JPH11257435A - ホイールバランシングウエイト - Google Patents

ホイールバランシングウエイト

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JPH11257435A
JPH11257435A JP10059231A JP5923198A JPH11257435A JP H11257435 A JPH11257435 A JP H11257435A JP 10059231 A JP10059231 A JP 10059231A JP 5923198 A JP5923198 A JP 5923198A JP H11257435 A JPH11257435 A JP H11257435A
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JP
Japan
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clip
weight
wheel
main body
spigot
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JP10059231A
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Kentaro Oba
健太郎 大庭
Saburo Maruyama
三郎 丸山
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Topy Industries Ltd
Original Assignee
Topy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境保全に有利な鉛フリーのバランシングウ
エイトを、クリップの弾力性を損なわず低価格で提供。 【解決手段】 ウエイト本体20とクリップ30とから
なり、ウエイト本体20はダクタイル鋳鉄材からなり鋳
造で成形されインロー部22を有し、クリップ30はイ
ンロー部の半径方向部の少なくとも一部をかしめること
により、ウエイト本体20に固定されているホイールバ
ランシングウエイト10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホイールバランシ
ングウエイトに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ホイールとタイヤをアッセンブ
リーした車輪は、車輪回転時に動的アンバランスが潜在
し、これを補正するためにバランシングウエイト(バラ
ンスウエイトともいう)を装着するのが通例である。図
7〜図9に示すように、従来のバランシングウエイト1
は、Pb(鉛)のウエイト本体2とそれに一端部を埋め
込まれたクリップ3とからなる。従来のバランシングウ
エイトの仕様については、JASOに規定されており、
製造方法、製造仕様は、以下の通りである。 ウエイト本体:比較的比重が大きく融点の低いPbを素
材とし、鋳造によって製造される。 クリップ:弾性の優れたばね鋼が用いられ、バランシン
グウエイトをホイールのフランジ部に掛止めするための
フックである。クリップのウエイト本体への装着形式
は、クリップの一端をウエイト本体に鋳込む方法が採ら
れる。 表面処理:クリップには、防錆、電食防止などのために
表面処理が施される。 熱処理:クリップには、弾性特性を確保するために、ウ
エイト本体への鋳込み前に熱処理が施されるが、Pbの
溶融温度が低いため鋳込み時にクリップの弾性特性が低
下することはない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、環境保全の観点
から、Pbなどの重金属の工業的利用が控えられ、バラ
ンシングウエイトにおいてもPbが他の金属に代替され
る傾向にある。工業的な実用実績があり、材料単価が安
く、環境に対する安全性も見込まれ、比較的に比重が高
い代替材としては、鉄、銅などが考えられるが、これら
の原材料は融点が高く、したがってウエイト本体の製造
ならびにクリップをウエイトに装着する形式、方法に関
