JP2573867Y2 - シリンダ錠 - Google Patents
シリンダ錠Info
- Publication number
- JP2573867Y2 JP2573867Y2 JP1992067763U JP6776392U JP2573867Y2 JP 2573867 Y2 JP2573867 Y2 JP 2573867Y2 JP 1992067763 U JP1992067763 U JP 1992067763U JP 6776392 U JP6776392 U JP 6776392U JP 2573867 Y2 JP2573867 Y2 JP 2573867Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- plug
- tumbler pin
- pin
- key
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、不正解錠を防止すると
共に、破壊力に対する強度を増加したシリンダ錠に関す
る。
共に、破壊力に対する強度を増加したシリンダ錠に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】シリンダ錠のケースの前端部に鍔部を設
け、ケースの後部に雄ねじを設け、扉の正面よりケース
の後端部を扉の貫通孔に挿入した後に、雄ねじに螺合す
るナットによりシリンダ錠を扉に締結する。シリンダ錠
が施錠されているときには、ばねに押されたドライバー
ピンがプラグのタンブラピン孔に係入し、プラグが回動
不能である。
け、ケースの後部に雄ねじを設け、扉の正面よりケース
の後端部を扉の貫通孔に挿入した後に、雄ねじに螺合す
るナットによりシリンダ錠を扉に締結する。シリンダ錠
が施錠されているときには、ばねに押されたドライバー
ピンがプラグのタンブラピン孔に係入し、プラグが回動
不能である。
【０００３】正規のキーを鍵孔に挿入すると、キーに押
されたタンブラピンがドライバーピンを押動し、タンブ
ラピンとドライバーピンとの接触面がプラグの外周面で
あるシャーラインに一致し、鍵孔に挿入しているキーに
より、プラグを解錠位置に回動することができる。プラ
グを解錠位置に回動すると、プラグの後端部に取り付け
られているタングとケイシングとの係合が解除され、開
扉可能になる。
されたタンブラピンがドライバーピンを押動し、タンブ
ラピンとドライバーピンとの接触面がプラグの外周面で
あるシャーラインに一致し、鍵孔に挿入しているキーに
より、プラグを解錠位置に回動することができる。プラ
グを解錠位置に回動すると、プラグの後端部に取り付け
られているタングとケイシングとの係合が解除され、開
扉可能になる。
【０００４】シリンダ錠が解錠状態にあるときには、鍵
孔に挿入したキーが抜けないが、プラグを施錠位置に回
動すると、扉が施錠されると共に、キーが抜取可能にな
る。このように、解錠状態ではキーが抜けないため、シ
リンダ錠の締め忘れを防止できる利点があり、自動販売
機やロッカその他の分野で広く使用されている。
孔に挿入したキーが抜けないが、プラグを施錠位置に回
動すると、扉が施錠されると共に、キーが抜取可能にな
る。このように、解錠状態ではキーが抜けないため、シ
リンダ錠の締め忘れを防止できる利点があり、自動販売
機やロッカその他の分野で広く使用されている。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】シリンダ錠が施錠され
ているときには、ドライバーピンがプラグのタンブラピ
ン孔に係入し、プラグの回動を阻止しており開扉不能で
あるが、この施錠時に、プラグに回動方向の力を加えな
がらピッキングを行い、シリンダ錠を不正解錠されてし
まう問題があった。こうしたピッキングを防止する目的
で、鍵孔を複雑にしピッキングツールを入り難くした
り、ピンに段差を設けてシャーラインの検知が出来ない
ように工夫しているが、不正解錠を完全に防止すること
は出来なかった。本考案はかかる課題を解決することを
目的としており、正規のキーを使用しない場合には解錠
できないシリンダ錠を提供するものである。
