JP2508949Y2 - 光ファイバの切断工具 - Google Patents

光ファイバの切断工具

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JP2508949Y2
JP2508949Y2 JP1987027460U JP2746087U JP2508949Y2 JP 2508949 Y2 JP2508949 Y2 JP 2508949Y2 JP 1987027460 U JP1987027460 U JP 1987027460U JP 2746087 U JP2746087 U JP 2746087U JP 2508949 Y2 JP2508949 Y2 JP 2508949Y2
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optical fiber
coating
groove
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孝博 浅賀
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Hakusan Seisakusho Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、光通信用の光ファイバの切断工具に関し、
特に、簡単な操作で精度の高い劈開面が得られる光ファ
イバの切断工具である。
〔従来の技術〕
近い将来予想される光通信の飛躍的な実用化に伴って
光ファイバの加工処理を簡便、且つ、高能率に行うこと
が要求される。即ち、各種装置への光ファイバ接続、或
いは、敷設配線等を実施する場合、光ファイバの劈開面
が高精度の平面性を持ち、軸方向に正確に直交している
ことが必須条件となる。然しながら、光ファイバの保持
と切断は作業者の勘に頼っていたために、作業者によっ
ては光ファイバの劈開面の精度が大きく異なっていた。
そこで、特開昭60-184207号公報や特開昭57-45503号
公報に開示されているような切断装置が考えられてい
る。
前者は、光ファイバの被覆や素線を位置決めしてクラ
ンプした状態で刃により素線に傷をつけた後、押し具に
よって素線に曲げを与えて切断するものであり、また後
者は、工具状のものであって、一方フレームのV字形係
入溝に光ファイバ被覆部を係入溝に係入位置決めし、素
線に切傷を与えて切断する構造であった。
〔考案が解決しようとする問題点〕
然しながら、前者の切断装置は、光ファイバのクラン
プや切断の動作をモータやソレノイドのような動力装置
を用いて行う複雑で大型の装置であり、作業者の熟練度
に左右されない劈開面が得れれるものの、可搬性に乏し
く装置が高価となり、また後者のものは、ファイバ素線
の曲げに際して、ファイバ被覆側が浮き上がるので、手
で押えながら曲げなければならず、作業者の熟練度によ
って劈開面がばらつく問題があった。
本考案は、上記実情に鑑みて開発されたものであっ
て、構造が簡単で熟練を必要とせずに光ファイバの素線
に直交した劈開面が得られるようにした切断工具の提供
を、その目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を解決するための本考案の特徴は、開閉自在
な1対のフレームの一方に係入溝が設けられ、係入溝に
係入された光ファイバ素線に切傷を付けて曲げ切断する
工具において、上記係入溝は直列に連続して形成された
径大の被覆係入溝と径小の素線係入溝とからなり、素線
係入溝と被覆係入溝との境界の径差で生じる段部により
位置決め部が形成されるとともに、位置決め部近傍の被
覆係入溝の対向面はその開放側が延長されて相互に接近
してなる抜け止め部として形成されている点にある。
〔考案の作用〕
光ファイバ被覆部が被覆係入溝に係入され、光ファイ
バ素線が素線係入溝に係入されることによって直線上に
配列され、側方への位置ずれが規制される。又、上記被
覆部の端面が、位置決め部に当接することにより、光フ
ァイバの軸方向での位置決めが行なわれる。これによ
り、光ファイバは、側方及び軸方向への位置決めがなさ
れるとともに、抜け止め部によって斯る状態で保持され
ることとなる。
〔考案の実施例〕
以下に本考案の一実施例を第1図乃至第7図に基づき
説明する。
本考案に係る工具1は、開閉自在な一対の第1、第2
のフレーム2,3の一方対向面に係入溝4が設けられ、該
係入溝4に係入された光ファイバ5の素線5aに切傷を付
けて曲げ切断する構成となっている。
而して、本考案の特徴は、上記係入溝4が、直列に連
続して形成された径大の被覆係入溝8と径小の素線係入
溝9とからなり、素線係入溝9と被覆係入溝8との境界
の径差で生じる段部により位置決め部10が形成されると
ともに、位置決め部10近傍の被覆係入溝8の対向面はそ
