JP2000176834A - 研削砥石の修正方法、並びに修正装置及びこれを備えた研削盤 - Google Patents

研削砥石の修正方法、並びに修正装置及びこれを備えた研削盤

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JP2000176834A
JP2000176834A JP10362008A JP36200898A JP2000176834A JP 2000176834 A JP2000176834 A JP 2000176834A JP 10362008 A JP10362008 A JP 10362008A JP 36200898 A JP36200898 A JP 36200898A JP 2000176834 A JP2000176834 A JP 2000176834A
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grinding
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Atsushi Uchida
敦 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】砥石の形状及び/又は目詰りを回復するにあた
り、砥石が却って目詰りするのを防止することができる
砥石の修正方法およびその装置を提供する。 【解決手段】回転する研削砥石25の研削作用面にドレ
ッサ44を接触させて、研削作用面をツルーイング及び
/又はドレッシングする方法であって、研削砥石25と
ドレッサ44とを研削砥石25の接線方向に相対的に移
動させ、互いに接近,接触した後離反するように往復移
動させる。ドレッサ44による研削作用を伴わないで研
削砥石25とドレッサ44とが接触する時間を極僅かな
ものにすることができので、研削砥石25が目詰りした
り砥粒が磨滅したりするのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転する研削砥石
の研削作用面にドレッサを接触させて、該研削作用面を
ツルーイング及び/又はドレッシングする研削砥石の修
正方法及び修正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】砥石を用いた研削加工の分野では、研削
加工によって生じた砥石の形くずれや目詰りを修正する
ために、通常、砥石に対してツルーイングやドレッシン
グが行われる。以下、これらツルーイング及びドレッシ
ングを行う従来の修正装置およびその方法について、図
3に基づいて説明する。尚、図3(a)は従来の修正装
置の概略構成を示す平面図であり、(b)はその矢視F
方向の正面図である。
【0003】これらの図に示すように、この修正装置1
00は、一端に総形の砥石102を回転自在に支持する
支持アーム101と、砥石102に接触してその形状を
整形するとともに目立てを行うドレッサ(ロータリダイ
ヤモンドドレッサ)103と、このドレッサ103を回
転自在に支持するヘッド部104とを備えている。尚、
図3(a),(b)には、外周面が突曲面となった総形
の砥石102、及び外周面が凹曲面となったドレッサ1
03を例示している。
【0004】また、図3(a),(b)においてその具
体的な図示を省略しているが、砥石102及びドレッサ
103はそれぞれ別に設けられた駆動モータにより回転
駆動されるようになっており、また、砥石102及びド
レッサ103は適宜移動装置によりその半径方向、即ち
矢示G−H方向に相対的に往復移動され、相互に接触,
離反されるようになっている。
【0005】仮に、砥石102が矢示G−H方向に送り
駆動されるとした場合、砥石102は図3(c)に示す
ように駆動制御され、ドレッサ103に対して接触した
後、離反する。即ち、まず、砥石102は矢示H方向に
ドレッサ103の近傍まで早送り速度で送り駆動されて
移動した後、切り込み速度で送り駆動されて更に同方向
に移動し、ドレッサ103に接触する。
【0006】砥石102がドレッサ103に接触すると
(図3(b))、ドレッサ103による砥石102の形
状修正及びドレッシングが開始され、その際の抵抗によ
り支持アーム101が撓んだ状態で砥石102は機械上
で設定された所定の送り位置(切込終了位置)まで定速
で移動し、送り駆動が停止される。
【0007】ついで、所定のドレスアウト時間をおいた
後、砥石102は矢示G方向に急速後退で駆動され、原
位置に復帰する。以上の動作により、砥石102に対
し、その形状修正や目詰りの回復が行われる。
【0008】尚、上述した砥石102を支持アーム10
1により支持する支持構造は、例えば、図4に示すよう
なワークWの内径部分Waを研削する場合に適してい
る。具体的には、上記支持アーム101の一端に支持さ
れた砥石102は、ワークWの内径部Wa内に挿入さ
れ、図4(a)において図示される矢示方向に往復駆動
