JPH07269557A - ボールジョイント - Google Patents

ボールジョイント

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JPH07269557A
JPH07269557A JP6061480A JP6148094A JPH07269557A JP H07269557 A JPH07269557 A JP H07269557A JP 6061480 A JP6061480 A JP 6061480A JP 6148094 A JP6148094 A JP 6148094A JP H07269557 A JPH07269557 A JP H07269557A
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JP
Japan
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ball head
ball
housing
bearing seat
inner chamber
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Application number
JP6061480A
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English (en)
Inventor
Takahiro Oda
孝広 小田
Keiichiro Suzuki
恵一朗 鈴木
Takao Fukukawa
孝雄 福川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishikawa Tekko KK
Somic Ishikawa KK
Original Assignee
Ishikawa Tekko KK
Somic Ishikawa KK
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Filing date
Publication date
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Priority to AU14995/95A priority patent/AU681238B2/en
Priority to EP95301916A priority patent/EP0675296A1/en
Priority to MYPI95000714A priority patent/MY130165A/en
Priority to CN95103610A priority patent/CN1111732A/zh
Publication of JPH07269557A publication Critical patent/JPH07269557A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/06Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints
    • F16C11/0619Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints the female part comprising a blind socket receiving the male part
    • F16C11/0623Construction or details of the socket member
    • F16C11/0628Construction or details of the socket member with linings
    • F16C11/0633Construction or details of the socket member with linings the linings being made of plastics
    • F16C11/0638Construction or details of the socket member with linings the linings being made of plastics characterised by geometrical details
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/06Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints
