JP2511207Y2 - シリンダ錠 - Google Patents
シリンダ錠Info
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- JP2511207Y2 JP2511207Y2 JP1989095553U JP9555389U JP2511207Y2 JP 2511207 Y2 JP2511207 Y2 JP 2511207Y2 JP 1989095553 U JP1989095553 U JP 1989095553U JP 9555389 U JP9555389 U JP 9555389U JP 2511207 Y2 JP2511207 Y2 JP 2511207Y2
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- Japan
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- peripheral surface
- key
- pin
- outer peripheral
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、シリンダ錠に設けられた一個の鍵孔に第一
のキー及び第二のキーをそれぞれ別個の方向に回動操作
することが出来るシリンダ錠に関するものである。
のキー及び第二のキーをそれぞれ別個の方向に回動操作
することが出来るシリンダ錠に関するものである。
〔従来の技術〕 例えば、銀行の貸金庫などでは、保管された貴重品の
盗難を厳重に防止する目的で、客の所有する子鍵のみで
は貸金庫を解錠できないようになっており、客の解錠要
求に基づいて銀行が銀行側の親鍵で解錠操作した後に初
めて客の子鍵で貸金庫を解錠出来るように安全措置が採
られている。
盗難を厳重に防止する目的で、客の所有する子鍵のみで
は貸金庫を解錠できないようになっており、客の解錠要
求に基づいて銀行が銀行側の親鍵で解錠操作した後に初
めて客の子鍵で貸金庫を解錠出来るように安全措置が採
られている。
従って、貸金庫錠は親鍵用のシリンダ錠と子鍵用のシ
リンダ錠とを備え、親鍵で親鍵用のシリンダ錠を解錠操
作した後に子鍵で子鍵用シリンダ錠を解錠操作すると、
貸金庫錠のデッドボルトが没入して貸金庫が解錠される
ようになっていたが、最近では、親鍵と子鍵兼用型のシ
リンダ錠が利用されるようになり、貸金庫錠の表面は一
個の鍵孔でよいため貸金庫錠が簡素化され、而も、鍵孔
の差込み間違いが生ずる虞も無くなった。
リンダ錠とを備え、親鍵で親鍵用のシリンダ錠を解錠操
作した後に子鍵で子鍵用シリンダ錠を解錠操作すると、
貸金庫錠のデッドボルトが没入して貸金庫が解錠される
ようになっていたが、最近では、親鍵と子鍵兼用型のシ
リンダ錠が利用されるようになり、貸金庫錠の表面は一
個の鍵孔でよいため貸金庫錠が簡素化され、而も、鍵孔
の差込み間違いが生ずる虞も無くなった。
第一のキー及び第二のキー兼用型のシリンダ錠に関す
る従来技術としては、特開昭54−16298号公報記載の技
術などがある。
る従来技術としては、特開昭54−16298号公報記載の技
術などがある。
上記公報に記載されたシリンダ錠は、第8図に示すよ
うに、ロータ1に設けられた複数個のロックプレート挿
入孔に第一種のロックプレート2と第二種のロックプレ
ート3が交互に挿入され、第一種のロックプレート2の
先端は右方に向かって低くなる傾斜をもった滑り案内面
を有し、第二種のロックプレート3の先端は左方に低く
なる傾斜をもった滑り案内面を有し、両先端部は、ばね
の付勢力によりロータケースの係合溝に突出している。
うに、ロータ1に設けられた複数個のロックプレート挿
入孔に第一種のロックプレート2と第二種のロックプレ
ート3が交互に挿入され、第一種のロックプレート2の
先端は右方に向かって低くなる傾斜をもった滑り案内面
を有し、第二種のロックプレート3の先端は左方に低く
なる傾斜をもった滑り案内面を有し、両先端部は、ばね
の付勢力によりロータケースの係合溝に突出している。