され、前記内径部Waに設けられたボールスプライン用
の縦溝Wbを研削する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の如き
砥石102とドレッサ103とをその半径方向に相対的
に移動させて両者を接触させる、従来の修正方法および
その装置には、以下に説明するような問題があった。
【0010】即ち、従来の修正方法および装置におい
て、砥石102形状を高精度に整形するためには、装置
各部の撓みの関係からドレスアウト時間を設定すること
が不可避であり、図3(c)に示すように、砥石102
とドレッサ103との相対移動が停止した状態を必ず設
定する必要があった。
【0011】このため、砥石102とドレッサ103と
の間に極僅かな負荷を伴って両者が接触する時間を生
じ、言い換えれば、ドレッサ103による修正作用を伴
わないで、若しくは極僅かな修正作用を伴って両者が接
触することとなり、砥石102をドレッシングする作業
で、却って砥石102に目詰りを生じて砥粒の突き出し
量に不足を生じたり、砥粒が磨滅した状態になるという
問題を惹き起こしていたのである。
【0012】そして、このように砥石102に目詰りや
砥粒の磨滅を生じると、修正直後の研削負荷が大きくな
るため、加工時間が長くなったり砥石が短時間で形くず
れするという問題を生じる一方、研削加工が進むに連れ
目詰り状態が解消されて研削負荷が小さくなり、加工さ
れるワークWの面精度や寸法精度を一定に維持すること
ができないという問題を生じる。
【0013】特に、砥石102を支持アーム101の一
端に支持した場合には、支持アーム101が撓み易いこ
とからドレスアウト時間を長くとる必要があり、自ずと
砥石102とドレッサ103との相対移動が停止した時
間が長くなり、このような問題が顕著に現れる。
【0014】本発明は以上のような問題を解決すべくな
されたものであり、砥石の形状及び/又は目詰りを回復
するにあたり、砥石が却って目詰りするのを防止するこ
とができる砥石の修正方法およびその装置の提供を目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記課題を
解決するための本発明の請求項1に係る発明は、回転す
る研削砥石の研削作用面にロータリドレッサを接触させ
て、該研削作用面をツルーイング及び/又はドレッシン
グする研削砥石の修正方法であって、前記研削砥石とロ
ータリドレッサとを該研削砥石の接線方向に相対的に移
動させ、互いに接近,接触した後離反するように往復移
動させることを特徴とするものである。
【0016】研削砥石とロータリドレッサとを研削砥石
の接線方向に相対的に移動させると、研削砥石とロータ
リドレッサとの相対移動速度は、両者が接近するに従い
減速して、両者の軸間距離が最も短くなるところで0に
なり、ついで両者が離反するに従い増加する。即ち、両
者間の相対移動速度が減少する過程で、研削砥石とロー
タリドレッサとが接触し両者間に相応の負荷が生じて研
削砥石が修正され、両者間に生じる負荷がなくなった段
階、即ち、前記軸間距離が最も短くなるところを通過し
た段階でその相対移動速度が増加し始める。
【0017】このように、この発明によれば、研削砥石
とロータリドレッサとの間に極僅かな負荷を伴って両者
が接触する時間、即ち、ロータリドレッサによる修正作
用を伴わないで、若しくは極僅かな修正作用を伴って両
者が接触する時間を極僅かなものにすることができ、こ
の時間が長いために却って研削砥石が目詰りしたり砥粒
が磨滅するといった従来におけるような問題を生じるこ
とがなく、研削砥石の形状修正や目立てを良好に行うこ
とができる。
【0018】このようにして修正された研削砥石は修正
直後からその研削負荷が小さく、即ち、その切れ味が良
好であるため、ワークを研削加工する際に、加工速度を
上げることができ、研削時間の短縮を図ることができ
る。また、この研削砥石を用いてワークを連続加工する
場合には、その際の研削負荷の変動を小さいものとする
ことができ、連続的に加工されるワーク間の面精度や寸
法精度を安定したものにすることができる。
【0019】そして、この請求項1に係る方法発明は、
請求項4に係る装置発明によりこれを好適に実施するこ
とができる。即ち、請求項4に係る発明は、研削砥石を
回転自在に支持する砥石支持手段と、前記研削砥石を回
転させる駆動手段と、回転する研削砥石の研削作用面に
接触して、該研削作用面をツルーイング及び/又はドレ
ッシングするロータリドレッサと、該ロータリドレッサ
を支持するドレッサ支持手段と、前記研削砥石とロータ
リドレッサとを該研削砥石の接線方向に相対的に移動さ
せ、互いに接近,接触した後離反するように往復移動さ
せる移動手段とを設けて構成したことを特徴とする。
【0020】また、請求項2に係る発明は、請求項1の
発明における前記研削砥石が総形砥石であるものであ
る。総形砥石の場合には、上述の従来のような問題を生
じやすいが、この発明によればかかる問題を有効に解消