ているときには、ドライバーピンがプラグのタンブラピ
ン孔に係入し、プラグの回動を阻止しており開扉不能で
あるが、この施錠時に、プラグに回動方向の力を加えな
がらピッキングを行い、シリンダ錠を不正解錠されてし
まう問題があった。こうしたピッキングを防止する目的
で、鍵孔を複雑にしピッキングツールを入り難くした
り、ピンに段差を設けてシャーラインの検知が出来ない
ように工夫しているが、不正解錠を完全に防止すること
は出来なかった。本考案はかかる課題を解決することを
目的としており、正規のキーを使用しない場合には解錠
できないシリンダ錠を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、筒状のケースにドライバピン孔を設け、
上記ケースの外面に上記ドライバピン孔を被覆するカバ
ープレートを止着し、上記ドライバピン孔に挿入したド
ライバピンとカバープレートとの間にばねを挿入し、上
記ケースの内周面に挿入されるプラグに、前面に開口す
る鍵孔と、該鍵孔に連通し上記プラグの施錠位置におい
て上記ドライバピン孔に相対するタンブラピン孔とを設
け、該タンブラピン孔にタンブラピンを挿入し、上記鍵
孔に挿入したキーに押された上記タンブラピンが上記ド
ライバピンの端面を上記プラグ外周面まで押動するシリ
ンダ錠において、上記プラグに上記タンブラピン孔に交
差するサイドバー孔を穿設し、該サイドバー孔に挿入し
たサイドバーをプラグ表面から突出する方向に付勢し、
上記ケースの内周面に、上記プラグが施錠位置にあると
きに上記サイドバーが挿入される凹部を設け、上記タン
ブラピンの外周面に上記タンブラピンの軸方向に平行な
条溝を設け、該条溝に、上記タンブラピンが正規のキー
に押動されたときに上記サイドバー孔に相対する係合孔
を設けた。
に、本考案は、筒状のケースにドライバピン孔を設け、
上記ケースの外面に上記ドライバピン孔を被覆するカバ
ープレートを止着し、上記ドライバピン孔に挿入したド
ライバピンとカバープレートとの間にばねを挿入し、上
記ケースの内周面に挿入されるプラグに、前面に開口す
る鍵孔と、該鍵孔に連通し上記プラグの施錠位置におい
て上記ドライバピン孔に相対するタンブラピン孔とを設
け、該タンブラピン孔にタンブラピンを挿入し、上記鍵
孔に挿入したキーに押された上記タンブラピンが上記ド
ライバピンの端面を上記プラグ外周面まで押動するシリ
ンダ錠において、上記プラグに上記タンブラピン孔に交
差するサイドバー孔を穿設し、該サイドバー孔に挿入し
たサイドバーをプラグ表面から突出する方向に付勢し、
上記ケースの内周面に、上記プラグが施錠位置にあると
きに上記サイドバーが挿入される凹部を設け、上記タン
ブラピンの外周面に上記タンブラピンの軸方向に平行な
条溝を設け、該条溝に、上記タンブラピンが正規のキー
に押動されたときに上記サイドバー孔に相対する係合孔
を設けた。
【０００７】
【作用】上記のように構成されたシリンダ錠が施錠され
ているときには、ドライバピンがタンブラピン孔に係入
し、プラグは回動不能である。ドライバピンに押された
タンブラピンは鍵孔方向に移動し、係合孔の位置がサイ
ドバー孔から外れている。ケースの内周面に設けられた
凹部はサイドバー孔と一致している。従って、サイドバ
ーの先端はプラグ表面から突出して凹部に係入している
が、サイドバーの没入方向の移動は、条溝により阻止さ
れている。
ているときには、ドライバピンがタンブラピン孔に係入
し、プラグは回動不能である。ドライバピンに押された
タンブラピンは鍵孔方向に移動し、係合孔の位置がサイ
ドバー孔から外れている。ケースの内周面に設けられた
凹部はサイドバー孔と一致している。従って、サイドバ
ーの先端はプラグ表面から突出して凹部に係入している
が、サイドバーの没入方向の移動は、条溝により阻止さ
れている。
【０００８】そのような施錠状態においては、ドライバ
ピン及びサイドバーがプラグの回動を阻止している。従
って、外部からプラグに回動力を加えながらピッキング
を行おうとすると、ケースの凹部から押圧力を受けたサ
イドバーがタンブラピンの条溝を押圧し、タンブラピン
の移動が阻止されるのでピッキングが不能になる。
