JP2001322064A - 研削盤及び研削砥石 - Google Patents

研削盤及び研削砥石

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JP2001322064A
JP2001322064A JP2000147143A JP2000147143A JP2001322064A JP 2001322064 A JP2001322064 A JP 2001322064A JP 2000147143 A JP2000147143 A JP 2000147143A JP 2000147143 A JP2000147143 A JP 2000147143A JP 2001322064 A JP2001322064 A JP 2001322064A
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grinding
grinding wheel
wheel
groove
workpiece
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Shizuka Tazaki
静香 田崎
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Taiyo Co Ltd
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  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークの外面を所定の三次曲面状に容易に研
削整形することのできる研削盤と研削砥石を提供する。 【構成】 ベース1上にコラム2と昇降台3を設け、コ
ラム2の上部には研削砥石5を取り付けるための砥石軸
6を装置する。又、昇降台3上にはテーブル4を設け、
そのテーブル4上にワーク取付台9と砥石修正台8を設
ける。尚、研削砥石5の外周面には、全周に亙って断面
半円弧状の研削用溝45が形成される。又、砥石修正台
8は、回転アーム73を中心にして研削用溝45の断面
形状に沿う円弧運動をするドレッサ工具74を備える。
そして、ワーク取付台9に固定したワークWを昇降台3
とテーブル4の移動により、砥石軸6に直交するZ軸方
向とX軸方向とに送り、これを研削用溝45に案内して
その外面を研削する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの表面を所
定形状に研削するための研削盤と研削砥石に係わり、特
にパイプベンダに使用される治具(ワイパー)の研削に
用いて好適な研削盤と研削砥石に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、研削砥石(砥石車)を用いて工作
物(ワーク)を研削加工する研削盤として、平面研削
盤、円筒研削盤、内面研削盤、心なし研削盤などが知ら
れ、これに用いる研削砥石の形状としては平形、カップ
形、皿形をはじめとする種々のものが知られる。
【0003】このうち、円筒研削盤は平形の研削砥石を
用い、その研削砥石と円筒状のワークとを回転させてワ
ークの表面をトラバース研削法やプランジ研削法により
研削するのが一般的である。又、平面研削盤は平形砥石
やカップ形砥石を用いてワークの平面部分を研削するも
のである。
【0004】ここで、図13、図14に示すようなドロ
ーフォーミング式のパイプベンダでは、曲げ加工を施す
パイプPの案内、特に曲げ加工時に発生する皺や瘤状の
膨らみを防止するべくワイパーと呼ばれる治具J(図1
5参照)が一般に広く用いられる。図13、図14にお
いて、Rは外周面が半円弧状に縊れた成形ロール、Cは
成形ロールRと共同してパイプPをクランプする締金で
あり、その締金CはパイプPの一端をクランプしたまま
成形ロールRに連動してその周囲を旋回する可動駒C1
と、定位置に固定される固定駒C2とに分けられる。そ
して、図15に示される治具Jは、図13のように固定
