JP2508127Y2 - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型

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JP2508127Y2
JP2508127Y2 JP8330790U JP8330790U JP2508127Y2 JP 2508127 Y2 JP2508127 Y2 JP 2508127Y2 JP 8330790 U JP8330790 U JP 8330790U JP 8330790 U JP8330790 U JP 8330790U JP 2508127 Y2 JP2508127 Y2 JP 2508127Y2
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JP
Japan
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cavity
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JP8330790U
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哲男 湯本
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Sankyo Kasei Co Ltd
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Sankyo Kasei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、トンネルゲートより材料をキャビティ内に
注入して成形品を形成する射出成形金型に関する。
(従来の技術) 本出願人は、特開昭60-151013号記載の射出成形金型
を提案している。この射出形成金型は、ゲート跡が発生
しない成形品を成形して、ゲート跡の処理やバリの除去
作業を不要にすることを目的とするものであり、そのた
めに材料をランナからトンネルゲートを経てキャビティ
に連らなる延長部を設けて、材料を上記キャビティ内に
注入する際に、上記キャビティ内に満杯に充填すること
なく、注入する材料の量を上記延長部の容積とほぼ同一
の未充填部がキャビティ内に発生するようにし、その後
圧入ピンを上記延長部内に延出して、トンネルゲートを
切断すると共に、延長部内の材料をキャビティ内に圧入
し、キャビティの入口に達した時点で圧入を停止するも
のである。
(考案が解決しようとする課題) 上記射出形成金型は、その目的を十分達成でき、その
ために現在有効に利用されているが、さらなる改善点が
ある。すなわち、キャビティ内に積極的に未充填部を発
生させる際に、この未充填部の容積が延長部の容積より
小さい場合には圧入ピンをキャビティの底面まで延出さ
せると、容積差分の材料によりパーティングライン上に
バリが出る等の問題が生じるので、圧入ピンの圧力を調
整する必要がある。しかしながらそのために圧入ピンの
圧力調整のためのコントロール機構を必要としていた。
本考案の目的は圧入ピンの圧力調整のためのコントロ
ール機構を不要とすることにある。
(課題を解決するための手段) 本考案の射出成形金型は、ランナよりトンネルゲート
を介してキャビティ内に材料を注入する射出成形金型で
あって、上記キャビティの底面に形成されているキャビ
ティ入口と上記トンネルゲートとの間にキャビティの延
長部を介設し、上記延長部内を摺動しキャビティ入口及
びキャビティ底面まで伸出可能な圧入ピンを設け、上記
キャビティに向けて突出してい逃しピンを設け、この逃
しピンに上記キャビティ側にばね力を付勢する圧力調整
ばねを設けているものである。
(作用) 注入する材料の量をキャビティ内に未充填部が発生す
るように調整するが、その際、末充填部の容積が延長部
の容積より小さい場合において、圧入ピンを上記延長部
内に延出して、トンネルゲートを切断すると共に、延長
部内の材料をキャビティ内に圧入し、キャビティの入口
に達する前に未充填部が材料により充填され、さらに圧
入ピンを入口まで移動させても、圧入ピンの押圧力は逃
しピンが後退するために、吸収される。
(実施例) 本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、固定側型板1は固定側取付け板2に
よって取付けられており、固定側型板及び取付け板の中
央部にはスプルーブッシュ3が挿着され、ロケートリン
グ4によって固定されている。可動側型板5は、受け板
6及びスペーサブロック7を介して可動側取付け板8に
よって移動可能に設けてある。
可動側型板5にはキャビティ51を設けてある。可動側
型板5には逃しピン18を軸心方向に移動可能に設けてあ
り、逃しピンの先端面はキャビティ51の底面に達してい
る。逃しピン18の後端部には受け板6の穴部に収納され
ている圧力調整ばね19が接しており、この逃しピンは、
常に圧力調整ばねによってキャビティ51側へのばね力が
付勢されている。
上記スペーサブロック7の中空部内壁の中央部には突
条7aを突設してあり、この中空部にはエジェクタプレー