    • F16C11/0685Manufacture of ball-joints and parts thereof, e.g. assembly of ball-joints
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2208/00Plastics; Synthetic resins, e.g. rubbers
    • F16C2208/20Thermoplastic resins
    • F16C2208/66Acetals, e.g. polyoxymethylene [POM]

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Physics & Mathematics (AREA)
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  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高剛性かつ低コストで、各構成部品の寸法公
差を吸収し、負荷に対する耐荷重性を高め、耐久性に優
れたボールジョイントを提供する。 【構成】 ベアリングシート4をハウジング2の開口部
5から内室7内に挿入し、ベアリングシート4内に挿入
孔18からボールスタッド3の球頭部12を圧挿する。第1
の摺動部30を拡径方向に押し出し、第2の摺動部31の空
間部32側を外方に押し出し空間部32に向けて弾性変形す
る。凹部27の拡開度合いが増大し、第2の荷重受部24が
載置面部9を錐面部8側に滑動する。弾性片部33を中心
に第2の摺動部31の第2の荷重受部24側が球頭部12に向
けて移動し、球頭部12に第2の摺動部31が面接触する。
円筒胴体部19の底部21側の外周面が、ハウジング2の内
室に向けて拡径する。ハウジング2の開口部5の縁部を
内側にかしめて、ボールスタッド3の球頭部12を摺動自
在に包容し、ボールジョイント1を組み立てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のステア
リング機構やサスペンション機構に用いられるボールジ
ョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のボールジョイントとして
は、例えば特公昭53−44620号公報に記載の構造
が知られている。
【0003】この特公昭53−44620号公報に記載
のボールジョイントは、弾力性および剛性を有するベア
リングシートに、ボールスタッドの球頭部の赤道の上下
に相応して、球頭部の半径より径大の曲率半径の摺動面
を形成し、ボールスタッドの球頭部を上下一対の摺動面
における環状ベアリング帯にて摺動自在に支持して包容
している。さらに、ベアリングシートを両端を開口する
ハウジングの内室に嵌合し、ベアリングシートの一端側
に突設した環状壁部およびドーム状部に、ハウジングの
一端開口から閉塞部材を押接し、ベアリングシートの上
方の摺動面における環状ベアリング帯とベアリングシー
トに設けた環状壁部およびドーム状部間の環状の凹部と
の協働にて、ドーム状部を弾性的に曲げ変形させてい
る。
【0004】そして、このドーム状部の曲げ変形によ
り、弾性復元力による球頭部への押圧エネルギーを保持
し、摩擦補償機能を与えるとともに、ボールスタッドに
掛かる荷重を逃し耐荷重性を付与し、かつ、構成部品の
寸法公差を吸収して、安定した作動トルクと円滑な動作
が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公昭53−44620号公報に記載のボールジョイント
では、ボールスタッドに大きな荷重が掛かった場合に
は、環状壁部およびドーム状部に荷重による負荷が掛か
り、ベアリングシートのへたりや損傷を生じるおそれが
ある。また、摺動面が球頭部の曲率半径より径大である
ため、ベアリングシートと球頭部とが線接触のため、特
に大きな荷重が掛かった場合には、接触部分からへたり
や摩耗などの損傷を生ずるおそれがある。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、高剛性かつ低コストで、各構成部品の寸法公差を吸
収し、負荷に対する耐荷重性を高め、耐久性に優れたボ
ールジョイントを提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のボールジ
