JP2508268B2 - 空気調和機の制御装置 - Google Patents

空気調和機の制御装置

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JP2508268B2
JP2508268B2 JP1132246A JP13224689A JP2508268B2 JP 2508268 B2 JP2508268 B2 JP 2508268B2 JP 1132246 A JP1132246 A JP 1132246A JP 13224689 A JP13224689 A JP 13224689A JP 2508268 B2 JP2508268 B2 JP 2508268B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、空気調和機の制御装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
第4図は例えば特開63-14048号公報に示された従来の
空気調和機の制御装置を示すブロツク図である。この第
4図において,(11)は商用周波数の電源,(12)は室
内ユニツトで,室内側ユニツト制御回路(13),シリア
ル信号送受信回路(22)とにより構成され,このシリア
ル信号送受信回路(22)と室外側ユニツト制御回路(1
6)内のシリアル信号送受信回路(20)とのデータの送
受信が行われるようにしている。
室外ユニツト(15)は,室外側ユニツト制御回路(1
6)と圧縮機(1)と検温素子としてのサーミスタ(2
1)とにより構成されている。このうち,室外ユニツト
制御回路(16)はマイクロコンピユータ(以下,マイコ
ン)(17)と圧縮機運転指令装置(18)と表示装置(1
9)とにより構成されている。
また,サーミスタ(21)は圧縮機(1)の吐出管に装
置されていて,圧縮機(1)の吐出冷媒温度を検出する
ものである。マイコン(17)はタイマー機能とA/D変換
機能をその内部またはその周辺回路にもつものであり,
サーミスタ(21)からのアナログ値の吐出温度をデジタ
ル化し,予め設定されている設定温度と比較し演算処理
するようになつている。
圧縮機運転指令装置(18)は従来のリレー構成された
ものや,最近ではインバータ装置が使われることも多
い。
次にその動作について第5図のフローチヤートを用い
て説明する。この図において、まずスタートし,マイコ
ン(17)はステツプ(S101)で圧縮運転指令装置(18)
を作動させて,ステツプ(S102)で圧縮機(1)を起動
させるとともに,タイマ時間を所定値にセツトする(ス
テツプ(S103))。すると,圧縮機(1)は時間と共に
吐出温度が上昇していき,圧縮機もしくはその冷媒系統
に異常がなければ,やがてその吐出温度は所定値に安定
する。
しかし,勿論のこと,圧縮機(1)もしくはその冷媒
系統に異常がある場合は,この吐出温度は,所定値以下
もしくは所定値以上となつてしまう。
マイコン(17)が予めセツトしたタイマ時間はこの圧
縮機起動から吐出温度が所定値に安定するまでの時間で
あり,このタイマが時間アツプした時点(ステツプ(S1
04))でマイコン(17)はこの吐出温度をサンプリング
する(ステツプ(S105))。
この吐出温度の高低により圧縮機(1)及びその冷媒
系統が正常か異常かを判定し,正常ならば(ステツプ
(S106))圧縮機(1)の運転を継続させ(ステツプ
(S107)),このステツプ(S106)で異常と判定させれ
ば,ステツプ(S108)で圧縮機(1)の運転を停止させ
る。またそれと同時にその判定結果をシリアル信号送受
信回路(20)および(22)を通して室内ユニツト制御回
路(13)に入力する。室内側ユニツト制御回路(13)は
この結果を表示する。従つて,この実施例では,ユーザ
は室内側ユニツト(12)に装着されている表示装置(1
4)のみで室外ユニツト(15)の状態を把握でき,簡単
に自己診断できる効果がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の空気調和機の制御装置は,以上のように構成さ
れていたので,サーミスタの異常検出には,誤判定を防
ぐために圧縮機起動から吐出温度が所定値に安定するま
での長い時間が必要となつていた。そのため,生産ライ
ンの出荷試験など短時間の試験ではサーミスタの異常を
検出することができないという問題点があつた。特に検
温素子のサーミスタは,生産ライン上で制御基板にコネ
クター接続される場合が多く,このコネクタの接続不良
を検出することができなく不良品が一般市場に出ていつ
てしまうという問題があつた。
この発明は,かかる問題点を解決するためになされた
もので,通り雨等によって所定時間内に吐出管温度が急
激に低下しても、空気調和運転を維持すると共に、予め
異常を知らせてから空気調和運転を停止させる使い勝手
が良く、また、少ない部品構成で、特に温度変化の激し
い吐出管の温度から異常有無を正確に判断する空気調和
機の制御装置を得ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る空気調和機の制御装置は,圧縮機の吐
