JP2510843B2 - ジャッキ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、設置足部を有する、横
断面がＵ字形に形成された支持側脚と、水平な軸を中心
にして旋回可能に支持側脚に接続された支持アームとを
備えたジャッキであって、前記支持アームが、その自由
端部で、車両ボディーに作用する支持ヘッドを有してお
り、また前記支持アームが、この支持アームに及び前記
支持側脚に直接又は別のレバー及びヒンジを介して可動
に接続された、手動操作される調節機構、殊にねじ山付
きスピンドルによって旋回調節可能であって、さらに、
設置位置において、車両とは反対側でしかも設置足部の
後ろ側で路面上に載る、支持側脚に接続された支持部
が、支持側脚の底部から成形されている形式のものに関
する。

【０００２】

【従来の技術】特に、支持側脚が、この支持側脚に不動
に接続されたころがり足部を備えたジャッキにおいて
は、ジャッキは、持ち上げようとする車両の下側で路面
に対して著しく平らに設置しなければならない。この設
置位置で、ジャッキ全体の重心点は、車両から遠く離れ
て位置している。設置位置でジャッキが傾いてひっくり
変えるの避けるために、ＤＥ ２４２７４４３ Ａ１号明
細書の図４によれば、Ｕ字形に構成された、折り畳み運
動を行う支持部が支持側脚に取り付けられているものが
提案されている。またこれに対して、前記ＤＥ ２４２
７４４３ Ａ１号明細書の図１には、支持側脚を折り曲
げるか、又は同明細書の図３によれば、相応の長さの設
置脚を備えたころがり足部を構成することが提案されて
いる。

【０００３】この実施例においては、前記のような手段
によってジャッキの重量が重くなり、これによって、車
両の空重量が不都合に重くなる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、冒頭に述べた形式のジャッキを改良して、ジャッキ
の重量をまったく増やさないか又はほんのわずかしか増
やさないような、支持部を備えたジャッキを提供するこ
とである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
れば、支持部が金属薄板舌片として構成されており、該
金属薄板舌片の三方側が、底部から打ち抜き成形されて
いるか、または底部と該底部に隣接する側面フランジの
領域とから打ち抜き成形されていて、一方側が、設置足
部に隣接し、支持側脚に接続されて残存していることに
よって解決された。

【０００６】

【発明の効果】本発明によれば、ジャッキの重量をほと
んど増やすことのない、支持部を備えたジャッキが得ら
れた。また、支持部としての付加的な構成部材を支持側
脚に取り付ける必要がないので、ジャッキは著しく簡単
に製造できるので特に有利である。本発明の別の構成要
件は請求項２及び請求項３に記載されている。

【０００７】

【実施例】図示の実施例では旋回式ジャッキが示されて
いる。このジャッキは、支持側脚１を有しており、この
支持側脚１に、水平な軸２を介して支持アーム３が旋回
可能に接続されている。支持アームの自由端部には荷重
ヘッド４が設けられており、この荷重ヘッド４は、車両
ボディーの下の有利には、持ち上げようとする車両の対
応する受け部に当てつけられる。支持アーム３と支持側
脚１とは、ねじ山付きスピンドル５を介して互いに接続
されており、このねじ山付きスピンドル５は移動ナット
６と協働する。このねじ山付きスピンドル６の自由端部
に設けられたクランクハンドル７を介して、このねじ山
付きスピンドル５は回転せしめられ、これによって支持
側脚１に対する支持アーム３の上方旋回運動が行われ
る。支持側脚１も支持アーム３も、成形された金属薄板
より製造されていて、ほぼＵ字形の横断面を有してい
る。

