JP2508244B2 - 弾塑性ダンパ― - Google Patents

弾塑性ダンパ―

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JP2508244B2
JP2508244B2 JP1050470A JP5047089A JP2508244B2 JP 2508244 B2 JP2508244 B2 JP 2508244B2 JP 1050470 A JP1050470 A JP 1050470A JP 5047089 A JP5047089 A JP 5047089A JP 2508244 B2 JP2508244 B2 JP 2508244B2
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damper
elasto
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plastic
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JP1050470A
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俊一 山田
鐸二 小堀
祥三 前田
新一 高橋
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は構造物間,または構造物内のフレーム間等
に設置され、地震時等の構造物の振動を減衰させる弾塑
性ダンパーに関するものである。
(発明が解決しようとする課題) 地震時等の構造物の振動エネルギーを固有周期の異な
る構造物,または構造物内で分離した構造体毎、もしく
は各フレーム毎に消費し、構造物全体の揺れを抑制する
ために、出願人は構造物内で特に設置場所を選ばない、
小型で、複数の開口を有する板状の弾塑性ダンパーを幾
つか提案している(特願昭63−25316号(特開平1−203
543号)等)。
この板状のダンパーは主としてフレーム内で絶縁され
た構造部材間に跨設され、双方の相対変位時に面内に弾
塑性変形することによってエネルギー吸収能力を発揮す
るもので、両端のボトル孔で構造部材に接合できる手軽
さを持っている。
本発明はこの形態のダンパーの機能を維持したまま、
その取付上の自由度を増す目的からなされたもので、特
に直交する2方向に接合可能なダンパーを加えて提案し
ようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明ではダンパー本体の断面形状をL形,もしくは
T形にすることにより直交する2方向からの接合を可能
にし、取付上の自由度を高める。
ダンパーは互いに距離をおいて絶縁される構造物,ま
たは構造物内の構造部材間に跨設され、ボルト等により
接合されるが、ダンパー本体には、その板厚方向に貫通
する複数の開口が、板の面内方向で、互いに絶縁された
構造物,または構造部材が対向する方向に直交する方向
に間隔をおいて穿設され、この開口によりダンパーの降
伏耐力が低く抑えられる。
ダンパーは開口が配列する方向の外力に対して面内方
向にせん断変形し、その弾塑性履歴エネルギーによって
振動エネルギーを吸収する。開口は本体が接合される構
造物,または構造部材寄りの幅が中間部の幅より小さい
形状をし、本体がせん断力による曲げモーメントの応力
分布に対応した形状をすることにより構造物等が対向す
る方向に均等に降伏でき、効率的にエネルギーを吸収す
る。
(実施例) 以下本発明を一実施例を示す図面に基づいて説明す
る。
この発明の弾塑性ダンパーDは第1図,第2図に示す
ように外力作用時に弾性から容易に塑性化するよう板厚
方向に貫通する複数の開口1が穿設されたもので、構造
物間,もしくは構造物内で互いに絶縁される構造部材S,
S間に跨って接合され、双方の、互いに対向する方向に
直交する方向の相対変形時に弾塑性変形することによっ
てその振動エネルギーを吸収するものである。
弾塑性ダンパーDの本体D0は第1図乃至第3図に示す
ようにL形,またはT形の断面形状をし、構造部材S,S
に、直交する2方向から接合可能な形状をする。本体D0
にはまた、ボルト接合のためのボルト孔2が開口1の、
各構造部材S寄りに設けられる。
第1図は一方に台形状の開口1を設けた2枚のプレー
トを組み立ててL形に形成した場合、第2図は上下対称
に開口1を設けた1枚のプレートを中央で折り曲げて形
成した場合を示す。
第3図は開口1を上下2段に並列させて設けたプレー
トの中央に直交して別のプレートを接合してT形に形成
した場合である。いずれの場合もボルト孔2は直交する
2枚の板の双方に設けられる。
複数の開口1は本体D0を構成する板の面内方向で、互
いに絶縁された構造部材S,Sが対向する方向に直交する
方向に間隔をおいて穿設され、開口1によって本体D0
剛性及び降伏耐力は低く抑えられ、本体D0に塑性変形能
力が与えられる。各開口1は本体D0が接合される構造部
材S寄りの幅が中間部の幅より小さい形状をし、実施例
のような多角形状,または円形状に明けられる。
図示した実施例では開口1を第1図に示すように台