することができる。
【0021】また、特に、研削砥石を支持アームの一端
に支持した場合には、上述のような問題を生じ易いが、
請求項3及び5に係る発明によれば、このような場合に
も有効にかかる問題を回避することができる。即ち、請
求項3に係る発明は、上記請求項1又は2の発明におけ
る前記研削砥石が支持アームの一端に支持されてなり、
前記ロータリドレッサが支持アームの長手方向に沿って
相対移動されるものである。また、請求項5に係る発明
は、上記請求項4の発明における前記砥石支持手段が一
端に前記研削砥石を支持する支持アームを備えてなり、
前記移動手段が前記ロータリドレッサを前記支持アーム
の長手方向に沿って相対移動させるものである。
【0022】また、被研削物の溝などを研削する研削盤
においては、研削砥石が短時間のうちに目詰りや形くず
れを生じ易いため、本発明の請求項6に係る発明のよう
に、上記請求項4又は5の発明に係る修正装置を設ける
のが好ましい。この発明によれば、研削砥石の形状修正
や目立てを良好に行うことができるので、ドレスインタ
ーバルを長くすることができ、これにより砥石寿命を長
くすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について添付図面に基づき説明する。図1は、本実施形
態に係る研削盤全体を示す平面図であり、図2は、この
研削盤の作動を説明するための説明図である。
【0024】まず、本実施形態に係る研削盤1の構成に
ついて説明する。図1に示すように、この研削盤1は、
ベッド2と、このベッド2上に図示する如く配設された
砥石送り機構部10、ワーク保持部30及びドレス機構
部40とを備えている。
【0025】前記砥石送り機構部10は、ベッド2上に
配設された基台11と、基台11上に配設され、矢示B
−C方向に往復移動可能となった往復台12と、この往
復台12上に配設され矢示D−E方向に往復移動可能と
なった横送台18とを備えており、基台11上にはその
長手方向に沿って一対のスライドガイド13が配設さ
れ、このスライドガイド13に係合するように前記往復
台12が配設され、矢示B−C方向に往復移動可能とな
っている。
【0026】また、往復台12の下方のスライドガイド
13間には、ボールねじ15が同じく基台11の長手方
向に沿って配設されている。ボールねじ15はその両端
部が軸受16によって回転自在に支持され、その矢示C
方向端部に、サーボモータ14がカップリング17を介
して連結されている。また、その中間部分が往復台12
の下面に設けられたボールナット(図示せず)と螺合し
ており、サーボモータ14により駆動されて自体回転す
ることにより、往復台12を矢示B−C方向に駆動する
ようになっている。
【0027】また、前記往復台12上には、その長手方
向、即ち矢示D−E方向に沿って一対のスライドガイド
19が配設され、このスライドガイド19に係合するよ
うに前記横送台18が配設され、上述のように矢示D−
E方向に往復移動可能となっている。また、横送台18
の下方のスライドガイド19間には、ボールねじ21が
同じく往復台12の長手方向に沿って配設されている。
【0028】ボールねじ21はその両端部が軸受23に
よって回転自在に支持され、その矢示D方向端部に、サ
ーボモータ20がカップリング24を介して連結されて
いる。また、その中間部分が横送台18の下面に設けら
れたボールナット(図示せず)と螺合しており、サーボ
モータ20により駆動されて自体回転することにより、
横送台18を図1において実線で示す位置と2点鎖線で
示す位置との間で矢示D−E方向に移動させることがで
きるようになっている。
【0029】また、横送台18の矢示B方向端部には、
支持アーム26の一端に回転自在に支持された砥石25
が取り付けられている。尚、本例の砥石25は、従来例
で例示した砥石102と同様に外周面が突曲面をした形
状を備えており、図示しない適宜駆動手段により回転駆
動されるようになっている。
【0030】前記ワーク保持部30は、ベッド2上に固
設された保持台31を備え、この保持台31の矢示C方
向側の端部にワークWを保持することができるようにな
っており、保持したワークWを軸中心に回転させ、これ
を所定の角度に割り出すことができるようになってい
る。
【0031】前記ドレス機構部40は、ドレッサ(ロー
タリダイヤモンドドレッサ)44と、このドレッサ44
を回転自在に支持する支持ヘッド42と、この支持ヘッ
ド42を支持する支持基台41と、前記ドレッサ44を
回転駆動する駆動モータ43とを備えている。尚、本例
のドレッサ44は、従来例で例示したドレッサ103と
同様に外周面が凹曲面をした形状を備えている。
【0032】以上の構成を備えたこの研削盤1による
と、つぎのようにして研削加工及び砥石25の修正が行
われる。尚、説明では、従来例で例示した図4に示すワ
ークWを加工するものとする。
【0033】まず、研削加工は、ワークWを前記保持台
