JP2508045B2 - 回転体の端面コ−ナ部の研摩加工法 - Google Patents

回転体の端面コ−ナ部の研摩加工法

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JP2508045B2
JP2508045B2 JP62009685A JP968587A JP2508045B2 JP 2508045 B2 JP2508045 B2 JP 2508045B2 JP 62009685 A JP62009685 A JP 62009685A JP 968587 A JP968587 A JP 968587A JP 2508045 B2 JP2508045 B2 JP 2508045B2
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、機械部品の加工、特に回転体の端面コーナ
部の研摩加工法に関する。
〔従来の技術〕
機械部品には自動車エンジンのクランクシャフト、カ
ムシャフト等の如く回転体から成るものがある。この回
転体は機械加工後、表面仕上のためにシート状の研摩材
を用いて研摩を要する場合がある。
直径の変化がない軸の外周部分の研摩は第5図に示す
ごとく、被加工物1と適当な距離を離して被加工物の回
転軸6と中心軸を平行にしておかれたシート状研摩材反
転部7と、研摩される軸の部分8の一方の外周面に接
し、反転部7のまわりをまわって反転して前記軸の部分
8の他の側の外周面に接するシート状研摩材3と、シー
ト状研摩材3が、軸の部分8に接する位置でシート状研
摩材3の背後にあってシート状研摩材3の背後を支持し
て該研摩材を軸の部分8に押しあてる研摩材保持具2と
から成る装置で行われている。シート状研摩材3は必要
に応じて矢印9の方向に送り出され、研摩材保持具2は
矢印11の方向に動いて研摩材3の軸の部分8へ押しあて
たり引きはなしたりするようになっている。研摩加工
は、回転している被加工物1軸の部分8に、研摩材保持
具2がシート状研摩材3を両側から押しあてて行われ、
研摩材は損耗に応じて研摩材を一方から送りこみ他方か
ら引き出す方法で交換される。この方法は、機械化され
て行われている。
又、回転体の外周面でなく、例えばクランクシャフト
のスラスト端面を研摩加工する場合があるが、この場合
も被加工物の面と研摩材の面もしくは線が接触する状態
で研摩が行われるので、相互に加わる面圧は小さくシー
ト状研摩材が研摩材保持具からはずれる位置ずれ等の問
題は少ない。
一方、回転体にあっても軸に設けられたフランジ等の
如く外径が変化している部分の端面と外周面のなす端面
コーナ部の微小段差やバリの除去を行う場合は、第6a図
および第6b図に示すように研摩材保持具2に装着された
シート状研摩材3を持った熟練作業者により、手作業に
よる研摩加工が行われている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
被加工物を端面コーナ部の加工の為に回転軸の周囲に
回転させると、研摩すべき端面コーナ部の回転の軌跡は
円弧を形成し、回転している端面コーナ部にシート状研
摩材を押しあてて研摩する場合、端面コーナ部とシート
状研摩材は相互に点接触する。従って研摩材が被加工物
に押しあてられたとき、研摩材と被加工物が相互に接触
する加工点での面圧が高く、これに伴って被加工物の回
転による加工点での回転の接線方向の摩擦力により、研
摩材保持具に装着したシート状研摩材に、研摩材が保持
具からはずれる方向の力12が加えられ、研摩材が保持具
からはずれる。この為、端面コーナ部の研摩加工は手作
業により研摩材のずれを直しながら行う必要があり、機
械化、自動化がなされていない問題があった。
本発明の課題は、回転体の端面コーナ部をシート状研
摩材を用いて加工するとき、研摩材のずれを生じない回
転体の端面コーナ部の研摩加工法を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の課題は、回転体を被加工物として回転軸の周囲
に回転させながら、前記回転体の端面と外周面とのなす
端面コーナ部にシート状研摩材を押しあてて加工する研
摩加工法において、シート状研摩材を折り返した状態
で、かつ該折り返し部の内周面に当接した状態で保持す
る研摩材保持具と、前記研摩材保持具に折り返した状態
でかつ該折り返し部に張力を付与された状態で保持され
