JP2510264Y2 - 役 瓦 - Google Patents

役 瓦

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JP2510264Y2
JP2510264Y2 JP1989090228U JP9022889U JP2510264Y2 JP 2510264 Y2 JP2510264 Y2 JP 2510264Y2 JP 1989090228 U JP1989090228 U JP 1989090228U JP 9022889 U JP9022889 U JP 9022889U JP 2510264 Y2 JP2510264 Y2 JP 2510264Y2
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roof tile
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Inventor
孝二郎 七条
Original Assignee
株式会社サンシュウ
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、屋根の最上部(棟部)及び寄棟屋根の隅部
に用いられる棟瓦、並びに切妻屋根の側部に用いられる
袖瓦(破風瓦)、等の角状に折曲構成される役瓦に係
り、特に天然スレート瓦(頁岩からなる瓦)に適用して
好適な役瓦に関する。
(ロ)従来の技術 従来、棟瓦及び袖瓦は、正面視角状に形成された山形
又は鍵形形状からなり、陶器瓦又はセメント瓦として一
体に成形されている。
また、一般に天然スレート瓦で屋根を葺く場合、棟部
分及び袖部分は、銅、カラー鉄板等を板金加工して成形
される板金棟、板金袖が用いられるか、又は棟部分にお
いては、天然スレートと同質の単体板を山形に突き合せ
て葺いて、その頂角部分をコーキングして用いられる。
(ハ)考案が解決しようとする課題 ところで、屋根勾配は、普通勾配、急勾配、緩勾配と
各種あり、特に近時、建物の多様化に伴い、極端な急勾
配及び緩勾配の屋根も現出している。
従って、上述した陶器又はセメント製の役瓦特に棟瓦
は、屋根勾配の相違に起因する棟角度の違いに拘らず、
一定の頂角度からなるため、屋根勾配と棟瓦頂角度とが
大きく異なる場合が生ずる。この場合、多量の土等を用
いて棟瓦を無理に納めることになるが、デザイン上不自
然であると共に、桟瓦との間に大きな隙間を生じ、雨漏
りの原因となったり、脱落しやすい等の機能上の不具合
を生ずる虞れがある。
また、板金棟及び板金袖は、金属からなるため、一定
期間毎に塗装する等のメンテナンスが必要であり、特に
高級及び耐久性の高い天然スレート瓦に用いる場合、天
然スレート瓦と板金棟との寿命差が大きく、耐久性の高
いかつメンテナンスの不要な役瓦の出現が望まれてい
る。
また、天然スレートを山形に突き合せて棟部分を構成
する場合、現場にて天然スレートをつり合せながら納め
るため、極めて面倒で時間のかかる作業となり、また仕
上りにばらつきが多いと共に、防水性にも難を有する。
そこで、本考案は、角度が任意に設定し得る2枚の平
板状瓦部材にて役瓦を構成し、もって上述課題を解消し
た役瓦を提供することを目的とするものである。
(ニ)課題を解決するための手段 本考案は、上述事情に鑑みなされたものであって、例
えば第1図ないし第3図に示すように、角状に構成され
てなる役瓦例えば棟瓦、袖瓦において、例えば天然スレ
ート等からなる2枚の平板状瓦部材(1),(2)を金
属板(3)にて結合して、該金属板の塑性変形により前
記2枚の平板状瓦部材(1),(2)のなす角度(A)
を任意に変更し得るように構成したすることを特徴とす
る。
(ホ)作用 以上構成に基づき、役瓦(T)は、平板状瓦部材
(1),(2)を第1図及び第3図に示す矢印方向に力
を加えることにより、金属板(3)が塑性変形して任意
の頂角度(A)に設定される。これにより、該役瓦例え
ば棟瓦Tは、その頂角度(A)を屋根勾配に合せて所定
角度に設定し、屋根勾配が急角度又は傾角度であること
に拘らず、すべて棟角度に対応した棟瓦頂角度(A)に
より、自然な状態で納められる。
また、役瓦(T)は、桟瓦と同様な天然スレート等の
材料にて構成され、屋根全体が同等な材料にて葺かれ
る。
なお、カッコ内の符号は、図面と対照するものである
が、何等構成を限定するものではない。
(ヘ)実施例 以下、図面に沿って、本考案による実施例について説
明する。
棟瓦Tは、第1図に示すように、略々同形状の薄板か
らなる2枚の天然スレート1,2を有しており、これらス
レート1,2は所定厚さの銅板3により互に結合されて、
正面視山形形状に構成されている。
天然スレート1,2は、第2図に示すように、一端に向
けてゆっくりと幅狭となる略長方形からなり、従って棟
瓦Tは、その一端aが次の棟瓦Tの他端b内側に重なる