キー挿入口4に第一のキーを挿入すると第二種のロッ
クプレート3が没入し、第一種のロックプレート2のみ
が突出しているので、第一のキーを右方向に回動するこ
とが出来、キー挿入口4に第二のキーを挿入すると第一
種のロックプレート2が没入し第二種のロックプレート
3のみが突出しているので第二のキーを左方向に回動す
ることが出来る。
クプレート3が没入し、第一種のロックプレート2のみ
が突出しているので、第一のキーを右方向に回動するこ
とが出来、キー挿入口4に第二のキーを挿入すると第一
種のロックプレート2が没入し第二種のロックプレート
3のみが突出しているので第二のキーを左方向に回動す
ることが出来る。
従って、一個のシリンダ錠を二個のキーで別個の方向
に操作することが出来る利点があるものの、次のような
課題があった。
に操作することが出来る利点があるものの、次のような
課題があった。
(1)シリンダ錠が施錠状態にあるとき、第一種のロッ
クプレート2、第二種のロックプレート3は、それぞれ
別個の方向にしか係止力が無いので、シリンダ錠の係止
強度が半減される。
クプレート2、第二種のロックプレート3は、それぞれ
別個の方向にしか係止力が無いので、シリンダ錠の係止
強度が半減される。
従って、シリンダ錠に無理な外力が加わるような場合
にシリンダ錠の強度が不足する問題がある。
にシリンダ錠の強度が不足する問題がある。
(2)第一種のロックプレート2及び第二種のロックプ
レート3を、第8図に示すように各3個とした場合に
は、第一或いは第二のキーKは、第9図に示すように、
6箇所の段差部a〜fが必要であり、第一のキーは6箇
所の段差部のうち3箇所の段差部a,c,eの高さのみを変
えることが出来、第二のキーは3箇所の段差部b,d,fの
高さのみを変えることが出来るので、一箇所の段差部の
高さを4段に変え得ると仮定すると符号キーの種類の数
は4×4×4=64となり、6箇所の段差部の高さを変え
ることが出来る場合の符号キーの種類数64×64に比較し
て1/64に減少する欠点がある。
レート3を、第8図に示すように各3個とした場合に
は、第一或いは第二のキーKは、第9図に示すように、
6箇所の段差部a〜fが必要であり、第一のキーは6箇
所の段差部のうち3箇所の段差部a,c,eの高さのみを変
えることが出来、第二のキーは3箇所の段差部b,d,fの
高さのみを変えることが出来るので、一箇所の段差部の
高さを4段に変え得ると仮定すると符号キーの種類の数
は4×4×4=64となり、6箇所の段差部の高さを変え
ることが出来る場合の符号キーの種類数64×64に比較し
て1/64に減少する欠点がある。
本考案はかかる課題を解決することを目的とするもの
であり、二個のキーで別個に操作することが出来、而
も、シリンダ錠の強度が低下することなく、又、符号キ
ーの種類を大幅に減少することのなく、しかも、大型化
しないシリンダ錠を提供するものである。
であり、二個のキーで別個に操作することが出来、而
も、シリンダ錠の強度が低下することなく、又、符号キ
ーの種類を大幅に減少することのなく、しかも、大型化
しないシリンダ錠を提供するものである。
上記目的を達成するために、本考案のシリンダ錠は、
シリンダケースの内周面端部に設けられた大径内周面に
鍔付リングを所定角度回動可能に嵌挿し、上記シリンダ
ケースに挿入されるプラグの外周面端部に設けられた小
径外周面を上記鍔付リングに嵌挿し、上記小径外周面の
端部に固着されたカムを上記鍔付リングに形成された切
欠部に遊嵌し、上記鍔付リングに、上記プラグに配設さ
れた複数のタンブラーピン孔のうち端部側タンブラーピ
ン孔に連通する端部側マスターピン孔を設けて鍔付リン
グの外周面に大径シャーラインを形成すると共に、鍔付
リングの内周面に小径シャーラインを形成し、施錠状態
及び第一キー挿入時には、上記筒部の外周面である大径
シャーラインに係入する上記ドライバーピンに押された
上記マスターピンの内側端面が上記鍔付リングの筒部の
内周面である小径シャーラインに一致する位置にあり、
上記第二キー挿入時には、該第二キーに押され上記小径
