JP2510134B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2510134B2 JP62108630A JP10863087A JP2510134B2 JP 2510134 B2 JP2510134 B2 JP 2510134B2 JP 62108630 A JP62108630 A JP 62108630A JP 10863087 A JP10863087 A JP 10863087A JP 2510134 B2 JP2510134 B2 JP 2510134B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ、発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真複写機・静電記録装置などの画像
形成装置において感光体・誘電体等の像担持体面に形成
した潜像を現像する現像装置に関する。更に詳しくは、
トナーとキャリアとを有する現像剤を収容する現像容器
と、この現像容器の開口部に設けられトナーとキャリア
を担持する現像剤担持体(現像剤搬送手段)と、を有
し、トナーとキャリアを現像容器から現像容器外の現像
部に持ち出して現像を行なう現像装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、電子写真複写機等の画像形成装置は所謂プロセ
スカートリッジ着脱式にする、現像装置を使い捨て式と
するなど、できるだけメンテナンスフリー化する傾向に
ある。
プロセスカートリッジ(以下PCカートリッジと記す)
着脱式の画像形成装置は画像形成のための全工程機器の
うち一般には複数の工程機器、例えば像担持体・現像装
置・クリーニング装置・帯電器等の工程器について、そ
れ等全体を一括して画像形成装置本体に対して着脱交換
できるように共通のカートリッジハウジングにまとめて
組付けた構成の装置である。
PCカートリッジの現像装置内に予め収容した所定量
(例えば2000枚複写相当量)の現像剤が使い尽くされた
ら新規のPCカートリッジと交換する、或はPCカートリッ
ジ内の現像装置だけを新規なものと交換するものであ
る。
画像形成装置を上記のようなPCカートリッジ着脱式と
することにより、画像形成装置の保守性・サービス性等
が向上する、又PCカートリッジとして例えば現像色など
機能を異にする複数のPCカートリッジをユーザ側で準備
しておき目的に合った機能のPCカートリッジを画像形成
装置本体に交換的に装着使用することにより同一の画像
形成装置本体を多機能に使用することが可能となる、或
はPCカートリッジの現像装置を現像色を異にする他の現
像装置と着脱交換して1個のPCカートリッジで手軽に各
種の色の複写物を出力させることができる等の利点があ
り、例えばパーソナルタイプの小型・軽量な画像形成装
置の構成方式の1つとして既に実用されている。
PCカートリッジ方式でなくとも現像装置を画像形成装
置本体に対して着脱交換自由とし、現像装置内に予め収
容した所定量の現像剤が使い尽くされたら新規な現像装
置と交換する、或は現像色を異にする他の現像装置と適
宜に着脱交換使用することにより、保守・サービス性の
向上等を図ることができる。
上記のようにPCカートリッジに組付けられる現像装
置、或はPCカートリッジに着脱交換使用される現像装
置、もしくは画像形成装置本体に対して単体装置として
着脱交換使用される現像装置は一般には乾式現像装置で
ある。
乾式現像装置は、現像剤として1成分系の磁性トナー
現像剤或は非磁性トナーを用い、それを現像剤搬送手段
面に薄層にコートして該手段面に磁気的に或は静電気的
に付着担持させて像担持体面に適用する方式のもの(1
成分現像装置)、磁性キャリアとトナーの混合物からな
る2成分系現像剤を用い、それを現像剤搬送手段面に担
持させて像担持体面に適用する方式のもの(2成分磁気
ブラシ現像装置)など各種の方式のものが実用されてい
る。
現像装置を含むPCカートリッジ、或は単体装置として
の現像装置が未使用の新品状態において、1成分現像装
置の場合は現像剤搬送手段を具備させた現像容器と、そ
れに連通する現像剤収容容器との両器の間がシール部材
で仕切られていて該現像剤収容容器内に所定量の1成分