し以下の問題が生じる。 (イ)クリップとウエイトを一体で鋳込んだ場合、クリ
ップとウエイトの溶融温度が近いため、合金相の生成、
熱影響によるクリップの弾性特性の低下などが考えら
れ、鋳造工程条件に制約を受ける。そこで鋳込み後にク
リップを熱処理しようとしても、ウエイトと一体になっ
ているために、熱処理条件が厳しく高コストになる。 (ロ)鋳込み工程前にクリップに表面処理を施した場
合、鋳込み時にクリップが高温にさらされ、表面処理層
が損傷を受けるため製造工程の制約、変更、追加が必要
になる。このような問題点を解決するために先に出願人
はウエイト本体を鉛以外の金属で冷間鍛造で成形し、ク
リップをウエイト本体への固定は、かしめ加工により行
うバランシングウエイトを開発し出願した。(特願平1
0ー31519) しかし、冷間鍛造でウエイト本体を製造するためには新
たに次のような問題点があった。 (1)冷間鍛造では素材からウエイト本体を成形するた
めにかなりの成形力が必要となり、プレス機等の加工装
置も大きく高価なものになってしまう。 (2)ウエイト本体の形状からみて冷間鍛造で加工する
ためには1度で成形することが難しく、複数工程が必要
となる可能性があり、必然的に冷間鍛造用の金型費用が
かさんでしまう。以上の点から、バランシングウエイト
の価格が高くならざるを得ずその解決が求められてい
た。本発明の課題は、ウエイト本体にPbを用いないの
で環境保全に配慮でき、ウエイト本体へのクリップ装着
においてかしめ加工を併用することによって、クリップ
のばね特性や表面処理層が損傷を受けずに製作でき、し
かもウエイト本体を鉄等を冷間鍛造で製作するよりも低
価格で実現できるバランシングウエイトを提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) ウエイト本体と前記ウエイト本体に固定された
クリップとからなり、前記ウエイト本体は、ダクタイル
鋳鉄(球状黒鉛鋳鉄)材からなり、装着されるホイール
のフランジ部に沿って弧をなして延びる外形を有し、装
着されるホイールのフランジ部との接触面でかつ前記ウ
エイト本体の長さの中央部に、前記接触面から凹む底面
と前記底面の幅方向端部で立ち上がる一対の側面を有す
るインロー部を有しており、前記インロー部は前記弧の
半径方向に延び前記クリップの厚さと同等かより大の深
さを有する半径方向部を有しており、前記ウエイト本体
の外形および前記インロー部は鋳造形成されており、前
記クリップは、ばね性を備え、前記ウエイト本体の前記
インロー部の前記底面に沿って延び、装着されるホイー
ルのフランジ部の端部で折り返されて前記フランジ部の
端部を把持する外形を有し、前記ウエイト本体と係合す
るための係合部を有しており、前記クリップは、前記ク
リップを前記ウエイト本体の前記インロー部に嵌合しさ
せる前に、前記クリップのホイールの接触面20に近い
両端部を面取りしておき、次に前記インロー部の前記一
対の側面の少なくとも一部をかしめて前記クリップの幅
方向端部を押さえることにより、該ウエイト本体に固定
されている、ホイールバランシングウエイト。 (2) ウエイト本体と前記ウエイト本体に固定された
クリップとからなり、前記ウエイト本体は、ダクタイル
鋳鉄(球状黒鉛鋳鉄)材からなり、装着されるホイール
のフランジ部に沿って弧をなして延びる外形を有し、装
着されるホイールのフランジ部との接触面でかつ前記ウ
エイト本体の長さの中央部に、前記接触面から凹み底面
と前記底面の幅方向端部で立ち上がる一対の側面を有す
るインロー部を有しており、前記インロー部は前記弧の
半径方向に延び前記クリップの厚さより大の深さを有す
る半径方向部を有しており、前記インロー部は前記半径
方向部に少なくとも前記弧の半径方向内方に向かって前
記クリップと係合する係合部を有しており、前記ウエイ
ト本体の外形および前記インロー部は鋳造により形成さ
れており、前記クリップは、ばね性を備え、前記ウエイ
ト本体の前記インロー部の前記底面に沿って延び、装着
されるホイールのフランジ部の端部で折り返されて前記
フランジ部の端部を把持する外形を有し、前記ウエイト
本体の前記インロー部の前記係合部に嵌合する係合部を
有しており、前記クリップは、前記クリップを前記ウエ
