JP2511759Y2 - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP2511759Y2
JP2511759Y2 JP1989115992U JP11599289U JP2511759Y2 JP 2511759 Y2 JP2511759 Y2 JP 2511759Y2 JP 1989115992 U JP1989115992 U JP 1989115992U JP 11599289 U JP11599289 U JP 11599289U JP 2511759 Y2 JP2511759 Y2 JP 2511759Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、型体間に形成されたキャビティ内に溶融樹
脂を供給するために、ブッシュが設けられた射出成形用
金型に関する。
〔従来の技術〕 一般に、射出成形用金型では、固定型板と、この固定
型板に対向配置された可動型板との間にキャビティが形
成され、上記固定型板にブッシュが装着され、かつこの
ブッシュ内を通して溶融樹脂を上記キャビティ内に注入
して成形品を成形するようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記従来の射出成形用金型にあっては、ブ
ッシュの内部を流通する樹脂を所定の溶融状態に保持す
るために、ブッシュの内部が所定温度に加温されてい
る。そして、ブッシュの外周と固定型板との間には間隙
が形成されており、極力ブッシュからの放熱を抑制する
ようにしているが、十分な効果を得ているとはいえない
面があった。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、ブッシュからの放熱を円滑に抑制す
ることができて、ブッシュを確実に断熱,保温すること
ができる射出成形用金型を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、型体間にキャ
ビティを形成し、この型体にブッシュを装着し、かつこ
のブッシュ内を通して溶融樹脂を上記キャビティ内に注
入して成形品を成形する射出成形用金型において、上記
ブッシュの外周面全面に断熱材を被覆した断熱材被覆層
を設け、かつ、該断熱材被覆層の外表面と型体との間に
全周に亙って筒状の間隙を形成してなるエア断熱層を設
けた射出成形用金型を提案している。
〔作用〕
本考案に係る射出成形用金型によれば、ブッシュの外
周面全面に被覆状態に配した断熱材被覆層によってブッ
シュからの放熱が効果的に遮断されるとともに、該断熱
材被覆層を透過して放熱される熱量の型体への伝達が、
該断熱材被覆層の周囲に設けたエア断熱層によって妨げ
られる。また、高温状態となるブッシュの表面に断熱材
被覆層を設けたことによって、エア断熱層に面する表面
温度を低下させることが可能となり、型体への放射伝熱
が効果的に抑制されることになる。
その結果、ブッシュは、温度変化によって型体が膨張
・収縮した場合にあっても、その熱変形による応力がブ
ッシュに作用することが回避されるとともに、エア断熱
層のみによって断熱する場合と比較してもブッシュが効
率良く保温され、ブッシュ内を流通させられる樹脂の溶
融状態を少ない熱量によって確保することが可能とな
る。
〔実施例〕
以下、第1図と第2図に基づいて本考案の一実施例を
説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図であり、第2
図はブッシュ部の断面図である。これらの図において符
号1は固定型板であり、この固定型板1は、第1,第2,第
3,第4固定受板2,3,4,5、スペーサブロック6を介して
固定取付板7に取付けられている。また、上記固定型板
1に対向して、可動型板8が接近、離間自在に設けられ
ている。そして、これらの型板1,8の各対向面には、そ
れぞれ成形品を形成するための彫刻面が形成され、互い
に閉じたときにキャビティ9を形成するようになってい
る。さらに、可動型板8は、可動受板,スペーサブロッ
クを介して可動取付板に取付けられている。
上記固定取付板7と第4固定受板5との間には、ディ
スタンスピース10を介して、マニホールド11が設置され
ており、上記固定型板1とマニホールド11との間の、第
1〜第4固定受板2〜5内には、第1ブッシュ体12と第
2ブッシュ体13とからなる筒状のブッシュ14が装着され
ている。そして、この第1ブッシュ体12は第3固定受板
4に、かつ第2ブッシュ体13は第4固定受板5にそれぞ
れ固定されている。また、固定取付板7に取付けられた
スプルーブッシュ,マニホールド11,ブッシュ14及び固
定型板1の各内部を通って溶融樹脂通路15が形成されて
いる。さらに、上記第1ブッシュ体12の先端外周と第1,
第2固定受板2,3との間には間隙エア断熱層16が形成さ
れていると共に、該第1ブッシュ体12の先端外周には、
四フッ化エチレン樹脂製のコーディング層またはテープ
からなる断熱材(断熱材被覆層)17が被覆されている。
そして、上記ブッシュ14の内部には加熱体18が装着され
ている。
すなわち、断熱材被覆層17は、第1ブッシュ体12の外