ョイントは、開口部およびこの開口部に対向する位置に
底面部を有する内室が形成されたハウジングと、このハ
ウジングの内室内に配置される球頭部およびこの球頭部
に連続され前記開口部から突出される軸部を有するボー
ルスタッドと、前記ハウジングの内室に収容され前記ボ
ールスタッドの球頭部を摺動可能に包容し挿入孔に軸部
が挿通される弾性および剛性を有した合成樹脂からなる
ベアリングシートとを備え、前記ベアリングシートは、
前記挿入孔に対向する中央の前記ハウジングの内室の底
面部に対向する外面側の周囲に異なる径の位置に複数設
けられ前記ハウジングの内室に当接する荷重受部と、こ
れら荷重受部間に位置して前記底面部に対向する外面側
に設けられこの底面部との間に間隙を生じさせる凹部
と、前記球頭部に対向する内周面側に設けられ前記球頭
部との間に間隙を生じさせる空間部と、前記凹部の裏面
側に位置して前記ボールスタッドの球頭部に対向する内
面側に設けられ前記空間部に弾性変形して前記球頭部を
摺動可能に当接する摺動部とを具備したものである。
【0008】請求項2記載のボールジョイントは、請求
項1記載のボールジョイントにおいて、ベアリングシー
トは、外径が挿入孔側から荷重受部側に向けて縮径で荷
重受部側の外面が移動間隙を介してハウジングの内面に
対向して形成され、球頭部の包容により荷重受部側が径
大方向に移動間隙側に向けて弾性変形するものである。
【0009】
【作用】請求項1記載のボールジョイントは、ベアリン
グシートの摺動部を、球頭部を摺動可能に当接した際に
凹部および空間部により弾性変形可能に形成したため、
ハウジングの内室の底面部に当接する荷重受部および底
面部に所定の間隙を介して対向する凹部によるベアリン
グシートの弾性的な曲げ変形とにより、ベアリングシー
トの弾性復元力による球頭部への押圧エネルギーを保持
し、摩擦補償機能を与えるとともに、構成部品の寸法公
差を吸収する。また、ボールスタッドに大きな荷重が掛
かった場合、摺動部の弾性変形と荷重受部および凹部に
よるベアリングシートの曲げ変形とにより荷重が吸収さ
れ、ベアリングシートのへたりおよび損傷を防止し、耐
荷重性および耐久性を向上する。
【0010】請求項2記載のボールジョイントは、請求
項1記載のボールジョイントにおいて、ベアリングシー
トを外径が挿入孔側から荷重受部側に向けて縮径に形成
したため、荷重受部側の外面がハウジングの内面に移動
間隙を介して対向し、球頭部の包容により荷重受部側が
径大方向に移動間隙側に向けて弾性変形するので、ベア
リングシートの弾性復元力による球頭部への押圧エネル
ギーが増大し、摩擦補償機能が増大するとともに、構成
部品の寸法公差の吸収量が増大し、各種部材の製造が容
易となり製造性が向上し、歩留まりの低下による製造コ
ストの低減が図れる。
【0011】
【実施例】以下、本発明のボールジョイントの一実施例
を図面を参照して説明する。
【0012】図1および図2において、1はボールジョ
イントで、このボールジョイント1は、金属製の円筒状
のハウジング2と、金属製のボールスタッド3と、合成
樹脂製のベアリングシート4から構成され、例えば自動
車のステアリング機構やサスペンション機構、特にラッ
クアンドピニオン式舵取り装置のタイロッドのラック軸
端部側に用いられている。
【0013】そして、ハウジング2は、図1ないし図4
に示すように、開口部5を有し、この開口部5と対向す
る位置に底面部6を有する内室7が形成され、この内室
7は、組み立て前は略有底円筒状に形成されている。ま
た、このハウジング2の内室7の底面部6の中央部に
は、略円錐凹状の錐面部8が形成され、この錐面部8の
周囲には、この錐面部8に連続して略弧状に載置面部9
が形成されている。さらに、底面部6の下面中央には、
下方に突出する雄ねじ部10が突出形成されている。
【0014】また、ボールスタッド3は、球状の球頭部
12に連続して小径部13を介して軸部14が一体に形成さ
れ、この軸部14の先端部の外周には、雄ねじ部15が形成
されている。
【0015】さらに、図1、図2および図4ないし図6
において、4はベアリングシートで、このベアリングシ
ート4は、ポリアセタール樹脂などの良好なベアリング
特性を有する耐荷重性の高い剛性および弾性を有した硬
質合成樹脂にて成形され、ハウジング2の内室7内に収
容されている。
【0016】そして、このベアリングシート4には、一
端にボールスタッド3の球頭部12が挿入される挿入孔18
を開口する円筒状の円筒胴体部19が形成され、この円筒
