JP7436411B2 - シール構造 - Google Patents

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Description

この発明は、シール構造およびシール材に関する。
アイソレーションバルブ(On/Off)、排気系の圧力制御バルブでは、通常の使用環境では開状態であるが、導入ガスや排気ガスが流れる場合には、これらのバルブが閉状態となって、流体の流れを停止させる。よって、通常の使用時(バルブが開いた状態)には、シール材は常にガスに曝される状態となり、シール材にとっては非常に厳しい環境下に配置されることとなる。
たとえば、このような環境下で使用される複合シール材が、特開2018-123863号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2018-123863号公報
近年、上記のような過酷な環境下の使用であっても、更なるシール材の長寿命化のための構造が求められる。特に、上記したように、通常の使用時(バルブが開いた状態)でもシール材は常にガスに曝される状態となることから、このような使用状態においても、シール材の耐ラジカル性をより向上させる必要がある。
この発明の目的は、上記課題を解決するためになされたものであり、シール材の耐ラジカル性をより向上させることを可能とするシール構造およびシール材を提供することにある。
この開示のシール構造においては、第1シール面を有する一方材と、上記第1シール面に設けられた環状のシール溝と、上記シール溝に装着されるシール材と、上記一方材に対向配置され、上記シール材に当接することでシール構造を構成する第2シール面を有する他方材とを備える、シール構造であって、上記シール材は、第1シール材と、上記第1シール材よりも弾力性に富んだ第2シール材とを含み、上記シール溝に装着した状態において、上記第2シール材が上記第2シール面側に露出しないように上記第2シール材が上記第1シール材により覆われている。
他の形態においては、上記第1シール材は、半径方向の外方に向かうシール係合部を含み、上記シール溝には、上記シール係合部に係合する溝係合部が、上記シール材を上記シール溝に載置した場合に、上記シール係合部を覆う位置に設けられている。
他の形態においては、上記第2シール材は、全体として環状形状、その断面形状が円形であり、上記第1シール材は、全体として環状形状、その断面形状が、上記第2シール材を受入れ可能なように、断面が凹形状を有するとともに、外側に向かって張り出す上記シール係合部が設けられている。
この開示のシール材においては、環状のシール溝に装着されるシール材であって、上記シール材は、第1シール材と、上記第1シール材よりも弾力性に富んだ第2シール材とを含み、上記シール溝に装着した状態において、上記第2シール材が上記シール溝から露出しないように上記第2シール材が上記第1シール材により覆われている。
他の形態においては、上記第2シール材は、全体として環状形状、その断面形状が円形であり、上記第1シール材は、全体として環状形状、その断面形状が、上記第2シール材を受入れ可能なように、断面が凹形状を有するとともに、外側に向かって張り出すシール係合部が設けられている。
このシール構造およびシール材によれば、シール材の耐ラジカル性をより向上させることを可能とするシール構造およびシール材を提供することを可能とする。
実施の形態1におけるシール構造を示す部分拡大断面図である。 実施の形態1におけるシール材の全体斜視図である。 図2中のIII-III線矢視端面図である。 図2中のIII-III線矢視に沿って見た場合のシール溝の端面図である。 実施の形態1におけるシール構造を示す封止時の部分拡大断面図である。 実施の形態2におけるシール構造を示す部分拡大断面図である。 実施の形態2におけるシール材の全体斜視図である。 図7中のVIII-VIII線矢視端面図である。 図7中のVIII-VIII線矢視に沿って見た場合のシール溝の端面図である。 実施の形態2におけるシール構造を示す封止時の部分拡大断面図である。
本実施の形態におけるシール構造およびシール材について、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。以下の説明においては、説明の便宜上、上下の文言を用いて位置関係を明示しているが、上下の配置が天地逆になる構成、および、左右に配置される構成を排除するものではい。
(実施の形態1)
図1を参照して、本実施の形態のシール構造1について説明する。図1は、実施の形態におけるシール構造を示す部分拡大断面図である。本開示のシール構造1は、たとえば、圧力調整バルブを含む排気バルブに用いられるシール構造である。
このシール材10は、排気バルブを構成する上側に位置する一方材20の第1シール面22と、下側に位置する他方材30の第2シール面32との間において、シール構造を構成するために、一方材20の第1シール面22に設けられたシール溝40内に配置されている。本実施の形態のシール材10は、第1シール材11と第2シール材12とを備える複合シールを構成している。