31に保持した後、サーボモータ14及び20を駆動し
て、往復台12を矢示B−C方向に移動させ、横送台1
8を矢示D−E方向に移動させることにより行われる。
【0034】具体的には、まず、保持台31に保持され
たワークWを、その縦溝Wbが研削位置にくるように割
り出すとともに、サーボモータ20を駆動して横送台1
8を矢示C−D方向に移動させ、回転する砥石25の研
削作用面が前記縦溝Wbに対して所定の切込位置に位置
するように、矢示D−E方向における砥石25の位置を
調整する。
【0035】ついで、サーボモータ14を駆動して、往
復台12とともに砥石25を矢示B方向に移動させるこ
とにより、砥石25を前記縦溝Wbに接触させてこれを
研削する。研削ストローク分だけ砥石25を矢示B方向
に移動させた後、これを矢示C方向に移動させ、つい
で、サーボモータ20を駆動して砥石25を矢示D方向
に所定量切り込ませた後、これを再び矢示B方向、つい
で矢示C方向に移動させて縦溝Wbを研削する。このよ
うにして、所定回数だけ砥石25をストロークさせて1
つの縦溝Wbに対する研削を終了し、以後、縦溝Wbを
順次研削位置に割り出しながら以上の動作を繰り返し
て、ワークWの全ての縦溝Wbを研削する。
【0036】そして、所定数のワークWを研削加工する
ことによって、砥石25の形状に形くずれを生じ、或い
は目詰りを生じた場合には、サーボモータ20を駆動し
て横送台18と共に砥石25を矢示D方向の2点鎖線で
示した位置に移動させた後、ドレッサ44及び砥石25
が共に回転した状態でサーボモータ14を駆動して、往
復台12と共に砥石25を矢示B―C方向、即ちドレッ
サ44の接線方向に移動させることにより、砥石25を
修正する。
【0037】具体的には、まず、サーボモータ20を駆
動して横送台18を矢示D方向に移動させ、回転する砥
石25の研削作用面がドレッサ44に対して所定の切込
位置に位置するように、矢示D−E方向における砥石2
5の位置を調整する。
【0038】ついで、サーボモータ14を駆動して、往
復台12とともに砥石25を矢示B方向に移動させる
と、砥石25はドレッサ44に接近して、その外周突曲
面がドレッサ44の外周凹曲面に接触した後(図2
(b))、これを通過して離反(離隔)する。そして、
砥石25がドレッサ44と接触した際に、当該砥石25
の接触した部分がドレッサ44によって削り取られ、こ
れにより砥石25はその形状が修正され、目立てされ
る。
【0039】ついで、ストローク分だけ砥石25を矢示
B方向に移動させた後、これを矢示C方向に移動させる
と、再び砥石25がドレッサ44に接近して接触した
後、これを通過して離反する。そして、この過程におい
ても同様に、ドレッサ44と接触した際に、砥石25は
その形状が修正され、目立てされる。
【0040】ついで、サーボモータ20を駆動して砥石
25を矢示D方向に所定量切り込ませた後、これを再び
矢示B方向、ついで矢示C方向に移動させることによ
り、砥石25の形状修正と目立てを行う。このようにし
て、所定回数だけ砥石25をストロークさせることによ
り、当該砥石25に対する形状修正と目立てを完了す
る。
【0041】ところで、上述のように砥石25をドレッ
サ44の近傍でその接線方向に定速で移動させる場合に
は、接近,離反する砥石25とドレッサ44との相対的
な移動速度、即ち、図2(a)に示した砥石25とドレ
ッサ44との軸間距離Lについての時間当たりの変化量
は、図2(c)に示した状態になる。即ち、砥石25と
ドレッサ44との相対移動速度は、両者が接近するに従
い減速して、前記軸間距離Lが最も短くなるところで0
になり、ついで両者が離反するに従い増加する。言い換
えれば、両者間の相対移動速度が減少する過程で、砥石
25とドレッサ44とが接触し両者間に相応の負荷が生
じて砥石25が修正され、両者間に生じる負荷が無くな
った段階、即ち、前記軸間距離Lが最も短くなるところ
を通過した段階でその相対移動速度が増加し始める。
尚、図2(c)において、本実施形態との比較のために
上記従来例に係る砥石102とドレッサ103との間の
相対移動速度を破線で示している。
【0042】このように、この研削盤1によれば、砥石
25とドレッサ44との間に極僅かな負荷を伴って両者
が接触する時間、即ち、ドレッサ44による修正作用を
伴わないで、若しくは極僅かな修正作用を伴って両者が
接触する時間を極僅かなものにすることができ、この時
間(従来例におけるドレスアウト時間)が長いために却
って砥石25が目詰りしたり砥粒が磨滅するといった従
来におけるような問題を生じることがなく、砥石25の
形状修正と目立てを良好に行うことができる。特に、砥
石25を支持アーム26の一端に支持した場合には、従
来例によるとかかる問題を生じ易いが、この研削盤1に
よれば、このような場合にも有効にかかる問題を回避す
ることができる。
【0043】そして、このようにして修正された砥石2
5は修正直後からその研削負荷が小さく、即ち、その切
