JP2729564B2 - 円筒状長尺体表面の研磨装置 - Google Patents

円筒状長尺体表面の研磨装置

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JP2729564B2
JP2729564B2 JP20002793A JP20002793A JP2729564B2 JP 2729564 B2 JP2729564 B2 JP 2729564B2 JP 20002793 A JP20002793 A JP 20002793A JP 20002793 A JP20002793 A JP 20002793A JP 2729564 B2 JP2729564 B2 JP 2729564B2
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照男 余語
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Honda Motor Co Ltd
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動2輪車用マフラー
などの円筒状長尺体表面を研磨してメッキ下地を形成す
るときなどに使用する研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このようなものの一例として実開平5−
26250号がある。このものには、自動2輪車用マフ
ラーに用いる円筒状長尺体をワークとし、このワークの
一側に長手方向へ移動可能な研磨ユニットを配し、ワー
クを軸心回りに回転させつつその表面に研磨テープを押
し当てて周方向へ研磨する方法が示されている。また、
このワークは、中間部及び両端部がそれぞれ異なる面粗
度に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ワーク
は中間部及び両端部でそれぞれ異なる面粗度を有するた
め、これら各部における研磨条件が異なる。その結果、
研磨条件が変わる毎に順次研磨テープを交換し、さらに
研磨対象面の角度が変化する場合は、その都度研磨ユニ
ットの研磨ヘッド角度も調節し直さなければならない。
【0004】したがって、作業に比較的多くの人手間を
要し、自動化を阻んでいた。また、途中で何回もこのよ
うな調節作業をすると折角仕上げた面に傷が付く可能性
があるので、できるだけこのような作業を回避すること
が望まれている。
【0005】しかも研磨中は、研磨ユニットによってワ
ークを回転軸と略直交する方向へ一側から圧接し続ける
ので、加工時のバランスを取りにくくなり、加工精度の
向上が難しくなる。
【0006】さらに、作業性の向上の観点からは、ワー
クを迅速に着脱できることも望まれている。本願はこれ
らの問題に解決を与えるものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る円筒状長尺体表面の研磨装置は、少
なくとも面粗度が中間部及び両端部でそれぞれ異なる円
筒状長尺体のワーク表面を研磨するための装置におい
て、中間部及び両端部に対してそれぞれ専用の研磨ユニ
ットを設けるとともに、両端部の研磨ユニットをワーク
を挟んで中間部の研磨ユニットの反対側へそれぞれ配置
したことを特徴とする。
【0008】なお、ワークの中間部及び両端部において
相違する研磨条件の内容としては、面粗度のみならず、
研磨対象面の角度などの形状並びに素材等がそれぞれ異
なる場合も含まれる。
【0009】また、請求項2に係る円筒状長尺体表面の
研磨装置は、請求項1記載の装置において、中間部の研
磨ユニットを円筒状長尺体の長手方向へ移動可能にする
とともに、両端部の研磨ユニットをそれぞれ研磨対象面
と直交する方向へのみ進退可能にしたことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】請求項1に係る発明によれば、異なる面粗度を
有する中間部及び両端部がそれぞれ専用の研磨ユニット
で研磨されるため、研磨条件が異なる各部が同時進行で
研磨され、逐次的に研磨テープを交換したり研磨ヘッド
角度の調節をする必要がなくなる。