系現像剤が密封収納されている。そして使用の際にその
シール部材を引き抜き除去操作(開封操作)することに
より現像剤収容容器内の現像剤を現像容器側へ供給し現
像可能状態にする。
2成分磁気ブラシ現像装置の場合は第5図(a)に例
示したように現像剤搬送手段2を具備させた現像容器1
と、それに連通するトナー収容容器9との両器1・9の
間がシール部材10で仕切られていて該トナー収容容器9
内に所定量のトナーtを密封収納させてあり、又同じく
現像容器1とそれに連通させて具備させたスタート用現
像剤収容室11との間がシール部材12で仕切られていて該
収容室11内に所定量のスタート用現像剤T(初期現像剤
=磁性キャリアcとトナーtの混合からなる現像剤)が
密封収納されている。そして使用の際に、先ずスタート
用現像剤収容室11を密封しているシール部材12を引き抜
き除去操作することにより該収容室11のスタート用現像
剤Tを現像容器1側へ供給し、次にトナー収容容器9を
密封しているシール部材10を引き抜き除去操作して該容
器9内のトナーtを既にスタート用現像剤Tが供給され
ている現像容器1側へ供給する。
第5図(b)は上記のシール部材12と同10の順次開封
がなされて使用状態にある現像装置の横断面図である。
現像容器1とトナー収容容器9はフランジ部で突き合せ
て一体に結合化されている。現像剤搬送手段2は本例の
場合は非磁性スリーブ(以下、現像スリーブと記す)で
あり、矢示方向に回転駆動される。3は該現像スリーブ
2内に挿入内蔵させた磁界発生部としての固定(非回
転)のマグネットローラ、4は現像スリーブ2が搬送す
る現像剤の層厚を規制する部材としてのブレード部材
(非磁性又は磁性)である。現像容器1内の現像剤Tは
その一部が回転現像スリーブ2の周面にスリーブ内マグ
ネットローラ3の磁界で磁気吸着して担持され、ブレー
ド部材4によりその担持現像剤の層厚が所定に規制され
て現像容器1内から外側に搬出され像担持体Dと対向す
る現像部Aへ搬送される。
像担持体Dは本例の場合は感光ドラムであり、矢示方
向に回転駆動され、不図示の作像プロセス機器によりそ
の周面に潜像が形成され、現像装置の回転現像スリーブ
2と対向する現像部Aにて現像スリーブ面に担持されて
いる現像剤層との接触により潜像が順次トナー現像され
ていく。現像部Aを通過した現像スリーブ2上の残留現
像剤層は引き続くスリーブ2の回転に伴ないスリーブ面
に担持されて現像容器1内へ戻し搬送される。
15は現像容器1の内底部に先端部を現像スリーブ2面
に接近させて取付けた磁界シール用の磁性体であり、現
像容器1内の現像剤が容器下部の隙間部から外部へ漏れ
出ることを防止している。Eは現像バイアス電源を示
す。101は感光ドラムDや現像装置、その他のプロセス
機器を組付けたカートリッジハウジングの一部である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のような2成分磁気ブラシ現像装置の場合、 (1)未使用新品装置の開封操作は、1成分現像装置の
場合には現像容器と現像剤収容容器間を仕切るシール部
材を1回だけ引き抜き除去操作するだけでよいのに対し
て、現像容器1とスタート用現像剤収容室11間を仕切る
シール部材12と、現像容器1とトナー収容容器9間を仕
切るシール部材10の2つのシール部材の都合2回の引き
抜き除去操作を必要とする。
而して実際上は前者のシール部材12は引き抜き除去し
たが、後者のシール部材10についてはその引き抜き除去
を忘れてしまうケースも少なくなかった。この場合は例
えば50枚程度の複写実行でトナー切れを生じて画像が薄
くなったり、白スジを生じることになる。これは現像容
器1内にスタート用現像剤のみが存在する状態で画像出
しがなされる為に生じるもので、通常スタート用現像剤
T(c+t)には5〜15重量%〔(t×100)/(c+
t)〕程度のトナーtが含まれているので、このトナー
が消費されてしまった後は補給されるトナーが該現像容
器1内にない為に(補給されるべきトナーtはシール部
材10の開封がなされていないのでトナー収容容器9内に
密封されたままである)濃度薄や白スジを生じてしまう
のである。
(2)又シール部材12及び同10の引き抜き除去操作は必