駒C2に対向して機枠の部位に固定され、その嘴状の先
端外面が成形ロールRの外周溝部に宛てがわれる。特
に、その種の治具Jは、先端外面が成形ロールRの溝部
に適合する曲面状に整えられると共に、その先端縁の厚
さが非常に薄くされることにより、成形ロールRの外周
溝部に段差なく接線状に連なってパイプPを良好に曲げ
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記のよう
なベンダ用治具は、成形ロールとパイプとに挟まれて大
きな加圧力を受けつつ滑り接触することから摩耗が著し
く、その整形調整を頻繁に行わねばならない。特に、そ
の調整を怠るとパイプの曲げ部に皺が発生するなどの問
題を惹起する。そこで、その先端外面は短い周期で研削
加工により整形されるが、その研削加工面は丸軸の外周
面のような二次曲面でなく、嘴状をした三次曲面である
ことから、これに従来の研削盤によって研削加工を施す
ことは甚だ困難であった。このため、上記治具の整形は
ヤスリやサンダによる研削仕上げが多用されてきたが、
その先端外面を精度良く仕上げることは困難であり、熟
練者でも半日以上を要した。
【0006】本発明は以上のような事情に鑑みて成され
たものであり、その主たる目的は上記のようなパイプベ
ンダ用治具の部位を成形ロールの外周面に適合する三次
曲面状に容易に整形できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願の請求項1に係る発明は、円形外周面に沿って
断面半円弧状の研削用溝を一連に形成した研削砥石を回
転させてワークを研削加工する研削盤であって、前記ワ
ークを固定するワーク取付台と、前記研削砥石をドレッ
シングする砥石修正台とを有し、前記研削砥石とワーク
取付台及び砥石修正台とがそれぞれ砥石軸方向と直交す
る二方向に相対的に移動可能とされ、前記砥石修正台は
先端が研削砥石の研削用溝に接触させられるドレッサ工
具と該ドレッサ工具を取り付ける回転アームとを有し、
前記ドレッサ工具は回転アームを中心に揺動してその先
端が研削用溝の断面形状に沿う円弧運動をするよう設定
されることを特徴とする研削盤を提供する。
【0008】又、請求項2に係る発明では、外周が円形
の研削砥石であって、その外周面に全周に亙って断面半
円弧状の研削用溝が形成されて成ることを特徴とする研
削砥石を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の適用例を図面に基
づいて詳細に説明する。先ず、図1は本発明に係る研削
盤の好適な一例を示した正面概略図であり、図2には同
研削盤の側面を示す。これらの図において、1はベー
ス、2はベース上に垂直に固定したコラム、3はコラム
に沿って上下方向(Z軸方向)に移動する昇降台(ニ
ー)、4は昇降台により左右方向(X軸方向)に水平移
動可能にして支持されるテーブルであり、このうちコラ
ム2の上部は、研削砥石5が取り付けられる水平な砥石
軸6を備えた砥石ヘッド7とされ、テーブル4上には研
削砥石5をドレッシング又はツルーイングするための砥
石修正台8と、研削砥石5により研削加工を施すための
ワークWを固定するワーク取付台9とが設けられる。
尚、砥石軸6はテーブル4と平行状態に装置され、その
軸方向がテーブル4の移動方向(X軸方向)と直交する
方向(Y軸方向)に設定される。又、砥石修正台8とワ
ーク取付台9とはテーブル4の長手方向両側に相対して
設けられる。
【0010】ここで、ベース1の内部には研削用液を蓄
えるタンク10が形成される。11はその研削用液を砥
石ヘッド7に向けて供給するポンプであり、このポンプ
11の吸込口は配管12を介してタンク10に接続され
ると共に、その吐出口には砥石ヘッド7に向けて延びる
配管13が接続され、その配管13の先端には研削砥石
5に向けて研削用液を噴射するためのノズル14がフレ
キシブル管15を介して接続される。一方、砥石ヘッド
7の下方に位置するテーブル4には、研削用液を回収す