たシート状研摩材とを用い、回転している被加工物の加
工点に対して、前記研摩材保持具に保持されたシート状
研摩材を、回転している被加工物と前記シート状研摩材
の接触により該被加工物から前記シート状研摩材に加わ
る摩擦力の前記張力付与方向の分力が、被加工物の当接
により区分されるシート状研摩材の2部分のうち、シー
ト状研摩材の折り返し部を含む部分の張力を増加させる
方向に作用する位置関係に配置し、押しあてることによ
り達成される。
〔作用〕
シート状研摩材3は、折り返し部で研摩材保持具2に
内周面を当接させ、しかも、張力Fを付与された状態で
保持されている。第7図は、シート状研摩材3に加わっ
ている張力の方向に平行な面での研摩材保持具2とシー
ト状研摩材3の断面である。第7図の未加工時の断面に
示すように、シート状研摩材3の折り返し部は、この張
力Fによって、研摩材保持具2にTなる力で押しつけら
れている。このような状態で保持されたシート状研摩材
3に、回転している被加工物1が押し当てられると、被
加工物1とシート状研摩材3の間に生ずる摩擦力によ
り、シート状研摩材3に加わっている張力が変化する。
被加工物1を、研摩材保持具2に保持されたシート状研
摩材3に押しあてると、シート状研摩材3は、第7図の
加工時を示す方の断面に示されるように、被加工物1が
シート状研摩材3に当接する点で、折り返し部を含む側
と、折り返し部を含まない側に二分される。被加工物1
は、その回転による摩擦力の張力F方向の分力αが、シ
ート状研摩材の折り返し部を含む部分の張力を増加させ
る方向に作用する位置関係に配置されるから、シート状
研摩材3の折り返し部を含む側の張力は、F+αとな
り、シート状研摩材3は、T+βなる力で研摩材保持具
2に押しつけられることになる。すなわち、シート状研
摩材3は、研摩加工時には、研摩加工が行われていない
場合(T)に比べてより強力(T+β)で研摩材保持具
2に押しつけられ、したがって、シート状研摩材3と研
摩材保持具2の間に働く摩擦力もμβ(μは摩擦係数)
だけ増大し、シート状研摩材3と研摩材保持具2の間の
相対的なずれ動きが抑制される。
〔実施例〕
本発明の実施例を部分斜視図である第1図により、被
加工物1が回転軸6のまわりに回転させられ、端面コー
ナ部14を加工点4において研摩加工する例につき説明す
る。
外方に凸状な柱面15を有する研摩材保持具2には、シ
ート状研摩材3が柱面15をおおって装着されており、こ
のシート状研摩材3は研摩材保持具の柱面15の母線5に
垂直の方向、すなわち矢印16の方向に張力を加えて装着
してある。研摩材3に加えられている張力の合力21の方
向は、矢印16と平行である。
研摩材保持具2は、加工点4に接する部分の母線5
が、加工点4を含み被加工物の回転軸6に垂直な平面17
に対し、0°<α<90°である角αをなして配置されて
いる。加工点4における端面コーナ部14の回転方向の接
線13は同時に加工点4に接しているシート状研摩材3の
接線であり、更にシート状研摩材3の厚みは薄いので、
研摩材保持具2の柱面15の接線と考えてよい。接線13と
母線5のなす角βは、角αが0°<α<90°の範囲にあ
れば、β>0である。角βはα=0にならない限り0に
ならない。
被加工物の回転は、加工点4のシート状研摩材3に加
えられる摩擦力の方向が接線13となる方向であり、この
摩擦力をF、摩擦力Fによる母線5に垂直の方向の力の
成分をF0とすると、 F0=Fsinβ となり、β>0から、 F0=Fsinβ>0 であり、シート状研摩材3に母線5に垂直なF0が常に加
わる。摩擦力F0が加わると、その合力として研摩材3に
与えられている張力が増加し、研摩材3を研摩材保持具
2に押しつける力が大きくなって、研摩材3と研摩材保
持具2の間の摩擦力が大きくなる。研摩材3と研摩材保
持具2の間の摩擦力が大きくなると研摩材3が矢印18の
方向にずれるのを防ぐことができる。第2図は研摩材保
持具の柱面15の母線5に垂直な面でみた断面図であり、
摩擦力の分力F0による研摩材3を保持具の柱面15に押し
つける力、合力22を示している。被加工物の回転の方向
が、第1図に示す場合と逆であると、摩擦力の分力F0
方向が逆となり、研摩材を柱面に押しつける力とならな
い。第3a図は、第1図の実施例の全体を示す図であり、
第3b図は第3a図のI−I線に沿う横断面図である。
第4a、4b、4c図は本発明の他の実施例を示す図であ