周面を全面に亙って被覆するように設けられており、エ
ア断熱層16は、該断熱材被覆層17の外周面を全周に亙っ
て覆うように筒状に形成されている。これにより、第1
ブッシュ体12は、2つの層によって二重に断熱されるこ
とになるとともに、エア断熱層16に面する加熱体たるブ
ッシュ体12の表面温度は断熱材被覆層17によって低下さ
せられることになるから、第1、第2固定受板2、3へ
の放射伝熱も確実に抑制されることになる。しかも、ブ
ッシュ体12は、エア断熱層16によって、第1、第2固定
受板2、3から半径方向に離間された状態に保持されて
いる。
上記のように構成された射出成形用金型にあっては、
型締完了後に、射出成形機から射出された溶融樹脂を、
スプルーブッシュ,マニホールド11,ブッシュ14及び固
定型板1の各内部を通してゲートからキャビティ9内に
供給する。そして、キャビティ9内に充填された樹脂が
冷却固化した後に、型を開いてキャビティ9内の成形品
を離型させる。
この場合、ブッシュ14内は、内部の樹脂を所定温度に
保持するために加温されており、かつブッシュ14の外周
には断熱材17が被覆されているから、この断熱材17によ
ってブッシュ14からの熱の放散が極力抑制される。しか
も、断熱材17の周囲には、固定受板2,3との間に間隙16
が形成されているので、断熱材17を通過した熱がこの間
隙16によって固定受板2,3に伝播することを抑制され、
少ない熱エネルギーで確実に保温されて、温度制御の応
答性が良好に保たれる。また、第1ブッシュ体12は第
1、第2固定受板2、3から半径方向に離間しているの
で、これら固定受板2、3の熱変形等によって第1ブッ
シュ体12が半径方向からの外力を受けないように保持さ
れて、内部の加熱体18との芯ずれ等の不都合の発生を回
避することができる。すなわち、本実施例によれば、ブ
ッシュ14の周囲をエア断熱層16のみによって断熱した場
合と同様に、固定受板2、3からの外力に拘らず第1ブ
ッシュ体12と加熱体18とを同芯に保持することができる
とともに、エア断熱層16のみによる場合と比較して該第
1ブッシュ体12からの放熱を飛躍的に減少させることが
できる。
上記断熱材(四フッ化エチレン樹脂コーティングある
いは樹脂テープ)を被覆した場合と被覆していない場合
について具体的に実施した結果、被覆有では成形中のス
ピアー(加熱体)18が280℃で樹脂が溶融しているのに
対して、被覆無では樹脂を溶融状態に維持するのに300
℃の温度が必要であり、両者の間に約20℃の温度差が生
じた。また、射出中(樹脂の流動中)の温度変化は被覆
有が1〜2℃に抑えられたのに対して、被覆無では5℃
変動した。さらに、所定温度になるまでに要する立上時
間も、被覆有が10〜15分であるのに対して被覆無では30
分かかった。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案は、ブッシュの外周面全
面に断熱材を被覆した断熱材被覆層を設け、かつ、その
断熱材被覆層の外表面と型体との間に全周に亙って筒状
の間隙を形成してなるエア断熱層を設けたものであるか
ら、ブッシュを型体から離間させて型体の熱変形等によ
りブッシュに応力が発生することを回避するというエア
断熱層の特質を保持しつつ、エア断熱層のみによる場合
と比較して、ブッシュからの対流熱伝達のみならず放射
伝熱によって放熱される熱量をも効果的に抑制すること
できる。これにより、ブッシュを所定温度に確実に保持
でき、かつ温度制御を円滑に行うことができる上に、ブ
ッシュ内の溶融樹脂の状態を良好に保つことができる。
また、ブッシュと型体との間に樹脂を充填するような
樹脂断熱層と比較して、断熱層に焼けを生じることがな
く、その場合の保守作業や、樹脂の色換えに伴う樹脂断
熱層の除去作業等を行う必要がないので、作業工数を低
減して長時間に亙る連続成形を可能とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本考案の一実施例を示すもので、第1
図は射出成形用金型の断面図、第2図はブッシュ部の断
面図である。 1…固定型板、2…第1固定受板、3…第2固定受板、
4…第3固定受板、8…可動型板、9…キャビディ14…
ブッシュ、17…断熱材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】型体間にキャビティを形成し、この型体に
    ブッシュを装着し、かつこのブッシュ内を通して溶融樹
    脂を上記キャビティ内に注入して成形品を成形する射出
    成形用金型において、上記ブッシュの外周面全面に断熱
    材を被覆した断熱材被覆層を設け、かつ、該断熱材被覆
    層の外表面と型体との間に全周に亙って筒状の間隙を形
    成してなるエア断熱層を設けたことを特徴とする射出成
    形用金型。
JP1989115992U 1989-10-02 1989-10-02 射出成形用金型 Expired - Fee Related JP2511759Y2 (ja)

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