出管に設けられ、この吐出管の温度を検出する検温素子
と、この検温素子の検出結果と所定温度値との比較結果
並びに前記圧縮機の起動からの時間とから前記吐出管の
温度が正常か異常かを判別して出力する判別手段と、こ
の判別手段の出力結果に基づいて前記吐出管の温度の異
常有無を送信する信号送受信手段と、を備え、前記判別
手段が、前記圧縮機の起動からの時間を計測し、この計
測時間が所定時間未満で、かつ前記吐出管の温度が所定
温度値以下の場合には、前記吐出管の温度の異常信号を
出力し、また、前記計測時間が所定時間を越えて、かつ
前記吐出管の温度が所定温度値以下の場合には、前記圧
縮機を停止させる信号を出力するものである。また、圧
縮機の吐出管に設けられ、この吐出管の温度を検出する
検温素子と、この検温素子の検出結果と所定温度値との
比較結果並びに前記圧縮機の起動からの時間とから前記
検温素子が正常か異常かを判別して出力する判別手段
と、この判別手段の出力結果に基づいて前記検温素子の
異常有無を送信する信号送受信手段と、を備え、前記判
別手段が、前記圧縮機の起動からの時間を計測し、この
計測時間が所定時間未満で、かつ前記吐出管の温度が所
定温度値以下の場合には、前記検温素子の異常信号を出
力し、また、前記計測時間が所定時間を越えて、かつ前
記吐出管の温度が所定温度値以下の場合には、前記圧縮
機を停止させる信号を出力するものである。
〔作用〕 この発明に係る空気調和機の制御装置は,圧縮機の起
動からの時間を計測し、その計測時間が所定時間未満
で、かつ吐出管の温度が所定温度値以下の場合には、吐
出管の温度の異常信号を出力し、また、計測時間が所定
時間を越えて、かつ吐出管の温度が所定温度値以下の場
合には、圧縮機を停止させる信号を出力するものであ
る。また、圧縮機の起動からの時間を計測し、その計測
時間が所定時間未満で、かつ吐出管の温度が所定温度値
以下の場合には、検温素子の異常信号を出力し、また、
計測時間が所定時間を越えて、かつ吐出管の温度が所定
温度値以下の場合には、圧縮機を停止させる信号を出力
するものである。
〔実施例〕
以下,この発明にかかる空気調和機の制御装置の一実
施例を図について説明する。第1図はその一実施例の構
成を示すブロツク図である。この第1図において第4図
と同一符号は同一,または相当部分を示し,その詳細な
説明は省略する。マイクロコンピユータ(17)は圧縮機
(1)の起動からの時間を計測するタイマ(23)と検温
素子のサーミスタ(21)の温度を所定の温度と比較判断
する温度比較手段(24)を備えている。
第3図は,室内側ユニツト制御回路(13)に送信する
シリアル信号のビツト構成である。このビツトの中で停
止モニタビツトは,室外ユニツト(15)が停止した場合
にどのような原因によるものかを示すビツトであり,例
えば,保護停止,異常停止などがある。また異常モニタ
ビツトはどこが異常状態かを示すビツトで,例えば,サ
ーミスタ異常,制御回路異常などがある。
次にその動作について第2図のフローチヤートを用い
て説明する。この図において,まずスタートしてマイコ
ン(17)はステツプ(S1)で圧縮機運転指令装置(18)
を作動させて,ステツプ(S2)で圧縮機(1)を起動さ
せるとともに,タイマ時間を所定値にセツトする(ステ
ツプ(S3))。すると,圧縮機(1)の吐出温度は時間
と共に上昇していき,圧縮機もしくはその冷媒系統に異
常がなければ,やがてその吐出温度は所定値に安定す
る。しかし,圧縮機(1)もしくはその冷媒系統もしく
は検温素子のサーミスタ(21)に異常がある場合は,こ
のマイコン(17)の検出した吐出温度は,所定値以下と
なつてしまう。
マイコン(17)が予めセツトしたタイマ時間は,この
圧縮機起動から吐出温度が所定値に安定するまでの時間
である。この時間と上記所定の温度は,外気温度が極端
に低い場合も考慮して十分余裕を持つた値である。
ステツプ(S4)でマイコン(17)はこの吐出温度をサ
ンプリングし,ステツプ(S5)で所定の設定温度と比較
する。このとき検出した吐出温度が所定の設定温度より
も高い場合ステツプ(S6)に進み停止モニタビツトをリ
セツトしステツプ(S7)で異常モニタビツトをリセツト
し室内側ユニツト制御回路(13)にその信号を送信する
(ステツプ(S13))。
ステツプ(S5)で検出した吐出温度が所定の設定温度
よりも低い場合,ステツプ(S9)に進み異常モニタビツ
トのサーミスタ異常ビツトをセツトする。そしてステツ
プ(S10)で圧縮機(1)の起動からの時間が所定の設
定時間を越えているか比較し,所定の時間を越えていな
い場合はステツプ(S7)に進み停止モニタビツトをリセ
ツトしステツプ(S13)に進み室内側ユニツト制御回路
(13)にその信号を送信する(ステツプ(S13))。
ステツプ(S10)で所定の時間を越えていた場合に
は,サーミスタ(21)の異常と判断しステツプ(S11)
に進み停止モニタビツトをセツトし,ステツプ(S12)
で圧縮機の運転を停止させ,ステツプ(S13)に進み室
内側ユニツト制御回路(13)にその信号を送信する(ス