ように先細形状となっている。また、該棟瓦Tの細側端
aの外側には断面円弧状の水切り用凹溝5…が所定数削
られて形成されており、かつその太側端bの内側には断
面ノコ歯状の凹溝6…が同様に所定数削られて形成され
ている。そして、該棟瓦Tの中間部分内側には前記銅板
3が接着及び/又は両端3aを折曲してスレートに喰込ま
せた機械的固着により結合されており(第3図参照)、
かつ該銅板3は適度のかたさで塑性変形可能な厚さから
なり、これにより2枚の天然スレート1,2はその頂角度
Aを任意に設定し得る。なお、図中7は固定用釘孔であ
る。
また、第1図に示すように、一方の天然スレート2の
一側を平面のままにして、該平面cを他方の天然スレー
ト1に当接するようにしてもよいが、第3図に詳示する
ように、一方の天然スレート2の一側を凸曲面2a(又は
テーパ面)とすると共に他方の天然スレート板2の当接
部を凹曲面1aとし、これら両曲面2a,1aを互に密接する
ようにしてもよい。
本実施例は、以上のような構成よりなるので、屋根工
事、特に天然スレート瓦を用いる屋根工事において、該
屋根の勾配に対応する治具ブロックを用いて、天然スレ
ート1,2に第1図矢印方向の力を加えることにより銅板
3を板金加工様に塑性変形して、すべての煉瓦Tの頂角
度Aを該屋根勾配に合せて設定する。そして、天然スレ
ート瓦からなる桟瓦を葺上げた後、本棟瓦Tを、その細
側端a上に次の棟瓦T′の太側端bが一部重なるように
して順次納め、更に釘孔7に釘を打込む等により固定し
て、屋根工事が完了する。
この状態にあっては、棟瓦Tが屋根勾配に応じて、す
っきりと納められ、従って棟瓦と最上段桟瓦との間から
雨水が浸入することを防止すると共に、棟瓦Tのズレ更
には脱落等を減少する。また、重なり部分に浸入した雨
水は、上面に形成された水切り用凹溝5…にて下方に導
かれ、また表面張力により吸込まれる雨水は、下面に形
成されたノコ歯状凹溝6…が上記凹溝5と相俟って表面
張力を断ち、凹溝5に沿って下方に排出される。これに
より、棟瓦の重なり部分からの雨水の浸入も阻止され
る。
特に、第3図に示すように、凹面2a,1aにて接合する
棟瓦Tにあっては、頂角度Aの調整によっても該接合部
分dを常に密封状態に保持することができ、頂角度Aを
広い範囲に亘って調整することができると共に、接合部
分dからの雨水の浸入を防止し得る。
なお、上述実施例は、棟瓦について説明したが、これ
に限らず、袖瓦、隅棟瓦等の他の角状に構成されてなる
役瓦に同様に適用し得ることは勿論である。
また、上述実施例は、平板状瓦部材1,2として天然ス
レートを用いているが、これに限らず、陶器板、セメン
ト板又は石綿スレート等の他の平板状部材でもよく、ま
た金属板3として銅板を用いているが、ステンレス鋼板
等の他の金属板でもよいことは勿論である。
更に、役瓦Tの中間部分に亘って金属板3を固定して
いるが、これは、短冊状の幅狭の金属板を所定間隔毎に
複数個固定するようにしてもよい。
(ト)考案の効果 以上説明したように、本考案によると、役瓦(T)の
頂角度(A)を任意に変更し得るので、例えば屋根勾配
等の屋根の形状に合せて最適の角度に設定して、自然の
状態で役瓦を納めることができ、かつ該役瓦は、その端
部分にて隣接する役瓦と一部2重に重なるだけで、屋根
全体をすっきりしたデザインにまとめることができる。
また、頂部分の隙間を減少すると共に、その端部分も
隣接する役瓦に一部重なって密接し得るので、雨漏り及
び役瓦のズレ、更には役瓦の脱落等を防止することがで
きる。
また、例えば天然スレート等の桟瓦と同様な材料にて
役瓦を構成することができ、板金棟、板金袖等のように
塗装等のメンテナンスが不安となり、かつ役瓦を桟瓦等
と略々同等な寿命に揃えて、屋根全体の耐久性を大幅に
向上することができる。
更に、工場にて、棟瓦又は袖瓦等の役瓦を形成するの
で、現場での施工は簡単となり、現場にて容易に、かつ
均一に施工することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る棟瓦を示す正面図、第2
図はその一部破断した側面図、第3図は一部変更した棟
瓦を示す拡大断面図である。 1,2……平板状瓦部材(天然スレート)、3……金属板
(銅板)、A……(頂)角度、T……役瓦(棟瓦)。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】角状に構成されてなる役瓦において、 2枚の平板状瓦部材を金属板にて結合して、該金属板の
    塑性変形により前記2枚の平板状瓦部材のなす角度を任
    意に変更し得るように構成した、 役瓦。
  2. 【請求項2】前記平板状瓦部材が、天然スレートであ
    る、 請求項1記載の役瓦。
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