ず前者12を先に、後者10を後に行う順序を必要とする。
後者10を先に開封してしまうとキャリアを含まないトナ
ー分のみが現像容器1の現像スリーブ2に対して供給さ
れてしまいスリーブ周面に現像剤Tによる磁気ブラシが
形成されず、現像不能となる。そこでそのような逆順の
開封を厳に防止するための工夫を必要とする。
第5図例の装置の場合は、(c)・(d)・(e)図
のようにトナー収容容器9の開口91を密封させたシール
部材10の折り返し部分101の先端部分102は、トナー収容
容器9の手前側端部に具備させた突片部92に折り返して
巻き掛ける。一方スタート用現像剤収容室11の開口111
を密封させたシール部材12の折り返し部分121の先端部
分123は把手部材13に一体に係止させてあり、その把手
部材13を前記シール部材10(101)の先端部分102を折り
返して巻き掛けた突片部92に対して外嵌してある。この
把手部材13の突片部92に対する外嵌状態においてはシー
ル部材10(101)の先端部分102は把手部材13内に隠され
ていて視認されない。
開封の際にはユーザは把手部材13をつまんで突片部92
から外して引き操作を行うことにより最初に開封すべき
シール部材12についての引き抜き除去がなされる。そし
て把手部材13が突片部92から外されたとき次に開封すべ
きシール部材10の先端部分102がはじめてあらわれるの
で、ユーザは次にその先端部分102をつまんでシール部
材10の引き抜き除去操作を行うことになり、従ってシー
ル部材12・10を逆順で開封することが防止される。
ここで、シール部材12を開封操作した後に次のシール
部材10を開封操作する前に、現像容器1内に室11から投
入されたスタート用現像剤Tが現像スリーブ2の長手各
部分に略均一量で分布するように通常は、PCカートリッ
ジや現像装置をゆすり操作したり、現像スリーブ2を空
回転操作したり、数枚の画像出しをする等中間処置作業
がなされる。
(3)2成分磁性ブラシ現像装置についての上記(1)
や(2)のような問題点を解消する手段の1つとして第
6図例のように、スタート用現像剤Tは現像容器1内に
はじめから収容させ、その一部は現像スリーブ2の外部
露出面上にも塗布してスリーブ2面に磁気保持させてお
き、トナーtについては前述第5図例装置のものと同様
にその所定量をシール部材10で現像容器1から隔離して
トナー収容容器9内に密封収容させておくことが考えら
れる。
使用に際しては上記シール部材10を引き抜き除去操作
して容器9内のトナーを既にスタート用現像剤Tが収容
されている現像容器1内に供給した状態にするものであ
る。
このように構成することにより現像装置の開封操作は
シール部材10を1本だけ引き抜き除去すれば足り、前述
第5図例のもののように順序付けされた2本のシール部
材12・10を引き抜き除去する構成にもとずく問題が回避
される。
しかし、上記のような構成の現像装置を組込んだPCカ
ートリッジ或は単体装置としての現像装置は物流時にそ
の梱包体に作用するかなり激しい振動を衝撃によって、
現像スリーブ2の外部露出面に磁気保持させてある塗布
現像剤が磁気拘束力に抗して一部が離脱しやすい。一般
に2成分磁気ブラシ現像装置においては現像スリーブ2
上の現像剤の塗布量は一成分現像装置の場合のそれに比
べて多く、現像領域での穂立ち高さは3〜8mm程度とな
っている。塗布量を多くする理由は現像剤T中の含有ト
ナー量が5〜15重量%と低く保たれているために該現像
剤で充分な画像濃度を得るべく画像領域へのトナー供給
量を増やす、つまり現像スリーブの現像剤の塗布量を多
くすることが必要であるからである。而して現像スリー
ブの現像剤塗布量が多いためにそのような塗布現像剤を
物流時のかなり激しい振動や衝撃にも拘らず離脱させる
ことなくスリーブ内マグネットローラ3の磁気力で現像
スリーブ2の外部露出面に充分に磁気拘束保持させるこ
とが難しく、離脱を生じやすいものである。
離脱した現像剤は例えばPCカートリッジの場合にはそ
の一部はPCカートリッジ内の各部に離散付着してカート
リッジ内を汚損するし、また例えばカートリッジのギヤ
列に入って変音やピッチむらを生じさせる原因となった
り、感光ドラムDの傷付きの原因となったりする。又一
部はPCカートリッジ外に離散してカートリッジ外面を汚
