメチル−3−ヒドロ
キシ−8−アゾニアビシクロ[3,2,1]オクタン・p−
トルエンスルホネート491mg、オキシ塩化リン0.12ml、
トリエチルアミン0.35ml、アルミナカラム処理のクロロ
ホルム6ml、乾燥ピリジン10mlより、実施例10と同様に
して、目的物132mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.89(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.6(m,26H), 4.69(s,2H), 7.0〜7.4(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,2920,2845,1460,1445,1215,1090,1070,1055,1040,
1000,970 [実施例12] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルメチル・ホ
フフェート 窒素雰囲気下、オキシ塩化リン0.12ml、トリエチルア
ミン0.35mlを、アルミナを通したクロロホルム3mlに溶
解し、しばらく室温で攪拌する。これに氷冷下にて2−
ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−プロパ
ノール407mgのクロロホルム(前述に同じ)3ml溶液を滴
下する。室温で30分間攪拌後、参考例3で得た四級塩45
2mgおよび乾燥ピリジン10ml溶液を加える。室温で一夜
攪拌後、重曹560mg、水1.25mlを加えて減圧下溶媒を留
去する。次にトルエン−塩化メチレン混合溶媒(v/v=1
/1)15mlを加え、不溶物を濾別し、母液を減圧下濃縮し
て得られる残渣をテトラヒドロフラン−水(v/v=95/
5)に溶解し、アンバーライトMB−3のイオン交換樹脂
カラムを通す。テトラヒドロフラン−水(前述に同じ)
で溶出し、減圧下溶媒を留去して得られる残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール:水=70:30:5)にて精製して目的物212mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.90(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.65(m,2H), 1.7〜4.1(m,22H), 4.69(s,2H), 7.1〜7.5(m,5H), IR(KBr)cm-1; 3400,3050,3020,2920,2850,1465,1230,1190,1165,840 [実施例13] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・1,1−ジメチルピペリジニオ−2−イルメチル・ホ
フフェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール406mg、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシメ
チルピペリジニウム・p−トルエンスルホネート500m
g、オキシ塩化リン0.1ml、トリエチルアミン0.3ml、ア
ルミナカラム処理のクロロホルム6ml、乾燥ピリジン8ml
より、実施例12と同様にして目的物300mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.90(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.1(m,26H), 4.66(s,2H), 7.1〜7.4(m,5H), IR(KBr)cm-1; 3400,2920,1460,1230,1080,830,740,690,520 [実施例14] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・1,1−ジメチルピペリジニオ−3−イルメチル・ホ
フフェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール407mg、1,1−ジメチル−3−ヒドロキシメ
チルピペリジニウム・p−トルエンスルホネート473m
g、オキシ塩化リン0.12ml、トリエチルアミン0.35ml、
アルミナカラム処理クロロホルム6ml、乾燥ピリジン10m
lより、実施例12と同様にして目的物250mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.89(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.0(m,26H), 4.70(s,2H), 7.1〜7.5(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,3060,3020,2930,2860,1640,1460,1220,1090,1070 [実施例15] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・1,1−ジメチルピペリジニオ−4−イルメチル・ホ
フフェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール812mg、1,1−ジメチル−4−ヒドロキシメ
チルピペリジニウム・p−トルエンスルホネート1g、オ
キシ塩化リン0.2ml、トリエチルアミン0.6ml、アルミナ
カラム処理のクロロホルム12ml、乾燥ピリジン16mlよ
り、実施例12と同様にして目的物820mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.88(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜1.9(m,6H), 3.00(s,3H), 3.08(s,3H), 3.0〜4.0(m,14H), 4.68(s,2H), 7.1〜7.4(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,2910,2850,1460,1370,1340,1220,1120,1070,1020,
980,920,850,700,540 [実施例16] 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・2−(1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イル)エ
チル・ホスフェート 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ−1−
プロパノール406mg、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエ
チルピロリジニウム・p−トルエンスルホネート500m
g、オキシ塩化リン0.1ml、トリエチルアミン0.3ml、ア
ルミナカラム処理のクロロホルム6ml、乾燥ピリジン8ml
より、実施例12と同様にして目的物310mgを得た。1 H NMR(CD3OD)δ: 0.90(t,3H), 1.28(s,26H), 1.3〜4.1(m,26H), 4.68(s,2H) 7.1〜7.4(m,5H) IR(KBr)cm-1; 3400,2910,2845,1460,1220,1090,1060,950,730 [実施例17]錠剤 (1) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
ブチル・erythro−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イ
ルフェニルメチル・ホスフェート 1.0g (2) 乳糖 27.0g (3) 結晶セルロース 20.0g (4) トウモロコシ澱粉 5.0g (5) カルボキシメチルセルロースカルシウム 5.0g (6) ヒドロキシプロピルセルロース 1.6g (7) ステアリン酸マグネシウム 0.4g 1000錠60g 上記(1)〜(6)の各成分を常法により顆粒化した