の開放側が延長されて相互に接近してなる抜け止め部11
として形成されていることにある。
詳述すると、上記係入溝4は、第4図に示す如く、例
えば、上記第1フレーム2の載置部12に形成されること
ができる。上記載置部12は、例えば、薄肉部13と厚肉部
14とから成るファイバガイド15と、該ファイバガイド15
に取付けられたベンダゴム16及び可撓性のベンダプレー
ト17とから構成できる。この場合、上記被覆係入溝8
は、上記薄肉部13に形成することができる。厚肉部14に
は上記素線係入溝9を形成することができる。
上記抜け止め部11は上記被覆係入溝8を上記厚肉部14
内へ延長することにより形成されることができる。上記
抜け止め部11は、上記光ファイバ5の被覆部5bと略同径
或いは僅かに大径の断面円形を成している。
又、上記位置決め部10は、上記抜け止め部11と上記素
線係入溝9との間の段部として形成され、該位置決め部
10に上記被覆部5b端面5cが当接される。
上記第1,第2フレーム2,3は、ばね部材Aにより拡開
方向へ付勢されている。
18は上記光ファイバ5に切傷を付けるための切傷付与
手段を示す。上記切傷付与手段18は、カッタ部材19と、
ばね20とから構成される。上記カッタ部材19は、略L字
状のホルダ21と、該ホルダ21に取付けられた直線刃22と
から構成されている。
上記ホルダ21は、矢印K,L方向へ揺動自在に軸23に取
付けられている。該ホルダ21の揺動面は、上記光ファイ
バ5の素線5aに直交している。上記軸23は後述するカッ
タガイド24,25に設けられている。又、第6図に示す如
く上記ばね20の位置の取付部26は、上記カッタガイド2
4,25の軸27に遊嵌され、他の取付部28は上記カッタホル
ダ21の軸29に遊嵌されている。ここで、第2図に示す如
く、上記軸23,27を結ぶ線をeとすると、同図に示す如
く、上記直線刃22が上記光ファイバ5の素線5aに当接し
ない状態にあっては、該線eは上記軸29よりも上位に位
置するようその形成位置が設定されている。
又、上記カッタガイド24,25は、上記カッタ部材19の
両側であって、上記第2フレーム3に取付けられてい
る。これにカッタガイド24,25には、案内図30,31が形成
されている。
図中32は上記カッタガイド24,25の下面に取付けられ
たストッパで、該ストッパ32は上記カッタホルダ21の矢
印L方向(下方向)への過度の回転を防止するためのも
のである。
33は上記光ファイバ5の切傷の部位に曲げ力を付与す
るための曲げ力付与手段を示す。曲げ力付与手段33は、
上記光ファイバ5の上記切傷の部位よりも端末側を上記
載置部12に押え付ける押え手段34と、上記切傷の部位よ
りも後端側を下方へ撓ませるベンドアーム35とから構成
されている。
上記押え手段34は、テーパ面36を有する一対の揺動片
37,37と、これら揺動片37,37に取付けられた連結片38
と、該連結片38から延設されたファイバ当接部39とから
構成されている。上記連結片38には、上記ばね部材Aの
下端Bが当接しており、当該下端Bの当接位置により、
上記揺動片37,37は軸40を中心として矢印C,D方向へ揺動
するものである。上記揺動片37,37の揺動により上記フ
ァイバ当接部39は上記光ファイバ5の素線5aに接離する
ものである。
上記ベンドアーム35は、略L字状に成し、取付片41と
押圧片42とから構成され、該取付片41は上記第2フレー
ム2に取付けられ、該押圧片42は第3図に示す如く、上
記載置部12のファイバガイド15の真上に達して、上記載
置部12と共に上記光ファイバ3を下方へ押圧して撓ませ
ることができるようになっている。
44は上記カッタ部材19を初期の位置に復帰させる復帰
手段で、該復帰手段44は、上記第1フレーム2の起立片
45,45に軸46により回動自在に取付けられたリンク47,47
と、これらリンク47,47に軸48により取付けられたカム4
9とから構成され、該カム49は、上記第1,第2フレーム
2,3の開閉に伴ない、上記カッタガイド24,25の案内図3
0,31を矢印R,T方向へスライドするようになっている。
次に、動作について説明する。
通常時、第1,第2フレーム2,3は第1図に示す如く、
ばね部材Aのばね力によて開放している。このとき、上
記ばね部材Aの下端Bは、点αにおいて押え手段34を押
圧している。このため、ファイバ当接部29は載置部12か
ら離間した状態にある。
次に、同図に示す如く、光ファイバ5を載置部12に載置
する。このとき、光ファイバ5の被覆部5bを被覆係入溝
8に収容し、素線5aを素線係入溝9に収容する。このと
き、上記被覆部5bが抜け止め部11に係入されることによ
り、径方向の位置ずれ、特に上方への浮き上がりが防止
される。又、被覆部5bの端面5cが位置決め部10が当接す
ることにより、軸線方向への位置決めがなされる。
