JP2510261Y2 - ボ―ルジョイントのソケット - Google Patents

ボ―ルジョイントのソケット

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JP2510261Y2
JP2510261Y2 JP1988075568U JP7556888U JP2510261Y2 JP 2510261 Y2 JP2510261 Y2 JP 2510261Y2 JP 1988075568 U JP1988075568 U JP 1988075568U JP 7556888 U JP7556888 U JP 7556888U JP 2510261 Y2 JP2510261 Y2 JP 2510261Y2
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昭寿 石井
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リズム自動車部品製造 株式会社
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    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/06Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints
    • F16C11/08Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints with resilient bearings
    • F16C11/083Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints with resilient bearings by means of parts of rubber or like materials
    • F16C11/086Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints with resilient bearings by means of parts of rubber or like materials with an elastomeric member in the blind end of a socket
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、球関節を有する自在継手、つまりボールジ
ョイントに関し、特にそのソケットに関するものであ
る。
(従来の技術) 従来のボールジョイントは第2図に示すようになって
いた。第2図において、1は軸部1aの下端部にボール部
1bを一体形成してなる金属性のボールスタッドであり、
ボール部1bは内周面が球状に形成された硬質性プラスチ
ック性のシートベアリング2により囲繞される。
3は金属材からなる筒状のソケットであり、内径を上
記ボール部1bの外径よりも大径にするとともに、上部の
開口3aは上記ボール部1bの外径よりも小径に形成してな
る。
そして、上記シートベアリング2が囲繞されたボール
部1bをソケット3内に圧入するとともに、軸部1aをソケ
ット3の開口3aから上方に突出させる。
次いで、ソケット3の下端部に円板状のエンドカバー
4を嵌合し、ソケット3の下端部外周を軸心方向にカシ
メてエンドカバー4を上方に押圧することにより、シー
トベアリング2の下面2aをボール部1b方向に所定圧で加
圧する。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来のものは、ソケット3の開口部の強度および
その内周面の硬度を特別に増強させていなかったため、
シートベアリング2が過大な負荷によって過圧縮された
り、あるいは長期の使用によって摩耗したりすると、ボ
ール部1bの外周面がソケット3の開口3aの内周面に接触
し、開口部3aが損傷あるいはその内周面が摩耗し、ソケ
ット3内でのボール部1bの遊びが急速に増大してボール
スタッドの作動トルクが急激に不安定になるとともに、
極端な場合にはボール部1bがソケットから脱落する等の
欠点があった。
本考案は、ソケット3の開口部の強度を高くすること
ができるとともに開口部の内周面の摩耗を防止すること
により、上記欠点を解消した新規なボールジョイントの
ソケットを得ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するために、一端に小径の
開口が形成され、他端が閉塞された有底筒状のソケット
内に、ボールスタッドのボール部をプラスチック資材か
らなる球状のシートベアリングを介在させて圧入嵌合す
ることにより、ボール部の外周面を該シートベアリング
の内周面に摺動接触させるとともに、ソケットの前記開
口からボールスタッドの軸部を外部に突出させてなるボ
ールジョイントにおいて、前記ソケットの開口をボール
スタッドのボール部の径よりも小径にかつボールスタッ
ドの軸部よりも大径に形成するとともに、該開口の内周
面をボール部に摺動接触しないように前記シートベアリ
ングの上端から上方かつ軸心方向に延出させ、該延出し
た内周面のみを高周波焼入れ処理したことを特徴とする
ものである。
(作用) 本考案では、ソケット内に、ボールスタッドのボール
部がプラスチック資材からなる球状のシートベアリング
が介在されて圧入嵌合されることにより、ボール部の外
周面が該シートベアリングの内周面に摺動接触されると
ともに、ソケットの前記開口からボールスタッドの軸部
が外部に突出されてなるボールジョイントに対し、ソケ
ットの開口をボールスタッドのボール部の径よりも小径
にかつボールスタッドの軸部よりも大径に形成するとと
もに、該開口の内周面をボール部に摺動接触しないよう
に前記シートベアリングの上端から上方かつ軸心方向に
延出させ、該延出した内周面のみを高周波焼入れ処理す
るようにしている。
したがって、ボール部がシートベアリングを介してソ
ケットに圧入嵌合され、ソケットの内周面にボール部の
外周面が金属接触することがないので、ソケット内周面
の耐摩耗性を向上させるためにシートベアリングを介し
てボール部が摺接するソケットの内周面に特別に高周波
等の焼入れ処理を施すのを不要にできる。そして、通
常、ボール部と非接触なソケットの開口の内周面に特別
に焼入れ処理を施すことでその内周面の硬度を高くする
ことができるとともに、該内周面を外周側の鞭性のある
肉部が補強することになる。
このため、シートベアリングが過大な負荷によって過
圧縮されたり、あるいは長期の使用によって摩耗してボ
ール部の外周面がソケットの開口の内周面に接触した場
合でも、ソケット内でのボール部の遊びが急速に増大し
