JP2509724Y2 - ポリテトラフルオロエチレン樹脂被覆ガスケット - Google Patents

ポリテトラフルオロエチレン樹脂被覆ガスケット

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JP2509724Y2
JP2509724Y2 JP1989100383U JP10038389U JP2509724Y2 JP 2509724 Y2 JP2509724 Y2 JP 2509724Y2 JP 1989100383 U JP1989100383 U JP 1989100383U JP 10038389 U JP10038389 U JP 10038389U JP 2509724 Y2 JP2509724 Y2 JP 2509724Y2
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ptfe
resin
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信生 川東
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Nippon Valqua Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、例えばタンク等の塔槽類あるいは配管等に
使用されるフランジ継手に組み込まれ、内部流体の漏洩
を防止するガスケットに関し、さらに詳しくは、極度に
汚染を嫌う流体が流通する配管などに使用されるガスケ
ットであって、フッ素樹脂、特にポリテトラフルオロエ
チレン樹脂により被覆したガスケットの改良に関する。
考案の技術的背景 薬品、食品または半導体などの製造工場においては、
極度に汚染を嫌う流体が流通する配管が使用されている
が、このような配管の継手部分に、フッ素樹脂製のガス
ケットが使用されている。
このフッ素樹脂製ガスケットは、たとえば第4図に示
すように、半断面がU字状あるいはV字状に形成した外
被1で、環状中芯体2を被覆した構成となっている。
この環状中芯体2の外周を覆う外被1は、フランジ間
にあって、シーリング機能を発揮するものであるため、
耐熱性、耐薬品性に優れたものが望ましく、しかも適度
な弾性を有しているものが好ましいことから、ポリテト
ラフルオロエチレン樹脂(以下PTFEと称す)が用いられ
ている。
一方、中芯体2は、クッション材として機能するもの
で、用途に応じて石綿ジョイントシート、石綿布、石綿
板、石綿フェルトシート、合成ゴム、金属薄板等が単独
あるいは組合せて使用されている。
ところが、このようなPTFEを用いて被覆したガスケッ
トは、下記のような問題点がある。
浸透性の強いガスや薬液が流通する配管に使用した場
合には、PTFEといえども、これら内部流体が徐々に浸透
し、この内部流体によって石綿ジョイントシートや金属
薄板等の中芯体2が腐蝕あるいは溶解し、その結果、外
被1が破損し、シール性が低下する。
PTFE外被1が破損することにより、中芯体2が内部流
体に混入し、内部流体を汚染する虞れがある。
このような欠点を防止するために、ガスケット全体を
PTFE単体あるいはPTFEとパーフルオロアルキルビニルエ
ーテルとの共重合体(以下、PFAと称す)であるPFA単体
により形成することも考えられるが、このようにする
と、次の問題が生じることになる。
PTFE単体の場合 一般にPTFEは、加圧すると変形し、いわゆる耐クリー
プ性に劣る。したがって、ガスケットとして使用中、特
に高温あるいは加圧状態での使用中に、環状中芯体2の
外周を被覆するPTFE外被1が締付圧により徐々にフロー
(流動)を起し、使用中の締付圧が低下し、シール面圧
不足となって流体漏洩の原因となる虞れがある。これを
防止するために、増締めをすると、フローによって薄く
なったフッ素樹脂フィルムが破壊されることもある。
そこで、耐クリープ性を改善し、フローを防止するた
めに、PTFE外被に充填材を混入させることが考えられる
が、このようにすると、この充填材が内部流体中に混入
する虞れがある。
PFA単体の場合 一般にPFAは、PTFEと同様に、耐熱性、耐薬品性があ
