JPH0644173B2 - 乾式現像装置 - Google Patents

乾式現像装置

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JPH0644173B2
JPH0644173B2 JP61124972A JP12497286A JPH0644173B2 JP H0644173 B2 JPH0644173 B2 JP H0644173B2 JP 61124972 A JP61124972 A JP 61124972A JP 12497286 A JP12497286 A JP 12497286A JP H0644173 B2 JPH0644173 B2 JP H0644173B2
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Description

【発明の詳細な説明】 イ、発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、静電潜像・電位潜像・磁気潜像・抵抗模様潜
像等の電気的潜像の乾式(粉体)現像装置に関する。
〔従来の技術〕
乾式現像方法もしくは装置は各種の原理・方式のものが
公知である。それ等のうち所謂磁気ブラシ現像法を基礎
とする各種方式のものが主として実用されている。
これは現像剤として、粒径1〜20μm程度のトナー粒子
と、粒径20〜200μm程度の磁性粒子(キャリア)との
混合からなる所謂2成分系現像剤、或はトナー磁性粒子
を数10%分散した磁性トナーからなる所謂1成分系現像
剤を用い、該現像剤を磁界発生手段を内部に有する、或
はそれ自体磁気を有する現像剤保持部材の面に磁気的拘
束力で層として保持させて潜像担持体と対向する現像部
へ搬送させることにより潜像をトナー現像するものであ
る。
第4図はそのような現像装置の一例の要部の横断面図で
あり、Aは現像装置の全体符号、Bは潜像担持体の一部
を示す。
潜像担持体Bは具体的には例えば電子写真装置における
回転感光ドラム・回動感光ベルト、静電記録装置におけ
る回転誘電体ドラム・回動誘電体ベルト等であり、不図
示の公知適宜の潜像形成手段により電気的潜像が形成さ
れて現像装置Aに対して矢示qの方向に面移動する。以
下便宜上この潜像担持体Bをドラムと記す。
現像装置Aにおいて、1は現像剤容器の一部、2は現像
剤保持部材としての非磁性の回転スリーブ、3は該スリ
ーブ内に挿入内蔵させた磁界発生手段としての固定(非
回転)の磁石ローラである。
スリーブ2は、容器1の図面上左下部に図面と直角方向
に横長に形成した開口部に、右半面側を容器1内に入り
込ませて、左半面側を容器外に露出させて、図面と直角
方向の中心軸を中心に回転可能に軸支して横設してあ
り、不図示の駆動系により矢示pの反時計方向に所定の
周速度で回転駆動される。該スリーブ2の左半面側がド
ラムBに対して並行に所定の微小間隙を存して対向して
おり、その対向部が現像実行部即ち現像部aとなる。
4はスリーブ2を入り込ませた容器開口部の上縁側に先
端(下端)をスリーブ上面に所定の微小間隙を存して対
向させて容器前面壁1aの外面に取付け支持させた現像
剤層規制部材としてのドクタブレード、5は同じく容器
開口部の下縁側に先端をスリーブに所定の微小間隙を存
して対向させて容器底板1bに取付け支持させた磁性部
材、6は前記ブレード4を取付けた容器前壁1aの内面
側に取付けた磁性粒子循環域限定部材、7は現像バイア
ス電源である。
Tは容器1内の収容現像剤であり、本例の場合はトナー
tと磁性粒子cとの混合からなる2成分系現像剤である
が、磁性トナーの1成分系現像剤でもよい。スリーブ2
の容器1内に入り込んでいる右半面側はこの収容現像剤
Tに常時接触している。
固定磁石ローラ3において、N・S・N・S
ローラ周面の所定位置に着磁した磁極であり、N極は
ブレード4と協働してスリーブ2上への現像剤塗布量を
制御する磁極、Sは塗布された現像剤層をスリーブ面
に磁気的拘束力で保持させて現像部aへ搬送する磁極、
は現像部aに位置させた磁極、Sは現像部通過後
のスリーブ2上の残存現像剤層をスリーブ面に磁気的拘