【0011】しかも研磨中は、中間部の研磨ユニットと
両端部の研磨ユニットがそれぞれワークを挟んで反対側
から回転軸方向へワークを圧接するので、加工時のバラ
ンスを取り易くなる。
【0012】また、請求項2に係る発明によれば、ワー
クの長手方向へ移動可能な中間部の研磨ユニットに対し
て、両端部の研磨ユニットをそれぞれ研磨対象面と直交
する方向へのみ進退可能にしたので、両端部の研磨ユニ
ットをワークから離れる方向へ後退させると、ワークを
速やかに着脱可能になる。
【0013】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、研磨条件
が異なるワークの各部を同時進行で研磨でき、従来のよ
うに逐次的に研磨テープを交換したり研磨ヘッド角度の
調節をする必要がなくなるので、著しく作業性が向上
し、比較的人手間がかからなくなり、自動化も可能にな
る。また、作業途中で調節作業をしなくて済むので、折
角仕上げた面を傷付ける恐れがなくなる。
【0014】しかも、中間部の研磨ユニットと両端部の
研磨ユニットがそれぞれワークを挟んで反対側から回転
軸方向へワークを圧接するので、加工時のバランスを取
り易くなり、加工精度を向上させることができる。
【0015】そのうえ、請求項2に係る発明によれば、
ワーク両端部の研磨ユニットをワークから離れる方向へ
後退させるだけでワークを速やかに着脱できるようにな
り、作業性をさらに向上させることができる。
【0016】
【実施例】図1乃至図4に基づいて一実施例を説明す
る。図1は自動2輪車用マフラーの外筒部を構成して円
筒状長尺体をなすワーク1の研磨方法を概略的に示す原
理図である。
【0017】ワーク1は、軸心を回転中心として回転
し、異なる面粗度を有するテーパー状の中間部2と、後
端部3と前端部4を備え、これら各部は相互に連結され
て一体化されている。
【0018】中間部2はセミブライト鋼鈑からなる本体
部分で、研磨前の面粗度(Rmax )が3μであり、後端
部3はダル鋼鈑からなり、中間部2に対して逆テーパと
なる部分で、研磨前の面粗度(Rmax )が12μであ
り、前端部4はセミブライト鋼鈑をスエージングした、
中間部2と同一テーパ部分で、研磨前の面粗度(Rma
x)が3〜7μである。なお、仕上り時の面粗度(Rmax
)は各部共通であって、0.8μ以下が要求されてい
る。
【0019】中間部2及び両端部3・4はそれぞれ研磨
条件が異なり、各々に専用の研磨ユニット5乃至7が用
意され、中間部の研磨ユニット5は研磨ヘッド8で図示
省略の研磨テープ(図4参照)を中間部2の一側(図の
上側)へ圧接し、両端部の研磨ユニット6、7はそれぞ
れワーク1を挟んで中間部の研磨ユニット5の反対側
(図の下側)に配され、各研磨ヘッド9、10で同じく
図示省略の研磨テープを両端部3・4へ圧接するように
なっている。
【0020】中間部の研磨ユニット5は中間部2のテー
パー面と平行にその全長の範囲をX矢示方向へ60〜9
0秒程度の移動加工を行ない、研磨テープの幅は研磨ヘ
ッド8の幅と略等しく、砥粒は細かい15〜30μを用
いる。
【0021】研磨ユニット6は後端部3の逆テーパ面に
沿うように傾斜し、この逆テーパ面に直交するY矢示方
向、すなわちこの逆テーパ面と接離する方向へのみ移動
可能であり(これを研磨ユニット5の移動加工に対して
固定加工という)、この固定加工を約60秒程度行な
う。また、研磨テープの幅は研磨ヘッド9並びに後端部
3の幅と略等しく、砥粒は粗めの30〜60μを用い
る。
【0022】研磨ユニット7は前端部4のテーパ面に沿
うように傾斜し、このテーパ面に直交するZ矢示方向、
すなわちこのテーパ面と接離する方向へのみ移動可能で
あり、約20〜30秒程度の固定加工を行なう。また、
研磨テープの幅は研磨ヘッド10並びに前端部4の幅と
略等しく、砥粒は中間の30〜40μを用いる。
【0023】図2は実施例装置の要部概略を立体的に示
す図であり、図3は、図2のうち手前側の研磨ユニット
6、7を特に省略して示した図である。
【0024】まず、図3において、テーブル11上に固
定された軸受ステー12へ回転自在に支持されている主
軸13をモータ14によって回転させるとともに、この