れ味が良好であるため、ワークWを研削加工する際に、
加工速度を上げることができ、研削時間の短縮を図るこ
とができる。また、この砥石25を用いてワークWを連
続加工する場合には、その際の研削負荷の変動を小さい
ものとすることができ、連続的に加工されるワークW間
の面精度や寸法精度を安定したものとすることができ
る。
【0044】また、本例のように、砥石25が支持アー
ム26の一端に支持された形態で、ワークWの内周面W
aに設けられた縦溝Wbを研削する場合には、砥石25
が短時間のうちに目詰りや形くずれを生じやすいが、本
実施形態に係る研削盤1によれば、砥石25の形状修正
や目立てを良好に行うことができるので、ドレスインタ
ーバルを長くすることができ、これにより砥石寿命を長
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る研削盤全体を示す平面
図である。
【図2】本実施形態に係る研削盤の作動を説明するため
の説明図である。
【図3】(a)は従来の修正装置の概略構成を示す平面
図であり、(b)はその矢視F方向の正面図であり、
(c)はこの修正装置の作動を説明するための説明図で
ある。
【図4】(a)は一例としてのワークを示す断面図であ
り、(b)はその右側面図である。
【符号の説明】
1 研削盤 2 ベッド 10 砥石送り機構部 25 砥石 26 支持アーム 30 ワーク保持部 40 ドレス機構部 41 支持基台 42 支持ヘッド 43 駆動モータ 44 ドレッサ(ロータリドレッサ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する研削砥石の研削作用面にロータ
    リドレッサを接触させて、該研削作用面をツルーイング
    及び/又はドレッシングする研削砥石の修正方法であっ
    て、 前記研削砥石とロータリドレッサとを該研削砥石の接線
    方向に相対的に移動させ、互いに接近,接触した後離反
    するように往復移動させることを特徴とする研削砥石の
    修正方法。
  2. 【請求項2】 前記研削砥石が総形砥石である請求項1
    記載の研削砥石の研削砥石の修正方法。
  3. 【請求項3】 前記研削砥石が支持アームの一端に支持
    されてなり、前記ロータリドレッサが支持アームの長手
    方向に沿って相対移動される請求項1又は2記載の研削
    砥石の修正方法。
  4. 【請求項4】 研削砥石を回転自在に支持する砥石支持
    手段と、 前記研削砥石を回転させる駆動手段と、 回転する研削砥石の研削作用面に接触して、該研削作用
    面をツルーイング及び/又はドレッシングするロータリ
    ドレッサと、 該ロータリドレッサを支持するドレッサ支持手段と、 前記研削砥石とロータリドレッサとを該研削砥石の接線
    方向に相対的に移動させ、互いに接近,接触した後離反
    するように往復移動させる移動手段とを設けて構成した
    ことを特徴とする研削砥石の修正装置。
  5. 【請求項5】 前記砥石支持手段が一端に前記研削砥石
    を支持する支持アームを備えてなり、前記移動手段が前
    記ロータリドレッサを前記支持アームの長手方向に沿っ
    て相対移動させるものである請求項4記載の研削砥石の
    修正装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項4又は5記載の修正装置を備
    え、被研削物の溝などを研削する研削盤であって、 前記移動手段による前記接線方向の往復移動が前記被研
    削物の加工溝の長手方向に沿うように設けられてなる研
    削盤。
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JP10362008A Pending JP2000176834A (ja) 1998-12-21 1998-12-21 研削砥石の修正方法、並びに修正装置及びこれを備えた研削盤

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100626515B1 (ko) 2004-12-28 2006-09-20 삼성코닝정밀유리 주식회사 유리 면취휠의 자동 드레싱 장치
JP2008023690A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Tokyo Seimitsu Co Ltd ウェーハ面取り砥石のツルーイング方法及びウェーハ面取り装置
CN103495933A (zh) * 2013-10-17 2014-01-08 杭州安德鲁设备制造有限公司 一种金刚石滚轮砂轮修整器装置
CN110193784A (zh) * 2019-07-09 2019-09-03 江苏瑞普机床有限公司 一种自动往复式砂轮修整装置

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