損し、ユーザの手や着衣を汚すことにもなる。単体装置
としての現像装置の場合も同様である。
現像スリーブ2内のマグネットロール3の磁力を強く
して塗布現像剤層の磁気拘束力を高めるようにしても塗
布現像剤層の離散防止効果は充分には得難い。
(4)上記においてスタート用現像剤Tは現像容器1内
にはじめから収容しておくが、現像スリーブ2の外部露
出面には現像剤を塗布しておかない構成も考えられる。
しかしながら現像スリーブ2と現像剤層厚規制部材とし
てのブレード4との設定間隙は通常1mm以上あり、その
ために物流時の振動や衝撃により現像容器1内の収容現
像剤Tの一部が上記間隙部から現像装置外部へ吹き出し
的に離散する、或は物流時の振動や衝撃で現像スリーブ
2に回転を生じたとき、現像容器1内の収容現像剤Tが
スリーブ2の面に塗布されて現像装置の外側へ回り込
み、その現像剤が離散する可能性が充分にある。
本発明は同じく、PCカートリッジに組付けられる、或
はPCカートリッジに着脱交換使用される、もしくは画像
形成装置本体に対して単体装置として着脱交換使用され
る2成分磁気ブラシ現像装置即ち、トナーとキャリアと
を有する現像剤を収容する現像容器と、この現像容器の
開口部に設けられトナーとキャリアを担持する現像剤担
持体(現像剤搬送手段)と、を有し、トナーとキャリア
を現像容器から現像容器外の現像部に持ち出して現像を
行なう現像装置であるが、上述のような問題点のないも
のを提供することを目的とする。
ロ、発明の構成 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、トナーとキャリアとを有する現像剤を収容
する現像容器と、この現像容器の開口部に設けられトナ
ーとキャリアを担持する現像剤担持体と、を有し、トナ
ーとキャリアを現像容器内から現像容器外の現像部に持
ち出して現像を行なう現像装置において、上記現像容器
に供給するトナーを収容しシール部材により隔離された
トナー室を有し、現像容器内にはトナー室からトナー供
給後の安定動作時における現像時搬出する現像剤のトナ
ー濃度よりも小さいトナー濃度でトナーとキャリアがス
タート現像剤として収容されていることを特徴とする現
像装置、である。
〔作用〕
スタート用現像剤は現像容器としての第1室にはじめ
から収容されてあるので未使用新品装置の開封操作は該
第1室とトナー室としての第2室とを隔離しているシー
ル部材をその一端側に取付けた把手部材をつまんで引き
抜き除去操作して第2室内の収容トナーを第1室側へ供
給した状態にすればよい。即ちシール部材の引き抜き除
去操作は1回だけでよく、前述第5図例のもののように
順序付けされた2本のシール部材12・10を引き抜き除去
する構成にもとずく前記(1)項や(2)項のような問
題を生じない。
装置の未使用新品時は現像剤搬送手段の外部露出面に
は塗布現像剤はなく、従って物流時の振動や衝撃による
前記(3)項のような塗布現像剤の離散の問題を生じな
い。
又第1室にはじめから収容しておくスタート用現像剤
については、そのトナー濃度を、トナー室からトナー供
給後の安定動作時における現像時搬出する現像剤のトナ
ー濃度よりも小さいトナー濃度のものとすることによ
り、現像剤担持体(現像剤搬送手段)と現像剤層厚規制
部材の対向隙間部を積極的に閉塞する手段構成を講じな
くとも、物量時の振動や衝撃に際して第1室内の収容現
像剤(特にトナー)の上記隙間部からの吹き出し的離散
は実際上実質的に生じないこと、及び該スタート用現像
剤による初期画像濃度Dmaxも高くて実用上問題はないこ
とを後述するように実験により知見確認した。従って前
記(4)項のような収容現像剤の吹き出し的離散の問題
も解消される。
〔実施例〕
第3図はPCカートリッジ100の一例の外観斜視図であ
り、カートリッジハウジング101内に少なくとも像担持
体としての感光ドラム及び現像装置を組込んである。一
般には帯電器やクリーニング装置も含めてカートリッジ
化する場合が多い。
該PCカートリッジ100は不図示の画像形成装置本体に
対して挿脱交換自由であり、装置本体内に充分に挿入装
着されることにより装置本体側と相互カップリング部材
(不図示)を介して機械的・電気的に連絡状態となる。
第2図は該カートリッジハウジング101内に組込んだ