主軸13の一端に設けた支持具15でワーク1の後端部
3を支持している。
【0025】さらに、別の軸受ステー16に支持されて
いる心出し軸17にワーク1の前端部4を支持しててい
る。心出し軸17の一端はステー18に支持されたシリ
ンダー装置19によって軸方向へ進退し、ワーク1の着
脱が可能になっている。
【0026】図2に明らかなように、研磨ユニット6、
7はそれぞれテーブル11上のレール20、21に沿っ
て進退移動し、ワーク1を着脱するときそれぞれを後退
するようになっている。
【0027】図4は研磨ユニット5の一部を拡大した図
であり、研磨ヘッド8の表面に研磨テープ22を巻き掛
けてある。この構造は他の研磨ユニット6、7において
も同様である。なお、図2、3とも研磨ユニット5は簡
略化して表現してあり、研磨ヘッド8並びに研磨テープ
22のロール装置等は省略されているが、これらは公知
のものと同様の構造で足りる。
【0028】次に、本実施例の作用を説明する。図1に
おいて、ワーク1を例えば、300〜1800rpm 程度
で回転させつつ、各研磨ユニット5乃至7で対応する各
部を研磨すると、異なる研磨条件を有する中間部2及び
両端部3、4がそれぞれ同時進行で研磨され、作業時間
は最長の中間部2における60〜90秒程度で終了す
る。
【0029】これに対し、従来の逐次的方法であれば、
最短でも各部の研磨時間を単純に加算した140〜18
0秒を要し、そのうえ研磨テープを交換したり研磨ヘッ
ド角度の調節をする手間及時間がかかることになる。
【0030】したがって、作業時間が短縮し、比較的人
手間がかからなくなり、作業性が著しく向上し、自動化
も可能になる。また、作業途中で調節作業をしなくて済
むので、折角仕上げた面を傷付ける恐れがなくなる。
【0031】しかも研磨中は、ワーク1を挟んで、一方
側の中間部2の研磨ユニット5と、他方側の両端部3、
4の研磨ユニット6、7がそれぞ反対側から回転軸方向
へワークを圧接するので、加工時のバランスを取り易く
なり、加工精度を向上させることができる。
【0032】また、ワーク1を着脱するときは、両端部
3、4の研磨ユニット6、7をそれぞれX、Y矢示方向
に沿って後退させることによりワーク1から離せば、迅
速にワーク1を着脱でき、作業性がさらに向上する。
【0033】なお、実施例におけるワーク1各部の研磨
条件並びに研磨テープの砥粒組成、研磨時間等は限定的
なものでなく、適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を概略的に示す図
【図2】実施例装置の要部概略を立体的に示す図
【図3】図2の一部を省略して示した図
【図4】実施例装置の一部を拡大した斜視図
【符号の説明】
1:ワーク、2:中間部、3:後端部、4:前端部、5
・6・7:研磨ユニット、8・9・10:研磨ヘッド

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも面粗度が中間部及び両端部で
    それぞれ異なる円筒状長尺体のワーク表面を研磨するた
    めの装置において、中間部及び両端部に対してそれぞれ
    専用の研磨ユニットを設けるとともに、両端部の研磨ユ
    ニットをワークを挟んで中間部の研磨ユニットと反対側
    へそれぞれ配置したことを特徴とする円筒状長尺体表面
    の研磨装置。
  2. 【請求項2】 中間部の研磨ユニットを円筒状長尺体の
    長手方向へ移動可能にするとともに、両端部の研磨ユニ
    ットをそれぞれ研磨対象面と直交する方向へのみ進退可
    能にしたことを特徴とする請求項1記載の円筒状長尺体
    表面の研磨装置。
JP20002793A 1993-07-19 1993-07-19 円筒状長尺体表面の研磨装置 Expired - Lifetime JP2729564B2 (ja)

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JPH0732257A JPH0732257A (ja) 1995-02-03
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