束力で保持させて容器1内へ搬送する磁極である。
而して、容器1内の現像剤Tは容器内に配設した不図
示の攪拌部材の作動や、スリーブ2の回転力で流動して
攪拌され、又回転スリーブ面との接触により、トナーt
が所要の極性に荷電する。rは容器内現像剤のスリーブ
近傍部の流動方向を示す。
容器内現像剤のスリーブ近傍部の現像剤は容器1内に
入り込んでいるスリーブ右半面にスリーブ内の磁石ロー
ラ3の磁界により磁気付着層として拘束保持され、スリ
ーブ2の回転に伴ないドクタブレード4方向へ搬送さ
れ、ブレード4の先端とスリーブ2との対向隙間部を通
過する。この通過の際、上記隙間と、ブレード4と磁極
との間に働く磁界とによりスリーブ面の現像剤の磁
気付着層の量、即ちスリーブ面に対する現像剤塗布量が
所定量に制御される。
上記ブレード4位置を通過したスリーブ面の塗布現像剤
層は本例の場合、トナーtと磁性粒子cの両者を含む層
である。
スリーブ面の上記塗布現像剤層は引続くスリーブ2の
回転に伴ない、搬送磁極Sの磁界でスリーブ面に拘束
保持されて現像部aへ搬送され、現像部を通過する。
現像部aを通過する過程で、現像磁極Nの磁界作
用、現像バイアス作用により現像剤層からトナーtがド
ラムB面側へドラム面の潜像パターンに対応して転移す
る。磁性粒子c分は転移しない。
現像部aを通過した残存現像剤層は引続くスリーブ2
の回転に伴ない、搬送磁極Sの磁界でスリーブ面に拘
束保持されて磁性部材5とスリーブ2との隙間部を通っ
て現像剤容器1内の現像剤溜りへ戻し搬送される。磁性
部材5とスリーブ2の隙間部には磁極Sによる磁気シ
ールが生じ、該隙間部からの容器内現像剤の漏出が阻止
される。
かくして上記〜の連続によりドラムB面の潜像が順
次にトナー現像されていく。
スリーブ2を非回転の固定部材とし、内部の磁石ローラ
3を時計方向に回転駆動させるようにしてもよく、この
場合もスリーブ2を反時計方向pに回転させたと同様に
現像剤層が固定のスリーブ面に沿って搬送される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、現像剤保持部材2の面に層として磁気的に拘
束されて搬送される現像剤は、その搬送流れが障害物で
妨げられたとき、その妨げ衝撃力の方が2成分系現像剤
の場合のトナーtの磁性粒子cに対する静電的付着力、
また1成分系現像剤の場合の磁性トナーの現像剤保持部
材面に対する磁気的拘束力よりも大きいときには、搬送
現像剤層のトナーの一部が現像剤層から容易に遊離して
トナーの粉煙tを発生する。そしてこのトナー粉煙t
は潜像担持体B面にランダムに付着してカブリとなり
画質を低下させたり、画像形成装置機内のエアーフロー
に乗って機内に飛散して機内汚れを生じさせたりする。
具体的に前記第4図例の現像装置では、 a、スリーブ2上の塗布現像剤層のブレード4位置通過
直後部分、 b、現像剤層がドラムB面と接触通過する現像部aの近
辺、 c、現像部通過後の残存現像剤層が磁性部材5とスリー
ブ2との隙間部(磁気シール部)から容器1内へ入る直
前部分、 d、磁極S近辺(磁極位置を順次に通過する現像剤層
部分は該磁極位置で磁力が最大となるために大きく穂立
ちし、次いで磁極位置を通過して外れると穂立ちが順次
に倒れていく。その穂立ち倒れの際のスリーブへの衝撃
力でトナー粉煙の発生をみる)、 等においてトナー粉煙tを発生する、或は発生し易
い。
そこで実機では現像剤容器1の外部に露出しているスリ
ーブ左半面側について、その上側を覆う上側スリーブカ
バー8、そのカバーの先端縁とドラムBとの隙間部を閉
塞するように基部側を該カバー8に取付け、先端縁側を
ドラムB面に面接触させて設けた絶縁性弾性シール部材
(例えば10〜30μm厚のポリエチレンテレフタレートシ
ート(商品名マイラ))9、スリーブの下側を覆う下側
スリーブカバー1c(本例は容器底板1bの延長張出し
部材)、該カバー1cの先端縁とドラムBとの隙間部を
可及的に挾ばめるように該カバーに取付けたトナー飛散
防止部材10等を配設してスリーブ2の外部露出部を実
質的に包囲隠蔽する構成とし、これによりトナー粉煙t