るための側溝16が形成され、その側溝16の一端とタ
ンク10がホース17を介して接続される。これによ
り、ポンプ11により揚送された研削用液がノズル14
を通じて研削砥石5に噴射され、これがテーブル4の側
溝16に集められた後、ホース17を通じてタンク10
に戻されて循環されるようにしてある。
【0011】又、ベース1には昇降台3を昇降可能にし
て支持する支柱18が設けられる。支柱18は、ネジ穴
を形成する外筒19と、この外筒にねじ込めれるネジ軸
20とで成り、そのネジ軸20の上端には図示せぬウォ
ームホイールを内蔵したギヤボックス21が設けられ
る。22はそのウォームホイールに螺合するウォームで
あり、このウォーム22は一端が操作用のハンドル23
を介して昇降台3に回転自在に装置される。尚、昇降台
3はネジ軸20の上端にギヤボックス21を介して搭載
され、その昇降台3の後部にはコラム2の前方案内面に
取り付けたレール24に係合するスライダ25が固定さ
れる。これにより、ハンドル23の操作をもってウォー
ム22を正逆に回転させたとき、これに噛み合うウォー
ムホイールを介してネジ軸20が回転されつつその軸方
向に移動し、これによって昇降台3がレール24に沿っ
て昇降するようになっている。
【0012】一方、テーブル4は昇降台3の上部案内面
にリニアガイド26を介して水平状に装置される。リニ
アガイド26は、テーブル4の長手方向に沿って延びる
ガイドレール27と、このガイドレールに係合する支持
具28とで成り、その支持具28は昇降台3の上面に固
定され、ガイドレール27は二本並列にしてテーブル4
の下面に固定される。これにより、テーブル4は昇降台
3上にあってリニアガイド26によりその長手方向に移
動可能にして支持されるが、その移動方向は上記のよう
に砥石軸6に直交する方向(X軸方向)とされる。特
に、テーブル4には、これを長手方向に移動させるため
の送りネジ29と、その送り操作をするためのハンドル
30が設けられる。
【0013】図1に示すように、送りネジ29はテーブ
ル4に沿って設けられ、その一端側が軸受31によりテ
ーブル4の一端側で回転自在に支持されると共に、その
軸端には従動ギヤ32が固定される。又、昇降台3の上
面の部位には図2に示されるように送りネジ29と螺合
するナット33が固定される。尚、図3で明らかにする
ように、テーブル4の一端には従動ギヤ32に噛み合う
原動ギヤ34を取り付けた回転軸35が装置され、その
回転軸35の一端にハンドル30が固定されている。こ
れにより、ハンドル30を操作して送りネジ29を正逆
に回転させ、その回転運動をテーブル4の往復運動に変
換させることができる。つまり、ハンドル30を操作す
ることにより、テーブル4を昇降台3上にて水平状態に
保ったまま砥石軸6と直交する方向に平行移動させ得る
ようになっている。
【0014】斯くて、テーブル4上に設けられるワーク
取付台9と砥石修正台8とは、昇降台3の昇降動作と、
この昇降台3上に装置されるテーブル4の往復運動とに
より、それぞれ砥石軸6と直交する二方向へ移動され、
これにより砥石軸6に取り付けた研削砥石5によるワー
クWの研削や、砥石修正台8による研削砥石5のドレッ
シング、ツルーイングが可能とされる。
【0015】図2で明らかなように、砥石軸6はテーブ
ル4の上方に水平状に装置され、その一端は駆動源36
に接続して砥石ヘッド7を構成する。ここで、研削砥石
5を取り付けるための砥石軸6は、その一端がコラム2
の上部より張り出すブラケット37により支持されると
共に、この砥石軸6の他の一端側はコラム2の部位に軸
受38を介して回転自在に支持される。一方、駆動源3
6は例えば電動モータから成り、その駆動軸に取り付け
たプーリ39と砥石軸6に取り付けたプーリ40とがタ
イミングベルト41を介して連係される。
【0016】図4に示すように、駆動源36はコラムの
壁面2Aに穿った長孔42に沿って上下に移動可能にし
て装置され、その位置がコラムの壁面2Aに設けた調整
