JPH0539168Y2 - - Google Patents

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JPH0539168Y2
JPH0539168Y2 JP1987034797U JP3479787U JPH0539168Y2 JP H0539168 Y2 JPH0539168 Y2 JP H0539168Y2 JP 1987034797 U JP1987034797 U JP 1987034797U JP 3479787 U JP3479787 U JP 3479787U JP H0539168 Y2 JPH0539168 Y2 JP H0539168Y2
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key
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push
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、複数の押しピンの長さを種々変え
て、膨大な数の鍵との組み合わせが可能な八万錠
に関し、しかも開錠できる鍵が紛失したり盗難に
合つた場合でも、予備の別種の鍵によつて開錠で
きるようにした八万錠に関するものである。
【従来の技術】
八万錠は、回動軸に嵌挿される複数の押しピン
が種々その長さを変えられており、その押しピン
の長さパターンに対応するピン溝を形成した鍵だ
けが開錠できるものである。 しかしながら従来の八万錠は、外筒の前端内周
にキー溝が形成され、そのつば部内周によつてキ
ー穴が形成され、このキー穴には、外筒に対して
回動自在に装着されている回動軸のキー溝を有す
る円柱部が配置され、さらに、回動軸のフランジ
部に嵌挿されている所定長さの押しピンが端部を
外筒つば部裏面に当接させるとともに、その一部
をキー穴からのぞかせているものであり、このキ
ー穴に円筒状の鍵を差し込むようになつている。
【考案が解決しようとする問題点】
しかしこのような八万錠には、次のような欠点
があつた。 すなわち、鍵を紛失したり、鍵が盗難にあつた
ようなときには、盗難に会わないためにも錠前自
体を取換える必要があり、その取換えに非常に手
間がかかる上、高価なものとなつてしまう。 また、キー穴が上述のように円筒錠のものを差
し込める構造としているため、一つの不正器具に
よつて種々のパターンの八万錠が不正に開錠され
る問題が起きている。この不正器具は内周に回動
軸円柱部のキー溝に対応する突起を設け、外周に
八万錠の押しピンに対応して軸方向に摺動可能な
ピアノ線などの棒状体を配設した八万錠のキー穴
に対応する大きさの円筒物であり、この器具をキ
ー穴に差し込み、端部から棒状体を押しピンの長
さに対応させて出し入れし、八万錠の施錠状態を
解き、そのまま器具を回して不正に開錠できるも
のであつた。 この考案は従来例の上記欠点を解消しようとす
るもので、鍵を紛失したり、鍵が盗難にあつても
錠前自体を取換える必要をなくし、また上述の不
正器具をキー穴に挿入することができないように
して、不正器具によつて開錠できない八万錠を提
供することを目的とする。
【問題点を解決するための手段】
すなわち、この考案の開錠できる鍵を取換えら
れる八万錠は、前端内周につば部を設けてキー穴
が形成されている外筒と、複数のロツクピンが前
方へ付勢されて嵌挿されており、前記外筒内後端
に固着された内筒と、前端にはその外周に鍵との
係合部を有して前記キー穴に配置される頭部が形
成されるとともに、後端には内筒から突出する部
分にアームが固着され、さらに中間部においてフ
ランジ部を形成してこのフランジ部内に一端を前
記ロツクピンに当接させ、他端を前記つば部裏面
に当接させてその一部を前記キー穴からのぞかせ
る所定長さの押しピンが嵌挿されている、前記内
外筒内に回動自在に装着した回動軸とから構成さ
れる八万錠において、前記複数のロツクピンと押
しピンとをそれぞれ一定の間隔に配置し、さらに
外筒のつば部内周に内向きの突起を形成し、前記
回同軸を回動させることにより、前記外筒のつば
部内周に内向きに形成した突起と、前記複数のロ
ツクピンと押しピンとの位置関係を変更可能にし
たことを特徴とするものである。 したがつて、押しピンを内装した回動軸をマス
ターキーによつて回転することにより、開錠でき
る鍵を別途用意したものに切換えることができ、
鍵を紛失したり、鍵が盗難にあつても錠前自体を
取換える必要がなくなつた。
【作用】
この考案の開錠できる鍵を切換えられる八万錠
は以上のように構成したから、開錠できる鍵を数
種のものとすることができ、より盗難防止効果を
高めることができる。 また従来の八万錠と外筒および内筒、回動軸、