の機内飛散を防止するようにしている。
しかし上記部材8・9・1c・10によるスリーブ包囲
空間内では前記a〜d項のような部分から発生したトナ
ー粉煙tが立ち込めている。
従ってこのトナー粉煙tが現像部a近辺のドラムB面
にランダムに付着して画像カブリとなる。
又トナー粉煙tが部材8・9・1c・10の内面に経
時的に付着堆積して凝集していく。特に上側スリーブカ
バー8、シール部材9の内面(裏面)に付着堆積したト
ナー粉煙の凝集塊はある程度大きくなると自重や装置振
動によりスリーブ2上や現像部aに落下する。その落下
したトナー粉煙の凝集塊はスリーブ面の現像剤層に取り
込まれず、現像部aでドラムB面に押し付けられてドラ
ム面に凝集塊のままで付着して画像に黒点部をつくった
り、画像くずれを生じさせたりする。又ドラムB面に付
着したままドラムBとトナー飛散防止部材10との隙間
部を通過して現像器外に持ち出され現像器下方に落下・
飛散して機内を汚染させる等の問題を含んでいる。
本発明は上記のような問題を解消するものである。
ロ、発明の構成 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、磁石を内部に有する非磁性回転スリーブの表
面に乾式現像剤を磁気的拘束力で層として保持させて潜
像担持体と対向する現像部へ搬送させて潜像を顕画化す
る乾式現像装置に於いて、 上記スリーブの略全長にわたって設けられており、上記
スリーブに保持された現像剤層に面接触した現像剤飛散
防止フィルムであって、上記磁石の磁界で引き寄せら
れ、該現像剤層の外面に面接触した弾性磁性フィルムで
ある現像剤飛散防止フィルムを備えたことを特徴とする
乾式現像装置である。
[作用] 本発明によれば現像剤飛散防止フィルムはスリーブの略
全長にわたって設けられた弾性磁性フィルムであり、ス
リーブ内に配置された磁石の磁界で引き寄せられて現像
剤層に面接触している。
〔実施例〕
第1図乃至第3図は一実施例装置を示すもので、前記第
4図例のものと共通する部材には同一符号を付して再度
の説明を省略する。
第1図において、11は現像剤容器1の上に一体に取付
け具備させたトナー容器であり、最初は現像剤容器1と
トナー容器11とは両者の間に介在させたシール部材1
2により隔離されていて、現像剤容器1内には所定量の
磁性粒子cのみを、トナー容器11内には所定量のトナ
ーtのみを収容してある。画像形成装置に装着して使用
する際にシール部材12を引き抜いて除去することによ
り上記両室1・11が連通状態になってトナー容器11
内のトナーtが現像剤容器1内へ落下して攪拌部材13
の作動で現像剤容器1内の磁性粒子cと混合状態とな
る、即ち2成分系現像剤Tとなる。
14は、現像剤容器1の外部に露出しているスリーブ左
半面側のスリーブ上面と、上側スリーブカバー8との間
の空間内に、後端辺(右辺)をドクターブレード4の先
端寄りの外面に係止させて配設した第1の柔軟弾性磁性
シート或はフィルム部材(以下第1のシール部材と記
す)であり、先端辺(左辺)は現像部aの近傍まで延在
しており、スリーブ左半面側のスリーブ上面領域全体に
略対応する長さ寸法・幅寸法を有する。
15はスリーブ左半面側のスリーブ下面と、その下面側
をカバーする部材1c・10との間の空間内に、後端辺
(左辺)を部材10の先端裏面に係止させて配設した第
2の柔軟弾性磁性シート或はフィルム部材(以下第2の
シール部材と記す)であり、先端辺(左辺)は磁性部材
5とスリーブ2との隙間部(磁性シール部)の近傍まで
延在しており、スリーブ左半面側のスリーブ下面領域全
体に略対応する長さ寸法・幅寸法を有する。
上記第1及び第2のシール部材14・15は何れも、例
えば10〜50μm厚のポリエチレンテレフタレートシート
或はフィルム(商品名マイラ)の面に磁性体の蒸着層を
形成した、或は磁性体分散樹脂を薄層にコートした、例
えばオーディオテープの如き全体に柔軟弾性を有し、且
つ磁性を有する部材である。オーディオテープを該第1
及び第2のシール部材材料として利用することもでき
る。
第3図(a)〜(c)は基材シート又はフィルム14a(15