シャーラインに係入したタンブラーピンに押された上記
マスターピンの外側端面が大径シャーラインと一致する
位置にあるように構成した。
シリンダケースの内周面端部に設けられた大径内周面に
鍔付リングを所定角度回動可能に嵌挿し、上記シリンダ
ケースに挿入されるプラグの外周面端部に設けられた小
径外周面を上記鍔付リングに嵌挿し、上記小径外周面の
端部に固着されたカムを上記鍔付リングに形成された切
欠部に遊嵌し、上記鍔付リングに、上記プラグに配設さ
れた複数のタンブラーピン孔のうち端部側タンブラーピ
ン孔に連通する端部側マスターピン孔を設けて鍔付リン
グの外周面に大径シャーラインを形成すると共に、鍔付
リングの内周面に小径シャーラインを形成し、施錠状態
及び第一キー挿入時には、上記筒部の外周面である大径
シャーラインに係入する上記ドライバーピンに押された
上記マスターピンの内側端面が上記鍔付リングの筒部の
内周面である小径シャーラインに一致する位置にあり、
上記第二キー挿入時には、該第二キーに押され上記小径
シャーラインに係入したタンブラーピンに押された上記
マスターピンの外側端面が大径シャーラインと一致する
位置にあるように構成した。
上記のように構成されたシリンダ錠の作用は次のよう
になる。
になる。
(施錠時) 端部ドライバーピン孔を除く各ドライバーピン孔に挿
入されているドライバーピンが、一般のシリンダ錠と同
様に、プラグ外周面に形成されるシャーラインに係入し
てプラグは回動不能である。
入されているドライバーピンが、一般のシリンダ錠と同
様に、プラグ外周面に形成されるシャーラインに係入し
てプラグは回動不能である。
端部側タンブラーピン孔内のタンブラーピンの端面は
小径シャーラインに重なり、此のタンブラーピンを押圧
しているドライバーピンは大径シャーラインに係入して
鍔付リングは回動不能である。
小径シャーラインに重なり、此のタンブラーピンを押圧
しているドライバーピンは大径シャーラインに係入して
鍔付リングは回動不能である。
(第一キーによる解錠操作) プラグに第一キーを挿入すると、端部側タンブラーピ
ン孔のタンブラーピンを除く各タンブラーピンが第一キ
ーに押されてシリンダケース方向に移動し、各タンブラ
ーピンの端面がシャーラインに重なるのでプラグが回動
可能となり、プラグに固着され鍔付リングの切欠部の一
方の側面に接触していたカムが他方の側面に当接する方
向に第一キーを回動操作することが出来る。
ン孔のタンブラーピンを除く各タンブラーピンが第一キ
ーに押されてシリンダケース方向に移動し、各タンブラ
ーピンの端面がシャーラインに重なるのでプラグが回動
可能となり、プラグに固着され鍔付リングの切欠部の一
方の側面に接触していたカムが他方の側面に当接する方
向に第一キーを回動操作することが出来る。
(第二キーによる解錠操作) プラグに第二キーを挿入すると、端部側タンブラーピ
ン孔内のタンブラーピンが第二キーに押されて小径シャ
ーラインに係入して鍔付リングがプラグに係止されると
共に、此のタンブラーピンに押されたマスターピンの端
面が大径シャーラインに重なり鍔付リングが回動可能と
なる。
ン孔内のタンブラーピンが第二キーに押されて小径シャ
ーラインに係入して鍔付リングがプラグに係止されると
共に、此のタンブラーピンに押されたマスターピンの端
面が大径シャーラインに重なり鍔付リングが回動可能と
なる。
又、端部側タンブラーピン孔のタンブラーピンを除く
各タンブラーピンは、第一キーの場合と同様にシャーラ
インに重なりプラグが回動可能となる。
各タンブラーピンは、第一キーの場合と同様にシャーラ
インに重なりプラグが回動可能となる。
第二キーを回すと、プラグと共に鍔付リングが第一キ
ーと反対方向に所定角度だけ回動する。
ーと反対方向に所定角度だけ回動する。
本考案の実施例について図面を参照しながら説明す
る。
る。
第1図はシリンダ錠の要部破断正面図、第2図はシリ
ンダ錠の平面図を示し、第7図はシリンダ錠の構成部品
の斜視図を示す。
ンダ錠の平面図を示し、第7図はシリンダ錠の構成部品