ネジ43の操作により調整可能とされている。そして、
その位置調整によりタイミングベルト41の弛みを調整
して駆動源36の動力が砥石軸6に円滑に伝達されるよ
うにしてある。
【0017】ここで、研削砥石5は公知のように砥粒を
結合剤により結合したものであり、その外周は図5に示
すように円形であり、その中心には砥石軸6を通す取付
用孔44が形成される。特に、図6で明らかなように研
削砥石5はその円形外周面が縊れた鼓形とされ、その縊
れた部分がワークWを研削するための研削用溝45とさ
れる。つまり、研削砥石5の外周面にはその全周に亙っ
て断面半円弧状の研削用溝45が一連に形成され、その
研削用溝45によりワークWの部位をこれと同形に研削
できるようになっている。尚、研削砥石5はワークWの
種類に対応してその外径や研削用溝45の曲率半径が異
なる多種類のものを取り揃えることが望ましい。
【0018】次に、図7において、ワーク取付台の構造
を詳細に説明すれば、このワーク取付台9は、概してテ
ーブル4上に設置される基台50と、この基台50の上
部に設置される台座51とで構成される。基台50はテ
ーブル4の上面に形成したガイド溝4Aに係合するスラ
イド駒52を固定した下部台50Aと、台座51を載せ
るための上部台50Bとで構成され、このうち上部台5
0Bはその一端に図1に示されるようなハンドル53を
有し、そのハンドル53の操作により下部台50Aをテ
ーブル4に対してロックしたり、そのロックを解除した
りできるようになっている。つまり、下部台50Aはガ
イド溝4Aに沿ってテーブル4と同方向に水平移動可能
とされるが、これをハンドル53の操作によりテーブル
4に固定できるようになっている。
【0019】又、下部台50Aには上部台50Bを砥石
軸6方向(図7におけるY軸方向)に移動させるための
調整ハンドル54が設けられる。その調整ハンドル54
には雄ネジ55が接続され、その雄ネジ55は上部台5
0Bに固定したナット56に螺合されている。一方、台
座51は上部台50Bの上に固定され、その台座51上
にはワークWとして例えば図15に示したようなパイプ
ベンダ用の治具を載せるための取付具57が設けられ
る。その取付具57は半割円筒形の軸であり、その半円
弧状の外周にワークWの内面が密着するようになってい
る。ここで、上部台50Bの周囲には台座51を挟んで
4つのネジ軸58が直立状に設けられ、取付具57に載
せたワークW上にはネジ軸58を通して締金59が配置
される。そして、ネジ軸58の先端に螺合されるナット
Nの締め付けによりワークWを固定できるようにしてあ
る。
【0020】次に、図8、図9により砥石修正台の構造
を説明する。ここで、砥石修正台8はテーブル4上にあ
ってワーク取付台9に対向して設けられる。この砥石修
正台8もワーク取付台9と同様な基台60を有し、その
基台60上にはギヤボックス61が設けられる。基台6
0はテーブル4の上面に形成したガイド溝4Aに係合す
るスライド駒62を固定した下部台60Aと、この下部
台60A上に設置される上部台60Bとで構成される。
このうち上部台60Bは図8に示されるようなハンドル
63を有し、そのハンドル63の操作により下部台60
Aをテーブル4に対してロックしたり、そのロックを解
除したりできるようになっている。つまり、下部台60
Aはガイド溝4Aに沿ってテーブル4と同方向に水平移
動可能とされるが、これをハンドル63の操作によりテ
ーブル4に固定できるようになっている。
【0021】尚、ハンドル63は上部台60Bと下部台
60Aとの間に挿入されるスペーサSを作動させのであ
り、そのスペーサSの傾斜面により下部台60Aが迫り
上げられたとき、スライド駒62がテーブル4のガイド
溝4Aに圧着してテーブル4に対する下部台60Aの固
定が成されるのであるが、その構成は上述のワーク取付
台9も同様である。
【0022】又、砥石修正台8の下部台60Aも上部台
60Bを砥石軸6方向(図9におけるY軸方向)に移動
させるための調整ハンドル64を備える。その調整ハン