テツプ(S13))。
室内側ユニツト制御回路(13)では,異常モニタビツ
トと停止モニタビツトの両方のビツトが揃つたときに異
常処理を行うようにしている。したがつて異常モニタビ
ツトだけがセツトされていても異常処理は行なわない。
以上のように動作させることにより,ライン試験場の
温度は常温位なので異常検出までの時間は短くてすむの
で,室内側ユニツトの代わりにライン試験器を接続しラ
インの出荷試験を行なえば,ライン試験器で異常モニタ
ビツトのみモニタし異常検出までの時間はライン試験器
で設定すればよく,本来のユニツト制御に悪影響を与え
る事なく,短時間でサーミスタ(21)の異常を精度よく
検出することが出来る。
〔発明の効果〕
この発明は、以上説明したように構成されているの
で,以下に記載されるような効果を奏する。判別手段
が、圧縮機の起動からの時間を計測し、この計測時間が
所定時間未満で、かつ吐出管の温度が所定温度値以下の
場合には、吐出管の温度の異常信号を出力し、また、計
測時間が所定時間を越えて、かつ吐出管の温度が所定温
度値以下の場合には、圧縮機を停止させる信号を出力す
る。即ち、吐出管温度が所定温度以下において、所定時
間内では吐出管温度の異常のみを知らせ、所定時間が経
過したときは、圧縮機を停止させるために、通り雨等に
よって所定時間内に吐出管温度が急激に低下しても、空
気調和運転を維持すると共に、予め異常を知らせてから
空気調和運転を停止させる使い勝手が良く、また、少な
い部品構成で、特に温度変化の激しい吐出管の温度から
異常有無を正確に判断する経済的で、信頼性の高い空気
調和機の制御装置が得られる。
また、判別手段が、圧縮機の起動からの時間を計測
し、この計測時間が所定時間未満で、かつ吐出管の温度
が所定温度値以下の場合には、検温素子の異常信号を出
力し、また、計測時間が所定時間を越えて、かつ吐出管
の温度が所定温度値以下の場合には、圧縮機を停止させ
る信号を出力する。即ち、吐出管温度が所定温度以下に
おいて、所定時間内では検温素子の異常のみを知らせ、
所定時間が経過したときは、圧縮機を停止させるため、
通り雨等によって所定時間内に吐出管温度が急激に低下
しても、空気調和運転を維持すると共に、予め検温素子
の異常有無を知らせてから空気調和運転を停止させる使
い勝手が良く、また、少ない部品構成で、特に温度変化
の激しい吐出管の温度から検温素子の異常有無を正確に
判断する経済的で、信頼性の高い空気調和機の制御装置
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示すブロツク図,第2図
はその動作を説明するためのフローチヤート,第3図は
室内側ユニツトに送信するシリアル信号のビツト構成
図,第4図は従来の空気調和機の制御装置のブロツク
図,第5図はその動作を説明するためのフローチヤート
である。 図において,(1)は圧縮機,(12)は室内側ユニツト
(室内機),(17)はマイクロコンピユータ,(20)
(22)はシリアル信号送受信装置(信号送受信手段),
(23)はタイマ,(24)は温度比較手段(判定手段)で
ある。 なお,各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機の吐出管に設けられ、この吐出管の
    温度を検出する検温素子と、この検温素子の検出結果と
    所定温度値との比較結果並びに前記圧縮機の起動からの
    時間とから前記吐出管の温度が正常か異常かを判別して
    出力する判別手段と、この判別手段の出力結果に基づい
    て前記吐出管の温度の異常有無を送信する信号送受信手
    段と、を備え、前記判別手段が、前記圧縮機の起動から
    の時間を計測し、この計測時間が所定時間未満で、かつ
    前記吐出管の温度が所定温度値以下の場合には、前記吐
    出管の温度の異常信号を出力し、また、前記計測時間が
    所定時間を越えて、かつ前記吐出管の温度が所定温度値
    以下の場合には、前記圧縮機を停止させる信号を出力す
    ることを特徴とする空気調和機の制御装置。
  2. 【請求項2】圧縮機の吐出管に設けられ、この吐出管の
    温度を検出する検温素子と、この検温素子の検出結果と
    所定温度値との比較結果並びに前記圧縮機の起動からの
    時間とから前記検温素子が正常か異常かを判別して出力
    する判別手段と、この判別手段の出力結果に基づいて前
    記検温素子の異常有無を送信する信号送受信手段と、を
    備え、前記判別手段が、前記圧縮機の起動からの時間を
    計測し、この計測時間が所定時間未満で、かつ前記吐出
    管の温度が所定温度値以下の場合には、前記検温素子の
    異常信号を出力し、また、前記計測時間が所定時間を越
    えて、かつ前記吐出管の温度が所定温度値以下の場合に
    は、前記圧縮機を停止させる信号を出力することを特徴
    とする空気調和機の制御装置。
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