その後、作業者が第1,第2フレーム2,3を握りしめる
と、これら第1,第2フレーム2,3は閉方向へ回動すると
共に、ばね部材Aの下端Bは押え手段34の連結片上面上
を矢印P方向への摺動する。そして、上記ばね部材Aの
下端Bが上記押え手段34の摺動中心としての軸40を過ぎ
ると、上記押え手段34は下方向(矢印L方向)へ回動
し、これにより、ファイバ当接部39は上記光ファイバ5
の素線5aを押える。
その後、上記第1,第2フレーム2,3を更に閉じると、
第2図に示す如くカッタ22が光ファイバ5の素線5aに当
接し、該素線5aに傷を付ける。このとき、光ファイバ5
は、上述の如く、被覆係入溝8,素線係入溝,位置決め部
10及び抜け止め部11により位置決めがなされるので、上
記カッタ22は第7図に示す如く、該光ファイバ5の軸線
5aに正確に直交する角度で当接することができる。又、
このとき、カッタ部材19は上記光ファイバ5との当接に
よって、矢印W方向の反力を受け、これにより、該カッ
タ部材19は上方向へ若干移動する。その結果、第2図に
示す軸29が線eより上位になると、ばね20のばね力は反
転して、図中斜め上向きに作用するために、カッタ部材
19はばね20によって、上記素線5aから離間する。即ち、
上記カッタ部材19は上記素線5aに傷を付けただけで上方
へ後退する。
その後、第1,第2フレーム2,3を更に閉じると、第7
図に矢印で示す如く、ベンドアーム35により載置部12及
び光ファイバ5が下方へ押圧されて撓む。その際、光フ
ァイバ被覆部5bは抜け止め部11で保持されているので、
手指等で添える必要もなく、且つベンドアームに当接さ
せることもなく光ファイバ素線5aは劈開されて切断に至
る。
そして、切断作業が終了した後、作業者が把持力を解
除すると。第1,第2フレーム2,3は第1図に示す状態に
復帰する。このとき、カム49はリンク47,47により押圧
されて前進し、これにより、カッタ部材19は上述の如く
ばね20により上方へ後退した状態から下方へ回動し、第
1図に示す初期の状態となる。
かくして、光ファイバ4は被覆係入溝8、素線係入溝
9、位置決め部10及び抜け止め部11によりその位置ずれ
が防止された状態で確固として保持される。従って、カ
ッタ22は光ファイバ5の素線4aに正確に直交する角度で
当接して切り傷を付けることができる。このために、光
ファイバ5の劈開面は、高精度の平坦面となり又、該劈
開面は、軸線に対して高精度に直交し、更に、該劈開面
にひび割れが発生せず、光ファイバ5の品質が向上す
る。
〔考案の効果〕
以上説明した如く本考案によれば、従来のこの種の切
断工具のように、光ファイバを手でガイド等して押えて
おく必要がなく、光ファイバ素線のクランプ、傷入れ、
曲げ及び引っ張り等の応力付与の一連の操作が熟練を必
要とすること無く容易かつ正確に行なえる。
しかも、光ファイバの位置決めをする機能とファイバ
被覆の浮き上がりを防止する機能とを係入溝を加工した
だけの単純な構成で得ているため、工具の製造・組立が
容易であるとともに高い位置決め精度と耐久性が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は本考案の一実施例に係り、第1図及
び第2図は側断面図、第3図は第2図の′−′線断面
図、第4図は係入溝近傍の一部を切欠いた斜視図、第5
図は平面図、第6図は分解斜視図,第7図は動作を説明
する第3図と同様の断面図である。 2,3……フレーム、4……係入溝、8……被覆係入溝、
9……素線係入溝、10……位置決め部、11……抜け止め
部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉自在な1対のフレームの一方に係入溝
    が設けられ、係入溝に係入された光ファイバ素線に切傷
    を付けて曲げ切断する工具において、上記係入溝は直列
    に連続して形成された径大の被覆係入溝と径小の素線係
    入溝とからなり、素線係入溝と被覆係入溝との境界の径
    差で生じる段部により位置決め部が形成されるととも
    に、位置決め部近傍の被覆係入溝の対向面はその開放側
    が延長されて相互に接近してなる抜け止め部として形成
    されていることを特徴とする光ファイバ切断工具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60184207A (ja) * 1984-03-03 1985-09-19 Fujikura Ltd 光ファイバの切断方法

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JPS5011801U (ja) * 1973-05-28 1975-02-06
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