ピン及びサイドバーがプラグの回動を阻止している。従
って、外部からプラグに回動力を加えながらピッキング
を行おうとすると、ケースの凹部から押圧力を受けたサ
イドバーがタンブラピンの条溝を押圧し、タンブラピン
の移動が阻止されるのでピッキングが不能になる。
【０００９】正規のキーを鍵孔に挿入した場合には、キ
ーに押動されたタンブラピンの係合孔がサイドバー孔に
一致すると共に、タンブラピンに押されたドライバピン
の端部がシャーラインに一致する。キーを回動するとケ
ースの凹部から押圧力を受けたサイドバーの端部が係合
孔に挿入され、サイドバーがプラグの外周面に没入する
ので、プラグは解錠位置まで回動し、扉が開扉可能にな
る。
ーに押動されたタンブラピンの係合孔がサイドバー孔に
一致すると共に、タンブラピンに押されたドライバピン
の端部がシャーラインに一致する。キーを回動するとケ
ースの凹部から押圧力を受けたサイドバーの端部が係合
孔に挿入され、サイドバーがプラグの外周面に没入する
ので、プラグは解錠位置まで回動し、扉が開扉可能にな
る。
【００１０】
【実施例】本考案の実施例について図面を参照して説明
すると、図１は施錠状態のシリンダ錠の縦断面図であ
り、図５はシリンダ錠の分解斜視図である。図５に示す
ように、ケース１は筒状に形成され、前端部に鍔部１ａ
が形成され後部の外周面に雄ねじ２が螺設される。この
ケース１を扉（図示しない）に取り付けるには、扉の正
面よりケース１の後端部を扉の貫通孔（図示しない）に
挿入し、雄ねじ２に螺合した大ナット３と鍔部１ａによ
り扉を挟持する。
すると、図１は施錠状態のシリンダ錠の縦断面図であ
り、図５はシリンダ錠の分解斜視図である。図５に示す
ように、ケース１は筒状に形成され、前端部に鍔部１ａ
が形成され後部の外周面に雄ねじ２が螺設される。この
ケース１を扉（図示しない）に取り付けるには、扉の正
面よりケース１の後端部を扉の貫通孔（図示しない）に
挿入し、雄ねじ２に螺合した大ナット３と鍔部１ａによ
り扉を挟持する。
【００１１】ケース１の上下２箇所には、それぞれ複数
個のドライバピン孔４が、ケース１の軸方向に平行に配
列して設けられ、ケース１の外周面に、上列及び下列の
ドライバピン孔４にそれぞれ交差するカバー収容溝５が
形成される。そして、各ドライバピン孔４にはドライバ
ピン６，ばね７が挿入された後に、両カバー収容溝５，
５にカバープレート８が止着される。従って、ばね７に
押された各タンブラピン６はケースの内周面から突出す
る方向に付勢される（図１参照）。
個のドライバピン孔４が、ケース１の軸方向に平行に配
列して設けられ、ケース１の外周面に、上列及び下列の
ドライバピン孔４にそれぞれ交差するカバー収容溝５が
形成される。そして、各ドライバピン孔４にはドライバ
ピン６，ばね７が挿入された後に、両カバー収容溝５，
５にカバープレート８が止着される。従って、ばね７に
押された各タンブラピン６はケースの内周面から突出す
る方向に付勢される（図１参照）。
【００１２】ケース１の内周面に回動可能に挿入される
プラグ９には、前面に開口する鍵孔１０と、鍵孔１０に
連通し、プラグ９の施錠位置において各ドライバピン孔
４にそれぞれ相対するタンブラピン孔１１とが設けら
れ、各タンブラピン孔１１にはタンブラピン１２が挿入
される。又、プラグ９には、各タンブラピン孔１１にほ
ぼ直角に交差するサイドバー孔１３が設けられ、プラグ
９の外周面にはサイドバー孔１３につながる収容溝１４
が設けられる（図１参照）。
プラグ９には、前面に開口する鍵孔１０と、鍵孔１０に
連通し、プラグ９の施錠位置において各ドライバピン孔
４にそれぞれ相対するタンブラピン孔１１とが設けら
れ、各タンブラピン孔１１にはタンブラピン１２が挿入
される。又、プラグ９には、各タンブラピン孔１１にほ
ぼ直角に交差するサイドバー孔１３が設けられ、プラグ
９の外周面にはサイドバー孔１３につながる収容溝１４
が設けられる（図１参照）。
【００１３】サイドバー１５は、各サイドバー孔１３に
挿入される棒状部１５ａが連結部１５ｂとによって一体
的に連結され、連結部１５ｂと収容溝１４の底面との間
にそれぞれ２個のばね１６が弾装される。従って、収容