図1に示す状態は、他方材30の第2シール面32によりシール材10が押圧されていない状態(非押圧状態)を示す。後に詳細に説明するが、シール材10をシール溝40内に載置した場合には、第2シール材12がシール溝40から露出しないように第2シール材12が第1シール材11により覆われている。さらに、シール材10には、外側に向かって張り出すシール係合部11dが設けられ、シール溝40には、シール係合部11dを覆う位置に溝係合部20dが設けられている。
この構成により、第2シール材12は、腐食性流体に曝されることが抑制され、また、シール材10のシール溝40からの落下が防止される。
この非押圧状態では、シール溝40の溝内シール面40dとシール係合部11dとの間に一定の隙間Sが生じるように設けられている。同様に、シール溝40の側壁40sとの間にも一定の隙間Sが生じるように設けられている。これにより、他方材30によりシール材10が押圧された状態(押圧状態)になっても(図5参照)シール材10の十分な変形を許容することができる。
図2および図3を参照して、本実施の形態のシール材10の具体的構成について説明する。図2は、シール材10の全体斜視図、図3は、図2中のIII-III線矢視端面図である。
このシール材10の全体形状は環状であり、本実施の形態では、外形が約400mm程度、内径が390mm程度、高さは、約5mm程度の大きさである。シール材10は、第1シール材11と第2シール材12との複合シール構造である。以下、横端面での第1シール材11および第2シール材12の形状について説明する。
第2シール材12の断面形状は円形であり、直径(φB)は、約3.5mm程度である。第2シール材12の内径(φA)は、約390mm程度である。第2シール材12は、一般的なOリングの形態を有している。
第1シール材11は、第2シール材12を上方側から受入れ可能なように、断面が凹形状を有している。第1シール材11は、第2シール材12を下方から支持する第1支持部11a、第2シール材12を内側から支持する第2支持部11b、および第2シール材12を外側から支持する第3支持部11cを有する。第3支持部11cには、外側に向かって張り出すシール係合部11dが設けられている。このシール係合部11dは、本実施の形態では全周にわたって設けられているが、部分的に設ける構成であってもよい。
第3支持部11cの外径寸法(φD1)は、約404mm程度、シール係合部11dの外径寸法(φD2)は、約406mm程度である。第1シール材11の高さ(h1)は、約5mm程度である。
第1支持部11aは、下方に湾曲形状に設けられ、第2シール材12を下方側から支持する。第2支持部11bおよび第3支持部11cの少なくとのそれぞれの内壁面は、上方ウに向かって窄むように設けられている。これにより、第1支持部11a、第2支持部11bおよび第3支持部11cの内壁面により、第2シール材12を抱きかかえるようにして保持することを可能とする。
上記寸法関係を具備することで、非押圧状態においては、図3に示すように、望ましくは、第2シール材12の上端が、第2支持部11bから飛び出さない配置関係としておくことよい。押圧状態においては、第2シール材12が押圧されてシール性能を高めるとともに、シール係合部11dがシール溝40の溝内シール面40dに押圧されて、第1シール材11による第2シール材12のシール性能を高めることを可能とする。なお、この配置関係に限定されるものではない。
図4を参照して、第2シール材12側に設けられる、シール溝40の形状について説明する。図4は、図2中のIII-III線矢視に沿って見た場合の端面形状である。シール溝40は、第2シール材12に継ぎ目が無く環状に設けられている。
シール溝40の深さ(H12)は、約3.5mm程度、半径方向に沿った開口幅(W)は、約8.5mm程度、溝係合部20dの突出長さ(D11)は、約1.5mm程度、溝係合部20dの突出先端を基準にした開口径(φW12)は、約403mm程度である。各角部の丸み(R1)は、約0.3mm~0.5mm程度である。
上記したように、本実施の形態のシール材10は、排気バルブに用いられるが、第1シール材11の目的は、耐ラジカル性(化学的耐性)であり、第2シール材12の目的はシール能力を向上させるためのバックアップである。よって、第2シール材12に求められる機能は、第1シール材11より弾性力が富んでいることが好ましい。第1シール材11の材質は、PTEFを代表とする樹脂系の材料であるとよい。第2シール材12は、弾性を有するエラストマー材料であるとよい。
第1シール材11には、樹脂系の材料として、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリベンゾイミダゾール樹脂、ポリエーテルケトン樹脂から選択した1種以上の合成樹脂を挙げることができる。
特に上記した合成樹脂の一つであるフッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)樹脂、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)樹脂、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体(ETFE)樹脂、ポリビニリデンフルオライト(PVDF)樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)樹脂、クロロトリフルオロエチレン-エチレン共重合体(ECTFE)樹脂、ポリビニルフルオライド(PVF)樹脂などを挙げることができる。この中で、耐熱性、耐腐食性ガス、耐プラズマ性などを考慮すれば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂が好ましい。
