JPH0517215Y2 - - Google Patents

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JPH0517215Y2
JPH0517215Y2 JP1989059629U JP5962989U JPH0517215Y2 JP H0517215 Y2 JPH0517215 Y2 JP H0517215Y2 JP 1989059629 U JP1989059629 U JP 1989059629U JP 5962989 U JP5962989 U JP 5962989U JP H0517215 Y2 JPH0517215 Y2 JP H0517215Y2
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injection molding
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は射出成形機の延長ノズルに関し、更に
詳細にはノズル内の溶融樹脂温度を可及的に一定
に保つことができる射出成形機の延長ノズルに関
する。
(従来技術) 射出成形において、樹脂の可塑化工程及び射出
工程における溶融樹脂温度の管理、特に溶融樹脂
を所定温度に保持することは、射出成形の作業性
のみならず得られる成形品の品質等の観点から重
要である。
ところで、射出成形機の加熱シリンダにおいて
溶融される樹脂は、射出成形機の延長ノズル(以
下、ノズルと称することがある)内に設けられて
いる溶融樹脂通路を介して金型内に射出・充填さ
れる。
かかる溶融樹脂の射出・充填は、ノズルが樹脂
の融点以下の温度に冷却されている金型に直接接
触して行なわれる。
この様に、ノズルは、低温の金型に直接接触す
る他に、外気に直接さらされているために外気温
度の影響を受け易く、射出成形機の加熱シリンダ
において精密に温度管理されている溶融樹脂であ
つても、ノズル中で外気温度の影響を受けて溶融
樹脂温度が変動し、得られる成形品の品質も変動
され易くなる。
このことは、筒状の延長部を有する延長ノズル
が設けられた射出成形機において、特に顕著であ
る。
なお、延長ノズルとは、刊行物(1982年5月10
日改訂版第8版第3刷発行「射出成形」269頁)
に記載されているように、成形品のゲート仕上げ
工数を減らし、スプル、ランナの材料を節約し、
あるいはリサイクルの手間を省くために、ノズル
部にスプル、ランナの機能を持たせた一種のホツ
トランナである。この延長ノズルは、ノズル先端
からの樹脂もれを防ぎ、ノズル部の熱が金型に奪
われて樹脂が固化しないように、ノズル先端部温
度を厳密に制御する必要がある。
このため、従来においては、バンドヒータ等を
ノズルに巻回して溶融樹脂温度を所定の温度に制
御することが行なわれている。
(考案が解決しようとする課題) 従来のバンドヒータ等によるノズル内の溶融樹
脂温度の制御は、大型射出成形機においては、ノ
ズルも大きくバンドヒータ等の外部加熱装置を特
別なスペース等を設けることなく取り付けること
ができ、一応可能ではある。
しかし、小型射出成形機においては、前記外部
加熱装置等の取り付けスペースを特別に確保する
ことを要し、射出成形機の機械的強度等に大きな
影響を与えることがある。
また、一般的に射出成形に使用される樹脂は、
熱伝導性が低いものであるため、バンドヒータ等
によつてノズルを外側から加熱すると、ノズルの
壁面近傍の溶融樹脂と中心部近傍の溶融樹脂との
間に温度差が生じ易くなる。
更に、成形品が小物である場合には、ノズル内
に保持されている溶融樹脂によつて実質的に成形
品が形成されるため、ノズル内の溶融樹脂温度の
微妙な差が得られる成形品の品質を大きく左右し
易い。
しかも、小型射出成形機のノズルにおいては、
ノズルが小型であるためにノズル自体が有してい
る熱容量が小さく、外気温度の変動等の影響を受
け易いため、ノズル中の溶融樹脂の温度を微妙に
コントロールすることは困難である。
このため、ノズルが小型である小型射出成形機