形,または第3図に示すようにそれを対称に折り返した
形の立面形状に形成しているが、第4図−I,第5図−I
に矢印で示す本体D0に作用するせん断力によって開口1
回りに生ずる曲げモーメントは各IIに示すように中央が
0、両端で曲げ応力が最大となる直線状の応力分布とな
るため、実施例に示すようにこの応力分布に対応した形
状に開口1を設けることによって本体D0をほぼ全高に亘
って同時に降伏させることができ、弾塑性ダンパーDに
効率の良いエネルギー吸収能力を発揮させることが可能
となる。
第4図と第5図の各IIIはIに示す形状に開口1を明
けた場合の、開口1,1で挟まれた部分の断面係数の分布
を示したものである。これはほぼIIに示す曲げ応力分布
と同形状であり、せん断応力度との組み合わせ応力を考
慮すると全高に亘って同時に降伏するようになる。
第6図乃至第8図はL形の弾塑性ダンパーDの構造部
材S,Sへの取り付け例を示したものである。
第6図の実施例は構造部材Sとしてフレームの梁3と
フレームから絶縁された耐震壁4との間に設置した場合
であるが、この場合、IIに示すように梁3の下端に鉛直
に突設されたガセットプレート5と耐震壁4の天端間に
ボルト6により接合している。耐震壁4側は接合のため
アンカーボルト7を用いている。
第7図の実施例は交差する壁4′,4′間にアンカーボ
ルト7で接合した場合であり、第8図はPCカーテンウォ
ール等の帳壁8,8と構造躯体9との間に接合した場合を
示す。
以上の実施例においてはT形の弾塑性ダンパーDの使
用も可能である。
第9図,第10図の実施例は並列する柱10,10を2個の
弾塑性ダンパーD,Dを用いて接続した場合である。それ
ぞれL形、T形の使用例である。
第6図に示す弾塑性ダンパーDの設置は、第11図に示
すように予め梁3下端と耐震壁4天端とにそれぞれガセ
ットプレート5とアンカーボルト7を埋め込んでおき
(I)、このガセットプレート5とアンカーボルト7間
に弾塑性ダンパーDを据え付け、それぞれボルト6とナ
ットを締め付ける(II)、という要領で行われる。
(発明の効果) この発明は以上の通りであり、本体を直交する2方向
からの接合が可能な形状としたため1方向から接合され
る平板状ダンパーの取り付けが困難な箇所への設置が可
能であり、取付上の自由度を増すことができる。
また外力作用時の機構は平板状ダンパーと全く同様で
あり、開口によって本体がせん断力による曲げモーメン
トの応力分布に対応した形状をしているため効率的にエ
ネルギーを吸収できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本発明の実施例を示したもので、い
ずれもIは立面図,IIは面内方向断面図、第4図−Iは
第1図,または第2図に示すタイプの弾塑性ダンパーの
一部を示した立面図、II,IIIはそれぞれ曲げモーメン
ト,断面係数分布を示した図、第5図−Iは第3図に示
すタイプの弾塑性ダンパーの一部を示した立面図、II,I
IIはそれぞれ曲げモーメント,断面係数分布を示した
図、第6図−Iは本発明の設置例を示した立面図、IIは
その一部拡大図、第7図,第8図は他の設置例を示した
それぞれ平面図,断面図、第9図,第10図は柱への接合
例を示したもので、いずれもIは立面図,IIは平面図、
第11図−I,IIは第6図に示す設置例の設置要領を示した
立面図である。 D……弾塑性ダンパー、D0……本体、1……開口、2…
…ボルト孔、S……構造部材、3……梁、4……耐震
壁、4′……壁、5……ガセットプレート、6……ボル
ト、7……アンカーボルト、8……帳壁、9……構造躯
体、10……柱。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 新一 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特公 昭50−27662(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに距離をおいて絶縁される構造物間,
    または構造部材間に跨って接合され、双方の相対移動時
    に面内方向に変形して構造物の振動エネルギーを吸収す
    るダンパーであり、板状で、L形,またはT形断面形状
    の本体に、その板厚方向に貫通する複数の開口が、板の
    面内方向で、互いに絶縁された構造物,または構造部材
    が対向する方向に直交する方向に間隔をおいて穿設され
    ており、開口は本体が接合される構造物,または構造部
    材寄りの幅が中間部の幅より小さい形状をしていること
    を特徴とする弾塑性ダンパー。
JP1050470A 1989-03-02 1989-03-02 弾塑性ダンパ― Expired - Lifetime JP2508244B2 (ja)

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JPH0791910B2 (ja) * 1988-02-05 1995-10-09 鹿島建設株式会社 弾塑性ダンパー

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