胴体部19の他端縁には、球頭部12の直径Dより径小の摺
動孔20を開口する底部21が形成され、組立て前は略有底
円筒状に形成されている。さらに、ベアリングシート4
は、図7に示すように、底部21側の外径が挿入孔18側の
外径より半径方向で約0.2〜0.3mm程度径小で、底
部21側に向けて縮径の略有底円筒状に形成されている。
【0017】また、ベアリングシート4の底部21の外面
側には、ハウジング2の底面部6の載置面部9に当接す
る環状の第1および第2の荷重受部23,24が形成されて
いる。さらに、底部21の摺動孔20の周縁には、ハウジン
グ2の底面部6の錐面部8に所定の間隙を介して対向す
る緩衝面部25が形成されている。また、第2の荷重受部
24の下端面には、底部21の中心から放射状に溝部26が複
数設けられている。なお、これら溝部26は、図5に示す
ように、第2の荷重受部24の下端面から所定の深さ
1 、例えば約0.3mmの深さに形成されている。
【0018】そして、ベアリングシート4の底部21の外
面側には、環状の第1および第2の荷重受部23,24の間
に、下方にV字状に拡開する環状の凹部27が形成されて
いる。
【0019】さらに、円筒胴体部19の底部21側の内面に
は、底部21の中心から放射状に内方に壁状に突出する第
1の摺動部30が形成され、この第1の摺動部30の先端
は、ボールスタッド3の球頭部12の半径Dと略同曲率半
径R1 の円弧状に形成され、球頭部12を摺動可能に球頭
部12の外周面に当接する。
【0020】また、底部21の内面には、裏面側に凹部が
位置して底部21の中心から放射状に内方に壁状に突出す
る第2の摺動部31が形成され、この第2の摺動部31の先
端は、ボールスタッド3の球頭部12の半径Dより径小の
曲率半径R2 の円弧状に形成され、球頭部12を摺動可能
に球頭部12の外周面に当接する。
【0021】さらに、ベアリングシート4の円筒胴体部
19と底部21との境界近傍の内面側には、第1および第2
の摺動部30,31の間に、上方にV字状に拡開する環状の
空間部32が形成されている。そして、ベアリングシート
4には、空間部32と凹部27とにより第1の荷重受部23か
ら内側に折り返したような肉薄の弾性片部33が形成さ
れ、この弾性片部33により底部21の第2の摺動部31が円
筒胴体部19に対して弾性可能に形成されている。
【0022】また、第2の摺動部31は、凹部27により肉
薄に形成され、球頭部12の半径Dより径小の曲率半径R
2 であるため、第2の摺動部31に球頭部12が当接する
際、球頭部12の外周面に沿って当接するように第2の摺
動部31の空間部32側が空間部32に向けて弾性変形すると
ともに、弾性片部33を付け根として第2の荷重受部24側
の端部が球頭部12に向けて移動するように弾性変形し、
球頭部12を摺動可能に球頭部12の外周面に面接触にて当
接する。
【0023】そして、図4および図7に示すように、ハ
ウジング2の内室7内に開口部5を介してベアリングシ
ート4が底部21側から挿入され、このベアリングシート
4内にボールスタッド3の球頭部12が挿入され、図1お
よび図8に示すように、ベアリングシート4の円筒胴体
部19の挿入孔18側とともに、ハウジング2の開口部5側
が内側にかしめられて変形されて、ボールスタッド3の
球頭部12が摺動可能に包容されている。
【0024】次に、上記一実施例の組み立て動作を説明
する。
【0025】まず、ベアリングシート4を、ハウジング
2の開口部5から内室7内に挿入し、底部21の緩衝面部
25をハウジング2の底面部6の錐面部8に所定の間隙を
介して対向させて、底部21の第2の荷重受部24をハウジ
ング2の底面部6の載置面部9に当接させる。
【0026】このベアリングシート4の挿入により、円
筒胴体部19の底部側の外周面が、ハウジング2の内室7
の内面に所定の間隙t2 、例えば約0.2〜0.3mmの
間隙を介して対向する。また、ベアリングシート4の底
部21の凹部27が、ハウジング2の底面部6の載置面部9
に所定の間隙を介して対向し、環状の空間を形成すると
ともに、第2の荷重受部24の溝部26が載置面部9に、所
定の間隙t1 、例えば約0.3mmの間隙を介して対向す
る。
【0027】次に、ベアリングシート4内に、挿入孔18
からボールスタッド3の球頭部12を押し込むように挿入
する。この球頭部12の挿入の際、球頭部12に当接する環
状に位置する第1の摺動部30を拡径させるように外方に
押し出す。さらに、第2の摺動部31の空間部32側を外方