においては、一定品質の小物の成形品を安定して
成形することは更に一層困難である。
そこで、本考案の目的は、ノズルの外側に加熱
手段を設けて加熱することなくノズル内の溶融樹
脂温度を可及的に一定温度に保持することがで
き、且つ小型射出成形機においても、一定品質の
小物の成形品を容易に得ることができる射出成形
機ノズルを提供することにある。
(課題を解決する手段) 本考案者は、前記目的を達成すべく、鋭意検討
した結果、ノズルを二重管として、溶融樹脂通路
が設けられている内筒と前記外筒との間に空間部
を設け、前記空間部を減圧して高真空度とするこ
とによつて、ノズルの外壁からの放熱を減少させ
ることができることを見い出し、本考案に到達し
た。
すなわち、本発明の射出成形機の延長ノズル
は、射出成形機の加熱シリンダの先端部に連通し
て設けられ、筒状の延長部を有し、金型に当接し
て溶融樹脂を金型内に射出・充填する射出成形機
の延長ノズルにおいて、前記延長部が溶融樹脂通
路を有する内筒と該内筒を内包する外筒とによつ
て構成されており、該内筒と該外筒との間に設け
られている空間部が減圧されて真空断熱層に形成
されていることを特徴とする。
かかる本考案において、内筒が高熱伝導性を有
する部材によつて形成されていることが、射出成
形機の加熱シリンダ等の熱がノズルに伝熱され易
いため、内筒と外筒との間に設けられている空間
部が減圧されて形成されている真空断熱層に因る
放熱の減少と相俟つてノズル内の溶融樹脂の温度
を一層安定に保つことができる。
また、金型に当接するノズルの先端部が低熱伝
導性の部材によつて形成されていることが、金型
等に当接する際のノズルからの放熱も減少するこ
とができ、溶融樹脂通路内の溶融樹脂温度を更に
一層安定化することができる。
更に、空間部を10-5mmHg以下に減圧すること
によつて、溶融樹脂通路の壁面からの放熱を著し
く減少させることができる。
(作用) 本考案の射出成形機の延長ノズルによれば、ノ
ズルの内筒と外筒との間に設けられている空間部
が高真空度に減圧されて真空断熱層となり、ノズ
ルの側面からの放熱量を可及的に減少することが
できるため、ノズル内の溶融樹脂は外気温度の影
響を受け難く、外気温度が変動してもバンドヒー
タ等の外部加熱手段を使用することなく溶融樹脂
温度を一定温度に保つことができる。
(実施例) 本考案を図面を用いて更に詳細に説明する。
図は、本考案の一実施例を示す断面図であつ
て、射出成形機の加熱シリンダの先端部Aにノズ
ルBが直結されている。
即ち、シリンダ10の外周面にバンドヒータ9
が巻回されている加熱シリンダの先端部Aに内筒
(以下、ノズル本体と称することがある)2が螺
着され、ノズル本体2には加熱シリンダ中で溶融
される溶融樹脂の通路である溶融樹脂通路1が設
けられている。
かかるノズル本体2を内包する外筒(以下、外
カバーと称することがある)5との間には、空間
部3が設けられており、空間部3は10-5mmHg以
下に減圧されている。
この様に空間部3を高真空度に維持するために
は、ノズル本体2に設けられている凹溝に耐熱性
部材から成るシール材7が挿入され、ノズル本体
2と外カバー5との接合面にも溶接が施されてお
り、更に外カバー5に設けられている空間部3内
の空気抜きパイプ8には、逆止弁(図示せず)が
取り付けられていると共に、空間部3が所定の真
空度の達した後、パイプ8は空間部3内にネジ込
まれて入口部が溶接されて塞がれている。
また、ノズル本体2の先端部には、ノズルチツ
プ4がノズル本体2に螺着され、ノズル本体2と
ノズルチツプ4との間には、セラミツクから成る
断熱材6が挿入されている。
かかる本実施例のノズルBは、ノズル本体2が
銅合金、アルミ合金、鋼等の高熱伝導性の部材に
よつて形成され、外カバー5及びノズルチツプ4
はノズル本体2を形成する部材よりも低熱伝導性
であるステンレス鋼等の部材によつて形成されて
いる。
この様な本実施例に係るノズルBにおいて、ノ
ズル本体2の外周面に隣接して設けられている、
高真空度に減圧されている空間部3が真空断熱層