の斜視図を示す。
同図において、シリンダケース10の内周面に回動可能
に嵌挿されるプラグ11には、端面にキーKの差込み口12
aを有するキー挿入孔12が設けられ、キー挿入孔12より
プラグ外周面に貫通する7個のタンブラーピン孔13の列
がプラグ11の二箇所に並設される(第7図では下側のタ
ンブラーピン孔13の列が図示されていない)。
に嵌挿されるプラグ11には、端面にキーKの差込み口12
aを有するキー挿入孔12が設けられ、キー挿入孔12より
プラグ外周面に貫通する7個のタンブラーピン孔13の列
がプラグ11の二箇所に並設される(第7図では下側のタ
ンブラーピン孔13の列が図示されていない)。
従って、このシリンダ錠は合計14個のタンブラーを有
することになり、上記の従来例に比較して符号キーの数
が極めて多くなる。
することになり、上記の従来例に比較して符号キーの数
が極めて多くなる。
プラグ11の外周面には、キー差込み口12aの反対側に
小径外周面14が設けられ、小径外周面14の二箇所に端部
タンブラーピン孔15が設けられる。
小径外周面14が設けられ、小径外周面14の二箇所に端部
タンブラーピン孔15が設けられる。
シリンダケース10には、二列のタンブラーピン孔13及
び端部タンブラーピン孔15にそれぞれ相対するドライバ
ーピン孔16及び端部ドライバーピン孔17が並設され、シ
リンダケース10の内周面には小径外周面14に相対する位
置に大径内周面18が設けられ、小径外周面14と大径内周
面18の間に鍔付リング19の筒部20が回動可能に嵌挿され
る。
び端部タンブラーピン孔15にそれぞれ相対するドライバ
ーピン孔16及び端部ドライバーピン孔17が並設され、シ
リンダケース10の内周面には小径外周面14に相対する位
置に大径内周面18が設けられ、小径外周面14と大径内周
面18の間に鍔付リング19の筒部20が回動可能に嵌挿され
る。
鍔付リング19は筒部20の一側に鍔部21が周設され、筒
部20の他側に端面を切欠する切欠凹部22が刻設され、切
欠凹部22には、シリンダケース10の大径内周面18に樹設
された突起23が挿入される。
部20の他側に端面を切欠する切欠凹部22が刻設され、切
欠凹部22には、シリンダケース10の大径内周面18に樹設
された突起23が挿入される。
従って、鍔付リング19は、切欠凹部22の両端部が突起
23に当接する所定角度だけシリンダケース10に対して回
動可能であり(第6図参照)、切欠凹部22の一方の端部
22aが突起23に当接したときに、端部ドライバーピン孔1
7が筒部20に設けられたマスターピン孔24に重なるよう
になっている。
23に当接する所定角度だけシリンダケース10に対して回
動可能であり(第6図参照)、切欠凹部22の一方の端部
22aが突起23に当接したときに、端部ドライバーピン孔1
7が筒部20に設けられたマスターピン孔24に重なるよう
になっている。
鍔部21には、筒部20の反対面にリング25が設けられ、
リング25には、リング25の円周を切欠する切欠部26が設
けられる(第5図参照)。
リング25には、リング25の円周を切欠する切欠部26が設
けられる(第5図参照)。
一方、プラグ11の小径外周面14の端部には、切欠部26
に遊嵌する突起27aを有するカム27が固着され、シリン
ダケース10に挿入されたプラグ11は、突起27aのそれぞ
れの端部が切欠部26の端部に当たるまで、シリンダケー
ス10に対して所定角度回動可能である(第5図参照)。
に遊嵌する突起27aを有するカム27が固着され、シリン
ダケース10に挿入されたプラグ11は、突起27aのそれぞ
れの端部が切欠部26の端部に当たるまで、シリンダケー
ス10に対して所定角度回動可能である(第5図参照)。
符号28はプラグ11に嵌着される鍔付リング脱落防止用
のストッパーリングであり、符号29はシリンダケース10
の外周面に螺設されたねじ30の螺合するシリンダ錠取付
け用のナットである。
のストッパーリングであり、符号29はシリンダケース10
の外周面に螺設されたねじ30の螺合するシリンダ錠取付
