JP2510184Y2 - 強制空冷エンジンのパルスセンサ取着装置 - Google Patents

強制空冷エンジンのパルスセンサ取着装置

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JP2510184Y2
JP2510184Y2 JP7332590U JP7332590U JP2510184Y2 JP 2510184 Y2 JP2510184 Y2 JP 2510184Y2 JP 7332590 U JP7332590 U JP 7332590U JP 7332590 U JP7332590 U JP 7332590U JP 2510184 Y2 JP2510184 Y2 JP 2510184Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は、自動2輪車などに用いられる強制空冷エ
ンジンのパルスセンサ取着装置に関する。
(従来の技術) スクータ型自動2輪車では、ハンドルとシートの間が
低く湾入してステップボードが敷かれ、シートは収納ボ
ックスを兼ねたリアボディ上に載置され、リアボディの
下にユニットスイング型エンジンが配置される。
ユニットスイング型エンジンは、クランクケースの一
側から後方へスイングケースが連設され、その後部に後
輪が軸支されて、エンジンと後輪が一体化されたもの
で、前部が上下揺動自在にフレームに軸支され、かつ後
部が緩衝ユニットで支持されることで、車体後部に緩衝
懸架される。
こうしたエンジンでは、セルモータや点火タイミング
を制御するパルスセンサはクランクケース周りに配置さ
れる。シリンダが直立もしくは傾斜角の小さい場合は、
クランクケースの前部および下部に取着スペースがあっ
て、比較的にレイアウトの自由度が大きい。
しかし、上記のようにスクータタイプの自動2輪車で
は、スイング量を大きくし、収納ボックス容量を充分に
確保するためには、シリンダが大きく前傾するとか、ほ
ぼ水平に位置させることが多い。このタイプでは、クラ
ンクケース上部にリードバルブおよびキャブレタが配置
され、後部には後輪が近接して位置するので、パルスセ
ンサなどを取着ける余裕のあるスペースはクランクケー
スの下部に限定される。
従って、容量の大きなセルモータを取着け、さらにパ
ルスセンサを取着けると、互いに干渉しあってエンジン
が大型化しやすい。また、パルスセンサはフライホィー
ルマグネトのロータ外周に突設された検出ポイントに近
接して設置され、ロータ外面に送風ファンが固定された
強制空冷エンジンでは、パルスセンサに泥水や砂でよご
れやすく、適正な信号が出力できない場合がある。
(考案が解決ようとする課題) この考案は、このような事情を考慮してなされたもの
で、シリンダが大きく前傾する強制空冷エンジンにおい
て、クランクケースを大型化することなく、クランクケ
ースの下部にセルモータと共にパルスセンサが配置でき
るようにした強制空冷エンジンのパルスセンサ取着装置
を提供することを目的とする。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記の目的をもって、この考案の強制空冷エンジンの
パルスセンサ取着装置は、前傾もしくはほぼ水平なシリ
ンダに連設されたクランクケースの一側に、外面開放の
マグネトケースが形成されてフライホィールマグネトが
配置され、そのロータの外面に取着けられた送風ファン
を囲むファンケーシングが上記マグネトケースの開放面
に被着された強制空冷エンジンにおいて、クランクケー
ス下部外面にクランクシャフトと平行に取着けられたセ
ルモータと、上記マグネトケースの下部内面にロータ外
周に近接して取着けられたパルスセンサとが、クランク
シャフトの軸心を通る垂直面を挟んで、前後に振り分け
て配置された構成になるものである。
また、上記の強制空冷エンジンのパルスセンサ取着装
置において、マグネトケースの下部に下方へ膨出するパ
ルスセンサ室が形成され、その奥面にパルスセンサが取
着けられると共に、下底面に水抜き穴が開設された構成
になり、さらにマグネトケースに被着されるファンケー
シングの合わせ面の下部に、パルスセンサの外方を覆う
防護壁が形成された構成を有するものである。
(作用) このように構成されたので、クランクケース下部とい
う限定されたスペースに、互いに干渉することなく、比
較的に大きい容量のセルモータと点火タイミング制御用
のパルスセンサが配置され、エンジン全体をコンパクト
にする。
もともと低い位置に開設するために、クランクケース
に水抜き穴用の下方への膨出部があり、この部分をパル