溝１４に収容された連結部１５ｂが、プラグ９の外周面
から突出する方向に付勢される（図１参照）。
挿入される棒状部１５ａが連結部１５ｂとによって一体
的に連結され、連結部１５ｂと収容溝１４の底面との間
にそれぞれ２個のばね１６が弾装される。従って、収容
溝１４に収容された連結部１５ｂが、プラグ９の外周面
から突出する方向に付勢される（図１参照）。
【００１４】ケース１の内周面には、プラグ９が施錠位
置にあるときにサイドバー孔１３に相対する位置に円弧
状の断面形状をもった凹部１７が形成される。従って、
シリンダ錠が施錠されているときには、サイドバー１５
の連結部１５ｂが凹部１７に挿入されている（図１参
照）。
置にあるときにサイドバー孔１３に相対する位置に円弧
状の断面形状をもった凹部１７が形成される。従って、
シリンダ錠が施錠されているときには、サイドバー１５
の連結部１５ｂが凹部１７に挿入されている（図１参
照）。
【００１５】タンブラピン１２の外周面には、タンブラ
ピン１２の軸方向に平行な条溝１８が設けられ、サイド
バー１５の棒状部１５ａの先端が条溝１８に挿入され
る。この条溝１８には、タンブラピン１２が鍵孔１０に
挿入されたキーＫに押動されたときに、サイドバー孔１
３に相対する位置に係合孔１９が設けられる。
ピン１２の軸方向に平行な条溝１８が設けられ、サイド
バー１５の棒状部１５ａの先端が条溝１８に挿入され
る。この条溝１８には、タンブラピン１２が鍵孔１０に
挿入されたキーＫに押動されたときに、サイドバー孔１
３に相対する位置に係合孔１９が設けられる。
【００１６】プラグ９の外周面に環状溝２０が周設さ
れ、プラグ９の後端部に形成された角軸部９ａに雄ねじ
２１が螺設される（図５参照）。環状溝２０には、プラ
グ６をケース１に挿入した後に止め輪２２が嵌着される
ので、プラグ９はケース１に対して回動可能であるが、
軸方向には移動不能である。
れ、プラグ９の後端部に形成された角軸部９ａに雄ねじ
２１が螺設される（図５参照）。環状溝２０には、プラ
グ６をケース１に挿入した後に止め輪２２が嵌着される
ので、プラグ９はケース１に対して回動可能であるが、
軸方向には移動不能である。
【００１７】角軸部９ａには、プラグ９の回動を施錠位
置から解錠位置までに制限する回動量規制カム２３，ケ
イシング（図示しない）に係脱して扉を施錠及び解錠す
るタング２４，ワッシャ２５が挿通され、雄ねじ２１に
螺合する小ナット２６により締結される。
置から解錠位置までに制限する回動量規制カム２３，ケ
イシング（図示しない）に係脱して扉を施錠及び解錠す
るタング２４，ワッシャ２５が挿通され、雄ねじ２１に
螺合する小ナット２６により締結される。
【００１８】プラグ９の外周面には、図５において上側
となる位置に凹部２７が設けられ、凹部２７には表面硬
度の高い鋼球２８が挿入され、プラグ９がケース１に挿
入されたときに、鋼球２８が凹部２７とケース１の内周
面に挟まれる。この鋼球２８は、ホールソウなどの工具
によりシャーラインを切削してシリンダ錠を破壊しよう
とする場合に、表面硬度の高い鋼球２８が工具の切削を
阻止する。なお、図５に示す符号２９は、ケース１の鍔
部１ａに取り付けられるケースリングである。
となる位置に凹部２７が設けられ、凹部２７には表面硬
度の高い鋼球２８が挿入され、プラグ９がケース１に挿
入されたときに、鋼球２８が凹部２７とケース１の内周
面に挟まれる。この鋼球２８は、ホールソウなどの工具
によりシャーラインを切削してシリンダ錠を破壊しよう
とする場合に、表面硬度の高い鋼球２８が工具の切削を
阻止する。なお、図５に示す符号２９は、ケース１の鍔
部１ａに取り付けられるケースリングである。
【００１９】上記のように構成されたシリンダ錠の作用
を、施錠状態，施錠状態におけるピッキングの防止，解
錠操作の順に説明する。シリンダ錠が施錠されていると
きには、図１に示すように、ドライバピン孔４とタンブ
ラピン孔１１が重なっているので、ばね７に押されたド
ライバピン６がタンブラピン孔１１に係入し、プラグ９
は回動不能である。
を、施錠状態，施錠状態におけるピッキングの防止，解
錠操作の順に説明する。シリンダ錠が施錠されていると