【０００８】支持側脚の下端部に足部が配置されてい
る。図１に示したジャッキの構成においては、ころがり
足部８として構成された設置足部が対象となっている。
図２には、ころがり足部８を備えた支持側脚の下端部の
拡大図が示されている。ころがり足部８は、同様に成形
された金属薄板より製造されていて、主として２つの部
分９，１０を有している。図１及び図２に示したジャッ
キの位置は、車両がまだ持ち上げられていない設置位置
が示されている。この位置で、部分９は路面１１上に載
っている。車両を持ち上げる際に、支持側脚１が立ち上
がり、ころがり縁部１２を介して転がって、ジャッキの
最も高い位置で部分１０が路面１１上に立つまで、図平
面で左方向へ移動する。支持側脚のＵ字形横断面は、１
つの底部１３と２つの側面フランジ１４とを有する支持
側脚の構成を制限する。次いでころがり足部８に、車両
とは反対側で支持部１５が配置されている。この支持部
は金属薄板舌片として構成されており、この金属薄板舌
片のための材料は、底部１３からＵ字形に打ち抜かれて
いる。支持部１５を形成する金属薄板は、支持側脚１の
底部の下側範囲に移行部なしで移行している。この箇所
で打ち抜きは行われない。これによって、支持側脚１の
底部の下範囲１６において支持部１５の１つの部分より
成る接続が得られる。支持部１５の自由端部１７は、こ
ろがり足部の部分９と同様に、ジャッキの設置位置で路
面１１上に載っている。

【０００９】図３に示したジャッキの構成によれば、ジ
ャッキは、旋回継ぎ手１８を介して回転可能に支持側脚
１の下端部に接続された旋回足部１９として構成された
設置足部を有している。車両を持ち上げる際及びひいて
は支持側脚１を直立させる際に、旋回足部１９は、常に
その大きい面で路面１１上に載る。このような形式のジ
ャッキにおいても、足部の、車両とは反対側に、設置中
にジャッキを支持する支持部１５を配置すると有利であ
ることが証明されている。支持部１５の構成及び、支持
側脚との支持部１５の接続部は、前記のものと同様であ
る。

【００１０】図４に示した支持部１５の構成において
は、支持部１５は支持側脚１と同様に部分的に横断面が
成形された形状を有している。図示の実施例において
は、支持部１５の形状安定性を高めるために側方でフラ
ンジ２０が設けられている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例によるころがり縁部を備えた
ジャッキの側面図である。

【図２】図１の示したジャッキの足部範囲の拡大図であ
る。

【図３】本発明の別の構成による、旋回可能な足部を備
えたジャッキの側面図である。

【図４】別の実施例による支持部の拡大図である。

【符号の説明】

１ 支持側脚、 ２ 軸、 ３ 支持アーム、 ４ 支
持ヘッド、 ５ ねじ山付きスピンドル、 ６ 移動ナ
ット、 ７ クランクハンドル、 ８ ころがり足部、
９，１０ 部分、 １１ 路面、 １２ ころがり縁
部、 １３ 底部、 １４ 側面フランジ、 １５ 支
持部、 １６ 下部範囲、 １７ 自由端部、 １８
旋回継手、 １９ 旋回足部、 ２０ フランジ

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 設置足部（８，１９）を有する、横断面
   がＵ字形に形成された支持側脚（１）と、水平な軸
   （２）を中心にして旋回可能に支持側脚（１）に接続さ
   れた支持アーム（３）とを備えたジャッキであって、前
   記支持アーム（３）が、その自由端部で、車両ボディー
   に作用する支持ヘッド（４）を有しており、また前記支
   持アーム（３）が、この支持アーム（３）に及び前記支
   持側脚（１）に直接又は別のレバー及びヒンジを介して
   可動に接続された、手動操作される調節機構、殊にねじ
   山付きスピンドル（５）によって旋回調節可能であっ
   て、さらに、設置位置において、車両とは反対側でしか
   も設置足部（８，１９）の後ろ側で路面（１１）上に載
   る、支持側脚（１）に接続された支持部（１５）が、支
   持側脚（１）の底部（１３）から成形されている形式の
   ものにおいて、 支持部（１５）が金属薄板舌片として構成されており、
   該金属薄板舌片の三方側が、底部（１３）から打ち抜き
   成形されているか、または底部（１３）と該底部（１
   ３）に隣接する側面フランジ（１４）の領域とから打ち
   抜き成形されていて、一方側が、設置足部（８，１９）
   に隣接し、支持側脚（１）に接続されて残存しているこ
   とを特徴とする、ジャッキ。
2. 【請求項２】 支持部（１５）が、成形して構成された
   横断面を有している請求項１記載のジャッキ。