に押し出して球頭部12の外周面に沿うように空間部32に
向けて弾性変形させる。また、この弾性変形の復元力に
より、凹部27の下方への拡開の度合いが増大しつつ、第
2の荷重受部24が載置面部9を錐面部8側に滑動し、弾
性片部33を中心に第2の摺動部31の第2の荷重受部24側
の端部が球頭部に向けて移動して接触し、球頭部12の外
面に第2の摺動部31が面接触する。なお、第2の荷重受
部24が載置面部9を錐面部8側に滑動しても、緩衝面部
25により錐面部8に当接することはないので、第2の荷
重受部24の滑動が阻害されることはない。
【0028】また、この第1および第2の摺動部30,31
を弾性変形させる球頭部12の押し込みにより、円筒胴体
部19の底部21側の外周面が、ベアリングシート4の弾性
に抗してハウジング2の内室に向けて拡径するように広
がる。
【0029】そして、ハウジング2の開口部5の縁部を
内側にかしめて、ボールスタッド3の球頭部12を摺動自
在に包容して、ボールジョイント1を組み立てる。
【0030】次に、上記一実施例の作用を説明する。
【0031】球頭部12を摺動自在に包容した状態におい
て、球頭部12からベアリングシート4に掛かる応力は、
図8に示す矢印のように働く。すなわち、この応力に対
して、ベアリングシート4から球頭部12にベアリングシ
ート4の弾性による復元力である押圧エネルギー、およ
び、第2の荷重受部24側の端部が弾性片部33を中心とし
て球頭部12に向けて移動する第2の摺動部31の弾性変形
による球頭部12への押圧エネルギーが働く。
【0032】このため、ハウジング2、球頭部12および
ベアリングシート4の各構成部品の寸法公差が、球頭部
12の包容の際に弾性に抗して変形された移動量の範囲内
であれば、球頭部12にベアリングシート4の弾性による
復元力である押圧エネルギーが働くため、構成部品の寸
法公差を吸収できる。
【0033】したがって、第2の摺動部31を弾性変形可
能に凹部27および空間部32を設けたこと、さらに、底部
21側の外面がハウジング2の内面に移動間隙を介して対
向するように、ベアリングシート4の外径を挿入孔18側
から底部21側に向けて縮径に形成したため、ベアリング
シート4の弾性復元力による球頭部12への押圧エネルギ
ーが掛かる弾性変形の移動量を増大でき、ベアリングシ
ート4の弾性復元力による球頭部12への押圧エネルギー
を保持し、摩擦補償機能を付与できるとともに、吸収で
きる構成部品の寸法公差を増大できる。このため、各構
成部材の寸法精度を低くでき、製造が容易となり製造性
が向上でき、歩留まりの低下による製造コストも低減で
きる。
【0034】また、球頭部12の曲率半径より径小の曲率
半径の第2の摺動部31を弾性変形させて、球頭部が弾性
変形した第2の摺動部に面接触するため、従来の線接触
による接触部分の負荷を低減でき、ボールスタッド3に
大きな荷重が掛かった場合の圧力による損失や摩耗など
のベアリングシート4の損傷を防止できる。
【0035】さらに、ハウジング2の内室7の底面部6
に当接する第1および第2の荷重受部23,24、これら第
1および第2の荷重受部23,24間の凹部27によるベアリ
ングシート4の弾性的な曲げ変形、第2の摺動部31の弾
性変形、および、ベアリングシート4の底部21側の拡径
変形により、ボールスタッド3に大きな荷重が掛かった
場合、各変形により荷重が吸収され、ベアリングシート
4のへたりおよび損傷を防止でき、耐荷重性および耐久
性を向上できる。
【0036】そしてさらに、第2の荷重受部24に深さt
1 が約0.3mm程度の溝部26を設けたため、ボールスタ
ッド3に大きな荷重が掛かった場合、第2の荷重受部24
が弾性変形して、溝部26もハウジング2の底面部6に当
接するため、荷重を受ける面積が増大して、ベアリング
シート4のへたりおよび損傷を防止でき、さらなる耐荷
重性および耐久性を向上できる。
【0037】また、ベアリングシート4は、一体成形品
であるため、部材数が減少し、ボールジョイント1の組
み立て作業性が簡略化できるとともに、製造コストを低
減できる。
【0038】さらに、第1および第2の摺動部30,31は
壁状に突出形成したため、各摺動部30,31間と球頭部12
の外周面との間、および、ベアリングシート4の円筒胴
体部19および底部21の境界近傍と球頭部12の外周面との
間に、空間が形成されるので、空間部32とともに潤滑剤
が球頭部12の外周面の全面に供給され、安定かつ円滑な
作動が得られる。
【0039】なお、上記実施例において、空間部32およ