ドル64には雄ネジ65が接続され、その雄ネジ65は
上部台60Bに固定したナット66に螺合されている。
一方、ギヤボックス61にはウォーム67を固定した入
力軸68と、そのウォーム67に噛み合うウォームホイ
ール69を固定した出力軸70とが直交状態で内蔵され
ている。入力軸68の一端には操作用のハンドル71が
取り付けられ、出力軸70にはフランジ形の軸継ぎ手7
2を介して着脱可能な回転アーム73が直列状に連結さ
れる。特に、回転アーム73はテーブル4の移動方向
(X軸方向)に向けて延び、その先端には図8に示すよ
うドレッサ工具74を取り付けるためのネジ穴73Aが
形成される。
【0023】ここで、ドレッサ工具74は、図10に示
すように研削砥石の外周研削用溝に接触させられるビッ
ト75と、これを保持するピン状の支持体76とで構成
され、これは回転アーム73に対して直角に取り付けら
れる。尚、支持体76は回転アーム73のネジ穴73A
に螺合する雄ネジ部76Aをもち、その先端にダイヤモ
ンドや超硬合金など研削砥石よりも硬質な超硬材から成
るビット75が取り付けられる。そして、このドレッサ
工具74は、図11、図12に示すように回転アーム7
3を中心に揺動してその先端に設けられるビット75が
研削用溝45に接触しながらその断面形状に沿う円弧運
動をするよう設定される。尚、ドレッサ工具74と回転
アーム73との少なくとも一方は、研削砥石5の大きさ
(特に研削用溝45の断面の曲率)に応じて所定の長さ
を有するものと交換され、これによりドレッサ工具74
の先端の揺動半径を研削用溝45の曲率に対応させるよ
うにしている。
【0024】ここで、以上のように構成される研削盤に
よれば、ワークWとして例えば図15に示すようなパイ
プベンダ用治具Jの部位を所定形状に容易に研削するこ
とができる。尚、その種のワークWを研削するには、そ
の研削加工面に対応する研削用溝45をもつ研削砥石5
を砥石軸6に取り付け、これを駆動源36の起動により
所定方向に回転させる。一方、ワークWはその内面形状
に対応する取付具57を用い、これをテーブル4の移動
方向(X軸方向)に向けた状態で図7に示すようワーク
取付台9に固定する。そして、ポンプ11の作動により
研削用液をノズル14に送り、その研削用液を研削砥石
5に浴びせながら、ワーク取付台9に固定したワークW
を昇降台3とテーブル4の移動により研削用溝45に案
内するのである。特に、本例では先ず昇降台3の移動に
よりワークWを所定の高さまで送り、次いでテーブル4
の送り操作によりワーク取付台9に固定したワークWを
砥石軸6の直交方向に向けて所定位置まで徐々に送り、
而してその外面を研削砥石5の研削用溝45に接触させ
つつ研削するのである。尚、その研削加工前には研削砥
石5に対するワークWの中心位置を確認し、これが狂っ
ていた場合には図7に示される調整ハンドル54の操作
によりワークWを砥石軸6方向(Y軸方向)に移動させ
て心出しを行う。
【0025】一方、研削加工の前後には、砥石修正台8
により研削砥石5のドレッシング、ツルーイングを行
う。つまり、目詰まり、目潰れを起こした研削砥石5の
研削用溝45の表層をドレッサ工具74で除去して砥粒
の新しい切れ刃を表出させ、或いは摩耗した研削砥石5
の仕上げ削りをしてその心出しを行うのである。これに
は研削用溝45の大きさ、特にその曲率半径に適合する
ドレッサ工具74と回転アーム73を用い、ドレッサ工
具74の先端が回転アーム73を中心として研削用溝4
5の断面形状に沿う円弧運動をするよう設定する。而し
て、図9などに示される調整ハンドル64の操作により
ドレッサ工具74の心出しを行った後、その先端のビッ
ト75が研削砥石5の直下で研削用溝45に接触するよ
う昇降台3とテーブル4とを移動させ、その状態で研削
砥石5を回転させつつドレッサ工具74をハンドル71
の操作で回転アーム73を中心に揺動させる。これによ
り、研削用溝45の表層がこれに接触しながら揺動する
ビット75により削られ、新しい切れ刃が表出されるこ