る。本実施例は、研摩材3が被加工物に押しあてられる
加工点4における研摩材3を支持している研摩材保持具
2の柱面の母線5を含み被加工物1の回転軸6に平行な
平面19と、回転軸6を含み平面19に垂直な平面23と、加
工点4を通り回転軸6に垂直な平面17とが交差する点20
から加工点4までの直線距離がhとなるように、シート
状研摩材3を装着した研摩材保持具2を配置して、端面
コーナ部14を研摩する方法である。本実施例では、シー
ト状研摩材のずれを防ぐと共に被加工物に対する研摩材
保持具の位置、傾斜の設定を容易に行うことのできる利
点がある。第4b図は第4a図のII−II線に沿う断面側面図
であり、第4c図は、研摩材保持具の柱面の母線5の位置
と端面コーナ部14の位置関係を示している。
研摩材保持具の厚み、高さ、柱面の形状は、加工され
る回転体の形状、大きさにより、適宜選定して差支えな
い。
〔発明の効果〕
本発明によれば、回転体の端面コーナ部を、研摩材保
持具に支持されたシート状研摩材で、被加工物を回転さ
せながら研摩するとき、シート状研摩材は研摩材保持具
に折り返した状態でかつ折り返し部に張力を付与された
状態で保持され、さらに、研摩材保持具に保持されたシ
ート状研摩材は、被加工物に対し、回転している被加工
物と前記シート状研摩材の接触により該被加工物から前
記シート状研摩材に加わる摩擦力の前記張力付与方向の
分力が、シート状研摩材の折り返し部に付与されている
張力を増加させる方向に作用するような位置関係に配置
されるから、研摩材と研摩材保持具の間の摩擦力が増加
し、シート状研摩材の位置ずれを生ずることがなく、加
工を安定して行うことができ、研摩加工の機械化、自動
化を可能にして生産能率を向上すると共に品質を安定化
する効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す図、第2図は第1図の部
分を示す断面図、第3a図は第1図の全体を示す図、第3b
図は第3a図のI−I線に沿う断面側面図、第4a図は本発
明の他の実施例を示す図、第4bは、第4a図のII−II線に
沿う断面側面図、第4c図、第4a図の詳細を示す線図、第
5図は軸物の平坦面を研摩する従来の方法を示す図は第
6a図は軸物の端面コーナ部を研摩する従来例を示す図で
あり、第6b図は第6a図のIII−III線に沿う断面側面図で
あり、第7図は、本発明の原理を説明する断面図であ
る。 1……被加工物、2……研摩材保持具、3……シート状
研摩材、4……加工点、5……母線、6……回転軸、14
……端面コーナ部、15……柱面、17……回転軸に垂直な
平面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 俊一 豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動車株 式会社内 (56)参考文献 実開 昭53−162494(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体を被加工物として回転軸の周囲に回
    転させながら、前記回転体の端面と外周面とのなす端面
    コーナ部にシート状研摩材を押しあてて加工する研摩加
    工法において、シート状研摩材を折り返した状態で、か
    つ、該折り返し部の内周面に当接した状態で保持する研
    摩材保持具と、前記研摩材保持具に、折り返した状態で
    かつ該折り返し部に張力を付与された状態で保持された
    シート状研摩材とを用い、回転している被加工物の加工
    点に対して、前記研摩材保持具に保持されたシート状研
    摩材を、回転している被加工物と前記シート状研摩材の
    接触により該被加工物から前記シート状研摩材に加わる
    摩擦力の前記張力付与方向の分力が、被加工物の当接に
    より区分されるシート状研摩材の2部分のうち、シート
    状研摩材の折り返し部を含む部分の張力を増加させる方
    向に作用する位置関係に配置し、押し当てることを特徴
    とする回転体の端面コーナ部の研摩加工方法。
JP62009685A 1987-01-19 1987-01-19 回転体の端面コ−ナ部の研摩加工法 Expired - Lifetime JP2508045B2 (ja)

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