け用のナットである。
シリンダケース10の外周面には、7個のドライバーピ
ン孔16及び端部ドライバーピン孔17の列をそれぞれ包含
する二個の溝31が刻設され、各溝31にカバー32が嵌着さ
れる。
ン孔16及び端部ドライバーピン孔17の列をそれぞれ包含
する二個の溝31が刻設され、各溝31にカバー32が嵌着さ
れる。
各ドライバーピン孔16及び各端部ドライバーピン孔17
にそれぞれ挿入されるドライバーピン33及び34とカバー
32の間にばね35が弾装され、ドライバーピン33,34はプ
ラグ11方向に付勢される。
にそれぞれ挿入されるドライバーピン33及び34とカバー
32の間にばね35が弾装され、ドライバーピン33,34はプ
ラグ11方向に付勢される。
又、プラグ11の各タンブラーピン孔13にはタンブラー
ピン36が挿入されるものと、タンブラーピン36及びマス
ターピン37が挿入されるものとがある(第1図参照)。
ピン36が挿入されるものと、タンブラーピン36及びマス
ターピン37が挿入されるものとがある(第1図参照)。
端部タンブラーピン孔15にはそれぞれタンブラーピン
38が挿入され、鍔付リング19のマスターピン孔24には端
部マスターピン39が挿入される。
38が挿入され、鍔付リング19のマスターピン孔24には端
部マスターピン39が挿入される。
以上のように構成されたシリンダ錠の作用を説明す
る。
る。
(施錠状態) シリンダケース10の各ドライバーピン孔16内に挿入さ
れているドライバーピン33は、ばね35の押圧力に押圧さ
れドライバーピン33の先端がプラグ11の外周面より突出
し、プラグ11のタンブラーピン孔13に係入しているので
プラグ11は回動不能である。
れているドライバーピン33は、ばね35の押圧力に押圧さ
れドライバーピン33の先端がプラグ11の外周面より突出
し、プラグ11のタンブラーピン孔13に係入しているので
プラグ11は回動不能である。
端部ドライバーピン孔17内のドライバーピン34も、ば
ね35に押圧されて鍔付リング19の外周面である大径シャ
ーラインD1(第3図参照)に突出し、鍔付リング19は回
動不能である。
ね35に押圧されて鍔付リング19の外周面である大径シャ
ーラインD1(第3図参照)に突出し、鍔付リング19は回
動不能である。
又、ドライバーピン34の押動された端部マスターピン
39の内側端面は、鍔付リング19の内周面である小径シャ
ーラインD2に重なるので鍔付リング19はプラグ11の回動
を拘束していない。
39の内側端面は、鍔付リング19の内周面である小径シャ
ーラインD2に重なるので鍔付リング19はプラグ11の回動
を拘束していない。
(第一キーによる解錠操作) 第3図に示すように、プラグ11のキー挿入孔12に挿入
された第一キーK1の長さは端部タンブラーピン38に届か
ないので、その他の各タンブラーピン36のみが第一キー
K1に押され、ドライバーピン33の内側端面がプラグ11の
外周面と重なり、プラグ11が回動可能となる。
された第一キーK1の長さは端部タンブラーピン38に届か
ないので、その他の各タンブラーピン36のみが第一キー
K1に押され、ドライバーピン33の内側端面がプラグ11の
外周面と重なり、プラグ11が回動可能となる。
第一キーK1を回すとプラグ11が第5図に示す矢印R方
向に回動し、カム27の突起27aの一端27bに当接していた
リング25が他端27cに当接するまで回動する。
向に回動し、カム27の突起27aの一端27bに当接していた
リング25が他端27cに当接するまで回動する。
(第二キーによる解錠操作) 第4図に示すように、第二キーK2は端部のタンブラー
ピン38に達する長さを有するので、端部タンブラーピン
孔15内のタンブラーピン38が第二キーK2に押され、タン
ブラーピン38の端面が鍔付リング19の内周面である小径
シャーラインD2に突出すると共に、タンブラーピン38及
び端部マスターピン39に押動されたドライバーピン34の
内側端面が鍔付リング19の外周面である大径シャーライ
ンD1に重なる。
ピン38に達する長さを有するので、端部タンブラーピン