とになる。
【0026】以上、本発明の適用例を説明したが、本発
明に係る研削盤は以上のような構成に限定されるもので
なく、例えばワーク取付台9や砥石修正台8をベッド上
などに固定する一方、そのベッド上などに砥石台や砥石
ヘッドを装置し、研削砥石5を砥石軸と直交する二方向
へ移動させるようにしてもよい。又、本発明に係る研削
砥石5を回転軸(砥石軸)に取り付けて回転させ、その
研削用溝45にワークを作業者が保持したまま案内する
ようにしてもよい。
【0027】更に、本願に係る研削盤はNC(数値制
御)研削盤として構成することもできる。例えば、手動
操作用のハンドル23,30に代えて図示せぬサーボモ
ータを取り付け、そのサーボモータを数値制御用の制御
盤と接続し、昇降台3とテーブル4とを制御盤のプログ
ラムに従って移動させることができる。つまり、昇降台
3とテーブル4との移動(X軸、Z軸方向)を数値制御
することにより、研削砥石5に対するワーク取付台9と
砥石修正台8との移動を手動によらず自動化することが
できる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば研削砥石の円形外周面に沿って断面半円弧状の
研削用溝を一連に形成したことから、ワークの外面を研
削用溝に適合する形状に適正かつ容易に研削することが
できる。特に、ワークとしてパイプベンダ用治具(ワイ
パー)の先端外面を研削用溝により三次曲面状に研削し
て、その研削加工面をパイプベンダの成形ロールの外周
溝部に合う形状に容易に整形することができる。
【0029】又、本発明に係る研削盤は、研削砥石の研
削用溝をドレッシングする砥石修正台を備えていること
から、研削用溝の目詰まりや摩耗を修復して高い加工精
度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る研削盤の好適な一例を示した正面
概略図
【図2】同研削盤の側面概略図
【図3】テーブルの操作部を示した部分断面図
【図4】砥石軸への動力伝達系統を示した部分断面図
【図5】研削砥石を示した斜視図
【図6】同研削砥石の軸線断面図
【図7】ワーク取付台を示した断面図
【図8】砥石修正台を部分的に破断して示した側面図
【図9】同砥石修正台を示した縦断面図
【図10】ドレッサ工具を示す側面図
【図11】ドレッサ工具により研削砥石をドレッシング
する状態を示した概略図
【図12】図11の一部を拡大して示した正面概略図
【図13】パイプベンダを示す平面概略図
【図14】パイプベンダを示す正面概略図
【図15】パイプベンダに用いられる治具(ワイパー)
を示す斜視図
【符号の説明】
1 ベース 2 コラム 3 昇降台 4 テーブル 5 研削砥石 6 砥石軸 8 砥石修正台 9 ワーク取付台 45 研削用溝 73 回転アーム 74 ドレッサ工具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形外周面に沿って断面半円弧状の研削
    用溝を一連に形成した研削砥石を回転させてワークを研
    削加工する研削盤であって、前記ワークを固定するワー
    ク取付台と、前記研削砥石をドレッシングする砥石修正
    台とを有し、前記研削砥石とワーク取付台及び砥石修正
    台とがそれぞれ砥石軸方向と直交する二方向に相対的に
    移動可能とされ、前記砥石修正台は先端が研削砥石の研
    削用溝に接触させられるドレッサ工具と該ドレッサ工具
    を取り付ける回転アームとを有し、前記ドレッサ工具は
    回転アームを中心に揺動してその先端が研削用溝の断面
    形状に沿う円弧運動をするよう設定されることを特徴と
    する研削盤。
  2. 【請求項2】 外周が円形の研削砥石であって、その外
    周面に全周に亙って断面半円弧状の研削用溝が形成され
    て成ることを特徴とする研削砥石。
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