きには、図１に示すように、ドライバピン孔４とタンブ
ラピン孔１１が重なっているので、ばね７に押されたド
ライバピン６がタンブラピン孔１１に係入し、プラグ９
は回動不能である。
【００２０】ドライバピン６に押されたタンブラピン１
２は鍵孔１０内に突出する方向に移動し、タンブラピン
６の係合孔１９の位置がサイドバー孔１３から外れてい
る。従って、サイドバー１５の没入方向の移動は、条溝
１８により阻止されている。ケース１の内周面に設けら
れた凹部１７はサイドバー孔１３と一致し、ばね１６に
押圧されたサイドバー１５の連結部１５ｂはプラグ９の
外周面から突出して凹部１７に係入している。
２は鍵孔１０内に突出する方向に移動し、タンブラピン
６の係合孔１９の位置がサイドバー孔１３から外れてい
る。従って、サイドバー１５の没入方向の移動は、条溝
１８により阻止されている。ケース１の内周面に設けら
れた凹部１７はサイドバー孔１３と一致し、ばね１６に
押圧されたサイドバー１５の連結部１５ｂはプラグ９の
外周面から突出して凹部１７に係入している。
【００２１】そのような施錠状態においては、プラグ９
に係合している各ドライバピン６と、ケース１に係合し
ている各サイドバー１５が、プラグ９の回動を阻止して
いる。従って、図４に示すように、外部からプラグ９に
回動力Ｒを加えながらピッキングを行おうとすると、ケ
ース１の凹部１７から押圧力Ｐを受けたサイドバー１５
がタンブラピン１２の条溝１８を押圧し、タンブラピン
１２の移動が阻止されるのでピッキングが不能になる。
に係合している各ドライバピン６と、ケース１に係合し
ている各サイドバー１５が、プラグ９の回動を阻止して
いる。従って、図４に示すように、外部からプラグ９に
回動力Ｒを加えながらピッキングを行おうとすると、ケ
ース１の凹部１７から押圧力Ｐを受けたサイドバー１５
がタンブラピン１２の条溝１８を押圧し、タンブラピン
１２の移動が阻止されるのでピッキングが不能になる。
【００２２】正規のキーＫを鍵孔１０に挿入した場合に
は、図２に示すように、キーＫに押動されたタンブラピ
ン１２の係合孔１９がサイドバー孔１３に一致すると共
に、タンブラピン１２に押されたドライバピン６の端部
がシャーラインに一致する。キーＫを解錠方向に回動す
ると、ケース１の凹部１７から押し出されたサイドバー
１５がプラグ９の外周面に没入し、棒状部１５ａの先端
が係合孔１９に挿入され（図３参照）、プラグ９は解錠
位置まで回動し、タング２４が扉を枢着しているケイシ
ングから離脱して扉が開扉可能になる。
は、図２に示すように、キーＫに押動されたタンブラピ
ン１２の係合孔１９がサイドバー孔１３に一致すると共
に、タンブラピン１２に押されたドライバピン６の端部
がシャーラインに一致する。キーＫを解錠方向に回動す
ると、ケース１の凹部１７から押し出されたサイドバー
１５がプラグ９の外周面に没入し、棒状部１５ａの先端
が係合孔１９に挿入され（図３参照）、プラグ９は解錠
位置まで回動し、タング２４が扉を枢着しているケイシ
ングから離脱して扉が開扉可能になる。
【００２３】
【考案の効果】本考案は以上のように構成されているの
で、シリンダ錠が施錠されているときには、プラグに挿
入されているサイドバーがケースに係入し、タンブラピ
ンと共にプラグの回動を阻止している。従って、プラグ
に回転力を加えてタンブラピンを剪断する破壊に対して
強い破壊強度を有する。又、このサイドバーは、すべて
のタンブラピンがシャーラインに一致しない限りプラグ
の回動を阻止するので、プラグに回転力を加えながらタ
ンブラピンを次々にシャーラインまで移動するピッキン
グを確実に防止する。かくして、シリンダ錠の防盗性が
向上し、安全性が高くなった。
で、シリンダ錠が施錠されているときには、プラグに挿
入されているサイドバーがケースに係入し、タンブラピ
ンと共にプラグの回動を阻止している。従って、プラグ
に回転力を加えてタンブラピンを剪断する破壊に対して
強い破壊強度を有する。又、このサイドバーは、すべて
のタンブラピンがシャーラインに一致しない限りプラグ
の回動を阻止するので、プラグに回転力を加えながらタ
ンブラピンを次々にシャーラインまで移動するピッキン