ト9及び摺動板10が対向して平行状に挿置されている。
そして可動側取付け板8には2つの透孔8a,8bを穿設
してあり、それぞれの透穴にはシリンダ(図示せず。)
のラム11,12が貫通し、一方のラム12は摺動板10に連結
し、他方のラム11はこの摺動板の透孔10aを貫通し、そ
の先端はエジェクタプレート9に連結している。
エジェクタプレート9の前面には、スプルーロックピ
ン13及びエジェクタピン14を突設してあり、このエジェ
クタピンは可動側型板5のキャビティ51内に突出可能と
なっている。
摺動板10の前面には圧入ピン15を突設してあり、この
圧入ピンは、エジェクタプレート9の透孔9aを貫通し、
キャビティ51への樹脂の入口52と同一平面となるように
延出可能となっている。
第2図示のようにキャビティ51の底面に形成されてい
る樹脂の入口52には、キャビティの延長部53を連通状態
に設けてあり、この延長部にはランナ54と連通している
トンネルゲート55が連通している。
なお、固定側型板1にはブッシュ16を挿着してあり、
可動側型板5から突出しているガイドピン17がこのブッ
シュ内に挿入されている。
次に成形品の製法を説明する。
第1図示の状態において、スプルーブッシュ3より樹
脂Aを射出注入すると、樹脂は第2図示のようにランナ
54、トンネルゲート55を通ってキャビティ延長部53に入
り、さらに入口52よりキャビティ51内に流入する。
この時、キャビティ51内には樹脂Aが満杯に充填され
ていない。すなわち樹脂の未充填部Bが発生するように
する。この時の樹脂の注入量は未充填部Bの容積と、延
出部53の容積とがほぼ同一となるようにしておく。
なお、成形後の成形品の経時収縮を考慮すると、その
分延長部53の容積の方を未充填部Bのそれより幾分多目
にしておくことは、さらに望ましいことである。
その後、樹脂が未だ加熱状態にあって流動姓を有する
状態において、シリンダのラム12を延出させると、圧入
ピン15は、延長部53内に延出してトンネルゲート55を切
断し、この圧入ピンの先端面によって延長部内の樹脂A
をキャビティ51内に圧入し、第4図示のようにこの先端
面をキャビティの入口52の面と一致させる。
もし、末充填部Bの容積の方が延出部53の容積より小
さい場合であっても、容積差の余剰の樹脂分は、第3図
に示すように圧入ピン15の押圧力に伴なって樹脂を介し
て逃しピン18が圧力調整ばね19のばね力に抗して後退す
ることによりキャビティの圧入ピン15の挿通孔内に吸収
されるので、不都合は生ぜず、圧入ピン15の圧力を特別
に調整する必要がない。
キャビティ51内の樹脂が硬化した後は、可動側型板5
を作動させて固定側型板1との間を開き、ラム11の作用
によってエジェクタピン14とスプルーロックピン13を伸
出させて、成形品をキャビティより突き出す。
第1図及び第2図示の例において、逃しピン18の先端
面をキャビティ51の底面(内面)と同一平面にしている
が、底面より突出させても、反対に底面より下方に位置
させてもよい。
また逃しピン18の取付け場所は、可動側型板5に限定
されず、固定側型板1であっても、またスライドコア
(図示せず。)であってもよい。さらに、例えばエジェ
クタピン14で逃しピンを兼用してもよい。この場合には
エジェクタプレート9に圧力調整ばねを設ける。
(考案の効果) 本考案の射出成形金型によれば、材料注入時にキャビ
ティ内に発生する末充填部の容積が延長部の容積より小
さい場合であっても、逃しピンの作用により余剰の材料
を吸収でき、圧入ピンに対して特別な圧力コントロール
機構を設けなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は断面図、 第2図は要部の拡大断面図、 第3図は作動状態を示す断面図である。 1……固定側型板、5……可動側型板、9……エジェク
タプレート、10……摺動板、14……エジェクタピン、15
……圧入ピン、18……逃しピン、19……圧力調整ばね、
51……キャビティ、52……キャビティ入口、55……トン
ネルゲート、A……材料(樹脂)、B……末充填部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランナよりトンネルゲートを介してキャビ
    ティ内に材料を注入する射出成形金型において、 上記キャビティの底面に形成されている入口と上記トン
    ネルゲートとの間にキャビティの延長部を形成してあ
    り、 上記延長部内を摺動しかつキャビティ入口及びキャビテ
    ィ底面まで伸出可能な圧入ピンを設けてあり、 上記キャビティに向けて突出している逃しピンを設け、 この逃しピンに上記キャビティ側にばね力を付勢する圧
    力調整ばねを設けてある ことを特徴とする射出成形金型。
JP8330790U 1990-08-08 1990-08-08 射出成形金型 Expired - Lifetime JP2508127Y2 (ja)

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JPH0440914U JPH0440914U (ja) 1992-04-07
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