となるため、ノズル本体2の外周面からの放熱及
び溶融樹脂通路1内の溶融樹脂への外気温度等の
影響を防止することができる。
このため、外気温度が変化しても溶融樹脂通路
1内の溶融樹脂は一定温度を保持することができ
るものである。
また、ノズル本体2を形成する部材が高熱伝導
性であるため、バンドヒータ9等によつて加熱さ
れて温度制御される加熱シリンダの先端部Aから
の熱が良好に伝導され、前記空間部3の放熱防止
効果と相俟つて溶融樹脂通路1内の溶融樹脂温度
を一層安定化させることができる。
更に、ノズルBの先端部に取り付けられている
ノズルチツプ4は、ノズル本体2を形成する部材
よりも低熱伝導性の部材によつて形成され、且つ
ノズル本体2との間にセラミツクから成る断熱材
6が挿入されているため、ノズルチツプ4が金型
等に当接しても、ノズルチツプ4からの放熱及び
金型等の温度等の影響を防止することができ、溶
融樹脂通路1内の溶融樹脂温度を更に一層安定化
させることができる。
かかる本実施例のノズルにおいて、空間部3を
構成する外カバー5の内面を鏡面とすることが、
ノズル本体2から放熱される熱を前記鏡面によつ
て反射することができるため、ノズルBからの放
熱を更に減少することができる。
尚、本実施例に係るノズルにおいても、ノズル
外周部に加熱手段を設けてもよく、その場合には
低出力のシートヒータやコイルヒータで充分であ
る。
(考案の効果) 本考案によれば、筒状の延長部に形成された真
空断熱層の優れた保温効果によつてノズル(射出
成形機の延長ノズル)内の溶融樹脂温度を可及的
に一定に保つことができるため、ノズル内に保有
される溶融樹脂によつて実質的に成形され得る程
度の小物の成形品を成形する場合においても、ノ
ズル内の溶融樹脂温度が外気温度等の影響を受け
ることがなく、安定した品質の成形品を成形する
ことができる。
また、本考案のノズルは、ノズルを外側から加
熱する加熱手段を設ける必要がなく、小型射出成
形機においてもノズル加熱装置を取り付けるスペ
ースを確保のために射出成形機の機械的強度を犠
牲にするようなことも解消することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示す断面図である。 図において、A……加熱シリンダの先端部、B
……ノズル、1……溶融樹脂通路、2……内筒
(ノズル本体)、3……空間部、4……ノズルチツ
プ、5……外筒(外カバー)、6……断熱材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 射出成形機の加熱シリンダの先端部に連通し
    て設けられ、筒状の延長部を有し、金型に当接
    して溶融樹脂を金型内に射出・充填する射出成
    形機の延長ノズルにおいて、 前記延長部が溶融樹脂通路を有する内筒と該
    内筒を内包する外筒とによつて構成されてお
    り、該内筒と該外筒との間に設けられている空
    間部が減圧されて真空断熱層に形成されている
    ことを特徴とする射出成形機の延長ノズル。 2 内筒が高熱伝導性の部材によつて形成されて
    いる請求項第1項記載の射出成形機の延長ノズ
    ル。 3 金型に当接する延長ノズルの先端部が低熱伝
    導性の部材によつて形成されている請求項第1
    項記載の射出成形機の延長ノズル。 4 空間部が10-5mmHg以下に減圧されている請
    求項第1項記載の射出成形機の延長ノズル。
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JP2016215505A (ja) * 2015-05-21 2016-12-22 東洋機械金属株式会社 射出成形機

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JPS6234741U (ja) * 1985-08-21 1987-02-28

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