グを確実に防止する。かくして、シリンダ錠の防盗性が
向上し、安全性が高くなった。
【図１】施錠状態のシリンダ錠の縦断面図である。
【図２】キーが挿入されたシリンダ錠の縦断面図であ
る。
る。
【図３】キーを回動した状態を示すシリンダ錠の縦断面
図である。
図である。
【図４】不正解錠をしようとした場合に生じる力を説明
するシリンダ錠の縦断面図である。
するシリンダ錠の縦断面図である。
【図５】シリンダ錠の分解斜視図である。
１ ケース ４ ドライバピン孔 ６ ドライバピン ７ ばね ８ カバープレート ９ プラグ １０ 鍵孔 １１ タンブラピン孔 １２ タンブラピン １３ サイドバー孔 １４ 収容溝 １５ サイドバー １５ａ 棒状部 １５ｂ 連結部 １６ ばね １７ 凹部 １８ 条溝 １９ 係合孔 ２３ 回動量規制カム ２４ タング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E05B 15/00
Claims (1)
- 【請求項１】 筒状のケースにドライバピン孔を設け、
上記ケースの外面に上記ドライバピン孔を被覆するカバ
ープレートを止着し、上記ドライバピン孔に挿入したド
ライバピンとカバープレートとの間にばねを挿入し、上
記ケースの内周面に挿入されるプラグに、前面に開口す
る鍵孔と、該鍵孔に連通し上記プラグの施錠位置におい
て上記ドライバピン孔に相対するタンブラピン孔とを設
け、該タンブラピン孔にタンブラピンを挿入し、上記鍵
孔に挿入したキーに押された上記タンブラピンが上記ド
ライバピンの端面を上記プラグ外周面まで押動するシリ
ンダ錠において、 上記プラグに上記タンブラピン孔に交差するサイドバー
孔を穿設し、該サイドバー孔に挿入したサイドバーをプ
ラグ表面から突出する方向に付勢し、上記ケースの内周
面に、上記プラグが施錠位置にあるときに上記サイドバ
ーが挿入される凹部を設け、上記タンブラピンの外周面
に上記タンブラピンの軸方向に平行な条溝を設け、該条
溝に、上記タンブラピンが正規のキーに押動されたとき
に上記サイドバー孔に相対する係合孔を設けたことを特
徴とするシリンダ錠。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992067763U JP2573867Y2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | シリンダ錠 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992067763U JP2573867Y2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | シリンダ錠 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0632638U JPH0632638U (ja) | 1994-04-28 |
| JP2573867Y2 true JP2573867Y2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=13354306
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992067763U Expired - Lifetime JP2573867Y2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | シリンダ錠 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2573867Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-29 JP JP1992067763U patent/JP2573867Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0632638U (ja) | 1994-04-28 |
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