てボールスタッドの作動トルクが急激に不安定になるの
を防止することができるとともに、ボール部がソケット
から脱落したりするのを防止することができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を第1図に基づいて説明する。
第1図において、5は軸部5aの下端部にボール部5bを
一体形成してなる金属性のボールスタッドであり、ボー
ル部5bは内周面が球状に形成された硬質性プラスチック
性のシートベアリング6により囲繞され、ボール部5bの
外周面はシートベアリング6の内周面に摺動接触され
る。
7は金属材からなる筒状のソケットであり、内径を上
記ボール部5bの外径よりも大径にするとともに、上部の
開口7aをボール部5bの外径よりも小径に形成する。さら
に、上記開口7aの開口内周面7bを面取りして上方かつ軸
心方向傾斜させるとともに、該開口内周面7bのみを高周
波焼入れして所定の硬度にする。そして、この開口内周
面7bはボール部5bから離隔しており、ボール部5bに対し
て摺動接触しないようになっている。
上記シートベアリング6は、その内周面6aを球面状
に、その底部6bの肉厚を側部6cの肉厚よりも厚肉に形成
するとともに、側部6cの上部を上下方向のスリット6dに
より周方向に複数個に分割してなる。
そして、上記シートベアリング6をボール部5bの外周
に被着してソケット7内に圧入し、また、ソケット7の
下端部にシートベアリング6よりも軟質かつ弾性に富ん
だゴムまたはプラスチック資材からなる円板状の弾性シ
ート8を嵌挿してシートベアリング6の底部6b下面に当
接させ、ソケット7の下縁部にカシメ固定されるエンド
カバー9により上記弾性シート8を所定圧で上方に押圧
する。
次に、作用を説明する。
本実施例では、ボール部5bがシートベアリング6を介
してソケット7に圧入嵌合され、ソケット7の内周面に
ボール部5bの外周面が金属接触することがないので、ソ
ケット7の内周面の耐摩耗性を向上させるためにシート
ベアリング6を介してボール部5bが摺接するソケット7
の内周面に特別に高周波等の焼入れ処理を施すのを不要
にできる。
このようなソケット1内に組付けられたボールスタッ
ド5の揺動によってシートベアリング6の内周面6aが摩
耗すると、シートベアリング6が弾性シート8の反発力
によって上記摩耗に対応して上方、つまりボール部5bに
向かって移動されることになる。
この場合、ソケット7の開口内周面7bを上方かつ軸心
方向に傾斜させているので、シートベアリング6の上端
縁6eは、上記シートベアリング6の上動によって軸心方
向に案内され、ボール部5bの上部外周面に圧接すること
になる。このため、ボール部5bとシートベアリング6の
内周面6aとの間に隙間が発生しなくなり、ボールスタッ
ド5の作動トルクが安定することになる。
また、シートベアリング6の底部6bは厚肉に形成され
ているので、上記摩耗に対する寿命が延引するととも
に、所定の曲げ剛性を保持して弾性シート8の反発力を
平均に受け止め、上記摩耗に対する補正機能が円滑に行
なわれることになる。
ところで、過大な負荷あるいは長期の使用によってシ
ートベアリング6が所定値以上の過圧縮あるいは摩耗に
より、ボール部5bの外周面が非接触状態にあるソケット
7の開口内周面7bに接触した場合には、開口部7aが損傷
あるいはその内周面7bが摩耗し、ソケット7内でのボー
ル部5bの遊びが急速に増大してボールスタッド5の作動
トルクが急激に不安定になるとともに、極端な場合には
ボール部5bがソケット7から脱落するおそれがある。
本実施例では、この開口内周面7bが高周波焼入れによ
って硬化されているため摩耗し難くなるとともに、該開
口内周面7bを外周側の鞭性のある肉部が補強することに
なるので、過大な負荷による衝撃によって開口部が損傷
し難くなる。このため、ソケット7内のボール部5bの遊
びが急速に増大したり、ボール部5bがソケット7から脱
落したりすることがなくなる。
(考案の効果) 以上の説明から明らかな如く、本考案は、ソケットの
開口部の強度を高くすることができるとともに、その内
周の摩耗を少なくすることができ、過大な負荷時におけ
るボールスタッドの脱落を防止することができるととも
に、ボールスタッドの作動トルクを長期に亘たって安定
させることができる。また、ソケットの開口部の内周面
のみを焼入れするものであるから、焼入れするための装
置が小型で済みかつ迅速に焼入れできる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す断面図、第2図は従来例
を示す断面図である。 5……ボールスタッド、5a……軸部、5b……ボール部、
6……シートベアリング、6a……内周面、6b……底部、
6c……側部、6d……スリット、6e……上端縁、7……ソ
ケット、7a……開口、7b……開口内周面、8……弾性シ
ート、9……エンドカバー。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−1468(JP,A) 特開 昭62−177311(JP,A) 実開 平1−150217(JP,U) 特公 昭52−9781(JP,B2) 社団法人自動車技術会編「新編自動車 工学ハンドブック」(第8版)(1981− 5−25株式会社図書出版社発行)P.16 −70〜71

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に小径の開口が形成され、他端が閉塞
    された有底筒状のソケット内に、ボールスタッドのボー
    ル部をプラスチック資材からなる球状のシートベアリン
    グを介在させて圧入嵌合することにより、ボール部の外
    周面を該シートベアリングの内周面に摺動接触させると
    ともに、ソケットの前記開口からボールスタッドの軸部
    を外部に突出させてなるボールジョイントにおいて、前
    記ソケットの開口をボールスタッドのボール部の径より
    も小径にかつボールスタッドの軸部よりも大径に形成す
    るとともに、該開口の内周面をボール部に摺動接触しな
    いように前記シートベアリングの上端から上方かつ軸心
    方向に延出させ、該延出した内周面のみを高周波焼入れ
    処理したことを特徴とするボールジョイントのソケッ
    ト。
JP1988075568U 1988-06-06 1988-06-06 ボ―ルジョイントのソケット Expired - Lifetime JP2510261Y2 (ja)

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JPH01178218U JPH01178218U (ja) 1989-12-20
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