ロツクピン、押しピン等の基本的な構成が同一な
ので、製造が容易でしかも安価に製造することが
できる。
【実施例】
次に、この考案に係る、開錠できる鍵を切換え
られる八万錠の一実施例を、以下図面に基づいて
説明する。 第1図ないし第3図において、実施例の八万錠
は外筒1、内筒4および回動軸3から構成されて
いる。外筒1には、その前端内周につば部1dが
形成され、つば部1d内周に突起1bが突設され
て、キー穴1aが形成されている。外筒1内後端
には固定ピン10によつて内筒4が固着されてい
る。また外筒1の後端にはかしめ部1cが形成さ
れ、相手部材に固着される。 内筒4には、所定位置に前方を開口させた複数
のロツクピン穴4aが穿設され、それぞれのロツ
クピン穴4aにはばね6によつて前方へ付勢され
軸方向へ摺動可能なロツクピン5が嵌挿されてい
る。 外筒1および内筒4内には回動自在に回動軸3
が装着され、この回動軸3は、前端外周に鍵との
係合部3bが形成されている頭部3dをキー穴1
aに配置させている。この鍵との係合部3bは、
図においては頭部外周に形成した多角形断面であ
る。 また、回動軸3の後端には、ワツシヤ11およ
びナツト12によつて、相手部材に係止されるア
ーム8が固着されている。このアーム8は、回動
軸3の後端を多角形断面として取付け、回動軸3
の回転方向に取付け位置を変えられるようになつ
ている。さらに、回動軸3の中間部にはフランジ
部3aが形成され、フランジ部3aには、内筒4
のロツクピン穴4aに対応して押しピン穴3cが
軸方向に貫通して穿設され、この押しピン穴3c
にはそれぞれ所定の長さの押しピン2が嵌挿され
ている。そして、この押しピン2は、それぞれ一
端をロツクピン5の端部に当接させ、他端を外筒
つば部1d裏面に当接させるとともに、その一部
をキー穴1aからのぞかせている。 以上の構成は、従来の八万錠とほぼ同様の構成
であるが、実施例の八万錠には、外筒1において
そのつば部1d内周に鍵に形成した溝が挿通でき
る突起1bが形成されている。また回動軸3も、
頭部3dの前端外周に鍵との係合部3bが形成さ
れ、この鍵との係合部3bを多角形断面で構成し
ている。さらにロツクピン5、およびロツクピン
穴5に対応して設けた押しピン2は、上記回動軸
3の頭部3dの周囲に等間隔で配置されている。
図においては、頭部3dの多角形断面の各辺にそ
れぞれ等間隔で配置されている。 そして、実施例の八万錠に対応する鍵9は、第
4図および第5図に示すように、先端にキー穴1
aにほぼ対応する角筒部9dが形成され、この角
筒部9d内周を上記頭部3dの多角形断面に対応
する多角形断面として、外周には回動軸3の押し
ピン2に対応するピン溝9cが形成されている。
角筒部9d外周にはまた、外筒つば部1dの突起
1bに対応するキー溝9bが形成されている。そ
して角筒部9dの後方には把持部9fが形成され
ている。以上の構成はほぼ従来の八万錠と同様で
あるが、この実施例の八万錠に対応する鍵9は、
角筒部9d外周に外周つば部1dの突起1bに対
応するキー溝9bが形成され、内周は回動軸3の
係合部3bに対応する多角形断面に形成されてい
る。さらに角筒部9d後方には環状溝9eが形成
されている。 またマスターキー21は第6図に示すように、
先端にキー穴1aにほぼ対応する角筒部9dが形
成され、この角筒部9d内周を上記頭部3dの多
角形断面に対応する多角形断面として、外周には
回動軸3の押しピン2に対応するピン溝9cが形
成されている。角筒部9d外周にはまた、外筒つ
ば部1dの突起1bに対応するキー溝9bが、頭
部3dの多角形断面の複数の各辺に対応する数形
成されている。そして角筒部9dの後方には把持
部9fが形成されている。このマスターキー21
は、角筒部9d外周に外筒つば部1dの突起1b
に対応するキー溝9bが、頭部3dの多角形断面
の複数の各辺に対応する数形成され、内周は回動
軸3の係合部3bに対応する多角形断面に形成さ
れている。さらに角筒部9d後方には環状溝9e
が形成されている。 第7図はこの考案の他の実施例を示すもので、
回動軸3の後端には、ワツシヤ11およびナツト
12によつて、相手部材に係止されるアーム8が
制限板7とともに固着されている。この制限板7
は、外筒1後端に突設されているストツパ1cに
当接することによつて、回動軸の回動角度を約
90°に制限するものである。 つぎに、この八万錠の使用態様について説明す
る。 施錠状態においては、ロツクピン5前端がばね
6によつて回動軸3のフランジ部3a内に挿入さ
れており、回動軸3は回動できない。 鍵9の角筒部9dをキー穴1aに対応させて押
し込むと、回動軸3の係合部3bに角筒部9dの
内周が係合し、また、ピン溝9cがそれぞれ所定
長さの押しピン2を後方へ移動させ、すべてのロ
ツクピン5前端と押しピン2後端とを内筒4とフ