スセンサ室としたので、パルスセンサによるクランクケ
ースの大型化を最小限に抑えられる。
同時にファンケーシングに形成された防護壁によりパ
ルスセンサとファンとが隔離され、パルスセンサ部の汚
れが少なく、適正な信号の検出機能が維持されるものと
なる。
(実施例) 以下この考案の実施例になる図に就いて説明する。
第3図はこの考案のパルスセンサ取着装置を備えた自
動2輪車のユニットスイング型強制空冷エンジンの横断
面図である。
ほぼ水平に前傾したシリンダ1後方のクランクケース
2の一側に、後方へ延びるスイングケース3が連設さ
れ、その後部にリアアクスル4により後輪5が軸支され
る。
スイングケース3内には、クランクシャフト6からリ
アアクスル4へ動力を伝える伝導系が収容される。
すなわち、スイングケース3内に突出したクランクシ
ャフト6にドライブVプーリ7が軸装され、中間軸8に
軸装されたドリブンVプーリ9との間にVベルト10が懸
架されて、Vベルト変速機構が1次伝導として装備され
る。ドライブVプーリ7は固定フェース7aとこの固定フ
ェース7aに向って進退可能な可動フェース7bとを有す
る。ドリブンVプーリ9もドライブVプーリ7と同様に
固定フェース9aと可動フェース9bとを有する。11はドリ
ブンVプーリ9と中間軸8の間に介装された遠心シュー
式の発進クラッチである。
中間軸8の一端は、独立のギア室12に突入し、前記リ
アアクスル4との間に、ギア変速機13が2次伝導として
装備される。
また、第1図、第2図に示すように、スイングケース
3の反対側のクランクケース2には、外面が開放された
マグネトケース14が形成され、この中にフライホィール
マグネト15が設置される。
すなわち、フライホイールマグネト15はステータ15a
とロータ15bとを有し、ステータ15aがクランクケース2
に固定され、内心を貫通するクランクシャフト6aに固定
されたロータ15bがステータ15aの外周を回転する。ロー
タ15bの内周面にはマグネット15cが配置され、その回転
によりステータ15aの起電コイル15dに電流が発生する。
16は起電電流のリード線である。
また、ロータ15bの外面には、送風ファン17が固定さ
れて一体に回転する。この送風ファン17の周りを覆うフ
ァンケーシング18が上記マグネトケース14の開放面に被
着される。ファンケーシング18の外面はさらにエア入口
20が形成されたファンカバー19が被着されて、送風装置
が構成される。そのエア出口21は、シリンダ1周りのカ
ウリング22に接続されて、シリンダ1を強制空冷する。
次に、上記マグネトケース14の下部には、クランクシ
ャフト6aの軸心を通る垂直面より前寄りに、下方へ膨出
するパルスセンサ室23が形成され、ロータ15bの外周面
に近接して対向するパルスセンサ24がその奥壁23aにね
じ止めして収容される。パルスセンサ24は、ロータ15b
外周に突設された検出ポイント25の通過を拾って、パル
スを出力する。クランク角などが検出され、点火タイミ
ング制御用などに用いられる。
パルスセンサ室23の最低部には水抜き穴26が開設され
る。また、前記起電電流リード線16がパルスセンサ24の
背後を通って下底部から導出される。
一方、前記垂直面より後寄りのクランクケース2下部
外面に、クランクシャフト6aと平行な軸心のセルモータ
27が取着けられる。セルモータ27の出力軸は、図示しな
い減速ギアやワンウエイクラッチなどを介してスタータ
ドリブンギア28(第3図)に回転を伝える。
マグネトケース14に被着されるファンケーシング18の
合わせ面は、パルスセンサ室23の外面形状に沿うが、こ
の部分にパルスセンサ24の外方を覆う防護壁29が延設さ
れ、パルスセンサ24と送風ファン17との間を隔離してい
る。
こうして、クランクシャフト6a軸心を通る垂直面を挟
んで、比較的に大きい容量のセルモータ27と点火タイミ
ング制御用のパルスセンサ24が振り分けに配置され、ク
ランクケース2下部という限定されたスペースに、互い
に干渉することなく取着けることができ、エンジン全体
をコンパクトにする。
水抜き穴26はもともと低い位置に開設する必要があ
り、クランクケース2の下部に下方へ張り出して設置さ
れるが、この部分をパルスセンサ室23として利用したの
で、パルスセンサ24の設置によるクランクケース2の大
型化を最小限に抑えられる。
また、ファンケーシング18に形成された防護壁29によ
りパルスセンサ24と送風ファン17とが隔離され、パルス
センサ24部が泥水や砂塵に汚染されることが少なく、常
に適正な信号が検出される。
〔考案の効果〕
以上の通り、この考案に係わる強制空冷エンジンのパ