第2シール材12には、弾性を有するエラストマー材料として、弾性部材であるゴムから構成されているのが望ましい。なお、この場合、ゴムとしては、天然ゴム、合成ゴムのいずれも使用可能である。また、第2シール材12を構成するゴムが、フッ素ゴムから構成されているのがさらに望ましい。
フッ素ゴムとしては、フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレン系共重合体、フッ化ビニリデン/トリフルオロクロロエチレン系共重合体、フッ化ビニリデン/ペンタフルオロプロピレン系共重合体等の2元系のフッ化ビニリデン系ゴム、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン系共重合体、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル系共重合体、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン/プロピレン系共重合体等の3元系のフッ化ビニリデンゴムやテトラフルオロエチレン/プロピレン系共重合体、テトラフルオロエチレンlパーフルオロアルキルビニルエーテル系共重合体、熱可塑性フッ素ゴムなどを挙げることができる。
このようなフッ素ゴムであれば、第1シール材11が腐食性流体に接触したとしても、腐食性流体などへの耐ラジカル性が高く、シール性が低下することがない。
次に、図5を参照して、シール材10が他方材30に押圧された状態(押圧状態)について説明する。図5は、シール構造を示す封止時の部分拡大断面図である。
シール材10が他方材30により、一方材20側に押圧された状態では、上述した隙間Sが無くなるように第1シール材11および第2シール材12が共に変形する。この際、第1シール材11が、シール溝40の溝内シール面40dに押圧されて外側と内側との空間がシールされる。その後、第2シール材12が押圧されてシール性能を高めるとともに、シール係合部11dがシール溝40の溝内シール面40dに押圧されて、第1シール材11による第2シール材12のシール性能を高めることを可能とする。このようにして、外側と内側との流路を遮断(封止状態)する。第2シール材12は、耐腐食性に富んだ第1シール材11に覆われた状態となるため、第2シール材12の劣化の促進を抑制することができる。
他方材30による押圧から開放され非押圧状態になると、図1に示した状態に戻る。この非押圧状態において腐食性流体が通過するが、第2シール材12は、耐腐食性に富んだ第1シール材11に覆われた状態となるため、第2シール材12の劣化の促進を抑制することができる。
また、上記したように、外側に向かって張り出すシール係合部11dが、シール溝40に設けられた溝係合部20dに係合することで、シール材10の落下が防止される。
以上、本実施の形態におけるシール構造によれば、非押圧状態であっても、シール材10を構成する第1シール材11および第2シール材12において、第2シール材12は腐食性流体への耐ラジカル性が高い第1シール材11に覆われた状態であることから、第1シール材11の劣化を抑制し、シール材10としての耐ラジカル性を向上させることを可能としている。
また、上記したように非押圧状態の場合に上側に位置する一方材20にシール材10を設けた場合であっても、一方材20からシール材10が落下することがないシール構造1およびシール材10の提供を可能としてる。
(実施の形態2)
図6を参照して、本実施の形態のシール構造101について説明する。図6は、本実施の形態におけるシール構造を示す部分拡大断面図である。本開示のシール構造101は、たとえば、さまざまな導入ガス、排気ガス、同様の流体等、その他の腐食性流体等の管路に装着されるアイソレーションバルブに用いられるものである。
このシール材110は、アイソレーションバルブを構成する上側に位置する一方材120の第1シール面122と、下側に位置する他方材130の第2シール面132との間において、シール構造を構成するために、一方材120の第1シール面122に設けられたシール溝140内に配置されている。本実施の形態のシール材110は、第1シール材111と第2シール材112とを備える複合シールを構成している。
図6に示す状態は、他方材130の第2シール面132によりシール材110が押圧されていない状態(非押圧状態)を示す。後に詳細に説明するが、シール材110をシール溝140内に載置した場合には、第2シール材112がシール溝140から露出しないように第2シール材112が第1シール材111により覆われている。さらに、シール材110には、外側に向かって張り出すシール係合部111dが設けられ、シール溝140には、シール係合部111dを覆う位置に溝係合部120dが設けられている。
この構成により、第2シール材112は、腐食性流体に曝されることが抑制され、また、シール材110のシール溝140からの落下が防止される。
この非押圧状態では、シール溝140の溝内シール面140dとシール係合部111dとの間に一定の隙間Sが生じるように設けられている。同様に、シール溝140の側壁140sとの間にも一定の隙間Sが生じるように設けられている。これにより、他方材130によりシール材110が押圧された状態(押圧状態)になっても(図10参照)シール材110の十分な変形を許容することができる。