a)面に対する磁性体蒸着層又はコート層14b(15
b)の形成パターン例を示したもので、(c)図のように
全面的に形成してもよいし、(a)図や(b)図のように部分
的に形成してもよい。(a)図はスリーブ2内の固定磁石
ローラ3の磁極部に対応する部分面のみに形成したも
の、(b)図はそれに更に、両端側からのトナー飛散をよ
り効果的に防止するために両端側の面部分については全
面的に形成したものである。
磁性体蒸着層又はコート層14b(15b)は基材シー
ト又はフィルム14a(15a)面の片面側のみに形成
し、その反対面側(裏面側)がスリーブ2面に対向する
ように第1及び第2のシール部材14・15を配設する
方がよい。
而してスリーブ2が回転駆動されることにより前述第4
図例装置で説明した前記〜項と同じ動作でスリーブ
2面に現像剤層が磁気拘束されて保持され、現像部aへ
搬送されてドラムB面の潜像が順次にトナーで顕像化さ
れていく。
この場合、現像剤容器1の外部に露出しているスリーブ
左半面側のスリーブ上面部と同下面部に夫々対応する、
磁性を有する第1及び第2のシール部材14・15は、
何れも第2図示のようにスリーブ2内の磁石ローラ3の
磁界によりスリーブ面の保持現像剤層の外面へ引き寄せ
られ該シール部材の柔軟弾性により保持現像剤層の外面
にほぼならってやわらかく面接触した状態となる。
即ちドクターブレード4位置から現像部aの近傍にかけ
てのスリーブ上面部領域の保持現像剤層の外面が第1の
シール部材14により実質的に隙間なく覆われた状態と
なり、該現像剤層領域からのトナー粉煙の発生が防止さ
れる。又現像部a通過後の残存現像剤層が磁性部材5と
スリーブ2との隙間部(磁気シール部)から容器1へ入
る直前域のスリーブ下面領域の保持現像剤層の外面が第
2のシール部材15により覆われた状態となり、該現像
剤層領域からのトナー粉煙の発生が防止される。
上記においてシール部材14・15で覆われた現像剤層
部分は該シール部材14・15の裏面に軽く接しながら
支障なく搬送され、その搬送が該部材14・15の存在
で妨げられたり、現像剤の停滞現象を生じたりすること
はない。
従って現像装置の作動に伴なってスリーブ2面に磁気拘
束されて搬送される現像剤層からのトナーの粉煙発生自
体が効果的に防止され、トナー粉煙にもとづく前述の画
像品位の低下問題、機内汚損の問題等が良好に解消され
る。
本例装置において、トナー粒子tは例えばカーボン10
部、ポリスチレン90部を主体として形成された粒径7〜
20μmの非磁性トナー粒子である。トナーには、流動性
を高めるためにシリカ粒子や、例えば転写方式画像形成
方法に於て潜像保持部材たるドラムBの表面の研磨のた
めに研磨剤粒子等を外添してもよい。トナー中に少量の
磁性粒子を加えたものを用いてもよい。すなわち、磁性
粒子に比べ著しく弱い磁性であり、トリボ帯電可能であ
れば磁性トナーも用いることができる。
現像スリーブ2面に形成される現像剤層は非磁性トナー
と磁性粒子の混合からなる層であってもよいし、磁性ト
ナーの層であってもよいし、非磁性トナーのみの層であ
ってもよい。
スリーブ2の材料としてはアルミニウムのほか真ちゅう
やステンレス鋼などの導電体、紙筒や合成樹脂の円筒を
使用可能である。また、これら円筒の表面を導電処理す
るか、誘電体で構成すると現像電極として機能させるこ
ともできる。さらに、芯ロールを用いてその周面に導電
性の弾性体、例えば導電性スポンジを巻装して構成して
もよ。該スリーブ2は無端ベルト体でもよい。
磁石ローラ3において磁極数・位置は図示例のものに限
られるものではなく、又極性もS極・N極逆でもよい。
現像部aの磁極Nについては、実施例では現像部の中
央に磁極を配置したが、中央からずらした位置としても
よく、また磁極間に現像部を配置するようにしてもよ
い。磁石ローラの磁石は本例では永久磁石であるが、こ
れに代えて電磁石を使用してもよい。
ブレード4は本例では、少なくともその先端(下端)が
例えばアルミニウムなどの非磁性材料製であり、容器1
の開口の上部近傍でスリーブ2の長手方向に延在し、そ
の基部は容器1に固定され、先端側はスリーブ2の表面