ルスセンサ取着装置は、大きく前傾もしくはほぼ水平な
シリンダに連設されたクランクケースの一側に、外面開
放のマグネトケースが形成されたフライホィールマグネ
トが配置され、そのロータの外面に取着けられた送風フ
ァンを囲むファンケーシングが上記マグネトケースの開
放面に被着された強制空冷エンジンにおいて、クランク
ケース下部外面にクランクシャフトと平行に取着けられ
たセルモータと、上記マグネトケースの下部内面にロー
タ外周に近接して取着けられたパルスセンサとが、クラ
ンクシャフトの軸心を通る垂直面を挟んで、前後に振り
分けて配置されたもので、クランクケースを大型化する
ことなく、クランクケースの下部にセルモータとパルス
センサを無理なく配置でき、強制空冷になるユニットス
イング型エンジンなどに、多種類の補器をコンパクトに
取着けることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例になるパルスセンサ取着装置
を備えた強制空冷エンジンのクランクケース一端面の側
面図、第2図は第1図A−A矢視縦断面図、第3図は第
1図のパルスセンサ取着装置を備えた自動2輪車ユニッ
トスイング型エンジンの横断面図である。 1…シリンダ、2…クランクケース、3…スイングケー
ス、5…後輪、6a…クランクシャフト、14…マグネトケ
ース、15…フライホィールマグネト、15a…ステータ、1
5b…ロータ、15c…マグネット、15d…起電コイル、16…
リード線、17…送風ファン、18…ファンケーシング、19
…ファンカバー、20…エア入口、21…エア出口、22…カ
ウリング、23…パルスセンサ室、24…パルスセンサ、25
…検出ポイント、26…水抜き穴、27…セルモータ、28…
スタータドリブンギア、29…防護壁。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前傾もしくはほぼ水平なシリンダに連設さ
    れたクランクケースの一側に、外面開放のマグネトケー
    スが形成されてフライホィールマグネトが配置され、そ
    のロータの外面に取着けられた送風ファンを囲むファン
    ケーシングが上記マグネトケースの開放面に被着された
    強制空冷エンジンにおいて、クランクケース下部外面に
    クランクシャフトと平行に取着けられたセルモータと、
    上記マグネトケースの下部内面にロータ外周に近接して
    取着けられたパルスセンサとが、クランクシャフトの軸
    心を通る垂直面を挟んで、前後に振り分けて配置された
    ことを特徴とする強制空冷エンジンのパルスセンサ取着
    装置。
  2. 【請求項2】マグネトケースの下部に下方へ膨出するパ
    ルスセンサ室が形成され、その奥面にパルスセンサが取
    着けられると共に、下底面に水抜き穴が開設されたこと
    を特徴とする請求項1記載の強制空冷エンジンのパルス
    センサ取着装置。
  3. 【請求項3】マグネトケースに被着されるファンケーシ
    ングの合わせ面の下部に、パルスセンサの外方を覆う防
    護壁が形成されたことを特徴とする請求項1記載の強制
    空冷エンジンのパルスセンサ取着装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10975787B2 (en) 2017-03-30 2021-04-13 Honda Motor Co., Ltd. Internal combustion engine
US11181019B2 (en) 2017-03-28 2021-11-23 Honda Motor Co., Ltd. Internal combustion engine
US11365676B2 (en) 2017-03-30 2022-06-21 Honda Motor Co., Ltd. Internal combustion engine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11181019B2 (en) 2017-03-28 2021-11-23 Honda Motor Co., Ltd. Internal combustion engine
US10975787B2 (en) 2017-03-30 2021-04-13 Honda Motor Co., Ltd. Internal combustion engine
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