図7および図8を参照して、本実施の形態のシール材110の具体的構成について説明する。図7は、シール材110の全体斜視図、図8は、図7中のVIII-VIII線矢視端面図である。
このシール材110の全体形状は環状であり、本実施の形態では、外形が約50.2mm程度、内径が約43.4mm程度、高さは、約2.3mm程度の大きさである。シール材110は、第1シール材111と第2シール材112との複合シール構造である。以下、横端面での第1シール材111および第2シール材112の形状について説明する。
第2シール材112の断面形状は円形であり、直径(φB)は、約1.5mm程度である。第2シール材112の内径(φA)は、約44.9mm程度である。第2シール材112は、一般的なOリングの形態を有している。
第1シール材111は、第2シール材112を上方側から受入れ可能なように、断面が凹形状を有している。第1シール材111は、第2シール材112を下方から支持する第1支持部111a、第2シール材112を内側から支持する第2支持部111b、および第2シール材112を外側から支持する第3支持部111cを有する。第3支持部111cには、外側に向かって張り出すシール係合部111dが設けられている。このシール係合部111dは、本実施の形態では全周にわたって設けられているが、部分的に設ける構成であってもよい。
第3支持部111cの外径寸法(φD1)は、約49.2mm程度、シール係合部111dの外径寸法(φD2)は、約50.2mm程度である。第1シール材111の高さ(h1)は、約2.3mm程度である。
第1支持部111aは、下方に湾曲形状に設けられ、第2シール材112を下方側から支持する。第2支持部111bおよび第3支持部111cの少なくとのそれぞれの内壁面は、上方ウに向かって窄むように設けられている。これにより、第1支持部111a、第2支持部111bおよび第3支持部111cの内壁面により、第2シール材112を抱きかかえるようにして保持することを可能とする。
上記寸法関係を具備することで、非押圧状態においては、図8に示すように、望ましくは、第2シール材112の上端が、第2支持部111bから飛び出さない配置関係としておくことよい。押圧状態においては、第2シール材112が押圧されてシール性能を高めるとともに、シール係合部111dがシール溝140の溝内シール面140dに押圧されて、第1シール材111による第2シール材112のシール性能を高めることを可能とする。なお、この配置関係に限定されるものではない。
図9を参照して、第2シール材112側に設けられる、シール溝140の形状について説明する。図9は、図7中のVIII-VIII線矢視に沿って見た場合の端面形状である。シール溝140は、第2シール材112に継ぎ目が無く環状に設けられている。
シール溝140の深さ(H12)は、約3.5mm程度、半径方向に沿った開口幅(W)は、約3.55mm程度、溝係合部120dの突出長さ(D11)は、約0.55mm程度、溝係合部120dの突出先端を基準にした開口径(φW12)は、約49.6mm程度である。各角部の丸み(R1)および面取り(C1)は、約0.1mm~0.3mm程度である。
上記したように、本実施の形態のシール材110は、アイソレーションバルブ等に用いられるが、第1シール材111の目的は、耐ラジカル性(化学的耐性)であり、第2シール材112の目的はシール能力を向上させるためのバックアップである。よって、第2シール材112に求められる機能は、第1シール材112より弾性力が富んでいることが好ましい。第1シール材111の材質は、PTEFを代表とする樹脂系の材料であるとよい。第2シール材112は、弾性を有するエラストマー材料であるとよい。
第1シール材111には、樹脂系の材料として、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリベンゾイミダゾール樹脂、ポリエーテルケトン樹脂から選択した1種以上の合成樹脂を挙げることができる。
特に上記した合成樹脂の一つであるフッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)樹脂、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)樹脂、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体(ETFE)樹脂、ポリビニリデンフルオライト(PVDF)樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)樹脂、クロロトリフルオロエチレン-エチレン共重合体(ECTFE)樹脂、ポリビニルフルオライド(PVF)樹脂などを挙げることができる。この中で、耐熱性、耐腐食性ガス、耐プラズマ性などを考慮すれば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂が好ましい。
第2シール材112には、弾性を有するエラストマー材料として、弾性部材であるゴムから構成されているのが望ましい。なお、この場合、ゴムとしては、天然ゴム、合成ゴムのいずれも使用可能である。また、第2シール材112を構成するゴムが、フッ素ゴムから構成されているのがさらに望ましい。