び凹部27を1つずつ設け、1つの弾性片部33にて弾性変
形される第2の摺動部31を設けて説明したが、空間部33
および凹部27を複数設けて弾性片部33を複数形成し、ベ
アリングシート4の底部21を波型に複数の第2の摺動部
31が形成されるようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載のボールジョイントによれ
ば、ベアリングシートの摺動部を、球頭部を摺動可能に
当接した際に凹部および空間部により弾性変形可能に形
成したため、ハウジングの内室の底面部に当接する荷重
受部および底面部に所定の間隙を介して対向する凹部に
よるベアリングシートの弾性的な曲げ変形とにより、ベ
アリングシートの弾性復元力による球頭部への押圧エネ
ルギーを保持し、摩擦補償機能を与えることができるの
で、構成部品の寸法公差を吸収でき、ボールスタッドに
大きな荷重が掛かった場合、摺動部の弾性変形と荷重受
部および凹部によるベアリングシートの曲げ変形とによ
り荷重が吸収され、ベアリングシートのへたりおよび損
傷を防止でき、耐荷重性および耐久性を向上できる。
【0041】請求項2記載のボールジョイントによれ
ば、請求項1記載のボールジョイントにおいて、ベアリ
ングシートを外径が挿入孔側から荷重受部側に向けて縮
径に形成したため、荷重受部側の外面がハウジングの内
面に移動間隙を介して対向し、球頭部の包容により荷重
受部側が径大方向に移動間隙側に向けて弾性変形するの
で、ベアリングシートの弾性復元力による球頭部への押
圧エネルギーが増大して、摩擦補償機能が増大できるの
で、構成部品の寸法公差の吸収量が増大できるととも
に、各種部材の製造が容易となり製造性が向上でき、歩
留まりの低下による製造コストも低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すボールジョイントの一
部を拡大した断面図である。
【図2】同上ボールジョイントを示す一部を切り欠いた
側面図である。
【図3】同上組み立て前のハウジングを示す断面図であ
る。
【図4】同上ボールジョイントの組み立て状況を示す断
面図である。
【図5】同上ベアリングシートを示す断面図である。
【図6】同上底面平面図である。
【図7】同上ボールジョイントの組み立て状況を示す一
部を拡大した断面図である。
【図8】同上ボールジョイントを示す一部を切り欠いた
断面図である。
【符号の説明】
1 ボールジョイント 2 ハウジング 3 ボールスタッド 4 ベアリングシート 5 開口部 6 底面部 7 内室 12 球頭部 14 軸部 18 挿入孔 23 第1の荷重受部 24 第2の荷重受部 27 凹部 30 第1の摺動部 31 第2の摺動部 32 空間部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部およびこの開口部に対向する位置
    に底面部を有する内室が形成されたハウジングと、この
    ハウジングの内室内に配置される球頭部およびこの球頭
    部に連続され前記開口部から突出される軸部を有するボ
    ールスタッドと、前記ハウジングの内室に収容され前記
    ボールスタッドの球頭部を摺動可能に包容し挿入孔に軸
    部が挿通される弾性および剛性を有した合成樹脂からな
    るベアリングシートとを備え、 前記ベアリングシートは、 前記挿入孔に対向する中央の前記ハウジングの内室の底
    面部に対向する外面側の周囲に異なる径の位置に複数設
    けられ前記ハウジングの内室に当接する荷重受部と、 これら荷重受部間に位置して前記底面部に対向する外面
    側に設けられこの底面部との間に間隙を生じさせる凹部
    と、 前記球頭部に対向する内周面側に設けられ前記球頭部と
    の間に間隙を生じさせる空間部と、 前記凹部の裏面側に位置して前記ボールスタッドの球頭
    部に対向する内面側に設けられ前記空間部に弾性変形し
    て前記球頭部を摺動可能に当接する摺動部とを具備した
    ことを特徴とするボールジョイント。
  2. 【請求項2】 ベアリングシートは、外径が挿入孔側か
    ら荷重受部側に向けて縮径で荷重受部側の外面が移動間
    隙を介してハウジングの内面に対向して形成され、球頭
    部の包容により荷重受部側が径大方向に移動間隙側に向
    けて弾性変形することを特徴とした請求項1記載のボー
    ルジョイント。
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