イト本体の前記インロー部に嵌合し前記インロー部の前
記一対の側面の少なくとも一部をかしめて前記クリップ
の幅方向端部を押さえることにより、該ウエイト本体に
固定されている、ホイールバランシングウエイト。 (3) 前記ウエイト本体の前記係合部が、前記インロ
ー部の前記半径方向部の前記一対の側面に形成され、前
記弧の半径方向外方にいくにつれて間隔が縮小するテー
パー部からなる、(1)または(2)項記載のホイール
バランシングウエイト。 (4) 前記ウエイト本体の前記係合部が、前記インロ
ー部の前記半径方向部の前記一対の側面に形成され、前
記一対の側面の各々から対向する側面に向かって突出し
ている、(1)項または(2)項記載のホイールバラン
シングウエイト。
【0005】上記(1)、(2)、(3)、(4)の各
ホイールバランシングウエイトは、ウエイト本体の材料
に鉛以外の金属を用いるため環境保全上好ましい。ま
た、ウエイト本体を冷間鍛造により成形するため成形が
容易である。さらにクリップのウエイト本体への固定は
鋳込みではなく、かしめによるためクリップの特性に影
響を与えない。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明の第1実施例
を示しており、図4〜図6は本発明の第2実施例を示し
ている。図7〜図9は両実施例に共通するウエイト本体
とクリップのかしめの方法を示している。両実施例にわ
たって共通する部分には、両実施例にわたって同じ付号
を付してある。まず、両実施例に共通する部分の構成
を、図1〜図3、図7〜図9を参照して説明する。
【0007】本発明のホイールバランシングウエイト
(バランシングウエイトはバランスウエイトともいう)
10は、ウエイト本体20とウエイト本体に固定された
クリップ30とからなる。
【0008】ウエイト本体20は、鉛以外の金属材で比
較的大きな比重をもつ材料で、しかも求められる形状に
鋳造でき、クリップ30をかしめられる程度に延性と靱
性を有するダクタイル鋳鉄材であることが望ましい。一
般的に鋳鉄は伸びが極めて少ないが、多少伸びがよいも
のとしては高マンガンの鋳鉄品はあるものの高価であり
バランスウエイトに使用するにはコスト的に難しい。ダ
クタイル鋳鉄は球状黒鉛鋳鉄とも呼ばれ、溶銑にMgを
添加してつくられる。このMg処理によって鋳鉄中の黒
鉛を球状化させ、延性のあるダクタイル鋳鉄をつくるこ
とができる。発明者等はこの比較的安価で延性のあるダ
クタイル鋳鉄に注目し、実験をかさねた結果クリップ3
0をかしめることができる程度の延性が確認できたので
ウエイト本体20として望ましい素材として選定した。
ウエイト本体20は、装着されるホイールのフランジ部
40のカール部の内周面に沿って弧をなして延びる外形
を有し、この弧の周方向をウエイト本体20の長手方向
としている。ウエイト本体20は、フランジ部40との
接触面でかつウエイト本体20の長さの中央部に、フラ
ンジ部40との接触面20aに対して凹である底面22
aとその底面22aの幅方向の端部で立ち上がる一対の
側面22bで構成されるインロー部22を有している。
インロー部22はフランジ部40に沿う弧の半径方向に
延びる半径方向部22cと装着されるホイールの軸方向
に延びる軸方向部22dとを有している。半径方向部2
2cは、クリップ30をかしめにより係合するのに充分
な、クリップ30の厚みよりも大きい深さを有してい
る。軸方向部22dは、弧の軸方向に延び、クリップ3
0の厚みとほぼ同じ深さを有している。インロー部22
は、半径方向部22cにフランジ部40に沿う弧の半径
方向内方に向かってクリップ30と係合する係合部23
(ウエイト本体20がクリップ30に対して弧の半径方
向内方に移動しようとすると、クリップ30との係合に
より、それを抑止する係合部23)を有している。ウエ
イト本体20の、ホイール装着時ホイール軸心に直交す
る面のうちホイール軸方向外方に位置する面20bと、
その面に直交する面のうちホイールに接触しない面20
cにはインロー部22は不要である。ウエイト本体20
の外形およびインロー部22の成形は、鋳造によって効
率よく低価格で行うことができる。