に間隙をもって対向している。ブレード4の先端とスリ
ーブ2の表面との間隙は50〜500μm、好ましくは100〜
350μmであり、本例では250μmである。この間隙は50
μmより小さいと、磁性粒子がこの間隙部に詰まり易
く、500μmを越えると、磁性粒子およびトナーが多量
に間隙を通過し、スリーブ2上に適当な厚さの現像剤層
が形成できない。現像剤層の厚さは現像部aにおけるド
ラムBとスリーブ2との間隙よりも小さい(ただしこの
とき現像剤の厚さとは磁力が働いていない状態でのスリ
ーブ2上での厚さである)。このような厚さの現像剤層
を作るためには、ブレード先端とスリーブ面との間隙
は、スリーブ面とドラム面の間隙と同等または小さいこ
とが好ましいが、それ以上にしても可能である。
電源7はドラムBとスリーブ2との間に電圧を印加し
て、それらの間の空隙に交互電界を形成させ、スリーブ
2上の現像剤層からトナーをドラムBに転移させる。該
電源7による電圧は正側と負側のピーク電圧が同じであ
る対称型交互電圧でも、このような交互電圧に直流電圧
を重畳した形の非対称交互電圧でもよい。具体的な電圧
値としては、例えば暗部電位-600V、明部電位-200Vの
静電潜像に対して、一例として、直流電圧-300Vを重畳
してピーク・ピーク電圧を300〜2000Vpp、周波数200〜3
000Hz交互電圧をスリーブ2側に印加し、ドラムBを接
地電位に保持する。
トナー飛散防止部材10にはトナー粒子と同極性の電圧
を印加してもよい。これによって現像領域から飛散した
トナーを電界によってドラムBの方向へ押しつけ、トナ
ーの飛散を防止することができる。
ゴースト像現象を防止するために、現像剤容器1内へ戻
り回動したスリーブ2面から現像に供されずにスリーブ
2上に残った現像剤層を、一旦スクレーパ手段(不図
示)でかき落し、そのかき落しされたスリーブ面を磁性
粒子層に接触させて現像剤の再コーティングを行わせる
ようにしてもよい。
磁性粒子とトナーとの濃度を検出して、この出力に応じ
て自動的にトナーを補給する機構を設けてもよい。
現像装置Aは容器1、スリーブ2、ブレード4などを一
体化した使いすてタイプの現像器としても、画像形成装
置に固定された通常現像器としても使用可能である。
ハ、発明の効果 以上のように本発明に依れば、現像装置の作動に伴なっ
て現像剤保持部材面に磁気拘束されて搬送される現像剤
層からのトナーの粉煙発生自体が効果的に防止され、そ
の粉煙による前述の画像品位の低下問題、機内汚損問題
等が解消される。また、弾性磁性フィルムである弾性磁
性フィルムは現像剤保持部材の磁界で引き寄せられ、現
像剤層の外面に面接触するので、この接触状態は長期間
安定したものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に従う現像装置の一実施例の横断側面
図、第2図はその要部の拡大図、第3図(a)乃至同図(c)
は磁性体蒸着層又はコート層の形成パターン例、第4図
は従来装置の一例の要部の横断側面図。 1は現像剤容器、2は現像剤保持部材としての非磁性回
転スリーブ、3は磁界発生手段としての磁石ローラ、1
4・15は第1及び第2の柔軟弾性磁性シート或はフィ
ルム部材、Tはトナーtと磁性粒子cの混合からなる2
成分系現像剤、Bは潜像担持体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁石を内部に有する非磁性回転スリーブの
    表面に乾式現像剤を磁気的拘束力で層として保持させて
    潜像担持体と対向する現像部へ搬送させて潜像を顕画化
    する乾式現像装置に於いて、 上記スリーブの略全長にわたって設けられており、上記
    スリーブに保持された現像剤層に面接触した現像剤飛散
    防止フィルムであって、上記磁石の磁界で引き寄せら
    れ、該現像剤層の外面に面接触した弾性磁性フィルムで
    ある現像剤飛散防止フィルムを備えたことを特徴とする
    乾式現像装置。
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