孔15内のタンブラーピン38が第二キーK2に押され、タン
ブラーピン38の端面が鍔付リング19の内周面である小径
シャーラインD2に突出すると共に、タンブラーピン38及
び端部マスターピン39に押動されたドライバーピン34の
内側端面が鍔付リング19の外周面である大径シャーライ
ンD1に重なる。
又、各タンブラーピン36は第二キーK2に押されている
ので、第一キーK1の場合と同様に、プラグ11は回動可能
である。
ので、第一キーK1の場合と同様に、プラグ11は回動可能
である。
従って、第二キーK2を回すとプラグ11と鍔付リング19
が一体となって、矢印Rと反対方向のS方向(第6図参
照)に回動し、鍔付リング19は、切欠凹部22の一方の端
部22aが突起23に当接していた状態から、他方の端部22b
が突起23に当接するまで回動する。
が一体となって、矢印Rと反対方向のS方向(第6図参
照)に回動し、鍔付リング19は、切欠凹部22の一方の端
部22aが突起23に当接していた状態から、他方の端部22b
が突起23に当接するまで回動する。
すなわち、シリンダ錠のプラグ11は、第一キーK1では
矢印R方向に解錠操作され、第二キーK2では反対の矢印
S方向に解錠操作される。
矢印R方向に解錠操作され、第二キーK2では反対の矢印
S方向に解錠操作される。
本考案は、以上説明したように構成されているので、
以下に示すような効果を奏する。
以下に示すような効果を奏する。
(1)シリンダ錠は施錠状態にあるとき、端部タンブラ
ーピン孔に挿入されているタンブラーピンを除く多数の
タンブラーが、すべて、シリンダ錠を係止するので、従
来、強度不足の欠点のあった親鍵子鍵兼用型シリンダ錠
の強度を大きくすることが可能になった。
ーピン孔に挿入されているタンブラーピンを除く多数の
タンブラーが、すべて、シリンダ錠を係止するので、従
来、強度不足の欠点のあった親鍵子鍵兼用型シリンダ錠
の強度を大きくすることが可能になった。
(2)又、上記の多数のタンブラーピンは両キーに共通
して作用するので、符号キーの種類の数は極めて多く、
従来の親鍵子鍵兼用型シリンダ錠の欠点を解消出来た。
して作用するので、符号キーの種類の数は極めて多く、
従来の親鍵子鍵兼用型シリンダ錠の欠点を解消出来た。
(3)ケースとプラグとの間に鍔付リングの筒部を挿入
し、筒部の外周面及び内周面に大径シャーライン及び小
径シャーラインを形成したので、第一及び第二キー兼用
型のシリンダ錠の全体の大きさを小型にすることができ
た。
し、筒部の外周面及び内周面に大径シャーライン及び小
径シャーラインを形成したので、第一及び第二キー兼用
型のシリンダ錠の全体の大きさを小型にすることができ
た。
第1図〜第7図は本考案の実施例を示し、 第1図はシリンダ錠の一部破断側面図、 第2図はシリンダ錠の底面図、 第3図は第一キーによる解錠説明用のシリンダ錠の縦断
面図、 第4図は第二キーによる解錠説明用のシリンダ錠の縦断
面図、 第5図は第1図のX−X断面図、 第6図は第1図のY−Y断面図、 第7図はシリンダ錠の構成部品の斜視図、 第8図は従来の親鍵子鍵兼用型のシリンダ錠の斜視図、 第9図は第8図のシリンダ錠に使用されるキーの正面図
である。 10…シリンダケース、11…プラグ、12…キー挿入孔、13
…タンブラーピン孔、14…小径外周面、15…端部タンブ
ラーピン孔、16…ドライバーピン孔、17…端部ドライバ
ーピン孔、18…大径内周面、19…鍔付リング、22…切欠
凹部、23…突起、24…マスターピン孔、26…切欠部、27
…カム、32…カバー、33,34…ドライバーピン、35…ば
ね、36…タンブラーピン、37…マスターピン、38…タン
ブラーピン、39…端部マスターピン。
面図、 第4図は第二キーによる解錠説明用のシリンダ錠の縦断
面図、 第5図は第1図のX−X断面図、 第6図は第1図のY−Y断面図、 第7図はシリンダ錠の構成部品の斜視図、 第8図は従来の親鍵子鍵兼用型のシリンダ錠の斜視図、 第9図は第8図のシリンダ錠に使用されるキーの正面図