ランジ部3aとの当接面と一致させて施錠状態を
解かせる。このとき、外筒つば部1d内周には突
起1bが形成されているが、鍵9の角筒部9d外
周には突起1bに対応するキー溝9bが形成され
ており、円滑に鍵9を挿入させることができ、そ
して、つば部1d内周の突起1bを環状溝9eの
位置へ配置させることができる。 その後、鍵9を回せば、角筒部9dが回動軸3
の頭部3bの係合部3bに係合され、環状溝9e
内につば部1d内周の突起1bが位置しているの
で、回動軸3が回動できて、アーム8を開錠位置
へ回動させることができる。なお、この開錠位置
では、鍵9の先端がつば部1d裏面に、また、鍵
9の環状溝9eの縁がつば部1d内周の突起1b
に当接することとなり、キー穴1aから鍵9が抜
けないので、八万錠が装着されている扉などを鍵
9の把持部9fを把手として使用して開けること
ができる。 そして、施錠する場合には、元の位置まで鍵9
を回動させ、引き抜けば、ロツクピン5がそれぞ
ればね6によつて回動軸のフランジ部3a内に進
入し、元の施錠状態となる。 また、鍵を紛失したり、鍵が盗難にあつたよう
なときには、マスターキー21を使用してその時
点の回動軸3の位置から適宜方向に回動軸3を回
動し、その位置でマスターキー21を引き抜くと
ともに、回動軸3をアーム8に付け直すと、つば
部1d内周の突起1bの位置との関係で押しピン
2の配置が変化し、したがつて開錠できる鍵9が
別のものとなる。それゆえ、この実施例において
開錠できる鍵9としては、押しピン2の数に対応
して6種類のものが選択できるようになる。
【考案の効果】
以上のように、この考案に係る開錠できる鍵を
切換えられる八万錠によれば、開錠できる鍵を簡
単に別のものと変更することができるので、鍵を
紛失したり、鍵が盗難にあつたようなときにも錠
前自体を取換える必要がなく、非常に安価に盗難
対策が行なえる。 また、外筒つば部の突起に対応して鍵に設けら
れるキー溝は簡単には穿設しにくいため、不正器
具をキー穴に挿入することができないので、不正
器具によつて簡単には開錠できない八万錠を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る開錠できる鍵を切換え
られる八万錠の一実施例を示す分解斜視図、第2
図はその縦断面図、第3図はその正面図、第4図
および第5図は、それぞれ上記実施例に対応する
鍵の正面図および断面図、第6図はマスタイーキ
ーの断面図、第7図は他の実施例を示す分解斜視
図である。 1……外筒、1a……キー穴、1d……つば
部、1b……突起、2……押しピン、3……回動
軸、3a……フランジ部、3b……係合部、3d
……頭部、4……内筒、5……ロツクピン、8…
…アーム、9……鍵、21……マスターキー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前端内周につば部を設けてキー穴が形成されて
    いる外筒と、複数のロツクピンが前方へ付勢され
    て嵌挿されており、前記外筒内後端に固着された
    内筒と、前端にはその外周に鍵との係合部を有し
    て前記キー穴に配置される頭部が形成されるとと
    もに、後端には内筒から突出する部分にアームが
    固着され、さらに中間部においてフランジ部を形
    成してこのフランジ部内に一端を前記ロツクピン
    に当接させ、他端を前記つば部裏面に当接させて
    その一部を前記キー穴からのぞかせる所定長さの
    押しピンが嵌挿されている、前記内外筒内に回動
    自在に装着した回動軸とから構成される八万錠に
    おいて、前記複数のロツクピンと押しピンとをそ
    れぞれ一定の間隔に配置し、さらに外筒のつば部
    内周に内向きの突起を形成し、前記回同軸を回動
    させることにより、前記外筒のつば部内周に内向
    きに形成した突起と、前記複数のロツクピンと押
    しピンとの位置関係を変更可能にしたことを特徴
    とする開錠できる鍵を切換えられる八万錠。
JP1987034797U 1987-03-10 1987-03-10 Expired - Lifetime JPH0539168Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5885057U (ja) * 1982-05-31 1983-06-09 タキゲン製造株式会社 軸方向ピンタンブラ錠

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JPS63143655U (ja) 1988-09-21

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