本発明に従う現像装置の一例の正面図(現像スリーブ
側)からみた外観斜視図、第1図はその横断側面図であ
る。前述第5・6図例のものと共通する構成部材には共
通の符号を付して再度の説明を省略する。
本実施例の現像装置は未使用の新品状態において、第
1室としての現像容器1内にはじめからスタート用現像
剤Tを収容させてある。該スタート用現像剤Tはそのト
ナー濃度を5〜10重量%〔(t×100)/(c+t)〕
としたものである。現像剤搬送手段たる現像スリーブの
外部露出面には現像剤の塗布処理はしていない。
補充用トナーtは該第1室としての現像容器1からシ
ール部材10にて隔離した第2室としてのトナー収容容器
9内に密封収納してある。該シール部材10は前述第5図
のシール部材10と同様にトナー収容容器の開口部91に貼
着されて該開口部を封じており、その折り返し部分の先
端部分102に引き抜き除去用把手部材13(第2図)を取
付けてある。その把手部材13は現像装置手前側端部に具
備させた突片部92に外嵌して支持させてある(第2図、
2点鎖線)。そしてその把手部材13は第3図のようにPC
カートリッジ100のハウジング101の手前側端面板102に
設けたスリット孔103から外方に突出しており、その突
出把手部材13をつまんで突片部92から外して矢示M方向
に引く操作を行うことによりシール部材10が開口部91
ら順次に引きはがされて開封がなされる。これによりト
ナー容器9内のトナーtが既にスタート用現像剤Tが収
容されている現像容器1内に供給される。シール部材10
は例えばテープ状のPET・PP党のプラスチックフィル
ム、引張り強度のあるAl箔等である。
ここでスタート用現像剤Tについて次のような実験を
した。即ち、磁性キャリア(平均粒径52μmのフェライ
ト粒子にシリコン(Si)樹脂コートを施したもの)50g
に対してトナーを少しずつ混ぜて充分に攪拌して各種の
トナー濃度(重量%)の現像剤を調製し、それをメスシ
リンダへ静かに移して夫々の体積を測定することによ
り、現像剤のトナー濃度と体積の関係をグラフ化した。
その結果を第4図に示す。
(a)而して上記各種トナー濃度の現像剤と初期濃度Dm
axの関係を実際の画像出しにより調べた。その結果トナ
ー濃度<5重量%の現像剤では画像のベタ黒部の濃度Dm
axが1.2以上にならず、即ち画像濃度が薄くて実用上問
題があり、トナー濃度≧5重量%であれば濃度Dmaxが1.
2以上となり実用上充分であることが判明した。
(b)次に各種トナー濃度の現像剤について、現像装置
の空運転(現像スリーブ2の空回転)時のトナー分外部
飛散状況をみた。その結果、トナー濃度>12重量%のも
のはキャリアからトナーが遊離し易くトナー飛散が多か
った。トナー濃度≦12重量%では全般的に飛散レベルは
低く、且つトナー濃度が低くなる程トナーの飛散絶対量
は少なくなる。又トナー濃度≧15重量%になると現像剤
を充分に攪拌処理してもキャリアに対して保持されない
トナーが存在して飛散量が多くなる。
上記(a)のトナー濃度と初期濃度Dmaxとの関係、及
び(b)のトナー濃度と飛散の関係から、スタート用現
像剤としてはトナー濃度が5〜10重量%のものが適当で
ある。そして実際上そのようなトナー濃度の現像剤をス
タート用現像剤として第1室としての現像容器1内には
じめから収容しておくことにより、現像スリーブ2とブ
レード4とを対向隙間部をシール部材等で積極的閉塞し
ておく手段構成を講じなくとも、物流時の振動や衝撃に
際して現像容器1内のスタート用現像剤、特にトナー分
の上記隙間部からの吹き出し的離散は実質的に生じない
こと、及び初期画像濃度Dmaxも高くて実用上問題はない
ことが確認された。
第1室としての現像容器1内へのスタート用現像剤T
の収容は次のような態様で行っても同様の効果を得るこ
とができる。
即ち現像剤搬送手段たる現像スリーブ2の第1室たる
現像剤容器1外への現像剤搬出領域近傍から上流側の所
定域までを第1領域とし、該第1領域よりも上流側を第
2領域としたとき、その両領域部の現像剤部分TA・T
B(第1図)のトナー濃度を夫々異ならせた態様にする
ものである。現像剤部分TAのトナー濃度を(T/C)A、現像
剤部分TBのそれを(T/C)Bとすると、それ等のトナー濃度