るのみでなく、前述した耐クリープ性に優れ、加圧して
も容易に変形しない、いわゆる剛性を有している。しか
し、PTFEに比較して硬度が硬すぎるので、このPFAのみ
でガスケットを形成すると、初期シール性(以下、「な
じみ性」と称する)に問題があり、ある程度の初期面圧
が必要になるという欠点がある。
考案の目的 本考案は、高温あるいは加圧状態での使用中における
外被のフローを防止し、長期間にわたってシール機能を
維持することができ、耐クリープ性を有しているにも拘
らず、初期のなじみ性に優れ、また、仮にPTFE樹脂外被
に内部流体が浸透しても中芯体が腐蝕、溶解を起すこと
がないPTFE樹脂被覆ガスケットを提供することを目的と
している。
考案の概要 本考案に係るポリテトラフルオロエチレン樹脂被覆ガ
スケットは、円盤状に形成された環状中芯体の両側端面
をポリテトラフルオロエチレン樹脂外被で内径側から包
み込むように被覆してなるポリテトラフルオロエチレン
樹脂被覆ガスケットにおいて、前記環状中芯体ををテト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエー
テル共重合体樹脂またはテトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロプロピレン−パーフルオロアルキルビニルエ
ーテル共重合体樹脂により構成したことを特徴としたも
のである。
また、本考案に係るPTFE樹脂被覆ガスケットでは、環
状中芯体の表面に多数の凹部を形成するようにしても良
い。
このような本考案に係るPTFE樹脂被覆ガスケットによ
れば、ガスケットをフランジ間で締付けた場合に、比較
的柔らかなPTFE樹脂外被がフランジ面に良くなじみ、フ
ランジ面間の隙間を良好に閉塞し、フランジ間を良好に
シールする。
特に、高温状態の下では、環状中芯材を構成するPFA
またはEPEが耐クリープ性や、加圧力に対する復元性を
発揮するので、前記PTFE樹脂外被を補強し、フローを有
効に防止することができる。しかもPTFE樹脂外被を薬品
等が浸透してもPFAまたはEPEの耐薬品性により中芯体は
腐蝕せず、内部流体が汚染されることはない。
また、環状中芯体の表面に多数の凹部を形成したもの
では、ガスケット締付け時にPTFE樹脂外被が、環状中芯
体表面の凹部に喰い込むことになるため、高温時、高圧
時でも、PTFE樹脂外被のフローを有効に防止することが
できる。
考案の具体的説明 以下、本考案を図面に示す実施例に基づき詳細に説明
する。
第一図は、本考案の一実施例に係るPTFE樹脂被覆ガス
ケットの半断面図、第2図(A)(B)は、本考案の他
の実施例を示す半断面図、第3図(A)(B)(C)
は、凹部を例示した要部斜視図である。
第1図に示すPTFE樹脂被覆ガスケット10は、いわばPT
FE樹脂製の外被11の環状溝12内に環状の中芯体13を装着
したものである。
上記環状中芯体13は円盤状に形成されたもので、径方
向に長く軸方向に短い。また、上記外被11の環状溝12
は、内孔側から二股に分かれた一対の盤体から構成され
ている。
特に本実施例では、中芯体13が比較的耐圧強度のある
フッ素樹脂である、例えば、ポリテトラフルオロエチレ
ンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体
であるPFA、またはテトラフルオロエチレンとヘキサフ
ルオロプロピレンとパーフルオロアルキルビニルエーテ
ルとの共重合体であるEPE(以下単にPFA等と略称する)
により構成している。
これらPFA等は、PTFEと同様に耐熱性、耐薬品性があ
るもののPTFEに比較して硬度が硬く、特に加圧状態の下
で容易に変形せず、耐クリープ性に優れており、これを
PTFEからなる外被1内に設け、芯材として使用すれば、
PTFEを補強することになる。
つまり、PTFE樹脂製外被11内にPFA等樹脂の中芯体13
を設けたガスケット10をフランジ間に介装すると、フラ
ンジに接する部分はPTFEであるため、比較的柔らかなPT
FE樹脂外被がフランジ面に良くなじみ、フランジ面間の