後、(7)を加え混合し一錠(60mg)中(1)を1mg含
有する錠剤を得た。
[実施例18]注射剤 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシプロピ
ル・erythro−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルフ
ェニルメチル・ホスフェート10mg、およびマンニット10
0gを計量し、注射用蒸留水にて1に溶解し、無菌ろ過
後、5mlバイアル瓶に0.5mlずつ分注し、常法により凍結
乾燥を行ない、乾燥後密栓し、注射剤用凍結乾燥製剤を
得た。
ル・erythro−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−イルフ
ェニルメチル・ホスフェート10mg、およびマンニット10
0gを計量し、注射用蒸留水にて1に溶解し、無菌ろ過
後、5mlバイアル瓶に0.5mlずつ分注し、常法により凍結
乾燥を行ない、乾燥後密栓し、注射剤用凍結乾燥製剤を
得た。
[実施例19]軟カプセル剤 (1) 2−ベンジルオキシ−3−ヘキサデシルオキシ
プロピル・erythro−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−
イルフェニルメチル・ホスフェート 0.1g (2) ポリエチレングリコール400 169.9g (3) ポリビニルピロリドン 5.0g (4) グリセリン 75.0g 1000カプセル250g 上記(1)〜(4)の各成分を均一に溶解し、内容液と
したのち、常法によりゼラチンシートで被包し、1カプ
セル中(1)を100μg含有する軟カプセル剤を得た。
プロピル・erythro−1,1−ジメチルピロリジニオ−2−
イルフェニルメチル・ホスフェート 0.1g (2) ポリエチレングリコール400 169.9g (3) ポリビニルピロリドン 5.0g (4) グリセリン 75.0g 1000カプセル250g 上記(1)〜(4)の各成分を均一に溶解し、内容液と
したのち、常法によりゼラチンシートで被包し、1カプ
セル中(1)を100μg含有する軟カプセル剤を得た。
Claims (6)
- 【請求項1】一般式: [式中、R1は炭素数10〜22の直鎖または分岐鎖アルキル
基を示し、R2はフェニル基、もしくは炭素数1〜3のア
ルキレン基を有するフェニルアルキレン基を示し、R3、
R4及びR5は、それぞれ独立に水素もしくは炭素数1〜6
の直鎖または分岐鎖のアルキル基を示す、Qはメチレン
基で、−(Q)k−の中に存在するQはフェニル基を置
換基として含んでもよく、kは0〜4の整数、Yは、環
を構成する炭素原子のいずれかで−(Q)k−に連結し
ている、環に含まれる窒素原子に炭素数3以下のアルキ
ル基が置換されていてもよいピロリジン環、ピペリジン
環、アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン環またはアゾ
ニアビシクロ[3.2.1]オクタン環の四級基を示す。] で表わされるグリセリン誘導体。 - 【請求項2】R2がベンジル基である特許請求の範囲第1
項記載のグリセリン誘導体。 - 【請求項3】R3、R4及びR5が共に水素である特許請求の
範囲第1項記載のグリセリン誘導体。 - 【請求項4】R3が炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖のア
ルキル基であり、R4とR5が共に水素である特許請求の範
囲第1項記載のグリセリン誘導体。 - 【請求項5】R5が炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖のア
ルキル基であり、R3とR4が共に水素である特許請求の範
囲第1項記載のグリセリン誘導体。 - 【請求項6】一般式: [式中、R1は炭素数10〜22の直鎖または分岐鎖アルキル
基を示し、R2はフェニル基、もしくは炭素数1〜3のア
ルキレン基を有するフェニルアルキレン基を示し、R3、
R4及びR5は、それぞれ独立に水素もしくは炭素数1〜6
の直鎖または分岐鎖のアルキル基を示す、Qはメチレン
基で、−(Q)k−の中に存在するQの少なくとも一個
はフェニル基を置換基として含み、kは1〜4の整数、
Yは、環を構成する炭素原子のいずれかで−(Q)k−
に連結している、環に含まれる窒素原子に炭素数3以下
のアルキル基が置換されていてもよいピロリジン環もし
くはピペリジン環の四級基を示す。] で表わされるグリセリン誘導体を含有する血小板凝集抑
制剤。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR1019880003200A KR880011084A (ko) | 1987-03-24 | 1988-03-24 | 신규의 글리세롤 유도체 및 항 고혈제 |
US07/172,581 US4962096A (en) | 1987-03-24 | 1988-03-24 | Heterocyclic glycerol derivatives and their use as anti-hypertensive agents |
ES88302621T ES2058260T3 (es) | 1987-03-24 | 1988-03-24 | Un proceso para la preparacion de un derivado del glicerol. |
CN88102207A CN1017435B (zh) | 1987-03-24 | 1988-03-24 | 新的甘油衍生物的制备方法 |
DE88302621T DE3881925T2 (de) | 1987-03-24 | 1988-03-24 | Glycerol-Derivate und anti-hypertensives Mittel. |
EP88302621A EP0284395B1 (en) | 1987-03-24 | 1988-03-24 | Novel glycerol derivative and anti-hypertensive agent |
US07/554,343 US5183811A (en) | 1987-03-24 | 1990-07-19 | Glycerol derivative and anti-hypertensive agent |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20910686 | 1986-09-05 | ||
JP61-209106 | 1986-09-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63183593A JPS63183593A (ja) | 1988-07-28 |
JP2512306B2 true JP2512306B2 (ja) | 1996-07-03 |
Family
ID=16567389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8070587A Expired - Lifetime JP2512306B2 (ja) | 1986-09-05 | 1987-03-31 | 新規なグリセリン誘導体及び血小板凝集抑制剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2512306B2 (ja) |
-
1987
- 1987-03-31 JP JP8070587A patent/JP2512306B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63183593A (ja) | 1988-07-28 |
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