【0009】クリップ30は、ばね性を付与されてい
る。クリップ30は、ウエイト本体20の表面のうちホ
イールのフランジ部40の立ち上がり部42からホイー
ルのフランジ部40の先端部41にかけて滑らかに湾曲
する面に接しながら湾曲し、ホイールのフランジ部40
の先端部41を包み込むように湾曲して折り返され、ホ
イールのフランジ部40の先端部41の外面を外側から
押さえてそこで終わっている。クリップ30は、フラン
ジ部40に沿う弧の半径方向に延びる半径方向部30c
と装着するホイール40の軸方向に延びる軸方向部30
dを有している。クリップ30の半径方向部30cは、
ウエイト本体20のインロー部22の係合部23に嵌合
する係合部33を有する。
【0010】ウエイト本体20とクリップ30の固定
は、図9(イ)に示すように、クリップ30を、クリッ
プ表面をインロー部底面22aに密着させてウエイト本
体20のインロー部22に嵌合させ、インロー部22の
一対の側面22bの少なくとも一部をかしめてクリップ
30の幅方向端部を押さえることにより行なわれる。固
定は、図9(ロ)に示すようにインロー部22の側面2
2bのうち、インロー部底面22aからクリップ30の
厚さ分隔たった位置からホイールへの接触面20に近い
部分を、ポンチ50により押し込んで材料をクリップ幅
方向端部上にせり出すようにかしめることにより行なわ
れる。ただし、この方法はかしめ後の形状からわかるよ
うに、ウエイト材の延性が必要なことと、かしめ力が弱
いこと、ホイールへの接触面20から空間が大きくなる
ためインロー部22の深さを大きくする必要があるた
め、望ましくは図7に示すように、クリップ30をイン
ロー部22に嵌合させる前に、(イ)のようにクリップ
30のホイールへの接触面20に近い両端部を面取りを
しておき、次の(ロ)の工程でポンチ50により押し込
むことによりかしめる方法がよい。クリップ30にたい
する面取りは面取りパンチによる形成やグラインダーに
よる切削その他いずれの方法でもよい。この方法は、図
9に示した方法よりもかしめるための材料をかぶせる必
要がなく、材料の流れがスムーズなため少量の加工によ
って剛性の高いかしめが可能となるためプレス機等の仕
様が小さいものでもかしめ加工を行うことができる。ま
た、少量の加工でかしめが可能となるため、ウエイト素
材の延性が低い場合でもかしめが可能となる。また、さ
らに望ましくは、図7に示したクリップ30の面取り加
工に加えて図8に示すように、インロー部22の深さを
クリップ30の厚みと同一にし、(ロ)の工程で中央部
を逃がしたポンチ50により押し込むことにより、図7
の方法よりもさらにホイールへの接触面20からの空間
部を少なくすることができ、バランシングウエイトの密
度を高くすることが可能なため、ウエイトの幅を短くす
ることができ、製作が容易なことと、同一重量で幅を短
くできることによってバランシング機能をたかめること
ができる。また、リム部への 取り付けも容易となる。
通常ウエイト本体20には、電着塗装などの表面処理が
施され、クリップ30に67通常亜鉛メッキおよび/ま
たは電着塗装などの表面処理が施されている。クリップ
30は、ホイールバランシングウエイト10をホイール
のフランジ部40に装着時、弾性をもってホイールのフ
ランジ部40に係合される。
【0011】ウエイト本体20とクリップ30との固定
は以下の通りである。車輪回転時ウエイト本体20にか
かるホイール半径方向外方への遠心力に対しては、ウエ
イト本体20は外形を弧として外周面がホイールのフラ
ンジ部40の先端部41の内周面に密着しているので、
フランジ部40の先端部41により外周側から押さえら
れ、また、ホイールの半径方向内方への力に対しては、
クリップ30の係合部33とインロー部22の係合部2
2の係合により支持されている。ウエイト本体20にか
かるホイール軸方向荷重に対しては、クリップ30が折
り返し部でフランジ部の端部41に弾性力で食いついて
おり、ウエイト本体20が係合部23でかしめによりク
リップ30に軸方向に移動不能に固定されていることに
より、ウエイト本体20はクリップ30を介してフラン
ジ部40に支持されている。ホイールの周方向について
は、ウエイト本体20はインロー部22でクリップ30