隙間を良好に閉塞し、フランジ間を良好にシールする。
特に、高温状態の下では、環状中芯体13を構成するPFA
等が耐クリープ性を発揮し、加圧力に対する復元性を発
揮するので、前記PTFE樹脂外被11を補強し、フローを有
効に防止することができる。しかもPTFE樹脂外被11を薬
品等が浸透してもPFA等の耐薬品性により中芯体13は腐
蝕せず、内部流体が汚染されることはない。
第2図(A)に示すガスケット10は、前記PTFEのフロ
ーを確実に防止するためのもので、この中芯体13の表裏
面には、多数の凹部14が形成してある。凹部14の形状や
数は特に限定されないが、第3図(A)に示すように網
目状であっても良いし、同図(B)に示すように円周状
であっても良いし、同図(C)に示すようにエンボス状
であっても良い。凹部14が形成されている面積は、中芯
体13の全表裏面積に対して、2〜50%が好ましく、特に
5〜20%であることが好ましい。
このようにすれば、PTFE樹脂外被11は、フランジ間に
取付けた場合には、第2図(B)に示すように、環状中
芯体13の表面に設けられた凹部14に喰い込むことになる
ため、高温時、高圧時でも、PTFE樹脂外被11のフローを
有効に防止することができる。
なお、本考案は上述した実施例に限定されるものでは
なく、種々に改変することができる。
第1図に示すPTFE樹脂外被11は、外周が開口された環
状溝12を有しているが、これに限らず、外周が閉塞され
たものでも良い。
考案の効果 以上説明してきたように、本考案によれば、環状中芯
体をPTFE樹脂外被で被覆してなるPTFE樹脂被覆ガスケッ
トにおいて、前記環状中芯体をPFA等により構成したの
で、フランジ面等のシール面とのなじみが向上する。ま
た、環状中芯体の表面に多数の凹部を形成したもので
は、ガスケット締付け時にPTFE樹脂外被が、環状中芯体
表面の凹部に喰い込むことになるため、高温時、高圧時
でも、PTFE樹脂外被のフローを有効に防止することがで
きる。
特に、高温状態の下では、PFA等は耐クリープ性を発
揮し、加圧力に対する復元性を発揮するので、PTFE樹脂
外被のフローを有効に防止することができる。しかもPT
FE樹脂外被を薬品等が浸透してもPFAまたはEPEの耐薬品
性により中芯体は腐蝕せず、内部流体が汚染されること
はない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るPTFE樹脂被覆ガスケッ
トの要部断面図、第2図(A)は本考案の他の実施例を
示す半断面図、第2図(B)は同実施例の加圧状態を示
す半断面図、第3図(A)(B)(C)は凹部を例示し
た要部斜視図、第4図は従来のPTFE樹脂被覆ガスケット
の断面図である。 10……PTFE樹脂被覆ガスケット、11……PTFE樹脂外被、
12……環状溝、13……中芯体、14……凹部、16……凹
部、20……フッ素樹脂製クッション。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円盤状に形成された環状中芯体の両側端面
    をポリテトラフルオロエチレン樹脂外被で内径側から包
    み込むように被覆してなるポリテトラフルオロエチレン
    樹脂被覆ガスケットにおいて、前記環状中芯体をテトラ
    フルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテ
    ル共重合体樹脂またはテトラフルオロエチレン−ヘキサ
    フルオロプロピレン−パーフルオロアルキルビニルエー
    テル共重合体樹脂により構成してなるポリテトラフルオ
    ロエチレン樹脂被覆ガスケット。
  2. 【請求項2】前記環状中芯体は、表面に多数の凹部を形
    成してなる請求項第1項に記載のポリテトラフルオロエ
    チレン樹脂被覆ガスケット。
JP1989100383U 1989-08-28 1989-08-28 ポリテトラフルオロエチレン樹脂被覆ガスケット Expired - Lifetime JP2509724Y2 (ja)

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