を0<(T/C)A<(T/C)B<15重量%たる関係にする。0は
トナー量が0でキャリアのみの状態を示し、15重量%は
キャリアに保持する最大限のトナー量を含んだ状態を示
す。(T/C)Aはそれを小さくおさえることにより物流時の
現像スリーブ2とブレード4との対向隙間部からのトナ
ー吹き出しが防止される。従って0<(T/C)A<5重量%
が望ましい。(T/C)Bは(T/C)Aでの濃度ウスを補うように
5重量%<(T/C)B<15重量%、望ましくは8重量%<(T
/C)B<15重量%が良い。トナー分の少ない部分TAの現像
剤量は少量である為に実際には現像スリーブ2の前空転
状態でトナー分の多い部分TBの現像剤と混ぜ合せられる
から、(T/C)Aの値が低いにもかかわらずスタート用現像
剤のT/C比が(T/C)Bの値に近づいていくので初期画像Dma
xも充分に高い状態となる。
尚本発明の現像装置において、現像剤搬送手段として
の現像スリーブ2はこれを非回転とし、スリーブ内マグ
ネットローラ3を回転駆動させることにより非回転の現
像スリーブ周面に沿って現像剤層を現像部Aに搬送移動
させ、更に現像容器1内へ戻し搬送移動させる構成方式
とすることもできる。現像スリーブ2は無端回動ベルト
部材であってもよい。又現像剤搬送手段はそれ自体が磁
界発生部を有する回転マグネットローラ或は回動マグネ
ットベルト部材であってもよい。
ハ、発明の効果 以上のように本発明に依れば、 a、未使用装置の開封のためのシール部材引き抜き除
去操作は1回だけでよいので、従来装置のように順序の
あるシール部材を順次に2回引き抜き除去する構成にも
とずく前述(1)項や(2)項のような問題を生じな
い。
b、未使用装置の現像剤搬送手段の外部露出面には塗
布現像剤はなく、又第1室たる現像容器にはじめから収
容しておくスタート用現像剤としてはそれ自体トナー飛
散を生じ難く且つ充分な初期濃度の得られる特定トナー
濃度の現像剤としたので、前述(3)項や(4)項のよ
うな物流時の振動や衝撃作用による現像剤の外部離散の
問題も生じない。
即ち本発明は、あえて、所期画像濃度を低く押えて
も、運搬時はもとより使用開始時に供給されたトナーが
現像剤搬送手段の搬出域でトナー濃度を高めて、しかも
そのトナーが不十分な帯電のために飛散してしまうよう
な従来の問題を解決する効果がある。
c、スタート用現像剤を第1室たる現像容器にはじめ
から収容しておくので、前述第5図(a)の装置のよう
に別に該スタート用現像剤の収容室を設ける必要がな
く、その分第2室たるトナー収容容器の容積をかせぐこ
とができ省スペースとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例現像装置の横断側面図、第2図はその外
観斜面図、第3図は該現像装置を含むPCカートリッジの
一例の外観斜面図、第4図は現像剤のトナー濃度と体積
の関係グラフ、第5図(a)は従来現像装置の開封前の
横断側面図、同図(b)は開封後の同上図、同図(c)
はシール部材部分の平面図、同図(d)はシール部材部
分の分解斜面図、同図(e)は把手部材部分の斜面図、
第6図は他の現像装置例の横断側面図。 1は現像容器(第1室)、9はトナー収容容器(第2
室)、2は現像剤搬送手段としての現像スリーブ、3は
それに内蔵させた磁界発生手段としてのマグネットロー
ラ、4は現像剤層厚規制部把手部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナーとキャリアとを有する現像剤を収容
    する現像容器と、この現像容器の開口部に設けられトナ
    ーとキャリアを担持する現像剤担持体と、を有し、トナ
    ーとキャリアを現像容器内から現像容器外の現像部に持
    ち出して現像を行なう現像装置において、 上記現像容器に供給するトナーを収容しシール部材によ
    り隔離されたトナー室を有し、現像容器内にはトナー室
    からトナー供給後の安定動作時における現像時搬出する
    現像剤のトナー濃度よりも小さいトナー濃度でトナーと
    キャリアがスタート現像剤として収容されていることを
    特徴とする現像装置。
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