である。 10…シリンダケース、11…プラグ、12…キー挿入孔、13
…タンブラーピン孔、14…小径外周面、15…端部タンブ
ラーピン孔、16…ドライバーピン孔、17…端部ドライバ
ーピン孔、18…大径内周面、19…鍔付リング、22…切欠
凹部、23…突起、24…マスターピン孔、26…切欠部、27
…カム、32…カバー、33,34…ドライバーピン、35…ば
ね、36…タンブラーピン、37…マスターピン、38…タン
ブラーピン、39…端部マスターピン。
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダケースの内周面端部に設けられた
大径内周面に突起を設け、上記シリンダケースの内周面
に挿入されるプラグの外周面端部に小径外周面を設け、
該小径外周面の端部にカムを固着し、上記大径内周面及
び小径外周面に間に回動可能に嵌挿される筒部を有する
鍔付リングに上記突起に係合する切欠凹部と上記カムに
遊嵌する切欠部を設け、上記プラグに設けた複数のタン
ブラーピン孔と上記小径外周面に設けた端部タンブラー
ピン孔にタンブラーピンを挿入し、上記鍔付リングに、
上記端部タンブラーピン孔に連通するマスターピン孔を
設け、該マスターピン孔に端部マスターピンを挿入し、
上記シリンダケースに、上記タンブラーピン及び端部マ
スターピンを押圧する方向に付勢されたドライバピンを
設け、 施錠状態及び第一キー挿入時には、上記筒部の外周面で
ある大径シャーラインに係入する上記ドライバーピンに
押された上記端部マスターピンの内側端面が上記鍔付リ
ングの筒部の内周面である小径シャーラインに一致する
位置にあり、第二キー挿入時には、該第二キーに押され
上記小径シャーラインに係入したタンブーラピンに押さ
れた上記端部マスターピンの外側端面が上記大径シャー
ラインに一致する位置にあることを特徴とするシリンダ
錠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989095553U JP2511207Y2 (ja) | 1989-08-16 | 1989-08-16 | シリンダ錠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989095553U JP2511207Y2 (ja) | 1989-08-16 | 1989-08-16 | シリンダ錠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0335166U JPH0335166U (ja) | 1991-04-05 |
JP2511207Y2 true JP2511207Y2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=31644810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989095553U Expired - Fee Related JP2511207Y2 (ja) | 1989-08-16 | 1989-08-16 | シリンダ錠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2511207Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS491827U (ja) * | 1972-04-06 | 1974-01-09 |
-
1989
- 1989-08-16 JP JP1989095553U patent/JP2511207Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0335166U (ja) | 1991-04-05 |
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---|---|---|---|
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