と嵌合固定される。したがって、ウエイト本体20とク
リップ30は、いずれの方向にも固定されている。
【0012】つぎに、本発明の各実施例の特有な部分を
説明する。本発明の第1実施例では、図1〜図3に示す
ように、ウエイト本体20の係合部23には、ウエイト
本体20のインロー部22の半径方向部22cに形成さ
れた、フランジ部40に沿う弧の半径方向外方に行くに
つれて間隔が縮小するテーパー部23aがある。クリッ
プ30の係合部33は、ウエイト本体20のテーパー部
23aに対応する部位に形成され、係合部23に係合で
きる形状のテーパー部33aからなる。ウエイト本体2
0のテーパー部23aとクリップ30のテーパー部33
aは、互いに係合される。テーパー部23aにより係合
させた場合、係合部23は弧の半径方向内方に向かって
のみ、クリップ30と係合する。本発明の第2実施例で
は、図4〜図6に示すように、ウエイト本体20の係合
部23には、ウエイト本体20のインロー部22の一対
の側面22bに形成され、対向する側面22bに向かっ
て突出する一対の突出部23bがある。クリップ30の
係合部33は、ウエイト本体20の突出部23bに対応
する部位に形成され、係合部23に係合できる形状の後
退部33bからなる。ウエイト本体20の突出部23b
とクリップ30の後退部33bは、互いに係合される。
突出部23bおよび後退部33bにより係合させた場
合、係合部23は弧の半径方向内方および外方に向かっ
て、クリップ30と係合する。尚、発明者の実験によれ
ば、先にのべたクリップ30への面取りを行い、その後
かしめることにより、ウエイト本体20とクリップ30
との結合が格段に強まることから、バランシングウエイ
トの種類によってはウエイト本体20のインロー部22
に形成される係合部23を設ける必要がなく、クリップ
30側にもうけられている係合部33があれば十分ウエ
イト本体20とクリップ30との係合力を確保できるこ
とが確認された。
【0013】
【発明の効果】請求項1のホイールバランシングウエイ
トによれば、つぎの効果が得られる。 イ、ウエイト本体にPbを用いずダクタイル鋳鉄を用い
たので環境保全上好ましい。 ロ、鋳造によりウエイト本体が成形されるので、低価格
で製造できる。 ハ、ウエイト本体とクリップの表面処理層を損傷した
り、クリップのばね特性を損なうことがない。 ニ、クリップを面取り加工したのちウエイト本体とかし
められるので、少量の加工によって剛性の高いかしめが
可能となる。請求項2のホイールバランシングウエイト
によれば、つぎの効果が得られる。 イ、ウエイト本体にPbを用いずダクタイル鋳鉄を用い
たので環境保全上好ましい。 ロ、鋳造によりウエイト本体が成形されるので、低価格
で製造できる。 ハ、ウエイト本体とクリップの表面処理層を損傷した
り、クリップのばね特性を損なうことがない。請求項3
のホイールバランシングウエイトによれば、係合部がテ
ーパー部からなるので、請求項1または請求項2の効果
に加えて、ウエイト本体がクリップに対してホイール半
径方向内方に移動しようとしてもその移動を確実に阻止
できる。請求項4のホイールバランシングウエイトによ
れば、係合部が突出部と後退部とからなるので、請求項
1または請求項2の効果に加えて、ウエイト本体がクリ
ップに対してホイール半径方向内方に移動しようとして
もその移動を確実に阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のホイールバランシングウ
エイトの断面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】本発明の第2実施例のホイールバランシングウ
エイトの断面図である。
【図5】図4の正面図である。
【図6】図4の平面図である。
【図7】本発明に適用するかしめ加工を示す断面図であ
る。
【図8】本発明に適用する他のかしめ加工を示す断面図
である。
【図9】本発明に適用する他のかしめ加工を示す断面図
である。
【図10】従来のホイールバランシングウエイトの断面
図である。
【図11】図10の正面図である。
【図12】図10の平面図である。
【符号の説明】