フッ素ゴムとしては、フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレン系共重合体、フッ化ビニリデン/トリフルオロクロロエチレン系共重合体、フッ化ビニリデン/ペンタフルオロプロピレン系共重合体等の2元系のフッ化ビニリデン系ゴム、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン系共重合体、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル系共重合体、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン/プロピレン系共重合体等の3元系のフッ化ビニリデンゴムやテトラフルオロエチレン/プロピレン系共重合体、テトラフルオロエチレンlパーフルオロアルキルビニルエーテル系共重合体、熱可塑性フッ素ゴムなどを挙げることができる。
このようなフッ素ゴムであれば、第1シール材111が腐食性流体に接触したとしても、腐食性流体などへの耐ラジカル性が高く、シール性が低下することがない。
次に、図10を参照して、シール材110が他方材130に押圧された状態(押圧状態)について説明する。図10は、シール構造を示す封止時の部分拡大断面図である。
シール材110が他方材130により、一方材120側に押圧された状態では、上述した隙間Sが無くなるように第1シール材111および第2シール材112が共に変形する。この際、第1シール材111が、シール溝140の溝内シール面140dに押圧されて外側と内側との空間がシールされる。その後、第2シール材112が押圧されてシール性能を高めるとともに、シール係合部111dがシール溝140の溝内シール面140dに押圧されて、第1シール材111による第2シール材112のシール性能を高めることを可能とする。このようにして、外側と内側との流路を遮断(封止状態)する。第2シール材112は、耐腐食性に富んだ第1シール材111に覆われた状態となるため、第2シール材112の劣化の促進を抑制することができる。
他方材130による押圧から開放され非押圧状態になると、図6に示した状態に戻る。この非押圧状態において腐食性流体が通過するが、第2シール材112は、耐腐食性に富んだ第1シール材111に覆われた状態となるため、第2シール材112の劣化の促進を抑制することができる。
また、上記したように、外側に向かって張り出すシール係合部111dが、シール溝140に設けられた溝係合部120dに係合することで、シール材110の落下が防止される。
以上、本実施の形態におけるシール構造によれば、非押圧状態であっても、シール材110を構成する第1シール材111および第2シール材112において、第2シール材112は腐食性流体への耐ラジカル性が高い第1シール材111に覆われた状態であることから、第1シール材111の劣化を抑制し、シール材110としての耐ラジカル性を向上させることを可能としている。
また、上記したように非押圧状態の場合に上側に位置する一方材120にシール材110を設けた場合であっても、一方材120からシール材110が落下することがないシール構造101およびシール材110の提供を可能としてる。
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,101 シール構造、10,110 シール材、11,111 第1シール材、11a,111a 第1支持部、11b,111b 第2支持部、11c,111c 第3支持部、11d,111d シール係合部、12,112 第2シール材、20,120 一方材、20d,120d 溝係合部、22,122 第1シール面、30,130 他方材、32,132 第2シール面、40,140 シール溝、40d,140d 溝内シール面、40s,140s 側壁。

Claims (1)

  1. 第1シール面を有する一方材と、
    前記第1シール面に設けられた環状のシール溝と、
    前記シール溝に装着されるシール材と、
    前記一方材に対向配置され、前記シール材に当接することでシール構造を構成する第2シール面を有する他方材と、
    を備える、シール構造であって、
    前記シール材は、
    第1シール材と、前記第1シール材よりも弾力性に富んだ第2シール材とを含み、
    前記シール溝に装着した状態において、前記第2シール材が前記第2シール面側に露出しないように前記第2シール材が前記第1シール材により覆われており、
    前記第1シール材には、腐食性流体への耐ラジカル性が高い材料が用いられ、
    前記第1シール材は、半径方向の外方に向かうシール係合部を含み、
    前記シール溝には、前記シール係合部に係合する溝係合部が、前記シール材を前記シール溝に載置した場合に、前記シール係合部を覆う位置に設けられ、
    前記第2シール材は、全体として環状形状、その断面形状が円形であり、
    前記第1シール材は、全体として環状形状、その断面形状が、前記第2シール材を受入れ可能なように、断面が凹形状を有するとともに、半径方向の外方に向かう前記シール係合部が設けられている、
    シール構造。
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