10 ホイールバランシングウエイト 20 ウエイト本体 22 インロー部 22a インロー部の底面 22b インロー部の側面 22c インロー部の半径方向部 23 係合部 23a テーパー部 30 クリップ 40 ホイールのフランジ部 41 ホイールのフランジ部端部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエイト本体と前記ウエイト本体に固定
    されたクリップとからなり、 前記ウエイト本体は、ダクタイル鋳鉄(球状黒鉛鋳鉄)
    材からなり、 装着されるホイールのフランジ部に沿って弧をなして延
    びる外形を有し、装着されるホイールのフランジ部との
    接触面でかつ前記ウエイト本体の長さの中央部に、前記
    接触面から凹む底面と前記底面の幅方向端部で立ち上が
    る一対の側面を有するインロー部を有しており、前記イ
    ンロー部は前記弧の半径方向に延び前記クリップの厚さ
    と同等かより大の深さを有する半径方向部を有してお
    り、 前記ウエイト本体の外形および前記インロー部は鋳造形
    成されており、 前記クリップは、ばね性を備え、前記ウエイト本体の前
    記インロー部の前記底面に沿って延び、装着されるホイ
    ールのフランジ部の端部で折り返されて前記フランジ部
    の端部を把持する外形を有し、前記ウエイト本体と係合
    するための係合部を有しており、 前記クリップは、前記クリップを前記ウエイト本体の前
    記インロー部に嵌合しさせる前に、前記クリップのホイ
    ールの接触面20に近い両端部を面取りしておき、次に
    前記インロー部の前記一対の側面の少なくとも一部をか
    しめて前記クリップの幅方向端部を押さえることによ
    り、該ウエイト本体に固定されている、ホイールバラン
    シングウエイト。
  2. 【請求項2】 ウエイト本体と前記ウエイト本体に固定
    されたクリップとからなり、 前記ウエイト本体は、ダクタイル鋳鉄(球状黒鉛鋳鉄)
    材からなり、 装着されるホイールのフランジ部に沿って弧をなして延
    びる外形を有し、装着されるホイールのフランジ部との
    接触面でかつ前記ウエイト本体の長さの中央部に、前記
    接触面から凹み底面と前記底面の幅方向端部で立ち上が
    る一対の側面を有するインロー部を有しており、前記イ
    ンロー部は前記弧の半径方向に延び前記クリップの厚さ
    より大の深さを有する半径方向部を有しており、前記イ
    ンロー部は前記半径方向部に少なくとも前記弧の半径方
    向内方に向かって前記クリップと係合する係合部を有し
    ており、 前記ウエイト本体の外形および前記インロー部は鋳造に
    より形成されており、 前記クリップは、ばね性を備え、前記ウエイト本体の前
    記インロー部の前記底面に沿って延び、装着されるホイ
    ールのフランジ部の端部で折り返されて前記フランジ部
    の端部を把持する外形を有し、前記ウエイト本体の前記
    インロー部の前記係合部に嵌合する係合部を有してお
    り、 前記クリップは、前記クリップを前記ウエイト本体の前
    記インロー部に嵌合し前記インロー部の前記一対の側面
    の少なくとも一部をかしめて前記クリップの幅方向端部
    を押さえることにより、該ウエイト本体に固定されてい
    る、ホイールバランシングウエイト。
  3. 【請求項3】 前記ウエイト本体の前記係合部が、前記
    インロー部の前記半径方向部の前記一対の側面に形成さ
    れ、前記弧の半径方向外方にいくにつれて間隔が縮小す
    るテーパー部からなる、請求項1たは請求項2記載のホ
    イールバランシングウエイト。
  4. 【請求項4】 前記ウエイト本体の前記係合部が、前記
    インロー部の前記半径方向部の前記一対の側面に形成さ
    れ、前記一対の側面の各々から対向する側面に向かって
    突出している、請求項1または請求項2記載のホイール
    バランシングウエイト。
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